楽天(★2対6☆)ロッテ =リーグ戦4回戦(2021.04.13)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:石川 歩(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝2敗2S))
敗戦投手:岸 孝之(2勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】山口 航輝(2号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは1点ビハインドの2回表、山口のソロで同点とする。そのまま迎えた6回には山口の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・石川が7回1失点の好投で今季初勝利。敗れた楽天は相手を上回る11安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆体の強い張りのため10日ソフトバンク戦から欠場している楽天茂木栄五郎内野手(27)が、今カード中にも復帰する見通しとなった。 試合前に石井GM兼監督が「このカード中にはもう大丈夫かと思います。リカバリーデー(月曜日)があるのは大きいので、そこを挟んで(茂木は)今カードで復帰できれば」と話した。 この日の試合前練習には参加しなかったが、月曜日には自主的に球場を訪れ、体を動かしていた。

◆右ヒラメ筋損傷で離脱中の楽天田中将大投手(32)の復帰登板日が、あす14日にも最終決定する見通しとなった。 試合前に石井GM兼監督が取材対応。順当なら17日の日本ハム戦(東京ドーム)が濃厚の復帰戦について「明日くらいまでにはターゲットがちゃんとするかなと思う。検査だけじゃなく、体の動きも含めて、ちゃんと状況確認して本番を迎えられればなと思います」と説明した。 田中将はこの日、約40メートルのキャッチボールの後、ゴムチューブをつかったメニューなどを消化。痛めた右足で軽くジャンプするなど、順調な調整ぶりを見せていた。

◆ロッテ山口航輝外野手(20)が今季2号ソロを放った。 0-1の2回2死、楽天岸が2球続けてカーブを投げ、さらに3球目も外角のカーブ。やや体勢を崩されながらも引っ張り、左翼ポール際中段まで運んだ。球団広報を通じ「しっかり振り抜けました」と手ごたえの良さを話した。 ロッテは岸を苦手とし、昨年はチーム打率が1割3分5厘。今年も3月30日に完封負けを喫していた。ロッテの選手が岸から本塁打を放ったのは、19年3月29日以来(加藤、中村奨が記録)となった。

◆楽天は1回2死二塁から4番浅村の適時二塁打で1点を先制。ロッテは2回2死、山口の2号ソロで同点に追い付いた。 ロッテは6回に捕逸と山口の適時打で2点を追加。今季初先発の石川がテンポよく6回まで無四球、1失点に抑えた。 ロッテは8回に3点を追加し逃げ切って2連勝。石川が1勝目。楽天は先発岸が1敗目。打線が2回以降沈黙し今季初の2連敗。益田が2セーブ目。

◆楽天は守備のミスが響いて今季初めてカード頭を落とし、初の2連敗を喫した。 同点の6回2死二塁、先発岸がレアードを三ゴロに仕留めたと思われたところで三塁渡辺佳が打球をはじく失策で一、三塁にピンチが拡大。続く山口への初球、外角低めチェンジアップを下妻が捕逸し、三走の生還を許した。1点を勝ち越され、なお2死二塁。ここで山口に詰まりながらも右前に運ばれ、さらに1点を失った。 岸が好投を続けていただけに、もったいない守備のミスの続出。石井GM兼監督は「ミスがあって失点につながった。やっぱり、やってはいけないミスが2つ続いたので、試合の流れもなかなかこっちに持って来れない状況でした」と振り返った。それでも「ただ(渡辺)佳明もエラーしようと思ってしているわけじゃない。かばうわけでもないですけど、彼がそこをはねのけて、もう1個上のプレーヤーになっていかないといけないと思っている」と責めなかった。 それでもチームは5点を追う9回、4安打で1点をかえし、なお2死満塁と1発が出れば同点という状況を作り出した。最後はこの日1番に入った小深田が遊飛に倒れて敗れたが、指揮官は「日頃から言っているように全勝は出来ないので。負け方というのが非常に大事になってくる中で言えば、最後の9回、みんなが集中して、ベンチの前でしっかりとやってくれたことは今後につながると思います」と粘りを評価した。

