ソフトバンク(☆4対1★)楽天 =リーグ戦5回戦(2021.04.21)・福岡PayPayドーム=
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楽天
0000010001501
ソフトバンク
00300010X41010
勝利投手:和田 毅(2勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝0敗6S))
敗戦投手:則本 昂大(2勝1敗0S)

本塁打
【楽天】岡島 豪郎(1号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは3回裏、グラシアルと栗原の連続適時打などで3点を先制する。その後2点差に迫られた7回には、2死一二塁からグラシアルの適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・和田が6回途中1失点で今季2勝目。敗れた楽天は、打線がわずか1得点と沈黙した。

◆13年の日本一を知る10年目の楽天岡島豪郎外野手が、自身3年ぶりの1発となる今季1号ソロを放った。 3点を追う6回。先頭でソフトバンク和田の内角直球を右翼ホームランテラスへ運んだ。「まっすぐに対してしっかりと振ることができました。打ててよかったです」。 10日に1軍昇格。今季5試合目のスタメン起用に、自身4試合連続安打となる18年5月16日ソフトバンク戦以来の本塁打で応えた。

◆ソフトバンクは3回、グラシアル、栗原の連続タイムリーなどで3点を先制した。先発和田は3回までパーフェクト投球。 3点を追う楽天はようやく6回に反撃。先頭岡島の1号ソロで1点を返した。先発則本昂は4回以降は1安打の無失点投球。 ソフトバンクは7回にも1点を追加し勝負を決めた。先発和田は2勝目。森が6セーブ目。チームは3連勝で単独首位をキープ。 楽天則本昂が今季初黒星。

◆楽天が今季2度目の2連敗を喫し、今季初の3位転落となった。 先発則本昂が3回ソフトバンク・グラシアル、栗原、中村晃に適時打を許し3失点。4回以降は立ち直ったが、7回1死二塁、代打長谷川が告げられたところで降板。同じく右腕の福山が登板し長谷川を左邪飛、柳田に四球で2死一、二塁とし、グラシアルに右前適時打を打たれ、痛い追加点を許した。 前日20日同戦でフェンス直撃時の影響でむち打ちの症状を訴えた島内が今季初めてスタメンを外れた打線は、ソフトバンク和田の前に4回1死まで走者を出せなかった。6回に岡島が自身3年ぶりの一発となる1号ソロを放ち、反撃ののろしを上げた。1死から連打で一、二塁としたが、辰己、浅村が倒れ、7回以降は強力救援陣の前に無得点に終わった。 石井GM兼監督は今季初黒星を喫した先発則本昂に「出だしは良かったですけど、3点入った回はボールが若干甘くなっちゃったかなと。ただ、その後立て直してくれたので、それなりの投球はしてくれたと思う」と評価した。 7回1死二塁、左打者が並ぶ場面で則本昂と同じく右腕の福山を投入したことに「7回のところはもう1点も許せないところだったのでスイッチした。福山はゴロを打たせられるし左打者に強い。長谷川選手を打ち取って、柳田選手のところで何とか収めたかったかなと。いいところ、いいところ行き過ぎて四球という形になった。あの場面で柳田選手は左投手に対してすごく強い打者。この2連戦で状態がよくなかったので、そこで1度起こさせてしまうというのは避けたかった」と意図を説明した。 チームはソフトバンクには今季5戦2分け3敗。22日は試合がなく、23日から本拠地楽天生命パークで西武との3連戦を控える。

