楽天(☆2対1★)西武 =リーグ戦5回戦(2021.04.24)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
20000000X2500
勝利投手:田中 将大(1勝1敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗6S))
敗戦投手:本田 圭佑(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は1回裏、2死一二塁からディクソンと岡島の連続適時打で2点を先制する。投げては、先発・田中将が6回1失点の好投。その後は宋家豪、酒居、松井の継投でリードを守り抜き、田中将は今季初勝利を挙げた。敗れた西武は、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆日本復帰戦黒星の楽天田中将大投手(32)が2度目の先発。 今日の西武戦に勝てば日本通算100勝を達成するが、敗れると、日本では12年8月19日西武戦以来の連敗。開幕から2連敗ならば、日米通じて初めて。

◆楽天田中将大投手(32)の復帰後初となる本拠地登板に、球場内外で盛り上がりを見せている。 球場内の観客席、約1万席に「マー君おかえりボード」が掲示された。前夜から担当者が張り込み、ムードを演出した。 球場とクラブハウスをつなぐ通路横には「NPB通算100勝カウントダウンボード」が貼られており、残り1勝を示す「01」と掲示されていた。 石井GM兼監督は試合前の取材対応で「(本拠地での登板は)大きいと思います。それだけの貢献、チームにも地域にも大きい影響を与えた選手だと思う。またここで投げてくれるのはみんなが見たいものだと思います」と、地元仙台での右腕の活躍に期待を込めた。 試合開始は午後2時予定。 ○...楽天田中将の今季本拠地初登板を、ファンは待望していた。田中将のユニホームを着用して来場した17歳男性の村上さんは「13年の優勝を見ていたので、メジャーでいっぱい活躍した投手が日本に帰ってきて日本球界を盛り上げてくれるのはうれしい」と歓迎した。林田勝也さん(51)は、田中将が13年に打ち立てた開幕24連勝の24勝目を現地で観戦し「すごいなぁと。お客さんも盛り上がっていましたよ」と当時を回想した。復帰1年目に懸ける期待も大きい。「熱いピッチングで完封してほしい。(勝利数は)18勝。背番号以上勝ってほしい」と願った。

◆おかわり君VSマー君が、9年ぶりに実現する。西武中村剛也内野手と、先発する楽天田中将大投手の最後の対戦は、12年9月9日(Kスタ宮城)だった。その試合は4タコの4打数無安打2三振とマー君に屈したが、最多本塁打を打っているのはおかわり君だ。ダントツで最多となる6本塁打で、2位は巨人中島ら7人が3本塁打だから、いかに量産し"天敵"となっているかがハッキリと分かる。 2月の春季キャンプ最終盤、楽天復帰が決まった際には「いいピッチャーっす。(本塁打6本)んーまあ、まあまあ打っていますね。そんな感じですね。楽しみですけど、また強力な投手がきたなと思っています」と話すにとどめていた。前夜の試合は休養でベンチスタートも、代打出場で5年ぶりの同点適時打を打ったおかわり君。9年ぶりの対戦で、データ通りの1発が生まれるか、注目だ。

◆楽天の新外国人、ブランドン・ディクソン内野手(28=タイガース)がラッキーなタイムリーで来日初出場から2試合連続打点をマークした。 1回2死一、二塁、西武本田の外角直球を三塁への平凡なゴロとしたが、三塁手中村の前でイレギュラー。打球は左前へ抜け、本拠地復帰後初登板となる田中将へ先制点をもたらした(記録は三塁適時内野安打)。「打ったのはストレート。一塁まで必死で走っていたので、打球は見てなかったんだ。タイムリーヒットになってラッキーだネ」と笑顔で振り返った。 前日23日に1軍初昇格、即先発出場。2打席目で左翼席へ1号ソロを放ち、球団史上3人目となる外国人選手の初出場、初本塁打を達成した。

