ソフトバンク(★4対7☆)オリックス =リーグ戦4回戦(2021.04.13)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
01000100571100
ソフトバンク
1000000034400
勝利投手:田嶋 大樹(1勝1敗0S)
(セーブ:ヒギンス(0勝0敗1S))
敗戦投手:笠谷 俊介(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは0-1の2回表、太田の適時打で同点とする。そのまま迎えた6回に代打・T-岡田の適時打で勝ち越すと、9回には打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・田嶋が今季初勝利。敗れたソフトバンクは最終回に追い上げを見せるも、反撃が遅かった。

◆オリックスが開幕からの16試合連続1桁安打を阻止した。2回1死一塁から、杉本、大下、太田がチーム今季4度目となる3連打で同点に追いついた。同点の6回1死一、三塁では、中嶋監督は執念のタクトを振るった。2打数2安打の杉本に代打T-岡田を起用。策が的中し、T-岡田が勝ち越し適時打を放った。 そして9回。5番手田浦を攻めて大城、佐野皓が安打を放ち、中川圭太が負のスパイラルに終止符を打つ今季チーム初の10安打目を右中間に運んだ。さらにジョーンズも11安打目を中前へ。1イニング4安打で一挙5得点を奪い、ソフトバンクを突き放した。 この日も1桁安打なら、1961年(昭36)に近鉄が記録したリーグワーストに並ぶところだった。ちなみにNPBワースト記録は59年広島の21試合連続。オリックスがようやく、長いトンネルを抜けた。

◆ソフトバンクは初回2死一、二塁から栗原の右前適時打で1点先制。オリックスは2回1死満塁から太田の内野安打で同点とした。 オリックスは6回に勝ち越した。1死一、三塁から代打T-岡田が中前適時打で1点。先発田嶋は2回以降、無安打無失点の投球。 オリックスは9回に大量5点を挙げ、試合を決めた。先発田嶋は今季初勝利。チームはソフトバンク相手に2年ぶりの3連勝。オリックス・ヒギンスが1セーブ、ソフトバンク笠谷が1敗。

◆オリックスが開幕16試合目で今季初となる2桁安打を放ち、61年近鉄が記録したリーグワーストタイ記録を回避した。 9回に4安打を集め、今季初の打者一巡の猛攻で5得点。最終的に11安打7得点で、今季初めてカード初戦を白星で飾った。中嶋監督は打線のつながりに「最後だけでしょ」と苦笑いしたが「よく頑張りました。最後、よくつながりました」とたたえた。 執念のタクトでくすぶる打線を活性化させた。同点の6回1死一、三塁。この日2打数2安打の杉本に、T-岡田を代打で起用。「任せました。Tに」と指揮官が言うように、日本人野手最年長の生え抜き33歳が期待に応えた。体勢を崩しながらも、しぶとくセンターに運び、一塁ベース上で喜んだ。2戦連続代打で適時打を放ったT-岡田は「ソフトバンクの救援陣はなかなか打てない投手が多い。早い段階で勝負に出ると思って、準備をしていました。ベンチにいるときから試合には入れていた」と振り返った。 若手主体のオーダーを組み、日々の競争が激しい。この日は開幕から16試合目で16通り目のスタメンを組んだ。「日替わり打線」と代打陣がかみ合い、今季初めてカード初戦を取った。中嶋監督は「なかなか(白星が)取れなかったところを1つ取ったので。まず明日、頑張りたいと思います」。これで借金を「2」に減らした。14日は中5日の登板間隔で山本が先発。「1桁安打」の呪縛から解き放たれ、波に乗る。【真柴健】▽オリックス・ヒギンス(来日2年目で初セーブ) 準備はできてました。いつも通り、監督が指示を与えてくれたところで準備するだけ。その通りできました。