◆ロッテ山口航輝外野手(20)が2号ソロを含む2打点で、楽天3連戦の初戦快勝に大きく貢献した。 2回2死、楽天岸は2球続けてカーブを投げてきた。カウントは1-1。「直球も頭にありましたが、3球カーブ続くかなっていうのも頭に入ってたので、そこでしっかり対応できたと思います」。体がしっかり反応し、3球目の外寄りカーブをパワフルに引っ張った。左翼ポール際中段まで飛んでいった。 西武高橋のカットボールを右へ飛ばしてプロ1号、楽天岸のカーブを引っ張って2号。一流のボールを見事に仕留めた。「本当にいい投手なので、その2人から打てて、自分にとってもいい経験になっていると思います」。スラッガーの階段を着実に上る。 井口監督は「(山口は)使いながら育てていこうというプランでやっている」と話す。調子が上向きになれば「スタメンの機会も増えます」。打順が固まり始める中で、6番が定まりきらない。「あそこの打順がずっと今、キーポイントになってるので。その中で山口がしっかり結果残してくれた」と高く評価した。 本塁打は何よりの自信になる。「気持ちの面でもあの1本で楽になりました」。6回には楽天に2点差をつける貴重な適時打も放った。プロ初のマルチ安打を経験した。「毎日必死に、チームのためにと考えて、自分のことは置いといて...」ともがく。自身初のビジター6連戦。たくさん経験を積んで、また大きくなってZOZOマリンに戻る。【金子真仁】

◆ひげのエース、ここにあり。ロッテ石川歩投手(32)が遅ればせながらの今季初マウンドで、7回1失点と楽天打線を封じた。今季1勝目を手にした。 直球が走り、シンカーも絶妙なコースに落ちた。「緊張しました。でも、良かったと思います。真っすぐもシンカーも。コントロールが良かったと思います」と言葉を連ねた。 楽天岸とのタフな投げ合いが予想された。「1点取られたらきついなくらいで思ってたので。山口が(同点本塁打を)打ってくれたので、そこからしっかり投げれたかなと思います」と味方に感謝した。初回に連打で先制されたが、2回以降に乱れはなかった。 いつも通り、淡々と。投球フォームは微妙に変えた。「使えていなかった部分を使えるようになった」と話すものの、核心部分は「秘密です」と今もかたくなだ。2月に左足を痛め戦線離脱したが、復帰までの間にしっかりとフォーム固めに着手してきた。 フォームは「まだ0が1になったくらいです」と言うものの、大事なカード初戦で結果を出すのはさすがだ。投手としてやるべきことを淡々とやる。一塁手が飛びつくような右前安打では、一塁ベースカバーに向かう。オーバーランした打者走者を刺そうと、右翼マーティンが狙っているからだ。「あれは結構、ぼく、いつも待ってるんです」。ついに今日、送球が来た。狙い通りに右前打の楽天辰己をタッチアウト。レーザービームをグラブの芯で捕った。「あれ、痛かったです」と泣き笑いの顔をした。 少し開幕に遅れた分も「しっかり1年間、1軍で投げようと思います」と誓う。トレードマークのひげも初登板前に整えた。「コロナ禍で人にも会わないですし」と晩秋から伸ばしっぱなしにし、かなり長いままで今季用の写真撮影に臨んだ。 球場の大型ビジョンにも、その長い時期の顔写真が豪快に映される。「あっち(の写真)とのギャップを出したかったので。そういう意味でそりました」。去年とは少し違い、口ひげとあごひげが直結していない。本人も知ってか知らずか、自己最多14勝を挙げた16年開幕時と似たそり具合。吉兆も漂わせ、頼もしく合流した。【金子真仁】

◆ロッテは0-1の二回に山口のソロで追い付き、六回は捕逸と山口の適時打で2点を勝ち越した。八回は藤岡の適時打などで3点を加えて突き放した。石川が7回1失点で今季初登板勝利。楽天は今季初の連敗を喫した。

