1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 4 | 6 | 1 | 1 |
ORIX | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 9 | 0 | 1 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |

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◆日本ハムは1点ビハインドで迎えた7回表、清水と郡の適時打で2点を挙げ、逆転に成功する。一方のオリックスは、3点を追う9回にT-岡田と宗の適時打が飛び出し、土壇場で同点とした。試合はそのまま決着がつかずに9回の攻防を終え、規定により引き分けとなった。
◆オリックスは初回1死から佐野皓の1号ソロで先制に成功。日本ハムは3回までオリックス宮城の前に無得点。 日本ハムは4回2死満塁の好機をつくるも、6番樋口が見逃し三振に倒れて無得点。オリックスも6回まで中盤は無得点。 日本ハムは7回に清水、郡の連続適時打で逆転した。オリックスは9回、宗の2点適時打などで3点を奪い引き分けとした。
◆オリックスは3連敗の瀬戸際から、引き分けに持ち込んだ。3点差を追った9回、T-岡田の適時打で2点差とし、なおも2死二、三塁で宗が右翼手の頭上を越える適時三塁打。同点に追いついた。最後は安達が遊ゴロに倒れ、サヨナラはならなかった。 初回に佐野皓が先制1号ソロを放った後は打線がつながらず、苦戦した。先発した19歳左腕の宮城が7回4安打2失点と好投していたが、宮城の黒星を消す形に。負ければ最下位の日本ハムとゲーム差なしになるところを、かろうじて踏みとどまった。 一方、この試合も9安打に終わり、開幕から15試合連続で2桁安打がなく、82年西武に並んでNPB歴代ワースト3位の記録となってしまった。なお、最多は開幕から連続2桁安打なしの最多は59年広島の21試合。
◆オリックスは9安打に終わり、開幕から15試合連続1桁安打。 2リーグ制後、開幕から15試合以上続けて2桁安打なしは59年広島21試合、61年近鉄16試合、82年西武15試合に次いで4度目。次の試合も1桁安打ならば61年近鉄のパ・リーグワースト記録に並ぶ。
◆日本ハム加藤貴之投手(28)が好投も、2勝目はならなかった。 1回1死で先制ソロを浴びたが、その後は持ち味のテンポいい投球で、攻撃にリズムをもたらした。8回6安打1失点、7奪三振。「粘りながら投球できたと思います。野手の皆さんがしっかりと守ってくれたおかげで、最少失点で抑えることができたので、感謝したいです」と頭を下げた。
◆日本ハムが手痛い引き分けで今季初の同一カード3連勝を逃した。 終盤に若手の郡、高浜の活躍で逆転したが、9回に玉井が3点リードを守れなかった。栗山監督は「今日は2人を使わないと決めていた」と、3連投中のセットアッパー宮西と2連投中の守護神杉浦を温存し、勝ちきることができなかった。
◆7年目の日本ハム高浜祐仁内野手(24)が、プロ初本塁打を放った。 11日、今季初出場となったオリックス3回戦(京セラドーム大阪)に、「2番一塁」で先発。2-1の8回、先頭で左翼スタンドに1号ソロを運んだ。一時は戦力外通告も受けた男が、念願の1発で花開いた。試合は9回に3点差を追いつかれ、今季3度目の引き分けとなった。高浜がプロ7年目で初アーチを架けた。わずか1点リードの8回。能見の2球目、142キロ速球にやや差し込まれながらも、打球は左翼フェンスを越えるプロ初本塁打となった。三塁側ベンチ前で待ち構えていたチームメートと、両手ハイタッチで喜びを爆発させた。「うれしいです。やっと出たって感じです。(打球が)上がりすぎかなと思ったんですけど、何とか入ってくれて良かった」と振り返った。 14年のドラフト7位で入団も、19年オフに戦力外通告を受け、育成契約で再スタートした。昨年7月に支配下選手に返り咲き、登録後初安打を放ったのもこの球場だった。出場15試合、41打席目での節目の1発。9日に今季初昇格し、待望の今季初出場に「初回からガンガンいってやろうと思った」と普段は闘志を秘めるタイプも、気合全開で打席に入った。 今季は「打撃でアピールしたい。そこだけ伸ばしていこうと思って、必死にやってきた」と、長所を磨き上げてきた。練習からライナーを、広角に飛ばすことを意識した。2軍では11試合で打率3割5分7厘、1本塁打7打点と結果を残してきた。 栗山監督は「打つ技術が本当にある。ああいう1発が出れば、自信になると思う」と、さらなる飛躍を期待した。ホームランボールは「奥さんにあげます」と高浜。「育成になっても、結婚を認めてくれた」と昨年2月に結婚した、女優すみれ似の1歳上の妻に、感謝のプレゼントを持ち帰った。【田中彩友美】 ▽日本ハム郡(7回に代打で今季初出場し、一時勝ち越しとなる適時二塁打でプロ初打点) 素直にうれしい。自分の持ち味でもある積極的にいくことを心掛けて打席に入った。
