西武(☆2対1★)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2021.04.16)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
1000000001501
西武
10000100X2501
勝利投手:髙橋 光成(3勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗6S))
敗戦投手:石川 柊太(1勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(2号・1回表ソロ)
【西武】森 友哉(3号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は1点を先制された直後の1回裏、相手の暴投の間に1点を挙げ、同点とする。そのまま迎えた6回には森のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋が7回1失点の好投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、打線が1得点と振るわなかった。

◆ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(21)が16日、入団3年目で初めて出場選手登録された。中継ぎとしてブルペン待機する。 15日オリックス戦で今季初勝利をつかんだ武田は次回22日に試合がないため、1度登録を外れた。 スチュワートは18年の全米ドラ1右腕。過去のオープン戦では1軍経験があるが、公式戦では初の昇格。工藤監督は試合前に「ファームのほうからいい報告をきいている。中継ぎで使う予定にしています」と話した。今季のウエスタン。リーグでは3試合に先発して2勝0敗、防御率1・29の成績を残している。

◆西武高橋光成投手(24)が、ソフトバンク石川との開幕投手対決に臨んだ。前回2日の同カードでは8回4安打2失点の好投で2勝目を挙げるなど、対ソフトバンク戦は19年5月から7連勝中。右腕は「攻めのピッチングを貫き、どんどん押していきたいです。1番から9番まで気を抜けない打線ですが、自分本来の投球を心掛けて、実力を十二分に発揮できればと思います。打者に向かっていく気持ちを忘れず頑張ります」と意気込んでマウンドで上がった。 1回2死からグラシアルに先制ソロを被弾。続く栗原に四球を与えたが、デスパイネを三ゴロに仕留め最少失点でしのいだ。味方が同点に追い付いた2回からは、宣言通りテンポよく攻めの投球でアウトを積み重ねた。4回、5回、6回と連続で3者凡退。昨季リーグ覇者を相手に力強いピッチングを続けた。 すると6回、高橋の好投に応えるかのように正捕手の森が3号ソロを放ち1点を勝ち越し。リードして迎えた7回は2死一、二塁のピンチを招いたが、8番甲斐を捕邪飛に仕留めてガッツポーズ。7回を107球、3安打1失点。3勝目の権利を持って、2番手平良へマウンドを託した。

◆ソフトバンクは1回2死、グラシアルの2号ソロで1点を先制。西武も1回1死三塁から石川の暴投で1点をかえし同点とした。 西武は先発高橋が2回以降、テンポよく力強い投球で6回まで1失点。6回1死から森の3号ソロで1点を勝ち越した。 西武は8回から継投で逃げ切り2連勝。高橋が3勝目。ソフトバンクは好機であと1本が出ず連勝が2で止まった。石川が2敗目。

◆ソフトバンクのグラシアルが8試合ぶりの今季2号ソロを放った。初回2死、西武高橋から中堅左へ弾丸ライナーで運ぶ先制弾。「カットボールをいいスイングで打つことができたと思う」。先発野手陣では唯一の打率3割超えとなる3割2分4厘。勢いに乗り切れない打線の中で気を吐いている。

◆ソフトバンク石川は8回途中2失点と好投も、2敗目を喫した。先制した直後の1回は暴投で同点とされ、6回に森に決勝の勝ち越しソロを浴びた。これで西武に今季2戦2敗。「チームを勝たせることができなかった。初回の失点は防ぐことができたと思うし、ホームランも絶対に打たれてはいけない場面でした。同じことを繰り返さないようにしないといけない」と悔やんだ。

◆西武高橋光成がソフトバンク石川との開幕投手対決を制して3勝目を挙げた。テンポよく攻めの投球で7回を107球、3安打1失点。対ソフトバンク戦は19年5月から8連勝となり「絶対勝つんだという強い気持ちで打者に向かっていきました。粘り強く投げ切れたのはよかったです」とお立ち台で笑顔を見せた。

