日本ハム(★1対4☆)楽天 =リーグ戦6回戦(2021.04.18)・東京ドーム=
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楽天
01101001041100
日本ハム
1000000001611
勝利投手:早川 隆久(2勝2敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗5S))
敗戦投手:金子 弌大(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】近藤 健介(1号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は1-1で迎えた3回表、茂木の適時打で勝ち越しに成功する。その後は5回に鈴木大の適時打で加点すると、8回にも黒川の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・早川が8回1失点の快投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、打線が2回以降無得点と振るわなかった。

◆日本ハムの新外国人左腕、ロビー・アーリン投手(30=ブレーブス)が来日初登板初先発し、2回3安打1失点、41球で降板した。 「まず、日本で初登板することができ、うれしく思います」とコメントした。 アーリンは3月29日に来日し、4月12日までは隔離期間を過ごした。同13日にイースタン・リーグ楽天戦(鎌ケ谷)で来日初実戦に臨み、先発で1回2安打無失点、12球で降板。中4日で迎えた公式戦初登板だった。技巧派の助っ人サウスポーは「今後は先発投手としてさらに多い球数、長いイニングを投げることができるよう、また日本の野球に順応できるよう調整していきます」と、先を見据えた。

◆日本ハム新外国人左腕ロビー・アーリン投手(30=ブレーブス)が、1軍デビューで3回3安打1失点。 1点リードしていた2回無死満塁、スクイズで同点を許した。米国でスクイズを決められた記憶はなく「振り返ってみると、想定すべきところだった。こちらの裏をかかれた」と日本野球の洗礼を浴びる形となった。次回も1軍で登板予定、先発ローテに組み込まれながらイニング数を増やしていく。

◆今季初の"黄金リレー"だ。楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が自身最長の8回6安打無四死球1失点で2勝目を挙げ、チームを3カードぶりの勝ち越しに導いた。 前日に田中将の8年ぶりの国内公式戦登板をテレビ観戦。ゲームメーク力を参考に、プロ初勝利をマークした日本ハムを再び封じた。"マー君フィーバー"から一夜。無表情の裏でハートを熱くたぎらす早川が、目いっぱい左腕を振った。8回2死一塁。日本ハム高浜を外角への伸びのある直球で空振り三振に仕留め、クリムゾンレッドの帽子を吹き飛ばした。「前半は力みをなくすために抑えていた。後半はしっかりと腕を振って、より強いボールを投げられました」。107球の熱投。味方の祝福にさわやかな笑顔で応えた。 "伝説"を残した右腕を目指すべき存在と置く。13年。24連勝で日本一へ導いたテレビ越しの田中将に夢を見た。同じユニホームに袖を通し、寮では田中将も愛用する東京西川のマットレスを使用する。春季キャンプ中にはカットボールの握り、投げ方も直接聞いた。前日は田中将の今季初登板をテレビ観戦。「実戦を1カ月離れた中でしっかり試合をまとめられるところはキャリア、経験の違いもそうですし、すごいなと思いました」。 目で学んだゲームメーク術をかみ砕き、マウンドで表現した。初回に近藤のソロで先制を許したが「より腕を振って、真っすぐにより近いボール」を意識。29打者中初球ストライクは19。「先頭打者を集中して抑えたことが勝ちに結びついた」と、7イニングで先頭を断ち切った。セオリーを忠実に守り、持ち前のテンポのよさで攻撃へリズムをもたらした。 08年、9歳の時。初めて球場観戦したのが東京ドームの右翼席。巨人対アスレチックスで高卒2年目の坂本が3安打の活躍を見せた記憶が鮮明に残る。「これからもまだまだ厳しい戦いが続いてくると思うので、ファンの応援を力に変えて勝っていきたいと思います」。近未来のエースを担う背番号21が、"伝説"への足跡を一歩ずつ残していく。【桑原幹久】

