西武(4対4)ソフトバンク =リーグ戦6回戦(2021.04.18)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
1000010024701
西武
2000002004810
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ソフトバンク】中村 晃(1号・9回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は2-2で迎えた7回裏、山田と若林の連続適時打で2点を挙げて、勝ち越しに成功する。一方のソフトバンクは、2点ビハインドの9回に中村晃の2ランが飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻した。試合はそのまま決着がつかず、規定により引き分けに終わった。

◆ソフトバンクは1回、栗原の適時打で先制した。西武は直後の攻撃で、源田が同点適時打、呉念庭が左犠飛を放ち、勝ち越した。 1点を追うソフトバンクは6回無死一、三塁、3番グラシアルの打席で、西武平井の暴投で三塁走者が生還して追いついた。 西武は7回に山田、若林の連続適時二塁打で2点を勝ち越した。ソフトバンクは9回に中村晃の1号2ランで追い付き、引き分けた。

◆ソフトバンク中村晃外野手(32)が、2点を追う9回に同点の1号2ランを放ち、引き分けに持ち込んだ。楽天と並んで首位をキープ。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -中村晃の1発で引き分けに持ち込んだ 工藤監督 津森君もチームも、あの1発で救ってくれた。負けていたら、どよ~んとした感じで(福岡に)帰らなければいけなかった。勝てなかったというのはありますけど、引き分けたのは勝ちに等しいかなと思います。 -左肘の腫れで一時離脱していた森が復帰登板 工藤監督 あまり(左肘を)気にしている様子もなかった。腫れていたところもだいぶおさまって、練習の時も確認して良くなっていた。今日は全然いけましたね。あと2イニングくらいね(笑い)。 -柳田が4安打。盗塁も決めた 工藤監督 思い切って振れるようになったのかなと。タイミングが合うようになったのかなと思います。最初に1本出たことが、4本につながったと思うし、自分の打つべき球も見逃す球も、しっかりと見極めてやっていた。状態は上がってきているのかなと思いますよ。 -先発の松本は初回に苦しみながら、5回2失点 工藤監督 徐々に持ち球をうまく使いながらね。今年初めての5回だったんですけど、良く投げてくれたと思います。 -2軍でマルティネスが移籍後初登板 工藤監督 まだ(映像は)見てないです。シート打撃の方は、変化球も真っすぐもコントロールが良かったと聞いています。プランは作ってあるので、ある程度それをクリアできたら(1軍昇格を)考える。万が一、ピッチャーの方に何かが起これば、緊急登板もあるかもしれない。今のところは計画通りいってるのかなと思います。

◆西武がつかみかけた大きな1勝を最後に取りこぼした。2点リードで迎えた最終回、抑えの増田が同点2ランを浴びた。 同点の7回、7試合ぶりに3点以上を奪い勝ち越す展開。勝てば首位浮上だっただけに、3位転落する手痛い引き分けとなった。それでも辻監督は「向こうも必死にきているわけで、増田が投げて初めて今年打たれて、まあこういうこともあるからね。ただ同点でよく踏ん張ってくれた」と前を向いた。

◆ソフトバンクの守護神森唯斗投手が、9回を3人で締めた。 左肘の腫れで15日からチームを離れていたが、17日に合流。中村晃の同点2ランで出番が回ってきた。「チームから離れていた間、迷惑をかけてしまった。今日は、同点、逆転を信じて準備をしていました」。ブランドンを三ゴロ、金子を二ゴロに打ち取り、最後は山田を左飛。「違和感なく投げることができたので、これからどんどんチームのために投げていきたい」と頼もしかった。

◆獅子男がヒーローになりそびれても、下を向くことはなかった。同点の7回1死二塁の場面、9番山田遥楓内野手は初球をねらい打ちした。右翼線へ運ぶ一時勝ち越しの適時二塁打。9回に追いつかれ、殊勲のお立ち台も消えてしまったが「真っすぐが強いピッチャーだったんで、とにかく。真っすぐに打ち負けないようにと思った。あれ右方向意識してなくて、普通に打ちにいってあそこだったんで、たぶん逆方向とか意識していたらファウルだったんでよかったかなと思います」と手応えを口にした。 第1打席ではファウルを8球打ち、12球投げさせる粘り勝ちで四球を選んだ。その姿を見た辻発彦監督は7回のチャンスで代打を送らず、山田のバットに託した。山田は「なかなか結果が出ていない中、スタメンでこう使ってもらって、結果を残したい一心で毎日試合に取り組んでいます」。気持ちをバットに乗せた。 二塁ベース上では、興奮のあまり拳を振り上げる「獅子男」ポーズを決めた。自主トレから弟子入りし、師と仰ぐソフトバンク松田の前で奮闘。熱男と獅子男がともにスタメン出場した今カードでは、師匠の背中を見続けていたという。「松田さんは本当にすごいですね、いつも。本当に鼓舞されていて、チームを。サードで毎回こっち(三塁ベンチ)をちらちら見ていて、これが熱男だというのを見せつけられましたね」と、真剣勝負の場で感じ取っていた。

