ロッテ(★2対3☆)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2021.04.23)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
0001000023911
ロッテ
2000000002700
勝利投手:髙橋 純平(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝0敗7S))
敗戦投手:益田 直也(0勝3敗3S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(4号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクが逆転勝利。ソフトバンクは1点を追う9回表、中村晃の適時二塁打で同点とする。なおも1死二三塁の場面で、甲斐の適時打が飛び出し、この回逆転に成功した。投げては、4番手・高橋純が今季初勝利。敗れたロッテは、5番手・益田が誤算だった。

◆ソフトバンク嘉弥真新也投手(31)が23日、国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。試合前取材に応じ「ここまでこれると思わなかった。シーズンが始まったばかりなので、まだ何も考えてないです。まずは日本一を目指してチームのためにどんどん投げていきたいなと思います」と話した。 嘉弥真は八重山農林高(沖縄)、ビッグ開発ベースボールクラブ、JX-ENEOSを経て11年ドラフト5位で入団。貴重なサイドスロー左腕として、日本一4連覇のこの4年間はすべて50試合以上に登板、防御率2点台の数字を残している。今季もここまでリーグ2位の13試合に登板して、1勝0敗、5ホールド、防御率2・84。プロ10年目を迎えたベテラン左腕は「僕は投げられるだけでうれしい。どんどん投げていきたいなと思います」と頼もしかった。

◆ロッテ対ソフトバンクで「15秒ルール」が適用された。 ロッテのフランク・ハーマン投手(36)が7回2死走者なし、9番甲斐のカウント1-2となった後、二塁の牧田審判がタイムを宣告。「投球間隔が15秒以上を超えたため、ペナルティーによりボールを宣告しました」と場内放送をした上で、カウント2-2になった。ハーマンは3球目の後、マウンドの後方に下り、集中するしぐさを見せていた。 パ・リーグのアグリーメント第51条の3項「試合のスピードアップ」で「投手は、塁に走者がいないとき、ボールを受けたあと15秒以内に投球すること。違反の場合、球審は「ボール」を宣告する」と定められている。 ハーマンは次の球を中前打にされたが、次打者を打ち取り、無失点で切り抜けた。 ▼15秒ルールを初めて宣告されたのは09年工藤(横浜)だった。11年にはソト(中日)松岡(ヤクルト)らがペナルティーを受けている。

◆ソフトバンク工藤公康監督(57)が、監督通算512勝目を挙げ、南海監督時代の故野村克也氏の勝ち星に並んだ。球団歴代3位タイ。1点を追う9回に4連打で逆転しての白星だった。 15年に就任した工藤監督は、初年度に90勝をマークしリーグ優勝&日本一。16年は優勝を逃したが、17年は94勝でリーグVと日本一を奪回した。18、19年はともにリーグ2位からCS(クライマックスシリーズ)を制して日本一。昨季は3年ぶりリーグ優勝を勝ち取り、V9の巨人以来となる4年連続日本一を達成した。 球団歴代1位は鶴岡一人氏の1773勝で、同2位は王貞治氏の968勝。ただ、工藤監督は現時点で野村氏も含め、勝ち数の上位3人より勝率で上回っている。

◆ソフトバンク先発の石川柊太投手は6回2/3を6安打2失点と粘ったが、1カ月ぶりの白星はつかめなかった。 変化球の制球に苦しんで4四死球。「テンポ良くアウトを取り、守備からリズムを作って攻撃につなげることができなかった。今日のような投球では、チームを勝たせることは難しい」。反省の言葉を並べたが、プロ入り後最多となる1試合124球の熱投を見せた。

◆ロッテは初回、中村奨の適時打と安田の犠飛で2点を先制した。ソフトバンクは4回、柳田の4号ソロで1点を返した。 ソフトバンクは6回1死二、三塁の同点機を迎えたが、デスパイネの三振などで無得点。ロッテが1点リードし終盤に入った。 ソフトバンクは9回、中村晃の同点適時打、甲斐の中前適時打で勝ち越した。工藤監督は監督通算512勝とし球団歴代3位タイ。高橋純は今季初勝利、森が7セーブ目。益田は3敗目。