◆約3年ぶりの1発が飛び出した。楽天岡島豪郎外野手(31)が21日、ソフトバンク5回戦(ペイペイドーム)に「8番左翼」で先発出場。3点を追う第2打席の6回無死。ソフトバンク先発左腕の和田から、右翼ホームランテラスに飛び込む今季1号ソロを放った。18年5月16日のソフトバンク戦以来、1071日ぶりにアーチを描いた。 5回まで打線を1安打に封じていた和田が投じた初球。141キロの内角直球を引っ張り、放物線を描きながら右翼ホームランテラスに着弾させた。三塁ベース付近ではガッツポーズを見せ、軽快にダイヤモンドを一周し「まっすぐに対してしっかりと振ることができました。打ててよかったです」と喜んだ。 球団創設初の日本一に輝いた13年はシーズン途中から「1番右翼」に固定され、リードオフマンとして日本一の原動力に。だが、19年2月に左肩の手術を受けた影響で同年は未出場。故障から復帰した昨年は実働8年間で最少の35試合出場にとどまっていた。 今季は開幕2軍スタートも10日に1軍昇格を果たし、石井GM兼監督は「ベンチの雰囲気もしっかりやってくれるし、外野も代打からもいけるし、オールマイティーなプレーヤーだと思うので期待しています」。合流した10日から全10試合中9試合に出場し、4試合連続安打で引っ張る。チームを支える中堅外野手が、攻守で上位に浮上させる。【相沢孔志】 ▽楽天則本昂(7回途中4失点で今季初黒星)「(3失点した)3回ですね。もったいないです。悔しいです」

◆ソフトバンクは楽天との首位攻防戦に連勝した。先発和田毅投手(40)が6回途中1失点で今季2勝目。40代での複数勝利は球団史上初となった。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -投手陣が好投 工藤監督 和田君も立ち上がりから良くて、しっかりいい調整を毎回のようにできる。難しいことだと思うんですけど、しっかり投げてくれて。相手が則本君という中でも点を取るまで取られない。そういう投球は難しいと思うんですけど、よく投げてくれたなと思います。 -40代では球団初の複数勝利 工藤監督 どんどん勝って、40で2桁勝ったりできる力も十分持っていると思いますので。まずはそこを目指してやってほしい。彼自身の中にも規定投球回数というのがあるのでね。今回はちょっとアクシデントもありましたけど、積み重ねでしか規定投球回数には行かないと思いますので、積み重ねをしてもらって。40代で規定投球回数にいって、2桁勝って、貯金を10個くらい作ってくれたらうれしいです。 -アクシデントの内容は 工藤監督 ちょっと爪のところが少し割れてというところだったので、無理をするのはやめようということで代えました。 -攻撃は確実にチャンスをものにした 工藤監督 今のつながりを見せてくれているところかなと思いますし、取れると思ったときには、しっかりそこに集中力していい連打で得点につながっていると思います。いいつながりを見せてくれたなと思います。 -好投手相手に連勝 工藤監督 そういう中でもしっかりと、投手が多少打たれてもね、打者が粘り強く点を取ったり。投手が抑えていたらしっかり点を取って。そういうところが勝っていく上では大事なことだと思いますのでね。しっかりこれからもこういう戦いができるように頑張っていきたいと思います。 -和田は出血はない 工藤監督 出血ではないです。親指の爪の内側のところがペロッと。肉が見えるくらいのはがれ方ではなくて。次には差し支えないというふうには聞いています。 -初回から飛ばしていた 工藤監督 今回はアクシデントというところがあったので。そこまでのピッチングはね、見事だったと思いますよ。 -泉は登板数が増えているが、疲れは 工藤監督 疲れですか? 大丈夫でしょう。若いですから。3連投とかさせてませんしね。多少はあると思います。それは誰であってもあるのでね。この先、疲れがなかなか取れないようでしたら、ぼくらも考えて、やっていきたいとは思っています。 -打線は2試合連続2桁安打 工藤監督 下位打線からつながりが、というのが一番大きいかなと思います。本当は1番からつながって、3、4、5、6くらいまでで点を取れるのが野球の理想かもしれないですけど。打つだけがつなげるということではないですからね。四球も相手にとってはプレッシャーになる。そういうところもしっかり、今はできているのかなと思います。 -グラシアルが猛打賞 工藤監督 頼れますよ。めっちゃ頼ってますよ。ランナーいるところでチャンスに強い栗原君もいるし、柳田君はしっかり四球を取れるし。後はデスパくらいですかね。昨日打ちましたけど。 -和田は球数も少なかった 工藤監督 5回に結構飛ばしていたので。本人の中でも「この回だけは」という思いがあったみたいです。6回は、それがどんと出ちゃう可能性はあったので、投手の用意はしていました。力尽きるわけではないですけど、一気にエネルギー使っちゃうと、次出ないという可能性もあったので。アクシデントという形になりましたけどね、嘉弥真君と泉君にしっかりやっておいてもらいました。 -救援陣が安定している 工藤監督 リリーフ全体は完璧ですよ。出すピッチャー出すピッチャー、頑張ってくれてね。そりゃ打たれるときもありますけど、抑えている確率がすごいです。彼らを出しておけば、ほぼ安心して見ていられるようになってきましたし。後はいい調整をね。負担をかけるときもあるでしょうけど、かけないときもうまく作りながらうまくやれたら。頭の中でシミュレーションしながら、次の3連戦に向けてやっていけたらと思います。

