楽天(★0対2☆)ソフトバンク =リーグ戦3回戦(2021.04.11)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:田浦 文丸(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝0敗3S))
敗戦投手:早川 隆久(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが4連勝。ソフトバンクは4回表、デスパイネの適時二塁打で1点を先制する。そのまま迎えた9回には、中村晃の適時二塁打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、3番手・田浦が2回無失点の好救援でうれしいプロ初勝利。敗れた楽天は、打線が4安打無得点と沈黙した。

◆ソフトバンク中村晃外野手(31)は今季、右投手に対して36打数3安打の打率8分3厘も、左投手には18打数8安打の同4割4分4厘。 10日の試合でも弓削から2安打、渡辺佑から1安打で、左腕相手に猛打賞。早川相手の今日も打つか。

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が、自己最多の109球を投げ6回途中6安打7奪三振1失点で降板し、2勝目を逃した。 いきなりのピンチも冷静にしのいだ。1回先頭周東に中前打。二盗を許し無死二塁としたが今宮、柳田、グラシアルを3者連続三振に仕留めた。3回までは2安打無失点とした。 だが4回1死一、二塁、デスパイネに左翼線への適時二塁打を打たれ先制点を与えた。6回2死からグラシアル、栗原に連打を許したところでマウンドを降りた。最速は148キロ。「球数が多くなってイニングが投げられなかったので、無駄なボールをなくして、次の登板以降長いイニングを投げられるようにしていきたいです」と振り返った。 プロ初登板の3月28日日本ハム戦では6回無失点で初勝利をつかんだが、前回登板の4日オリックス戦では6回4失点で初黒星を喫していた。

◆楽天先発の早川は、3回まで2度、得点圏に走者を背負うも2安打4奪三振無失点。ソフトバンク先発の松本は3回無安打無失点。 ソフトバンクは4回、デスパイネの左翼線適時二塁打で先制。楽天先発の早川は5回2/3を投げ、6安打7奪三振1失点で降板した。 ソフトバンクが4連勝。田浦が今季初勝利。森が3セーブ。楽天は3連勝で止まり、今季初のカード負け越し。早川が2敗目。

◆楽天が今季2度目の無得点負けで、2分けを挟んでの連勝が3で止まった。 1敗2分けで開幕からの連続カード勝ち越しも4でストップした。 先発のドラフト1位早川が4回に1点を先制されるも6回途中1失点と粘投。だが、打線が「ブルペンデー」のソフトバンクの5投手継投策に沈黙。4回に1死満塁、5回に2死二塁、8回にも1死一、二塁と好機をつくったが、いずれも得点につなげられず。9回に追加点を許し、押し切られた。 2戦連続引き分けからの一戦を落とし、石井GM兼監督は「2つ引き分けたからこそ、今日は勝ちたかったけど、最後のもう一押しをできずに流れをこっちに持ってこられませんでした」と振り返り「思いがけない1本が出れば、あと1本というのも出ると思う。その1つで一喜一憂はしたくない。そういう日もあるけど、ただそういう日もある、を少なくしていくにはどうしたらいいかしっかり考えて対応していかないといけないと思います」と受け止めた。 この日で5チームとそれぞれ1カードずつを終え15試合で9勝4敗2分けで首位。指揮官は「長所ばかりが出るわけではない。いろんな短所も出ている試合も何個かあったりする。それを少なくしていく作業はすごく大事」と見据えた。

