広島(★1対2☆)ヤクルト =リーグ戦4回戦(2021.04.20)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:田口 麗斗(1勝2敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(0勝0敗6S))
敗戦投手:森下 暢仁(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは1点ビハインドの6回表、中村の犠飛で同点とする。続く7回には、1死三塁の好機で代打・川端が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・田口が6回1失点の好投で今季初勝利。敗れた広島は、先発・森下が好投するも、打線が援護できなかった。

◆広島森下暢仁投手(23)はヤクルト戦で通算5試合に登板して4勝負けなし。このカードでの失点は、坂口に浴びた2本塁打の3点だけで、防御率も0・75を誇る。6日の神宮での一戦でも完封したが、今日もヤクルト打線を抑えるか。

◆広島小園海斗内野手(20)が、今季初めて1軍に合流した。マツダスタジアムで行われた試合前の早出打撃練習に姿を現した。野手の円陣では、あいさつ代わりに体をくねらせる謎の動きの1発ギャグを披露し、"小笑い"で場を和ませた。 小園は18年ドラフト1位で入団。1年目は58試合に出場し、4本塁打を放つなど華々しいデビューを飾った。しかし2年目の昨季は打撃不振などに苦しみ、1軍戦の出場はわずか3試合で、無安打に終わっていた。 今季ウエスタン・リーグでは、開幕から遊撃手として17試合に出場し、打率2割9分9厘、1本塁打、4打点の成績を残していた。 小園は試合前のフリー打撃や守備、走塁練習に参加したが、この日の出場選手登録は見送られた。

◆先発は広島が森下、ヤクルトが田口。ヤクルトは3回1死三塁も無得点。両先発は互いに3回まで1安打無失点の立ち上がり。 広島が4回1死一、三塁から長野の中前適時打で先制。ヤクルトは6回に先頭山崎の三塁打から、中村の犠飛で同点に追いついた。 7回に代打川端の右前適時打で勝ち越したヤクルトが連敗ストップ。3位に浮上。先発田口が移籍後初勝利。広島森下は2敗目。

◆広島長野久義外野手(36)が今季2度目のマルチ安打をマークした。4月7日ヤクルト戦以来の5番起用に応えた。2回の第1打席で右前打を放つと、4回1死一、三塁ではヤクルト田口の浮いた変化球を中堅前にはじき返した。先制打も、その後2打席は凡退。「森下がいい投球をしていたのに、勝ちを付けてあげられなかった。申し訳ないです。また明日みんなで頑張ります」。好投の森下を援護できず、試合後は反省の弁を並べた。

◆広島森下暢仁投手(23)が、7回5安打2失点の粘投実らず、プロ入り初の連敗で2敗目を喫した。 前回5失点で敗れた14日の阪神戦から今季初の中5日登板。今季最多の4四球を与えるなど本調子ではないマウンドで粘ったが、打線の援護にも恵まれなかった。4勝負けなしだったヤクルトにプロ初黒星。チームはヤクルトと入れ替わる形で4位に後退した。森下は降板後のベンチで、ぼうぜんとグラウンドを見つめた。7回5安打2失点。今季最多の4与四球と本調子ではなかったものの、先発としての役割は果たした。だが、チームを勝利に導けなかった。「点を取られてはいけないところで取られてしまった。そこで流れは変わってしまう。(先制点を)取ってもらった分、何とか粘ることができなかったのは反省です」と下唇をかみしめた。 上々の立ち上がりをみせた。初回に2つの空振り三振を奪うなど、2回までパーフェクト投球。3回は1死から元山に三塁打を許したが、後続を断ち切った。5回は1死一、三塁のピンチを招きながらも、最速153キロとうなりをあげた直球を軸に、元山、田口から連続の空振り三振で窮地を脱した。 しかし中盤以降は先頭打者の出塁に泣いた。1点リードの6回、先頭山崎に左翼フェンス直撃の三塁打を許し、中村の右犠飛で同点に。7回は先頭の松本友に四球を与え、暴投も重なり1死三塁から代打川端に低めの直球を捉えられ、右前への決勝打を浴びた。「入りはあらためて大事だなと思いました」と反省。佐々岡監督は「ゲームを作ってくれたのはあるけど、特に7回の先頭打者は森下らしくないという感じは受けた」と指摘した。 課題だったカーブは立て直した。前回阪神戦ではカーブのコントロールに苦戦した。1週間で試行錯誤を重ね、本来の軌道を取り戻し、この日はカウント球として有効に操った。「全体的に良かったのかなと思います」と振り返った。 これで昨季から4勝負けなしだったヤクルト相手に初めて敗戦を喫した。また、昨年敗戦後の登板は必ず勝ち星を挙げていたが、この日敗れたことでプロ初の連敗となった。悔しさをバネに、巻き返しに転じたい。【古財稜明】 広島横山投手コーチ(森下について)「立ち上がりは高さを意識していたようには見えたけど、全部を完璧に投げ切ることはできないので。前回よりもいい感覚だと本人が言っているので、それが一番なのかなと思う」

