巨人(★3対6☆)広島 =リーグ戦5回戦(2021.04.24)・東京ドーム=
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広島
01012002061022
巨人
2100000003811
勝利投手:高橋 昂也(1勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝0敗7S))
敗戦投手:戸郷 翔征(2勝2敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(6号・5回表2ラン),西川 龍馬(4号・8回表2ラン)
【巨人】坂本 工宜(4号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島は1点ビハインドで迎えた5回表、鈴木誠の通算150本塁打となる2ランで逆転に成功する。そのまま迎えた8回には、西川に2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋昂が6回途中3失点で3年ぶりの白星をマーク。敗れた巨人は、先発・戸郷が試合をつくれなかった。

◆広島鈴木誠也外野手(26)が通算150本塁打に王手。 広島の選手の150号の年少記録上位は、(1)96年江藤26歳2カ月(2)74年衣笠27歳4カ月(3)00年前田28歳9カ月。26歳8カ月の鈴木誠が打つと、球団2位の年少記録になる。

◆広島鈴木誠也外野手(26)が、2戦連発となる逆転の6号2ランを放ち、史上177人目の通算150号を達成した。 1点を追う5回無死一塁から、戸郷のど真ん中146キロ直球を強振。打球は高々と舞い上がり、カープファンの待つ左翼席上段に着弾した。鈴木誠は「(高橋)昂也が頑張って投げているので、逆転につながるホームランになって良かったです」とコメントした。 鈴木誠は26歳8カ月で150発に到達し、広島では96年に江藤が記録した26歳2カ月に次いで2番目の年少記録となった。 主砲のメモリアル弾で、チームでは42イニングぶりとなる1イニング複数得点を記録した。

◆巨人戸郷、広島高橋昂が先発。巨人が1回に坂本の4号2ランで先制。1点差に迫られた2回に戸郷のスクイズで追加点を挙げた。 広島が4回に高橋昂の適時打で1点差に迫ると、5回に鈴木誠の6号2ランで逆転した。巨人戸郷は4回0/3、3失点で降板。 広島が8回に西川の4号2ランで突き放し、連敗を止めた。高橋昂が5回1/3、3失点で今季初勝利。巨人は今季3度目の逆転負け。戸郷は2敗目。広島栗林が7セーブ。

◆広島栗林良吏投手がデビューから11試合連続無失点。 新人の連続試合無失点は12年高木京(巨人)がシーズン途中から29試合をマークしているが、ドラフト制後のデビューから11試合以上は19年甲斐野(ソフトバンク=13試合)に次いで2人目。

◆巨人戸郷翔征投手が制球に苦しみ2敗目を喫した。 5回無死一塁、鈴木誠に逆転の2ランを浴び、5回途中5安打4四球4失点で降板。失点には全て四球が絡んだ。「先制してもらいながらも粘り切れず悔しいです。やるべきことをしっかりとやって次に向かいたい」と振り返った。 宮本投手チーフコーチは「いったん抹消して立て直すのもありかな」と話した。

◆巨人原辰徳監督(62)が岡本和真内野手の走塁を厳しく指摘した。 1回に坂本の4号2ランで2点を先制。1死から岡本和が右中間への二塁打で出塁した。なお1死二塁でウィーラーの左翼へのライナー性の左飛で二塁走者の岡本和がアウトカウントを勘違いしたのか、一気に三塁を回りかけたところで後藤三塁ベースコーチに制止されるも到底、帰塁には至らず、併殺となった。 序盤の好機で勢いを失う手痛いミスに原監督は「岡本の走塁もあれは非常にボーンヘッドだね。やっぱり流れというものは大事にしておかないとね。何かプレーをきっかけにして、向こうにいってしまうケースというのはあるしね。そういう意味ではチームにとって非常に改めて身を引き締めるというかね、そういうゲームになったと思いますね」と苦言を呈した。

◆新型コロナウイルス陽性判定から復帰後初スタメンの巨人中島とウィーラーが、存在感を示した。 ともに二塁打をマークし、23日の合流後初出場で万全の状態をアピールした。原監督は「それぞれ1本打ったね」と評価。復帰明けの状態を考慮し途中出場だった丸、若林を含め「そろそろ厳しい表舞台でといったところ」と話した。