◆若手が躍動しきれなかった。日本ハムは18日、楽天6回戦(東京ドーム)に敗れ、3カードぶりの負け越しとなった。 開幕カードでプロ初勝利を献上した楽天早川に対して、クリーンアップ以外は1軍実績の浅いフレッシュなメンバーを登用も、奪った得点は1回の近藤の1号ソロのみに終わった。栗山英樹監督(59)は「必死に食らい付く中で、いい形で自分の打撃ができることもあるし、そうじゃないこともある。大きなプラスにしてくれると信じている」と、長いシーズンを見据えて言った。 必死に食らい付いて結果を残したのは、1番に抜てきされた郡だった。3回は左中間への二塁打。8回にも右前打と、同学年の左腕からプロ初の複数安打をマークした。「1打席1打席、無駄にしないようにと思って打席に立っている。積極的なプレーが持ち味。そこは消さずに、継続できれば」。郡だけでなく高浜、万波も1安打ずつ記録したが連打はなし。若手の勢いと主力の底力を融合した攻撃ができなかった。 この日のようにズラリと若手を並べる戦いは、今後も出てくる。指揮官は過密日程だった昨季の教訓として「一流選手でも、調子が悪い時は、控えにいる調子のいい選手の方が数字が残りやすいことが事実だと確認できた」と、主力でも思い切って休ませながら戦うのが今季の形。その中で若さゆえのミスも当然出てくるが、首脳陣は織り込み済みでグラウンドに送り出している。この敗戦から何を学び、成長につなげるか。実りの秋を見据えた、意味のある黒星にしたい。【木下大輔】

◆楽天鈴木大地内野手(31)が今季2度目の3安打猛打賞で、3カードぶりの勝ち越しを呼び込んだ。18日、日本ハム6回戦(東京ドーム)に「6番一塁」で先発出場し、1点リードの5回に、日本ハム金子から右前適時打。6日西武戦以来となった適時打で存在感を示した。 勢いのままバットを振り切った。1点リードの5回2死一、二塁。カウント2-1からの4球目、真ん中高めの141キロ直球を強振。一、二塁間を破り「あまりいい当たりではありませんでしたけど、ヒットコースに飛んでくれて良かったです」。貴重な追加点を挙げた。 1つのきっかけが、好調へと転換させた。打率1割9分4厘で迎えた15日ロッテ戦。普段は一握り短く持つバットのグリップを隙間を余らせずに長く持った。「調子もあまり良くなかったので、きっかけとして」。同ロッテ戦から直近4戦中3戦は2安打以上。14打数7安打の打率5割と好調を維持する。「いろいろ考えたなかで長く持ったり、短く持ったり、それの繰り返しです」と説明した。 次戦は20日、首位に並ぶソフトバンクと対戦。「明日みんなしっかり休んで、また次の1週間が来るので、良い1週間にしたいです」。14日以来の単独首位復帰へ、状態を上げてきた鈴木大が、安打を積み重ねる。【相沢孔志】

◆日本ハムは1回、近藤の1号ソロで先制。楽天は2回、太田のスクイズで同点に追いつき、3回には茂木の適時打で勝ち越した。 楽天は5回、鈴木大の適時打で3点目を挙げた。先発の早川は5、6回と得点圏に走者を背負ったが無失点で切り抜けた。 楽天は3カードぶりの勝ち越し。早川が2勝目、松井が5セーブ目。日本ハムは3カードぶりの負け越し。金子が今季初黒星を喫した。