◆ソフトバンク中村晃外野手が打撃妨害を受けながらも同点打を放った。 1点を追う9回1死一塁で益田の変化球を右中間へ。スイングの際に田村のキャッチャーミットがバットに触れていたが、お構いなく殊勲打を決めた。「とにかく同点となるタイムリーを打つことが出来て良かった。打撃妨害については、気にならないくらい集中していました」と、選手会長は頼もしかった。

◆ソフトバンク4番手の高橋純平投手が今季初勝利を挙げた。1-2の8回にマウンドへ上がり、3者凡退。最速154キロの直球で強気に攻めた。「まだ1点差だったので、3人で打ち取っていい流れを持ってこれればと思った」。 9回に味方が逆転して、2年ぶり白星を手にした。15年のドラ1右腕は「いい投球ができたし、チームが勝てて良かったです」と喜んだ。

◆ロッテは守護神益田直也投手(31)が打ち込まれ、逆転負けを喫した。 9回1死後に4連打。益田の今季ソフトバンク戦防御率は18・00で、被打率6割と苦しい。試合後の井口監督は「開幕カードと同じやられ方をしているので、その辺も含めて何か策は練っていかないといけないと思います」と険しい表情。益田も他4球団との登板では防御率1・08と安定するだけに、24日以降の起用が注目される。

◆ソフトバンクがロッテに鮮やかな逆転勝利を決め、引き分けを挟んで4連勝を飾った。工藤公康監督(57)は監督通算512勝目を挙げ、南海時代の故野村克也氏に並んで球団史上3位タイとなった。今季14勝のうち半分の7勝が逆転勝ち。この日も見せた粘りの野球が、首位のチームを支えている。工藤監督はマスク越しでもわかるほどにこやかな笑顔で、スタンドの鷹ファンに両手を振って応えた。総力戦でつかんだ今季14勝目は、就任7年目にして監督通算512勝目。南海時代の故野村克也氏に並び、球団史上3位タイになった。「選手やコーチ、みんなのおかげ。ファンのみなさんの支えがあってこそのここまでの勝ち星だと思う。1つ1つ積み上げていきたい」。いつものように殊勝に、周囲の支えに感謝した。 21年のソフトバンクらしい戦いだった。1点を追う9回1死からデスパイネ、中村晃の連打で同点。1死二、三塁の好機で甲斐が決勝の中前適時打を放った。今季は代打を送られることが多かった甲斐だが、工藤監督は「打撃の調子もいい。そのままいこうと、ヘッドと話して、そのままいってもらいました」。首脳陣の決断に応えた甲斐も野村氏に大きく影響を受け、背番号「19」を背負う。工藤監督は「何かあるかもしれないですね」。縁のある正捕手の活躍に目を細めた。 今季ここまで14勝のうち、半分の7試合が逆転勝ち。引き分けも3つあるが、すべてリードされていた展開を追いついてのものだ。ハイレベルで安定した中継ぎ陣の踏ん張りと、終盤での打線の粘りが現在首位のチームの原動力になっている。「今年はとにかくあきらめないで最後までと、シーズン前に選手たちに言った。その通りに、よく粘ってくれています」と、指揮官はうなずいた。 チームは引き分けを挟んでの4連勝でがっちり首位をキープ。2年間、負け越していたZOZOマリンでの今季初戦を取り、幸先いいスタートにもなった。「ナイスゲームでした。また明日、頑張ります」。工藤監督の目はすでに、ノムさん超えの513勝目に向かっていた。【山本大地】

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が、4日西武戦以来15試合ぶりとなる4号ソロ本塁打を放った。 4回先頭の打席で、中村稔の変化球をとらえた。柳田らしい左中間への特大ライナーだ。「久しぶりにいいバッティングができました」。ここまで打率2割5分3厘、7打点。生涯打率3割2分の男としては苦戦が続いている。この日の1発が浮上へのきっかけになるか。

