巨人(☆2対1★)広島 =リーグ戦4回戦(2021.04.23)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:菅野 智之(2勝1敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(3勝2敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(5号・6回表ソロ)
【巨人】大城 卓三(2号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人が投手戦を制した。巨人は0-0で迎えた5回裏、大城の2ランが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・菅野が9回5安打1失点の快投。2試合連続の完投で今季2勝目を挙げた。敗れた広島は、先発・九里が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆3日連続2桁安打を記録する好調なチームに、頼れる4人が帰って来た。新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱していた中島宏之内野手(38)丸佳浩外野手(32)若林晃弘内野手(27)ゼラス・ウィーラー内野手(34)が1軍に合流した。ウィーラーは早出特打を行うなど、勢力的に動き回った。合流即出場を果たせば、3日のヤクルト戦以来17試合ぶりとなる。 万全の状態を整えてきた。20日のイースタン・リーグ西武戦で4選手そろって実戦復帰。22日までの同一カード3連戦で中島は8打数2安打、2本塁打、3打点、若林は9打数5安打、1本塁打、7打点とともに本塁打をマーク。一方の丸は7打数4安打、3打点、ウィーラーは9打数3安打、1打点とともにマルチ安打を記録し実戦感覚を取り戻した。 22日の試合後に原辰徳監督(62)は「本人たちもまた新たな気持ちで来るでしょうし。チーム状況というものは決して悪い状態じゃなくてね、いい状態の中で来るわけですから。彼らも緊張感を持って、明日からゲームに臨んでくれると思いますよ」と期待していた。 代わって、立岡宗一郎外野手(30)石川慎吾外野手(27)湯浅大内野手(21)戸根千明投手(28)が出場選手登録を抹消された。

◆巨人は新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱していた中島宏之内野手(38)丸佳浩外野手(32)若林晃弘内野手(27)ゼラス・ウィーラー内野手(34)が3日のヤクルト戦以来17試合ぶりに1軍に合流。丸が「5番左翼」で若林が「6番二塁」でスタメンに名を連ねた。 20日のイースタン・リーグ西武戦で4選手そろって実戦復帰し、22日までの同一カード3連戦で中島、若林が本塁打をマーク。丸、ウィーラーもマルチ安打と万全な状態をアピールしていた。3日連続で2桁安打を継続中の好調打線に、頼れる4選手が加わった。

◆広島松山竜平外野手(35)が「5番左翼」で先発出場し、プロ野球510人目となる通算1000試合出場を達成した。 07年大学生・社会人ドラフト4巡目で入団。08年4月24日ヤクルト戦(広島市民)で、6回に代打で初出場。プロ14年間で、試合前時点の通算で打率2割8分5厘、78本塁打、454打点の成績を残してきた。 今季は2年ぶりに開幕スタメンに名を連ねるも、4月中旬に下半身のコンディション不良で離脱し、20日ヤクルト戦で復帰。8日ヤクルト戦以来のスタメン復帰で、節目に到達した。 ▼通算1000試合出場=松山(広島) 23日の巨人4回戦(東京ドーム)に先発出場して達成。プロ野球510人目。初出場は08年4月24日のヤクルト3回戦(広島)。

◆広島鈴木誠也外野手(26)が5号ソロを放ち、通算150号に王手をかけた。 開幕から「4番」に座っていたが、今季初めて「3番」で先発出場。2点を追う6回の先頭打席で、巨人菅野の甘く入ったスライダーを完璧に捉え、左翼席までかっ飛ばした。「いい反応で打てました。まず1点返すことができてよかったです」。菅野とは前回9日の巨人戦(マツダスタジアム)で、65度目の対戦で初めて本塁打を放っており、難敵相手に2試合連続で1発をかました。 本塁打後、場内では「ただいまの本塁打で、鈴木誠也選手が通算150号を達成しました」とフライングのアナウンスがあり、両軍のファンから祝福の拍手が送られた。しかしすぐに「150号まであと残り1本となっております。大変失礼しました」と訂正され、場内が笑いに包まれた。

◆2位巨人が3連勝。先発菅野が完投勝利、失点は鈴木誠也に浴びたソロのみ。打線も大城が先制弾を放ち投手戦をものにした。一方の広島は打線がふるわなかった。

◆先発は巨人菅野、広島九里。広島は2回無死一、二塁の先制機で後続が倒れて無得点。巨人は3回2死一、三塁で梶谷が凡退した。 巨人は5回無死一塁、8番大城の2号2ランで先制。広島は6回、3番鈴木誠が左翼へ5号ソロを放って1点差に迫った。 巨人菅野は2試合連続完封勝利は逃したが、1失点で完投して2勝目。チームは3連勝。広島九里は8回2失点と好投も2敗目。