◆若手が躍動しきれなかった。日本ハムは18日、楽天6回戦(東京ドーム)に敗れ、3カードぶりの負け越しとなった。 開幕カードでプロ初勝利を献上した楽天早川に対して、クリーンアップ以外は1軍実績の浅いフレッシュなメンバーを登用も、奪った得点は1回の近藤の1号ソロのみに終わった。栗山英樹監督(59)は「必死に食らい付く中で、いい形で自分の打撃ができることもあるし、そうじゃないこともある。大きなプラスにしてくれると信じている」と、長いシーズンを見据えて言った。 必死に食らい付いて結果を残したのは、1番に抜てきされた郡だった。3回は左中間への二塁打。8回にも右前打と、同学年の左腕からプロ初の複数安打をマークした。「1打席1打席、無駄にしないようにと思って打席に立っている。積極的なプレーが持ち味。そこは消さずに、継続できれば」。郡だけでなく高浜、万波も1安打ずつ記録したが連打はなし。若手の勢いと主力の底力を融合した攻撃ができなかった。 この日のようにズラリと若手を並べる戦いは、今後も出てくる。指揮官は過密日程だった昨季の教訓として「一流選手でも、調子が悪い時は、控えにいる調子のいい選手の方が数字が残りやすいことが事実だと確認できた」と、主力でも思い切って休ませながら戦うのが今季の形。その中で若さゆえのミスも当然出てくるが、首脳陣は織り込み済みでグラウンドに送り出している。この敗戦から何を学び、成長につなげるか。実りの秋を見据えた、意味のある黒星にしたい。【木下大輔】

◆日本ハム・近藤健介外野手(27)が「3番・DH」で出場し、先制1号ソロを放った。0-0、一回2死走者なし。D1位・早川(早大)の4球目を一撃し、右中間席に運んだ。球団広報を通じて「(打ったのは)スライダー。打球がよく飛んでくれたと思います。追い込まれた後でも、しっかりと1球で捉えることができてよかったです」とコメントした。

◆楽天が首位に並んだ。0-1の二回に太田のスクイズで追い付き、三回に茂木の適時打で1点を勝ち越した。五回、八回に1点ずつを加えた。早川が8回1失点で2勝目を挙げ、松井が5セーブ目。日本ハムは打線がつながりを欠いた。

◆日本ハムの新外国人のアーリンが先発して来日初登板し、2回3安打1失点だった。二回に四球が絡んで満塁のピンチを招くなど持ち前の制球が甘くなる場面もあったが「まずは楽しんで投球できた。ストライク先行でいくことができなかったので修正していきたい」と淡々と話した。  今後は投球回数を伸ばして本格的に先発として臨むことになる。「まだ100パーセントではないので、これから段階を上げていけるようにしたい」と意気込んだ。

◆楽天が3カードぶりに同一カード勝ち越しを決めた。ドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が四球を与えず、8回1失点で2勝目を挙げた。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --久々に同一カードを勝ち越した  「久々といっても...。ぶっちゃけ、申し訳ないですけど、あんまり気にしていないです。まあ、勝つに越したことはないですけど。遠くを見ても、僕は視力があまりよくないので、近いところを見てしっかりと頑張っていきたいです」  --早川の投球について  「ゲーム・メークしてくれたのは非常に大きいことですし、内容的にもしっかりとストライクゾーンの中で怖がらずに勝負してくれました」  --直球が伸びていた  「もともとストレートの精度がいいので、スピードガンの数字がばらけても、真っすぐの精度は変わらない。いい真っすぐを投げてくれた」  --完投の可能性  「球数もそこそこありましたし、そこは専門分野の人がいる。先発投手が八回まで投げてくれたので、スズームに次の職場の松井に(バトンを)渡せたと思います」  --1安打した茂木ははホッとしている  「僕の方がホッとしています」

◆楽天の茂木が三回に勝ち越し打を放った。1死一塁で打席に立つと、一塁走者の浅村が7球目がワンバウンドした間に二塁を陥れた。直後の8球目をしぶとく右前にはじき返し「ナイス走塁で二塁に行ってくれた。走者をかえすことを考えた」と納得の一打となった。  開幕当初から絶好調だったが、体に張りが出て4試合連続で欠場。15日のロッテ戦で復帰してから11打席目での初安打だった。「離脱でチームの勢いを落としてしまった。僕が打てば、もっと打線が機能する」と自負を口にした。

