阪神(☆13対1★)DeNA =リーグ戦5回戦(2021.04.24)・阪神甲子園球場=
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DeNA
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阪神
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勝利投手:伊藤 将司(2勝0敗0S)
敗戦投手:上茶谷 大河(0勝3敗0S)
  DAZN
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◆阪神は1回裏にマルテ、佐藤輝、木浪の適時打で一挙6点を先制する。続く2回には佐藤輝が2打席連続となる適時打を放つなど、終わってみれば18安打で13得点を挙げた。投げては、先発・伊藤将が9回1失点の完投で今季2勝目。敗れたDeNAは、投打ともに振るわなかった。

◆DeNA柴田竜拓内野手(27)が、左肩の脱臼で出場選手登録を抹消されることになった。 復帰時期は未定。三浦監督が試合前に取材に応じ「左肩の脱臼です。登録を抹消します。治療に専念してもらいたい」と説明した。 柴田は23日同カードに先発出場し、8回2死の二塁守備で遊撃手の大和と交錯。左肩を痛めて担架で運ばれて途中交代し、西宮市内の病院に向かっていた。 ここまで好守でチームをもり立ててきた柴田の離脱に、指揮官は「非常に残念です。こうなったからには治療に専念して、1日も早く戻ってきて欲しい」と話した。 代わりに知野が登録される見通し。

◆阪神の守屋功輝投手(27)が甲子園の1軍に合流した。この日の公示で1軍選手登録され、福原投手コーチやブルペンキャッチャーにあいさつ後、中継ぎ投手陣の輪に加わった。岩貞とキャッチボールをし、ノックなどの練習をこなした。 「去年1年間悔しい思いをしましたし、ここまで多くの方々にお世話になったので、その方々へ恩返しができるように頑張りたいです。また、矢野監督の胴上げに貢献できるように精いっぱい腕を振っていきたいと思います」とコメントした。 守屋は今季ウエスタン・リーグで中継ぎで6試合に登板。6回2/3を投げ、防御率0・00と好投を見せていた。

◆阪神の小野寺暖外野手(23)が1軍に初昇格した。24日付の公示が発表され、登録された。今月19日に支配下登録。背番号も127から97に変わり、1軍登録が可能となっていた。 「緊張はしていますけど、しっかり元気を出して、チームが勝つために自分ができることを精いっぱいやるだけです」と初の1軍公式戦へ意気込みを語った。 小野寺は今季ウエスタン・リーグでは3位の打率3割3厘と好調。直近の試合では22日ソフトバンク戦(鳴尾浜)では3打数2安打2打点で武田から本塁打を放っていた。 この日の公示では中継ぎの守屋功輝投手(27)も1軍昇格。代わって北條史也内野手(26)と藤浪晋太郎投手(27)が抹消されている。北條の抹消に関しては、球団広報から「本日(24日)、練習中に左足首を痛めたため、登録抹消となりました」と発表があった。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、前日のプロ初失策を取り戻す。この日も前日と同じく「6番・右翼」でスタメン出場する。 前日23日の同戦では、右翼の守りで痛恨のプロ初失策をした。2点ビハインドの5回1死満塁の守りで、神里の右前適時打となるゴロを、まさかの後逸。打った神里まで生還し一挙4失点。6点差となり、試合の流れを決定的にする失策となった。矢野監督は試合後に「プロとしては恥ずかしいプレー」とバッサリ切り捨てた。 この日の試合前練習では、左翼でゴロのノックを繰り返し、その後右翼へ。飛球、ゴロなどのノックを受けた。佐藤輝の隣に筒井壮外野守備走塁兼分析コーチ(46)がつき、動きなどの指導を受けた。遊撃でもノックを受け、足の運びなどをチェックしながら、打球を追った。 置きティー後にはロングティーを13スイング。フリー打撃では33スイングで柵越えは0だったが、逆方向の左中間へ低く強いライナーを多く打っていた。矢野監督が「プロだからね、やり返せるチャンスはある」と話していた通り、プレーで取り返す。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が前夜の失敗を引きずらず、1回に右前2点適時打を放った。23日DeNA戦では右翼の守りで痛恨のプロ初失策。2点ビハインドの5回1死満塁で、神里の右前適時打となるゴロを後逸し、打った神里まで生還を許して一挙4点を失っていた。 この日も「6番右翼」でスタメン出場し、1回に1点先制し、なお1死満塁でDeNA上茶谷の内角146キロ直球にうまく腕をたたみ、右前へ運んだ。「昨日の悔しさをぶつけました。いいところで1本打つことができてよかったです」とコメント。前日の試合後に矢野監督が「プロだからね、やり返せるチャンスはある」と話していた通り、バットで取り返した。

◆阪神の近本光司外野手(26)が初回に自打球を右膝付近に受けて途中交代した。 打者一巡で回ってきた2度目の打席。1ボールからの2球目で打球がぶつかり、その場にうずくまった。トレーナーと井上ヘッドコーチに抱えられながらベンチ裏へと下がった。そのまま代打板山がコールされた。近本は第1打席で右翼線へ二塁打を放ち、先制のホームを踏んでいた。

◆日刊スポーツ評論家の中西清起氏(58)が24日、阪神-DeNA5回戦のライブ評論を行っています。-阪神打線が初回に一挙6得点 中西氏 3連敗の嫌な流れの中で、1番近本が右越え二塁打で打線を活気づけた。DeNA先発の上茶谷はキレも球威もいまひとつだったが、阪神打線がしっかり打ち返した。連敗していても、打線は力のあるところを示した。佐藤輝も内角膝元の厳しいコースだったけどうまく打っていた。 -木浪も久々スタメンで走者一掃のタイムリー 中西氏 久しぶりの打席だったけど初球をしっかり仕留めた。中野も出てきた中で出番は少なくなっていたけど、いい競争心を持っているから積極的にいっていい結果を出せたと想う。 -先発伊藤将は三者凡退の立ち上がり 中西氏 かなり感覚が開いたこともあって、立ち上がりは球が上ずっていた。でも先頭神里のセカンドライナーは助かった。1番を出していれば別の展開になったかも知れない。先頭を取ったことで落ちついて投げることができたと思う。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が2打席連続で2点適時打を放った。プロ初失策で一挙4失点を招いた前日23日から一夜明け、第2打席までで4打点を挙げて取り返した。 23日DeNA戦では2点ビハインドの5回1死満塁で、神里の右前適時打となるゴロを後逸し、打った神里まで生還を許して4点を失った。 この日も「6番右翼」でスタメン出場し、1回に1点先制し、なお1死満塁でDeNA上茶谷の内角146キロ直球にうまく腕をたたみ、右前へ2点適時打。佐輝は「昨日の悔しさをぶつけました。いいところで1本打つことができてよかったです」とコメントし、続く2回も無死満塁で打席に入り、2番手の左腕桜井から中堅フェンス直撃の2点適時打を放った。前日の試合後に矢野監督が「プロだからね、やり返せるチャンスはある」と話していた通りバットで取り返した。 3回の守りに就く時には、前日は厳しいヤジを飛ばしていた右翼席の虎党から拍手が巻き起こり、帽子を取って声援に応えた。