◆2試合ぶりに4番に座ったソフトバンク栗原陵矢捕手が、先制点をたたき出した。初回2死二塁で平井の143キロ直球を捉え、中前にはじき返した。「柳田さんが盗塁を決め、得点圏に進塁してくれたので、絶対かえそうと思いました」。栗原にとっては3試合ぶりの打点で波に乗りたかったが、6、8回にあった2度の得点圏では凡退。引き分けに持ち込んだものの、破顔一笑とはいかなかった。

◆ソフトバンク中村晃外野手(31)の一振りが、チームを救った。2点を追う9回無死一塁で、西武増田の初球スライダーを右翼席へ。「なんとか追いつけるようにつないでいこうという気持ちでした」。今季1号は、最終回で同点に追いつく値千金弾。負けていれば3位転落の危機だったが、首位タイをキープした。 14年に176安打で最多安打のタイトルを獲得した男が、今季は開幕から12打席連続無安打。打率も1割台と2割台をさまよった。復調のきっかけをつかむために"相棒"を変えた。6日の日本ハム戦(札幌ドーム)から、チームトップの16打点をたたき出している栗原にバットをもらった。「モデルは柳田さん。ちょっと軽いんですけど、今の自分にはそういうバットの方がいいのかなと」と狙いを明かす。 これまで使っていた物より、20グラム軽量に。17日に折ってしまったが、この日もう1本、栗原にもらった。「まだ良くなりましたとははっきりは言えないですね。良かったり悪かったりするので」。本人は苦笑いだが、バットを替える前は1割4分7厘で、替えた後は2割6分1厘。安打製造機に復調気配が漂ってきた。 ダイヤモンドを回ってベンチへ帰ると、7回に西武に勝ち越しを許した津森の右肩をポンとたたいた。今季10試合目で初失点した23歳のショックを、すべて帳消しにした。工藤監督も「津森君もチームも、あの1発で救ってくれた」と最敬礼。選手会長の放物線で、チームが笑顔を取り戻した。【只松憲】

◆敵地・所沢での西武3連戦は1勝1敗1分け、の五分に終わった。カード勝ち越しはならなかったが、ソフトバンクにとっては収穫大の3連戦だったように思う。9回に殊勲の同点2ランを放った中村晃もさることながら、主砲柳田が昨年10月20日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の4安打。「試合前に平石打撃コーチ、スコアラーの方にアドバイスをいただき、気づいたところがあって、いい結果につながったと思う。ゲームでの打席の感覚がよく、いいスイングができた」。左前打を放った初回には、二塁へ今季初盗塁も決めた。「走る方でも足の状態は万全だし、チャンスがあれば狙っていければと思う」と、復調への手応えを広報コメントに込めた。7-1と完勝した2戦目で、セットアッパーとして完全復活を目指す岩崎が7回1イニングを無失点投球。昨年6月26、27日の同カードで木村に満塁弾、山川に3ランを浴び、2戦連続敗戦投手となった。その後は2軍落ちも経験。「(去年のことは)全然意識していませんでしたが、よかった」。メットライフドームで1イニングを投げたのは、それ以来。「雪辱」のマウンドは自信回復への大きな手応えにもなったはずだ。開幕からいまひとつ波に乗れていない男2人に、笑顔が戻りつつある。来日3年目のスチュワートも1軍デビューするなど、新戦力の登場もあった。勝敗以上に、今後の戦いに光明が見えた所沢遠征だった気がする。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武があと1歩のところで首位浮上を取りこぼした。18日ソフトバンク戦(メットライフドーム)で、2点リードの9回に守護神・増田達至投手が同点2ランを浴びた。今季2度目の引き分けで、順位は3位に転落。それでもホームでのソフトバンク3連戦1勝1敗1分けと、五分で渡り合った。試合後、辻発彦監督(62)は2軍で実戦復帰した栗山巧外野手(37)の1軍昇格を明言。次回オリックス3連戦で先発ローテーション再編して臨む。 -9回増田が打たれた 辻監督 うーん、みんな見ている人はやっぱりね、あそこを抑えれば勝てたのにと思うだけであってさ。やっぱり向こうも必死できているわけで、増田が投げて、初めて今年打たれて、まあこういうこともあるからね。ただあとは同点でよく踏ん張ったと思います。 -終盤までいい展開 辻監督 いっぱい点取るつもりだったんだけど。本当に平井もよくはなかったんだけど。よくあそこまで2点で踏ん張ったなというところですね。そういう意味ではもっと打線がもうちょっと早めに点を取ってやれればよかったんだけど。 -勝ち越したところは若手たちで。最後は山田 辻監督 まあいろいろ代打とかも考えたりしたけど。やっぱり1打席目あれだけ粘ってね、練習からずっと取り組んでいて、ずっと練習していて。1打席目非常に良い形で粘れてファウルいっぱい打てて、フォアボール選んだというね、そういうのがあったので、山田に託したんだけど。やっぱり結果が出て非常にうれしいですね。 -昨日、今日と試合前練習で付きっきり指導。どのあたりを 辻監督 やっぱりどうしても上に振っちゃうので。ヘッドから先でるので、引っかけるという形が多々見られるので。ヘッドが出るということはファウルでも粘れないので。きわどいところをファウルにできない。そういう意味でやっぱりヘッドを残して、バットを内から出さないとね。 -栗山が2軍で1安打。様子をみて 辻監督 いやもう連れて行くよ。連れて行く。 -外国人は まだそこまで考えていない。外国人選手は。 -中村が不調 辻監督 まあいろいろあるよ、調子は。やっぱり4番は大事なところだからね。デンッとしてくれればいいし。 -山川戻るまで4番でどしっしり 辻監督 山川だってそこまで4番打たせられるくらいの調子でいてくれるかもわからないし。まあやりくりしますよ。 -先発ローテ再編 そうだね。