◆7回、代打川端の打球が右前に抜けるのを見届けたヤクルト田口麗斗投手(25)は、右手を広島の夜空に突き上げた。同点の局面を任せてベンチに下がっていた。勝ち越しだ。巨人から移籍後、先発4戦目でつかんだ白星。「チームも変わってますし、特別な1勝だと思う。まして地元、学生時代をずっと過ごした場所で初勝利を挙げられるとは思ってなかった」。白い歯がこぼれた。 好投手森下との投げ合いを制した。「1点を取るのにすごく苦労する投手。タフな試合になると思った」と集中。だが4回に四球から先取点を与えてしまった。これ以上はやれない。6回2死二塁で向かうは4番鈴木誠。3球で追い込み、外角直球に空を切らせるとガッツポーズ締め。自分にできる最大限で流れを引き寄せ、託した。 開幕ローテ入りも、なかなか援護に恵まれなかった。3日の古巣巨人戦は7回無失点で勝敗付かず。11日の中日戦は6回2失点で黒星を背負った。それでもムードメーカーは常に明るく振る舞う。高津監督は「いつも点を取ってあげられなくて申し訳なかった。よく投げ抜いてくれた。丁寧なところと全力なところと、らしい投球だった」とねぎらった。 チームの連敗を2で止め、借金生活逆戻りを阻止。新型コロナウイルス陽性と判定された西田がこの日から1軍復帰し、濃厚接触者だった川端が決勝打と、戦力も戻ってきた。田口は「一番いい投手から勝つことができている。チーム自体も、これから上昇気流に乗るのかなと思うので、よかったです」。再び3位に浮上した。【鎌田良美】

◆ヤクルト川端慎吾内野手が決勝打を放った。 同点の7回1死二塁で田口の代打に立ち、初球の暴投で走者三塁。カウント2-2から広島森下の直球をはじき返して一、二塁間を破った。「何とか田口に勝ちを付けられるように、食らい付いていきました」。新型コロナウイルスの濃厚接触者となって実戦から離れていたが、復帰2打席目が連敗を止める殊勲打となった。

◆広島・田中広輔内野手(31)が今季初めてスタメンを外れた。  2016-18年のセ・リーグ3連覇に貢献した遊撃手は今季開幕から全20試合に出場。打率・159、1本塁打、1打点と不振だった。  代わって、2019年のシーズン途中に楽天からトレードで加入した三好匠内野手(27)が「8番・遊撃」でスタメンに名を連ねた。

◆ヤクルトが連敗を「2」でとめ、再び貯金「1」とした。先発の田口は6回4安打1失点の好投で巨人から移籍後、初勝利(2敗)を挙げた。1-1で迎えた七回1死三塁で、田口の代打・川端が右前適時打を放ち決勝点を奪った。七回以降は清水、マクガフ、石山の継投で逃げ切った。