◆10年目の楽天岡島豪郎外野手(31)が24日、楽天生命パークでの西武5回戦に「6番左翼」でフル出場。1点リードの1回2死一、二塁で6試合連続安打となる右前適時打を放ち、今季本拠地初登板に臨んだ田中将を援護した。13年はシーズン途中から「1番右翼」に定着し、球団創設初の日本一に。日本一を知る背番号27が、8年ぶり日本一の導き手となる。岡島が序盤の好機で援護点を挙げた。1点リードの1回2死一、二塁。西武先発本田が2ストライクから投じた4球目。真ん中低めに来た128キロのチェンジアップをすくい上げた。二走浅村は打った瞬間にスタート。打球が右前で弾むと迷うことなく本塁に進塁し、そのまま生還した。岡島は「何とか食らいついていきました。打てて良かったです」と、一塁上で喜びをかみしめた。 この日は、8年前の日本一にエースとして貢献した田中将が、楽天復帰後2戦目で本拠地初登板。今季初勝利とNPB通算100勝を懸けた1戦だった。「個人としても素直にうれしかったですし、(田中将が)100勝することに関して、少しでも貢献できたというのは本当によかったと思います」。9回2死は最後のアウトとなる遊飛のカバーへ。捕球を見届けるとマウンドに向かい、勝利の喜びを分かち合った。 岡島は13年7月から「1番右翼」に定着。規定打席未到達ながら打率3割2分3厘で打線を引っ張った。日本一の瞬間は右翼から歓喜を見届け「全身、鳥肌が立ったのを覚えています」と鮮明に記憶している。その後、16~18年は100試合以上に出場したが、19年は左肩の故障が影響し同年未出場。昨年は35試合の出場だった。 今季は開幕2軍も10日に今季1軍初昇格。16日からは出場した6試合で連続安打を放ち、21日のソフトバンク戦では18年以来の本塁打と調子も上がってきた。「まだまだ先も長いし、田中さんも投げる機会はあると思うので、田中さんにも1つでも多く勝ってもらって、チーム全体として日本一に向かっていきたい」。この日のスタメン10人で日本一を知るのは岡島、島内、田中将の3人。13年の主力メンバーがチームに刺激を与え、再び歓喜をもたらしてみせる。【相沢孔志】

◆西武森友哉捕手が5回裏に緊急交代した。先発マスクをかぶり出場。4回の守備で、先発・本田圭佑投手の暴投を捕球しようとした際、左手首付近に直撃。その回はプレー続行したが、交代を余儀なくされた。球団によるとアイシングで様子を見るという。 試合後、辻発彦監督は「まあ今回のだけじゃないからね。今までもそういうのはあって、蓄積して、少し痛みはあったんだけど、それでも本人は頑張っているしね。明日なってみないとわかんないですね」と説明した。 チームは、前カードから栗山巧外野手、前日23日にコーリー・スパンジェンバーグ内野手が1軍合流したばかりだった。

◆楽天は1回、ディクソンと岡島の適時打で2点を先制。先発田中将は3回、先頭打者への死球から1点を失った。 楽天田中将は4回から6回を3者凡退で抑え、6回68球3安打1失点で降板。西武は4回途中から継投策。追加点を許さなかった。 楽天が逃げ切り、引き分けを挟む連敗を2で止めた。田中将が今季初勝利、松井が6セーブ目。西武本田は今季初黒星。