◆日刊スポーツ評論家の中西清起氏(58)が24日、阪神-DeNA5回戦のライブ評論を行っています。-阪神先発の伊藤将は3回1失点の立ち上がり 中西氏 2回、3回は次第に低めやいいコースに集まり、よくなってきた。でもサンズの守備は疑問だ。 -3回に戸柱の左翼線へのヒットに飛び込み、三塁打にしてしまった 中西氏 8点リードでなぜ飛び込む必要があったのか。二塁打までで止めておかないと。三塁に進めてしまって、その後投手にタイムリーを打たれて余計な1点を与えてしまうわけだから。サンズは2回の走塁も疑問だった。 -佐藤輝が2回無死満塁で左中間へフェンス直撃の2点タイムリー。だが一塁走者のサンズは二塁までしか進めなかった。 中西氏 一塁走者だから一番打球がよく見えるはず。なぜ三塁に行けなかったのか。打球判断に大きな疑問符がつく。結局佐藤輝はシングルヒットで無死一、二塁止まり。続く梅野の併殺などで追加点を奪えなかった。こういう一方的な展開で目立つプレーではないけど、見逃してはいけない。 -サンズが守備と走塁で隙を見せた形になった 中西氏 巨人はメンバーが手薄でもこういうプレーがほとんどない。だから接戦で勝ってくる。この日のような一方的な展開は珍しく、プロ野球は1点をどう取り、防ぐかのスポーツ。隙を見せたら負ける。

◆阪神の梅野隆太郎捕手(29)が「得点圏の鬼」と化している。 4回1死二、三塁からDeNA桜井の136キロを捉え、左中間への2点適時二塁打を放った。これで梅野は得点圏打率リーグダントツトップの6割2分5厘。頼れる男の一打で、4回を終了して今季最多の11得点とさらにリードを広げた。

◆日刊スポーツ評論家の中西清起氏(58)が24日、阪神-DeNA5回戦のライブ評論を行っています。-伊藤将は5回まで1失点 中西氏 回を追うごとによくなっている。特にいいのは、要所で決まっているカットボールだ。5回までに奪った併殺打3つは、いずれもカットボールを打たせたものだと思う。真っすぐの軌道で来て、打者の手元で少し動く感じ。打者は真っすぐだと思って振り、結果として詰まらされている。点差は開いたが、今後も自分の投球を続けることが大事になる。 -打線は5回までに今季最多の11点を奪った 中西氏 3連敗で何とかしなきゃという思いが、初回からいい形で出ている。守備や走塁でサンズのまずいプレーはあったが、他の選手は集中できていると思う。戦いはまだまだ続くのだから、最後まで締めて戦うことだ。

◆DeNA先発の上茶谷大河投手(24)が1回を40球、7安打6失点と大炎上した。先頭近本に二塁打を許すと、3番マルテから4連打を浴び3点を献上。なおも梅野の野選で1死満塁とされると、8番木浪に走者一掃の適時二塁打を浴びた。 チームは前日に10連敗をストップさせた。その勢いに乗って自身も今季初勝利を目指したが、試合をつくれなかった。「ブルペンから調子は悪くなかったのですが、連打で点を与えて打線の勢いを止めることができませんでした。投球リズムが一定になってしまったことも打たれた要因の1つだと思います。試合序盤から失点を許してしまい、チームメートやファンの皆さんの期待に応えることができず申し訳ないです」と反省しきりだった。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が6回に右中間へ二塁打を放ち、プロ初の猛打賞をマークした。今季出場24試合、スタメン23試合目で初めて。 1回に右前2点適時打、3回にも中堅フェンス直撃の2打席連続2点適時打を放ち、2度の満塁の場面で計4打点を稼いだ。「1打席目と同じくチャンスの場面でまわってきたので思い切って打ちにいきました」と2本目の適時打を振り返った。 4回の第3打席は無死二、三塁のチャンスで見逃し三振で、6回に先頭で回ってきた第4打席できっちりチャンスをつくった。

◆日刊スポーツ評論家の中西清起氏(58)が24日、阪神-DeNA5回戦のライブ評論を行っています。-佐藤輝が6回にも右中間へ二塁打を放ちプロ初の猛打賞 中西氏 DeNAの投手陣が良くなかったとはいえ、しっかり3本打った。1打席目は内角の厳しい真っすぐで、2打席目はやや真ん中のスライダー、3打席目はフォークの抜け。どの球種にも対応できていた。先日の東京ドームはかなり強振していたが、それを10とすると今日は8ぐらい。少し力を抜いて、どれも完璧に捉えていた。 -復調のきっかけになるか 中西氏 悪い時はタタミ1畳ぐらいの範囲で振っていたけど、ボールから遠く離れた空振りもない。ボール球を振っての空振りが一番よくないが、今日はしっかり見極めてストライクゾーンを打っていた。内容があるし、本人も昨日エラーしたりして、何とかという思いもあっただろう。すぐいい結果を出せたし、調子を取り戻すきっかけになるんじゃないかと思う。 -伊藤将は安定して1失点ピッチング 中西氏 球数も少なく、いいペースで投げている。完投できるチャンス。しっかり投げきってほしい。

◆首位阪神はドラフト1位佐藤輝明内野手(22)、ドラフト2位伊藤将司投手(24)のルーキーコンビが大活躍し、ともに今季最多の18安打13得点で4連敗を阻止した。 13得点は20年10月31日DeNA戦以来、18安打は20年7月28日ヤクルト戦以来。大勝で貯金を再び2ケタに乗せた。 1回裏にいきなり打者11人7安打の猛攻で6得点。3番ジェフリー・マルテ内野手(29)の先制打、6番佐藤輝の右前2点打、8番木浪聖也内野手(26)の右越え3点二塁打で流れに乗った。 2回には佐藤輝が中堅フェンス直撃の2点打。中盤以降も加点を続けた。佐藤輝は3安打4打点でプロ初の猛打賞を記録した。 投げては先発の伊藤将が1失点でプロ初完投勝利となる2勝目をマーク。投打がかみ合い、勢いを取り戻した。

◆支配下登録からこの日、出場選手登録されたばかりのDeNAケビン・シャッケルフォード投手(32=レッズ)が日本デビューを1回無安打無失点で飾った。 最速156キロを誇る196センチ右腕は、11点差をつけられた7回から3番手で登板。先頭の2番陽川を6球で三飛、3番小野寺を3球三振、4番大山を1球で一邪飛に仕留めた。 この日の最速は154キロで、直球はすべて150キロを超えた。中継ぎ陣の登板がかさむ投手陣にとって、頼もしい新戦力が加わった。 ▽DeNA三浦監督(シャッケルフォードが来日初登板で1回を無安打無失点と好投)「非常に良かったと思います。ボールに力もありますしコントロールもいいところに投げていた」

