1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | X | 5 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:柳 裕也(1勝1敗0S) 敗戦投手:九里 亜蓮(3勝1敗0S) |
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◆中日は0-0で迎えた4回裏、福留の適時二塁打で1点を先制する。そのまま迎えた7回には、根尾の2点適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・柳が8回無失点14奪三振の快投で今季初勝利。敗れた広島は、先発・九里が好投するも、打線が振るわなかった。
◆現在首位打者の広島菊池涼介内野手(31)は、九里が先発した試合で14打数7安打の打率5割。3日のDeNA戦、10日の巨人戦では勝ち越し打を放ち、九里の開幕3連勝をアシスト。今日も貴重な安打を放って、九里に白星をプレゼントできるか。
◆中日福留孝介外野手(43)が「3番右翼」で先発出場し、4回に先制二塁打を放った。 安打で出塁した大島を京田が送り、1死二塁となった場面で、広島先発九里の118キロカーブを右翼線に運んだ。二塁ベースに到達したベテランは、ガッツポーズを見せた。 「(先発の)柳が頑張っているし、チャンスを作ってくれたのでなんとかしたかった。いいところに飛んでくれました」とコメントした。 今季4度目の先発だが、3番起用は初。通算400二塁打にあと1に迫る現役最多、歴代13位の通算399本目の一打は、かつての中日時代に慣れ親しんだ「3番右翼」でマークした。
◆両先発が3回まで無失点に抑えた。中日柳は4安打を許すが5奪三振、広島九里は無安打1四球と安定した立ち上がりを見せた。 先制点は中日。4回1死二塁で福留が右二塁打を放ち1点を奪った。柳は6回まで毎回の11三振を奪い、得点を与えない。 中日は7回、根尾の適時打で2点を加え連敗を4で止めた。柳は8回6安打無失点の毎回14奪三振で今季初勝利。九里は1敗。
◆広島が直近5試合で4度目のゼロ封負けとなった。1回1死二塁から西川の右翼フェンス直撃の二塁打に、二塁走者羽月がスタートを切れず二、三塁となり、後続も倒れた。3回2死満塁も無得点。序盤に好機を逸したことが響き、佐々岡監督は「今日は1回がすべて。走塁ミス。その後、走者をかえせなかったところ。チャンスで1本打てなかった」と首をひねった。 広島九里(7回3失点で今季初黒星)「先に点を与えてしまって、そこから粘り強く投げられれば良かったんですけど、7回に2点取られたので。ああいった場面はもう少し粘り強く投げないといけない」
◆中日福留孝介外野手(43)が「3番右翼」で先発出場し、チームを苦境から救った。 4回に先制の適時二塁打を放ち、連敗ストップに貢献。歴代13位で現役最多の通算400二塁打に王手をかける一打は、決勝点となった。14年ぶりの古巣復帰で初となる本拠地お立ち台に「泣きそうです」とファンに語りかけた。 安打で出塁した大島を京田が送り、1死二塁。「柳が頑張っていたし、1、2番でいい形を作ってくれたので、なんとかして先制点を、という気持ちだった」。気迫も込めて広島九里の118キロカーブを捉え、バットを振り抜くと、打球は右翼線に弾んだ。二塁ベースに滑り込むと、珍しくガッツポーズ。「先制点が入ったので気持ちが出ました」。26日に44歳の誕生日を迎えるベテランが、気持ちと経験でドラゴンズを勝利に導いた。 今季4度目の先発だが、3番起用は初だった。中日では07年7月15日阪神戦(甲子園)以来となる、慣れ親しんだ「3番右翼」で深刻な得点力不足に悩むチームに手本も示した。この試合まで18試合で42得点は12球団ワースト。直近11試合は3点以下が続いた。「チャンスに小さくなってしまって点が取れないという部分も感じていたので、積極的にいこうと」。好調な立ち上がりの九里の緩いカーブに対し、迷わずバットを振り抜く姿で、硬くなるナインに積極性というメッセージを届けた。 14年ぶりのお立ち台から見る景色は、格別だった。「ここに立つというのも目標でしたから。幸せですし、うれしい限りです」。役割を果たし、43歳は元気いっぱいだ。【安藤宏樹】