◆西武がマー君に屈した。楽天田中将大投手を攻略できず、1得点にとどまった。 鋭い打球が相手守備の正面を突き、反対に相手打線の打球はバウンドが変わりフェアゾーンに飛ぶなど、終始ツキにも見放される展開。辻発彦監督は変化球主体の投球術にイメージとのギャップを口にした。 ? -結果的に初回の2失点が響いた そうだね、結果。もう1つタイムリーが出なかったですね。 -投手陣は踏ん張ったが 結果的にはね。でも、やっぱり立ち上がりバンバンと2つ(アウト)取ってから、本田はもうちょっとしっかり立ち上がってくれれば良かったんだろうけど。もっと楽に放ってくれと、投げる前にも話しはしたんだけど。三振バタバタ取るピッチャーじゃないんで、打たせて取るという低め低めに、力まず投げなさいと話しをしたけど、球数がちょっと多かったですね。 -不運な点もあった 確かに。でもツーアウトからだからね、そこ踏ん張らないと。 -田中将大投手が相手 思ったよりも変化球が多いね、やっぱりそういう投球になるのかな。次回はしっかり踏まえた上で、打ち崩せたらいいかなと思いますけど。 -以前と印象違う 俺あんま印象ないから。対戦もしてないし、セ・リーグにいたし。そんなにあんまない。もっと真っすぐの力というイメージはあったんだけどね。向こう(メジャー)でそういうパターンになったのか。やっぱり横から見ていて、スライダーなのかチェンジアップなのか、ツーシームなのか分かりづらいピッチャーですよね。そういうところで低めにコントロールする技術はさすがだなと思いますよ。 -今後は攻略 向こうも考えてくるからね。そこは難しいだろうけど、しっかり打てる球を打つ、甘い球を打ち損じなく確率よく打たないと、そういいピッチャーは打てないよね。 -チャンスはあった もちろんもちろん。そんなにボコボコ打てるわけじゃないんだけど、向こうの打線もそんなに当たっている感じもしないから、こういう試合になったんだろうね。お互いに後ろのピッチャーはよく踏ん張ってくれたと思うんだけど。 -負傷交代の森 うーん、明日なってみないとわかんないですね。 -暴投ワンバンの時に直撃 そうそう、まあ今回のだけじゃないからね。今までもそういうのはあって、蓄積して、少し痛みはあったんだけど、それでも本人は頑張っているしね。 -病院には いや、とりあえずアイシングしてとしか聞いてないです。 -左手のどこ 親指の付け根、溝のある所じゃない。 -明日新人左腕が相手 誰が投げようが、こっちはもう勝たないといけない。勝つ、勝てるように頑張ります。

◆楽天田中将大投手(32)が日本復帰後初の本拠地登板に臨み、6回68球3安打1失点で、今季初勝利とNPB通算100勝を達成した。 ? 以下、試合後の一問一答 -日本通算100勝 やはり99勝でアメリカの方に行ったので、あと1勝すればというのはもちろん分かってはいましたけども。でも間が7年空いていたので、あまり実感がない。それよりも今シーズン初勝利を挙げられた、チームが勝った、そこの喜びが大きいですかね。 -仙台での初勝利 そこは僕がどうこうというよりは、やはり見てくださっている方々がどう思っているかというところだと思う。僕自身は僕にできること、毎試合自分のベストを尽くす、尽くして最後まで戦う。そういうことしか僕にはできないので。そのそういったところで一緒に盛り上がって、東北ないし、日本を盛り上げていけたらと思います。 -前回登板からの修正 もちろん前回の反省点を踏まえていろいろ修正はしてきましたし、きょうも特別良かったわけではないですけど、ゲームの中でうまくアジャストして投球はできたと思う。それがいい結果につながってくれたので、それはよかったです。 -球数少なく抑えられた要因 相手がアグレッシブにきていたので、そこが一番だと思います。しっかりとゴロアウトだったり、いいスイングをさせなかったということ、バランスを崩したというのが一番じゃないですかね。 -次に向けて これからもやっていくことは変わらないので、自分の状態をしっかり上げて、しっかり調整して次のゲームに入っていく。その繰り返しなので。今日の反省点をしっかりと整理して、次のゲームに向かいたいと思います。 -球場一面におかえりボード (試合中は)あんまりそこは見ていなかったです。でも、(試合が)終わった後、スタンドを見た時にたくさん僕のタオルを掲げてくれたのは、そこではっきりと見えた。やはりそうやって応援してもらえるというのはプレーヤーとしてすごく幸せなことですし、勝ってその景色を見ることができたのですごく良かったです。