◆日本ハムはまたも楽天のルーキー早川を攻略できなかった。3月28日の初対戦でプロ初勝利を許した左投手に対して近藤を除いてずらりと右打者を並べた打線を組んだが、近藤の本塁打による1点のみと機能しなかった。栗山監督は「今日の形で勝ちにいきたいと思った」と言うしかなかった。  17日に田中将を攻略した勢いは一日で消沈。「何とかするしかない。みんなで点を取れるようにしたい」と悩ましげだった。

◆楽天は18日、日本ハム6回戦(東京ドーム)に4-1で勝利。ドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が、8回6安打1失点の無四球投球で2勝目(2敗)を挙げた。8年ぶりに復帰した田中将大投手(32)が17日の同戦で敗れた中で、流れを引き戻す熱投。チームは3カードぶりに同一カードを勝ち越し、ソフトバンクと並んで首位に再浮上した。  テンポよく、打者のタイミングを外した。D1位・早川が8回1失点の好投で2勝目。無四球で締め、胸を張った。  「無駄な走者を出さなかった。逆に四球を出していい場面も何回かあったので、厳しいところを攻めて、それがいい結果になりました」  一回2死走者なし。近藤に先制ソロを被弾し、目が覚めた。スライダーを運ばれ、変化球も腕を強く振ることを意識した。最速は149キロを計測。落差が違う2種類のチェンジアップなどで緩急差を駆使し、日本ハム打線を手玉にとった。  自身3試合ぶりの勝利。結果を残したが、課題もみつかった。最近2試合の登板は、勝負球の制球が甘くなり球数が増えた。この一戦は修正に取り組んだが「やはり変化球をヒットされた。何球か高めに浮いたので改善しなくては」と反省も忘れなかった。  17日は田中将の復帰登板を目に焼き付けた。「やはり、実戦を1カ月離れた中で、しっかり試合をまとめてくるあたりは、キャリア、経験もそうですし、すごいなと思いました」と、この日の投球につなげた。  思い出の地で躍動した。小学3年時の2008年3月22日。家族と東京ドームの右翼席で、巨人-アスレチックスを初観戦した。当時2年目の坂本がメジャーリーガーを相手に3安打。今も強烈な印象として頭に残っているという。  4試合で計25回2/3を投げて、わずか3四球。9イニング当たり1・05個という少なさだ。同じ左投手として、日米通算182勝を挙げた石井監督は「ストライクを取るのに困る投手じゃない。長いイニングを投げる条件が整っている」と賛辞を贈った。ルーキーの好投で、チームは再び首位に並んだ。最速155キロ左腕の引き出しが、またひとつ増えた。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1173 0.611
(-)
-
(-)
12282
(+4)
67
(+4)
17
(+1)
5
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.100
(↓0.05)
1
(1↑)
楽天
1173 0.611
(↑0.023)
0
(↓0.5)
12284
(+4)
73
(+1)
17
(-)
6
(+1)
0.235
(↑0.004
3.220
(↑0.12)
3
(1↓)
西武
1072 0.588
(-)
0.5
(-)
12467
(+4)
70
(+4)
14
(-)
22
(+1)
0.223
(↑0.002)
3.650
(↓0.02)
4
(-)
ロッテ
984 0.529
(↑0.029)
1.5
(↑0.5)
122101
(+3)
74
(+2)
19
(-)
11
(+2)
0.236
(↓0.003)
3.320
(↑0.07)
5
(-)
ORIX
6123 0.333
(↓0.02)
5
(↓0.5)
12260
(+2)
72
(+3)
11
(-)
4
(-)
0.226
(-)
3.020
(-)
6
(-)
日本ハム
5113 0.313
(↓0.02)
5
(↓0.5)
12451
(+1)
89
(+4)
6
(+1)
10
(-)
0.209
(↓0.001)
4.180
(↑0.01)