DeNA(★2対7☆)巨人 =リーグ戦5回戦(2021.04.17)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
1000060007802
DeNA
1000001002502
勝利投手:戸郷 翔征(2勝1敗0S)
敗戦投手:上茶谷 大河(0勝2敗0S)

本塁打
【巨人】香月 一也(2号・6回表3ラン),吉川 尚輝(1号・6回表ソロ)
【DeNA】牧 秀悟(6号・1回裏ソロ),戸柱 恭孝(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆巨人が快勝で6連勝。巨人は初回、梶谷の適時打で先制する。その後同点とされて迎えた6回表には、香月と吉川の2者連続本塁打などで6点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・戸郷が6回1失点の好投で今季2勝目。敗れたDeNAは、投打に精彩を欠いた。

◆巨人戸郷翔征投手(21)が、今季初黒星を喫した前回登板からの修正を期す。10日の広島戦(マツダスタジアム)では直球の制球が定まらず、広島菊池涼、安部に3安打を浴びるなど4回途中9安打4失点で降板した。「次は絶対にないように、同じ失敗を2度繰り返さないようにやっていきたい」と誓った。 15日の中日戦(東京ドーム)の試合前、ブルペンで明確に修正ポイントを掲げた。「コントロールと、変化球の精度が前回は悪かった。どれだけ真っすぐが良くてもはじき返されてしまう。変化球が必要な時もある」と内角、外角に意図通りに投げられるよう意識して投げ込んだ。 大エースからの愛ある言葉を力に変える。同日の練習中には菅野から「(10日の広島戦は)ちょっと調子悪かったな。でも次の試合修正していけ」と声をかけられた。「そういう言葉がけはありがたいし、もっと意識してやろうと思えるきっかけにもなる。一緒に練習できているのが一番ありがたいこと」としみじみ言った。 先発陣の好調が続いている。11日広島戦で完封した今村を皮切りに、サンチェス、畠、高橋、菅野と5試合連続で、ハイクオリティースタート(7回以上自責2点以下)を達成中だ。尊敬する菅野は16日DeNA戦を完封で今季初勝利を挙げた。「チームのいい流れに乗っていければ。そのためにいい投球ができるといい」と勝利のバトンを好調の今村につないでいく。【小早川宗一郎】

◆巨人は1回無死一、三塁から梶谷の右前打で先制。DeNAは1回1死、ルーキー牧の6号ソロで同点に追いついた。 巨人は6回2死満塁からDeNA上茶谷の暴投で2点を勝ち越し。さらに一、三塁として香月の3ラン、吉川のソロで一挙6得点。 DeNAは7回に戸柱が1号ソロも反撃は届かず。巨人は6連勝で先発戸郷は2勝目。DeNAは8連敗で上茶谷は2敗目。

◆DeNAは2年ぶりの8連敗となった。1-1の6回2死満塁から先発の上茶谷大河投手が暴投。三塁走者に続いて二塁走者も生還して2失点となった。さらに香月には3ラン、吉川にもソロ本塁打を許した。ここまで好投を続けてきたが、1イニングで一挙6点を失った。 上茶谷は「初回先制点を与えてしまいましたが、味方打線がすぐに追いついてくれたので、切り替えて投げることができました。それだけに6回のイニングは粘り切れずチームに申し訳ない気持ちです」と振り返った。 三浦大輔監督は6回について「あそこは(上茶谷に)何とか乗り切ってほしかった。2死まできて暴投で。力が入り過ぎたかなと思う。結果としてあそこが大きかった」と話した。しかし、そこまでの上茶谷は好投していただけに「1球1球気持ちを込めて投げていた。先制はされたけど、両コーナーに投げて踏ん張っていた」と評価した。 連敗中は2得点以下が7試合で、3得点が1試合と、打線が振るわない。この日も牧秀悟と戸柱恭孝のソロアーチ2本での2点にとどまった。三浦監督は「もう少しのところまできているが、結果につなげられない状況が続いている。何とかしたい。ちょっと考えます。明日こそ勝てるように頑張ります」と話した。

