DeNA(0対0)中日 =リーグ戦4回戦(2021.04.20)・横浜スタジアム=
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中日
0000000000600
DeNA
0000000000300
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆DeNAの先発・大貫は、7回を6安打無失点に封じる投球を披露。対する中日の先発・大野雄も、8回無失点7奪三振の快投を見せる。両先発の降板後、DeNAは山崎と三嶋、中日はR.マルティネスがそれぞれ無失点に抑え、息詰まる投手戦は0-0のまま9回引き分けに終わった。

◆中日大野雄大投手(32)が横浜で2年ぶりの登板。 大野雄は同球場で通算11試合に投げて5勝2敗だが、最後に勝ったのは15年8月27日。最近5試合は0勝2敗と白星から遠ざかっている。6年ぶりの横浜での白星はなるか。

◆DeNA三浦大輔監督(47)は20日、中日4回戦(横浜)から救援左腕のエドウィン・エスコバー投手(28)を今季初めて1軍出場登録することを明言した。「登録します。エスコバーの力を発揮してほしい。問題ないと判断した。外国人が徐々に合流して、(日本人にも)いい影響を与えると思う。競争が激しくなるし、チームメートですから雰囲気もよくなる」と話した。 エスコバーは隔離期間を終え、18日のイースタン・リーグ日本ハム戦(横須賀)で登板し、1回1安打無失点だった。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(32)が「4番・一塁」でスタメンに復帰した。 同内野手は7日のDeNA戦(バンテリンドーム)に出場後、上肢コンディショニング不良で出場選手登録を抹消された。ナゴヤ球場で残留調整を続け、19日に「体のコンディションは問題ない」とコメントを発表。この日、出場選手登録された。

◆DeNA先発大貫は1、3回に先頭に安打を許したが、後続を打ち取り3回まで無失点。中日先発の大野雄は3回まで完全投球。 DeNAは4回1死一、三塁から佐野が一直、牧が三振で無得点。中日は5回1死二塁で木下拓が左飛、大野雄が三振で好機逃す。 DeNAは9回に三嶋、中日はR・マルティネスと両軍ともにクローザーが無失点に抑えた。両軍ともに今季4試合目の引き分け。

◆DeNAは今季4度目、2試合連続の引き分けとなった。先発の大貫晋一投手が、相手先発の沢村賞左腕、大野雄と今季2度目の投げ合い。7回を96球、6安打無失点と好投した。 7回は連打で無死一、三塁のピンチを迎えた。ベンチは中間守備を選択した。三浦監督は「(自軍の)打順も考えて3イニング攻撃が残っていたから。外国人(の存在)は大きい。今日も先発が頑張って、歯車がかみ合いだした」。7回裏は3番のオースティンからという好打順のため、1点を取られても仕方ない、という作戦をとった。 しかし、大貫は阿部をフォークで遊直、木下拓をチェンジアップで二飛、大野雄を直球でニゴロと無失点で切り抜けた。期待以上の好投となった。大貫は「先に点を取られないようにランナーを出塁させても粘ることができました。前回登板はとても悔しい登板になってしまったので、今回は『やってやるぞ』と強い気持ちを持ってマウンドに向かいました。次回登板も今日のような投球を継続できるように調整していきたいです」と話した。 同点ながら8回からは山崎、9回は三嶋と勝ちパターンの投手をつぎこんだ。週初めの試合だが、ためらいはなかった。この試合から救援左腕のエスコバーがベンチ入り。ブルペンは厚みを増していた。投手起用には、こうした伏線があった。

◆今季初勝利はならずも、中日大野雄大投手が渾身(こんしん)の投球を見せた。「(相手に)点をやったら負けと思って投げた」と3回まで完全投球。唯一のピンチは4回。先頭神里に内野安打を許し、オースティンの左前打で背負った1死一、三塁でも動じず。4番佐野を一直。新人ながらこの試合までリーグ最多18打点の5番牧は、この日最速タイの148キロ直球で見逃し三振に打ち取った。 外国人が戻った打線を単打3本の無得点に封じ、8回でマウンドを降りた。「(球威で)押せたと思う。ゾーン内で勝負ができた。次につながると思う」。開幕から4試合目で初めての無失点投球だった この日は侍ジャパン稲葉監督が視察。東京五輪のメイン会場で、昨年の沢村賞左腕が圧巻の投球内容を見せた。「そこまで意識して投げたわけじゃない。ゼロに抑えたことは(五輪候補として)プラス材料だけど、僕自身にもプラス材料」と表情は緩んだ。 味方打線もDeNA大貫らに抑えられ、スコアレスドロー。大野雄は「自分のピッチングは確実にできてきた。チームも僕もファンも、がまんですね」と、次の一戦へ気持ちを切り替えた。【伊東大介】 ▽中日与田監督(7回無死一、三塁の好機も無得点で大野雄を援護できず)「点が取れる戦術を僕がしないといけない。しっかりと采配を考えないといけない」 ▽中日阿波野投手コーチ(大野雄の投球に)「チームの流れを変える投球が、初回から見られた。気が抜けない展開で、本塁打で負けた失敗を繰り返さないという気持ちも見えた。勝ちに値する内容」 ▽中日パウエル打撃コーチ(DeNA大貫の投球に)「いい投手はわかっている。阿部や木下拓もアウトやファウルになったが、いいところが少しずつ見えてきている」

