オリックス(★2対7☆)ロッテ =リーグ戦5回戦(2021.04.17)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:美馬 学(2勝0敗0S)
敗戦投手:山﨑 福也(0勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】岡 大海(1号・8回表ソロ)
【オリックス】杉本 裕太郎(3号・7回裏2ラン)

  DAZN
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◆ロッテは0-0で迎えた4回表、藤岡の適時打で先制する。その後は6回に角中の適時打、7回にはマーティンの適時二塁打が飛び出すなど、小刻みに加点した。投げては、先発・美馬が7回途中2失点の好投で今季2勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆ロッテは初回先頭の荻野が右前打と相手失策で無死二塁の好機をつくるも後続が倒れて無得点。オリックスも3回まで無得点。 ロッテは4回2死満塁から藤岡の適時内野安打で先制に成功。6回には角中の左前適時打で追加点。オリックスは6回まで無得点。 ロッテは終盤に5点を追加。オリックスは7回に杉本の3号2ランで2点を返すがそこまで。ロッテ美馬は2勝目を挙げた。オリックス山崎福は2敗目。

◆オリックスが引き分けを挟んで今季初の3連敗を喫した。粘投した先発山崎福に対して、援護は7回にラオウこと杉本の今季3号2ランだけ。中嶋監督は「そこ(得点)に持っていけてないのが全て。ここも踏ん張り時だと思う」と息を吐いた。守備でも今季最多3失策を記録し、これで12球団最多の16個(20試合)。9回の太田の送球ミスに触れ「しょうもないエラーもありますんで...。使っている方の問題ですし、負けてる責任もこっちが持ちますので、切り替えて思い切ってやってほしい」と20歳の背中を押した。 5カード連続で勝ち越しがなく、借金は今季最多の5に膨れ上がった。投打のかみ合わない現状に、中嶋監督は「こういう試合をしていたら絶対にダメ。どこかで断ち切らないと」と注文した。勝利した日本ハムとはゲーム差なしとなり、18日にも単独最下位に転落する可能性がある。先発する19歳左腕の宮城に、連敗ストッパーを託す。【真柴健】 ▽オリックス杉本(7回に3号2ラン)「点差もありましたし、後ろにつないでいく気持ちで打席に入っていました。少しバットの先でしたが、いい角度で打球が上がってくれました」 ▽オリックス山崎福(7回途中4失点で2敗目)「調子自体は良かったと思いますが、要所での失点を防がなければいけませんでした。もう少し粘り強く投げたかったですし、なんとか最少失点で抑えたかったです」

◆悪夢の開幕5連敗を喫したロッテが、今季20試合目にして8勝8敗4分けで勝率を5割とした。 ここまでのシーズンと似たような歩みの試合になった。オリックス山崎福の前に、初回の1番荻野から4回の4番安田まで、打者13人連続でファーストストライクを見逃した。そのうち9人が2球以内に追い込まれるか、打ち取られるか。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップとも低めにしっかりと決められ、絞りきれなかった。 それが4回2死一塁。5番山口が初球を中前打にしたことで流れが変わる。6番角中が四球を選び、7番藤岡の執念の内野安打で先制。井口監督も序盤の攻めには苦笑いしつつ「相手投手がちょっと浮いてきたところをしっかり捉えられた」と評価した。昨季も好投手を打者2巡目で攻略する機会が多かった。 開幕5連敗中は、5試合で計30安打。チャンスを作れない中で投手が我慢しきれずに敗れる、悪循環が続いた。特に最初のソフトバンク3連戦は開幕特有の球場の雰囲気にのみ込まれ、開幕投手を任された二木をはじめ本来の力を出し切れないまま敗れた。 5連敗直後の2試合連続16得点で流れを取り戻し、救援陣の不調など課題にも直面しながら、3週間を過ごしてきた。井口監督は「ようやくですね。ようやくチームとしても非常に状態が上がってきているので、これを引き続きやっていきたい」と確かな手ごたえを感じている。ルーキー鈴木が白星に恵まれ始め、藤原に強い当たりが戻れば、さらに加速できる。【金子真仁】

