巨人(☆2対1★)中日 =リーグ戦4回戦(2021.04.13)・東京ドーム=
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中日
0100000001100
巨人
10000010X2501
勝利投手:サンチェス(1勝1敗0S)
(セーブ:デラロサ(0勝0敗4S))
敗戦投手:大野 雄大(0勝2敗0S)

本塁打
【巨人】廣岡 大志(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、無死一三塁の好機から梶谷が適時打を放ち、先制する。その後同点を許すも、7回裏に廣岡の移籍後初本塁打となるソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・サンチェスが8回途中1失点の好投で今季初勝利。敗れた中日は、打線がわずか1安打と沈黙した。

◆巨人岡本和真内野手(24)がクリアな視界で上昇気流に乗る。今季は18年のレギュラー定着後では最も遅い、14試合、55打席で本塁打が出なかった。チームも10日に12試合連続3得点以下の球団ワースト記録に並ぶなど苦戦を強いられた。それでも既に視界は開けた。11日の広島戦(マツダスタジアム)で岡本和が1回に1号2ランを放つと、打線も呼応。今季最多の12安打9得点で大勝を収めた。 上り調子の流れに乗るためにも、この日の結果は重要だ。中日の先発大野雄大投手(32)はこれまで本塁打を放ったことがなく、苦手にしている。相性の悪さをものともせず、打ち砕くことができれば、さらにチームは勢いづく。 巨人の4番の影響力はテレビにも進出した。15日から全国(一部地域を除く)の日本テレビ系列でオンエアされる予定のロート製薬の目薬「ロートジープロ」のCMに出演が決定。テレビCMには初起用となった。「CM撮影は人生初の経験だったので、苦戦した場面もありましたが、とても楽しく収録できました」と振り返った。 日ごろから同製品を愛用しており、今村司球団社長(61)に「目薬のCMをお願いします!」と懇願していた。今回は目薬への熱い思いが実り、CM出演が実現した。「ロートジープロとともに、キャリアハイの成績を残し、リーグ3連覇、日本一を達成したいと思います」。視線の先に思い描いた大きな目標を達成するためにも、まずは目の前の沢村賞左腕を攻略する。【小早川宗一郎】

◆中日が攻撃力増へ打線を組み替えた。アリエル・マルティネス捕手(24)とR・マルティネス投手(24)の2人を出場選手登録。主砲ビシエドの戦列離脱により、8日DeNA戦から3試合、助っ人抜きの打線を組んできたが、この日はA・マルティネスを「5番・一塁」でスタメン起用。3試合で4番を務め、一塁を守ってきた福田を「左翼」で起用した。リーグ最少36得点の打線の攻撃力強化につながるか、注目だ。

◆巨人の新外国人が13日、東京ドームで打棒を初披露した。メジャー通算196発のジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)と同96発のエリック・テームズ外野手(34=ナショナルズ)が中日戦の試合前練習で1カ所打撃、守備練習を行った。 3月29日の来日後、2週間の隔離措置を経て練習再開。両打ちのスモークは左打席で柵越えを放ち、左打者のテームズは右方向に鋭い打球を打ち返した。 練習後の入団会見では2選手とも怪力自慢をアピールした。スモークは「パワーヒッターとして認知されてきた。今までのスタイルが日本でも通用するといい」。テームズは「パワーヒッターで異なる環境に順応するのが得意。日本流を取り入れて対応していきたい」と自信をみなぎらせた。 新助っ人の動きを見守った原監督は「週明けの東京ドームくらいからじゃないでしょうか。それよりも早くなれば悪いニュースではないよね」と説明。2軍戦での実戦調整を踏み、20日阪神戦でのデビューの可能性を示唆した。また、メルセデスとウレーニャも隔離を終えた。