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が、2戦連続のマルチ安打で気を吐いた。3回は、先制打のグラシアルに続くタイムリー。 「ジュリ(グラシアル)が打ってくれたので、いい流れで打席に入れました」。4番に座って3戦連続安打で、打率も3割9厘に上昇。「4番を打たしてもらってるが、いい打者に囲まれているので自分らしい思い切ったスイングをし、打つことができたと思う」と笑顔で振り返った。

◆ソフトバンク森唯斗投手がリーグトップタイの6セーブ目を挙げた。3点リードの9回、味方の失策と自身10試合ぶりの被安打で2死一、三塁のピンチを背負ったが、茂木を空振り三振で無失点締め。 「ゼロで帰ってこられましたし、チームが勝てたのでそこが一番」。今季初登板の開幕ロッテ戦では1失点したが、そこから10試合連続無失点を継続中。頼もしい守護神が、鉄壁ブルペンの中心にいる。

◆ソフトバンク和田毅投手(40)が、球団記録を塗り替えた。6回途中1失点の好投で、チームトップの今季2勝目。40代での複数勝利は、球団史上初だ。最後は左手親指の爪が割れ、不本意な降板となったが、首位を争う楽天相手に堂々の投球を披露した。 圧巻の投球だった。初回から3回まで、1人の走者も許さない完全投球。今季最速タイの146キロもマークした。好投を続けていた6回、先頭岡島にソロ本塁打を浴び、1死から小深田、小郷に連打を浴びたところでアクシデント降板。「相手の則本君もすごく良い投手なので、先制点を与えないように集中して丁寧に投げました。ただ、あのような形で降板してしまい、中継ぎ陣に申し訳ない」と悔しさをにじませた。 大ベテランの域に達してなお、さらに進化を遂げようとする探究心が和田の最大の強みだ。「維持しようとは思っていないですよ。常に更新していかないと」。今年1月の自主トレで、初めてピラティスを導入。「もう1度、細かいところを見つめなおさないと。年齢的なことを考えても」。後輩からも貪欲に学んだ。16歳年下の笠谷にナックルカーブの投げ方を教わり「(カーブは)課題にしていた。もっと武器になってくれれば、楽に試合運びもできる」と、レベルアップを図った。 昨年は8勝1敗の成績を残し、オフには大ベテランとしては異例の2年契約を結んだ。「松坂世代」と呼ばれる同世代は昨年、阪神藤川らの引退で西武松坂と2人になった。和田は「彼らのように、やりきって、悔いなくやめられるようにしたい」と言った。工藤監督も「40代で規定投球回数にいって、2桁勝って、貯金を10個くらい作ってくれたらうれしいです」と大いに期待。まだまだ和田の挑戦は続く。【山本大地】 ▽ソフトバンク・グラシアル(先制打を含む3安打2打点の活躍)「チャンスだったので走者をかえそうと打席に入ったよ。追い込まれてしまったが、引きつけるイメージでうまくセンターへ返すことができた」 ▽ソフトバンク泉(6回2死一、二塁のピンチで浅村を二直に抑え)「いい当たりをされてしまったが、守備に助けてもらいました。チームの勝利に貢献できてよかった」