◆決意の日本復帰から約3カ月。楽天田中将大投手(32)が杜(もり)の都で、節目の1勝を積み重ねた。 13年11月3日、巨人との日本シリーズ第7戦以来8年ぶりの本拠地登板で西武打線を6回68球3安打1失点。故障から復帰2戦目で今季初勝利を挙げ、日本通算100勝を達成した。177試合目での到達は48年藤本(巨人)に並ぶ歴代2位のスピード記録。チームの連敗を2で止め、輝かしい自分史の1ページを刻んだ。「ただいま!」。日本一に立った"あの日"から2729日。笑顔の田中将が、地元ファンの前でお立ち台に立った。雨は降っていない。スタンドの大合唱もない。「何か不思議な感じがします。でも、ものすごくやはりうれしいです」。日本復帰1勝に、自然と声を弾ませた。 米国で輝きを増した投球術が光った。1、2回は全20球中スライダー、スプリットが65%(13球)を占めた。「あまりにも最初は少なすぎた」と3回以降の全48球中、最速148キロの直球とカットボール、ツーシームの速球系で41・7%(20球)を割き、幅を広げた。130キロ台中盤のスプリットを同前半の球速に落とした「スプリットチェンジ」を5、6回は組み込み、4~6回は3者凡退。軽打が得意な日本球界の打者にも対応した。 8年ぶりの日本復帰。腹をくくって決めた。決断に責任を持ち、やり遂げる。根っこは高校時代から変わらない。津軽海峡を渡り、北海道・駒大苫小牧に入学。1年時の5月。香田監督から寮に住む1年生全員に、大型連休中の帰省を許可された。だが「自分はここに野球をしに来ているので。」と聞かなかった。3年生の函館遠征に同行。野球にすべてをかけた。 17年の時が立った。1月30日。入団会見で楽天のユニホームに袖を通し、言い切った。「こだわりたいタイトルは日本一」。今の自分を育んでくれた古巣のために-。変わらず野球にすべてをかけている。だからこそ、けがが憎かった。「何で今なんや」。当初予定の開幕2戦目、3月27日日本ハム戦を右ヒラメ筋損傷で回避。3週間の調整期間を経て、自身へ募る不満を晴らせる唯一無二の場所に戻ってきた。今回から左足を1度上げた後、もう1度小さく上げ、タメを作るフォームに修正。直球の精度も増した。 スタンドには、球団が準備した約1万6000枚の「おかえりボード」が並んだ。「勝ってその景色を見ることができてすごくよかった」。重ねた日本での白星は100。「7年空いていたので、あまり実感がない。それよりも初勝利を挙げられた、チームが勝ったという喜びが大きい」と今を見た。「ベストを尽くす。最後まで戦う。そういうことしか僕にはできない。一緒に盛り上がって東北、日本を盛り上げていけたら」。ファンは自然と「TANAKA 18」に夢を映す。"あの日"味わった歓喜の再現を願って。【桑原幹久】

