楽天(★3対7☆)ロッテ =リーグ戦6回戦(2021.04.15)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:岩下 大輝(2勝1敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(1勝2敗0S)

本塁打
【楽天】太田 光(3号・9回裏2ラン)

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◆ロッテは両軍無得点で迎えた4回表、レアードの犠飛と藤岡の適時打で2点を先制する。その後9回には、打者一巡の猛攻で5点を挙げ、試合を決めた。投げては、先発・岩下が5回2安打無失点で今季2勝目。敗れた楽天は、9回に3点を返すも、反撃が遅かった。

◆体の強い張りで4試合連続で欠場していた楽天茂木栄五郎内野手(27)が、スタメンに名を連ねた。 「5番DH」で先発。頼れるキャプテンの戦列復帰により1番辰己、2番小深田、3番島内、4番浅村という開幕当初の打順に戻った。

◆序盤は投手戦。ロッテ先発岩下は力強い直球を軸に3回まで1安打無失点。楽天先発瀧中もテンポよく3回まで1安打無失点。 ロッテは4回にレアードの犠飛と藤岡の適時二塁打で2点を先制。5回から継投に入った。楽天は6回まで無得点。 ロッテが逃げ切って2連勝。岩下が2勝目を挙げた。楽天は打線がつながらず3連敗。滝中が2敗目を喫した。

◆前夜4三振を喫したロッテ藤岡裕大内野手(27)が、適時打含む2安打でやり返し、チームの楽天戦勝ち越しに貢献した。 4回にレアードの犠飛で先制し、なおも2死一塁。楽天滝中のカットボールを叩き、右中間への適時二塁打とした。9回1死からも安打で出塁し、一挙5得点の勢いを生んだ。 既定打席には未到達ながら、打率3割8分2厘と好調を維持している。「1試合1試合切り替えて、1打席1打席を一緒の気持ちで立てているのが、今年はすごくいい方向に向いているのかなと。1本出ても欲を出さずに、一緒の気持ちで立てています」と自己分析する。 新外国人アデイニー・エチェバリア内野手(32=ブレーブス)が入団し、2軍戦でのプレーを始めた。華麗な守備でならす遊撃手。開幕スタメンを鳥谷に譲る形になり「もちろん悔しさはあります」と言う藤岡にとって、ライバルがまた増える。「今のうちに結果にこだわって、少しでもチームの役に立てる働きができればなと必死にやっています」と燃える。 井口監督は「ようやく尻に火が付いたのかな」と少し笑った。前夜の4三振も「内容的には別にそんなに悪くなかったですし、それまでの内容はずっといいんでね」と、昨年正遊撃手を張った藤岡の現状を高く評価している。 エチェバリアの1軍合流見込みについて、井口監督は「まだ(2軍公式戦で)6打席しか立ってないですからね。今週と来週の前半を見ながら、タイミングを見てとは思っています。今日はDHだったので。体も張るでしょうし、まだフルでは出ていないですからね、しっかり見極めて上げたいなと思います」と言及した。4月下旬から遊撃争いがますます激しくなる。【金子真仁】

◆ロッテが6回以降5投手の継投で、楽天3連戦の勝ち越しに成功した。 井口資仁監督(46)は「3連勝したかったんですけど、明日からまた大阪(でのオリックス戦)で3つ、しっかり戦いたい」と意気込んだ。 前日14日は2-1の1点差リードで迎えた9回、守護神の益田直也投手(31)が登板するも連打から1失点し、逃げ切れなかった。 この日も2-0で試合が進み、7回はフランク・ハーマン投手(36)、8回は唐川侑己投手(31)と勝利時の継投をしていた。 2点リードのままなら、9回のマウンドには誰が上がるか-。ロッテは昨季から、リリーフ投手の運用の1つに「基本的に3連投はしない」を挙げてきた。現に益田は昨季、1度も3連戦3連投がなかった。 9回表に7-0と点差が広がったため、9回裏はルーキーの河村説人投手(23)が登板した。もし、9回にセーブがつくシチュエーションだったら-。井口監督は試合後に明かした。 「益田を予定していました。昨日打たれているので、逆に今日は使おうと思ったので」 13日が打者2人との対戦で終わったため、運用の幅が広がった可能性もある。指揮官は、益田が14日に打たれた後も「信頼して送り出しているので。代わりがいるわけではないですし、頑張ってもらわなきゃいけないですね」と期待を寄せていた。【金子真仁】

◆楽天は茂木栄五郎内野手が5試合ぶりに先発復帰も打線がつながらず、引き分けを挟んで今季初の3連敗。2位ソフトバンクが勝利したため首位陥落となった。 頼れるキャプテンが「5番DH」で戦列復帰し、1番辰己、2番小深田、3番島内、4番浅村、6番鈴木大という開幕時と同じベスト布陣で臨んだが8回まで3安打無得点に封じられた。7点差とされた9回に、小郷の適時三塁打と太田の3号2ランで3点を返す粘りを見せたが時すでに遅し。石井GM兼監督は「最初の得点がなかなか取れずにきたのが重くのしかかる。反省すべきところは反省して、ただ良いところも消さないように。バッティングアプローチはしっかりできているので、そのへんはしっかり継続していきたいな」と振り返った。 ヒットこそ出なかったが茂木の復帰は明るい材料。指揮官は「茂木も帰ってきてくれましたし、今はホントに辛抱するところかなと思います。辛抱するだけじゃなくて、しっかりと今後どうしていくかというのを考えたいと思います」と冷静に話した。 ここ4試合で7得点と打線は湿りがちだが、石井GM兼監督は「バッティングアプローチはしっかり出来ている。その中で自分の間合いに持ってこれるようになってくれば、また変わってくると思う。今はしっかりとやるべきことをやっていくことが一番大事だと思います」。16日からの日本ハム戦に向け「切り替えたいですね」と前を向いた。 ▽楽天滝中(5回を3安打2失点で2敗目)「フォアボールがよくなかった。先発としての仕事ができなかったことが反省です」