◆ロッテは開幕5連敗を喫したが、その後15試合を8勝3敗4分けとして勝率5割。開幕5連敗以上のチームが20試合目までに借金を返済したのは、97年日本ハム以来24年ぶり。日本ハムは開幕6連敗後、20試合目で5割にした。

◆ロッテ岡大海外野手(29)が大きな仕事をした。 2点差に迫られた直後の8回、この日最初の打席に入った。「前の回にハーマンがピンチを抑えてくれてたので、いい流れでそのまま何とかしたいなと」。 オリックス鈴木優のストレートを捉えると、右打者のものとは思えないような勢いで右中間へ伸び、そのままスタンドイン。1号ソロで3点差に広げた。 前夜は6回の同点機で空振り三振。「悔しい部分がありましたし、何とか取り返せるようにという気持ちでいました」とたった1日でやり返した。本塁打は19年9月9日のソフトバンク戦で放って以来、約1年7カ月ぶりとなった。 打撃練習での飛距離はチームトップクラスながら「ぼくはホームランバッターではないです。しっかり率を残さないと」と謙虚だ。かねて確実性の課題が指摘されるも、今季は打率2割9分4厘と好調。「方向性としては悪くないなと思います」と手ごたえもある。春季キャンプでは松中臨時コーチから手首の使い方をマンツーマンで教わった。井口監督も「ヒロミ(大海)はキャンプからずっと調子がいい」と喜ぶ。 代走や守備固めでの出場が多いのは、昨季と変わらない。重宝され、20試合消化時点での出場試合数は昨季と同じ「17」だ。ただ昨季は17試合で8打数0安打だったが、今季は17打数5安打4打点。首脳陣の期待と自身の好調ぶりが、数字に如実に表れる。岡の活躍は、チームの底上げの証しでもある。【金子真仁】

◆ロッテ美馬学投手(34)が笑いながらベンチから出てきた。天を仰ぎ、肩を落とすように脱力した。 7回、オリックス杉本に2ランを打たれ、2点差に詰められた。さらに走者を2人残して降板。「6回まではかなり良かったので気持ち良くヒーローインタビューしたかったんですけど...全てを7回に投げ捨てました」と苦笑いするしかなかった。 ピンチを3球で切り抜けたフランク・ハーマン投手(36)が堂々と戻ってくる。拍手で迎え、尻をたたき、ベンチへ下がっていく背中へお辞儀した。 言葉どおり、6回までは快調だった。今季初のオリックス打線。「序盤はこれ、最後はこれ、とかある程度プランを考えて試合には入るようにしていますね」。打者によって時に極端な攻め方をするなど、ストーリーで攻めた。 全体的に右打者へのシュートが多かった。「かなり初回から精度が高かった」と右打者を詰まらせ続けた。ただ、7回の杉本には甘く入った。「調子に乗ったら本塁打打たれました。あれは本当にもったいなかったですね」と反省。次への課題とした。 楽天からFA移籍し2年目になる。その古巣に田中将が復帰した。「(自分の方が年は)2つ上ですけど、神様です」という存在。試合後に結果を確認。「段階を踏んでいけば確実に力ある投手なので」とし「負けないように頑張りたいです」と笑った。互いにローテーション通りに進めば、そう遠くないうちにも投げ合う可能性がある。 メジャーでさらに高めた田中将同様、美馬も己の研さんを止めない。ベテランに引っ張られるように、ロッテの先発陣が好調だ。石川が合流して以降8試合の先発投手の防御率は1・59と抜群。4月首位の原動力になっている。「みんな勝ちがついてきたので、なおさら雰囲気はいいかなと思います」と話す。 好投を続けながら白星に恵まれないのが、ドラフト1位の鈴木昭汰投手(22=法大)だ。美馬にとっては、同じ茨城県南地区出身の後輩でもある。お立ち台で「明日(18日)は鈴木が投げるので、次こそ勝てるように熱い声援をよろしくお願いします」と、後輩に勢いをつなげた。【金子真仁】