◆広島のドラフト1位栗林良吏投手(24)が、新人ではセ・リーグ最長となるデビューから11試合連続の無失点記録を打ち立てた。巨人戦で3点リードの9回に登板。先頭から連続四球でピンチを招くも、後続をピシャリ。リーグトップタイに並ぶ7セーブ目をゲットした。チームは引き分けを挟んだ連敗を3でストップ。「鉄壁」を誇る鯉の新守護神が躍動を続けている。栗林が体内のアドレナリンを爆発させた。3点リードの9回、先頭から連続四球で、無死一、二塁のピンチを招くと、ギアを上げた。重信は外角152キロの直球で見逃し三振。続く大城の初球は自己最速を1キロ更新する154キロをマーク。追い込むと変化球で中飛に斬った。最後は坂本へ渾身(こんしん)の外角への153キロ直球。遊ゴロに仕留め、表情を緩めた。 リーグトップタイの7セーブ。新人ではリーグ最長となるデビューから11試合連続無失点を記録した。右腕は球団を通じ「1試合でも多く0点で帰って来られるように。たとえ点を取られてもチームが勝てるように明日からも頑張ります」とコメント。19年にソフトバンク甲斐野がマークした13試合連続無失点の新人記録にも、2試合に迫った。 社会人時代に1球1球全力で投げ込むスタイルが確立された。トヨタ自動車に入った当時、投手コーチから「社会人は1球に泣く。常に全力でいけ」と指摘されたことがあったという。「そこから基本的に最初から気持ちを入れて飛ばして投げるようになった。本当に社会人になってからいろんな面で成長できた」。もともとアドレナリンが「すごい出る」タイプだといい、「勝負する上では大事な部分」と話す。マウンド上では"鬼"と化し、一球入魂で打者に立ち向かっている。 1発同点の場面をゼロで切り抜けた右腕に佐々岡監督は「四球、四球から始まった中で、しっかりとあそこを抑えるというのは大したもの」と目を細めた。今季の広島の9回のマウンドには、絶対的なルーキー守護神がいる。【古財稜明】

◆広島鈴木誠也外野手が2戦連発となる逆転決勝の6号2ランを放ち、史上177人目の通算150号を達成した。 1点を追う5回無死一塁から「四球の後だったので、積極的にいこうと思った」と戸郷の真ん中146キロ直球を強振。打球はカープファンで赤く染まる左翼席上段に着弾した。26歳8カ月での到達は、広島では96年に江藤智が記録した26歳2カ月に次ぐ2番目の年少記録となった。主砲は「僕だけの力ではない。試合に出してもらっているからこそなので」と冷静だった。

◆2試合連続で「4番」に座った広島西川龍馬外野手が、15試合ぶりの1発となる貴重な4号2ランを放った。 1点リードの8回2死一塁からビエイラの外角高め159キロ直球を逆方向にはじき返し、打球は左翼席へ。勝利を決定づけた1発に「追い込まれたんで、速い球に合わせながら何とかバットに当てようと思って打ちに行った。投手も頑張っていたので、追加点につながるホームランになって良かった」と振り返った。

◆広島5年目の高橋昂也投手(22)が6回途中3失点(自責2)の粘投で、3年ぶりの白星を手にした。 19年の左肘のトミー・ジョン手術を乗り越え、プロ初勝利を挙げた18年6月28日の巨人戦以来、1031日ぶりのプロ2勝目。不屈の左腕が力強いG倒で復活し、引き分けを挟んだチームの連敗を3でストップさせた。高橋昂が待ちに待った勝利をもぎ取った。実に1031日ぶり。ベンチで勝利の瞬間を見届け、ナインを出迎えた際に、佐々岡監督が背後からガチッと祝福の両肩をもまれると、ようやく笑みをこぼした。18年以来、3シーズンぶりとなる待望の復活星だ。「長かった。つらい日々がほとんどだったんですけど、いつか1軍で投げることを夢見て、頑張ってきた。よかった」と喜びをかみしめた。 踏ん張った。初回無死一塁から坂本に先制2ランを被弾。2回には守備のミスも重なり、3点目を奪われた。だが3回以降は立て直し、追加点を許さなかった。「なんとしてでも打つという気持ちだった」。2点を追う4回2死一、二塁からは、自らのバットでプロ初打点となる中前適時打を放つなど、投打で奮起。逆転勝利を呼び込んだ。 同い年のスターの存在が、モチベーションになっている。「一番尊敬する右投手」というオリックス山本だ。「胸郭や肩周りの可動域を出せたり、肩の安定性だったりも鍛えられて、すごくいい運動だなと思った」。左肘の手術を受けた19年から、ユーチューブなどで山本のトレーニング動画を見て研究する日々。四つんばいの態勢から体をねじり、ブリッジを作るなどの動作を導入。山本が実施している「やり投げ」の練習方法も取り入れた。 ともに1年目で2軍戦で先発で投げ合った際には、「フォームがすごくいいなと思った」と独特の投球フォームをまねしたこともあった。同い年ながら、直接的な面識はないという。「自分がまず同じステージにいくために、目の前のやるべきことをどんどん増やしていけば見えてくる」。1軍での再戦を目標の1つに、リハビリを続けてきた。 長い歳月をかけ、大きな壁を乗り越えた。「これからどんどんチームの勝利に貢献できるように、もっと勝ちがつくように頑張りたい」。完全復活を期し、白星を量産する。【古財稜明】 ▽広島佐々岡監督(先発高橋昂について)「本当に粘り強くしっかり投げてくれて、勝ちがついてよかった。チーム全体で昂也に勝ちをつけようという気持ちが伝わった」