◆ロッテの藤岡が適時二塁打を放ち、2試合ぶりに打点を挙げた。1-0の四回2死一塁で、2ボールから滝中の甘く入った変化球を振り抜くと、強烈な打球が右中間を破った。「ボール先行だったので、甘い球が来たらいこうと思っていた。真ん中付近に来たので思い切っていった」とうなずいた。  昨季は106試合に出場し、今季も正遊撃手として期待されている。オープン戦で打率1割8分5厘と振るわず開幕戦の先発はベテランの鳥谷に譲ったが、8日からは7試合連続で遊撃手として先発出場し、そのうち5試合で安打をマーク。持ち味の堅守に加え、打撃の調子も徐々に上げてきた。

◆ロッテが快勝した。四回にレアードの犠飛と藤岡の適時二塁打で2点を先制。九回にマーティンの3点二塁打とレアードの2点適時打で突き放した。岩下は5回無失点で2勝目を挙げた。楽天は反撃が遅く、3連敗で首位から陥落した。

◆ロッテの岩下が5回を投げて2安打4四球と苦しみながらも無失点で踏ん張り2勝目を挙げた。一回にいきなり2死満塁のピンチを招いたが、鈴木大を二ゴロに打ち取って切り抜けた。四回1死一、二塁では渡辺佳を遊飛、小郷を空振り三振に仕留めてしのぎ「1イニングずつ粘り強く投げられた」と振り返った。  7年目の今季は開幕ローテーションに入り、ここまで全3試合で5回以上を投げている。最低限の役割を果たしているが「内容としてはあまり良くなかった。もう少し長いイニングを投げられるように頑張りたい」と反省することも忘れなかった。

◆楽天が九回に3点を返したが、1分けを挟んで今季初の3連敗を喫した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --九回に5失点  「最終回は、我慢しきれなかったと思います」  --味方先発の滝中は5回2失点  「悪いなりにしっかりと投球をしてくれた。もう少し、彼の特徴でもある緩急を使えれば、もう1、2イニングを投げられたと思います」  --打線は九回に3点を返した  「得点がなかなか取れず、重くのしかかった。悪いところはしっかり反省して、いいところは消さないようにしてほしい。打者はバッティング・アプローチがしっかりできている」  --序盤にヒットがでなかった  「出だし(一回)のノーアウト二塁で得点ができなくて、重苦しい雰囲気になった。打者のアプローチは継続して、いまはやるべきことをやっていくことが一番大事だと思います」  --気持ちの切り替え  「こういうことが少し続くことが、昨年からもあった。いい意味で捉えれば、早めに打開策などをみつけていけるチャンスだと思って、しっかりやっていきたい」

◆楽天は3連敗で首位から陥落した。一回に先頭打者の辰己の先頭二塁打からつくった2死満塁の好機を逃すと八回までゼロ行進。7点差の九回に3点を返したが、反撃が遅すぎた。9日のソフトバンク戦から3分け3敗で6試合勝利から遠ざかり、石井監督は「最初の得点をなかなか取れずにきているのが重くのしかかる」と険しい表情だった。  体の張りで欠場していた茂木が5試合ぶりに指名打者で先発に復帰したが、3打数無安打と起爆剤にはなれなかった。石井監督は「茂木も帰ってきてくれたし、今は本当に辛抱するところ」と言葉を絞り出した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
1062 0.625
(↑0.025)
-
(↓0.5)
12570
(+4)
60
(+3)
13
(-)
4
(-)
0.247
(↑0.001)
3.260
(↑0.02)
2
(-)
西武
961 0.600
(-)
0.5
(-)
12760
(-)
58
(-)
13
(-)
21
(-)
0.228
(-)
3.590
(-)
2
(1↓)
楽天
963 0.600
(↓0.043)
0.5
(↑0.5)
12575
(+3)
67
(+7)
17
(+1)
5
(-)
0.234
(↓0.003)
3.410
(↓0.21)
4
(-)
ロッテ
783 0.467
(↑0.038)
2.5
(↑0.5)
12588
(+7)
67
(+3)
17
(-)
9
(+1)
0.236
(↑0.004
3.600
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
6102 0.375
(↓0.025)
4
(↓0.5)
12553
(+3)
59
(+4)
9
(-)
4
(+1)
0.222
(↑0.002)
2.900
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
493 0.308
(-)
4.5
(-)
12745
(-)
80
(-)
2
(-)
10
(-)
0.210
(-)
4.400
(-)