◆決意の日本復帰から約3カ月。楽天田中将大投手(32)が杜(もり)の都で、節目の1勝を積み重ねた。13年11月3日、巨人との日本シリーズ第7戦以来8年ぶりの本拠地登板で西武打線を6回68球3安打1失点。故障から復帰2戦目で今季初勝利を挙げ、日本通算100勝を達成した。駒大苫小牧時代に監督として田中将を指導した香田誉士史氏(50)は現在、社会人野球・西部ガスの監督を務めている。8年ぶりに楽天へ復帰し、日本通算100勝を達成したマー君へ祝福の手紙を寄せた。楽天の入団会見の前に、1年ぶりくらいに着信が入っていた。「おぉ、久しぶり。どした?...将大」と言ったら「ご無沙汰しています。楽天の方にお世話になることになりました」と返された。寝耳に水だったので、びっくりした。 当時のことにすがる気持ちはないけど周囲から「戻ってきてくれて、本当にすごい男だよね」と言われる。今は関係ないはず。だけど「苫小牧の時の監督がよかったから」と評価をしてくれる。決して「育てましたよ」と言うつもりもない。だけど、将大の持っているもので我々も他の同級生たちも、世間の評価は上がっている。君がもたらしてくれているものだと思う。 最初に会ったのは伊丹かな。甲子園に行った時(03年春)の練習見学に来ていた。非常に芯の強そうなまじめな子だなと。(中学の)宝塚ボーイズから一緒に来ていた子の腰パンを「お前あげとけや」と注意していて「へー、そういうところもあるんだな」と。 1年生の時は学校にお願いをして、将大のクラスの担任をさせてもらった。校則違反も授業での注意もない。みんなから「将大、将大」と好かれていた。ふざけていいかどうか、空気感を察する。「マー君って人を引きつけちゃうよね」と愛されていたね。 今の言葉で言えば「持ってる」。ピンチの場面で「将大、ごめん」と思って出しても打たれた記憶がほとんどない。3年夏の甲子園準決勝前日も体調が悪かった。「どうだ?大丈夫か」と聞いたら「大丈夫です。打たれる気はしません」と。「相手は智弁和歌山さん。お前の対策をものすごくしてきてるぞ」と言っても「マシンと僕の球は違うので。打たれないです」と返してきた。そしたらちゃんと勝つ。楽天で野村(克也)さんが「マー君 神の子 不思議な子」と言っていたけど、いやもう本当にずっと高校の時から続いていて「いや、それわかる」って思ってた。 当時はまだドラフトで希望枠があった。「行きたい球団があるなら社会人、大学なりに行って、その時でもプロの方々がそういう存在だと見てもらえた時に自分で決めなさい」と言った記憶はある。それでも「どこでもお世話になりたいです」と迷いはなかった。 正直楽天さんから1位で指名されて「いやー、1位なんだ」と思った。プロは甘くはない。だからこちら側としては契約金、年俸だとかお金の管理はちゃんとして「契約金は退職金なんだからな」「いつどうなるか分からないんだぞ」「ポキっといったら終わりの世界だからな」と言った。路頭に迷わないように、引退後に球団で働ければいいなと心配していた。 正直、こんなにすごい投手になるとは思ってなかった。背番号18をもらう時も「エース番号をもらって大丈夫か? もうちょっと大きい番号の方がいいんじゃないの?」と言ったら「18がいいです」と。こちら側の心配はよそにという感じだった。今も高校の時と同じように「将大、頑張れ頑張れ」「今年は大丈夫かな」と毎回心配してしまう。 今回は期待されて楽天さんに戻ってきた。やっぱり「田中将大だな」という数字を残してほしいし、残してくれると思う。引退してからの方が人生は長い。解説者、監督、コーチ、フロントとかにしても絶対に人間というのが大事。愛されて、愛される人間になってほしい。それをそのままずっと続けてくれれば、これ以上ない喜びだね。

◆決意の日本復帰から約3カ月。楽天田中将大投手(32)が杜(もり)の都で、節目の1勝を積み重ねた。13年11月3日、巨人との日本シリーズ第7戦以来8年ぶりの本拠地登板で西武打線を6回68球3安打1失点。故障から復帰2戦目で今季初勝利を挙げ、日本通算100勝を達成した。▽昆陽里タイガース・山崎三孝理事長(小学時代に監督として指導した田中将の日本通算100勝に)「立派な数字。名投手になったと思う。投手は田中世代、野手は(小学時代同期の巨人)坂本世代と呼ばれるように頑張ってほしい」

◆決意の日本復帰から約3カ月。楽天田中将大投手(32)が杜(もり)の都で、節目の1勝を積み重ねた。 13年11月3日、巨人との日本シリーズ第7戦以来8年ぶりの本拠地登板で西武打線を6回68球3安打1失点。故障から復帰2戦目で今季初勝利を挙げ、日本通算100勝を達成した。177試合目での到達は48年藤本(巨人)に並ぶ歴代2位のスピード記録。チームの連敗を2で止め、輝かしい自分史の1ページを刻んだ。 ▼田中将が今季初勝利を挙げ、日本通算100勝を達成した。初勝利は07年4月18日のソフトバンク5回戦(フルキャスト宮城)で、100勝達成はプロ野球139人目。楽天だけで100勝したのは初めてだ。通算177試合目で到達は39年スタルヒン(巨人)の165試合に次ぎ、48年藤本(巨人)に並ぶ歴代2位タイのスピードとなり、2リーグ制後入団では61年杉浦(南海)の188試合を抜く最速記録だ。まだ36敗の田中将は勝率が7割3分5厘で、100勝達成時の勝率7割以上は5人目。過去4人は最終勝率が6割台に下がり、通算100勝以上で生涯勝率7割以上の投手はいないが、田中将は7割をキープできるか。