◆1軍に初昇格した巨人ドラフト1位の平内龍太投手(22)が、新しい役割での活躍を誓った。1軍に合流し、ランニング、キャッチボールなどで汗を流した。「ファームでの最後の登板とか、いいピッチングができている状態ではない。それでも呼んで頂いたので、結果をしっかり残せるように投げたい」と力を込めた。前回登板の6日イースタン・リーグロッテ戦(ジャイアンツ球場)では先発し5回途中8失点。1軍で与えられた中継ぎの役割で結果を残す。 湯浅大内野手(21)も1軍に合流した。ここまでイースタン・リーグで14試合に出場し、打率は2割5厘、1本塁打だった。 12日に桜井俊貴投手(27)と北村拓己内野手(25)が登録を抹消されていた。

◆巨人エンジェル・サンチェス投手(31)がノーヒットピッチングのままマウンドを降りた。7回1/3を無安打1失点だった。2回先頭から2連続四死球で無死一、二塁。阿部の二ゴロで1死一、三塁とされ、平田の二ゴロの間に生還を許した。四死球は5も無安打投球を続け、8奪三振、109球の快投だった。7回には中日A・マルティネス、阿部、平田を3者連続三振に斬ってとった。 7回1死後から中川が2番手でマウンドを引き継ぎ代打井領に中前打を浴びたが、それでも1死一塁から続く大島から見逃し三振を奪い2死一塁。代打福留を147キロ高め直球で空振り三振を奪い、無失点で切り抜けた。

◆巨人は1回、梶谷が5試合ぶりの適時打を放ち先取点。中日は2回、連続四死球で好機をつくり、併殺崩れの間に同点とした。 巨人先発のサンチェスは6回まで無安打投球。中日先発の大野雄も4回以降安打を許さず、1-1で終盤戦に入った。 巨人は7回2死、広岡の移籍後初本塁打で勝ち越し。継投で逃げ切った。サンチェスが今季初勝利。デラロサが4セーブ目。

◆巨人は1-1の七回、広岡の移籍後初本塁打となる1号ソロで勝ち越した。7回1/3を無安打1失点で8奪三振と力投したサンチェスが、今季初勝利を挙げた。中日はわずか1安打に封じられ、大野雄の粘りの投球も実らなかった。

◆巨人エンジェル・サンチェス投手が7回1/3を無安打、1失点で降板し初勝利。 2番手の中川が井領に初安打を許したが、2番手以降の投手も無安打に抑え、「無安打有得点試合」を達成していれば64年5月13日に近鉄の牧野、山本重が南海戦で記録して以来5度目の珍事だった。 なお、7回以上投げた先発が無安打で降板したのは14年7月15日辛島(楽天)以来、7年ぶり。辛島は7回を無安打、1失点で降板し、この日と同じく2番手の福山が8回1死から初安打を打たれた。 ▽巨人原監督(今季初勝利のサンチェスに)「非常にボールも走っていたし、やや無駄な四球はあったかなというところはあったが、いい投球だったと思います」