◆巨人菅野智之投手が18年9~10月以来の2試合連続完投勝利。この試合は九里も完投。 コールドゲームを除き、両軍先発が完投は、交流戦でDH制だった18年6月16日の○ボルシンガー(ロッテ)と●田口(巨人)以来で、セ・リーグでは同じ18年4月10日の○柳(中日)と●原(ヤクルト)以来になる。 今季の菅野は6失点だが、失点の内訳はソロ本塁打3本で3点、適時打1点、犠飛1点、押し出し1点。適時打は開幕戦の3回、田中俊に許した1本だけで、その後は28イニング許していない。

◆広島先発九里亜蓮投手(29)が今季初完投も、打線の援護なく2敗目を喫した。 5回無死一塁から大城に中堅越えの決勝2ランを被弾。8回2失点の力投も、1発に泣いた。「チームが負けてしまって悔しい」。佐々岡真司監督(53)は「本塁打1本2失点では責められない。ナイスピッチングだった」と評価した。一方の打線が菅野から1点しか奪えなかっただけに「あとは野手の奮起というところ」と嘆いた。チームは引き分けを挟んで今季最長タイの3連敗。借金は今季最多の「2」となった。

◆広島松山竜平外野手がプロ野球510人目となる通算1000試合出場を達成した。14年目での節目到達に球団を通じ「ここまで長くできるとは思わなかった。目標の1つでもあったので、素直にうれしい」とコメント。この日は「5番左翼」で先発。 守備では初回先頭の松原の邪飛をフェンス際で好捕。打っては2回に左前打を放つなど、4打数1安打だった。07年大学生・社会人ドラフト4巡目で入団し、08年4月24日ヤクルト戦(広島市民)で、6回に代打で初出場した。

◆巨人大城卓三捕手がバットでもエースをアシストした。 5回無死一塁、広島九里のフォークをバックスクリーン右へ運んだ。決勝2号2ランを含む今季初の3安打猛打賞。お立ち台では「打てないと菅野さんに怒られるので打ててよかったです」と冗談めかせて言った。強気のリードで菅野の2試合連続完投にも貢献。エース登板時に大城が本塁打を放てばチームは5戦5勝と不敗神話を継続させた。

◆巨人原辰徳監督が「ワンチーム采配」で3連勝を決めた。3日ヤクルト戦以来の1軍合流を果たした4選手のうち丸と若林を先発で起用。丸は本職の中堅ではなく運動量を考慮して左翼に配し、2人とも途中でベンチに下げた。 原監督は「隔離はしたことはないけれども並のことではないと思う。本人たちが大丈夫と言っても少し手綱を引くのは必要」と説明。復帰組の状態を考慮しながら、全員でカバーしていく考えを示した。24日の広島戦は2人はベンチスタートで中島とウィーラーを先発で起用する。

◆新型コロナの陽性判定を受けて離脱していた巨人丸佳浩外野手と若林晃弘内野手が復帰初戦で安打を放った。 2回1死、復帰後初打席の丸がチーム初安打となる右中間を破る二塁打とすると、8回には若林が2死二塁から右前打を放ち、好調をアピールした。丸は「思っているより試合勘は大きくずれてはいなかった。野球が出来たのは改めて幸せだなと思いました」としみじみ口にした。

◆広島鈴木誠也外野手(26)が5号ソロで巨人菅野に一矢報いた。開幕から4番で出場していたが、今季初めて3番で起用された。難敵に打線が沈黙する中、通算150号に王手をかける1発。8回にも左前打を放ち、チームでただ1人マルチ安打を記録した。しかしチームは今季ワースト3連敗で借金2となった。巨人バッテリーが2球続けたスライダーに、鈴木誠はグッとこらえた。134キロをしっかりと引き付けて振り抜いた打球は、きれいな放物線を描いて左翼席に吸い込まれた。2点を追う6回、巨人菅野から左翼席へ意地の5号ソロ。「その前の球よりは若干曲がりが緩かった。でも、たまたまです」。この日、今季初めて4番から3番で起用された主砲が、菅野に一矢報いた。 8回には左前打とチームでただ1人、マルチ安打を記録した。菅野には、昨季10打数1安打と抑えられていたが、前回9日に初本塁打。これで対菅野で2戦連発。対戦成績は7打数3安打で打率4割2分9厘とした。それでも「うれしいですけど、チームが負けているので。特に要所、要所でいい投球をしてるので、いい投手だなと」とあらためてすごみも感じた。 7試合連続安打で打率を3割1分3厘に上げた。だが、調子は良くない。オフに打撃フォームを大改造。試行錯誤しながら開幕前には昨季までの形も取り入れた。「毎日、毎日いろいろやっているんですけど、(相手の)攻め方も違いますし、そんな簡単にはいかないと思います」。前日にはエンゼルス大谷をほうふつとさせるノーステップ打法も見せた。得点力不足に陥る打線同様に、主砲も開幕からもがき続けている。 6試合ぶりの1発で、通算150号に王手をかけた。「今までも本塁打を数えてやってきたわけではないので、これからもいいシーンで打てたらいい」。チームは今季最長タイの3連敗で借金もワースト2。勝利につながらない149号に、笑顔はない。佐々岡監督は「なかなか点が取れない状況の中でも、投手陣が頑張って、踏ん張っている。あとは野手の奮起というところ。そんな悪い戦いではないと思うので、(巨人3連戦)あと2つ、チーム一丸となって頑張ります」と懸命に前を向く。もがきながら浮上した先に、笑顔のメモリアルアーチが待っているに違いない。【前原淳】