◆西武・森友哉捕手が五回の守備から交代した。四回1死二塁の守備で、先発の本田が辰己に投げた初球が暴投となり、森の左手首付近にあたり、トレーナーが駆け付けた。森は四回は3アウトまで守り続けたが、五回の守備から岡田と交代した。  森はここまで全試合にスタメン出場している。

◆米大リーグから8年ぶりに復帰した楽天の田中将大投手(32)が先発し、今季初めて本拠地で登板。6回を投げ4三振を奪うなど3安打1失点で勝利投手の権利を持って降板した。球数は68、1死球。降板後は「粘り強く抑えられてよかったです」とコメントした。日本での通算100勝目(大リーグ通算78勝)が懸かり、到達すれば、1948年の藤本英雄(巨人)に並ぶ歴代2位のスピード記録となる。  田中将は2013年の巨人との日本シリーズ第7戦で九回に登板して球団初の日本一を決めて以来となる本拠地でのマウンド。

◆楽天が接戦を制した。一回にディクソンの適時内野安打と岡島の右前適時打で2点を先制。田中将が6回1失点と好投し、日本球界復帰後初で8年ぶりの白星を挙げた。西武は打線が振るわず2分けを挟んで5連敗を喫した。

◆米大リーグから8年ぶりに復帰した楽天・田中将大投手(32)が先発し、6回を投げ4三振を奪うなど3安打1失点と好投し、今季初勝利(1敗)で日本通算100勝目(大リーグ通算78勝)を挙げた。日本通算100勝到達は、1948年の藤本英雄(巨人)に並ぶ歴代2位のスピード記録。今季初めて本拠地での登板となったが、球数68の"省エネ投球"だった。  「なんか不思議な感じがします。ものすごくうれしいです」。お立ち台で笑みを浮かべた田中将。2013年の巨人との日本シリーズ第7戦で九回に登板して球団初の日本一を決めて以来となる本拠地でのマウンドだったが、粘り強い投球で白星を手繰り寄せた。

◆米大リーグから8年ぶりに復帰した楽天・田中将大投手(32)が先発し、6回を投げ4三振を奪うなど3安打1失点と好投し、今季初勝利(1敗)で日本通算100勝目(大リーグ通算78勝)を挙げた。日本通算100勝到達は、1948年の藤本英雄(巨人)に並ぶ歴代2位のスピード記録。今季初めての本拠地登板でお立ち台に呼ばれた田中は笑みを浮かべた。以下は主な一問一答。  --多くのファンが待っていました。おかえりなさい!  「ただいま!」  --楽天ファンの前でのお立ち台。素直な思いは  「なんか不思議な感じがします。ものすごくうれしいです」  --本拠地では1カ月遅れての登板となった  「開幕前にけがしたときは驚いて。こうして、遅くなってしまったんですけどマウンドに戻って来られたのでよかったです」  --今日の試合を振り返ってみて  「粘り強く我慢しながらなんとか1失点で切り抜けられた感じですかね」  --降板後はどういう心境  「守りもいい守備が数多くあったし、リリーフもいい投球をしていたので信じました」  --節目の日本通算100勝目  「間がだいぶ空いたので、実感はないんですけど。皆さんとこの勝利を分かち合えたことがよかった」  --今後に向けての意気込みは  「スタートで出遅れてしまったんで、巻き返せるように頑張りたい」