◆巨人が今季3度目の逆転負けで連勝を逃した。序盤の1回に坂本勇人内野手(32)の4号2ランで幸先よく先制。1点差に迫られた2回にもスクイズが決まり優勢に試合を進めるかに見えた。だが、先発の戸郷翔征投手(21)が制球難で自滅。4回に相手先発の高橋昂に中前適時打を許すと、5回に鈴木誠に逆転2ランを浴び、4回0/3、5安打4失点、4四球でKOされた。試合後に原辰徳監督(62)は緊急事態宣言時における無観客試合についても言及。会見は以下の通り。 -試合の入りは良かった 原監督 ねえ、そうですね。 -戸郷が少し... 原監督 まあ、やっぱりストライクをとることに一生懸命だからね。なかなか相手を抑えるというのは難しいよね。 -前回の広島戦でも似たような形だった 原監督 うん、まあ、それ以上のことは僕は言う必要はないような気がするんだけど。 -打線ももう少し援護してあげられたら 原監督 もちろんそうですね。でも、やっぱりピッチャーにタイムリーを打たれたりしてピッチャーが元気になっちゃったからね。岡本の走塁もあれは非常にボーンヘッドだね。やっぱり流れというものは大事にしておかないとね。何かプレーをきっかけにして、向こうにいってしまうケースというのはあるしね。そういう意味ではチームにとって非常に、改めて身を引き締めるというかね、そういうゲームになったと思いますね。 -離れていたウィーラー、中島らにヒットも 原監督 そうですね。それぞれみんな1本打ったね。 -体調をみて休みながら 原監督 そうですね、まあしかし、昨日今日とアレしてるわけだからね、これからはそろそろ厳しい表舞台で、といったところでしょうな。 -ファームでテームズが2打席連発、合流時期は 原監督 ああそうですか! やっぱり本人たちと話をしないとね。本人たちがどういう風な、といったところですね。かなりの、昨年からすると6カ月近く、もっとかな? ゲームというものは遠ざかっているわけだしね、我々のアレとはまた違うだろうから。その辺は一存ではというところはありますね。いい形で入ってくれることが一番、望んでいるところなので。 -サンチェスが抹消。コンディション不良か 原監督 まあそういうことだろうね。なんていうか、正常ではないということでしょうな。外す材料ないもんね -緊急事態宣言が出て無観客に 我々、その中で戦う姿勢というのは、中止じゃない限りね、一緒ですから。 -またファンの前でできる日を 原監督 まあしかし緊張感は一緒ですよ。テレビは幸いやってくれるしね。

◆広島が連敗を3で止めた。2-3の五回に鈴木誠の2試合連続本塁打となる6号2ランで逆転。八回に西川の2ランで突き放した。高橋昂が六回途中3失点で3年ぶりに白星を挙げた。巨人は戸郷が誤算で連勝が3でストップした。

◆巨人・宮本和知投手チーフコーチ(57)が、五回途中4失点KOで2敗目を喫した戸郷翔征投手(21)の出場選手登録を外す可能性を明かした。  同コーチは試合後、「今後のスケジュール次第では抹消して、もう一度立て直す時間が必要なのかなと思う。冷却期間というか、時間を与えたいなと思います」と説明。最終的には25日に決定するという。  昨季9勝を挙げたプロ3年目右腕はここまで2勝2敗、防御率2・92。この日は制球が安定せず、鈴木誠に2ランを浴びるなど本調子ではなかった。

