巨人(★8対9☆)広島 =リーグ戦6回戦(2021.04.25)・東京ドーム=
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広島
10011500191611
巨人
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勝利投手:塹江 敦哉(1勝1敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝0敗8S))
敗戦投手:中川 皓太(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】クロン(2号・4回表ソロ)
【巨人】大城 卓三(3号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島が打撃戦を制した。広島は3-2で迎えた6回表に羽月、西川、長野の適時打などで5点を追加する。その後同点を許すも、9回に菊池涼が犠飛を放ち、再びリードを奪った。投げては、5番手・塹江が今季初勝利。敗れた巨人は、打線が6点差を追いつく粘りを見せるも、及ばなかった。

◆防御率リーグトップの巨人今村信貴投手(27)が、今季3勝目を狙う。先発する広島戦の試合開始前時点では防御率0・92と規定到達者の中では両リーグ唯一の0点台をマークしている。 今季の絶好調ぶりを表す数字はこれだけにとどまらない。奪三振28、奪三振率8・59はいずれもリーグ4位。さらに、4試合で与四球4と抜群の安定感を誇っている。勝利数こそ2勝にとどまっているが、1完封に加えて2度のハイクオリティースタート(7回以上自責2点以下)、1度のクオリティースタート(6回以上自責3点以下)を達成。複数失点もなく、付け入る隙を与えない投球を披露している。 相性の良さも後押しする。11日の広島戦(マツダスタジアム)では今季チーム初完封を記録。広島戦は通算4勝1敗と得意にしている。「しっかりと試合をつくって、長いイニングを投げたい。チームに勝ちがつくような投球をしたい。先制点を与えずにチームとしても優位に試合を進められるようにしたい」と絶好調ぶりを本拠地でも見せつける。 背番号26の左腕がチームを勝利に導けば、今季初の4カード連続勝ち越しとなる。昨年12月の契約更改時に目標に掲げていた、「投球回数100イニング」へ、すでに29回1/3を投げるなど、順調そのもの。絶好調左腕が快進撃を継続させる。【小早川宗一郎】

◆広島鈴木誠也外野手(26)は23日に菅野から5号、24日に戸郷から6号。巨人3連戦で3戦連発を記録した広島選手は、東京ドームで行われた08年4月29日~5月1日の赤松を最後に出ていない。鈴木誠が今日も1発を放てばチーム13年ぶりになる。

◆巨人は、23日に1軍合流した丸佳浩外野手(32)、ゼラス・ウィーラー内野手(34)、若林晃弘内野手(27)がスタメンに名を連ねた。一方で24日の同戦で本塁打を放っていた坂本勇人内野手(32)は今季初めてスタメンから外れた。 中島宏之内野手(38)を含めた4人は新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱していたが、23日の同戦で1軍に合流。丸と若林は復帰後即先発し、安打を放った。ただ原監督は試合後、「隔離はしたことはないけれども並のことではないと思う。本人たちが大丈夫と言っても少し手綱を引くのは必要」と時間を与える方針を示していた。 前日24日の同戦では2人はスタメンから外れ、中島、ウィーラーを先発に起用された。丸と若林は途中出場となっていたが、原監督は同戦後「これからはそろそろ厳しい表舞台でといったところ」と制限をなくすことを示唆していた。4人の離脱前最後の試合となった3日ヤクルト戦(東京ドーム)では丸、ウィーラー、中島が先発し、若林も9回に同点の適時二塁打を放った。復帰組4人の力も結集して"ともに強く"今季初の4カード連続勝ち越しを狙う。

◆新型コロナウイルス感染拡大による3度目の緊急事態宣言が東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発令され、対象地域となっている東京ドームでは巨人広島6回戦が有観客で行われた。 午後2時試合開始で食べ物の持ち込みは不可。場内の売店ではソフトドリンクのみが販売された。同宣言期間中は原則無観客開催だが、この日に限っては政府から告知期間が短く、混乱が生じる可能性があるため、発令前と同様の有観客での開催が認められた。観衆は1万5345人と発表された。なお、前日24日の同カードは観衆は1万7122人だった。

◆東京ドームのバックスクリーンの電光掲示板が突如消えた...。 4回裏2死の巨人の攻撃時。打者ウィーラーの2球目あたりで電光掲示板が真っ黒になった。ウィーラーは見逃し三振に倒れイニングが完了。場内には「ただいま、ビジョンの不調のため復旧作業を行っています。ご迷惑をお掛けします」とアナウンスされた。5回表、広島の攻撃前に復旧し、大きなトラブルには発展しなかった。