◆阪神が1回に打者一巡の攻撃。7安打6得点の猛攻で主導権を握った。DeNA上茶谷は1回で降板した。 阪神が4回にも梅野の2点適時二塁打などで3点を追加。5回には糸原が右前打を放ち投手伊藤将を含めて先発全員安打をマーク。 阪神がともに今季最多の18安打13得点でDeNAを圧倒。首位をキープした。新人の先発伊藤将はプロ初完投で2勝目を挙げた。

◆首位阪神はドラフト1位佐藤輝明内野手(22)、ドラフト2位伊藤将司投手(24)のルーキーコンビが大活躍し、ともに今季最多の18安打13得点で4連敗を阻止した。 【中西清起氏の解説】 -伊藤将が初完投 中西氏 ルーキーとは思えない立派な内容だった。DeNAの打者は真っすぐとカットボールが同じ出どころ、軌道だったので、見極めができないように映った。同じ出どころ、左打者も右打者もしっかり内角を攻めていたので、凡打の山を築けた。大量援護でも集中力を切らさず投げ切り、6連戦の中で中継ぎ陣を休ませられたのは大きい。 -打線は今季ともに最多の18安打で13得点 中西氏 初回から、みんな甘い球を逃さず積極的にスイングできていた。ただ、6回には陽川の落球する失策もあった。大量点差で見過ごされがちだけど、優勝を目指していく上で、隙を見せてはいけない。阪神にとっては2カード連続負け越しはよくないだろうし、今週を3勝3敗で終えたいところ。25日は締まったゲームを期待したい。 -ほぼいいところがなかったDeNAはどう映った 中西氏 大量点差もついたけど、投手に声をかけに行く選手も少ない。球際も弱かったし、1つ1つのプレーに集中していないように感じた。みんな違う方向を向いているというか、チームとしてまとまっていない、戦う集団になっていない。しっかり立て直さないと、負けが込んでしまう。

◆日刊スポーツ評論家の中西清起氏(58)が24日、阪神-DeNA5回戦のライブ評論を行っています。-伊藤将が初完投 中西氏 ルーキーとは思えない立派な内容だった。DeNAの打者は真っすぐとカットボールが同じ出どころ、軌道だったので、見極めができないように映った。同じ出どころ、左打者も右打者もしっかり内角を攻めていたので、凡打の山を築けた。大量援護でも集中力を切らさず投げ切り、6連戦の中で中継ぎ陣を休ませられたのは大きい。 -打線は今季ともに最多の18安打で13得点 中西氏 初回から、みんな甘い球を逃さず積極的にスイングできていた。ただ、6回には陽川の落球する失策もあった。大量点差で見過ごされがちだけど、優勝を目指していく上で、隙を見せてはいけない。阪神にとっては2カード連続負け越しはよくないだろうし、今週を3勝3敗で終えたいところ。25日は締まったゲームを期待したい。 -ほぼいいところがなかったDeNAはどう映った 中西氏 大量点差もついたけど、投手に声をかけに行く選手も少ない。球際も弱かったし、1つ1つのプレーに集中していないように感じた。みんな違う方向を向いているというか、チームとしてまとまっていない、戦う集団になっていない。しっかり立て直さないと、負けが込んでしまう。(終わり)

◆阪神ドラフト2位の伊藤将司投手(24)が9回を7安打1失点、5奪三振1四球のプロ初完投で2勝目を手にした。 阪神新人投手の完投は10年9月12日ヤクルト戦で秋山が完封勝利を挙げて以来、11年ぶり。お立ち台では「いや~最高です!」と声を張り上げた。 序盤から大量リードをもらう展開。落ち着いてゲームを作った。併殺打を3度奪うなど、要所を締めた。1回裏にはプロ初安打も記録した。 1軍戦登板はプロ初勝利を挙げた7日巨人戦以来17日ぶり。雨天中止によるローテ再編の影響で登板間隔が空き、2軍戦登板を経て戻ってきた1軍マウンドで快投した。

◆阪神が今季最多13得点で快勝し、連敗を3でストップした。甲子園でのお立ち台には3人のヒーローが立った。 1失点でプロ初完投勝利、2勝目のドラフト2位伊藤将司投手(24)は「(今日の投球は)70、80点ぐらいですかね。いらないところで四球があったので」と辛口の自己採点も「3連敗で止められて、チームに貢献できてよかったです」と連敗ストッパーになったことを喜んだ。プロ初安打には「よかったです」と短く喜びを表した。 同じくルーキーのドラフト1位佐藤輝明内野手(22)はプロ初猛打賞で4打点。お立ち台に向けての拍手と歓声に「気持ちいいです。絶対に走者をかえすという気持ちでいきました。昨日の悔しさもあったので、打ててよかったです」と、前日の4失点につながった失策の悔しさを晴らした。「今日はいい勝ち方ができたと思います」と、勝利に貢献した充実感が表情に広がった。 同じく4打点の木浪聖也内野手(26)は4月7日巨人戦以来13試合ぶりのスタメン復帰で燃えた。最近は新人の中野にスタメンを譲っていたが、8番・遊撃でフル出場し「本当に悔しい気持ちで準備していた。今日の1打席目に結果を出すために準備してきた」と集中し、1回の右越え3点適時二塁打につなげた。「絶対に譲らないつもりでしっかりやっていきたい」と宣言。これからますます遊撃の定位置争いは、激しくなりそうだ。

◆阪神近本光司外野手(26)が初回、自打球を右膝付近に受けて負傷交代した。 打者一巡で回ってきた2打席目。1ボールからの2球目で打球が直撃し、その場にうずくまった。トレーナーと井上ヘッドコーチに肩を借りてベンチ裏に下がり、そのまま代打板山がコールされた。 試合後、矢野監督は「多分、明日は行けるかなと僕は思っている。大きな離脱とか、そういうことはないかなと思っています」と説明。井上ヘッドコーチも「冗談で『明日、休め』と言ったら『いやいや勘弁してください。明日も行かせてください』と言ってきたので、多分大丈夫でしょう」と舞台裏を明かした。 不動のリードオフマンでもある近本は開幕直後の不振を脱し、4月中旬以降は調子を上げていた。この日も第1打席で右翼線へ二塁打を放ち、先制のホームを踏んでいた。

◆DeNA先発上茶谷が1回7安打6失点でKOされるなど、計18安打13失点で大敗を喫した。前夜に連敗を10で止め、ここから勢いに乗りたいところでの大量失点に、三浦監督の表情も厳しかった。主な一問一答は以下の通り ? -上茶谷の投球は ヨーイドンでいきなり6失点ですからね。先発としてまったく役割を果たせなかったと思います。初回、中に中に(ボールが)集まりすぎたところもありますし、なんとかしなくてはいけないところでどうすることも出来ず...というところですかね。いきなり6失点ですからね。 -上茶谷の今後は 抹消します。 -リリーフ陣も粘れなかったが 初回いきなり6失点ですからね。なかなか(阪神打線に)火の付いたところで抑えるのは厳しかったと思って見ていました。 -そんな中でシャッケルフォードが初登板で好投 非常に良かったと思います。ボールに力もありますし、コントロールもいいところに投げていた。聞いていた通りのピッチングが出来たと思います。 -初回のバッテリーの攻め方はどう見えたか もちろんバッテリーとしてなんとかしなくてはいけないところ。共同作業ですから。それにしても今日は上茶谷、悪すぎましたね。 -ここまでは悪いときも使ってきたが、抹消を決断した 初回いきなり6失点ですから。今の状態では厳しい。今日の6失点を本人がどう捉えて、明日からやっていくかだと思います。 -先日は入江を抹消し、上茶谷も抹消となると先発事情は苦しい。今後9連戦もあるが 考えます。はい。 -打線も7安打1点に封じられた。相手の伊藤将投手の印象は 相手ピッチャーというより、初回の大量点ということで、大胆に投げられてしまった。初回の6点というのがすべてだと思います。