◆ソフトバンクは西武に敗れ、首位から転落。今季は西武戦に4戦4敗となり、西武高橋に対しては通算8連敗となった。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -西武高橋に8連敗 工藤監督 そうですね、フォークが気になると、低めの真っすぐが打てなかったり、打者のイメージだったりそういうのもあるんでしょうけどね。なかなかね、そこをなんとか打ち崩さないと、いつまでも同じようにやられてしまうのでね。そこはまた次の機会にね、次こそはという思いで行くしかないですね。 -石川は好投 工藤監督 8回途中で交代にはなりましたけど、本当に良かったと思いますよ。自分の修正するところもできていたし、パワーカーブも入っていた。あれが彼の本当の持ち味かなと思うので。失投のないピッチャーはいないと思うので、それを打たれたらしょうがない。初回の1点はもったいないという思いはありますけど、その中で8回を2点でというのはナイスピッチング。よく投げたと思います。 -今季一番の投球 工藤監督 ですね。やっぱり1週間の過ごし方がね。ぼくも外野でずっと見てますけど、1週間の中でできる限りのことをして、今日というところだったですけどね。良く投げたと思うし、いい1週間の過ごし方をしたと思います。勝てないとつらいところもあると思うし、ウッってなっちゃうかもしれないですけど。必ずこういうピッチングをしていれば打線が打ってくれて勝つときもあると思うのでね。とにかく我慢強く、1失点でも少ないように頑張ってくれればまた勝ち星も来ると思うのでね。また頑張ってほしいなと思います。 -西武には4連敗 工藤監督 でも、1年通して戦わなきゃいけないのでね。そこはしっかりまた切り替えて、明日のゲームということになるんでね。いつまでも終わったことを悔やむよりは、反省して明日につなげていく。毎日試合が続くのでね。いつまででも残しているよりも、すべきことは明日すると。そのための反省だったらいいです。いつまでも打てなかったときの映像や打たれた映像を見て、ああと思うのは良くないと思う。切り替えてね。明日のために反省して、明日のゲームに備えることが大事かなと思います。 -9回に中村晃が粘って出塁 工藤監督 ああやってね、それまで悔しい3打席があって、最後に粘れて打てたのが彼のいいところだと思うし、あれを最初からしっかり出せれば、明日は4打数4安打3打点ぐらいいくんじゃないですか。どうですか。願いましょう。頑張るしかないのでね。明日頑張ります。

◆ソフトバンクが「天敵」の西武高橋を打ち崩せず、1日で首位から陥落し、3位に後退した。得点は初回グラシアルのソロのみで、その後は7回まで投げた右腕の前に1度しか二塁を踏めず。19年5月から3年越しの8連敗と歯が立たない。2週間前にも敗れて「やられたらやり返すのがこの世界」と誓った工藤監督は返り討ちにあい、「次こそはという思いで行くしかない」と苦しい言葉を絞り出した。 頼みの役者たちがチャンスをつくれない。同点の3回。無死一塁で柳田が1球で二塁併殺打に倒れる淡泊な結果に。1点を追う9回も1死一塁で松田が2球で遊撃併殺打となった。敵地に駆け付けた鷹党からため息がもれ、工藤監督は「フォークが気になると低めの真っすぐが打てなかったり。そこをなんとか打ち崩さないと、いつまでも同じようにやられてしまう」と打線の奮起を促した。 特に心配なのは柳田で、9試合連続で打点がない。得点圏打率はチーム最低、リーグワースト5位の1割1分8厘と深刻だ。プロ11年で6度も3割を超えている勝負強い男が苦しんでいる。両アキレス腱(けん)のコンディション不良から再起して開幕には間に合ったが、主砲の復調なくして5年連続の日本一はない。 西武戦は18年9月以来の4連敗。山川、栗山、外崎ら主軸がいない相手に今季1度も勝てず、一夜で首位を譲った。工藤監督は「いつまでも終わったことを悔やむよりは、反省して明日につなげていく」と切り替えた。連夜同じセリフを、鷹党には聞かせたくない。【只松憲】

◆「これや!!」。西武森友哉捕手(25)が、14試合ぶりとなる3号決勝ソロでチームを首位タイ浮上に導いた。同点の6回1死、ソフトバンク石川の直球を右翼席へ。「久しぶりの完璧な当たり。うれしかったです」と自画自賛の1発だった。守っては先発高橋を巧みにリードし、7回2死一、二塁のピンチではフェンス際の飛球を好捕。獅子の要が攻守で存在感を見せた。 久々の手応えに、お立ち台で笑みが浮かんだ。「昨日の練習で(打撃コーチの)赤田将吾さんにいろいろ教えてもらいながら『これや!!』というのが見つかったので。明日からもっと打てると思います」。具体的には明かさなかったが「タイミングの取り方」を修正。「自分のスイング、自分のポイントで、しっかり芯に当たった」とうなずいた。7回の好捕については「あれは(一塁の)呉さんが取るべきだと思います」と笑ったが、こぼれそうになる白球を必死で抑えて白星につなげた。 チームは主力不在で苦しい状況だが、山川がインスタグラムに打撃動画をあげるなど復帰も見えてきた。「もうちょっとで帰ってくるなと。辛抱強くやるだけですね」。若き攻守の要が、力強くチームを支えていく。【鈴木正章】 ▽西武辻監督(森の活躍に)「あの1発が大きかった。リードでは強気でいくところはだいぶいけるようになった。ピッチャーを引っ張ってくれている」