◆巨人梶谷隆幸外野手(32)がバットと足で6連勝に貢献した。 初回無死一、三塁では5試合連続打点となる先制適時打。同点の6回2死満塁では暴投で生じた隙を見逃さず、三塁ベースコーチの制止を振り切って二塁から本塁を陥れた。一気に2点を勝ち越してDeNA上茶谷の心を折り、香月と吉川の連続本塁打も呼び込んだ。「チャンスが多く回ってくるのでより1打席が大事になってくる」と集中力を高める梶谷に、原監督も「いいプレーが重なるといいゲームになる」と、うなずいた。

◆巨人戸郷翔征投手が、昨季苦しんだ横浜で6回を3安打1失点の好投を見せた。 先制した直後の1回、牧に同点ソロこそ浴びたが、2回以降はDeNA打線を1安打に封じ、追加点を与えなかった。昨季2戦2敗、防御率9・90と苦手とした同球場で今季2勝目を手にした。 「先制してもらって、その後にホームランを打たれたのが悔しかったけど、そこから立ち直れて良かったかなと思う」とうなずいた。

◆がむしゃらなスイングが巨人の6連勝を決めた。香月一也内野手(25)が2点を勝ち越した直後の6回2死一、三塁、DeNA上茶谷が暴投と四球で気落ちしたのを見逃さずに、初球を右翼席へ2号3ラン。2試合ぶりの先発起用に応えた。「がむしゃら」をモットーにフルスイングに磨きを掛ける、前日16日に誕生日を迎えたばかりの25歳。1軍生き残りへ、限られた出場機会で必死のアピールを続ける。迷わず初球を振り抜いた。6回2死一、三塁、香月は143キロの内角低めの直球を右翼席に運んだ。暴投で2点を勝ち越した直後、1球ボールで大城が四球。動揺する上茶谷の失投を逃さず、仕留めにいった。「狙うというより積極的に。もうがむしゃらですから。がむしゃらです。もうほんと、がむしゃら」。3度「がむしゃら」というフレーズをくり返すほどの必死さがとどめの1発を生んだ。 4日に中島、丸、若林、ウィーラーが新型コロナウイルス陽性判定を受けたことで、急きょ1軍に昇格した。チームにとっては主力離脱の危機。「僕にとってはチャンスだった。チャンスをつかむというのをがむしゃらにやって。結果を出し続けたい」。昨季は2軍戦でリーグ5位タイの11本塁打を放ちながら、1軍では無安打。このチャンスは逃せないと、背水の覚悟で1軍に来た。 2軍では阿部2軍監督の下、徹底的に振り込んできた。昨季9月の移籍から3日後の9月12日には約30分、マンツーマンで800球ほどティー打撃を行った。その後も、指導を仰いできた。「スイングはロッテ(の時)よりも強くなっていると思います」と自信も付いた。今季は打率3割3分3厘、2本塁打、5打点。先発出場した6試合では全て安打と必死さが結果に結びついてきた。 16日に25歳の誕生日を迎えた。もがいて、磨いて、ようやくチャンスを手にするところまできた。「気に入ってます。僕らはもう必死なんで。言い続けようと」。プロ7年目。愛着を持って連呼する「がむしゃら」が絵になる男に、なりつつある。【久永壮真】 ▽巨人原監督(6回、2点を勝ち越した後に香月が放った2号3ランに)「大きいよね。非常にダメ押し的な、大きな本塁打だった」

◆DeNAは9日阪神戦から8連敗となり、開幕20試合を消化して3勝15敗2分け。 開幕20試合消化時に3勝以下は00年ロッテ(3勝17敗)以来で、セ・リーグでは50年国鉄の2勝17敗1分け、85年ヤクルトの3勝15敗2分けに次いで3度目。DeNAにとって開幕20戦3勝は球団初の屈辱。