◆DeNAは先発の上茶谷大河投手(24)が1回7安打6失点でKOされるなど、計13失点で大敗を喫した。 前夜に連敗を10で止めて勢いに乗りたいところでの大量失点。三浦監督は「ヨーイドンでいきなり6失点ですからね。先発としての役割をまったく果たせなかった」とバッサリ。今後については「抹消します。今日の6失点を本人がどう捉えて明日からやっていくかだと思います」と奮起を求めた。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がDeNA戦でともにプロ初の猛打賞、4打点と自らのバットで名誉挽回した。前日23日はゴロを後逸して一挙4失点につながるプロ初失策。一夜明けて「悔しさ」を糧に結果を示した。大型ルーキーを含めた打線は今季初の先発全員安打、ともに最多の18安打13得点で連敗を3で止めた。貯金を再び10とし、敗れた2位巨人と2ゲーム差に広げた。 試合後、矢野燿大監督(52)との一問一答は以下の通り。◆阪神矢野監督語録 -初回はビッグイニング 矢野監督 3連敗していましたしね。昨日もミスがあったり、嫌な負け方をしていたので。6点というのはびっくりというか...。立ち上がりであれだけ取れたというのは本当に大きかったですね。 -久しぶりにスタメンの木浪がいい場面でタイムリー 矢野監督 木浪もね、もちろん自分が今年レギュラーだっていうところからスタートしながら、中野にね。ちょっと最近は試合に出られなくて。そういう悔しさ、まあ3連敗でそういう気持ちの出る選手をちょっと使ってみたいなっていうところで。佐藤輝も昨日ミスした中でね、しっかり打ってくれたのは大きかった。 -自打球の近本が心配 矢野監督 たぶん明日はいけるかなと僕は思っているんですけど。大きな離脱とか、そういうことはないかなと思っています。 -伊藤将をベンチからどう見ていた 矢野監督 援護があるっていうのは楽なように見えてピッチング的には難しく、アバウトになりすぎたり、難しい部分があるんですけど。そういうところで梅野と一緒に、しっかり投げてくれました。登板間隔もちょっと空いて、ちょっと難しいところもあった中だと思うんですけど。落ち着いているというか、やっぱり大学、社会人で経験したことは、そういうところでしっかり出た。楽しく見ていました。 -プロ初完投。最後まで投げさせる判断はいつ 矢野監督 120球くらいまではね、いいのかなと思いながら。でも次回の登板もありますし。あれ以上増えるとね。 -先発全員安打で連敗ストップ。悪い流れを断ち切れた 矢野監督 そうですね。いいムードで明日戦えることは間違いないです。明日はガンケルで調子がいいので、またガンケルがリズムをつくりながら全員で野球をやるのがウチの野球なんで、そういう野球を今日をきっかけにやっていきます。 ? ▼阪神が大量13点を奪ってDeNAに大勝した。阪神の13得点は今季最多で、昨年10月31日DeNA戦以来。また、18安打も今季最多で昨年7月28日ヤクルト戦以来。なお、球団の1試合最多得点は10年8月25日広島戦の22点、最多安打は76年4月18日大洋戦の24安打 ▼阪神が初回に6得点。1イニングの得点としては、9日のDeNA戦(横浜)の6回に続いて今季最多タイ。ただ、初回に6得点は18年6月30日のヤクルト戦(神宮)以来3年ぶりだった。なお、球団の1イニング最多得点は、69年5月27日のアトムズ戦の6回に挙げた13点で、セ・リーグタイ記録となっている。

◆阪神木浪聖也内野手が2週間ぶりの打席の初球で一挙6得点を完成させた。 9日に代走で途中出場して以来。初回に3点を先制しなおも1死満塁で「やってやろうという気持ちしかなかった」と上茶谷の初球を捉え、右越えへ走者一掃の二塁打。6回も右翼線へ適時二塁打を運び、13試合ぶりのスタメンで2安打4打点と結果を出した。「貢献できるようにやっていきたい」とレギュラー定着に燃えていた。

◆18日に支配下選手になった阪神小野寺暖外野手が1軍デビューした。負傷の北條に代わり初めて1軍昇格。背番号97の新しいユニホームで6回の守備から中堅に入り、飛球もキャッチした。打っては7回にシャッケルフォードに3球三振を喫した。 昇格決定に「しっかり元気を出して、チームが勝つために自分ができることを精いっぱいやるだけ」と意欲を燃やし、試合前には円陣の声出しで盛り上げた。

◆休養明けの5番阪神ジェリー・サンズ外野手は3安打で大勝に貢献した。1回は右前打、2回は左前打で得点をお膳立て。6回は右越え適時二塁打でチーム最多タイの18打点目を記録した。 21、22日の巨人戦で無安打に終わり、前日23日DeNA戦は休養日に。「自分のフォームを見直す練習に取り組めた。その成果もあって今日はしっかり自分の仕事をすることができた」と首脳陣の配慮に感謝した。

◆阪神の4番大山悠輔内野手は一気に状態を上げている。 1回は1死一塁から三遊間を破り、この回6得点のつなぎ役を担った。2回、4回は弾丸ライナーの左前打を放ち、4試合ぶりの猛打賞をマークした。日頃から「チームが勝つことが一番うれしい」と語る主将は、これで8試合連続安打の安定感。打率も2割9分3厘で3割到達が近づいている。

◆阪神梅野隆太郎捕手が4回1死二、三塁から左中間へ10、11点目となる2点適時二塁打を放った。 「点差は何点あってもいいですし、みんながいい流れをつくってくれているので、その流れに乗って打つことができました」。今季得点圏では17打数10安打、打率5割8分8厘とチャンスにめっぽう強い。 前日23日は、22日巨人戦で打球を左膝に受けたこともあり今季初の休養日だった。しっかり休んだ正捕手はフル出場し、伊藤将のプロ初完投勝利も導いた。