◆中日は10試合ぶりに1軍復帰の主砲ビシエドが、攻守で存在感を見せた。 4回は、二塁の牧が二塁ベース近くに寄って守るビシエドシフトを破り、一、二塁間を抜く中前打。4回1死一、三塁の守備では、佐野のライナーをグラブではじきながらも浮き上がった球を捕球し、失点を防いだ。「最初の試合でヒットが出たことはうれしい。今日は両投手が素晴らしい投球だったので、守備でもチームに貢献できたかな」と話した。

◆DeNAは2年ぶりの9連敗となった。先発のドラフト1位、入江大生投手(22=明大)が4回につかまった。先頭の大島に右前打を許すも、続く京田から三振を奪った。ところが、福留を歩かせると、一気に崩れた。ビシエドに左前打、高橋周に左越え二塁と連続適時打を浴びると、阿部に高めに抜けた初球を3ランとされた。一挙5失点となり、4回で降板した。 入江は「調子自体は悪くなく、いい力感で投げられました。ビックイニングになってしまった回はボールが高く集まってしまい打たれた事が反省点です。次回登板では、1アウト、1イニングでも多く投げられるように調整していきたいです」と話した。 初回から最速150キロの直球は伸びがあり、スライダーも切れていた。2回に右足にビシエドの打球を受けたが、影響を感じさせなかった。試合前から三浦監督が「課題」として挙げていた相手打線の2巡目に、一気に崩れた。「四球からですからね。慎重になりすぎて。先発としては乗り越えてもらわらないと」とした。 入江はこれで、球団の新人としては13年井納(現巨人)以来2人目の4戦4敗だが、次回も先発起用される見通しとなった。三浦監督は「3回まで力あるボールを投げられているのだから。ああいう場面でどう最少失点で抑えるか」と課題を指摘しながら、次回に期待した。 これでチームは2分けを挟んで9連敗となった。本拠地では1勝10敗3分け。三浦監督は「本当に申し訳ない。たくさんのファンが最後まで応援してくれている。勝つだけだと思う」と声を絞りだした。連敗中は打線が11試合中10試合で2得点以下。オースティンに今季1号が出たことが、明日への希望となった。【斎藤直樹】 ▽DeNA入江(球団の新人で13年井納以来2人目の4戦4敗)「調子自体は悪くなく、いい力感で投げられました。ビッグイニングになってしまった回はボールが高く集まってしまい打たれたことが反省点です」 ▽DeNAオースティン(7回にチーム初安打となる今季1号)「打ったのはストレート。しっかり自分のスイングをしようと思い打席に向かいました。ホームランになってくれて良かった」

◆両先発が好投し無得点で引き分けた。中日は大野雄が8回3安打無失点で7三振。打線は七回無死一、三塁を生かせなかった。DeNAは四回1死一、三塁で中軸が倒れて攻め切れず、大貫の7回6安打無失点の粘りは実らなかった。

◆魂のピッチングだった。DeNAの先発・大貫は7回を96球、6安打無失点。毎回のように走者を背負いながらも、中日打線に本塁を踏ませなかった。  最大のピンチは七回。5番・高橋周、6番・福田に連打を浴びて、無死一、三塁と絶体絶命のピンチを招いた。1点も与えられない場面で阿部を遊直、木下拓も変化球で二飛に仕留めた。  2死で打席に相対したのは昨季沢村賞に輝いた中日のエース・大野雄。互いに譲らぬ投手戦を展開。投手といえど、絶対に安打は許されない場面だ。暴投を恐れず、徹底した落ちる変化球攻めで追い込んだ。最後は144キロ直球で二ゴロ。大きく息をついて、ベンチへ戻った。  開幕から最下位に低迷するチーム。先発陣はこの日の大貫を含めても、22試合で3度(大貫2、上茶谷1)しか7回以上を投げ抜られていない。苦しい状況の中で、昨季チームトップの10勝をマークし、今季もローテーションの柱として期待される右腕が力投を見せた。  0-0のドロー。打線の援護がなく、2勝目を手にすることはできなかった。それでも、苦しむ投手陣、チームの背中を押す"柱"としてふさわしい投球だった。 (浜浦日向)