◆巨人が開幕2戦目の4月27日以来、今季2度目の連勝を決めた。 先発エンジェル・サンチェス投手(31)が、7回1/3を無安打、1失点の快投で今季初勝利をマーク。開幕直前にヤクルトからトレード移籍した広岡大志内野手(24)が7回に中日大野雄から1号決勝ソロを放った。原辰徳監督(62)の妥協なき采配で1点差の接戦を制した。 ? 試合後の原監督の主な一問一答は以下の通り。 ? -広岡が1号本塁打 いいところで彼らしさが、1打席目、2打席目のバッティングとは全く違うものがね。非常にいいものが出ましたね。 -トレード加入し、勝負強さ目立つ 非常に近々未来、必ず、主力選手になってくれると思っています。いい滑り出しの中でジャイアンツのユニホームを身に着けてくれている。 -先発サンチェスの投球内容は 先週も球そのものは良かったのですけど、気候とかの点で反省するところはあったんですが、非常に今日はボールも走っていましたし、やや無駄な四球はあったかなというところはありましたけど、いいピッチングだったと思います。 -1回に先制。梶谷にも久々のヒットが出た チームに強く貢献してくれたというか、そういう存在感を見せてくれましたね。 -打線全体、チームにとって大きな勝利 2-1という僅差の勝利ではありますけど、1つこういう殊勲打というのが出てきたのは、呼び水として明日から打線のさらなる奮起を願うと。ピッチャーは非常に頑張ってくれています。 -広岡が逆方向に素晴らしい1発を放った そうですね。3打席目入る前にヘッドにちょっとお小言をもらいながらね。それが良かったんじゃないでしょうかね。 -サンチェスがノーヒット・ワンランで降板 確かにノーヒットということは頭の中にありましたけども、やはり、あの場面、7回1/3を投げてくれて、そしてバトンを渡せたというのはね、非常に(中川)皓太の方がそういう点ではそれを勝るピッチングをしてくれると、代えました。 -サンチェスが8回先頭を打ち取ったことは大きい もちろんです。アウトカウントを1つ取ってくれて次の投手にバトンを渡すというのは非常に理想的ですね。やっぱり、打たれて、あるいは出して、代えるというのは非常に負担が掛かりますね。 -新外国人も合流する中で広岡はアピールが必要 外野も内野もいろいろポジション守れるというのも貴重だし、彼の長打力というのも魅力だし。近々未来、ジャイアンツの主力選手になれる可能性を強く持っている選手だから。 -初回の1点は理想的な形 やっぱりその後ですよね。1、2、3であれだけのシチュエーションを作りながら、4番、5番でというのがね。まだまだ乗り切れないというか、こういうゲームになったというね。彼らの役割からすると言い過ぎではないでしょう。 -もう1点、欲を言えばもう2点 やはりそこの部分はね。1つもアウトを取らない状態で(先制点を)与えて、しかも、一、二塁という中でね。まあ、ここは2人は反省しているところでしょうね。 -広島では大勝。きょうは僅差を勝ち切った。いい流れが そういう風になりたいですね。

◆巨人が"歌うたいのエンジェル"と"伸び盛りのブンブン丸"の活躍で接戦を制した。先発エンジェル・サンチェス投手(31)が7回1/3を無安打、1失点の快投で今季初勝利をマーク。開幕直前にヤクルトからトレード移籍した広岡大志内野手(24)は7回に中日大野雄から1号決勝ソロを放った。チームは開幕2戦目の3月27日以来、今季2度目の連勝を飾った。一塁を回ったところでスタンドインを確認すると、広岡は力強く右手を突き上げた。同点の7回2死、カウント1-2からの4球目。大野雄の146キロをフルスイングで右翼席へ運んだ。値千金の移籍後1号アーチに「伸びてくれと思って走りました。(サンチェスが)素晴らしいピッチングをして流れが来ていた。何とかしようと思っていた」とかみしめた。 絶賛成長中の24歳の吸収力は計り知れない。コーチからの助言を早速生かした。試合前には村田野手総合コーチと、大野雄はツーシームやフォークの手元で動く球がいいということを再確認。「狙ったところを打つ、狙っていないところは打たない。割り切っていかないといけない」と狙い球をしぼった。それでもどこか思い切れず、2打席凡退で迎えた7回。打席に向かう前に、元木ヘッドコーチから「結果を恐れず、狙ったところをどんどんいけ! 」とハッパをかけられ火がついた。 初々しさも残る。4日のヤクルト戦で移籍後初のヒーローになった際には、お立ち台で足が震えた。2度目のこの日も「同じく緊張しました」と明かし笑いを誘った。3月1日のトレードからまだ44日。鮮やかな成長曲線を描いている。【久永壮真】