◆ゲームセットの瞬間、マウンド上で笑みがはじけた。 ルーキーの伊藤将司投手(24)が9回を7安打1失点で投げ切り、12球団ルーキー一番乗りのプロ初完投で2勝目を挙げた。ベンチ前でナインと充実感が漂う表情でグータッチ。お立ち台では「最高です!」を声を張って拍手を浴びた。 初回に6点の援護をもらい、危なげない投球を見せた。長打を警戒してカットボールやツーシームを低めへ集めて打たせて取った。連打は3回1死からの1度だけ。「ランナーが出てからゴロでゲッツーを取ると流れもつかみやすかった」。要所で内野ゴロ併殺打を3つ奪い、自ら流れに乗った。4回も「いらないところで四球があった」と先頭のオースティンを歩かせた後、佐野を併殺打に仕留めた。 阪神の新人では10年秋山が完封して以来11年ぶりの完投勝利。新人一番乗りに「めでたいですね。気持ち良いです。早川より早いってことですよね? それはうれしいです」と喜んだ。楽天ドラフト1位の早川は千葉・横芝中軟式野球部の2学年下。後輩の初勝利はライブ中継で見ており刺激を受けた。「対抗心はない」と言うものの、先輩として面目躍如の124球だった。 セ・リーグ新人でプロ初勝利一番乗りだった7日以来の1軍マウンド。矢野監督は「落ち着いているというか、大学、社会人を経験してきたところがしっかり出たピッチング。楽しく見ていました」とベンチから頼もしそうに見守った。伊藤将は初回にプロ初安打も記録し「やっと1本打てて良かった」と笑った。得点にはつながらなかったが、「打」でも良い流れに乗り好投につなげた。連敗ストップにこちらのルーキーも大きく貢献した。【林亮佑】 ▼阪神の新人伊藤将がプロ初完投勝利。球団の新人投手で1年目に完投したのは90年以降では10年の秋山以来11年ぶり。左腕では05年の能見以来だ。94年の藪は1完封を含む8完投で9勝(9敗)を挙げ新人王(07年の上園も)に輝いた。現在2勝の伊藤将も勝ち星を積み上げ、先輩たちに続けるか。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がDeNA戦(甲子園)でともにプロ初の猛打賞、4打点と自らのバットで名誉挽回した。前日23日はゴロを後逸して一挙4失点につながる初失策。一夜明けて「悔しさ」を糧に結果を示した。大型新人を含めた打線は今季初の先発全員安打、ともに最多の18安打13得点で連敗を3でストップ。貯金を再び10とし、敗れた2位巨人と2ゲーム差に広げた。気持ちが乗り移ったように詰まった当たりは右前で弾んだ。「昨日の悔しさをぶつけました」。1回に1点先制しなお1死満塁。上茶谷に苦手な内角を突かれたが、146キロ直球にうまく腕をたたんで2点適時打。前夜に「やり返せるチャンスはある」とハッパを掛け、いつもの「6番右翼」で送り出した矢野監督は、塁上の佐藤輝を指さして喜んだ。2回の無死満塁では左腕桜井から中堅フェンス直撃の2点適時打。プロ初の4打点を稼いだ。 前日23日の5回1死満塁の守備で右前のゴロに猛チャージしたが、グラブの下をスルリ。打球はフェンスまで達し、打者走者の神里まで生還を許して4失点。敗戦を決定づける失策に矢野監督から「プロとして恥ずかしいプレー」と厳しく指摘された。佐藤輝は「やってしまったことは返ってこないんで。次は絶対しないようにどうしたらいいかを考えた」と振り返る。試合前練習では筒井外野守備走塁兼分析担当コーチから右翼で付きっきりで指導を受けた。「グラブを下につけるとか、天然芝なので頭に入れながらやりました」。ゴロのノックも受けて動きを確認。同じ失敗をしないよう時間をかけた。 打っては6回に右中間へ低いライナーで二塁打を放ち、プロ初の猛打賞。落ち込まずすぐに結果を出した姿を、矢野監督は「昨日ミスした中でしっかり打ってくれたのは大きい」と褒めた。2回の中堅フェンス直撃の打球について、佐藤輝は「入ってほしかったけど、今日は浜風とは仲良くなれなかった」とやや残念そう。この日は右翼から左翼方向へ強めに浜風が吹いた。試合前のフリー打撃では33スイングで柵越え0も、中堅から左中間方向へ低く強いライナーを打っていた。しっかり捉えることに重きを置いた結果が、名誉挽回の1日につながったのかもしれない。 前夜は厳しいヤジを飛ばした虎党から拍手と声援を浴びる中、佐藤輝は伊藤将、木浪と一緒にお立ち台に上がり「気持ちいいです。日々勉強だと思っていろんなことを勉強しながらやっていきたいと思います」と成長を約束。打線爆発で3連敗をストップした首位阪神に、やはり6番佐藤輝は欠かせない。【石橋隆雄】 ▽阪神井上ヘッドコーチ(佐藤輝の1回の2点適時打に)「満塁で2ストライクと追い込まれている中から、詰まりながらでも右前。あれはあいつの中で、ここは何とかしないといけないというようなものがにじみ出ていた」

◆悪夢をバネにせよ! 阪神は引き分けを挟み10連敗中だったDeNAに1-7で完敗。五回、満塁のピンチでは右翼を守るドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が神里の打球を後逸。痛恨の初失策で打者走者まで生還させた。今季初の3連敗で2位・巨人とは1ゲーム差。24日にも首位陥落。テルよ、悔しさを胸にやり返せ!  グラウンドの端の端まで駆けていき、「8」の背中はみるみる小さくなった。三塁側ベンチからは、前日まで10連敗していたDeNAナインが次々飛び出し、腕をグルグル回してお祭り騒ぎだ。プロ初失策が残酷すぎる"グランドスラム後逸"になった佐藤輝を、矢野監督は決してかばおうとはしなかった。  「きょうのミスなんてプロとしては恥ずかしいプレーやと思うしね。馬場のプレー(悪送球)にしても、(佐藤)テルのプレーにしても。それを(投手の)リズムが悪いとか、そんなのを言い訳にしているようじゃ、あまりにもレベルが低い」  もちろん、佐藤輝自身が言い訳をしたわけではない。藤浪の乱調で序盤から守備の時間ばかりが長く、守りに集中しにくい状況でもあったと思うが、と問われ、指揮官が返したのがこれだった。過程がどうあれ、プロとして見せてはいけないプレーだと、突き放した。  藤浪が五回途中7与四死球4失点(自責3)と大乱調でも試合はかろうじて壊れず、大山に4号ソロが飛び出して1-3と反撃ムードとなりかけた、五回だった。2番手・馬場が悪送球で傷口を広げ、宮崎に左前打を許して1死満塁。ここで神里が放った打球が、鋭く一、二塁間を抜けた。  もちろん、佐藤輝は今も内野手登録で、近大時代から内野を本職としてきたという事実はある。だが、3月13日の西武とのオープン戦(甲子園)以降は右翼以外を守っておらず、常に集中して練習に取り組んできた。そして、プロである以上は結果だけで語られるべきだ。あの場面でグラブの下をボールに貫かれ、打者走者まで本塁にかえすようなプレーは、絶対に見せてはいけなかった。 その他の写真(2/3枚)  1-4となって次は8番打者...という場面が、一気に1-7になった。消沈しかけていた相手にそのまま敗れ、今季初の3連敗。貯金は9に目減りし、2位・巨人が3連勝したため1ゲーム差。破竹の8連勝が終わった途端、きょうにも首位陥落という局面を迎えた。  佐藤輝は九回に6試合ぶり長打となるフェンス直撃の中越え二塁打を放ち、抵抗した。ここから立ち上がるのか、それとも-。24日は今後の「プロとしての在り方」につながる試合になる。指揮官も「もちろん。それを俺も見ているし。見に来ている人も、その姿を一つ一つ見ていると思う」と言い切り、さらに続けた。  「俺もミスしてきたし。その中からどう成長したり、どういう心構えで試合に臨むかというのを学んでいって成長してくれないと。プロだからね、やり返せるチャンスはあるんだけど」  小さく丸まっている佐藤輝の背中なんて、誰も見たくない。豪快さにも「プロらしさ」はしっかりとまとっていなくてはならない。あの失敗があったから前へ進めたといえる日に、必ずしてもらう。(長友孝輔)