◆「首位攻防戦」だった楽天2連戦は、ソフトバンクがガッチリ「首位」をキープした。北九州での初戦は、甲斐が猛打賞に5打点の活躍。打線も11安打を放って打ち勝った。1ゲーム差としたこの日の2戦目も、打線は楽天則本昂の攻略に成功した。2戦連続の2桁安打で快勝だ。楽天戦はこれで負けなしの5戦3勝2分け。楽天石井GM兼監督も、マスク越しに渋い表情にならざるを得ない。 ホークスは好投手を前に、必勝の定石とも言うべき戦略が実を結んだ。3点を先制した3回の攻撃。先頭今宮が四球を選ぶと、1番周東がきっちりと犠打を決めた。柳田が歩いて1死一、二塁からグラシアル、栗原の連続タイムリー。中村晃の適時二塁打も飛び出した。2点差に迫られた7回には、先頭松田が出塁。今宮がきっちり送って、グラシアルの適時打を呼んだ。小久保新ヘッドの意向もあったのだろう。オープン戦から打撃優先で「攻撃的」戦術のように見えたが、チーム浮上とともに「確実性」を追求してきたようにも思う。もちろん、2度の犠打機会は当然の策ではある。打線のつながりとは、選手個々の好不調に関係なく、ベンチが呼び込むべきものだろう。初戦で計8打数1安打に終わった2番柳田、3番グラシアルだったが、柳田は貴重な2四球を選び、グラシアルは先制&ダメ押し打を含む3安打2打点。盤石の救援陣が控えているだけに、「手堅い」先制攻撃は、ホークスにとって必勝の「方程式」とも言えるのではないだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク和田毅投手(40)が、球団記録を塗り替えた。6回途中1失点の好投で、チームトップの今季2勝目。40代での複数勝利は、球団史上初だ。最後は左手親指の爪が割れ、不本意な降板となったが、首位を争う楽天相手に堂々の投球を披露した。 圧巻の投球だった。初回から3回まで、1人の走者も許さない完全投球。今季最速タイの146キロもマークした。好投を続けていた6回、先頭岡島にソロ本塁打を浴び、1死から小深田、小郷に連打を浴びたところでアクシデント降板。「相手の則本君もすごく良い投手なので、先制点を与えないように集中して丁寧に投げました。ただ、あのような形で降板してしまい、中継ぎ陣に申し訳ない」と悔しさをにじませた。 大ベテランの域に達してなお、さらに進化を遂げようとする探究心が和田の最大の強みだ。「維持しようとは思っていないですよ。常に更新していかないと」。今年1月の自主トレで、初めてピラティスを導入。「もう1度、細かいところを見つめなおさないと。年齢的なことを考えても」。後輩からも貪欲に学んだ。16歳年下の笠谷にナックルカーブの投げ方を教わり「(カーブは)課題にしていた。もっと武器になってくれれば、楽に試合運びもできる」と、レベルアップを図った。 昨年は8勝1敗の成績を残し、オフには大ベテランとしては異例の2年契約を結んだ。「松坂世代」と呼ばれる同世代は昨年、阪神藤川らの引退で西武松坂と2人だけになった。和田は「彼らのように、やりきって、悔いなくやめられるようにしたい」と言った。工藤監督も「40代で規定投球回数にいって、2桁勝って、貯金を10個くらい作ってくれたらうれしいです」と大いに期待。まだまだ和田の挑戦は続く。【山本大地】

