西武(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦4回戦(2021.04.14)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:今井 達也(1勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗5S))
敗戦投手:伊藤 大海(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆西武は初回、森の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、2死二塁から呉の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・今井が6回3安打1失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・伊藤が好投するも、打線が好機を生かせなかった。

◆西武は今井達也投手(22)が先発。1軍デビューした18年からの年度別の与四死球率を見ると、18年4・69→19年5・12→20年8・32→21年11・70。制球力が年々悪くなり、今季は10回を投げ13四死球。与四死球を減らし、今季初勝利を挙げられるか。

◆始球式に元西武のG・G・佐藤氏(42)が登場した。紺色ストライプの侍ジャパンユニホーム姿に、46番を背負いマウンドに上がった。 緊張した面持ちで投げようとしたが、ボールを後ろへ落とし"ボーク"でおどけた。すると、三塁を守る元同僚の中村剛也内野手からは白い目で? 見守られながら、仕切り直しの投球。高めへ投げ込み最後は温かい拍手に包まれていた。

◆西武は1回、森の右前適時打で先制した。3回には一塁走者・森が二盗で得点圏に進むと、呉念庭の中前適時打でリードに広げた。 2点を追う日本ハムは4回、相手の適時失策で1点をかえした。しかし西武今井を打ち崩せず、追加点を奪えなかった。 1点差を守りきった西武が、ホームで5試合ぶりの勝利を収めた。日本ハムは引き分けはさんだ連勝が3でストップした。 西武今井が1勝目、増田が5セーブ目、日本ハム伊藤が2敗目。

◆西武森友哉捕手が打って走って投げて躍動した。1回1死三塁の場面で右前を落とすポテンヒットで先制適時打。さらに3回には、右前打で出塁すると今季初盗塁を記録した。得点圏に進むと次打者・呉念庭の適時打で生還。捕手としても、6回には今季7度目の盗塁阻止で、先発・今井を支えた森は「今井のためにも先制点を取れてよかった」と女房役らしく喜んだ。

◆驚異の奪三振ショーだ。日本ハムの道産子ドラフト1位伊藤大海投手(23)は14日の西武戦(メットライフドーム)に今季3度目の先発。制球が定まらず、3回までに2失点と立ち上がりに苦しんだ。それでも粘りの投球で4回以降は持ち直し、6回を7安打2失点。毎回の9三振で初登板の1回から19イニング連続奪三振を記録。2敗目を喫したが、3試合連続のクオリティースタート(先発6回以上自責点3以下)で試合をつくった。プロ初勝利はお預けになったが、伊藤の投球は圧倒的だった。1回、森に許した先制打直後から、奪三振ショーは始まった。2死二塁、3月31日の対戦で1発を浴びた呉念庭を空振り三振。5回には森から見逃しで、さらに6回一、二塁のピンチでは、狙い澄ましたように西川と山田から三振を奪った。「ある程度三振がほしいというところで三振を奪えているというのは、すごくプラスなこと」とうなずいた。 降板する6回まで毎回の9奪三振。3月31日のデビュー戦から3試合、計19イニング連続奪三振を記録した。28個の奪三振数は、4試合に登板し30個をマークしているオリックス山本に次いでリーグ2位。奪三振率13・26はリーグダントツの数字を誇っている。 待ちわびていた駒大苫小牧の1学年後輩・若林との対決も実現した。「すごく意識はしましたけど、最初にパーンといかれちゃったので、かないません。状態もよかったので、さすが」。1回に右翼線二塁打を打たれ先制のホームを踏まれた。だが先輩としてただでは終わらず、2回2死一、二塁の2度目の対戦は、2球で追い込み、最後は147キロ直球を振らせ3球三振に仕留めた。 3試合連続のクオリティースタートで、ゲームメーク能力の高さを証明した。エース上沢、加藤、池田らローテーションに入る投手陣の中で、防御率2・37は、加藤(1・71)に次ぐ数字。栗山監督は「本当に本当になんともいいようがない。申し訳ない。今日こそっていう話をしていたんだよ」と悔しがった。 伊藤は「もっともっと長いイニングも投げたい。まだまだ始まったばかり。ここからどんどんチームに貢献できたら」と前を向いた。◆日本ハムの新人伊藤が西武戦で今季3度目の先発。6回7安打2失点で2敗目を喫したが、三振は毎回の9個。これで伊藤はプロ初登板となった3月31日の西武戦から3試合19イニング連続奪三振。奪三振率13・26は規定投球回数到達者ではリーグトップ。2位はロッテ鈴木の12・71、3位は西武平井の10・13。奪三振数もオリックス山本の30個に次ぐ2位の28個を記録している。