◆広島のドラフト1位栗林良吏投手(24)がデビューから12試合連続無失点とし、ソフトバンク甲斐野が19年にマークしたドラフト制後の新人最多となる13試合連続に王手をかけた。 「緊張感もすごくありましたし、アドレナリンもすごく出ていた。昨日の登板の反省もありましたし、いろんな意味ですごく大事な登板だった。緊張感と集中力は今までの登板の中でも一番あったのかなと思います」 9回に登板し、上位打線の若林、丸、岡本を圧巻の3者連続三振。1点リードを守り抜き、リーグトップタイの8セーブ目を挙げた。 栗林は新人ながら開幕守護神に抜てきされ、3月27日の中日戦で球団では03年永川以来18年ぶりのプロ初登板初セーブをマーク。常時150キロを超える切れ味抜群の直球と伝家の宝刀フォークボールを中心に、カットボール、カーブを駆使し、セ・リーグの打者を圧倒し続けている。24日の巨人戦では、自己最速を更新する154キロをたたき出すなど、登板ごとに投球は勢いは増している。 春季キャンプ中の練習試合とオープン戦を合わせてプロ入り後19試合に登板し、いまだに1点も失っていない。「鉄壁」を誇る新人クローザーが、広島の9回に君臨している。

◆広島が激戦を制した。8得点で圧勝ムードの8回に一挙6失点、9回に菊池涼の犠飛で勝ち越し。守護神栗林が三者連続三振で抑え8セーブ目。

◆先発投手は巨人今村、広島野村。1回に広島が西川の右前適時打で先制した。巨人は序盤の3回までは2安打無得点。 広島が4回にクロンの2号ソロで追加点。6回にも5点を挙げる猛攻を見せた。巨人は今村が4回0/3、3失点で降板。 巨人は6点を追う8回に5安打を集め、一時同点に追いついた。広島は9回、菊池涼の犠飛で決勝点を挙げ、激戦を制した。

◆巨人が広島に押し切られた。6点を追う8回に打者一巡の猛攻で5安打を集めて一挙6得点で一時は同点とした。 だが、9回に守護神の中川が代打中村奨に二塁打、1死三塁から菊池に決勝犠飛を許した。前夜は逆転負け、この日は大逆転に1歩及ばず連敗。今季の広島戦は2カード連続で負け越しとなった。 原監督は「8回に追いつくんだからね」と集中打を評価する一方で「しかし、ちょっと打たれすぎ。点を取られすぎたってところはあるでしょうね」と指摘した。3時間半を超える熱戦は、投手6人、野手16人をつぎ込んだ総力戦だった。今季初めてスタメンを外れた坂本も、8回2死一塁、代打で出場。仕切り直して先の戦いに挑む。 ▽巨人中島(8回に一時同点とする2点適時二塁打)「ランナーをかえしたいという思いだけでした。昨日の試合でも同じような状況で打つことができなかったので、打てて良かった」 ▽巨人今村(5回途中7安打3失点)「ランナーを出してからの粘りの投球ができませんでした。先発として試合をつくれなかったことを反省しています」

◆巨人は6点を追う8回裏以降に、6選手をつぎ込む執念の采配も実らず惜敗した。8回、2点を返してなお2死一塁から代打攻勢を仕掛けた。投手の大江のところで今季初めてスタメンを外れた坂本が代打で出場し四球を選ぶと、代走には走塁のスペシャリスト増田大が送られた。 2死一、二塁、広岡の代打吉川が三遊間を破る適時左前打を放ち3点差とすると、続く岸田の代打亀井が放った遊撃深くの打球を、小園が弾く間(記録は適時二塁打)に2点差に迫った。2死二、三塁から中島が左中間フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、同点とした。 9回の守備では亀井に代わり捕手に炭谷、増田大が遊撃に入り、遊撃吉川が二塁に、二塁の若林が一塁、一塁の中島に代わり投手中川が入る大シャッフルが行われた。この日出場したのはベンチ入り26人中22人。野手は香月が残るだけだった。4都府県に緊急事態宣言が発出され、同宣言期間中は原則無観客開催だが、この日は政府から告知期間が短く混乱が生じる可能性があるとして有観客での開催が認められた最後の試合。本拠地のファンの前で6点差を追い上げる執念を見せたが、9回に勝ち越しを許し、勝利で飾ることはできなかった。