◆中日は巨人先発サンチェスを攻略できず、9回1安打1得点に終わった。 エース大野雄を援護できず、借金2に逆戻りした。この日、出場登録されたアリエル・マルティネス捕手(24)が「5番・一塁」で先発出場。無安打も、先制につながる四球を選んだ。昨季守護神を務めたライデル・マルティネス投手(24)も初登板で、8回1イニングを3者凡退で投げ終えた。 【与田剛監督の試合後一問一答】 -サンチェスからヒットが打てなかった 与田監督 そのとおりです。打てるように練習しないといけない。 -サンチェスをどう見たか 与田監督 コースはわからなかったが、うまく攻められたなという印象。ミーティングで攻略方法として課題にしたところがなかなかうまく実践できなかった。迷いがあるとそうなる。自分を信じてやると決めたらやる。そういう割り切りも必要。 -A・マルティネスをスタメン起用したが 与田監督 ヒットは出なかったが、彼の持ち味である、しっかり振っていくところがうまく出た。力みもあったが、スイングの形は良かったので、これからよくなっていくと思う。 -A・マルティネスを一塁、福田を左翼起用で打線に厚みが出たか 与田監督 今日は東京ドームだし、長打力を期待してメンバーを組んだが、なかなか結果は出なかった。 -大野雄の投球内容は 与田監督 初回を1点で切り抜けて、その後もうまく制球もできるようになったと思う。何とか勝たせたかった。内容として先発の力としてはよく投げてくれた。 -本塁打の1球が悔やまれる 与田監督 結果論だよね。打った広岡の力が上回ったと思う。 -最後にR・マルティネスも使ったが 与田監督 外国人選手が1軍の舞台に立ったこと。そういった意味ではすごく明るい材料だと思っている。(ライデルの)配置に関しては、これから状況を見ながら決めて行く。(抑えは)去年あれだけ、力を発揮したポジション。いずれはそこにと(考えている)。(アリエルも)彼の長打力を期待して使っていきたい。

◆巨人が"歌うたいのエンジェル"と"伸び盛りのブンブン丸"の活躍で接戦を制した。 先発エンジェル・サンチェス投手(31)が7回1/3を無安打、1失点の快投で今季初勝利をマーク。開幕直前にヤクルトからトレード移籍した広岡大志内野手(24)は7回に中日大野雄から1号決勝ソロを放った。チームは開幕2戦目の3月27日以来、今季2度目の連勝を飾った。歌うたいのエンジェルが"ドライ"なマウンドで躍動した。サンチェスは2回、先頭から2連続四死球で無死一、二塁。1死一、三塁とされたあとに平田の二ゴロで本塁生還を許した。それでも7回に3者連続の空振り三振を奪うなど無安打投球のまま。8回1死、109球を投げたところで2番手中川にマウンドを託した。 「状態も良い。球を低めに集めることを意識した。全体的に体調が良いので全てがうまくいっていると思う」とうなずいた。ノーヒットでの降板にも「チームが勝つため」と不満なそぶりは見せなかった。6日阪神戦(甲子園)では雨でぬかるんだ"レイニー"なマウンドで苦戦し、3回途中6失点で降板。本拠地でリベンジを果たした。 来日2年目の今季、日本文化にも「アジャストは出来てきている」と話す。日本語は読めないというが邦楽を歌うのは大好き。最近では人気シンガー・ソングライター優里の「ドライフラワー」に挑戦している。一番のお気に入りは徳永英明の「レイニーブルー」で、他にもあいみょんや瑛人の「香水」などは自身のスマートフォンのApple Musicにしっかりとダウンロード。J-POPの"メロディー"に乗せ、チームを勝利へ導く。【小早川宗一郎】▽巨人原監督(今季初勝利のサンチェスに) 非常にボールも走っていたし、やや無駄な四球はあったかなというところはあったが、いい投球だったと思います。▽巨人梶谷(1回無死一、三塁、5戦ぶり適時打となる先制中前打) 自分の打撃をすることだけを考えて打席に入りました。先制点に関わることができて良かったです。▽中日福田(2打数無安打2四死球) 外へのコントロールが良かった。▽中日A・マルティネス(サンチェスに2打数2三振1四球) 今日のサンチェスは変化球が多かった。外への制球がきっちりできていた。

