ロッテ(★1対3☆)日本ハム =6回戦(2021.04.22)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:池田 隆英(2勝2敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(0勝1敗5S))
敗戦投手:岩下 大輝(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは初回、大田の先頭打者本塁打で幸先良く先制する。直後に同点とされるも、2回表には石川亮の適時打で1点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・池田が7回1失点の力投で今季2勝目。敗れたロッテは、打線が相手を上回る8安打を放つも、つながりを欠いた。

◆日本ハム中田翔内野手は、今日4月22日が32歳の誕生日。過去2年は試合が行われなかったが、18年のソフトバンク戦ではバースデー弾を含む4打数2安打5打点の大活躍。今年も自らを祝う1発が飛び出すか。

◆日本ハム近藤健介外野手(27)は試合前まで自身初の3試合連続本塁打をマークしている。この試合でも1発が出れば、チームでは16年大谷以来の4試合連続本塁打となる。要注目のポイントは試合前半の打席かつ最初の一振りだ。 近藤の3本塁打を振り返ると、18日楽天戦(東京ドーム)は1回の第1打席、20日ロッテ戦(ZOZOマリン)も1回の第1打席、21日同戦は5回の第3打席に打った。 ZOZOマリンでの連日のアーチは初球を捉えたもの。普段はじっくりボールを見極め、フルカウントまで1度もバットを振らないことも多い選球眼の持ち主が、初球から勝負をかける。配球の読み、狙い球もはまり、打てる確信を持ってバットを振っている証とも言える。東京ドームではカウント1-2から本塁打。4球目でファーストスイングして決めたが、普段より勝負は早い。 ちなみに大谷は16年5月4日ソフトバンク戦(札幌ドーム)から同17日同戦(北九州)まで、出場5試合連続本塁打を放った。当時21歳10カ月で史上最年少での5試合以上連続本塁打だった。チームで4戦連発したのは大谷以外に13年アブレイユや、この日32歳の誕生日を迎えた中田も21歳だった10年にマークしている。

◆バットの先で地面をたたく豪快なフォロースルーが、戻ってきた。日本ハム大田泰示外野手が1回、4年ぶり3度目となる先頭打者本塁打を左翼席中段へ運んだ。ロッテ岩下の2球目、直球を強引にフルスイング。「ちょっと、何が起きたか分かってないです」と、打った本人もびっくりの先制弾だった。 今季初めて1番で先発出場し「新鮮な気持ちで打席に入れた」。軽快にダイヤモンドを一周すると、中継カメラに向かってマッスルポーズを決め「アラボーイ(Attaboy=あっぱれ)!」と、ご機嫌なスラングまで飛び出した。守っても、3回に右前へ落ちるかという安打性の打球を、滑り込んで好捕するなど攻守に大ハッスルだ。 初の先頭打者本塁打は、巨人時代の16年6月5日、日本ハム戦(東京ドーム)で記録。相手投手は、後にチームメートとなる大谷(現エンゼルス)だった。最下位に沈むチームは厳しい戦いが続くが「投打がかみ合えば試合を作れる。きっかけがあって、それに乗っかっていけたら。そういう気持ちで頑張ります」。エンゼルスの帽子をかぶり、23日から始まる本拠地3連戦へ向けて球場を後にした。

◆ロッテ4番安田尚憲内野手が、またも打点を積み上げた。 1点を追う1回2死一塁、日本ハム先発池田の4球目を捉えて中越えに適時二塁打。「打ったのはスライダーです。甘く入ってきたので思い切っていきました」と話した。前日20日には逆転サヨナラの口火を切る2ラン。この日もチームの1点目をたたきだした。

◆32歳の誕生日を迎えた日本ハム中田翔内野手がスタメンから外れた。グラウンド外のアクシデントで右目を腫らした影響で欠場した8日ソフトバンク戦以来、今季2度目のスタメン落ち。打撃の状態が上がっていないのは数字が証明している。21日時点で打率1割8分9厘、2本塁打、7打点。栗山監督も現状に「何とも言いようがないな」と言葉を濁したが、2週間ぶりに先発メンバーから外した。 マー君からの1発は復調への起爆剤とはならなかった。17日楽天戦(東京ドーム)で田中将から1号2ラン。悪い流れを吹っ切ったかに見えたが、その後の3試合は11打数1安打、打率9分1厘で本塁打も打点もゼロ。栗山監督も「俺が一番そう思っていたよ」と、つかんで欲しかったきっかけは、まだ模索中だ。 チームはメジャー通算19本塁打の新外国人、R・ロドリゲスを昇格させ、6番三塁で即スタメン起用した。指揮官は「明るく元気。長打力がある」と期待するポイント説明。来日後の実戦出場は2軍紅白戦のみだが、起用を急いだのはリーグワーストの得点力アップへ長打力が欲しいからだ。 この日は大田の先頭打者本塁打、石川亮の適時二塁打が序盤から飛び出した。少しずつ打線全体は上向いているが、中田が復調しないと爆発力は生まれない。【木下大輔】