◆西武の今井達也投手(22)が力でねじ伏せ、今季初勝利をもぎ取った。最速155キロの直球を主体に6回2安打1失点(自責0)。5四死球も攻めの姿勢を貫き7奪三振と空を切らせた。5回2死一、二塁で、昨季から6打席連続四球の近藤には、追い込んでからカットボールで遊ゴロに打ち取り、2年ぶり凡打。「あそこは技術どうこうじゃなくて、絶対抑えてやるという気持ちで、森さんのミットめがけて投げる一心でした」と今季3試合目で初白星を挙げた。

◆日本ハムは散発4安打で、またもルーキー伊藤大海投手を援護できず、4連勝を逃した。 チーム打率2割1分は両リーグワースト。特に上位打線の低調が響いている。5、8、9回と先頭が出塁しても生かせなかった現状に、栗山監督は「みんなの調子が上がってくれるのが一番だけど、そんなこと言っていられないだろ。やるしかない」と、悩ましげだった。

◆西武辻発彦監督(62)が、勝利の裏で反省を口にした。先発・今井達也投手が6回1失点と好投。打線は森友哉捕手の1回先制適時打と、3回の森の今季初盗塁から呉念庭内野手の中前適時打による2点のみ。ロースコアゲームを制し「今日は本当にさえてなかったからね。俺が。本当に選手に助けてもらった。いろいろだめな部分あって、私が反省しております」と振り返った。 先発ラインアップに、ドラフト1位・渡部健人内野手(22)を一塁に起用。守備練習こそしていたものの、実戦では不慣れな位置で4回に適時失策を記録した。「不慣れなところが渡部は出た。申し訳なかった。そういうところを助けてもらった」と、自身を責めて選手に感謝した。 野手からけが人・体調不良で6人離脱の中、勝利を収めて2位タイをキープ。すでに来日し、2週間の隔離期間中の外国人、コーリー・スパンジェンバーグとエルネスト・メヒアについて、辻監督は「野手2人に関しては土曜日から試合に参加させます」と、早ければ17日ソフトバンク戦(メットライフドーム)で合流する見込みだ。