◆巨人原辰徳監督(62)が「ワンチーム采配」で3連勝を決めた。 3日ヤクルト戦以来の1軍合流を果たした巨人中島宏之内野手(38)丸佳浩外野手(32)若林晃弘内野手(27)ゼラス・ウィーラー内野手(34)のうち、丸と若林を先発で起用。丸は本職の中堅ではなく運動量を考慮して左翼に配し、2人とも途中でベンチに下げた。中島とウィーラーは出番なしに終わった。 選手のコンディションを冷静に見極めながら打った、勝利への最善の策だった。原監督は期待通りに安打を放った丸と若林に「非常に存在感はあったし良かったと思います」と賛辞を送りつつ「徐々にという形で、我々は少し考える必要があると思っています」と説明した。「隔離はしたことはないけれども、並のことではないと思う。やっぱり大変なことで、窓も開けられないような状況だったというね。いくら本人たちが大丈夫と言っても、少し手綱を引くのは必要」。復帰組の状態を考慮しながら当面の間は全員でカバーしていく考えを示した。 首位阪神が敗れたため、ゲーム差は1に縮まった。4連勝が懸かる24日の広島戦では、丸と若林はベンチスタートで、中島とウィーラーを先発で起用する方針。「みんなと同じような形でムチを入れるというのは、適切ではないと僕は判断しています」と語った。4選手のコンディションが完全に整うまで、全員の能力を生かしながら戦っていく。【浜本卓也】

◆エースの貫禄を示した。巨人菅野智之投手(31)が9回を5安打1失点で2勝目を挙げた。完投を意識した投球で、27アウト中12アウトを3球以内で奪う省エネ投球。決勝弾を放った女房役の大城とのコンビネーションも抜群で、前回対戦で今季初黒星を喫した広島にリベンジを果たした。チームは3連勝で首位阪神に1ゲーム差に詰め寄った。併殺の完了を確認すると、グラブをたたき雄たけびをあげた。1点リードの8回1死一、二塁。菅野は2回に内角直球を痛打されていた西川の懐へ136キロスライダーを投じ、詰まらせた。「すごくいい攻めができていたし、前の打席までの対戦も踏まえて(大城)卓三が配球してくれたと思う。最後は最高の結果で、バッテリーでうまく攻められている証拠じゃないかと思う」と納得の表情を浮かべた。 あっという間に試合が進んだ。打者の手元で小さく動く変化球を武器に、27アウト中12個のアウトを3球以内で奪った。4回は打者3人にわずか4球。「効果的にカットボールやツーシームをうまく使えたと思うし、強弱をつけて三振を狙うところは狙うという効果的なピッチングができたと思う」。2回1死二、三塁の序盤最大のピンチで、クロンを三振に仕留めるなど要所を締めた。 借りはすぐに返した。足の違和感から復帰した前回対戦の9日には、7回2失点と好投するも1回に菊池涼、鈴木誠に1発を浴びた。111球を投げた後の8回表。打席は回らず裏から中継ぎにバトンを託したが、ベンチでバッティンググローブをはめ、続投の意思を示した。悔しい今季初黒星だったが、即リベンジ。「前回は毎回ランナーを背負ったり復帰登板で思う通りのピッチングができなかったが、だいぶ球も戻っている。何より球数が少ないのでこのまま継続していきたい」とうなずいた。 エースの2試合連続の完投でカード頭で中継ぎ陣を休ませた。「完投を意識して投げたが、こういうピッチングを1試合でも多くすれば、中継ぎも投げやすいと思う。これを弾みにもっともっといいピッチングができるようにしたい」と言った。若手先発投手陣も奮闘する中、エースの存在が頼もしい。【久永壮真】 ▽巨人原監督(菅野について) 丁寧に緩急、強弱をつけながら、いい投球をした。そこがトモ(菅野)のいいところですよね。自分のボールに過信せず、丁寧に投げるというのはね。投手の中では非常に重要なところでしょうね。

