ソフトバンク(☆4対1★)オリックス =リーグ戦5回戦(2021.04.14)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
01000210X41000
勝利投手:和田 毅(1勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝0敗4S))
敗戦投手:山本 由伸(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは2回裏、2死二塁から松田が適時打を放ち、1点を先制する。そのまま迎えた6回には、中村晃と甲斐の適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・和田が7回途中無失点の好投で今季初勝利。敗れたオリックスは、打線が1得点と振るわなかった。

◆ソフトバンク和田毅投手(40)が6回2/3を4安打無失点で今季初勝利。チームでは91年今井、01年長冨に次ぐ20年ぶり3人目となる40代投手の白星をつかんだ。和田のヒーローインタビューは以下の通り -山本との投げ合い 和田 オリックスに今年はずっと連敗してましたし、相手は山本君ということで1点勝負になると思った。自分が0で抑えれば負けることはないという気持ちで投げました。 -7回途中で無失点 和田 試合の前に(甲斐)拓也としっかりミーティングをして、前回の反省を含めていいリードをしてくれたので抑えることができました。 -味方も好プレー連発 和田 本当にいい当たりを全部アウトにしてくれましたし、チーム全体で今日は絶対に落とせないというのを感じながら投げていたので、本当に勇気をもらいました。 -降板の際には足を気にしていたが 和田 ちょっとお恥ずかしいんですけど、軽く足をつってしまいました。なんてことない、はい。申し訳ありません。 -次回登板は問題ない 和田 そうですね。投げ続けることも問題なかったんですけど、マッチ(松田)から「40歳だからやめとけ」と言われましたので、やめました。 -40代で勝利はチームで3人目 和田 それだけ長く野球をやらせてもらっている。40になってますけど、もっともっと勝っていきたいなと思います。 -今後も期待したい 和田 今日のような粘り強いピッチングをしていけば、チャンスはある。今日のようなピッチングを次回もできればいいなと思います。 -次回に向けて 和田 今日は熊本地震から5年なので、今日は九州のチームとして絶対勝ちたかった。いいゲームができて本当に良かったなと思います。 ▼ソフトバンク和田が今季初勝利。和田は2月に40歳になったばかり。ソフトバンクで40歳シーズンに勝利投手になったのは、01年長冨浩志(40歳)以来20年ぶり。球団ではほかに06年吉田修司(40歳)、92年新浦寿夫(41歳)、91年今井雄太郎(42歳)が40代シーズンに登板しているが、白星を挙げたのは今井、長冨に続き和田が3人目だ。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手が和田の今季初勝利をアシストした。 2回2死二塁からバットを折りながら中前にしぶとく先制タイムリー。「内角のシュートを気持ちで打った。とにかく先に点を取ることができてよかった」。自画自賛の一打に気をよくすると、その後も左中間を割る二塁打と中前打を放って今季初の猛打賞。和田の初登板となった3月28日のロッテ戦(ペイペイドーム)はサヨナラ勝ちしたものの、失点につながる失策もあった。「和田さんと2人でお立ち台に立てて幸せな時間」と笑顔だった。