◆広島のドラフト1位栗林良吏投手(24)が、圧巻の3者連続三振で最終回を締め、リーグトップタイの8セーブ目を挙げた。これでデビューから12試合連続無失点とし、ソフトバンク甲斐野が19年にマークしたドラフト制後の新人最多となる13試合連続に王手をかけた。チームは乱打戦を制し、2連勝で2カードぶりの勝ち越しを決め、勝率を5割に戻した。圧巻の投球を、敵地で披露した。1点リードのマウンドに登場。先頭の若林を3球で片付け、続く丸、岡本和を立て続けに仕留めた。3人とも宝刀フォークでバットに空を切らせた。前日24日には先頭から連続四球を出したが、この日は付け入る隙を与えず。チームを2連勝に導いた。 「アドレナリンもすごく出ていた。昨日の登板の反省もありましたし、いろんな意味ですごく大事な登板だった。緊張感と集中力は今までの登板の中でも一番あったのかなと思います」 6点リードを追いつかれ、巨人に傾いた流れを完璧に止めた。8回に森浦、大道、塹江が計6失点と乱調。右腕は「野村さんの勝ちを消してしまった。同期と塹江の分も、リリーフのミスはリリーフで取り返せたらいいなと思ってマウンドに上がった。今回は自分が助ける形になって、抑えられてよかった」と胸をなで下ろした。佐々岡監督は「ああいうしびれる場面で、3者三振。すばらしかった。本当に大したもの」と大絶賛した。 これで初登板から12試合連続で無失点を継続。ソフトバンク甲斐野が19年にマークしたドラフト制後の新人最多となる13試合連続に王手をかけた。「まずは次の1試合ゼロで帰ってこれるようにいきたいなという気持ちもありますけど、3点差とかだったら最悪1、2点取られてもチームが勝てばいい。9回の仕事に集中して、マウンドに上がりたい」。鉄壁の守護神として、チームを支えていく。【古財稜明】

◆広島が乱打戦を制し、2連勝で勝率を5割に戻した。8回に巨人に6点差を追いつかれたが、同点の9回に菊池涼介内野手(31)が決勝の中犠飛。守護神のドラフト1位栗林良吏投手(24)が圧巻の3者連続の空振り三振で、1点リードを死守した。貧打が続いていた攻撃陣が今季最多16安打と大爆発。苦しみながらも勝利をもぎ取り、2カードぶりの勝ち越しを決めた。菊池涼が、壮絶な乱打戦に終止符を打った。8回に6点リードを追いつかれ、完全に巨人に流れが傾いた直後の9回。先頭の代打中村奨が右中間フェンス直撃の二塁打で口火を切ると、代打三好が2ボールから1発で一塁線への犠打を成功させた。1死三塁から菊池涼が中川の高めスライダーをたたき、打球は中堅フェンス際へ。中村奨が勝ち越しの本塁を踏んだ。 お立ち台に上がった菊池涼はもつれにもつれた試合だっただけに、開口一番「本当にしんどかったです」と苦笑い。決勝の一打を放ったが「最後に僕がたまたま犠飛を打ちましたけど、それまでに奨成がしっかり打って、三好がバントを決めてくれた。若い選手たちのおかげです」と後輩の奮闘をたたえた。 試合終盤まで、カープが主導権を握っていた。3試合連続で4番に座る西川が、今季初の4安打。先制打を含む3本のタイムリーなどで、7回までに8点を奪っていた。だが8回、勝ちパターンの森浦、大道、塹江が6点のリードを守れず、同点に追いつかれた。苦しい試合展開になっただけに、佐々岡監督は「こういう試合をしたくなかった。嫌な雰囲気の中で、9回に奨成がよく打ってくれた。キクもしっかりとね」と話す一方で「(野村)祐輔が頑張ってくれた中で勝ちを消したっていうのは、本当に申し訳ない」と笑顔はなかった。 前日24日までの4回終了まで41イニング連続で1イニング複数得点がなかった打線が、今季最多16安打で9得点をたたき出した。佐々岡監督は「この3連戦はつながりがあった。なかなかビッグイニングがなかった中で、あの(6回の)5点は大きかった」。今カードから鈴木誠と西川の打順を入れ替えた。その新打線が機能し始めている。26日の休日を挟んで、27日から9連戦を迎える。指揮官は「しっかりともう1度引き締めて頑張ります」と気合。ここから、波に乗っていきたい。【古財稜明】 ▽広島西川(6回1死満塁からこの日3本目の適時打となる中前打)「今まで得点圏で打てていなかった分をまだまだ取り返していきます」 ▽広島中村奨(9回、先頭の代打で出場し、右中間フェンス直撃の二塁打で決勝点へのチャンスメーク)「追い込まれていたので、なんとか食らいついていきました。チャンスを作ることができてよかった」