◆オリックス田嶋大樹投手が7回途中1安打1失点の力投で今季初白星をマークした。 それでも納得いかない様子で「7回の2四球がめちゃくちゃ悔しいし、もったいない。次、どう生かせるか。しっかり考え直したいと思います」とストイックに振り返った。今季初勝利には「ホッとしてますね。(昨季)なかなか勝ち星を積み重ねられなくて」と笑顔を見せた。

◆ソフトバンクが投打に精彩を欠き、引き分けを挟んでの連勝が4でストップした。8回まで1-2の接戦を繰り広げたが、9回に5番手の田浦が5失点。最終回にそれまで1安打1得点だった打線がオリックス4番手の富山を捉え、3点を返したが、反撃が遅すぎた。昨季貯金を12個も作ったオリックス相手に、19年以来2年ぶりの3連敗。工藤監督は「全部勝てるわけではないのでまだまだこれから。明日も明後日もある。辛抱強く、粘り強くやっていきたい」と唇をかんだ。 先発笠谷は昨季、オリックス戦に5試合登板して3勝0敗、防御率0・56。今季初登板の3月30日も6回1失点で、白星を挙げていた。データの後押しもあり、中5日でカード頭を託され、6回途中2失点の粘投。ただ、打線の援護がなかった。「もっとストライク先行でリズムよく投げて、攻撃につなげられるような投球がしたかった」。24歳は反省の言葉を口にしたが、指揮官は「中5日でボールの走りも良かったですね」とねぎらった。 9回は代打出場した川島、長谷川のベテラン2人で3点を返した。指揮官は「明日につながると思います。代打の成功率は2割5分といわれている中、それよりはるかに打ってくれているのは頼もしい限り」と声を振り絞った。14日は、1日に2安打完封された山本が相手だ。入場者の上限が2万人に緩和された本拠地で、ファンをがっかりさせるわけにはいかない。先発のベテラン和田とこの日最後に意地を見せた打線で、天敵に挑む。【只松憲】▽ソフトバンク長谷川(9回、代打で適時打) とにかく打席に集中して一振りで決めることだけを考えた。1本打つことができて良かった。▽ソフトバンク川島(9回の代打で2点適時二塁打) 点差は開いてしまったが、ゲームセットになるまでは何が起こるかわからない。何とか後につなごうと打席に入った。いい集中力で、いいスイングができたと思う。

◆ソフトバンクが投打に精彩を欠き、連勝が4でストップした。対オリックスは2年ぶりの3連敗。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -田嶋を攻略できなかった 工藤監督 そうですね。うまく緩急をつけられた。見てる感じだとコントロールがよかったように見えましたね。 -打線は8回まで1安打だった 工藤監督 コントロールが良かったり緩急をうまくつけられると、バッターは甘い球は打つけど、コースのボールは正面に飛んだり凡打の確率がどうしても高くなる。やっぱりコントロールがいいと、難しい。ピッチャーはコントロールですから。球の力かコントロールだと思うので。今日の田嶋君はコントロールでしっかり抑えたんじゃないかと。うちの打線も上向きになってるだけにね。彼のコントロールだったり、緩急、ボールのスピードをうまくつけられて抑えられましたね。 -1点を追う8回は甲斐の代打に明石を送り、突破を図った 工藤監督 1点差なのでワンチャンスっていうところもあった。(甲斐は)感じは悪くないんですけど、右(投手)ということも考えて。 -5失点の田浦は 工藤監督 右バッターにも良いボールは投げてました。火曜日に勝ちパターンを使うとなると、どうしても1週間の初めでしんどくなる。田浦君はこの前いいピッチングしたっていうところもあったので、いってもらいましたが、打たれる時もありますよ。(先発の)笠谷君も良かったし。(6回にピンチで)2点、3点っていうのは嫌で1点なら許容なのでね。それだったら同点、もしくは逆転できると思った。打たれたっていうことは、使っている僕が悪いということです。 -笠谷は粘った 工藤監督 ボールの走りも良かった。中5日で100球いったので、津森君に代えました。 -9回の攻撃は明日につながる 工藤監督 そうですね、明日につながると思います。9回に5点を取られて野手は長く守っていた中で、しっかりと3点を取れた。代打で行った川島君といい、長谷川君といい、しっかり打つのはなかなかできない。代打の成功率は2割5分といわれている中、それよりはるかに打ってくれているのは頼もしい限りです。 -オリックスは昨季得意だったが、今年は 工藤監督 ピッチャーが良ければ、バッターはそうそう点は取れない。山本君が出たときに二保君、大竹君がいいピッチングしたのが去年。取るまでなんとか我慢する、取られても同点までと。いいピッチャーがそろっているところに対しては、そういうところが大事になってくる。全部勝てるわけではないので、まだまだこれから。明日も、明後日もあるし、まだ20個以上戦わないといけない。辛抱強く、粘り強くやっていきたい。

