西武(★1対7☆)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2021.04.17)・メットライフドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
01220011071112
西武
0001000001400
勝利投手:高橋 礼(1勝1敗0S)
敗戦投手:浜屋 将太(1勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(3号・3回表2ラン),松田 宣浩(2号・4回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆ソフトバンクは2回表、松田の適時打で先制に成功する。その後は3回にグラシアルの2ラン、4回にも松田の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋礼が6回1失点の好投で今季初勝利。敗れた西武は、先発・浜屋が試合をつくれず、打線も1得点と振るわなかった。

◆左肘の腫れで一時チームを離脱していたソフトバンク森唯斗投手(29)が、この日1軍に合流することになった。17日の試合前のオンライン取材で、工藤監督が明かした。 今季4セーブを挙げている守護神について、指揮官は「思ったよりも腫れが引いている。(医者も)問題ないということ。一時的な炎症だったと思います」と安心した表情。この日は午前中にタマスタ筑後の2軍施設で練習し、現在メットライフドームへ向かっている最中だ。試合に間に合い、なおかつ球団トレーナーによる診断で問題がなければベンチ入りする予定となっている。 森は15日のオリックス戦(ペイペイドーム)を欠場。敵地での西武3連戦は同行しない予定だったが、鉄腕が早期復帰することになった。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(37)が、10試合ぶりの2号2ランを放った。3-0の4回無死一塁で、浜屋の内角141キロ直球を左翼席へ運んだ。「『コンパクトマックス』でいきました」と独特の表現で、今季2度目の熱男ポーズを披露した。 0-0の2回2死二塁では先制の中前適時打を放っており、現時点で今季最多の1試合3打点。ムードメーカーのベテランが元気だ。

◆先発した西武左腕・浜屋将太投手が3試合連続で被弾した。3回にグラシアル、4回には松田にいずれも2ランを浴びた。これで3日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)から3戦連続で本塁打を許した。 4回7安打5失点で降板し、今季2勝目を逃した浜屋は「ホームランは2本とも、カウントを取りに行く球を打たれてしまいました。自分の力のなさで、本当に申し訳ないです」と反省した。

◆来日3年目のソフトバンクのカーター・スチュワート投手(21)が、1軍デビューを果たした。 17日の西武5回戦の9回1イニングに登板。最速153キロの直球に、カーブ、チェンジアップなど変化球を駆使し、無失点に抑えた。 大きく息を吐いてマウンドに立った。先頭愛斗は4球まっすぐで勝負したが、四球で歩かせた。「緊張もしていたが、その後の投球はよかったと思う」。西川を151キロの直球で空振り三振、ブランドンも遊飛に仕留めた。2死から暴投で走者を二塁に進めたが「アウトを取ることだけを考えた」と切り替えた。鈴木に5球ファウルで粘られながら、10球目のチェンジアップで見逃し三振に切った。 MLBの18年ドラフトでブレーブスに1巡目指名されたが契約に至らず、19年5月にホークス入団。プロ経験すらなかったが、6年の長期契約を結んだ。「3年? 長いような短いような...。もっと体を強くしていい投球がしたい」。身長198センチ。期待の大型右腕が快投デビューを飾った。 ? ◆背番号2の投手 ソフトバンクのスチュワートがプロ初登板。背番号2の投手が1軍で投げるのは、62年6月21日広島戦の中島広喜(阪神)以来59年ぶり。主な背番号2の投手は通算135勝の藤村隆男が、阪神で50~56年につけた。ソフトバンクの前身、南海では小畑正治が55年13勝、56年12勝。59、60年にはサディナが通算12勝した。

◆西武は単独首位浮上を逃した。先発浜屋が4回5失点。攻撃は西川の犠飛による1点のみで、6試合連続2得点以下にとどまった。 開幕4連勝中だった対ソフトバンク戦で初黒星。序盤の大量失点で勝負が決し、辻監督は浜屋について「2ストライクから打たれたり、勝負球が甘い。やっぱり打たれるよね、あのぐらいの球威だったら」と2軍再調整を明言。さらに松本を中継ぎ配置転換で、先発ローテーションを再編する。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が、10試合ぶりの打点を挙げた。 4点リードの7回1死三塁。十亀の134キロのスライダーを左前に運んだ。「チャンスで回してもらったので、何とかここで追加点を、と打席に入りました。甘く入った球を一振りで決められてよかった」。4試合ぶりに打順も3番に戻り、初回の1打席目にも中前打。8試合ぶりのマルチ安打も記録した。