◆阪神は、梅野隆太郎捕手(29)、ジェリー・サンズ外野手(33)の2人がスタメンに復帰した。前日23日の同戦は休養のため出場がなかった。また木浪聖也内野手(26)が「8番・遊撃」で、7日の巨人戦(甲子園)以来のスタメン出場となる。

◆阪神・近本光司外野手(26)がアクシデントで途中交代となった。一回に6点を奪い、打者一巡して再び回って1死一、三塁。カウント1-0からの2球目、自打球が右膝付近に直撃。痛みに顔をゆがめると、トレーナーに支えられながらベンチへ戻った。その後、代打・板山が告げられて交代となった。

◆阪神が一回に打者一巡の猛攻で、7安打6得点を奪った。先頭の近本が右翼線二塁打。1死三塁からマルテの左前適時打で先制し、大山、サンズの連打で満塁。  ここで打席に立ったのは、前日23日に満塁での右翼守備で、打球を後逸する痛恨の失策を犯したドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=だった。カウント1-2からの4球目。DeNAの先発、上茶谷の146キロの内角直球に詰まらせながらもパワーで右前に運ぶ2点打となった。  佐藤輝は「きのうの悔しさをぶつけました。いいところで一本、打つことができてよかったです」と声を弾ませた。さらに、1死満塁の好機で13試合ぶりに「8番・遊撃」でスタメン出場した木浪も右越えの3点二塁打で続いた。

◆ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が2打席連続で満塁の場面で適時打を放った。  「1打席目と同じくチャンスの場面で回ってきたので、思い切って打ちにいきました。ランナーをかえすことができてよかったです」  6-0の二回無死満塁。左腕・桜井のスライダーを振り抜いた。打球は高々と上がると、風にも乗って中堅フェンスを直撃する2点打。佐藤輝は第1打席でも、1死満塁から右前へ2点打を放っており、早くも4打点挙げた。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が12-1の六回、風張から右中間を破る二塁打を放ち、プロ初となる猛打賞(3安打)を記録した。  佐藤輝は1点を先制した一回、なおも1死満塁で右前に2点打。6-0の二回無死満塁の好機では中堅フェンスを直撃する2点打を放って、自己最多の1試合4打点をマークした。四回の第3打席は見逃し三振に終わったが、この日、3本目のヒットが六回に飛び出した。

◆阪神は今季最多の18安打13得点で、DeNAを圧倒。連敗を「3」で止めた。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が、プロ初の猛打賞(3安打)と最多の4打点を記録した。  佐藤輝は1点を先制した一回、1死満塁から右前に2点打。この回、木浪にも3点二塁打が飛びだし、6得点を奪った。  佐藤輝は二回無死満塁の好機でもフェンス直撃の2点打を放つと、六回先頭で、右中間を破る二塁打。木浪の適時打で13点目のホームを踏んだ。  投げては、先発したドラフト2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=が9回を7安打1失点に抑えて、プロ2勝目を挙げた。12球団のルーキーで、一番乗りでの完投勝利だった。

◆DeNAは投手陣が被安打18のメッタ打ちを食らい、今季ワーストの13失点で大敗。連敗を10で止めた翌日、先発マウンドに上がった上茶谷大河投手が、いきなり7安打6得点と打ち込まれ自己最短の1回KO。三浦大輔監督は試合後の取材で「6失点」のワードを7度も繰り返し、上茶谷の2軍再調整を明かした。--上茶谷がKO  「よーいドンで初回いきなり6失点ですから。うーん、先発として全く役割を果たせなかったと思います」  --不振の要因は  「ずっと課題だったビッグイニングが今日は初回に出た。中に中に集まりすぎて、何とかしないといけないところをどうすることもできなかった。いきなり初回の6失点ですから」  --苦しい投球が続いているが  「抹消します。はい」  --これまで試合後、即抹消を決断することはなかった  「うーん、初回いきなり6失点ですから。今の状態では厳しいのかなと。この6失点を本人がどう捉えて明日からやっていくかだと思います」  --バッテリーで反省することも  「もちろんバッテリーで何とかしないといけないし、共同作業ですから。ただ、今日の上茶谷は悪すぎました」  --その後の投手陣も打ち込まれ大敗  「いきなり6失点であれだけ勢いのついた打線を止めるのは難しい。その中でそれぞれの役割を果たしてもらいたかったが、なかなか火のついたところをおさえられなかった」  --その中でも、初登板のシャッケルフォードは1回無失点  「非常に良かった。ボールに力もあって、コントロールもいい。聞いていた通りの投球を見せてくれた」  --打線も1得点に沈黙  「まず初回の6失点で(相手に)大胆に投げられた。初回の6失点が全てだと思います」

◆阪神は一回に6点を奪うなど、DeNAを圧倒。矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。  ■先制パンチに仰天  --一回はいきなりビッグイニング  「3連敗していましたしね。昨日もミスがあったり、いやな負け方をしていたので。びっくりというか。立ち上がりで、あれだけ取れたというのは本当に大きかったです」  --久しぶりにスタメンの木浪がいい場面でタイムリー  「自分が今年レギュラーだっていうところからスタートしながら、中野にね。最近は試合に出られなくて。3連敗で、気持ちの出る選手を使ってみたいなっていうところで。佐藤輝も昨日ミスしたなかでね、しっかり打ってくれたっていうのは大きかったですね」  ■近本は明日はいける?  --近本が心配  「たぶん明日はいけるかなと僕は思っているんですけど。大きな離脱とか、そういうことはないかなと思っています」  ■梅野との共同作業  --伊藤将は?  「援護があるっていうのは楽なようにみえてピッチング的には難しく、アバウトになりすぎたり、難しい部分があるんですけど。梅野と一緒にね、投げてくれましたし。楽しくみていました」  -ープロ初完投。最後まで投げさせる判断はいつ  「120球(124球)くらいまでは、いいのかなと思いながら。次回の登板もありますし。あれ以上増えるとね」  --先発全員安打で連敗ストップ。悪い流れ断ち切れた  「いいムードで明日、戦えることは間違いないですし。明日はガンケルで調子がいいので、リズムをつくりながら全員で野球をやるというのがウチの野球なんで」  ーー伊藤将は走者を出しても併殺など持ち味出した  「圧倒的なボールを投げてるというよりは、ボールの高さだったり、いろんな球種を使って抑えていく。ゴロを打たす場面で打たせられるのは長所と思う」  ■木浪の姿勢をずっと見ていた  --攻撃は打線がつながった  「テルも昨日のことあったし(五回1死満塁で右前打をトンネル)、さっき言ったように、聖也も、ここ何試合か出れなくてね、悔しい気持ちはずっと持ちながらやってる姿はもちろん見てたのでね」  (さらに続けて)  「テルも猛打賞は初めてやんな?そういうところでは1本でも2本、3本ていうね。サンズも休んで打ってくれたし、悠輔(大山)も猛打賞か。明日、日曜日やもんね、全員で、将司が休ましてくれた分、思い切り行けるので、全員で明日行こうかなと思います」  --初回の佐藤輝は内角直球をうまく打った  「積み重ねが成長になっていくだけで。あとから振り返れば、ああいうところから乗ってきたなっていう1本にするかは、テル自身だし」