◆がむしゃらなスイングが巨人の6連勝を決めた。香月一也内野手が2点を勝ち越した直後の6回2死一、三塁、DeNA上茶谷が暴投と四球で気落ちしたのを見逃さずに、初球を右翼席へ2号3ラン。2試合ぶりの先発起用に応えた。「がむしゃら」をモットーにフルスイングに磨きを掛ける、前日16日に誕生日を迎えたばかりの25歳。1軍生き残りへ、限られた出場機会で必死のアピールを続ける。 迷わず初球を振り抜いた。6回2死一、三塁、香月は143キロの内角低めの直球を右翼席に運んだ。暴投で2点を勝ち越した直後、1球ボールで大城が四球。動揺する上茶谷の失投を逃さず、仕留めにいった。「狙うというより積極的に。もうがむしゃらですから。がむしゃらです。もうほんと、がむしゃら」。3度「がむしゃら」というフレーズをくり返すほどの必死さがとどめの1発を生んだ。 4日に中島、丸、若林、ウィーラーが新型コロナウイルス陽性判定を受けたことで、急きょ1軍に昇格した。チームにとっては主力離脱の危機。「僕にとってはチャンスだった。チャンスをつかむというのをがむしゃらにやって。結果を出し続けたい」。昨季は2軍戦でリーグ5位の11本塁打を放ちながら、1軍では無安打。このチャンスは逃せないと、背水の覚悟で1軍に来た。 2軍では阿部2軍監督の下、徹底的に振り込んできた。昨季9月の移籍から3日後の同12日には約30分、マンツーマンで800球ほどティー打撃を行った。その後も、指導を仰いできた。「スイングはロッテ(の時)よりも強くなっていると思います」と自信も付いた。今季は打率3割3分3厘、2本塁打、5打点。先発出場した6試合では全て安打と必死さが結果に結びついてきた。 16日に25歳の誕生日を迎えた。もがいて、磨いて、ようやくチャンスを手にするところまできた。「気に入ってます。僕らはもう必死なんで。言い続けようと」。プロ7年目。愛着を持って連呼する「がむしゃら」が絵になる男に、なりつつある。【久永壮真】 ▼巨人原監督(6回、2点を勝ち越した後に香月が放った2号3ランに)「大きいよね。非常にダメ押し的な、大きな本塁打だった」

◆巨人が強い! 今季初の6連勝で貯金を最多の5とした。初回に梶谷隆幸外野手が先制打。1-1の6回には相手暴投と香月一也内野手(25)と吉川尚輝内野手(26)の2者連続アーチで6点を奪って試合を決めた。先発の戸郷翔征投手(21)は6回3安打1失点で今季2勝目を挙げた。 雨の中の一戦を快勝した試合後、原辰徳監督(62)は「寒いよ」と切り出した。主な一問一答は、以下の通り。 ? -戸郷は悪天候の中でも粘った 原監督 そうですね、良かったと思います。変化球が多かったのかな? でも前回、不本意なあれだったので、勝ち星がついたというのは大きいですよね。 -香月も効果的な3ラン 原監督 大きいよね。あれは非常にダメ押し的な、大きな本塁打だったと思う。 -1番松原も好調で初回に松原から3連打 原監督 そこもそうだし、6点のビッグイニングの時も彼からだもんね。 -梶谷も好打に好走塁 原監督 そうですね。いいプレーが重なるとね、いいゲームになるよね。 -チャンスを得た香月と松原が活躍。新外国人らが1軍に昇格した場合、来週に入れ替えもあるかもしれないと考えるとうれしい悩みでは 原監督 うん? 入れ替えあるの? 来週? -という予想です 原監督 ああ、そう。いやいやいや、あんまりまだ考えていないな。 -連勝中は下位打線がいい形でつないでいる 原監督 そうですね。主力選手も少し動いたという部分もあるし。まあ、そうね、どうなんだろう、どっちが早いの? 相乗的な部分? 俺もよく分からないけど、サブプレーヤーの方が頑張ったのかな? それに火を付けたということか?