◆不惑のベテランが球団史に名を刻んだ。ソフトバンク和田毅投手(40)が6回2/3を4安打無失点で今季初勝利。チームでは91年今井、01年長冨に次ぐ20年ぶり3人目となる40代投手の白星をつかんだ。 和田 それだけ長く野球をやらせてもらっている。40になってますけど、もっともっと勝っていきたいなと思います。 元五輪戦士の左腕は、145キロ前後の直球を軸にオリックス打線を翻弄(ほんろう)した。「相手(先発)は山本君ということで1点勝負になると思った。自分が0で抑えれば負けることはないという気持ちで投げました」。左腕で48歳まで現役だった工藤監督も「もう何もいうことはないです」と最敬礼だ。 「松坂世代」のひとりとして腕を振ってきた。昨季限りで同世代3人が引退し、残る現役選手は西武松坂と2人だけ。その松坂は2月に脊椎内視鏡頸椎(けいつい)手術から復帰するも、リハビリ生活が続いた。春季キャンプで好調を維持していた和田は、故障で悩む松坂を思いやり、あえて自分からは連絡しなかった。盟友の焦る気持ちは誰よりも理解していた。だからこそ、松坂の分まで腕を振ってきた。この日も7回途中に左足をつるまで、マウンドに立ち続けた。お立ち台では左足の状態について「お恥ずかしい。なんてことないです」と、大事ではないことを強調した。 対オリックス戦は通算29勝8敗とし、現役投手では最多。チームも首位楽天に0・5差に詰め寄った。「今日は熊本地震から5年なので九州のチームとして絶対勝ちたかった。いいゲームができて本当に良かった」。40歳和田が、優しく目尻を下げた。【只松憲】 ▼ソフトバンク和田が今季初勝利。和田は2月に40歳になったばかり。ソフトバンクで40歳シーズンに勝利投手になったのは、01年長冨浩志(40歳)以来20年ぶり。球団ではほかに06年吉田修司(40歳)、92年新浦寿夫(41歳)、91年今井雄太郎(42歳)が40代シーズンに登板しているが、白星を挙げたのは今井、長冨に続き和田が3人目だ。▽ソフトバンク甲斐(6回、中前にしぶとく運ぶ適時打) 和田さんが抑えてくれていたので、何とかもう1点を、とその気持ちだけでした。▽ソフトバンク中村晃(6回の中前タイムリーに) 少ないチャンスの中、何とか追加点となる1本を打つことができてよかった。

◆ソフトバンク打線が豪腕山本を攻略し首位浮上。チーム最年長40歳の先発和田は7回途中無失点の好投で今季初勝利を挙げた。 -先発オーダーを組み替えた 工藤監督 しっかり先制できたのが大きかった。(6回の追加点は)あそこはみんなが粘り強く打ってくれて得点に結びつけることができてよかった。(山本攻略は)センター中心、逆方向に打っているのがしっかりと結果に出た。少ない失投をしっかり打てたのは野手陣にとっても大きい。山本君に勝てたんで、誰が来ても勝てますから(笑い) -先発和田が好投 工藤監督 ストレートも走っていたし、変化球も決まってくれていた。今日も安心して見ていられました。ナイスピッチングだし、ナイスコンディショニング。さすがベテランというところ。 -野手陣の守備もよかった 工藤監督 投手を助ける1つのプレーは、投手に力を与えてくれる。今宮君、周東君といいマッチ(松田)にもいいプレーが出て、しっかり投手をもり立ててくれたと思う。守備の集中力はすばらしい。いいプレー1つがヒット1本に値する。 -和田は40歳以上の勝利。球団で3人目 工藤監督 うお、そうですか。新記録を作ってもらえるようにこれからもどんどん勝ってほしいと思います。

◆ソフトバンクが先手を取った。2回2死二塁から、松田の中前適時打で1点を先制した。オリックスは3回まで無得点。 ソフトバンクは6回1死一、二塁から中村晃の中前適時打、さらに満塁とし甲斐の中前適時打で2点。先発和田は6回無失点投球。 ソフトバンクは7回にも1点を追加。反撃を1点に抑え完勝。先発和田は7回途中無失点の投球で今季初勝利を挙げた。オリックス山本は2敗目。

◆オリックス山本由伸投手が6回途中8安打3失点で2敗目を喫した。 101球で降板し「狙ったところに投げられないボールもたくさんあったので、反省点もすごくたくさんあります」と頭をかいた。初回1死。柳田への初球に157キロを計測。19年秋にプレミア12で計測した自己最速158キロにあと1キロと迫った。その柳田は5球目に150キロの高速フォークで空振り三振に。カットボールやシュートも150キロを超え、球界屈指の快速派ぶりを示したが、状態については「良くはなかった」と振り返った。 6回に3連打を浴びて降板。「粘り負けしないようにと思って投げていたんですけど、最後に点を取られてしまったのでダメでした」。今後は今回と同じ中5で20日西武戦(京セラドーム大阪)に先発する方向。この日であと100日となった東京五輪を「夢の舞台」と表現する日本のエース候補は、気持ちを切り替えて次戦に向かう。【真柴健】