◆広島新助っ人ケビン・クロン内野手が、出場10試合ぶりの1発となる2号ソロを放った。 「7番一塁」で2試合ぶりの先発出場。1点リードの4回1死から、巨人今村の高めスライダーを捉えた。打ちとられたと思ったのか、悔しそうな表情を浮かべたが、高々と上がった打球は左翼席最前列に着弾。クロンは一転、笑顔になり「ぎりぎり入ってくれたね。追加点になってよかった」と喜んだ。

◆先発の広島野村祐輔投手が5回2失点と力投も、今季初勝利はお預けとなった。 12日に2軍降格となり、再昇格を果たした右腕は初回を3人で片付けるなど好発進で4回まで2安打無失点。だが5回1死二塁から大城に2ランを浴び、この回で降板した。「5回は先頭を出してしまい、長打を浴びたのが反省。同点に追いつかれず、粘れたのはよかった」。中継ぎ陣が踏ん張れず8回に同点とされ、勝ち投手の権利が消えた。

◆巨人の先発メンバーが発表され、坂本勇人内野手(32)が今季初めて先発を外れてベンチスタートとなった。代わりに「7番・遊撃」で広岡大志内野手(24)が起用された。  坂本は前日24日の広島戦で一回に先制の4号2ランを放ったが、五回に自打球を左足首付近に当てていただけに、影響が懸念される。

◆広島の新助っ人、ケビン・クロン内野手(28)=前ダイヤモンドバックス=が2号ソロを放った。  「ギリギリ入ってくれたね。追加点になってよかったよ」  1-0の四回1死走者なしで、今村のスライダーを左翼席ギリギリに運んだ。本塁打は3月31日の阪神戦(マツダ)以来25日ぶり。マイナー通算151発の大砲が鯉のぼりの季節に向かってギアを上げていく。

◆広島が乱戦を制し勝率を5割に戻した。6点差を追い付かれた直後の九回、代打中村奨の二塁打などで1死三塁として菊池涼の犠飛で勝ち越した。塹江が今季初勝利、栗林が8セーブ目。巨人は打線が粘ったが中盤の大量失点が響いた。

◆広島が両軍計26安打の打ち合いを制し、2勝1敗で2カードぶりの勝ち越し。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --8-8に追いつかれた直後の九回に先頭の中村奨の二塁打、菊池涼の犠飛で勝ち越し  「八回に追いつかれて嫌な雰囲気のなか、(先頭の中村)奨成が本当にあのひと振り、よく打ってくれました」  --9-8の九回はD1位・栗林(トヨタ自動車)が若林、丸、岡本和を三者連続三振に抑えた  「きのう(栗林)本人は(2四球と)反省すべきところがあったと思うが、そこをしっかりと修正できたなかできょうの登板。ああいうしびれる場面で三者三振は素晴らしかったと思います」  --四、五、六回は打線がつながった  「なかなかビッグイニングがつくれなかったがあそこ(六回)の5点はつながった。5点は大きかったんですが、すんなりと八、七回はいけなかった。(野村)祐輔ががんばってくれたのに勝ちを消したのは本当に申し訳ないと思う」  --ナイスゲームでした  「また広島に帰ってがんばります」

◆巨人は2-8の八回に新型コロナウイルス感染から復帰したばかりの丸と中島の活躍もあり、6点を奪って一時追い付く粘りを見せた。左中間フェンス直撃の2点二塁打を放った中島は前日24日の試合で好機で凡退していただけに「同じような状況で打つことができなかったので、打てて良かった」と安心した様子だった。  24日の試合で左足付近に当てた自打球の影響からか先発を外れていた坂本も2死一塁で代打に起用されて四球を選んで好機を広げた。27日から新外国人のテームズとスモークが1軍に合流する予定で、打線に厚みが生まれそうだ。

◆先発した今村は五回途中3失点で3勝目はならなかった。「ランナーを出してから、粘りの投球ができなかった」。開幕から4試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と好調を維持してきたが、要所での制球が甘く、踏ん張り切れなかった。27歳左腕は「先発として試合を作れなかった」と肩を落とした。