◆西武は14日、日本ハム戦で2-1のロースコアゲームを制し、2位タイに踏みとどまった。 打って、走って、投げて、リードした森友哉捕手が躍動。先発今井達也投手も6回2安打1失点(自責0)と150キロ超えを連発し、今季初勝利をもぎ取った。ホームでは5試合ぶりの勝利の裏で、辻発彦監督(62)は、猛省を口にした、そのワケとは...? -今井は持ち味出た よかったよ。今年は今井はいい球投げているんですよ。だからね、勝ちがついてなかったんで、本人も先発として、みんな(白星が)つく中で勝ちをつけたかったんだと思う。フォアボールを出して自滅というような形でいろいろなこと言われますけど、球自体は150キロ、100球超えても投げられるいいピッチャーなんでね。今年は僕は成長していると思うんで、先発として白星というのが一番気分的にも楽になるんじゃないかと。今日の1勝を自信として、まずはそこを頑張ってもらいたいと思います。 -5四死球 もう慣れました。ただ、慣れた中でもしっかり抑えるところを抑えているじゃないですか。気持ちが出ているし、腕が振れているということが彼の成長だと思うんで。荒れ球って結構バッターは嫌なんですよ。ボールかなと思ったらどーんとくるし。持ち味かも分からないし、それは武器かもしれないしね。 -森友哉が先制適時打 あそこは友哉だったら絶対1点取ってくれると思って、源田には送らせたんですけども、その前の若林のツーベースが大きかったですけど。 -森友哉が積極的盗塁 森友哉は走らないという確率の方が多いわけだから、隙を突いていけるかどうかは、しょっちゅう走っているわけじゃないからね。それはちゃんと走塁コーチの小関がしっかりと指示しながらやってくれているんで、それは失敗を恐れずにやりなさいと言っているので、大きなスチールだったですね。 -若林が長打2本 長打2本というよりも、しっかり振れるというところが彼の持ち味で、いいとこ飛んでツーベース。とにかく塁に出て相手ピッチャーにプレッシャーをかけるということが彼の仕事で、たくさんホームベースを踏めるように1番として今は頑張ってほしいと思います。 -勝ちパターンの継投が盤石 増田が非常にこう、この前のマリン(ロッテ戦)から増田らしい球がいき始めていたんで、今日は安心していたんですけど、いきなり打たれたんでヒヤッとしましたけど、いい球投げていました。平良も寝違えたと言っていましたけど、ちゃんと投げてくれたんで大丈夫でしょうし、ギャレットも良かった。こういう形がしっかり勝ちパターンが出来上がってくれば、あとは先発ピッチャーが1イニングでも多く、しっかり勝ちにつなげるようなピッチングをしてくれればいいと思います。 -森の存在感について 森は1、2番が出るところで、打者としては勝負強いし、中村もそう。率は低いけど、調子いいんで、そういうことができる役割として、打線では彼は欠かせないけど。リードするところですよ、あいつは。何だかんだで。終盤、すごくいいリードをしてくれて、彼もそういうところで成長してくれている。頼もしいと思う。 -機動力で勝利 今日は本当にさえてなかったからね。俺が。本当に選手に助けてもらった。いろいろダメな部分があって、私が反省しております。相手投手がいい投手と分かっているから、なかなか点が取れないというところで、2-1で逃げ切らないとダメかなと、ちょっと焦りがあったりして、反省です。 -反省というと やっぱり、中村にしても、代走送ったりね。あそこだったらサンペイ(中村)を(犠打で)送ったりしても(守備が)前に来るだろうし、打球判断も優れているし、そこまでする必要なかったかなと思いながら。駒がなくなってきたりね。呉念庭を二塁で使ったり、渡部を一塁で使ったり。不慣れなところが渡部に出た。申し訳なかった。そういうところが助けてもらったと思う。 -週末、けが人、外国人の合流見通し ピッチャーに関しては、先発は2回投げてみないといけない。野手2人(スパンジェンバーグとメヒア)に関しては土曜日から試合(2軍ヤクルト戦)に参加させます。栗山も体調よくなったんで、近いと思う。 -栗山は金曜から? 迷っている。本人も1週間以上実戦をしていないんで、体調は大丈夫と言うけど、一応、ピッチャーの球を見たり、守ったり、それで体調に問題なかったら考えようかなと思う。 -2軍戦に出す? そうだね。そういう形でいこうかなと思う。私が明日練習で話をしてみます。

◆西武の森が4試合ぶりの打点を挙げた。0-0の一回1死三塁で内角球を振り抜くと、打球は詰まりながらも前進守備を敷いていた二塁手の後方へ落ちた。先頭打者のドラフト4位ルーキー若林が二塁打で出てつくった好機を生かし「若林がいい形でチャンスをつくってくれたし、走者をかえそうと思っていた。いいところに落ちてくれた」とうなずいた。  (修正前:三回1死でもフルカウントで)三回1死ではフルカウントで真ん中に入った変化球を右前へはじき返し3試合ぶりの複数安打をマーク。今季初盗塁も決め、2死から呉念庭の適時打で生還した。  2019年に打率3割2分9厘、23本塁打、105打点の活躍でパ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた。昨季は不振に苦しんだが、今季は「打率3割」を目標に掲げ、打線を引っ張っている。