◆日本ハム5年目の郡拓也捕手がプロ初打点を挙げた。 10日に今季初昇格し、同点の7回に代打として今季初出場。オリックス宮城から一時勝ち越しとなる左越え適時二塁打を放った。「素直にうれしい。自分の持ち味でもある積極的にいくことを心掛けて打席に入った」とガッツポーズ。勝利打点にはならずも「僕が1軍に残るには、勝負強さが大事。この1打席を自信につなげられれば」と話した。
◆高卒2年目左腕のオリックス宮城大弥投手が7回4安打2失点と好投した。 「あまりいい感覚ではありませんでした」と言いながらも、最速148キロで6回まで0行進。7回は2四球から1死一、二塁となって松本剛を投ゴロに打ち取ったが、安達の送球が乱れて併殺崩れ。その後の連打で逆転を許し「反省しなければいけません。なんとか抑えたかった」と悔やんだ。それでも開幕から3戦連続でハイクオリティースタート(7回以上、自責2以内)を記録した。
◆オリックスが9回2死一塁から今季3度目の3連打で3点差を追い付き、執念ドローだ。太田、代打T-岡田の連打で1点を返し、なお二、三塁。途中出場の宗佑磨外野手(24)は右越えの2点適時三塁打を放ち、ベース上で叫んだ。 「負けている状況だったので、何とかつなごうとコンパクトに。若手での勝負にしっかり勝って、必死にやっていかないといけない立場。頑張って生き残る」 ベンチ総立ちで大喜びで、中嶋監督も宗の同点打を「本当よく打ちましたよ」と評価したが、なお2死三塁のサヨナラ機では安達が遊ゴロに倒れた。あと1本が遠く、「最後まで良い感じでしたけどね。あそこで勝たないと乗り切れない。よく追いついたんですけど、越さなきゃどうしようもない」と厳しかった。 この試合も9安打で、開幕から15試合連続1桁安打とリーグワーストに王手がかかった。指揮官は「モヤがいなかったり、あまり調子の良い選手がいないので。これから上がっていくことだけを考えて、投手陣の負担も考えて戦っていけたら」と前を見据えた。【真柴健】
◆連敗中のオリックスは、スターティングメンバーを大幅に入れ替えた。大卒3年目の頓宮裕真捕手(24)がプロ初の「4番・DH」に入り、この日、出場選手登録された大下誠一郎内野手(23)が「6番・一塁」で出場予定。
◆オリックス・佐野皓大外野手が、先制となる今季1号ソロを放った。 「追い込まれていたので、なんとか(吉田)正尚さんの前に塁に出ようと思っていました。インコースのボールでしたがうまく反応できました!」 一回1死。日本ハムの先発・加藤が投じたカウント2-2からの5球目、内角球に反応し、左翼5階席へ特大アーチを描いた。2019年以来、2年ぶりとなるプロ2号でチームは先制した。
◆オリックスが土壇場で追い付き引き分けた。1-4の九回は代打T-岡田の適時打で1点を返し、2死二、三塁から宗の2点三塁打で同点とした。宮城は7回2失点。日本ハムは加藤が8回1失点と好投したが、玉井が誤算だった。
◆「2番・一塁」で今季初出場した高浜祐仁内野手(24)が八回にプロ初本塁打を放った。 「ちょっと差し込まれて、上がりすぎたかなと思ったんですけど、何とか入ってくれたのでよかった」 2-1の八回先頭で迎えた第4打席だ。この回から登板した能見との対戦で1ストライクからの2球目に反応。内角高めの142キロ直球を振り抜くと、放物線を描いた打球は左中間の2階席に消えていった。 横浜高から2015年にドラフト7位で入団。2019年12月には腰の手術を受け、育成契約から再び支配下登録を勝ち取った苦労人だ。プロ7年目、通算41打席目で飛び出した一発に「うれしいです。やっと出たという感じ。自分は打撃が一番のアピールポイントだと思っているので、そこだけは伸ばしていこうと思って必死にやってきた。こういう結果になってよかった」と自信を深めた。
◆日本ハムは勝利目前の九回にまさかの3失点で痛恨ドロー。栗山英樹監督(59)の主な一問一答は下記の通り。 --郡や高浜など、2軍から上がってきた選手が躍動した 「見ていてワクワクするし、ああいう風に必死になって野球をやることが、いまはこのチームには大事。そういう風に野球をやっていくよ。最後(同点とされた九回)は2人(宮西、杉浦)を使わないと決めていたので。最後は井口も頑張ってくれたし、またあしたからしっかりとやっていきます」 --清水のところで郡を起用するかと思ったが 「それも見極め。優心(清水)が一番打っているわけだから、きのうから」 --高浜がプロ初本塁打 「高浜に関しては打つ技術があるな、と。試合を見ていて(思う)。一発が出れば自信になるだろうからね」 --加藤が8回1失点と好投した 「キャンプの時からずっと状態がよかったから、落ちるところはあるんだけど(落ちていない)。素晴らしい」