◆中日が5割復帰を逃した。攻撃力強化へ、A・マルティネスを出場選手登録即「5番・一塁」で起用したが、打線は先発サンチェスら巨人の3投手の前に1安打1得点。7回2失点と力投した大野雄に報いることができなかった。 唯一の得点は、2回1死一、三塁で平田の二ゴロから生まれた。8回1死で、大野雄の代打井領が2番手中川から中前に落ちる安打を放ち、なんとか無安打試合は免れた。与田監督は「長打力を期待してメンバーを組んだが、結果は出なかった」と肩を落とした。大野雄は「本塁打を打たれるところに投げた。我慢比べであり得ないミスをして負けた」と投球を反省した。 借金は2に逆戻り。だが指揮官は、8回を3人で抑えたR・マルティネスの好投もプラスに捉え「外国人選手が1軍の舞台に立ったのはすごく明るい材料」と、起爆剤としての活躍を期待した。 ▽中日井領(8回に2番手中川からチーム唯一の中前打)「チームにヒットが出てなくて必死でした。明日ももらったチャンスで結果を出せるように頑張ります」

◆巨人広岡大志内野手が移籍1号を放った。1-1の7回2死走者なしから、4回以降無安打投球を続けていた中日大野雄の外角146キロ直球を右翼席へ運び、貴重な勝ち越し点を挙げた。 一塁ベースを回ったところでスタンドインを見届けると、右手を突き上げ喜んだ。 ▽巨人原監督(今季初本塁打の広岡に)「近々未来、必ず主力になってくれると思っている。いい滑り出しの中でジャイアンツのユニホームを身に着けてくれている」

◆巨人サンチェスが7回1/3を無安打、1失点で降板。 2番手の中川が井領に初安打を許したが、2番手以降の投手も無安打に抑え、「無安打有得点試合」を達成していれば64年5月13日に近鉄の牧野、山本重が南海戦で記録して以来5度目の珍事だった。なお、7回以上投げた先発が無安打で降板したのは14年7月15日辛島(楽天)以来、7年ぶり。辛島は7回を無安打、1失点で降板し、この日と同じく2番手の福山が8回1死から初安打を打たれた。

◆中日が5割復帰を逃した。攻撃力強化へ、A・マルティネスを出場選手登録即「5番・一塁」で起用したが、打線は先発サンチェスら巨人の3投手の前に1安打1得点。7回2失点と力投した大野雄に報いることができなかった。 唯一の得点は、2回1死一、三塁で平田の二ゴロから生まれた。8回1死で、大野雄の代打井領が2番手中川から中前に落ちる安打を放ち、なんとか無安打試合は免れた。与田監督は「長打力を期待してメンバーを組んだが、結果は出なかった」と肩を落とした。大野雄は「本塁打を打たれるところに投げた。我慢比べであり得ないミスをして負けた」と投球を反省した。 借金は2に逆戻り。だが指揮官は、8回を3人で抑えたR・マルティネスの好投もプラスに捉え「外国人選手が1軍の舞台に立ったのはすごく明るい材料」と、起爆剤としての活躍を期待した。 中日R・マルティネス(今季初登板で1イニングを3人でピシャリ)「久しぶりの登板だったが、変わったことは特にない。内容も良かった。体の状態もいいし、明日も自分の仕事ができるように頑張るよ」

◆巨人・坂本勇人内野手(32)が、中日戦の一回に右前打を放った。これが通算2019安打目で、V9時代のリードオフマン・柴田勲を抜き、球団生え抜き単独5位となった。  巨人の生え抜き選手で2000安打を達成しているのは6人だけ。いずれも球史に名を残すレジェンドだ。 (1)王貞治2786 (2)長嶋茂雄2471 (3)川上哲治2351 (4)阿部慎之助2132 (5)坂本勇人2019 (6)柴田勲2018  阿部まではこの時点で残り113本と迫っており、今季中の4位浮上も視野に入っている。

◆巨人は1-1の七回、広岡の移籍後初本塁打となる1号ソロで勝ち越した。7回1/3を無安打1失点で8奪三振と力投したサンチェスが、今季初勝利を挙げた。中日はわずか1安打に封じられ、大野雄の粘りの投球も実らなかった。