◆ソフトバンクは2回、松田の中前適時打で先制した。3回1死一塁でグラシアルが3号2ランを放ち、リードを3点に広げた。 ソフトバンクは4回、松田の2号2ランで突き放した。5点を追う西武は4回1死満塁も、西川の犠飛による1点にとどまった。 リードを守りきったソフトバンクは、今季西武戦5試合目で初勝利を収めた。敗れた西武は連勝が2でストップした。 ソフトバンク高橋礼が今季初勝利、西武浜屋が3敗目。

◆ソフトバンクが西武に今季初勝利を挙げ、再び首位に浮上した。 先発の高橋礼投手(26)は6回2安打1失点(自責0)で1勝目。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 ? --打線は7得点を奪い、快勝だった 工藤監督 最初の1点の松田君とグラシアル君の1発がね。そのあとにすぐ松田君が打って。攻撃が良かったなと思うし、(高橋)礼も、今日が一番良かったんじゃないかと。その前の1週間は感覚をつかむのに使って、(10日の)楽天戦ではあまり良くなかったけど、今回は自分で感覚をつかむくらいの感じで調整をしっかりしてくれた。ナイスピッチングだと思います。 --制球に苦しんでいた頃との一番の違い 工藤監督 ストライクをとるのに四苦八苦している感じはなく、自分の思い通りにいかなくて苦しんでいる感じがなかった。投げたボールがある程度ストライクゾーンに入ったり、ある程度自分のイメージ通りに投げられたんじゃないかと思います。そういう意味ではコントロール云々にストレスを感じなくて、打者との対戦でしっかり投げられたのが良いところ。 --実戦で感覚をつかんで欲しかった 工藤監督 そうですね。実戦で抑えるのが彼の一番の薬であり、感覚をつかむことになる。それが今日つかめたのは、何より良かったなと思います。 --スチュワートが1軍デビュー 工藤監督 最初のバッターには力が入りすぎたけど、ランナーを出してから球速が落ちないし、変化球も自分のイメージ通りに投げられている。真っすぐのコントロールも大きく狂っている感じでもなかった。良かったなと思います。ファームからの報告通り、変化球でカウントが取れて、真っすぐもある程度まとまった中でしっかり投げられている。球の力もあるし、ナイスピッチングだと思います。 --登板後は声をかけたのか 工藤監督 声はかけてないですけど、最初の三振のボールはもらってピッチングコーチが本人に渡してあげたみたいです。1つ1つが自分の思い出になると思うので、そこを大事にしてあげたい。 --スチュワートの今後の起用法は 工藤監督 ロングも考えています。考えていたんですよ。(高橋)礼に何かがあってうまくいかないと思ったら、すぐスチュワートに代えようかという話はあった。今日は礼も良かったし、打線も打ってくれたので、1イニング慣らそうと思って投げさせた。次回からは落ち着いて投げてくれると思うし、長いイニング任せられるピッチャーなのでね。そういう確認も今日はできた。 --森は問題なくベンチ入り 工藤監督 ちょっと話はしました。動いてみて、問題ないということだった。ゲーム展開によっては投げたけど、点差が開いて、今日はブルペンだけで、っていうところで終わりました。 --西武にようやく1勝 工藤監督 最初の1つは取れなかったですけど、カードの中では常に勝ち越しというところが大事。そこを目指して常にやっていく。まだ負けてるからと力む必要もない。まだまだこれから取り戻せる。まずは明日集中してしっかり勝って、いい形で福岡に帰りたい。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手が、先制打&2号2ランで3打点を挙げた。 2回2死二塁で西武浜屋の直球を中前にはじき返し、先制打に。4回には浜屋の直球を左翼席に運んだ。「先制タイムリーも打てたし、2本目(本塁打)も打てたからよかった」。10試合ぶりの1発に、一塁ベンチ前で恒例の「アツオポーズ」も。「(打撃が)しっくり来始めている。(バットの)ヘッドがうまく使えるようになってきた」と復調も感じ取った。