◆中日が先発柳の好投とベテラン福留の決勝打などで広島に快勝し、連敗を4で止めた。試合後の与田剛監督(55)のコメントは次の通り。 ? -柳が8回6安打無失点 与田監督 1点を守らなければいけないタフな展開になったが、こういうピッチングができるのも今年の柳を象徴するというか、期待できるなと。精神的にも強さを感じたピッチングだった。 -9回にR・マルティネスに交代 与田監督 いろんな考えで交代しました。柳の投球は、完封に等しい価値のあるピッチングだったと思う。 -福留が決勝打 与田監督 昨日(16日)もいいバッティングができてましたし、アウトになっても内容はよかったので期待に応えてくれました。 -根尾が貴重な適時打 与田監督 嫌な流れ、空気を払拭(ふっしょく)してくれた。執着、執念があった。 -前日は11安打3点だったが、8安打で5点 与田監督 チャンスでどうやって打てるか。振るかということだと。しっかりしたスイングが出来るかということが、今日は出来た。明日もやって欲しい。 -ビシエドが18日から再登録可能となるが 与田監督 プランは持っています。(昇格させるかどうかは)見といてください。様子をしっかり確認して、焦らせるとよくないですし。まあ、そう遠くないと思いますよ。
◆19日に21歳の誕生日を迎える中日根尾が、チームの連敗脱出につながる貴重な2点適時打を放った。1点リードの7回1死満塁。広島九里の127キロツーシームを右前に弾き返した。「食らいついて、いいところで1本出てよかったです。口火を切ったのが(先制打の)福留さんでしたし、その勢いに乗ったのかなという感じです」。3試合続けての先発起用に、結果で応えた。
◆中日柳裕也投手が、8回6安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。自己最多となる毎回の14奪三振。「そこまで絶好調ではなかったですが(捕手の)木下さんが引っ張ってくれたことに尽きると思います」と笑顔を見せた。 9回は復帰2戦目となるR・マルティネスにマウンドを譲り、セ・リーグ記録の16奪三振と自身3年ぶりの完封はお預けとなったが「また頑張ります」と前を向いた。 ▽中日阿波野投手コーチ(先発柳に)「連敗中であったり、リリーフの負担などを考えて8回まで十分な投球をしてくれました」 ▽中日R・マルティネス(9回に登板し、最速157キロの速球を軸に完封リレーを完成)「自分は常に、どんな状況でも自分の仕事をこなすつもりでやっている。それが今日は勝てる場面だったということだね」 ▽中日三ツ俣(8回に2点適時二塁打)「絶対に打ってやるという気持ちで打ちました」
◆「J SPORTS野球好きデー」として開催され、楽曲「9(ナイン)」で同チャンネルの野球中継テーマソングを担当する「東京スカパラダイスオーケストラ」が登場した。 青色のスーツに身を包んだ9人のメンバーを代表し、テナーサックス担当で元高校球児のGAMOが始球式に登板。左腕から投じたボールは右打席に立ったドアラの背中方向に逸れたものの、スタンドから大きな拍手を受けた。
◆中日が連敗を4で止めた。四回に福留の二塁打で先制し、七回は根尾の2点打、八回は三ツ俣の2点二塁打で突き放した。柳が自己最多の14三振を奪い、8回無失点で今季初勝利。広島は序盤の好機を逃し、今季4度目の零敗を喫した。