◆西武は終盤まで1点差を追いつけずに惜敗。2つの引き分けを挟んで5連敗を喫し、今季初の借金1とした。以下、辻監督の主な一問一答  --投手陣は踏ん張った  「結果的にはね。でも、立ち上がりバンバンと(アウトを)2つ取ってから、(先発の)本田はもうちょっとしっかり立ち上がってくれればよかったんだろうけど。三振をバタバタ取るピッチャーじゃないので、打たせて取るという、低め低めに力まず投げなさいと話をしたけど、球数がちょっと多かったですね」  --田中将を打ち崩せなかった  「思ったよりも変化球が多いね。やっぱりそういう投球になるのかな。次回はしっかり踏まえた上で、打ち崩せたらいいかなと思いますけど」  --チャンスはあった  「もちろん、もちろん。そんなにボコボコ打てるわけじゃないんだけど、向こうの打線もそんなに当たっている感じもしないから、こういう試合になったんだろうね」  --田中将の以前との違いは  「俺、あんま印象ないから。対戦もしていないし、セ・リーグにいたし。もっと真っすぐの力というイメージはあったんだけどね、向こう(米国)でそういうパターンになったのか。やっぱり横から見ていて、スライダーなのか、チェンジアップなのか、ツーシームなのか分かりづらいピッチャーですよね。そういうところで低めにコントロールする技術はさすがだなと思いますよ」  --次回は攻略  「向こうも考えてくるからね。そこは難しいだろうけど、しっかり打てる球を打つ、甘い球を打ち損じなく確率よく打たないと、そういいピッチャーは打てないよね」

◆西武打線は米大リーグから復帰した田中将との今季初対戦で1得点に抑え込まれた。通算100勝目も献上し、辻監督は「思ったより変化球が多かった。やっぱり向こう(米国)でそういうパターンになったのかな。コントロールする技術はさすが」と脱帽した。  四~六回は一人も走者を出せなかった。次回の対戦に向け「甘い球を打ち損じることなく、確率よく打たないと。そういい投手は打てないよね」と話した。

◆西武の本田は今季初先発したが一回に2点を奪われ、苦しい投球になった。2死一、二塁からディクソンにイレギュラーする不運な適時内野安打を許すと、続く岡島にも適時打を浴びた。28歳の誕生日を飾れず「うまくリズムに乗れなかった」と反省した。  宮城県出身。田中将との対戦に「投げ合えることになるとは。貴重な経験ですし、いい試合にしたいなとは思っていた」と語った。

◆西武の森が守備で負傷して途中交代した。四回に本田の暴投を左手付近に当て五回の守備から退いた。辻監督は「これまでもそういうことがあって、蓄積して少し痛みがあった。明日(25日)になってみないと分からない」と説明した。

◆楽天の岡島が田中将を援護した。1-0の一回に低めの速球をうまく拾って右前適時安打とし「個人としても素直にうれしかったし、また100勝することに少しでも貢献できたことが本当によかったと思う」と実感を込めた。  球団創設初の日本一に輝いた2013年は田中将とプレー。「田中さんにも一つでも多く勝ってもらって、チーム全体として日本一に向かっていきたい」と話した。

◆米大リーグ、ヤンキースから8年ぶりに楽天に復帰した田中将大投手(32)が先発し、今季初勝利を挙げ日本通算100勝(大リーグで78勝)を達成した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --田中将が日本通算100勝  「100勝ぐらいならできます。彼はもっと特別な選手で、日本とメジャーでも、数々の成績を収めてきたすごい選手だと思います」  --田中将の投球を振り返って  「出だしは、そんなにいいなとは思わなかったけど、途中からバリエーションを少し増やして、そこでもう一度エンジンがかかって、しっかりリズムに乗っていけたと思います」  --直球の精度を前回登板と比べて  「アジャストするというか、次の登板までに仕上げてくるのはさすがだなと思いました。何かが欠けた日でも、しっかりと試合を作れるのは、ここまで本当に多くの勝利を挙げてきた投手だなと思います」   --1点差を逃げ切った  「最近はロー・スコア・ゲームで逃げ切るのが、うちのベスト・プラン。その通りできたし、先発の田中投手がしっかり最少失点に抑えてくれたと思います」