◆阪神・藤浪晋太郎投手(27)が4回0/3を投げ、7四死球降板から一夜明けて、出場選手登録を外れた。DeNA戦後の矢野耀大監督(52)のコメントは以下の通り  --藤浪が2軍。修正に専念する  「中継ぎもちょっと、しんどい。同じメンバーが3連投、球数いっぱい投げてる。クワ(桑原)も連投してたし、ビッグジョン(エドワーズ)もちょっと出てたし。同じメンバーが球数増えていたんで。晋太郎の状態と、そこを両方併せて、1回抹消した方がいいんじゃないかって」  (さらに続けて)  「こっちにいると、修正がなかなか出来ないんで。いったん、そういう時間にしてチームとしても中継ぎの枠も作りたいというところで兼ねてやったんで。後ろ向きな抹消ではない。いろいろ。いろいろというか、ゆっくりさせるつもりはないんで。ファームの方が練習でも試して実戦でも、やれる期間は作れるのかなと思って、そうしました。  --藤浪はまた9連戦もあるし、そこに向けて  「それは晋太郎の状態とチームの兼ね合いというのもあるんでね。それは分からない」

◆阪神の伊藤将が3連敗ストップに貢献した。1失点で12球団新人一番乗りのプロ初完投。2勝目を飾った124球の快投に「低めに丁寧に投げることを意識した。最高」と充実感に浸った。  一回の6点援護で力みが消えた。走者を背負っても慌てず、打者の手元で小さく動く速球でゴロを打たせた。併殺打に仕留めること3度。セ・リーグ新人で最初に白星を挙げた7日の巨人戦以来の1軍戦出場で、一回にはプロ初安打も放った。  先発投手が崩れる試合が続いた中、チームを救ったサウスポーは「接戦の時にしっかり投げられるように」と頼もしかった。

◆DeNAは上茶谷が1回6失点で試合を壊した。1番近本に二塁打を許し、1死後にマルテから4連打。野選を挟み、満塁から木浪に走者一掃の二塁打と、ことごとく球が甘く集まり、めった打ちされた。2軍降格が決まり「チームメートやファンの皆さんの期待に応えられず、申し訳ない」と肩を落とした。  救援陣も失点を重ねて今季ワーストの13失点で大敗。打線もルーキー伊藤将にひねられ、プロ初完投勝利を許した。連敗を止めた前夜の勢いを持ち込めず、三浦監督は「初回の6失点が全て。先発として役割を全く果たせなかった」と厳しく指摘した。

◆佐藤輝の打席を見て感じたのは、明らかに振り回さなくなったなということだ。本人も、このままではいけないと感じたのだろう。コーチと話しながら、徐々に「佐藤輝はどんな打者か」を作り上げている段階でのマイナーチェンジといえる。  いくら三振していいと言われても、本人はもちろん三振はしたくない。大事なのはバッティングカウントと2ストライク後で、アジャストの仕方を変えるということだ。1打席目はカウント1-2から内角の難しい球に少し詰まりながらヒットゾーンへ。2打席目は2-2から変化球をとらえた。ともに2ストライク後の意識ができているから生まれた適時打だ。  決して、当てにいくのではない。追い込まれてからの感覚、力加減は、それを意識して打席を積み重ねていくことで、備わっていく。そうすると、2打席目のフェンス直撃が、フェンスオーバーになってくる。  彼の魅力は本塁打。フルスイングは相手も嫌だし、失ってはいけない。その上で、状況に応じた「カウントバッティング」をできるかが今後、必要になってくるし、そこへ向けた変化を感じた一日だった。(本紙専属評論家)

◆"満塁返し"や!! 阪神はDeNAに13-1で大勝し、連敗を3で止めた。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)がプロ初の猛打賞&4打点をマーク。前日の守備では満塁で痛恨の失策を犯したが、この日は2度の満塁でともに適時打を放ち、バットで悔しさを晴らした。 ■前夜に痛恨失策で4点献上...屈辱をバットで晴らす  満塁の借りを満塁で返した。先輩や助っ人が作ってくれた汚名返上の舞台。逃すわけにはいかなかった。佐藤輝が、前夜の屈辱をバットで晴らした。  「昨日の悔しさをぶつけました。(チームの)勢いに乗れたというか、いいところで打つことができてよかった」  マルテの適時打で1点を先制した一回、なおも1死満塁。DeNAの先発・上茶谷の146キロ直球に体とバットが反応した。「いい当たりではなかったが、気持ちで(バットを)振り切りました」。打球は右前へ。一塁ベース上で思わずガッツポーズだ。  6-0の二回、今度は無死満塁で打席が回ってくると、2番手・桜井のスライダーをフルスイング。打球は逆風の中、グングン伸びて中堅フェンスを直撃した。「(スタンドに)入ってほしかったが、浜風とは仲良くなれなかった」と悔しがったが、これで自己最多の4打点だ。  「しっかり(気持ちを)切り替えて、きょうは『絶対やるぞ!!』という気持ちでした」  屈辱が闘志に火をつけた。前日23日の五回の右翼守備。1死満塁で神里の打球を処理しようとしたが、ボールはグラブの下を通過。プロ初失策で一気に4点を失った。  「変な落ち込みというか、次は絶対しないようにどうしたらいいかっていうのは考えました」 ■矢野監督がハッパ 試合前に守備猛特訓  試合前練習では、守備に時間を費やした。矢野監督からは「次は(同じミスを)やらないように、この失敗を生かせ」と練習中にハッパをかけられた。左翼から右翼へ。さらに、遊撃の守備位置と計1時間以上、ノックを受けた。今年の春季キャンプ中盤に「僕は打つだけでなく守備、走塁でもチームの勝利に貢献したい」と熱く語っていた佐藤輝。その言葉を思い出すように、捕球動作や足の運びなどのチェックを繰り返した。  沈んだ気持ちをズルズル引きずらないところはさすが黄金ルーキー。ミスを帳消しどころか、自らの失策で失った4点を2度の満塁のチャンスできっちりと取り返した。六回には風張から右中間を破る二塁打を放ってプロ初の猛打賞もマーク。指揮官は「昨日ミスした中で、しっかり打ってくれたっていうのは大きかった」とたたえた。  チームは今季初の先発全員安打で今季最多の18安打&13得点。連敗を3で止め、貯金を2桁に戻した。  「きょうのような勝ち方を増やして、首位を突っ走っていきたいと思います」  失敗を糧にした規格外のルーキーはお立ち台から虎党に熱いメッセージ。甲子園で、また新たな"テル伝説"が生まれた。(三木建次)