◆打者は3回に1度打てば好打者だが、投手は1球の失投が命取りになる因果な職業だ。 DeNA上茶谷大河投手(24)は、6回2死まで好投していた。直球は最速148キロと走り、カットボールやチェンジアップも効いていた。初回に3連打で1点を失ったが、併殺打でピンチを切り抜けた。1回裏にルーキー牧の6号ソロですかさず同点に追い付いてもらうと、後はすいすい。5回には3者連続三振を奪った。 雨脚が一気に強まった6回は、2安打と申告敬遠で1死満塁となった。開幕戦でチームがサヨナラ本塁打を浴びた5番亀井が打席に入った。初球はチェンジアップで見逃しストライク。2球目ら5球目までファウルが続いた。6球目。147キロ直球で見逃し三振を奪った。どんどんと気合が高まっていた上茶谷は、ほえた。観客の注目を一身に浴びた。球場のボルテージは最高潮を迎えた。 しかし、この直後、舞台は暗転した。次打者大城に対した、2ボールからの3球目。139キロのカットボールが、ホームベースの手前でワンバウンドした。捕手嶺井が体で止めにいったが、ボールは一塁側に転がった。この間に、三塁走者松原に続き、昨年まで同僚だった二塁走者の梶谷も一気に生還した。 緊迫していた試合の雰囲気が、少し緩んだ。上茶谷は大城を四球で歩かせると、香月に右翼へ3ランを浴びた。吉川にも2者連続アーチを浴びた。 上茶谷 初回、先制点を与えてしまいましたが、味方打線がすぐに追いついてくれたので、切り替えて投げることができました。それだけに6回のイニングは粘り切れずチームに申し訳ない気持ちです。 ベンチに戻ると、長い時間、タオルで顔を覆った。泣いていたかどうかは、分からない。反省の弁を述べた。連敗中だけに、どうしても勝ち越し点を与えたくなかったという心中が、コメントから透けた。 三浦監督は、亀井までの投球を高く評価した。「先制され、走者が残ったところで踏ん張って、上茶谷らしく両コーナーに投げられていた」。だが、1球の暴投が、勝敗を分けたのも事実だ。「痛い。ベース付近でワンバウンドしたし、ぬれてましたから一塁側に転がった。(一挙2失点は)仕方ない。力が入り過ぎた」。その後の連続本塁打で、勝敗は完全に決した。「切り替えができなかったのかな。ボールは悪くなかったが、何とかしてほしかった」。気迫が伝わる投球内容はほめたいが、最終的に7失点という結果となった以上、手放しでほめられない。微妙な言い回しにならざるを得なかった。 打線が2回から5回の間に、1点でも取っていれば、展開は変わっただろう。8連敗中の得点は、7試合が2点以下、1試合は3点だ。ソト、オースティンの外国人が打線に加わったが、爆発には至っていない。好機はつくっても適時打に欠ける展開が続く。「スコアラーからデータをもらって対策しているが、結果が出ない以上、違う対策をしていかないと。最後まで選手たちは元気を出して、諦めずにやっていた」。打撃面での打開策を模索しながら、ハマの番長は懸命に前を向いた。【斎藤直樹】

◆巨人戸郷翔征投手(21)がDeNA打線を相手に6回3安打1失点と好投。今季2勝目を挙げた。昨季は同戦4試合に登板し、唯一の負け越しとなる1勝3敗。球団別防御率6・75は自身ワーストだった。しかし、今季は2戦2勝、防御率1・38と見違える姿を見せている。 先頭に四球を与えても動じなかった。戸郷は3回無死二塁、カウント1-2から1回に同点ソロを浴びた牧の内角へ131キロのフォークを落とし、空振り三振を奪った。オースティン、佐野と続く主軸を3者連続三振に仕留め、ピンチを危なげなく脱した。「そこが一番大きかったかなと思う。1点を取られなかったのが勝利のいい要因になったかなと思う」とうなずいた。 先発ローテーションに定着し、飛躍の1年だった20歳を終え、4日で21歳になった。父の健治さんが2日が誕生日のため、戸郷家では2人の間をとって例年3日に祝うのが決まり。3日はヤクルト戦に先発したが1回に2ランを浴び、8回2失点。好投も実らず引き分けに終わった。例年通り1日早い誕生日を祝うため、試合後に電話をくれた母から好投をねぎらわれたが「みんな頑張っているのに。自分が打たれたから」。勝ちきれなかった責任を自分で背負った。 この日は2回以降、非の打ちどころがない投球を続け、追加点を与えなかった。雨脚の強まった6回に打線から大量6点の援護を受け、自身横浜初勝利。昨季2戦2敗、球場別防御率9・90と苦しんだ敵地でチームの6連勝に貢献した。「(連勝中で)ちょっとプレッシャーだったけど、僕も続くことができて次のピッチャーにいいプレッシャーを与えられたかなと思う」。昨季、1年間先発ローテーションを回った若武者が確かな成長の跡を示している。【久永壮真】