◆敗戦ムード濃厚の終盤、一時は6点差を追いついたが、競り負けた。16安打9失点の投手陣に原辰徳監督(62)は「打たれすぎ、点を取られすぎ」と厳しかった。  先発の今村は五回途中3失点、続くD1位・平内(亜大)、高木で計5失点と投手陣が先に崩れた。九回は中川が勝ち越しを許して2連敗を喫した。  打線は粘った。2-8の八回、丸の右前適時打を皮切りに吉川、亀井、中島の3連続適時打で一挙6得点。亀井が「つなげられて良かった」といえば、中島は「何とか走者をかえしたいという思いだけだった」。38歳の最年長コンビがさすがの勝負強さを発揮した。  指揮官は試合後、2軍で調整していた新外国人のスモーク(前ジャイアンツ)とテームズ(前ナショナルズ)について「スタンバイということで」と27日のヤクルト戦(神宮)から合流させると明言。大砲コンビがベールを脱ぐ。(伊藤昇)

◆3時間46分の熱戦に終止符を打ち、ホッと胸をなでおろした。広島のドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)が12球で3者連続三振。デビューから13試合連続無失点のプロ野球記録に王手をかけた。  「緊張感と集中力は、今までの登板の中でも一番あったかな。こうやって自分が助ける形になって、抑えられて良かった」  1点を勝ち越した直後の9-8の九回にマウンドへ上がった。先頭の若林を力強い直球とフォークのコンビネーションで三球三振。続く丸、4番・岡本和も同じくフォークで仕留め、両軍合わせて26安打の乱打戦を締めくくった。  2戦連続セーブで自身のセ新人記録のデビューからの連続無失点試合を「12」まで更新するとともにソフトバンク・甲斐野が2019年に記録した新人記録の「13」にあと1と迫った。今季12試合に登板し、リーグトップの8セーブ、2安打無失点18三振。2月の春季キャンプ中の練習試合、オープン戦含めると19イニング連続無失点とまさに鉄壁の新人右腕について、佐々岡監督「きのう(栗林)本人は(2四球と乱れ)反省すべきところがあったと思うが、しっかりと修正できていた。しびれる場面で3者三振は素晴らしかったと思います」と絶賛した。  チームは敵地・東京ドームで2年ぶりのカード勝ち越しを決め、最大2あった借金を完済した。5月はこいのぼりの季節。球団では03年の永川以来の「新人守護神」が4位のカープを上昇気流に乗せる。(柏村翔)

◆先発した巨人・今村は五回途中3失点で3勝目はならなかった。開幕から4試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と好調を維持してきたが、要所での制球が甘く、踏ん張り切れなかった。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は26日、自身のブログで「久しぶりのノーガードの打ち合いのような試合だったね」と振り返り、「そして、久しぶりの『悪い今村』」と嘆いていた。

◆巨人は2-8の八回に新型コロナウイルス感染から復帰したばかりの丸と中島の活躍もあり、6点を奪って一時追い付く粘りを見せた。24日の試合で左足付近に当てた自打球の影響からか先発を外れていた坂本も、2死一塁で代打に起用されて四球を選んで好機を広げた。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は26日、自身のブログで「坂本は前の試合の自打球が影響してスタメンを外れたんじゃないかと思うけど 代打で出てきて名前だけでフォアボールはさすがだね」と評価していた。

◆巨人は2-8の八回に新型コロナウイルス感染から復帰したばかりの丸と中島の活躍もあり、6点を奪って一時追い付く粘りを見せた。元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は26日、自身のブログで「昨日の試合 結果、巨人が勝っていたら広島へのダメージは大きかっただろうね。8回にきて6点取って同点 もしやと思ったけど残念 俺に期待させないでくれる?」と苦笑していた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1870 0.720
(↑0.012)
-
(-)
118123
(+7)
71
(+5)
29
(+2)
19
(-)
0.264
(-)
2.710
(↓0.1)
2
(1↑)
ヤクルト
1384 0.619
(↑0.019)
3
(-)
11898
(+4)
91
(+3)
26
(+4)
15
(-)
0.244
(↓0.001)
3.460
(↑0.02)
3
(1↓)
巨人
1494 0.609
(↓0.027)
3
(↓1)
116106
(+8)
84
(+9)
27
(+1)
20
(+1)
0.246
(↑0.002
3.000
(↓0.24)
4
(-)
広島
12122 0.500
(↑0.022)
5.5
(-)
11780
(+9)
90
(+8)
21
(+1)
13
(+1)
0.254
(↑0.008
3.090
(↓0.2)
5
(-)
中日
8144 0.364
(↓0.017)
8.5
(↓1)
11767
(+3)
80
(+4)
8
(+2)
13
(-)
0.225
(↑0.001)
2.820
(↓0.06)
6
(-)
DeNA
4194 0.174
(↓0.008)
13
(↓1)
11677
(+5)
135
(+7)
15
(-)
6
(-)
0.223
(↑0.003)
4.830
(↓0.07)