◆巨人の先発メンバーが発表され、この日に新型コロナ感染から復帰して1軍登録された丸佳浩外野手(32)が「5番・左翼」、若林晃弘内野手(27)が「6番・二塁」で名を連ねた。  中堅が主戦場の丸の左翼での先発は、広島時代の2018年10月4日の巨人戦(マツダ)以来932日ぶり。近年はその1試合だけで、その前は12年までさかのぼる。丸不在時に穴を埋めた松原聖弥外野手(26)がこの日も「1番・中堅」で起用された。

◆広島の鈴木誠が6試合ぶりの5号ソロを放った。0-2の六回に先頭打者で、フルカウントから菅野のほぼ真ん中に入ってきたスライダーを強く振り抜くと、打球は左翼席中段に飛び込み、「いい反応で打てた」と振り返った。 直前の3ボール1ストライクで甘く浮いたスライダーに手が出ず、悔しそうなそぶりを見せた。次の絶好球を逃さず「その前の球よりは若干、曲がりが緩かった」とうなずいた。菅野からは9日のマツダスタジアムでの対戦で、プロ9年目で初本塁打を放っていた。チームは敗れたものの、目標にしてきた巨人のエースから再びアーチをかけた。

◆巨人が3連勝した。五回に大城の2号2ランで試合の均衡を破った。菅野は5安打1失点で7三振を奪い、2試合連続完投で2勝目。広島は1分けを挟み3連敗。鈴木誠の本塁打の1点だけで、九里の2失点完投を生かせなかった。

◆巨人の大城が開幕戦以来となる先制の2号2ランで勝利を呼んだ。五回無死一塁で、2ボール1ストライクから九里の低めの変化球をバックスクリーン右へ運び、試合の均衡を破った。捕手としてエース菅野を援護し「久しぶりに感触のいい本塁打が打てた。打てないと菅野さんに怒られるので打てて良かった」と冗談めかして笑った。  三回に中前打、七回には右前打を放ち、今季初の1試合3安打。3試合連続の複数安打をマークした。正捕手として今季の目標の一つである2桁本塁打に向け、ぐっと調子を上げてきた。  リードでも菅野をもり立て、チームを3連勝に導いた。お立ち台で「最後の最後までしびれる試合だったが、最後に勝ててとても良かった」と会心の表情だった。

◆広島の九里は6安打2失点で完投したが、打線の援護に恵まれず2敗目を喫した。エース菅野との投げ合いで五回に大城に2ランを浴びて先制を許し「先に点を与えないように意識して投げた。結果的に先に点を取られてしまって悔しい」と肩を落とした。  五回は先頭打者の香月に安打を許し、続く大城には有利なカウントに持ち込めず、2ボール1ストライクから外に構えた捕手の要求より中に入った4球目の変化球を捉えられた。「強く振れるところに投げてしまった」と反省しきりだった。

◆巨人が広島に競り勝ち、3連勝。菅野智之投手(31)が2試合連続の完投で2勝目を挙げ、大城卓三捕手(28)が決勝の2号2ランを放った。これで首位・阪神には1ゲーム差。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。  --素晴らしい投手戦  「大城の先制2ランも良かったですけれども、非常にいい投手戦の中で、丁寧に緩急をつけながら、強弱をつけながらいいピッチングしたと思いますね」  --菅野は前回登板で完封、今回は本塁打による1点のみ  「本来のピッチングができつつあると。まだ伸びしろはあるでしょう」  --大城は開幕戦以来の一発  「8番だから気が楽だったんですかねえ(笑)。8番にああいうバッティングされると、チームとしては非常にありがたいですね」  --新型コロナ感染から丸、中島、若林、ウィーラーが復帰し、丸、若林は先発で安打も  「やっぱり徐々に、という形でわれわれは考える必要があると思っています。今日は2人とも途中で眠たくなるかなあと。それは冗談ですけれども、非常に存在感はあったし良かったと思いますね」  --大城もリズム、テンポよく菅野と試合を作った  「2人は長い付き合いをしているわけだから、そういう意味では呼吸は合っていたと思いますね」  --大城は一時期苦しんでいた  「彼は打てるというのが武器の一つですから。もちろん献身性があり、ひたむきにやっているという部分でも優れてはいますけれども。やっぱり特長というのはバッティング。そういうものが出てきつつあるというところでしょうね」  --丸をレフトで起用した意図は  「やっぱり運動量という点で、元気な松原が(中堅に)いるのでね。守備範囲も含めて。ゆくゆくは彼(丸)はセンターを守るでしょうけれども。私は(新型コロナ感染による)隔離はしたことはないけれども、やっぱり並のことではないと思うしね。大変なことで、窓も開けられないような状況だったというね。そこはいくら本人たちが大丈夫と言っても、手綱を引くというんでしょうかね。そういうものは必要だと思います。あすは2人(丸、若林)はスタートせずに、ウィーラー、ナカジ(中島)、この2人がスタートとして出る」