◆DeNAのD2位・牧秀悟内野手(22)=中大=が一回に同点の6号ソロを左翼席中段へたたき込んだ。  「カウントが有利だったので甘い球がきたら強く打とうと決めてました。最高の結果になり嬉しいです」  14日のヤクルト戦(神宮)以来のアーチ。1点を先制された直後の一回1死で打席へ入り、カウント3-1からの5球目、戸郷の151キロ直球をフルスイングした。打球は瞬く間に左翼席中段へ着弾。7本塁打でリーグトップに立つ村上に1本差に迫る一発で試合の流れを引き戻した。

◆巨人・香月一也内野手(25)が「7番・一塁」でスタメン出場し、六回に2号3ランをマークした。  2点リードの六回2死一、三塁。上茶谷の低めの143キロ直球を豪快に右翼席へ運んだ。この時点で今季20打数7安打、2本塁打、5打点と好調をキープ。昨季途中に沢村拓一投手(現レッドソックス)とのトレードでロッテから加入した左の強打者が存在感を示している。  続く8番吉川も中越えへ1号ソロで続き、2者連続本塁打となった。

◆巨人・戸郷翔征投手(21)が6回3安打1失点、8奪三振と好投した。  1-0の一回にDeNAのドラフト2位・牧(中大)に被弾し1点を失ったが、その後は圧巻の投球を披露。二回以降は150キロ前後の直球をコースに投げ分け、決め球のフォークボールで8奪三振と付け入る隙を与えなかった。  六回に味方が勝ち越し。強い雨が降りしきる悪天候の中で最少失点にまとめ、勝ち投手の権利を持ってマウンドを救援陣に託した。

◆巨人が快勝で6連勝を飾った。1-1の六回2死満塁から暴投で2点を勝ち越し、香月の3ランと吉川のソロで突き放した。戸郷は6回3安打1失点で2勝目を挙げた。DeNAは上茶谷が6回7失点と踏ん張れず8連敗を喫した。

◆巨人が6連勝。同点の六回に相手投手の暴投で勝ち越し、香月の2号3ラン、吉川の1号ソロの2者連続本塁打で突き放した。先発の戸郷は6回1失点で2勝目。原辰徳監督(62)が振り返った。  --戸郷は悪天候の中でも粘った  「そうですね、良かったと思います。前回、不本意なあれだったので、勝ち星がついたのは大きいですよね」  --香月が2号3ラン  「大きいよね。あれは非常に駄目押し的な、大きな本塁打だったと思う」  --一回に松原から3連打で先制  「そこもそうだし、6点のビッグイニングの時も彼からだもんね」  --梶谷もいいところで打ち、好走塁も  「いいプレーが重なるといいゲームになるよね」  --久々のスタメンの吉川が1号ソロ  「何か吹っ切れてくれればいいなと思いますね。らしさが出てくるといいなと思いますね」  --新外国人のスモークはきょうも2軍で2安打を放った  「ああ、そうですか。まだ聞いていなかったので。よく話し合って、そこで(昇格時期などを)決めるということでしょうね」