◆西武の先発、今井達也投手(22)が2-1の五回2死一、二塁で近藤を遊ゴロに仕留めてピンチを切り抜けた。  今井は近藤に対し、中継ぎで登板した昨年8月6日の対戦で四球を与えて以来、この日の第2打席まで6打席連続四球を与えていた。今井が近藤を凡打に抑えたのは2019年5月11日の空振り三振以来、約2年ぶりとなった。

◆日本ハムのドラフト1位・伊藤大海(23)=苫小牧駒大=が今季3度目の登板で6回2失点の粘投も、打線の援護を得られずプロ初勝利はお預けとなった。  「悪いなりには粘れたかなと思います。その中で、前回と前々回同様、先制点を与えてしまったことが反省点です」  立ち上がりに捕まった。先頭・若林に右二塁打を浴び、源田の犠打で1死三塁のピンチを招くと、森に先制適時打を浴びた。二回は無失点で切り抜けたが、三回に呉に適時打を許し2点目を失った。  その後は立ち直って失点を許さず毎回の9奪三振のピッチング。6回を投げ切って109球、1点ビハインドの場面で降板した。

◆西武は一回に森の適時打で先制し、三回に呉念庭の適時打で加点して逃げ切った。今井が6回を3安打1失点で今季初勝利。増田が5セーブ目を挙げた。日本ハムは粘った伊藤を援護できず、1分けを挟んでの連勝が3で止まった。

◆西武・今井達也投手(22)が6回3安打1失点と好投し、3度目の先発で待望の今季初白星を手にした。  「(開幕ローテの)先発陣で唯一勝てていなかったので今シーズン初勝利でホッとしています」  日本ハム相手に最速154キロを計測した直球で攻めた。ここ2試合で計13四死球と課題だった制球も修正し、7三振を奪ってみせた。  2-1の五回2死一、二塁のピンチでは、昨年8月の対戦から6打席連続で四球を与えていた近藤に対し「技術どうこうでなく、絶対抑えてやるという気持ち」と内角カットボールで遊ゴロに仕留めた。辻監督も「成長していると思う。この1勝を自信として頑張ってもらいたい」と飛躍を期待した。栃木・作新学院高では2016年夏の甲子園で優勝。ブレークが待たれる5年目右腕が、ようやく"開幕"を迎えた。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
953 0.643
(-)
-
(-)
12672
(+2)
60
(+2)
16
(-)
5
(+2)
0.237
(↓0.005)
3.200
(↑0.07)
2
(-)
ソフトバンク
962 0.600
(↑0.029)
0.5
(↓0.5)
12666
(+4)
57
(+1)
13
(-)
4
(+1)
0.246
(↑0.004)
3.280
(↑0.14)
2
(-)
西武
961 0.600
(↑0.029)
0.5
(↓0.5)
12760
(+2)
58
(+1)
13
(-)
21
(+1)
0.228
(↑0.003
3.590
(↑0.24)
4
(-)
ロッテ
683 0.429
(-)
3
(-)
12681
(+2)
64
(+2)
17
(-)
8
(-)
0.232
(-)
3.640
(↑0.16)
5
(1↓)
ORIX
692 0.400
(↓0.029)
3.5
(↓0.5)
12650
(+1)
55
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.220
(↓0.001)
2.940
(↓0.09)
6
(-)
日本ハム
493 0.308
(↓0.025)
4.5
(↓0.5)
12745
(+1)
80
(+2)
2
(-)
10
(+2)
0.210
(↓0.003)
4.400
(↑0.13)