◆完投まであと一人。巨人・菅野智之投手(31)はクロンを空振り三振に仕留めると、グラブをたたいてほえた。9回5安打1失点。完封で今季初勝利を挙げた前回登板に続き、2戦連続で完投勝利を挙げた。  「めちゃめちゃ疲れました。全神経を集中させて投げたので、よく寝られそう」  鈴木誠のソロによる1失点のみで116球を投げ切り、1点差を守り抜いた。前回16日のDeNA戦(横浜)は7-0の大差。「点差が開けば開くほど完封は難しい」が持論だが、接戦にはまた別の難しさがある。  一球の重み、緊張感-。それでも、百戦錬磨の先発右腕は最後まで集中力を切らさず、広島先発、九里との投げ合いを制した。  打者の手元で小さく変化するカットボールやツーシームを効果的に使った。この日は6つのアウトを初球で取り、四回はわずか4球で封じる省エネ投球。これで東京ドームでは通算52勝目。槙原寛己を抜いて球団単独5位だ。原監督は「丁寧に強弱をつけながらいい投球をした」とたたえた。  エースは女房役の大城に「やっと引っ張ってくれている」と感謝した。これまでは「球種が偏ったり、打たれた球種が消えたり」。昨季からコンビを組む度に厳しく指摘してきたが、後輩の成長ぶりを感じている。  チームは今季2度目の3連勝で首位・阪神と1ゲーム差。虎のしっぽを捉えた。(樋口航)

◆巨人は1-4番が無安打に終わったが、8番・大城が3安打。そのうちの1本が決勝2ランで、値千金の一発になった。  本塁打は甘く入った変化球を中越えに運んだものだが、大城のバッティングの特長はスピードボールにも対応できるところ。他球団はもちろん、巨人でもクリーンアップを打てる力があるにもかかわらず、8番を打たせることができるのが巨人の強みだ。  捕手としても、菅野のスライダーをうまく使って完投勝利に導いた。鈴木誠の一発は、明らかな失投。菅野に相性がいい西川に最初の打席で安打を許したが、2打席目以降はゴロを打たせて4番の仕事をさせなかった。  正捕手は大城でほぼ決まりだろうが、丸、若林らの復帰で、他のポジションは競争が激しくなった。22日はフル出場で、本塁打も放った吉川が、この日は九回の守りだけの出場。私が日本でのプレーを楽しみにしている新外国人のスモークとテームズは、どこで使えばいいのだろう。"本命"にようやく、エンジンがかかったようだ。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1670 0.696
(↓0.031)
-
(-)
120103
(+1)
65
(+7)
27
(+1)
19
(-)
0.255
(↓0.004)
2.690
(↓0.02)
2
(-)
巨人
1474 0.667
(↑0.017)
1
(↑1)
11895
(+2)
69
(+1)
25
(+1)
19
(+1)
0.244
(↓0.001)
2.630
(↑0.07)
3
(-)
ヤクルト
1184 0.579
(↑0.023)
3
(↑1)
12090
(+6)
85
(+4)
21
(+2)
15
(-)
0.247
(↑0.006)
3.500
(↓0.02)
4
(-)
広島
10122 0.455
(↓0.021)
5.5
(-)
11965
(+1)
79
(+2)
18
(+1)
11
(-)
0.244
(↓0.004)
2.930
(↑0.03)
5
(-)
中日
8124 0.400
(↓0.021)
6.5
(-)
11961
(+4)
72
(+6)
4
(-)
13
(+1)
0.225
(↑0.006)
2.700
(↓0.16)
6
(-)
DeNA
4174 0.190
(↑0.04)
11
(↑1)
11871
(+7)
115
(+1)
15
(-)
6
(-)
0.220
(↓0.003)
4.440
(↑0.15)