◆巨人は1-1の七回、広岡大志内野手(24)がヤクルトからの移籍後初アーチとなる決勝の右越え1号ソロを放ち、2連勝。先発のエンジェル・サンチェス投手(31)は八回途中無安打1失点で今季初勝利を挙げた。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。  --広岡が本塁打  「いいところで、彼らしさが。1、2打席目のバッティングとは全く違う、非常にいいものが出ましたね」  --トレードで加入後は勝負強さが目立つ  「近々未来、必ず主力選手になってくれると思っています。いい滑り出しの中で、ジャイアンツのユニホームを身に着けてくれている」  --サンチェスが無安打1失点  「先週も球そのものは良かったのですけど、気候とかの点で反省するところはあったんですが、非常に今日はボールも走っていましたし、やや無駄な四球はあったかなというところはありましたけど、いいピッチングだったと思います」  --一回に梶谷が先制適時打  「チームに、強く貢献してくれたというか、そういう存在感を見せてくれましたね」  --打線全体、チームにとっても大きな勝利  「へっへっへ。2-1という僅差の勝利ではありますけど、1つこういう殊勲打というのが出てきたのは、呼び水として明日から打線の更なる奮起を願うと。ピッチャーは非常に頑張ってくれています」  --広岡は逆方向に素晴らしい一発  「3打席目に入る前に(元木)ヘッドにちょっとお小言をもらいながらね。それが良かったんじゃないでしょうかね」  --サンチェスが「ノーヒットワンラン」を続けていた  「そうですね。たしかにノーヒットは頭の中にありましたけども、やはりあの場面7回1/3を投げてくれて、そしてバトンを渡せたというのは(よかった)ね。(中川)皓太がそれを勝るピッチングをしてくれると、代えました」  --広岡は4日のヤクルト戦でもいい働き  「わが軍はあんまり打たないから、みんな打つといいところに見えちゃう(笑)」  --外国人も合流する中、広岡にはアピールが必要  「外野も内野もいろいろポジション守れるというのも貴重だし、彼の長打力というのも魅力だし。さっきも言ったように、近々未来ジャイアンツの主力選手になれる可能性を強く持っている選手だから」  --初回の1点は理想的な形  「やっぱりその後ですよね。1、2、3番であれだけのシチュエーションを作りながら、4、5番で(得点を取れない)、というのがね。まだまだ乗り切れないというか、こういうゲームになったというね。彼らの役割からすると言い過ぎではないでしょうな」  --広島では大勝。きょうは僅差を勝ち切った。いい流れが  「まあ、そう、ほっほっほ。そういう風になりたいですね」

◆中日打線はわずか1安打に抑えられた。八回途中まで投げたサンチェスを捉え切れず、二回に平田の二ゴロの間に挙げた1点のみ。八回に代打井領が中川から中前打を放つまで無安打に封じられた。  この日はA・マルティネスが合流し、いきなり「5番・一塁」で先発。一発が期待されたが、3打数無安打2三振に終わり「久しぶりの先発で少し焦ったところはあるかもしれない」と振り返った。ビシエドに代わって4番を務める福田は「サンチェスは外の制球が良かった。明日(14日)も試合があるので、前を向いて頑張る」と巻き返しを期した。 与田監督(好投を許した巨人のサンチェスに) 「うまく攻められた印象。攻略法をうまく実践できなかった」 R・マルティネス(八回に今季初登板して三者凡退に抑え) 「自分の仕事をこなすだけ。体の状態も良い」

◆巨人のサンチェスが7回1/3を投げ、5四死球を出しながらも無安打の好投を見せた。二回に平田の二ゴロの間に1点を失ったが、七回を3者連続三振で切り抜けるなど尻上がりに調子を上げた。今季3試合目での初勝利に「自分のベストを尽くして、球を低めに集めることを意識した」と納得の表情だった。  来日1年目の昨季は8勝を挙げ、今季は6連戦が始まる火曜日の先発を任されている。白星の上積みが求められる中で「1年目は新しいことに直面することが多かったが、今年はアジャストできている」と自信をのぞかせた。