◆ソフトバンクが逆転勝ちで、引き分けを挟んで4連勝とした。工藤公康監督(57)は監督通算512勝目を挙げ、南海監督時代の故野村克也氏の勝ち星に並んだ。球団歴代3位タイ。工藤監督の一問一答は以下の通り。 ? -今年らしい終盤の逆転劇 工藤監督 今年はとにかく諦めないで最後までと選手にはシーズンが始まる前に言った。その通り最後まで諦めないで、なんとかチャンスを作ってというところで。本当に良く粘ってくれています。 -中村晃は18日西武戦に続いて9回に同点打 工藤監督 すごいですね~。さすがだなと思います。何回チームを救ってくれるんだろうと。このままいってほしいなという思いは強いですね。 -甲斐は終盤に代打が多かったが、今日は 工藤監督 (9回にチャンスで代打は)ゼロではなかったんですよ。ゼロではなかったけど、打撃の調子もいいし、最後に関して言えばそのままいこうという話をヘッドとして打席に入ってもらいました。 -その甲斐が試合を決めた 工藤監督 インサイドだったんでしょうけど詰まりながらね。執念のヒットと言っていいか分かりませんけど、本人も行く前に「とにかくセンターへ」という思いを持って打席に入ってくれたので、その通りいいバッティングをしてくれたのではないかと思います。 -柳田にも久々の本塁打 工藤監督 「このまま行ってくれよ?」って言ったら本人は「そんな甘くないです」って言ってました(笑い)。 -中村晃は打撃妨害を受けながら同点打 工藤監督 (田村のキャッチャーミットに)当たったみたいですけど、打ったのでそのまま進めてというアンパイアの説明でしたね。本来だったらファウルとかになればワンベースになるんでしょうけど、打ったってなるとそのままなので。その説明だったんじゃないかと思います。 -野村監督の挙げた通算512勝に並んだ 工藤監督 ありがとうございます。うれしく思います。選手だったりコーチ、みんなのおかげだと思います。ファンのみなさんの支えがあってこそのここまでの勝ち星だと思います。またファンのみなさんに(勝利を)プレゼントできるように1勝1勝を積み上げていきたいなと思います。 -野村氏から背番号19を受け継いだ甲斐が決めた 工藤監督 そういう(縁)もあるかもしれないですね。甲斐君も野村さんのことを慕っていろんなことを教わって、19番を付けたいという思いでやってます。学ぶこともたくさんあるでしょうし、失敗もあるかもしれないですけど、少しでも近づけるように。(野村さんに)並ぶことはなかなか難しいと思いますけど、少しでも近づけるように頑張ってほしいなと思います。

◆ロッテ中村稔弥投手(24)が今季初登板初先発となったマウンドで、5回3安打1失点の投球を見せた。 昨季は被打率4割3分2厘と打ち込まれたソフトバンク打線に攻め込んだ。2軍で4試合バッテリーを組んだ佐藤都志也捕手(23)とともに内角球を使いながら、タイミングをずらしていった。4回先頭の柳田にスライダーを本塁打にされたものの「直球も良かったと思いますし、攻める気持ちで打者に向かっていけたのが一番良かったと思います」と振り返った。チームは逆転負けしたが、中村稔は勝利投手の権利をつかんでの降板だった。 井口資仁監督(46)も「しっかりとゲームを作ってくれたと思います」と評価した。 コンディション不良で開幕投手の二木康太投手(25)が21日に登録抹消されている。指揮官は2軍登板なしでの再昇格について「それはないと思います」と話しており、来週も中村稔が先発する可能性が高い。「次回はもっと長いイニングをしっかり放ってくれたらと思います」と期待していた。【金子真仁】

◆ロッテ・安田尚憲内野手(22)が1-0の一回無死一、三塁で迎えた1打席目で左犠飛を放ち、両リーグトップを更新する今季25打点目を挙げた。  大阪・履正社高から入団4年目の安田は、開幕から全試合「4番・三塁」でスタメン出場しており、4試合連続打点をマークした。