◆中日は快勝で連敗が4でストップ。与田剛監督(55)の主な一問一答は下記の通り。 --柳が8回無失点の好投 「1点を守らなければいけないという非常にタフな試合展開になりましたけど、こういう投球ができるというのは今年の柳を象徴するというか、期待ができるな、と。精神的にも強さを感じる投球でしたね」 --交代の決断は 「いろんな考えで交代しました。柳の投球は完封に等しい価値のある投球だったと思う」 --福留が四回に貴重な先制打 「きのうもいい打撃ができていましたし、アウトになっても、内容はこのところよかった」 --根尾は七回、直前の木下拓が一邪飛になったあと、プレッシャーのかかる場面で打った 「雰囲気、嫌な空気を払拭してくれた。昨日もチャンスで打てないところがあって、きょうもそういう打席があって、どうやって克服するかというなかで、簡単にできるわけではないですけど、執念があったんじゃないですかね」 --三ツ俣も八回に、スタメン起用に応える2点打 「きょうに限らずきのうも、スタメンに対して自分が何とかするんだという意欲、気迫は感じる。守備でも非常にいい動きをしていますし、チーム内で争いをしてくれたらいいと思う」 --ビシエドは18日に登録可能になる 「プランは持っています」 --近々、上がってくる 「また発表します。様子をしっかりと確認して。あせらせるとよくないし、体の状態を確認して。でもそう遠くないと思います」 --きょうは攻撃の流れができていた 「きのうはヒットが11本で3点しか取れなかった。チャンスでどうやって打てるかは選手もいろんな取り組みをやっていますけど、京田なんかも最近いい形になってきたのはしっかりと振るということ。迷いがあるとしっかりとしたスイングはできない。私は投手出身なので、振ることで相手にプレッシャーをかけるんだ、と。それは常々、言ってきていますけど、今日はそれができた。あしたもできるようにやってほしい」
◆中日・柳裕也投手(26)が先発し、8回6安打14奪三振無失点で今季初勝利を挙げた。 「(ヤマ場は)初回。波に乗れたというか、ズルズルいかなくてよかった」 一回1死から羽月、西川に連続二塁打を許し、いきなり二、三塁のピンチを招いた。それでも鈴木誠から空振り三振を奪うと、昨季の対戦成績が8打数3安打、今季初登板だった3月27日(マツダ)も適時打を浴びている坂倉も二ゴロに打ち取り、難を断った。 序盤でチェンジアップが勝負球に使えないと判断すると、縦のスライダーやカットボール中心で攻めることを決めた。この決断が奏功し、「ゾーンの中で動かしたり曲げたり、というのができた」。面白いように相手のバットに空を切らせ、奪三振数は六回1死で2桁に到達。八回1死で西川に縦のスライダーを振らせ、2019年6月14日のロッテ戦(ZOZOマリン)で記録した自己最多の1試合13奪三振に並び、続く4番・鈴木誠もカットボールで抑えて、過去の自分を超えた。 首脳陣の判断もあり、8回を投げ終えて降板。目前にまで迫りながらかなわなかった3年ぶりの完封への思いはさらに強くなった。 「シーズンも長いですし、中継ぎ投手も頑張っていますから、1イニングでも長く(投げたい)。中6日をもらっているので、責任を果たしていきたいなと思います」 与田監督も若手の台頭として期待を寄せる5年目右腕が4試合目でつかんだ、今季初勝利。さらに白星を積み重ね、チームをさらに上へと押し上げていく。
◆広島の九里が7回6安打3失点で今季初黒星を喫した。序盤は小気味よく打たせて取ったが、四回1死二塁で福留に適時二塁打を浴びた。七回は自らの野選で満塁のピンチを招いて根尾に2点打され「もう少し粘り強く投げないといけないと思う」と悔しがった。 打線は一回1死二塁から西川の右翼フェンス直撃の二塁打で、二塁走者の羽月が本塁に生還できなかった。続く鈴木誠、坂倉が凡退して先制を逃し、佐々岡監督は「今日は一回が全て。走塁ミス。その後、走者をかえせなかった」とここ5試合で4度目の零敗にいら立ちを隠せなかった。
◆中日・根尾昂内野手(20)が1-0の七回に貴重な2点打を放ち、勝利に貢献した。 「流れはまだこっちにあると思っていた。その前までの打席よりは高くきていた球だったので、それをファウルにしたり、打ち損じてゴロにしたりせずに打てたのはよかった」 無死満塁で直前の木下拓が一邪飛に倒れたが、相手を落ち着かせる1アウトにはさせたくなかった。なおも続く大チャンスで打席に向かい、粘投を続ける相手先発・九里との対戦。1ストライクから外寄り低めのツーシームをすくい上げ、右前に運んだ。三走のA・マルティネスに続いて、二走・高橋周も生還。好投を続ける柳を助ける大きな一打に、自身も一塁ベース上で右こぶしを何度も握って喜んだ。 今月8日に福田が1軍に昇格し、13日にはA・マルティネスも合流した。福留や福田などとの外野のスタメン争いは激しさを増す状況だが「競争はいまに始まったことではない。1打席にかけて打ちにいきたいと思います」と競争に勝ち抜く思いを一層、強くし、さらにアピールを続けていく。