◆ソフトバンクが完封リレーで、引き分けをはさんで4連勝とした。首位楽天とのゲーム差は1。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 ? -ブルペンデー先発の松本は4回まで投げた 工藤監督 ファームでは60球くらい投げていたということだったので(3回終了時点で)もう1回行かせようと思って行かせました。 -走者は背負ったが、粘って無失点 工藤監督 松本君のいいところ。ここっていうところでしっかりギアが上げられる。調子もあると思いますけど、今日は本当に良かった。ナイスピッチングだったと思います。 -松本の今後は 工藤監督 先発というところにするのか、中でもうちょっと使ってとするか...。まだちょっと先発が安定しきれてない状態なので。4イニング投げて、すぐ明後日から投げるっていうことはさせないようにはしようかなと思っています。それ(疲労回復)が長引くようであれば、また日曜日なら日曜日というところも考えたい。今のところは1人でも中継ぎが欲しいというところでもあるので、またそれは今後しっかり検討してやっていきたいと思います。 -高橋純と田浦もいい流れでつないだ 工藤監督 左(打者)が多かったということもあって、(左腕の)田浦君が2イニングということになりました。左だけじゃなくて右にも自分の持ってるものをしっかり出してくれた。ナイスピッチングですし、初勝利おめでとうと。良かったです。 -田浦は気持ちが強い 工藤監督 本当にね。物おじしないというか、マウンドの上で変に緊張したりしない。その辺は1イニング投げて良かったので、2イニング目もいこうと、左も多いし。1-0で緊張するところがあったと思うけど、全く緊張していないようにも見えました。 -内野陣の好守が光った ? 工藤監督 いや、すごかったと思います。ナイスプレーの連続でね。ちょっと遅れたら内野安打っていうのもありました。今宮君には2つか3つくらいね。周東君も、(中村)晃君も。みんなが守備で盛り立ててくれたことが、ピッチャーの継投での完封につながった。今日は守って勝ったなという印象が非常に強いですね。 -千賀の離脱はみんなでカバー 工藤監督 本当にそうだと思います。今日は純平君も使ってなかったし、田浦君も使ってなくて、その中でいいピッチング。自信になったと思います。次につなげて欲しいです。 -ビジター6連戦は完封で始まり、完封で終了。4勝2分で負けなかった 工藤監督 今日勝つか負けるかでえらい(違う)。今日勝って(福岡に)帰れるというところはみんなも気分が良くなるし、明日の休みも充実する。明後日からのオリックス戦で、みんなも元気な姿で来てもらえたらと思います。

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が、初顔合わせの王者相手に粘投した。 11日、楽天生命パークでのソフトバンク3回戦に先発。自己最多の109球を要しながら、5回2/3を6安打7奪三振1失点。打線の援護なく2敗目を喫したが、昨季のリーグ覇者相手に力を見せた。わずかなズレを捉えられた。4回表1死一、二塁。デスパイネをカウント1-2と追い込んだ5球目。打者の足元に"低く"とジェスチャーした捕手太田のミットを目がけ、カットボールで空振りを狙った。だが、やや高めに浮いた。スピンが効いた打球は、ジャンプする三塁手の上を超え左翼線へ。打線の援護を待ちながら耐えていた左腕が、先制の適時二塁打を許した。ただ、続く中村晃は二直で、二走デスパイネも飛び出し併殺。最少失点にしのいだ。 初黒星を喫した3日オリックス戦からの違いを見せた。投球の軸となる130キロ前半から後半の、曲がり幅が小さいカットボールとは異なり、「太田さんと話し合っていろいろと試しながら投げました」と、120キロ中盤で大きく曲がるスライダーを活用。前回登板は、76球中1球だけだったが、この日は109球中6球投げ、3回には周東を同じ球種で左飛に抑えた。縦に割れる110キロ後半のカーブも使い分け、引き出しの多さを見せた。 収穫があれば、課題も見つかった。前回登板は6回76球も、この日は5回2/3で109球を要した。「粘り強い打者が多いなと感じました」。追い込んでもファウルでかわされ、プレッシャーをかけられた。5回までに15球以下で終わったのは1度だけ。持ち前のテンポの良さを生かし切れなかった。 ただ、強打者ぞろいのソフトバンク打線相手に、最後まで崩れなかった。石井GM兼監督も「要所要所で球数を使いながら、彼らしいキレのあるボールでピンチを抑えてくれた。チームに勝つチャンスを与えてくれるピッチングはできていたと思います」とあらためて信頼を置いた。早川の次回登板は18日日本ハム戦(東京ドーム)が予想される。待望の2勝目へ「無駄なボールをなくして、次の登板以降、長いイニングを投げられるようにしていきたいです」と先を見据えた。【相沢孔志】