◆若きサブマリンが、苦境を乗り越えた。ソフトバンク高橋礼投手(25)が6回2安打1失点(自責は0)の快投で、今季初勝利を手にした。先発に限ると19年9月23日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来、約2年ぶりの白星。「真っすぐも変化球も、強い腕の振りで投げられたのが良かった」と笑みをこぼした。 今オフの自主トレで、楽天牧田に教わった新球カーブが効果的だった。2回。4番中村への3球目に96キロの遅球を見せる。次の129キロ直球で中途半端なスイングを誘い、一ゴロに仕留めた。「カーブの後は真っすぐが生きる」。先輩の明石にも「カーブの後の真っすぐは、全然バッター当たってないから使えよ」と助言された。この日「最遅」だった89キロのカーブと、最速136キロの直球で最大47キロ差をつけた。 今季初登板だった3月27日のロッテ戦では9四死球。4月3日の西武戦では、東京五輪の代表候補だった外崎に死球を与え、左腓骨(ひこつ)骨折の重傷を負わせてしまった。「上半身の小手先に頼ったコントロールのつけ方をしていた。それは何球も続かない」。下半身を含め、体全体を使うことを練習から繰り返した。この日は4四死球だったが、工藤監督は「自分の思い通りにいかなくて苦しんでいる感じがなかった」と合格点を与えた。 この日負けていれば82年以来39年ぶりとなる開幕から対西武5連敗の屈辱だったが、ようやく1勝。再び首位に立った。「しっかり自分の足元を見つめなおす」。高橋礼が、変幻自在のサブマリンへと進化した。【只松憲】

◆西武が17日のソフトバンク戦(メットライフドーム)に1-7で敗れ、単独首位浮上を逃した。先発の浜屋将太投手が4回5失点でノックアウト。攻撃は1点のみに終わり、6試合連続2得点以下と投打がかみ合わず。勝てば楽天を抜き、単独首位浮上の一戦を落とした。辻発彦監督(62)は試合後、浜屋に苦言を呈し2軍降格を明言した。 ? -浜屋が打たれた 辻監督 本人はね、前回もその前もちょっとふがいなくて、ゾーンの中で勝負しようと、初回はいいコースいってると思ったけど、やっぱりツーストライクから打たれたり、勝負球が甘い。やっぱり打たれるよね、あのぐらいの球威だったらね。投げ切れてなかったのが。 -カウント球を打たれた 辻監督 カウント取りにねえ。グラシアルのチェンジアップ、あんなもん駄目でしょう。あんな高めに遅い球、それはちょっとね。松田に関してもツーストライクからでしょ。ツーストライクからなんでインコース。インコース全然いっていいんだけど、それがなんでボール球投げない。 -浜屋は3敗目だが 辻監督 いやいや、こんなことしているようじゃ。ピッチャーいっぱいいるし。こんだけチャンス与えて、ここまでの試合見たらローテーション守ったという感じでもないでしょ、内容的にね。 -2軍降格 辻監督 まあそのつもりでいます。 -打線も高橋礼投手に苦戦 辻監督 うーん、球威があるということじゃないんだけどね。今日は低め低めにすごく丁寧に投げていて、低めはだいぶストライク取られたからね。低めには球が来ていたと思いますよ。 -なかなか今の打線では厳しい 辻監督 まあでもピッチャーによっては打てるピッチャーも出てくるでしょうし、それはわからんです。全てはお互いの両投手の投げ合いからのゲームだからね。だから明日は平井が頑張ってくれれば。こっちが打てなくても、ずっと辛抱して辛抱してそして勝ち越せばいいわけだからね。別に相手より1点を余計に取ればいいわけだから。そういう戦いでしょう。やっぱり。 -松本が試合中にブルペン投球 辻監督 中(中継ぎ)で見ますよ。ちょっと精神的なとこもあるだろうけど、もう1つこう、心身ともに技術も当然そうだけど。気持ちも球威にしてもしっかり短いイニングで投げてそれから(再び先発起用)。やっぱり先発ピッチャーだからね、あいつは。