◆右翼へ伸びた目の覚めるようなライナーが芝生で弾んだ。福留が中日では14年ぶりとなる古巣復帰後初の決勝打。瞬く間に歓声が膨れ上がった。 「柳も我慢して、いい投球を続けていたし、その中で洋平(大島)が出て、すぐに京田が送ってっていう、すごく流れのいいチャンスをつくってもらった。何とかして、というのはあった」 ■カーブ逃さず振り抜いた 打線が相手先発・九里に三回まで無安打と苦しめられたなか、四回に大島が右前打で出塁し、京田が犠打を決めて訪れた初の得点圏シーン。おいしい場面で、福留は内寄りにきたカーブを逃さなかった。今季4試合目のスタメンで初の3番起用。通算400二塁打に王手をかける先制打に、自身も左手を握って感情を示した。 「試合に出たらどんどん積極的にいこうと自分の中で思いながら打席に入った」 チームは4月3日の阪神戦(京セラ)から11試合連続で3得点以下と、ホームが遠かった。43歳のベテランがベンチで戦況を見つめながら気になったのは、好機で打撃が小さくなってしまう後輩たちの姿。この日見せた気持ちで引かない球界最年長のお手本のような一打は、12試合ぶりの4得点以上にもつながった。 ■目標だったお立ち台「幸せ」 試合後に待っていたのは、竜党が見つめるなかでのヒーローインタビューだ。古巣復帰後の一つの目標だったお立ち台から見える景色には「幸せ。泣きそうです」。ちゃめっ気たっぷりの受け答えに、"おかえり"に代わる拍手はさらに膨れ上がった。 「一つでも多く勝ってチームが上に行けるように。そこに集中してやっていきたいと思います」 連敗を「4」で止め、ここから仕切り直し。精神的支柱がグラウンドでも存在感を高めていく。(須藤佳裕)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
14 | 4 | 0 | 0.778 (-) | - (-) |
125 | 77 (-) | 35 (-) | 17 (-) | 17 (-) |
0.251 (-) | 1.990 (-) |
2 (-) |
巨人 |
11 | 6 | 3 | 0.647 (↑0.022) | 2.5 (↑0.5) |
123 | 75 (+7) | 51 (+2) | 17 (+2) | 14 (-) |
0.235 (-) | 2.380 (↑0.02) |
3 (-) |
ヤクルト |
8 | 7 | 3 | 0.533 (-) | 4.5 (-) |
125 | 67 (-) | 65 (-) | 16 (-) | 13 (-) |
0.248 (-) | 3.450 (-) |
4 (-) |
広島 |
9 | 9 | 1 | 0.500 (↓0.029) | 5 (↓0.5) |
124 | 54 (-) | 65 (+5) | 17 (-) | 9 (-) |
0.247 (↓0.003) | 3.110 (↓0.13) |
5 (-) |
中日 |
6 | 10 | 3 | 0.375 (↑0.042) | 7 (↑0.5) |
124 | 47 (+5) | 61 (-) | 3 (-) | 11 (+1) |
0.223 (↑0.003) | 2.820 (↑0.17) |
6 (-) |
DeNA |
3 | 15 | 2 | 0.167 (↓0.009) | 11 (↓0.5) |
123 | 61 (+2) | 104 (+7) | 13 (+2) | 4 (-) |
0.239 (↓0.004) | 5.070 (↓0.11) |
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