◆ソフトバンク松本裕樹投手(24)がブルペンデーの先発を務め、4回2安打無失点と好投した。エース千賀の負傷離脱による先発ローテーション再編で、急きょ託された2年ぶりの先発マウンド。70球の熱投で、チーム今季2度目の完封勝利を呼んだ。 松本 守備に助けられて、何とか無失点に抑えることができました。いい形で中継ぎの方につなげられて良かったです。 ギアを全開にしたのは1点リードの4回だ。1死満塁で5番鈴木大への4球目に、この日最速となる150キロ。三ゴロに抑え、6番小郷も150キロの直球を交えて一ゴロに仕留めた。「4イニングでしたが、自分の仕事はできた」と手応えをつかみ、工藤監督も「ここっていうところでしっかりギアが上げられる。ナイスピッチングでした」と笑顔でねぎらった。 昨年12月、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。オフには欠かせないウエートトレーニングを断念。開幕1軍が絶望的な状況で、年明けに元SDN48の甲斐田樹里(32)との結婚を発表した。愛妻のためにも復活を目指し、体をイチから見つめ直した。「今までと違う考え方を教えてもらって、勉強できた。去年よりも知識はできました」。練習再開後は体幹や肩周りを重点的に鍛えた。疲労もたまりにくくなった。苦労を重ねた14年のドラフト1位右腕が、1軍に帰ってきた。 指揮官は松本の今後について「(疲労回復)が長引くようであれば、また日曜日というところも考えたい」と、次回先発の可能性を示唆した。チームは引き分けを挟んで4連勝。松本が、勝利のバトンをつないだ。【只松憲】

◆ソフトバンクの4年目左腕、田浦文丸投手が、プロ初勝利を手にした。「素直にうれしいです。2イニングを任されて抑えられたのは、これからの自信にもなると思う」。投球とは対照的に、控えめに笑った。 エース千賀が抜けた「ブルペンデー」。先発松本、高橋純が5回0封し、バトンを渡された。持ち味の「攻めの気持ち」で腕を振った。6回2死二塁は、鈴木大を138キロの直球で二ゴロ。7回は2死から渡辺佳に中前打を許したが、太田をツーシームで二ゴロに仕留めた。得意のチェンジアップは1球のみ。「ツーシームがよかった。ストライクを投げるだけ」。開き直って2回無失点投球だ。 昨年は腰痛もあって、1軍登板はなし。今年1月の自主トレは嘉弥真に弟子入りし、沖縄・石垣島でトレーニングを積んだ。「40試合登板が目標。これからも1試合1試合、大事に投げたい」。また楽しみな戦力が、頭角を現した。

◆ソフトバンク・デスパイネ外野手が、今季初V打を放った。 両軍無得点の4回1死一、二塁で楽天早川のカットボールを捉え、左翼へ二塁打。「イーグルスは今、首位のチーム。2試合連続の引き分けだったので、何としても勝ちたい」という強い思いで勝負の一打を決めた。9回にも右前打を放ち、貴重な追加点につなげた。

◆ソフトバンク高橋純平投手(23)が、1イニング無失点の好投で0封リレーをつないだ。 先発松本に代わって、5回にマウンドへ。1安打を許し2死二塁とされたが、1番辰巳をスライダーで右飛に打ち取った。 「久々の登板でしたが、すごくいい場面だったので意気に感じて投げました。今日のような場面や点差で使ってもらえるような成績、結果を残し続けたい」。春季宮崎キャンプはB組スタートも、開幕切符を勝ち取った。今季3試合目の登板だが、自身2年ぶりとなるホールドも記録。「どんどん投げて信頼を勝ち取っていきたい」と笑顔で話した。

◆ソフトバンクが4連勝した。四回にデスパイネの適時二塁打で先制し、九回に中村晃の適時二塁打で加点。5投手で無失点リレーし、3番手の田浦がプロ初勝利。楽天は早川の六回途中1失点の好投を生かせず連勝が3で止まった。