◆ヤクルト・田口麗斗投手(25)が、今季4度目の先発で、ついに移籍後初勝利を手にした。  「試合をつくるということが、先発投手として大事な役目。チームが勝てる投球がしたい」  地元・広島での登板に三回までは球数を要しながらも無失点に抑えていた田口。四回1死から西川に四球を与えると、続く鈴木誠の右前打で一、三塁とされ、長野に初球のチェンジアップを中前に運ばれた。  試合前の時点でヤクルトは広島・森下に対し、通算5試合で0勝4敗、防御率0・75と完璧に抑えられていた。チームに適時打が出たことはなく、得点を挙げたのは昨季、坂口が放った2本塁打による3点だけだった6日の同戦(神宮)でも6安打零封負けを喫した。  だが6度目の対戦で打線が奮起した。六回、中村の右犠飛で同点とし、七回1死三塁、田口の代打に立った川端が決勝の右前適時打。森下から、チーム初となるタイムリーが飛び出し、田口に待望の白星をプレゼントした。(横山尚杜)

◆ヤクルトの川端が代打で勝ち越し打を放った。同点の七回、好投の田口に代わって打席に立った。低めへの直球を右前に運び「何とか田口に勝ちをつけられるように食らいついていった」と喜んだ。  新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者として離脱し、18日に復帰したばかり。「思っていた以上に球も見えている」と頼もしかった。  6日の試合で完封を許した森下に、黒星をつけた。高津監督は「思い切りのいい選手。自分のスイングをしてくれると信じていた」と語った。 高津監督 「ロースコアで勝ちきるしかない。それをできた田口はよく投げ抜いた」

◆中5日で先発した広島の森下はリードを守れず、7回を5安打2失点で2敗目を喫した。1-0の六回は先頭打者の山崎に三塁打を浴び、中村の犠飛で追い付かれた。七回も無死からの四球でピンチを招き、代打川端に右前へ勝ち越し打を運ばれた。「点を取られてはいけないところで取られてしまった。入りは改めて大事だと思った」と唇をかんだ。  デビューから4連勝中だったヤクルト相手に土がつき、自身初の連敗。「もちろん、嫌。何とか粘らないといけないところで(粘ることが)できなかったのが反省」と肩を落とした。 佐々岡監督(森下に) 「いつも完璧はなかなか難しい。それでも7回2失点は合格点というか、試合をつくってくれた」 広島・朝山打撃コーチ(田口に抑えられ) 「見せ球が入ってきたところを仕留められていなかった。のらりくらりやられた感じ」

◆ヤクルトは広島に競り勝ち、貯金を1として3位に浮上した。先発した田口麗斗投手(25)が6回4安打1失点の好投で、巨人から移籍後初勝利。七回に代打、川端慎吾内野手(33)が決勝の右前適時打を放った。高津監督の主な一問一答は以下の通り。--田口が移籍後初勝利  「いつも田口のときになかなか点数を取ってあげられなくて、いい投球をしても勝ちがつかなかった。同じような展開になったんだけど、森下に勝つにはきょうのような展開。ロースコアでなんとか少ない得点、少ない失点で勝ち切るというのが目標だった。田口はよくあそこまで投げ抜いたと思います」  --低めへの制球が光った  「ちゃんと強弱をつけられていた。丁寧にいくところと全力でいくところ。いろんなところで、らしい投球ができたんじゃないかな」  --森下から2得点するのも簡単ではない  「できれば立ち上がりからたくさん援護して、点をとって、というのが理想かもしれないですけど、いい投手なのでね。得点は少なかったですけど、勝ててよかったんじゃないかなと思います」  --川端が期待に応えた  「思い切りはいいので、彼は。しっかり思い切って自分のスイングをしてくれると、信じていました」

◆広島が逆転負けで4位に転落。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --森下が7回2失点で今季2敗目  「前回やられたなかでね、きょうきたと思うんだけど、調子自体は悪くなかった。粘り強かった。7回2失点はピッチャーとしてはゲームを作ってくれたところではあると思う。七回の先頭打者(松本友への四球は)森下らしくないという感じは受けた」  --打線はヤクルト・田口対策で右打者を並べた  「右を並べたが、とらえきれていない。あと一本だった。やっぱり打線が機能しないと、どんどんしんどくなっていくというはある」  --正遊撃手の田中広がベンチスタート  「これは(田口が)左(投手)ということもある。現状、(田中)広輔の調子もよくない。ピッチャーが左ということで三好を使ってみた」  --試合前練習では小園に1軍合流が、明日以降の出場選手登録の予定は   「チーム事情がいろいろあったなかで、あしたは下(2軍)でやってもらう」