◆楽天の岸は味方の拙守にも泣いて6回3失点(自責点1)で2019年9月3日以来の黒星を喫し、3シーズンにまたがる連勝が10で止まった。  1-1の六回2死二塁でレアードの力のないゴロを三塁手の渡辺佳がこぼして一、三塁。続く山口に投じた低めの初球を捕手の下妻が捕逸し、勝ち越しを許した。「状態はまあまあだった。特別何もない」と淡々と言うしかなかった。  石井監督は「やってはいけないミスが二つ続いた」と守りを嘆いた。チームは今季初の連敗となったが「あまり考えなくていい。チームとして4月をしっかり戦っていきたい」と前を向いた。 石井監督(打線を組み替えながらも2得点にとどまり) 「11安打を打っているので後は得点のもう一押しだと思う」 楽天・金森打撃コーチ(石川に7回1失点の好投を許し) 「低めに制球できていて状態は良かった」

◆ロッテの山口が2号ソロを含む2打点の活躍で勝利に貢献した。0-1の二回2死無走者で甘く入った岸のカーブを捉えた。強烈な打球が左翼ポール際に飛び込み「体がいい感じにしっかり反応してくれて打てた」と手応えを口にした。  1-1の六回2死一、三塁で迎えた第3打席中に捕逸で1点を追加。その流れに乗り、岸の内角球に詰まりながらも二塁手の頭上を越す適時打で1点をたたき出した。「もう1点欲しい場面。何とかしてやろうと思って入った」とうなずいた。  昨季まで1軍の出場はなし。秋田・明桜高から入団した3年目の今季は9日にプロ初本塁打を放った。出場3試合連続で打点と安打をマークし、勢いに乗っている。敵地で活躍し「東北はお世話になった場所。仙台にもよく来た。本当に良かった」と喜んだ。 井口監督(今季初登板勝利の石川に) 「しっかりと投げてくれた。粘りながら投げてくれたと思う」

◆お世話になった東北の地で恩返し! 秋田・明桜(現ノースアジア大明桜)高出身のロッテ・山口航輝内野手(20)が、同点の2号ソロと追加点となる適時打。2安打2打点と躍動した。  「東北は3年間、お世話になった。いろいろな県で試合をして、仙台にもよく来ました。そういう場所で打てて、本当に良かったです」  1点を追う二回2死から岸が3球続けたカーブを仕留め、左越えに2号。六回は捕逸で勝ち越した後、右前適時打で3点目をたたき出した。井口監督は昨季まで2年間、1軍出場がなかった大砲候補を3月26日の開幕戦(対ソフトバンク)で5番に起用するなど大きな期待を寄せる。この日は6番を任せ、「あそこの打順がキーポイント。しっかり結果を残してくれた」とたたえた。  13歳のときに『お~いお茶 新俳句大賞』に応募した俳句が佳作特別賞を受賞した。奥の細道の舞台での活躍にも、この日は「きょうはビジターなので。ホームだけで」と俳句を封印。「試合に出させてもらっている。毎日毎日必死に、チームに貢献できるように考えながらやっています」と力を込めた。  売り出し中の20歳は本拠地でも活躍し、心にしみる一句を詠み上げる。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
952 0.643
(↓0.049)
-
(-)
12770
(+2)
58
(+6)
16
(-)
3
(-)
0.242
(↑0.004
3.270
(↑0.09)
2
(-)
ソフトバンク
862 0.571
(↓0.044)
1
(-)
12762
(+4)
56
(+7)
13
(-)
3
(-)
0.242
(↓0.007)
3.420
(↓0.24)
2
(-)
西武
861 0.571
(↓0.044)
1
(-)
12858
(+2)
57
(+3)
13
(-)
20
(-)
0.225
(↓0.004)
3.830
(↑0.06)
4
(-)
ロッテ
682 0.429
(↑0.044)
3
(↑1)
12779
(+6)
62
(+2)
17
(+1)
8
(-)
0.232
(-)
3.800
(↑0.12)
4
(-)
ORIX
682 0.429
(↑0.044)
3
(↑1)
12749
(+7)
51
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.221
(↑0.005)
2.850
(↓0.08)
6
(-)
日本ハム
483 0.333
(↑0.06)
4
(↑1)
12844
(+3)
78
(+2)
2
(-)
8
(-)
0.213
(↓0.004)
4.530
(↑0.19)