◆札幌、仙台の1週間の遠征を4勝2分けの無敗で乗り切りながら、ソフトバンクは地元福岡に戻っていきなり「お得意様」のはずのオリックスに痛い黒星を喫した。パ5球団とのカードが2回り目に入った。首位奪取を狙うソフトバンクにとっては、機先を制された格好だ。 今季はリーグ連覇&日本一5連覇が大目標。工藤監督がチームを率いてこの6年間、オリックスには5球団の中で最も勝ち越している。昨年までの通算成績は97勝47敗(5分け)の貯金「50」。圧倒的な強さを見せつけている。昨年も17勝5敗(2分け)。対戦カード最多の貯金を稼ぎ、まさにソフトバンクにとってはVの"功労者"であった。 ところが、今季はどうも様子が違う。初顔合わせとなった敵地での3月30日からの3連戦は、1勝2敗と負け越し。この3連戦も左腕田嶋を攻略できず、先手を取られた。対オリックス3連敗は19年7月以来2年ぶりだ。 過去のデータは正直だが、今後を予測する保証は何もない。1-7の9回裏に3点を返して粘りを見せたものの、2回から8回まで無安打に封じ込まれた。オリックスのチーム防御率はリーグ唯一の2点台。大味な攻撃では、今後も攻略は難しいかもしれない。ソフトバンクベンチは8回、先頭の甲斐に代打明石を送り「攻め」の一手を打った。直後に田浦-海野の若きバッテリーで5失点。大差の試合展開ならまだしも、まだまだ甲斐で引き締まったリードを見せてもらいたかった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が代表取材に応じた。14日のオリックス戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けて力を込めた。  「感覚は悪くないので。きょうよりもいい状態でマウンドに上がれればいいなと思います。まだまだ上がっていく感じはあると思っているので」  前回登板は4日の西武戦(同)で6回4失点だった。中9日を空けて、今季初白星を狙う。相手先発は山本由伸だ。「簡単に点を取れる投手ではない。自分がしっかりゼロで抑えていけば負けることはないので。根比べというか、そういう展開に持っていけたら」と意気込んだ。  40代での白星となれば球団3人目の快挙。衰えを知らないベテランが、ホークスを勝たせる。

◆オリックスが連敗を2で止めた。田嶋が七回途中1安打1失点で初勝利。1-1の六回にT-岡田の適時打で勝ち越し、九回は打者一巡の攻撃で5点を加えた。ソフトバンクは5番手の田浦が誤算で、連勝が4で止まった。 中嶋監督 「打線はよく頑張った、よくつながった。次もどうにか頑張りたい」 ヒギンス(来日2年目で初セーブ) 「いつも通り準備できていた。なるべく早く仕留めたいと思っていた」 漆原(1点リードの七回1死一、二塁で救援し、松田を併殺打に仕留め) 「うれしい。何とかチームの勝ちをたぐり寄せるピッチングができるように気持ちを込めた」

◆T-岡田が六回に代打で勝ち越し打を放った。1-1の六回、1死一、三塁で登場。1ボール2ストライクから、直球を捉えて中前に運ぶ。「何とかいいところに飛んでくれてよかった」と喜んだ。  16年目を迎えた33歳のベテラン。「何とかいい形で後ろにつなぎたい、という一人一人の思いが集まってチームや打線になってくる」との言葉を体現した。