◆オリックスは九回に3点差を追い付いた。代打T-岡田の適時打で1点を返し、2死二、三塁から宗が右中間へ三塁打を放ち、走者2人が生還。土壇場での同点打に「負けている状況だったのでコンパクトにつなごうと。何とか結果を残したいと思っていた」と喜び、中嶋監督も「本当によく打った」と褒めた。 打線は一回に先制した後は沈黙し、好投する先発宮城を援護できなかった。九回に意地を見せたが、最後は安達が遊ゴロに倒れてサヨナラ勝ちできなかった。中嶋監督は「あそこで勝たないと、どうしても乗り切れない。負けた訳じゃない、よく追い付いたけど、やっぱり越さなきゃどうしようもない」と一層の奮起を求めた。
◆日本ハムは3点リードの九回に2番手の玉井が打たれて追い付かれ、今季初の3連勝はお預けとなった。2連投中だった抑えの杉浦を温存したことが裏目に出た栗山監督は「使わないと決めていたので。また明日からしっかりやっていきます」と淡々と話した。 悔しい引き分けとなったが、郡がプロ初打点、高浜はプロ初本塁打をマークするなど2軍から上がってきたばかりの選手が存在感を示した。栗山監督は「ああやって必死になって野球をやる姿が一番大事」と話した。
◆オリックスの宮城は7回を投げて4安打2失点と試合をつくった。 「初回からあまりいい感覚でなかった」と言いながら、緩急をつけて打者を翻弄。六回までは得点を許さず、8三振を奪った。球数が100を超えた七回は連続四球からピンチを招き、2連続適時打を浴びて1-2と逆転を許した。「粘りながら投げられていただけに、七回は反省したい。何とか抑えたかった」と悔しがった。
◆終盤の猛攻でオリックスは引き分けに持ち込んだ。九回、2-4と2点差に追い上げ、なおも2死二、三塁。一打同点のチャンスで、宗が右中間へ2点三塁打だ。三塁ベース上で右手を力強く握った。 「2ストライクと追い込まれていて、負けている状況だったので、なんとかコンパクトにつなごうと思いました」 今季初の同一カード3連敗が目前に迫った場面で、打線が奮起した。1死から中川圭が死球で出塁。山足は併殺崩れで生き残ると、太田が中前打で一、三塁と好機拡大。代打・T-岡田が中前適時打で続き、宗にバトンを渡した。 最終回でつながった打線。宗は「チームのために自分が何をすればいいかをコーチの人に言われていて、僕だけじゃなく、若手の選手も。それを念頭に入れて、打席で考えていました」とナインの気持ちを代弁した。 執念のドロー。ただ、中嶋監督は「最後の最後、いい感じではいけたんですが、あそこで勝たないと乗り切れない、どうしても」と勝ち切ることの重要性を訴えた。この日も打線は9安打で開幕から15試合連続で2桁安打なし。1961年の近鉄がマークしたリーグワーストの「16」まであと1試合となった。終盤の粘りを序盤から見せたい。(西垣戸理大)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
9 | 4 | 2 | 0.692 (↓0.058) | - (-) |
128 | 68 (-) | 52 (+2) | 16 (-) | 3 (-) |
0.238 (↓0.006) | 3.360 (↑0.1) |
2 (-) |
ソフトバンク |
8 | 5 | 2 | 0.615 (↑0.032) | 1 (↑1) |
128 | 58 (+2) | 49 (-) | 13 (-) | 3 (+1) |
0.249 (↑0.003) | 3.180 (↑0.23) |
2 (-) |
西武 |
8 | 5 | 1 | 0.615 (↑0.032) | 1 (↑1) |
129 | 56 (+2) | 54 (+1) | 13 (-) | 20 (+4) |
0.229 (↓0.001) | 3.890 (↑0.22) |
4 (-) |
ロッテ |
5 | 8 | 2 | 0.385 (↓0.032) | 4 (-) |
128 | 73 (+1) | 60 (+2) | 16 (-) | 8 (-) |
0.232 (↓0.004) | 3.920 (↑0.14) |
4 (1↑) |
ORIX |
5 | 8 | 2 | 0.385 (-) | 4 (↑0.5) |
128 | 42 (+4) | 47 (+4) | 9 (+1) | 3 (-) |
0.216 (↑0.003) | 2.770 (↓0.09) |
6 (-) |
日本ハム |
3 | 8 | 3 | 0.273 (-) | 5 (↑0.5) |
129 | 41 (+4) | 76 (+4) | 2 (+1) | 8 (-) |
0.217 (↓0.002) | 4.720 (↑0.05) |
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