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(30)が「6番・右翼」で出場し、2試合連発となる3号2ランを放った。「点差もありましたし、なんとか後ろにつないでいく気持ちで打席に入っていました。少しバットの先でしたが、いい角度で打球が上がってくれました!」。0-4の七回1死一塁。ロッテ先発・美馬が投じた初球、141キロのボールを捉え、左中間5階席まで届く特大アーチを描いた。  一塁ベンチ前では座右の銘に掲げる人気漫画「北斗の拳」の登場人物、ラオウの名セリフ「我が生涯に一片の悔いなし!」をラオウが発した際に見せた、右こぶしを天高く突き上げるポーズも披露した。

◆ロッテが2分けを挟んで3連勝。今季初めて勝率5割とした。四回に藤岡の内野安打で先制。八回に岡が1号ソロ、九回に安田が2点適時打を放った。美馬は七回途中2失点で2勝目。オリックスは1分けを挟んで3連敗。

◆オリックスは粘り強く投げていた山崎福を援護できなかった。耐えきれなくなった投手陣が終盤に失点を重ねた。投打の歯車がかみ合わない敗戦に、中嶋監督は「援護がなかったのでどうしても厳しくなる」と嘆いた。  反撃は七回に杉本が放った2ランだけで、計3失策と守備の粗さも目立った。中嶋監督は「本当に踏ん張り時。負けている責任もこっちが持つから切り替えて、思い切ってやってほしい」と奮起を促した。

◆ロッテの岡が2年ぶりに本塁打を放った。4-2と迫られた直後の八回。この回から登板した鈴木の外角速球を捉えた。「とにかく強い当たりを打っていくことが結果につながる」と満足げに話した。  外野の選手層は厚く、今季の先発出場は1試合のみ。この日も代走で途中出場していた。「打席があるときにはアピールしないといけない」と力強く語った。

◆オリックスは引き分けを挟み今季初の3連敗で、借金は今季ワーストの5に増えた。先発の山崎福が粘りの投球を見せたが、打線が序盤に援護できず。左腕は6回1/3を4失点と力尽き、中嶋監督は「いい投球していたんですけど、援護なく始まっちゃったんでどうしても厳しくなってくる」と分析。苦しい戦いが続くが「踏ん張りどころだと思う。こういう試合をしていたら絶対に駄目。どっかで断ち切らないと。負けている責任はこっちが持ちますので、切り替えて思い切ってやってほしい」と奮起を求めた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
1172 0.611
(↑0.023)
-
(↓0.5)
12378
(+7)
63
(+1)
16
(+2)
4
(-)
0.246
(↑0.003)
3.050
(↑0.16)
2
(1↓)
西武
1071 0.588
(↓0.037)
0.5
(↑0.5)
12563
(+1)
66
(+7)
14
(-)
21
(-)
0.221
(↓0.005)
3.630
(↓0.2)
2
(1↓)
楽天
1073 0.588
(↓0.037)
0.5
(↑0.5)
12380
(+1)
72
(+4)
17
(-)
5
(-)
0.231
(↓0.006)
3.340
(↓0.06)
4
(-)
ロッテ
884 0.500
(↑0.033)
2
(↑0.5)
12398
(+7)
72
(+2)
19
(+1)
9
(-)
0.239
(↑0.005
3.390
(↑0.07)
5
(-)
ORIX
6113 0.353
(↓0.022)
4.5
(↓0.5)
12358
(+2)
69
(+7)
11
(+1)
4
(-)
0.226
(↑0.001
3.020
(↓0.11)
6
(-)
日本ハム
5103 0.333
(↑0.047)
4.5
(↑0.5)
12550
(+4)
85
(+1)
5
(+3)
10
(-)
0.210
(↑0.003)
4.190
(↑0.19)