◆ソフトバンクは打線がつながらず連勝は「4」でストップした。試合後、工藤公康監督(57)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --田嶋から1安打  「うまく緩急をつけられていた。見ている感じだとコントロールもよかったという感じには見えましたね。コントロールがよかったりうまく緩急をつけられると打者の人は甘い球は打つけど、コースの球はどうしても正面に飛んだり。凡打の確率は高くなってしまうので。うちの打線も上向きになってきているだけにね。九回もそうでしたけど。そこが打てなかったのは彼の緩急やコントロール。球のスピードをうまくつけられて、抑えられたという感じですね」  --八回先頭は代打・明石だったが意図としては  「1点差なので。ワンチャンスだったというのもあったので。感じは悪くないですけど、右(投手)ということも考えて明石君にいってもらいましたけど。相手もいろいろ考えるでしょうし。プレッシャーがかかるというところにはなると思うので」  --田浦も期待して送り出したが  「火曜日で勝ちパターンの投手を使うとなるとどうしても1週間のはじめでしんどくなってしまうので。田浦君もこないだいい投球をしたのもあったので。でも打たれるときもありますよ、投手なので。きょうはきょうとして。いい投球をした投手もいますし、笠谷君もよかったし。打たれたということは使っている僕が悪いということです」  --オリックスは昨年17勝5敗2分けだったが今季は手ごわいか  「投手がよければ、打者はそうそう点を取れないので。(去年は)先発をしっかり打ったりとか、山本(由伸)君が出たときに二保君や大竹君をいい投球をしたり。取るまでは我慢すると。取られても同点までと。いい投手がそろっているところに関しては大事になってくるのかなと思いますけど。全部勝てるわけではないんで。まだまだこれからあしたもあさってもあるので。辛抱強く、粘り強くやっていきたいと思います」

◆ソフトバンクの笠谷は六回途中2失点で今季初黒星に「落ち着いて投げられなかった」と反省した。味方が先制した直後の二回に四球と3連打で同点とされ、六回は1死一、三塁として降板。2番手の津森が適時打を浴びて勝ち越された。  五回途中までで6四球を与えた前回登板から、制球の改善を狙ったが、3四死球とまだまだ。田嶋との左投手同士の投げ合いで粘りきれず「もっとストライク先行でリズムよく投げて、攻撃につなげられる投球をしたかった」と悔しがった。 川島(九回に代打で2点二塁打) 「点差は開いてしまったが、こういう展開でも諦めずにプレーするのがホークスの強み。徹底してきたい」 長谷川(九回に代打で適時打) 「とにかく打席に集中して、一振りで決めることだけを考えていた」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
952 0.643
(↓0.049)
-
(-)
12770
(+2)
58
(+6)
16
(-)
3
(-)
0.242
(↑0.004)
3.270
(↑0.09)
2
(-)
ソフトバンク
862 0.571
(↓0.044)
1
(-)
12762
(+4)
56
(+7)
13
(-)
3
(-)
0.242
(↓0.007)
3.420
(↓0.24)
2
(-)
西武
861 0.571
(↓0.044)
1
(-)
12858
(+2)
57
(+3)
13
(-)
20
(-)
0.225
(↓0.004)
3.830
(↑0.06)
4
(-)
ロッテ
682 0.429
(↑0.044)
3
(↑1)
12779
(+6)
62
(+2)
17
(+1)
8
(-)
0.232
(-)
3.800
(↑0.12)
4
(-)
ORIX
682 0.429
(↑0.044)
3
(↑1)
12749
(+7)
51
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.221
(↑0.005
2.850
(↓0.08)
6
(-)
日本ハム
483 0.333
(↑0.06)
4
(↑1)
12844
(+3)
78
(+2)
2
(-)
8
(-)
0.213
(↓0.004)
4.530
(↑0.19)