◆DeNAの上茶谷は勝負どころで踏ん張れなかった。気合の入った投球で五回までは1失点。だが、1-1の六回2死満塁でカットボールがホームベースの前でワンバウンドして暴投となり、一気に2走者の生還を許すと香月に3ラン、続く吉川にソロと一気に崩れた。  6回7失点で2敗目を喫し、チームも8連敗となり「粘り切れず、申し訳ない」とうなだれた。三浦監督は20試合を終えてまだ3勝のチームに「選手たちは諦めずに戦っている。何とか結果につなげられるようやっていくだけ」と言葉を絞り出した。

◆浮上のきっかけをつかめない。2019年4月以来の8連敗。DeNA・三浦大輔監督(47)は重い口を開いた。  「選手たちは元気を出して諦めずに戦っていた。何とか結果につながるように戦っていくしかない」  好投していた先発の上茶谷が1-1で迎えた六回に突如崩れて6失点。借金は18年8月19日以来の「12」まで膨らんだ。  降り続く雨の中、打線は湿ったままだった。15日のヤクルト戦(神宮)の四回に柴田が記録したのを最後に、23イニング連続で適時打が出ない。連敗中は、いずれも3得点以下と自慢の強打が鳴りを潜めている。  その中で"孤軍奮闘"を続けるのがドラフト2位・牧(中大)だ。0-1の一回1死、カウント3-1から戸郷が投げた151キロの直球を捉え、左翼席に一時同点とするソロ。「カウントが有利だったので、甘い球がきたら強く打とうと決めていた」と拳を握った。  ドラフト制(1966年)以降に入団した新人による4月までの最多本塁打記録まで、1本に迫る6号。打点もリーグ単独トップの18に伸ばした。ただ、チームの勝利にはつながらなかった。  コロナ禍で来日が遅れたオースティン、ソトの両助っ人の状態も上がらず、三浦監督は「スコアラーと考えているが、結果として点が取れていない。違う対策をとっていかないと」と打線の組み替えを示唆した。新人監督が、懸命に現状打破への一手を模索する。(箭内桃子)

◆3番打者としての出場が続いている梶谷が一回、先制の右前適時打を放ち、5試合連続打点をマーク。「チャンスの場面が多く回ってくるので、より1打席が大事になってくる。自分のスイングをすることだけを意識していました」と納得の表情だった。この日は2安打1打点。最近5試合は18打数10安打の打率・556、7打点と絶好調だ。

◆巨人は17日、DeNA5回戦(横浜)に7-2で勝ち、6連勝を飾った。先発の戸郷翔征投手(21)が悪天候をものともせず6回110球を投げて3安打1失点で8三振を奪い、今季2勝目を挙げた。新型コロナウイルス禍で野手の主力を欠く中、チームを支えるのが6連勝全てで勝ち星が付く先発投手陣。その一角を担う若き右腕の快投で、リーグ首位を走る阪神とのゲーム差を2・5に縮めた。 ■エース菅野の激励に応えた  降りしきる雨の向こうに見えるミットを目掛け、丁寧に腕を振った。戸郷が6回をソロ本塁打による1失点にとどめ、2勝目をつかみ取った。  「気持ちを切らさず、集中して挑めていた。雨の中で、このような投球ができて良かった」  足場の悪いマウンドで、直球とフォークボールによるシンプルな攻めを貫いた。ハイライトは1-1の三回。無死二塁で牧、オースティンをフォークで空振り三振に仕留め、4番・佐野には内角低めの直球で見逃し三振。「勝利の要因になった」と胸を張った。  エースの一言に背中を押された。前回10日の広島戦(マツダ)では四回途中まで9安打4失点と乱れ、黒星を喫した。そこで「調子が悪かったな。次の試合で修正していけ」と声を掛けてくれたのが菅野だった。  その言葉に21歳は「ありがたいし、もっと意識してやろうと思えるきっかけになる」と奮い立った。重心を下げて投げるなどして制球面を修正。前日に現役最多21度目の完封勝利を挙げたエースに食らいつくように、チームを6連勝に導いた。 その他の写真(2/2枚) ■貯金は今季最多の「5」 阪神と2・5差  首位・阪神を追う巨人。チームを支えるのが、安定した先発投手陣だ。ローテは菅野、戸郷、今村、サンチェス、畠、高橋を中心に回っており、今季20試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)が実に16試合(80%)。さらに高いレベルでの先発投手の評価基準となるハイクオリティースタート(7回以上、自責点2以下)も14試合を数える。  6連勝全てで先発投手に白星が付き、開幕2試合目以降は引き分けを除いて全て先発が勝利投手か敗戦投手になっているのも、先発が一定のイニングを投げ、役割を全うしているからこそ。球団ワーストタイの12試合連続3得点以下を記録するなど一時打線が低迷した中でも上位を維持できるのは、先発陣の安定感によるところが大きい。  貯金は今季最多の「5」に増えた。戸郷は「(好調な先発陣に)僕も続くことができて、次の投手にいいプレッシャーを与えられたかな」と雨空の横浜で晴れやかに笑った。(樋口航) ★12試合連続で先発投手に白星か黒星  〔1〕巨人のシーズン6連勝は、昨年9月5日の阪神戦-同16日の阪神戦で9連勝(1分けを挟む)して以来。6連勝の勝利を全て先発投手が挙げたのは、2019年8月14日の広島戦-同21日の中日戦(菅野→桜井→高橋→山口→メルセデス→菅野)以来2年ぶり。  〔2〕4日のヤクルト戦から12試合連続で先発投手に白星か黒星のいずれかがついている。巨人で12試合以上続けて先発投手に勝敗がついたのは、18年5月5日のDeNA戦-同25日の阪神戦(16試合連続)以来3年ぶり。