◆ソフトバンク・武田翔太投手(28)が15日のオリックス戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けランニングなどで調整した。  「しっかり試合を作っていけるように。チームが勝てるピッチングができたら。それだけです」  前回登板は8日の日本ハム戦(札幌ドーム)。折れたバットが体に直撃するアクシデントがあり5回1/3を投げて2失点だった。「今回(の調整)は当たっていたので、ケアを(大切にした)。まだ青タンもあるので」。プロ野球選手としてマウンドに上がる以上、できる全力を尽くして勝利を目指すつもりだ。  先発に専念している今季。「自分の生命線」だと表現するカーブの状態については「曲がりはいいと思う。コントロールは日によって違うので。その日その日でしっかり修正できるように」と説明した。今季3度目の登板。初白星のためにも全力で腕を振る。

◆ソフトバンクの松田がオリックス山本から適時打を含む3安打を放ち、勝利に貢献した。二回、2死二塁で内角高めの速球にバットを折られながら、遊撃手の後方へぽとりと落として先制点をたたき出し「僕らしい根性バッティング」と自賛した。  前打者の中村晃が無死一、二塁でバントし、併殺に倒れて迎えた場面。相手のペースになりかけたところをしぶとい打撃で取り返した。四回にも二塁打、六回は中前打で次の甲斐の適時打につなげる。相手のエース山本を降板に追い込んだ。  この日の練習前に先発の和田と一緒に湯船につかったといい「和田さんはすごく体を温めていた」とベテラン左腕の覚悟を感じていた。投打でともにヒーローになり「2人でお立ち台に立てて、本当に幸せな一日になった」と声を弾ませた。

◆ソフトバンクは二回に松田の適時打で先制。六回に中村晃と甲斐の適時打、七回は栗原の犠飛で加点した。七回途中4安打無失点の和田が初勝利を挙げ、森が4セーブ目。オリックスは山本が六回途中3失点と粘れず2敗目を喫した。

◆相手が日本のエースでも、ベテランには意地がある。一歩も引くつもりはないんだという、熱い気持ちだ。先発したソフトバンク・和田毅(40)が立ち上がりから、ゼロを並べて、今季初白星をあげた。  2月に40歳を迎えた和田にとって、今季3度目の登板。40代での白星は1991年(当時ダイエー)の今井雄太郎(42歳)と2001年(当時ダイエー)の長冨浩志(40歳)に次いで球団3人目の快挙となった。  4日の西武戦(ペイペイドーム)で登板してから、中9日での先発。工藤監督も「シーズン前からどこかで空けようと話はしていた」と信頼を寄せ、託したマウンドだった。  「簡単に点を取れる投手ではない。自分がしっかりゼロで抑えていけば負けることはないので。根比べというか、そういう展開に持っていけたら」  13日、そう意気込んでいた。相手の先発は山本。チームとしても1日のオリックス戦(京セラ)で2安打完封負けを喫し、再戦となった。そのマウンドに和田が立った。  一回は三者凡退。三回無死では紅林に中前打を浴びるも、捕手の甲斐が二盗を阻止した。周東、今宮が次々と美技を見せるなどバックももり立ててくれた。最速は146キロ。衰え知らずのピッチングで、次々とアウトを積み重ねていった。  打線は二回に松田がバットを折られながらも中前適時打を放ち、先制。六回には中村晃の中押し打、さらに1死満塁から甲斐の適時打で山本をKOした。和田は七回途中4安打無失点で2番手・岩崎にバトンタッチ。2016年の熊本地震から14日で5年。復興に向け、鷹が一丸で戦い、オリックスに快勝した。(竹村岳)