◆巨人の梶谷が今季16戦目で初の複数安打をマークした。一回は無死一、三塁から中前に適時打を放つと三回もこの日2本目となる中前打を記録した。打点を挙げるのは5試合ぶりで「自分の打撃をすることだけを考えて打席に入った」と高い集中力を強調した。  DeNAからフリーエージェント(FA)で移籍したプロ15年目。古巣との開幕2戦目に1号満塁本塁打を放った以外、目立った活躍はできていなかった。打率は1割7分7厘まで上がり、ようやく2割台が見えるところまで回復した。  13日の試合前練習は新外国人のスモークとテームズが参加。チームの貧打解消の切り札として、今後は急ピッチで調整を進めていく。2人に刺激されるように梶谷に復調の兆しが見え、原監督も「チームに貢献してくれた」と満足そうだった。 原監督(2-1で接戦を制し) 「投手は非常に頑張ってくれている。打線は(広岡の)殊勲打を呼び水に、さらなる奮起を願う」

◆巨人・広岡大志内野手(24)が試合を決めた。1-1の七回に、ヤクルトから移籍後初となる右越え1号ソロを放ち、これが決勝点。5試合ぶりの先発起用に応え、お立ち台に上がった。  --打席ではどんな意識で  「追い込まれていたので、何とかどんな形でも塁に出ようと思って打席に入りました」  --打った感触は  「芯だったので、何とか伸びてくれと思いながら走っていました」  --移籍1号  「いいところで打てたので、自分にとってもチームにとってもほんとによかったです」  --今はどんな意識で試合に臨んでいる  「ワンプレー、ワンプレー、食らいついて、泥臭くやっていってます」  --最後にひとこと  「今、チームがすごくいい形で勝てているので、これからこの勢いに乗って勝ち進めたいと思います」

◆巨人は13日、中日4回戦(東京ドーム)に2-1で競り勝ち、2連勝で貯金1とした。「7番・一塁」で先発した広岡大志内野手(24)が1-1の七回に移籍後初本塁打となる右越え1号ソロを放ち、試合を決めた。この日、新外国人野手2人が1軍の練習に合流。競争が激化する中、持ち前の長打力で存在感を示した。  がむしゃらに、泥臭く。執念で食らいついた。カウント1-2から広岡が振り抜いた打球はグングンと伸び、G党の待つ右翼スタンドに飛び込んだ。  「つなぐことを考えていたが、最高の結果になった。芯だったので『何とか伸びてくれ』と思って走りました」  1-1の七回2死。昨季の沢村賞左腕・大野雄が投じた外角146キロの直球を一閃した。3月にヤクルトから交換トレードで加入し、これが移籍後1号。一塁を回ったところで右拳を突き上げ、緊迫した投手戦に決勝ソロでケリをつけた。  迷いを振り払った。試合前、村田野手総合コーチから、球界屈指の好投手・大野雄の対策として「割り切っていかないと打てる投手ではない。(狙い球を)割り切っていこう」と助言を受けた。2打席凡退後の七回には、ベンチで近づいてきた元木ヘッドコーチから「結果を恐れず、思い切っていけ」と"闘魂"を注入された。移籍してまだ1カ月ほど。前日まで11打数2安打と結果が出ていたわけではないが、首脳陣の何とか活躍してほしい-という親心にバットで報いた。  スケールの大きな打撃が人をひきつける。奈良・智弁学園高では甲子園で1学年上の岡本和とクリーンアップを組み、プロ4年目の2019年には2桁本塁打を放った。荒削りだが、一発のある右の大砲候補。原監督は「近々未来、必ず主力選手になってくれる」と大いに期待をかける。  チームは開幕カードのDeNA戦以来の連勝で貯金を1とした。この日、新外国人のテームズ、スモークが2週間の隔離期間を経てチームに合流。生き残りをかけた戦いが激化する。広岡の本職は遊撃だが、内外野どこでも守り、この日はプロ初の一塁での先発も無難にこなした。「結果を出さないと残れない世界。なんとか食らいついていければ」と広岡。背番号32の存在感は日に日に増していく。(樋口航)