◆浮上のきっかけをつかめない。2019年4月以来の8連敗。DeNA・三浦大輔監督(47)は重い口を開いた。  「選手たちは元気を出して諦めずに戦った。何とか結果につながるように戦っていくしかない」  苦しい状況で"孤軍奮闘"を続けるのがドラフト2位・牧秀悟内野手(22)=中大=だ。先制された直後の一回、戸郷が投げた151キロの直球を捉え、左翼席へ一時同点のソロ。「甘い球が来たら強く打とうと決めていた」と拳を握った。  ドラフト制(1966年)以降に入団した新人による4月末までの最多本塁打記録に、あと1本と迫る6号。打点はリーグ単独トップの18に伸ばし、打率・350は同3位。打撃主要3部門で新人王のライバル、阪神D1位・佐藤輝(近大)を上回る。  ただ、ルーキーの活躍が打線全体に波及しない。15日のヤクルト戦から23イニング連続で適時打がなく、連敗中は全て3得点以下。18年8月19日以来の借金「12」となり、開幕から20試合を終えて3勝以下は球団ワースト。セ・リーグでは1950年の国鉄(2勝)、85年のヤクルト(3勝)に次いで3度目の不名誉な記録となった。  三浦監督は「結果として点が取れていない。違う対策をとっていかないと」と打線の組み替えを示唆した。新人監督が、現状打破への一手を模索する。(箭内桃子)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1440 0.778
(-)
-
(-)
12577
(-)
35
(-)
17
(-)
17
(-)
0.251
(-)
1.990
(-)
2
(-)
巨人
1163 0.647
(↑0.022)
2.5
(↑0.5)
12375
(+7)
51
(+2)
17
(+2)
14
(-)
0.235
(-)
2.380
(↑0.02)
3
(-)
ヤクルト
873 0.533
(-)
4.5
(-)
12567
(-)
65
(-)
16
(-)
13
(-)
0.248
(-)
3.450
(-)
4
(-)
広島
991 0.500
(↓0.029)
5
(↓0.5)
12454
(-)
65
(+5)
17
(-)
9
(-)
0.247
(↓0.003)
3.110
(↓0.13)
5
(-)
中日
6103 0.375
(↑0.042)
7
(↑0.5)
12447
(+5)
61
(-)
3
(-)
11
(+1)
0.223
(↑0.003)
2.820
(↑0.17)
6
(-)
DeNA
3152 0.167
(↓0.009)
11
(↓0.5)
12361
(+2)
104
(+7)
13
(+2)
4
(-)
0.239
(↓0.004)
5.070
(↓0.11)