◆川端が代打で勝ち越し打を放った。同点の七回、田口に代わって打席に立つと、森下の低めへの直球を右前に運び「何とか田口に勝ちをつけられるように食らいついていきました」と手をたたいた。新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者として離脱。18日に復帰してから初安打となった。6日の試合で完封を許した森下からチームとしても初となる適時打を放ち、通算6戦目にして初めて黒星をつけた。

◆ヤクルト・田口麗斗投手(25)が20日、先発登板した広島4回戦(マツダ)で6回1失点と好投。3月に巨人からトレードで加入し、4度目の登板で移籍後初勝利を挙げた。チームは2-1で競り勝ち、連敗を2でストップ。昨季から4連敗中だった広島・森下に初めて土をつけ、貯金1の3位に浮上した。  生まれ育った広島で力投した。3月に巨人から移籍した田口が4度目の登板で移籍後初勝利をマーク。好投手、森下との投手戦を制した。  「チームが変わっての特別な一勝。(森下は)今、日本で一番いいといわれる投手。いい投手を相手に勝てたし、チームも上昇気流に乗ると思う」  四回、巨人時代の同僚の長野に先制打を浴びたが崩れない。1-1の六回2死二塁で4番・鈴木誠を迎えると、気合の入った声とともに直球を投げ込み、空振り三振に仕留めた。ピンチを脱すると、グラブを強くたたいて歓喜。直後の七回に代打を送られたが、代打の川端が勝ち越し打を放ち、勝利をつかんだ。 その他の写真(2/2枚)  広島新庄高からプロ入りして8年目。巨人では2016年から2年連続2桁勝利(この日の勝利で通算37勝)を挙げた実績を持つが、技術の向上のためには何でも取り入れる。  3月。移籍後すぐに小川や石川ら仲間のフォームをキャッチボールで模倣したのも、理由があった。  「それぞれの投手に体の使い方、リズムがある。みんなのいいフォームを当てはめていけば、最強になれると思っている。高校時代からコンビニの店員の物まねとかをしていましたし、記憶力もいい方だと思う。(レパートリーは)無限大です」  石川がプレートを踏む位置を投球ごとに変更することを知ると、即実践。フォームだけでなく、仲間の取り組みも成長の糧とし、初勝利につなげた。  「学生時代をずっと過ごしてきた広島で、初勝利を挙げられると思っていなかった。それも一番いい投手から勝つことができた」  チームは貯金を1とし、3位に浮上。田口と同郷の高津監督(広島工高出)は「丁寧に投げるところと、全力でいく場面との強弱があった。ロースコアで勝ち切るしかない。それをできた田口はよく投げ抜いた」と褒めた。サンタナら来日が遅れた4人の助っ人は2軍戦に出場。戦力をそろえ、さらに上位を狙う。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1640 0.800
(↑0.011)
-
(-)
12397
(+10)
47
(+5)
23
(+5)
18
(-)
0.265
(↑0.003)
2.350
(↓0.14)
2
(-)
巨人
1174 0.611
(↓0.036)
4
(↓1)
12182
(+5)
63
(+10)
18
(+1)
15
(+1)
0.235
(↑0.003)
2.720
(↓0.36)
3
(1↑)
ヤクルト
983 0.529
(↑0.029)
5.5
(-)
12376
(+2)
76
(+1)
17
(-)
14
(+1)
0.245
(↓0.003)
3.680
(↑0.15)
4
(1↓)
広島
10101 0.500
(↓0.026)
6
(↓1)
12259
(+1)
69
(+2)
17
(-)
9
(-)
0.244
(↓0.002)
2.900
(↑0.05)
5
(-)
中日
6114 0.353
(-)
8.5
(↓0.5)
12249
(-)
65
(-)
3
(-)
11
(-)
0.219
(↓0.001)
2.740
(↑0.15)
6
(-)
DeNA
3154 0.167
(-)
12
(↓0.5)
12163
(-)
106
(-)
14
(-)
6
(+1)
0.230
(↓0.005)
4.690
(↑0.23)