◆スタンドからメガホンをたたく音が響き、背中を押す。27個目のアウトを取ると、グラブをたたいた。阪神のD2位・伊藤将(JR東日本)がプロ初完投で今季2勝目。お立ち台で笑顔がはじけた。 ■球団ルーキーでは秋山以来11年ぶり  「最高です! (自己採点は)80点ぐらいですかね。いらないところで四球があったので、減点させてもらいました」  持ち味の打たせて取る投球が光った。二回はソトを三ゴロ、四回は佐野を二ゴロ、五回は知野を二ゴロと、3併殺を奪い、反撃の隙を与えなかった。「ランナー出てからゲッツーを取ると、流れもつかみやすかった」。9回124球、7安打1失点で阪神の新人では2010年の秋山以来11年ぶりの完投勝利。今季の新人では12球団一番乗りに「めでたいです。気持ちいいですね」と声を弾ませた。  「早川より早いということですよね? それはうれしいですね」。楽天のD1位・早川(早大)は千葉・横芝中の2学年下の後輩。「対抗心はそんなにない」と話したが、気になる存在。新人勝利一番乗りは譲ったが、完投勝利は先に達成した。 ■「打撃が好き」プロ初安打に笑顔  もう一つ、うれしい"初"を記録。6-0の一回1死二塁で上茶谷の143キロ直球を中前へ。以前から「打撃が好き」と話す左腕は、6打席目でのプロ初安打に「やっと一本打ててよかった」と笑った。  性格は自分でも「天然」と話し、マイペース。そんな左腕に国際武道大時代の恩師・岩井美樹監督は「野球に関してはマイペースでいい」と伸び伸びと育てた。その指導方針もあって、才能が開花。JR東日本でさらに腕を磨き、プロの道に。この日は大量点を援護してもらった中でも力まず、ゴロを打たせる投球でマイペースを崩さなかった。矢野監督も「落ち着いている。大学、社会人と経験したというのが、しっかり出た」と評価。3連敗中で中継ぎの負担も増えていただけに「完投してくれたのは大きい」とたたえた。  「チームに貢献できてよかったです。一戦必勝で、しっかりと腕を振って投げていきたい」  虎党の前で伊藤将が誓った。これからも白星を積み重ねていく。(菊地峻太朗)

◆腹をすかした猛獣のように、阪神・木浪が初球から一気に襲い掛かった。13試合ぶりのスタメン出場のチャンスを生かす3点二塁打を含む2安打4打点。"恐怖の8番"が打線の爆発を生み出し、うっ憤を存分に晴らした。  「楽しいという気持ちが強かった。久しぶりの試合の1打席目だったので、思い切って初球から振ってやろうという気持ちが結果につながってよかった」 ■「自分を信じて動くだけ」  一回にマルテと佐藤輝の適時打で3点をリードし、なおも1死満塁。DeNA先発・上茶谷のスライダーを迷いなく振り抜き、鋭い打球が右翼線で弾むと一走・梅野も一気に生還。走者一掃のタイムリーで突き放し、3連敗中の嫌なムードも完璧に吹き飛ばした。  「昨日の夜からスタメンがわかっていてすごく準備した。あとは自分を信じて動くだけ」。気迫十分で臨み、6日の巨人戦(甲子園)以来、出場8試合ぶりの打点。12-1の六回1死二塁でも適時二塁打を放って今季初のマルチ安打もマークした。 ■今季最多13得点&18安打呼んだ  開幕から山本との併用が続き、10日のDeNA戦(横浜)からはD6位・中野に遊撃の定位置を奪われた。「ずっと悔しい思いをして、ベンチで見ていることが多かった」。ベンチで仲間を鼓舞しながら、胸の内で逆襲の思いを燃やし続けてきた。矢野監督は「聖也(木浪)も悔しい気持ちっていうのはずっと持ちながらやっている姿はもちろん見ていたのでね。昨日負けたところで、聖也で行ってみよう」と起用を決断。期待した反骨心が打線の"潤滑油"となり、ともに今季最多となる13得点&18安打を呼んだ。  チームは爆勝で連敗を3で止めたが、木浪は「まだまだこれから。貢献できるようにやっていきたい」と満足せず。誰にも定位置は譲らない。ここから巻き返す。(新里公章)

◆ガオーッ! ウサ晴らしの虎やー!! 打ちも打ったり18安打13得点。投げてはルーキー伊藤将が前日に登板した藤浪のあだを討つ1失点完投の2勝目!! そう、本日の虎はウサ晴らしのオンパレードだったのだ!!  先発・伊藤将は巨人戦で初勝利を挙げた後、雨で先発を飛ばされて本日の完投劇でウサ晴らし! ルーキー中野に遊撃の定位置を奪われそうな木浪が13試合ぶりのスタメンで二塁打2本、4打点のウサ晴らし!! 前日満塁で大失策をやらかした佐藤輝は、プロ初の猛打賞となる3安打4打点のウサ晴らしやー!!  ま、それは虎党の気持ちで伊藤将、木浪、佐藤輝らは飢えた虎が牙をむいた-が正解なのだ!! となると2軍へ落とされた藤浪が、どれほど白星に飢えた虎となり、戻ってくるか楽しみやー!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1770 0.708
(↑0.012)
-
(-)
119116
(+13)
66
(+1)
27
(-)
19
(-)
0.264
(↑0.009
2.610
(↑0.08)
2
(-)
巨人
1484 0.636
(↓0.031)
2
(↓1)
11798
(+3)
75
(+6)
26
(+1)
19
(-)
0.244
(-)
2.760
(↓0.13)
3
(-)
ヤクルト
1284 0.600
(↑0.021)
3
(-)
11994
(+4)
88
(+3)
22
(+1)
15
(-)
0.245
(↓0.002)
3.480
(↑0.02)
4
(-)
広島
11122 0.478
(↑0.023)
5.5
(-)
11871
(+6)
82
(+3)
20
(+2)
12
(+1)
0.246
(↑0.002)
2.890
(↑0.04)
5
(-)
中日
8134 0.381
(↓0.019)
7.5
(↓1)
11864
(+3)
76
(+4)
6
(+2)
13
(-)
0.224
(↓0.001)
2.760
(↓0.06)
6
(-)
DeNA
4184 0.182
(↓0.008)
12
(↓1)
11772
(+1)
128
(+13)
15
(-)
6
(-)
0.220
(-)
4.760
(↓0.32)