◆楽天に米大リーグ、ヤンキースから8年ぶりに復帰した田中将大投手(32)が24日、西武5回戦(楽天生命パーク)に先発し、6回3安打1失点で今季初勝利。日本で2755日ぶりの勝利を挙げ、日本通算100勝(米大リーグ78勝)に到達した。177試合目での達成は2リーグ制(1950年)以降では杉浦忠(南海)の188試合を更新して歴代最速となった。  8年ぶりの本拠地登板で日本通算100勝を達成した。球場中が「おかえり」と書かれた記念ボードを掲げて祝福。田中将はお立ち台で「ただいま」と声を張り上げた。  「やはり99勝で米国に行き、間が7年空いていたので、あまり実感がないです。それよりも今季の初勝利、チームの勝利がうれしいです」  東日本大震災から10年の節目に東北の地に戻った。仙台での登板は2013年11月3日、巨人との日本シリーズ第7戦で胴上げ投手になって以来だった。  観衆6619人の前で進化した姿をみせた。最速は148キロを計測。三回は死球後に二盗を許し、呉念庭に右前適時打を喫した。序盤は変化球を多投し、回を追うごとに適応。終わってみれば6回を68球、4奪三振。余力を残して宋家豪にマウンドを譲った。  「試合後たくさん僕のタオルを掲げてくれていた。そこで(おかえりボードが)はっきりとみえた。応援してもらえたのは選手として幸せです」 その他の写真(2/6枚)  球団初の日本一に導いた栄光の地で今季初勝利と日本通算100勝目を挙げた。177試合目での達成は1948年の藤本英雄(巨人)に並ぶ歴代2位のスピード記録。2リーグ制後では61年の杉浦忠(南海)の188試合を更新して歴代最速となった。  紆余曲折があった。当初は3月27日の日本ハム戦(楽天生命パーク)に先発予定だったが、直前に右ふくらはぎを痛め戦線離脱。4月17日の同戦(東京ドーム)で今季初登板したが5回3失点で敗戦投手となり、杜の都での登板が巡ってきた。  日本での勝利は2013年10月8日のオリックス戦(Kスタ宮城)以来2755日ぶり。特別な雰囲気の中での勝利に「開幕前にけがをしたときは驚いて、何で今なんやというのはあった。遅くなりましたが、また戻ってこられたので良かったです」と感謝した。  マー君の好投でチームは4試合ぶりの白星を挙げ、首位・ソフトバンクに1・5ゲーム差に迫った。石井監督は「100勝ぐらいならできる。彼はもっと特別で、日本とメジャーで数々の成績を収めてきたすごい選手」と賛辞を贈った。復興のシンボルが、チームを照らす。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1483 0.636
(↓0.031)
-
(-)
118104
(+9)
85
(+11)
19
(-)
9
(+2)
0.263
(↑0.01)
3.220
(↓0.26)
2
(-)
楽天
1294 0.571
(↑0.021)
1.5
(↑1)
11893
(+2)
86
(+1)
21
(-)
7
(+1)
0.226
(↓0.002)
3.260
(↑0.09)
3
(-)
ロッテ
12104 0.545
(↑0.021)
2
(↑1)
117129
(+11)
98
(+9)
24
(+2)
21
(+1)
0.243
(↑0.002)
3.610
(↓0.22)
4
(-)
西武
10113 0.476
(↓0.024)
3.5
(-)
11981
(+1)
96
(+2)
14
(-)
26
(+1)
0.226
(↓0.004)
4.000
(↑0.07)
5
(-)
ORIX
10133 0.435
(↓0.02)
4.5
(-)
11791
(+3)
89
(+5)
18
(+2)
6
(-)
0.243
(-)
3.110
(↓0.1)
6
(-)
日本ハム
7143 0.333
(↑0.033)
6.5
(↑1)
11969
(+5)
113
(+3)
11
(+1)
15
(-)
0.217
(↑0.003)
4.210
(↑0.05)