◆巨人は勝負どころであと一本が出なかった。3-4の六回に中島が遊ゴロ併殺打に倒れると、七回の好機では途中出場の吉川が空振り三振、松原が一ゴロ。点を取り損ねるうちにビエイラが八回に2ランを浴びて突き放された。  走塁ミスもあった。一回にウィーラーの左飛で二塁走者の岡本和が飛び出し、併殺を喫した。原監督は「やっぱり流れを大事にしておかないと。そういう意味ではチームにとって非常に、改めて身を引き締めるゲームになったと思う」と活を入れた。

◆広島の高橋昂が3年ぶりに勝利を手にした。二回までに3点を失ったもののその後は立ち直り、六回途中まで6安打3失点の粘投。2018年6月28日に挙げたプロ初勝利以来の白星に「うれしい。長かったです」と言葉に実感を込めた。  2019年2月に左肘の手術を受けた。2年間、ひのき舞台から遠ざかり「つらい日々がほとんどだったけど、いつかまた1軍で投げることを夢見て頑張ってきた」と努力を怠らなかった。苦労が報われ「ヒットが続いても動じることなく粘り強く投げようと思っていた。予想よりはいい投球ができた」と喜びをかみしめた。

◆真ん中に入った球を見逃してはくれなかった。3-2の五回、巨人・戸郷翔征投手(21)は先頭・安部を四球で出すと、続く鈴木誠に逆転2ランを被弾しKO。2敗目に「先制してもらいながら粘り切れず、悔しいです」とうなだれた。  4四球と制球が安定しなかった。スライダーが抜ける場面も増え、宮本和知投手チーフコーチ(57)は「今後のスケジュール次第では抹消して、冷却期間というか時間を与えたい」と出場選手登録を外す可能性に言及。25日に最終決定する予定だ。  昨季9勝を挙げ、菅野との二本柱として期待を寄せられていた右腕は「やるべきことをしっかりとやって、次に向かいたい」と前を向いた。この壁を乗り越えれば、新たな地平が開けるはずだ。(伊藤昇)

◆無駄なことをしたね。巨人・戸郷だよ。立ち上がりから不安定で、なんとか立ち直りの兆しを見せていた四回、2死から7番・羽月を中前打で出したところだ。足の速い走者の二盗のフリに、まんまと乗せられ、しきりに牽制(けんせい)球を投げていた。  広島ベンチの立場になって考えてみたらいい。2死で打席には8番・小園。二盗させて、アウトになったら元も子もないし、二盗に成功したとしても、巨人バッテリーに小園を歩かされて、9番の投手・高橋昂と勝負...という形を取られる。  従って、走るフリだけ。戸郷としたら、力の落ちる8番を抑えることに集中すれば、良かったわけだ。  そこに気付かないまま走者を気にしすぎて、肝心の投球がおろそかになり、小園に四球。こうなるともう、調子は戻らない。高橋昂に中前適時打を許し、四回には四球のあとに鈴木誠に2ラン。無駄な牽制球が、試合の流れを台無しにしたよ。  巨人ベンチには投手コーチが複数いるのだから、誰かが注意しないといかんよね。戸郷本人も、よく勉強し直して次のマウンドに上がってもらいたいね。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1770 0.708
(↑0.012)
-
(-)
119116
(+13)
66
(+1)
27
(-)
19
(-)
0.264
(↑0.009)
2.610
(↑0.08)
2
(-)
巨人
1484 0.636
(↓0.031)
2
(↓1)
11798
(+3)
75
(+6)
26
(+1)
19
(-)
0.244
(-)
2.760
(↓0.13)
3
(-)
ヤクルト
1284 0.600
(↑0.021)
3
(-)
11994
(+4)
88
(+3)
22
(+1)
15
(-)
0.245
(↓0.002)
3.480
(↑0.02)
4
(-)
広島
11122 0.478
(↑0.023)
5.5
(-)
11871
(+6)
82
(+3)
20
(+2)
12
(+1)
0.246
(↑0.002
2.890
(↑0.04)
5
(-)
中日
8134 0.381
(↓0.019)
7.5
(↓1)
11864
(+3)
76
(+4)
6
(+2)
13
(-)
0.224
(↓0.001)
2.760
(↓0.06)
6
(-)
DeNA
4184 0.182
(↓0.008)
12
(↓1)
11772
(+1)
128
(+13)
15
(-)
6
(-)
0.220
(-)
4.760
(↓0.32)