◆ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(21)が来日3年目で初の1軍昇格となった。  2018年に米大リーグ・ブレーブスに1巡目指名されたが、身体検査で手首を問題視されて入団に至らなかった。ソフトバンクの練習環境などを視察した末、6年総額700万ドル(約7億6000万円、金額は推定)で入団。日本球界3年目の今季はウエスタンで3試合に登板して2勝、防御率1・29の好成績を残してきた。  工藤監督は常々、選手を昇格させた際には「上げたからには使う」と強調してきた。米大リーグも注目するほど、無限の可能性を秘めた21歳。1軍デビューも近そうだ。代わって、武田翔太投手(28)が登録抹消となった。

◆西武が今季ソフトバンク戦4連勝で首位に浮上した。1-1の六回、森の3号ソロで勝ち越し。高橋は7回3安打1失点で、自身3連勝を飾った。増田が6セーブ目。ソフトバンクは八回途中2失点の石川を援護できなかった。

◆西武・森友哉捕手(25)が、大阪桐蔭高の1学年先輩に当たる阪神・藤浪晋太郎投手(27)の打撃センスを絶賛した。  森はこの日、藤浪がヤクルト戦(甲子園)で本塁打を放ったことに対して感想を求められると、「藤浪さんは当たったら飛びます、むちゃくちゃ。リーチが長いんで。大会でもぼちぼちホームラン打っていましたし、甲子園でも打った。バッティングは割といいなというイメージです」と語った。  森もこの日のソフトバンク戦(メットライフ)で勝ち越しの3号ソロ。大阪桐蔭高時代に甲子園で春夏連覇を果たした最強バッテリーによる"アベック弾"となった。

◆ソフトバンクはあと1本が出なかった。七回はデスパイネと松田が四球を選び、2死一、二塁で甲斐。フルカウントから、高橋の変化球にタイミングを外され、捕邪飛に打ち取られた。  八回は2番手の平良から、先頭の代打明石が左前打を放ち、2死一、三塁として栗原を迎えたが、空振り三振に倒れた。高橋にはソフトバンク戦8連勝を許し、工藤監督は「次の機会に打ち崩すしかない」と打線へ奮起を求めた。

◆頼れる正捕手だ。西武・森友哉捕手(25)が1-1の六回1死から、右越えに勝ち越しの3号ソロを放った。チームは楽天と並んで首位に浮上し「久しぶりに完璧の当たりでした」と振り返った。  石川の143キロを振り抜き、3月28日のオリックス戦以来、14試合ぶりの一発。この日は2四球と八回の左前打で全打席で出塁した。守備でも七回2死一、二塁。甲斐の飛球を一塁ベンチ前で倒れこみながらキャッチと、攻守で存在感が際立っていた。  約390キロ離れた甲子園では大阪桐蔭高の1学年先輩、阪神・藤浪がヤクルト戦で本塁打を放った。森は「藤浪さんは当たったら飛びます。むちゃくちゃ。リーチが長いので」と解説。2012年の甲子園春夏連覇バッテリーによる"アベック弾"となった。  東京五輪の代表候補でもあるが「そこを見据えて何かやるというのはないです」と言い切った。目指すは西武での2年ぶりのリーグ優勝だ。「このまま突っ切っていきたい」。ソフトバンク戦は今季4戦全勝のチームを森がけん引する。(湯浅大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
1061 0.625
(↑0.025)
-
(↓0.5)
12662
(+2)
59
(+1)
14
(+1)
21
(-)
0.226
(↓0.002)
3.430
(↑0.16)
1
(1↑)
楽天
1063 0.625
(↑0.025)
0
(↓0.5)
12479
(+4)
68
(+1)
17
(-)
5
(-)
0.237
(↑0.003)
3.280
(↑0.13)
3
(2↓)
ソフトバンク
1072 0.588
(↓0.037)
0.5
(↑0.5)
12471
(+1)
62
(+2)
14
(+1)
4
(-)
0.243
(↓0.004)
3.210
(↑0.05)
4
(-)
ロッテ
784 0.467
(-)
2.5
(-)
12491
(+3)
70
(+3)
18
(+1)
9
(-)
0.234
(↓0.002)
3.460
(↑0.14)
5
(-)
ORIX
6103 0.375
(-)
4
(-)
12456
(+3)
62
(+3)
10
(+1)
4
(-)
0.225
(↑0.003)
2.910
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
4103 0.286
(↓0.022)
5
(↓0.5)
12646
(+1)
84
(+4)
2
(-)
10
(-)
0.207
(↓0.003)
4.380
(↑0.02)