◆楽天が今季初めて同一カードを負け越した。ドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が先発し、5回2/3を6安打7三振1失点で2敗目(1勝)を喫した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --試合を振り返って  「2つ引き分けたからこそ、きょうは勝ちたかったけど、最後のもう一押しをできずに(試合の)流れをこっちに持ってこられませんでした」  --先発の早川について  「少しボールがばらけているところはありましたけど、要所要所で球数を使いながら、彼らしい切れのあるボールでピンチを抑えてくれた。日頃からいうように、チームに勝つチャンスを与えてくれるピッチングはできていたと思います」  --後続の安楽、宋(ソン)がいい投球をした  「リリーフ陣も状態はいいので、相手に流れを持っていかせずに何とか試合を進められるので、非常に助かるというか、頼もしいです」  --打線は水物というが  「思いがけない1本が出れば、あと1本というのも出ると思う。その一つで一喜一憂はしたくないですが、ただ、こういう日を少なくするように、しっかり考えて対応していきたいと思います」  --相手はブルペンデー(救援陣での継投日)で投手交代が多かった  「試合前から分かっていたので、ある程度対応しないといけません。その中でやるべきことができたのか、もう一度試合を振り返ることはすごく大事だと思います」

◆楽天は今季2度目の零敗で連勝が3で止まり、ソフトバンクとの3連戦は2分け1敗で開幕から5カード連続の3連戦勝ち越しを逃した。0-1の四回1死満塁では鈴木大が三ゴロ、続く小郷は鋭いゴロを一塁手の中村晃に阻まれた。八回2死一、二塁では鈴木大が空振り三振と攻め切れなかった。  打撃好調だった5番打者の茂木が体の張りのため2試合連続で欠場したのが響き、好機を生かせなかった。石井監督は「二つ引き分けたからこそ勝ちたかったけど、最後のもう一息、もう一押しができずに流れを持って来られなかった」と悔しがった。

◆ソフトバンクのデスパイネが先制の適時二塁打で勝利を呼んだ。四回1死一、二塁で早川の内角への変化球を左翼線へ運び「チャンスで、いいスイングで先制の一打を打つことができて良かった」と胸を張った。  キューバから来日後、新型コロナウイルス対策の隔離期間を経て3月9日にチームに合流。志願して2軍戦にも出場して開幕に間に合わせた。2試合ぶりに先発に復帰し、好結果を出した。

◆楽天のドラフト1位ルーキー早川は六回途中まで6安打1失点で7三振を奪ったが、4日のオリックス戦に続き援護がなく2敗目を喫した。四回1死一、二塁でデスパイネに適時二塁打を許して先制されても崩れず、109球を投げた。  好投が報われず「球数を減らして長いイニングを投げられるようにしたい」と悔しさをにじませた。石井監督は「要所、要所で球数を使いながら、彼らしい切れのある球でピンチを抑えてくれた。チームに勝つチャンスを与えてくれる投球ができていた」と評価した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
942 0.692
(↓0.058)
-
(-)
12868
(-)
52
(+2)
16
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.006)
3.360
(↑0.1)
2
(-)
ソフトバンク
852 0.615
(↑0.032)
1
(↑1)
12858
(+2)
49
(-)
13
(-)
3
(+1)
0.249
(↑0.003
3.180
(↑0.23)
2
(-)
西武
851 0.615
(↑0.032)
1
(↑1)
12956
(+2)
54
(+1)
13
(-)
20
(+4)
0.229
(↓0.001)
3.890
(↑0.22)
4
(-)
ロッテ
582 0.385
(↓0.032)
4
(-)
12873
(+1)
60
(+2)
16
(-)
8
(-)
0.232
(↓0.004)
3.920
(↑0.14)
4
(1↑)
ORIX
582 0.385
(-)
4
(↑0.5)
12842
(+4)
47
(+4)
9
(+1)
3
(-)
0.216
(↑0.003)
2.770
(↓0.09)
6
(-)
日本ハム
383 0.273
(-)
5
(↑0.5)
12941
(+4)
76
(+4)
2
(+1)
8
(-)
0.217
(↓0.002)
4.720
(↑0.05)