◆日本ハムは大田の先頭打者弾で先制。その裏ロッテ安田の二塁打で同点とされるが、2回に石川亮の適時打で1点を勝ち越した。 日本ハムは6回に石井の犠飛で1点を勝ち越し。先発池田が6回まで1失点に抑えた。ロッテ先発岩下は5回2失点で降板した。 日本ハムが8回から継投で逃げ切り連敗を3で止めた。池田が2勝目。ロッテは打線がふるわず連勝は6でストップした。岩下が2敗目。日本ハム杉浦が5セーブ目。

◆ロッテ打線が2回以降沈黙し連勝が6でストップした。 井口監督は「(先発)岩下はゲームとしては作ってくれたと思います。打つ方がなかなか点につながらなかった」と淡々と話した。2点を追う8回2死一、二塁で5番レアードに代打角中を送ったが、見逃し三振。「(日本ハム)ロドリゲスの被打率がまったく左右で違うので。そこはもう(左打ちの)カクと菅野。山口まで回ってきても菅野で行く予定でした」と振り返った。 ロッテ岩下(5回4安打2失点で2敗目)「内容としては納得できるピッチングではなかったです」

◆日本ハム先発の池田隆英投手が7回6安打1失点で、プロ5年目で初の2勝目。 序盤こそ制球が定まらず、1回に連打を浴びて失点したが、以降は粘りの投球を見せた。13日西武戦(メットライフドーム)で楽天から移籍後、初勝利を挙げたばかり。「今日はうまく風を使えた。いつもより(変化球が)曲がっている感じだった」と、マリンの風に感謝していた。

◆日本ハム新外国人のロニー・ロドリゲス内野手(29=ブルワーズ)が「6番三塁」で日本デビュー。 三塁の守備では1回、先頭打者の打球が、いきなり三塁線に飛んできたが、難なくさばいた。打撃は3打数無安打2三振に終わり「とてもレベルが高い」と日本の投手陣に驚きながらも「勉強しながら打てるように頑張っていきたい」と、前を向いた。

◆魂の一打とリードで連敗ストップだ。日本ハム石川亮捕手(25)がロッテ戦(ZOZOマリン)の2回に左中間へ決勝の適時二塁打を放った。同点に追い付かれた直後に試合の流れを引き戻し、6回は3点目につながる右前打も放った。守っては先発池田を好リード。攻守で輝きを見せた8年目捕手の活躍で、チームは連敗を3で止めた。勝利の立役者は、静かに喜びをかみしめた。石川亮は試合後、表情を引き締めて言った。 石川亮 とにかく勝ちたかった。自分の置かれている立場もある。他のキャッチャーに負けてないという僕の中での自信もありましたし、出た時は、それを見せるだけと思っていた。 今季2度目のスタメン出場だった。1軍定着を目指して、結果を出すという強い決意が最高のパフォーマンスを引き出した。 2回の決勝打は、無欲で放った。1死一塁の状況でつなぎの意識しかなかった。この日の第1打席は、今季通算3打席目。初球に見逃した146キロ直球も「球が速く感じるなと思った」と、追い込まれた後は打つポイントを前にし、タイミングも早めた。意識は「ずっと右方向」だったが、甘く入ってきた146キロ直球にアジャストすると打球は左中間を破った。一走の渡辺が悠々と生還できる長打で、試合の流れを力強く引き寄せた。 リードも抜群だった。初めてバッテリーを組んだ池田の長所を引き出して7回1失点の好投に導いた。試合前から映像で池田の特長を予習していた。「とにかく池田さんの良さを出すためには、速いスライダーと両サイドの真っすぐをうまく使う」。ZOZOマリンの浜風に乗って鋭く曲がったスライダーと、内外角をきっちり突ける真っすぐを軸にロッテ打線を翻弄(ほんろう)した。 昨年12月の契約更改では「危機感を感じる」と話した。13年ドラフト8位で帝京から入団し、今季で8年目。気付けば、8人いる捕手陣の中で3番目の年長者となった。今季を背水のシーズンと位置付けて「存在感を見せたい」と臨む中でチームの連敗を3で止める活躍。栗山監督も「すばらしかったね。(石川)リョウの状態がいいのは分かっていたんだけど、すごくリードもさえていたね」と絶賛した。 それでも、石川亮は気を緩めない。「こんなにうまくいくことはないんですけど、やっぱり(活躍の)ムラを少なくする。より気を引き締めて、また頑張りたい」。自信を体現して、チームに貢献していく。【木下大輔】