◆ソフトバンクは2-4の九回、中村晃の1号2ランで追いつき、引き分けに持ち込んだ。2番手の津森が七回に勝ち越しを許したが、後の投手陣が無失点でつなぎ、最後は森が三者凡退とした。西武は抑えの増田が誤算だった。

◆利き腕と逆の左肘の腫れで15、16日にベンチを外れた森が、同点の九回に登板し、三者凡退で締めくくった。「違和感なく投げることができた」と一安心の様子だった。  工藤監督は「腫れもだいぶおさまって良くなっていた。(投球も)良かったと思う」と話した。

◆ソフトバンクの柳田が4安打を放ち、今季初めての3安打以上をマークした。盗塁も決め「ゲームでの打席の感覚が良く、いいスイングができた。足の状態は万全。チャンスがあれば狙っていきたい」。調整遅れにつながった両アキレス腱の不安はもうないようだ。  先発の平井から3安打し、相性の悪い平良からも右越えの二塁打を放った。広角に打ち分け、「平石コーチとスコアラーからアドバイスをもらって、気付いたことがあった。それがいい結果につながった」と喜んだ。

◆西武は最後の詰めを欠いた。2点リードの九回、抑えの増田が先頭打者に四球を与え、続く中村晃に変化球を右翼席に放り込まれる。増田は「先頭を四球で出し、その後の初球。同じ失敗を繰り返さないよう、頑張る」と反省した。  先発平井が粘り、首脳陣の狙い通りロースコアの展開に持ち込んだだけに悔やまれる引き分け。それでも辻監督は「向こうも必死で来ている。こういうこともある。(勝ち越しは許さず)ずるずるといかずよく踏ん張った」と増田を責めることはなかった。

◆九回に登板した守護神・増田が2点のリードを守れずに、痛恨の引き分け。3位に転落した。辻監督は「こういうこともある」と淡々と振り返ったが、投打ともにテコ入れする。下肢の張りで離脱中だった栗山が20日のオリックス戦(京セラ)で出場選手登録。ローテーションも再編し、20日は松本に代わって上間、24日の楽天戦(楽天生命パーク)は浜屋に代わって伊藤が先発する見込みだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1173 0.611
(-)
-
(-)
12282
(+4)
67
(+4)
17
(+1)
5
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.100
(↓0.05)
1
(1↑)
楽天
1173 0.611
(↑0.023)
0
(↓0.5)
12284
(+4)
73
(+1)
17
(-)
6
(+1)
0.235
(↑0.004)
3.220
(↑0.12)
3
(1↓)
西武
1072 0.588
(-)
0.5
(-)
12467
(+4)
70
(+4)
14
(-)
22
(+1)
0.223
(↑0.002
3.650
(↓0.02)
4
(-)
ロッテ
984 0.529
(↑0.029)
1.5
(↑0.5)
122101
(+3)
74
(+2)
19
(-)
11
(+2)
0.236
(↓0.003)
3.320
(↑0.07)
5
(-)
ORIX
6123 0.333
(↓0.02)
5
(↓0.5)
12260
(+2)
72
(+3)
11
(-)
4
(-)
0.226
(-)
3.020
(-)
6
(-)
日本ハム
5113 0.313
(↓0.02)
5
(↓0.5)
12451
(+1)
89
(+4)
6
(+1)
10
(-)
0.209
(↓0.001)
4.180
(↑0.01)