◆ソフトバンクの松田が四回に2号2ランを放った。無死一塁から、浜屋の甘く入った3球目の直球を仕留め左翼席へ。きっちりとタイミングを合わせた一打に「コンパクトマックスでいきました」と独特の表現で喜んだ。  二回は2死二塁で、外角球を逆らわずに中前へ運び、適時打を放っていた。気分を良くして迎えた第2打席でアーチを描いた。  オープン戦は不調に苦しみ、フォームを修正しては元に戻すなど、試行錯誤した。開幕直後もなかなか調子は上がらなかったが、14日のオリックス戦で好投手の山本から3安打を放ち、手応えを得ていた。ベテランながらチーム一声を出して盛り上げる。元気印のバットに勢いがついてきた。

◆ソフトバンクが首位浮上。二回に松田の適時打で先制、三回はグラシアル、四回は松田がともに2ランを放ち加点した。高橋礼が6回1失点で今季初勝利を挙げ、九回はスチュワートが締めた。西武は浜屋が打たれ、打線も低調だった。

◆利き腕と逆の左肘の腫れで15日から戦列を離れていたソフトバンクの森がチームに合流し、ベンチ入りした。  午前中に福岡県筑後市のファーム施設で練習を行ったといい、工藤監督は「写真を見たけどかなり腫れが引いていた。医者からも問題ないと聞いている」と話した。

◆西武打線は低調。前回対戦では攻略した高橋礼にわずか2安打に抑え込まれた。四回に西川の犠飛による1点を挙げるのが精いっぱい。ソフトバンク戦の連勝は4で止まり、辻監督は「(高橋礼は)低めに球がきていたと思う。丁寧に投げていた」と話した。  主力野手が戦列を離れている影響もあり、10日のロッテ戦から6試合連続で2得点以下。辻監督は「相手より1点余計に取ればいいわけだから。そういう戦いでしょう」とむしろ投手陣に奮起を促した。

◆ソフトバンクの高橋礼が今季初勝利を挙げた。先発に再転向し4度目の登板で白星をつかみ「自分らしい投球ができたことが、いい結果につながった」と喜んだ。  唯一のピンチは四回の1死満塁。西川に犠飛を許したが、山田を空振り三振に仕留め、右手でグラブをたたいて喜んだ。  前回登板の楽天戦は、大量点をもらいながら5失点で勝利を逃した。小手先で制球していたという反省を胸に臨み、修正した。「強い腕の振り、下半身を大きく使った投球が良かった」と満足げだった。

◆米大リーグのドラフト会議で1巡目指名を受けた経歴がありながら、ソフトバンクに入ったことで大きな注目を集めた21歳のスチュワートが、九回に初登板した。  6点リードの場面だったが緊張は明らか。先頭打者にストレートの四球を与える。それでも続く西川を外いっぱいの151キロで空振り三振に仕留めると、2死から代打の鈴木に粘られながら、内角低めの変化球で見逃し三振。2三振に「アウトを取るためだけにいったけど、見た目がいいかな」と笑顔だった。  日本でのデビュー戦を無事に終え「少し緊張したが、落ち着いてからの投球は良かった」とホッとした様子だった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
1172 0.611
(↑0.023)
-
(↓0.5)
12378
(+7)
63
(+1)
16
(+2)
4
(-)
0.246
(↑0.003
3.050
(↑0.16)
2
(1↓)
西武
1071 0.588
(↓0.037)
0.5
(↑0.5)
12563
(+1)
66
(+7)
14
(-)
21
(-)
0.221
(↓0.005)
3.630
(↓0.2)
2
(1↓)
楽天
1073 0.588
(↓0.037)
0.5
(↑0.5)
12380
(+1)
72
(+4)
17
(-)
5
(-)
0.231
(↓0.006)
3.340
(↓0.06)
4
(-)
ロッテ
884 0.500
(↑0.033)
2
(↑0.5)
12398
(+7)
72
(+2)
19
(+1)
9
(-)
0.239
(↑0.005)
3.390
(↑0.07)
5
(-)
ORIX
6113 0.353
(↓0.022)
4.5
(↓0.5)
12358
(+2)
69
(+7)
11
(+1)
4
(-)
0.226
(↑0.001)
3.020
(↓0.11)
6
(-)
日本ハム
5103 0.333
(↑0.047)
4.5
(↑0.5)
12550
(+4)
85
(+1)
5
(+3)
10
(-)
0.210
(↑0.003)
4.190
(↑0.19)