◆原監督の采配にはホント、参る。こうもズバズバと決められたら、脱帽するしかないよ。  打線全体の不振があって、6番に石川、7番に広岡をスタメンに入れた。正直に言うと、エモトは試合前、「打てそうもない空気だな」「チョコマカと動く選手を1人でも入れた方がいいのでは」などと、ため息をついていた。それがどうだ。石川は二回に二塁打。そして広岡が七回に決勝の本塁打だもの。  あえて厳しいところに送り出し、切羽詰まった状況に追い込み、奮起を促して、力を発揮させる-。見事な操縦術だね。  その最たるものが、梶谷を6番から3番に"昇格"させたこと。試合前まで打率・153。「3番に置いたら、精神的な負担が増して余計、打てなくなるのでは」と、ここでも首をひねっていたんだ。それがいきなり、一回に先制の中前タイムリー。三回にも中前打。エモトの予想を、ことごとく外してくれたね。  さらに投手リレーも、ズバリ。被安打0の先発サンチェスは八回1死で交代。1つでも多くのアウトを稼がせておいて、中川、デラロサとつないだ。打線が不振なときは、なんとかして得点をひねり出し、少ないリードを守り抜く。お手本のようなシナリオだ。  したがって、はたから見れば薄氷を踏むような勝利も、実は原監督一流の「王道野球」。チャージのきっかけになる、いい勝ち方だよ。 (本紙専属評論家)

◆巨人のサンチェスが7回1/3を投げ、5四死球を出しながらも無安打の好投を見せた。二回に平田の二ゴロの間に1点を失ったが、七回を3者連続三振で切り抜けるなど尻上がりに調子を上げた。今季3試合目での初勝利に納得の表情だった。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「打たれないサンチェスを観ながら 今日のサンチェスはどこがいいのか なぜ打たれないのだろうかと思いながら観てたというね」と不思議がる一方で、「今年のサンチェスは大丈夫と言ってきてるけど 日本の野球に慣れてきて今日も落ち着いて投げてたね」と評価していた。

◆今季初勝利を目指した中日の大野雄は一発に泣いた。1-1の七回、広岡に勝ち越しソロを浴びて7回2失点。七回2死無走者。3球で簡単に追い込み、捕手の木下拓の要求は外角直球だった。甘い球ではなかったが、その一球を捉えられて右翼席へ運ばれた。元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「今日の大野くんはボールがちょっと甘かったね」と指摘した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1140 0.733
(-)
-
(-)
12865
(-)
35
(-)
12
(-)
13
(-)
0.254
(-)
2.400
(-)
2
(-)
広島
861 0.571
(-)
2.5
(-)
12847
(-)
47
(-)
15
(-)
6
(-)
0.256
(-)
2.800
(-)
3
(-)
巨人
763 0.538
(↑0.038)
3
(↑0.5)
12751
(+2)
47
(+1)
12
(+1)
11
(-)
0.215
(↓0.003)
2.740
(↑0.12)
4
(-)
ヤクルト
663 0.500
(↑0.045)
3.5
(↑0.5)
12858
(+5)
59
(+1)
11
(+1)
12
(+3)
0.252
(↑0.006)
3.720
(↑0.2)
5
(1↓)
中日
573 0.417
(↓0.038)
4.5
(↓0.5)
12837
(+1)
44
(+2)
2
(-)
9
(-)
0.214
(↓0.01)
2.390
(↑0.01)
6
(-)
DeNA
3112 0.214
(↓0.017)
7.5
(↓0.5)
12755
(+1)
81
(+5)
10
(+1)
3
(-)
0.248
(↓0.004)
4.820
(↓0.05)