◆ロッテ・安田尚憲内野手(22)が0-1の一回2死一塁で先発・池田から中越え適時二塁打を放ち、両リーグトップの打点を更新する今季24打点目をたたき出した。安田は21日の日本ハム戦で0-5の七回に右越え2ランを放ち、逆転勝ちでの6連勝のきっかけをつくった。

◆日本ハムが連敗を3で止めた。一回に大田の先頭打者本塁打で先制。すぐに追い付かれたが二回に石川亮の適時二塁打で1点を勝ち越した。池田が7回1失点で2勝目。ロッテは打線が振るわず連勝が6でストップした。

◆ロッテは好機であと一本が出ず、2分けを挟んだ連勝が6で止まった。1-3の八回2死一、二塁では、2三振していたレアードに代打角中を送ったが、見逃し三振に終わった。それでも井口監督は「相手のB・ロドリゲスの被打率が右打者と左打者で全く違うので」と、勝負手に悔いは見せなかった。  前日21日に最大5点差をひっくり返した再現はならなかった。23日からは首位ソフトバンクを本拠地に迎え3連戦を戦う。初戦には中村稔が先発で今季初登板する予定で、井口監督は「やってきたことを出してほしい」と期待した。

◆日本ハムの池田が7回を6安打1失点で2勝目を挙げた。ZOZOマリンスタジアム独特の強風が舞う中で好投し、「(風に)合わせていけて、リズムに乗れた」と納得の表情を浮かべた。  楽天からの移籍後初勝利となった13日の西武戦に続き、2連勝を飾った。チームの連敗を3で止める価値ある白星に「いいイメージで(23日からオリックス戦を戦う)札幌につなげていける」とうなずいた。

◆日本ハム・大田泰示外野手(30)が"マリア様"にささげる初回先頭打者アーチを放った。  「今年初めて(の1番)だったし、新鮮な気持ちで打席に入れた。自分の振れるボールにしっかり反応できた」。1ボールから岩下の2球目の内角直球を左翼ポール際へ運んだ。7日のソフトバンク戦で開幕10試合目にしてチーム初本塁打を放って以来の2号。初回先頭打者弾は巨人時代の2016年6月5日の日本ハム戦で大谷(現エンゼルス)から、日本ハム移籍1年目の17年6月10日の巨人戦で田口から記録しており、自身通算3本目となった。  そして、このホームランボールをキャッチしたのが、モーニング娘。'21の牧野真莉愛(まりあ)。大のハム党でこの日に32歳の誕生日を迎えた中田のTシャツを着ての応援も、不振の4番はまさかのスタメン落ち。栗山監督は「勝ちやすい形(打順)をいつも作っているだけ」と、冷徹な選手起用で連敗を3で止めた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1373 0.650
(-)
-
(-)
12092
(-)
72
(-)
18
(-)
5
(-)
0.252
(-)
3.000
(-)
2
(-)
ロッテ
1194 0.550
(↓0.029)
2
(↓0.5)
119116
(+1)
86
(+3)
22
(-)
17
(-)
0.242
(-)
3.410
(↑0.01)
2
(1↑)
楽天
1193 0.550
(-)
2
(-)
12089
(-)
83
(-)
19
(-)
6
(-)
0.230
(-)
3.410
(-)
4
(-)
西武
10102 0.500
(↓0.026)
3
(↓0.5)
12178
(+6)
92
(+7)
14
(-)
24
(-)
0.229
(↑0.002)
4.160
(↓0.1)
5
(-)
ORIX
9123 0.429
(↑0.029)
4.5
(↑0.5)
11982
(+7)
83
(+6)
15
(+1)
4
(-)
0.241
(↑0.004)
3.100
(↓0.13)
6
(-)
日本ハム
6133 0.316
(↑0.038)
6.5
(↑0.5)
12163
(+3)
104
(+1)
10
(+1)
13
(+2)
0.215
(↓0.001)
4.320
(↑0.16)