◆ソフトバンクは投打がかみ合い快勝した。先発の和田毅投手(40)が七回途中無失点と好投した。試合後、工藤公康監督(57)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --打順を組み替えて山本から先制  「一番大事なのは先制して、その中で次のチャンスを待つというところ。そういう意味ではしっかり先制できたのは大きかったと思います」  --六回にも打線がつながり追加点  「あそこはみんなよく粘って。しっかり打ってくれて得点に結びつけてくれた」  --和田は七回途中無失点  「見事なピッチングでした。何も言うことはないくらい。最初から直球も走っていましたし。変化球も決まってくれていたので。きょうは安心してみてられました」  --野手の守りも目立った  「ああいうところで投手を助けてね。一つのプレーがどんどん投手に力を与えてくれるので。今宮君といい周東君といい、マッチ(松田)にもいいプレーが出て。本当にしっかり、投手をもり立ててくれたと思います」  --和田は40代白星となり球団3人目  「そうですか! 新記録を作ってもらえるように、勝ってほしいと思います」  --カード勝ち越しへ  「3連戦であれば勝ち越すというのが目標でありますので。あしたまたみんなで力を合わせて勝てるように、頑張っていきたいと思います」

◆ベテランの意地と九州のプライドを、左腕に込めた。4月14日。勇気を与えるには、勝つしかなかった。ソフトバンク・和田は6回2/3を無失点で今季1勝目。オリックス・山本に投げ勝った。  「1点勝負になると思っていた。ゼロで抑えれば負けることはないという気持ちで投げました」  三回無死、紅林に中前打を浴びるも捕手の甲斐が二盗を阻止。周東、今宮らに次々と美技が飛び出した。七回2死一塁となったところで「軽く左足がつって。『40歳だからやめとこう』となって」と岩崎にバトンタッチ。チームのオリックス戦の連敗を3で止めた。  九州、日本にとって忘れてはいけない日だった。2016年4月の熊本地震から、この日で5年。震災以降、積極的に野球教室などを行ってきた和田は「まだまだ仮設住宅で被災されている方もいると思う。そういう中の登板で、九州のチームとして絶対に勝ちたいと思った」と力を込めた。決意を新たにして上がったマウンド。勝利にこそ意味があった。  2月に40歳を迎え、球団(前身のダイエー含む)で満40歳以上での白星は1991年の今井雄太郎、01年の長冨浩志に次ぐ、3人目となった。年を取ったと実感する瞬間を問われ「若者の言葉がわからなくて、娘に聞いたら知っていたりするんですよ」とアハハと笑った。続けて「体的には元気です」ときっぱりだ。工藤監督も「新記録も作ってほしい」と目にしわを寄せて笑った。今季は2年契約の1年目。どこまでも衰え知らずだ。  「野球を見ている方が何人いるかわかりませんけど、もしも、被災された方が野球を見たときに『勝ってよかった』と少しでも思ってもらえたらうれしいです」  ホークスも熊本も戦いの途中。40歳の闘志が九州を照らし、生きる勇気を与えた。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
953 0.643
(-)
-
(-)
12672
(+2)
60
(+2)
16
(-)
5
(+2)
0.237
(↓0.005)
3.200
(↑0.07)
2
(-)
ソフトバンク
962 0.600
(↑0.029)
0.5
(↓0.5)
12666
(+4)
57
(+1)
13
(-)
4
(+1)
0.246
(↑0.004
3.280
(↑0.14)
2
(-)
西武
961 0.600
(↑0.029)
0.5
(↓0.5)
12760
(+2)
58
(+1)
13
(-)
21
(+1)
0.228
(↑0.003)
3.590
(↑0.24)
4
(-)
ロッテ
683 0.429
(-)
3
(-)
12681
(+2)
64
(+2)
17
(-)
8
(-)
0.232
(-)
3.640
(↑0.16)
5
(1↓)
ORIX
692 0.400
(↓0.029)
3.5
(↓0.5)
12650
(+1)
55
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.220
(↓0.001)
2.940
(↓0.09)
6
(-)
日本ハム
493 0.308
(↓0.025)
4.5
(↓0.5)
12745
(+1)
80
(+2)
2
(-)
10
(+2)
0.210
(↓0.003)
4.400
(↑0.13)