◆8連敗中のDeNAは2試合連続、今季4度目の引き分けとなった。先発の大貫は7回無失点の好投。勝ちパターンの山崎、三嶋も投入し、無失点リリーフでつないだが、打線が中日・大野雄の前に3安打無得点に終わった。以下、三浦監督の主な一問一答。--引き分け  「勝てなかったですが、本当にみんなよく守ったと思います」  --大貫は7回無失点の好投  「調子自体はそんなに良くはなかったですけど、悪いなりに要所を締めて、バックもよく守ってくれた」  --打線が大野雄の前に無得点  「あと一歩でしたけど、それだけの投手ですから、ホームが遠かったですね」  --チーム状態は  「歯車がちょっとずつかみ合ってきている。こういった試合を続けていけば、必ず道は開ける」  --明日へ向けて  「はい、またみんなで頑張っていきます」

◆DeNAの大貫は7回6安打無失点と好投したが、打線の援護がなく2勝目はならなかった。テンポ良く投げ込み、大野雄と息詰まる投手戦を演じた。0-0の七回に初めて連打を許して招いた無死一、三塁のピンチでも丁寧にコーナーを突き、阿部を遊直に、木下拓を二飛に、大野雄を二ゴロに打ち取って得点を与えなかった。  前回登板の13日のヤクルト戦では5回5失点で黒星を喫していただけに「今回はやってやるぞと強い気持ちを持ってマウンドに向かった。先に点を取られないように走者を出塁させても粘ることができた」と安堵した。  引き分けでチームの連敗は止められなかったが、先発の役割は十分に果たした。「次回も継続できるように調整していきたい」と先を見据えた。

◆DeNAは得点を奪えず、2試合連続で引き分けた。大野雄から四回に1死一、三塁の好機をつくったが、佐野が一直、牧が見逃し三振と中軸が倒れ、無得点に終わった。五回以降は1安打に終わり、三浦監督は「相手投手を考えると、ワンチャンスで一本出るかどうかというところ。本塁が遠かった」と唇をかんだ。  またも連敗ストップとはならず、10試合勝ちなし。ただ投手陣が今季初の無失点にしのいだだけに、三浦監督は「少しずつ歯車はかみ合ってきている」と手応えも口にした。 三浦監督(大貫に) 「調子はそれほど良くなかったが、悪いなりによく踏ん張った」

◆上肢のコンディション不良として8日から出場選手登録を外れていた中日のビシエドが、1軍に戻って安打をマークした。四回に中前へはじき返し「体の状態は問題ない。チームを離れていて最初の試合で安打が出たことはうれしい」と喜んだ。  ビシエドが不在の間は福田やA・マルティネスが4番を務めたが、チームはここまで本塁打が3本にとどまる。長打力が期待される主砲は「自分のリズムを取り戻していきたい。チームの勝利に貢献できるように頑張る」と頼もしかった。 与田監督(大野雄に) 「どんどん良くなっていった。真っすぐは球速以上に力強さがあった」 中日・パウエル打撃コーチ(無得点に) 「好機はつくれたが、最後にものにできなかった」

◆DeNA・大貫晋一投手(27)は勝利への執念を見せた。昨季の沢村賞左腕、中日・大野雄との投手戦で7回無失点。七回無死一、三塁のピンチも無失点で切り抜けて「先に点を取られないように粘ることができた」と拳を握った。  三浦監督は八回に山崎、九回に三嶋と"勝利の方程式"を2試合続けて同点の場面で送り込んだ。山崎は6戦連続、三嶋は8戦連続無失点。2試合連続の引き分けに終わり8連敗からの脱出はならなかったが、指揮官は「歯車はかみ合いだしている。こういう試合を続けていけば道は開ける」と前を向いた。  コロナ禍で来日が遅れていた昨季56試合登板の救援左腕、エスコバーがこの日1軍に復帰。米大リーグ通算31試合登板の新外国人、シャッケルフォードはイースタン・リーグ、ヤクルト戦に4番手で登板し1回無安打無失点。来日から3試合で得点を許していない。  最下位に低迷する中でも、確実にベイの戦力は整ってきている。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1640 0.800
(↑0.011)
-
(-)
12397
(+10)
47
(+5)
23
(+5)
18
(-)
0.265
(↑0.003)
2.350
(↓0.14)
2
(-)
巨人
1174 0.611
(↓0.036)
4
(↓1)
12182
(+5)
63
(+10)
18
(+1)
15
(+1)
0.235
(↑0.003)
2.720
(↓0.36)
3
(1↑)
ヤクルト
983 0.529
(↑0.029)
5.5
(-)
12376
(+2)
76
(+1)
17
(-)
14
(+1)
0.245
(↓0.003)
3.680
(↑0.15)
4
(1↓)
広島
10101 0.500
(↓0.026)
6
(↓1)
12259
(+1)
69
(+2)
17
(-)
9
(-)
0.244
(↓0.002)
2.900
(↑0.05)
5
(-)
中日
6114 0.353
(-)
8.5
(↓0.5)
12249
(-)
65
(-)
3
(-)
11
(-)
0.219
(↓0.001)
2.740
(↑0.15)
6
(-)
DeNA
3154 0.167
(-)
12
(↓0.5)
12163
(-)
106
(-)
14
(-)
6
(+1)
0.230
(↓0.005)
4.690
(↑0.23)