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が先発登板した。5回1/3を投げ1失点74球で、勝利投手の権利を手にしたまま降板した。  三回を投げ終えて打者9人、パーフェクトに抑える完璧な立ち上がりを見せた。四回1死から小郷に左翼線二塁打を浴びるも辰己を二ゴロ、浅村を遊ゴロに仕留めた。五回を終えて無失点だ。  しかし、3ー0の六回に心配が残る降板となった。無死から岡島に右翼テラスにソロ被弾。1死から小深田、小郷に連打を浴びて一、二塁となったところでナインはマウンドに集合。投手コーチ、トレーナーもベンチから飛び出し、和田も指先を気にするしぐさを見せていた。治療のためベンチに戻ると、そのまま降板。2番手・嘉弥真が登板した。  嘉弥真は辰己を右飛。浅村を迎えたところで再び投手交代。泉にバトンを託すと、二直に抑えてピンチを脱した。  和田は前回登板の14日のオリックス戦(ペイペイドーム)でも7回途中まで無失点。しかし左足をつって、リリーフにバトンを託していた。

◆ソフトバンクが1分けを挟み3連勝。三回にグラシアル、栗原の連続適時打、中村晃の適時二塁打で3点を奪って優位に立った。和田は六回途中1失点で2勝目。救援5投手が点を許さなかった。楽天の則本昂は今季初黒星を喫した。

◆今のプロ野球界で、一番元気な40歳が快投だ。先発したソフトバンク・和田毅投手(40)は5回1/3を投げ1失点。最速146キロの直球を中心に、楽天打線からアウトを積み重ねていった。  「身体はいい状態を継続できています。非常に大事な試合になってくることは間違いない。自分自身は今季初対戦なので、粘り強く低めに意識して投げ込んでいくということが理想の形になってくる」  20日に力を込めていた。三回を終えて打者9人斬り。パーフェクトに抑える立ち上がりで、勢いに乗っていった。四回1死から小郷に左翼線二塁打を浴びたが、動じない。辰己を二ゴロ、浅村を遊ゴロで無失点だ。  試合前に工藤監督が「今うちの先発投手で一番安定している。心と体が合った状態で投げてくれている」と太鼓判を押していた通り、期待を裏切らない内容。  しかし、3ー0の六回無死から岡島に右翼テラスにソロ被弾。さらに2安打で1死一、二塁とされたところで、トレーナーも含めたホークスナインはマウンドに集合。和田は指先を気にするしぐさを見せ、そのまま2番手・嘉弥真に交代となった。  その後、七回に追加点を奪って、快勝。ホークスで40歳代シーズンに白星を挙げたのは1991年(当時ダイエー)の今井雄太郎(42歳)と2001年(当時ダイエー)の長冨浩志(40歳)で、ともに1勝。和田が球団初の40歳代シーズン2勝目を挙げた。(竹村岳)

◆ソフトバンクは投打がかみ合い、3連勝となった。同率首位で迎えた楽天2連戦を連勝で終えた。試合後、工藤公康監督(57)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --投手陣がよく抑えた  「和田君も立ち上がりから、しっかりいい調整を毎回のようにできるのは難しいことだと思うんですけど。それをしっかり投げてくれて、相手が則本君という中で点を取られるまでは取られないと。そういう投球は難しいと思いますけど、よく投げてくれたと思います」  --和田は6回途中1失点。40歳代で複数勝利は球団初  「どんどん勝って、40(代)で2桁を勝てる力を持っていると思うので。まずはそこを目指してやってほしい。彼の中でも規定投球回という(目標)のがあって。今回はアクシデントがありましたけど。積み重ねしか規定投球回にはいかないと思うので。いい積み重ねをしてもらって。40代でも規定投球回にいって、2桁も勝って、貯金も10個くらい作ってくれればうれしいです」  --アクシデントは  「爪のところが割れるというところ。無理はするのはやめようということで代えました  --打線も三回に3得点。ワンチャンスをものにした  「今のうちのつながりを見せてくれているところ。取れると思ったところで、みんながそこで集中して、いい連打をしてくれている。いいつながりを見せてくれたと思います」  --楽天との2試合を連勝した  「投手が多少打たれても、打者の人が粘り強く点を取ったり。そういうところが連勝する上で大事なところだと思うので。これからもこういう戦いができるように頑張っていきたいと思います」