◆ロッテのフランク・ハーマン投手(36)が、七回2死で9番打者の甲斐と対戦中、投球間隔が15秒を過ぎたためボールを宣告された。  カウント1ボール2ストライクの後、二塁の牧田塁審がアピール。同塁審はマイクで観衆に理由を説明した。  甲斐は直後の一球を中前打。2死一塁となったが、ハーマンは次打者の周東を一ゴロに打ち取って無失点に抑えた。

◆ソフトバンクの柳田が四回に4号ソロを放った。中村稔の甘く入った変化球をバットの先ですくい上げるように打ち、左中間席へ運んだ。4日の西武戦以来、15試合ぶりとなる一発に「久しぶりにいいバッティングができた」とほっとした表情を浮かべた。  ロッテは、遊撃手が通常の二塁手の位置で守る、極端に右に寄せた「柳田シフト」を敷いてきた。第1打席は中前へ抜けそうな当たりをそのシフトに阻まれたが、2打席目ははるか頭上を打球が越えていった。  18日の西武戦で、今季初の4安打を放ったが、ここ2試合は無安打に終わっていた。本調子とはいえない中で、久しぶりにスタンドまで運び、ベンチに戻ると笑みがこぼれた。

◆ソフトバンクが逆転勝ちで、1分けを挟んで4連勝とした。1-2の九回に中村晃の適時二塁打で同点に追いつくと、甲斐の適時打で勝ち越した。森が7セーブ目。ロッテは打線が振るわず、守護神の益田が4連打を浴びた。

◆ロッテは2-1の九回に抑えの益田を投入したが痛恨の逆転負け。1死から4連打を浴びて2点を失った。昨年のクライマックスシリーズを含めてソフトバンク戦の連敗は6に伸び、3位に後退した。  益田は今季登板したソフトバンク戦3試合すべてで敗戦投手となった。井口監督は益田の起用法について「これからミーティングで考えないといけない。自分の仕事ができていない」と厳しく指摘した。 井口監督(中村稔に) 「しっかりとゲームをつくってくれた」

◆ソフトバンクの石川は、五回以外は毎回走者を背負う苦しい投球に「初回から無駄なボールが多く、リズムが悪いピッチングになってしまった」と反省した。  七回途中2失点で2勝目は挙げられず、3死球を与えるなど制球も荒れた。それでもなんとか試合をつくり、チームの逆転勝ちにつなげた。 中村晃(九回同点の適時二塁打) 「投手陣が踏ん張っていたので、とにかく同点となるタイムリーを打てて良かった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1473 0.667
(↑0.017)
-
(-)
11995
(+3)
74
(+2)
19
(+1)
7
(+2)
0.253
(↑0.001
2.960
(↑0.04)
2
(-)
楽天
1194 0.550
(-)
2.5
(↓0.5)
11991
(+2)
85
(+2)
21
(+2)
6
(-)
0.228
(↓0.002)
3.350
(↑0.06)
3
(1↓)
ロッテ
11104 0.524
(↓0.026)
3
(↓1)
118118
(+2)
89
(+3)
22
(-)
20
(+3)
0.241
(↓0.001)
3.390
(↑0.02)
4
(-)
西武
10103 0.500
(-)
3.5
(↓0.5)
12080
(+2)
94
(+2)
14
(-)
25
(+1)
0.230
(↑0.001)
4.070
(↑0.09)
5
(-)
ORIX
10123 0.455
(↑0.026)
4.5
(-)
11888
(+6)
84
(+1)
16
(+1)
6
(+2)
0.243
(↑0.002)
3.010
(↑0.09)
6
(-)
日本ハム
6143 0.300
(↓0.016)
7.5
(↓1)
12064
(+1)
110
(+6)
10
(-)
15
(+2)
0.214
(↓0.001)
4.260
(↑0.06)