◆楽天の島内が今季初めて欠場した。20日のソフトバンク戦での左翼守備でフェンスに衝突した影響から、軽いむち打ちの症状が出たという。石井監督は「ちょっと厳しい状況だった。明日(22日)になれば回復するというくらい」と説明した。

◆楽天の則本昂が七回途中8安打4失点で今季初黒星を喫した。二回までは直球が全て150キロ台と、気迫の投球だった。だが、三回はグラシアル、栗原にやや甘く入った変化球を打たれるなど3点を失う。強力救援陣を誇る相手に重い失点を許し「三回ですね。もったいない」と悔しさをあらわにした。  石井監督は「その後立て直してくれた。それなりの投球はしてくれた」と及第点を与えたが、岸と則本昂を立てた首位攻防戦で2連敗。優勝争いの本命と目されるソフトバンクに、今季は2分け3敗と勝てずにいる。

◆ソフトバンクは三回に一挙3点を奪い、好投手の則本昂を攻略した。グラシアルの先制適時打の後、右前への適時打で続いた栗原は、チームトップの打点を17に伸ばし「いい打者に囲まれているので自分らしい思い切ったスイングができた」と謙虚に喜んだ。  さらにデスパイネは1死一、二塁から遊ゴロに倒れたが、全力疾走して一塁でセーフとなり併殺を回避。続く中村晃は、右翼線を破る適時二塁打でこの頑張りを生かし「こういうところがホークスの強み」と胸を張った。

◆和田の緊急降板で六回1死から継投に入ったソフトバンクは、5投手が無失点でつないだ。  九回、守護神の森は2死一、三塁のピンチを背負ったが茂木を空振り三振に仕留めてガッツポーズ。開幕戦で失点して以降は10試合連続無失点で、リーグトップに並ぶ6セーブ目を挙げ「みんな必死に頑張っていたので、負けずに抑えようと思った」と笑った。  六回のピンチでは嘉弥真、泉が1打者ずつを抑え、岩崎、モイネロも危なげない。五回途中から6投手が無失点リレーした前日に続いて、首位を争う楽天を封じた。工藤監督は「リリーフ全体は完璧」と賛辞を贈った。 工藤監督(和田に) 「40代で2桁勝つ力を十分に持っている。(交代は)爪が少し割れた。次には差し支えない」 グラシアル(先制適時打含む3安打) 「ランナーをかえそうと打席に入った」 泉(六回2死一、二塁で登板、浅村を二直に仕留める) 「いい当たりをされてしまったが守備に助けてもらった。勝利に貢献できて良かった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1373 0.650
(↑0.018)
-
(-)
12092
(+4)
72
(+1)
18
(-)
5
(-)
0.252
(↑0.003
3.000
(↑0.09)
2
(1↑)
ロッテ
1184 0.579
(↑0.023)
1.5
(-)
120115
(+6)
83
(+5)
22
(+2)
17
(+2)
0.242
(-)
3.420
(↓0.07)
3
(1↓)
楽天
1193 0.550
(↓0.029)
2
(↓1)
12089
(+1)
83
(+4)
19
(+1)
6
(-)
0.230
(↓0.004)
3.410
(↓0.04)
4
(1↓)
西武
1092 0.526
(↓0.03)
2.5
(↓1)
12272
(+2)
85
(+4)
14
(-)
24
(-)
0.227
(↑0.001)
4.060
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
8123 0.400
(↑0.032)
5
(-)
12075
(+4)
77
(+2)
14
(+2)
4
(-)
0.237
(-)
2.970
(↑0.05)
6
(-)
日本ハム
5133 0.278
(↓0.016)
7
(↓1)
12260
(+5)
103
(+6)
9
(+1)
11
(-)
0.216
(↑0.002)
4.480
(↓0.08)