オリックス(★2対5☆)日本ハム =リーグ戦2回戦(2021.04.10)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
0010100035910
ORIX
1000010002800
勝利投手:宮西 尚生(1勝1敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(0勝0敗2S))
敗戦投手:漆原 大晟(0勝1敗1S)
  DAZN
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◆日本ハムは1-1で迎えた5回表、清水の適時打で勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、9回に野村の適時二塁打と淺間、大田の犠飛で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手・宮西が今季初勝利。敗れたオリックスは、4番手・漆原が誤算だった。

◆日本ハム上沢直之投手(27)はオリックス戦通算21試合に登板して11勝7敗、防御率3・27。 カード別では最も勝利している得意カードで、18年4月24日からシーズンをまたいで5連勝中。好相性の相手から今季初白星を狙う。

◆オリックスは1回2死二塁から4番吉田正の左翼線への適時二塁打で先制。日本ハムは3回に石井の適時二塁打で追いついた。 日本ハムは5回に清水の右前適時打で勝ち越した。オリックスは6回1死二塁から吉田正の同点適時打で追いつく。 オリックスは守護神の漆原が誤算。日本ハムは今季カード初の勝ち越し。宮西が1勝。杉浦が2セーブ目。漆原は1敗。

◆日本ハム万波中正外野手(21)が待望のプロ初安打をマークした。2年ぶりにスタメン出場したオリックス戦(京セラドーム大阪)の5回だ。山崎福が投じた106キロのカーブを右中間へはじき返す二塁打。続く清水の適時打で一時勝ち越しのホームを踏んだ。「勝ち越しだったので、すごくうれしかった」とチームにとっても大きな一打だった。プロ3年目で手にした初安打のボールは「落ち着いたら両親にあげたい」と笑みがこぼれた。 2年ぶりに昇格した9日の試合からベンチでは大きな声でムードを盛り上げ、この日は攻守交代時も駆け足、一塁までは当然のように全力疾走した。2軍スタートとなった今春キャンプで原田2軍監督から訓示された約束事だ。「そうしたらチームとして絶対に何か変わるからと」。昇格までにイースタン・リーグではトップタイの5本塁打。戦う舞台が1軍でも「ファームでやってきたことが、そのまま出せた」と、はつらつとした動きでうれしい結果を引き寄せた。 栗山監督にも「マンチュウ(万波の愛称)のツーベースは大きかった」とたたえられた。1軍昇格からチームは今季初の連勝。「がむしゃらに泥くさく。ブレずにやっていきたい」と話す万波がチームに上昇気流を起こしていきそうだ。【木下大輔】

◆日本ハム宮西尚生投手が今季初の3連投で栗山監督のメモリアル勝利を飾った。 同点の8回に登板。「(8日の)ソフトバンク戦で僕がミスをして勝てなかった。久しぶりに寝られなかった。だから今日は3連投になっても投げたかった。それだけ責任を感じていた」と気合十分で無失点。9回に打線が3点を勝ち越し、今季初勝利も手にした。

◆オリックス兼任コーチの能見篤史投手が同点の7回に2番手で登板し、移籍後初ホールドを挙げた。 41歳10カ月でのホールドは球団最年長。能見は阪神在籍時にも最年長ホールド記録を持っており、これで2球団で最年長ホールドをマークした。40代で2球団で最年長ホールドを記録したのも史上初となった。 試合は同点の9回に漆原が3点を失い、能見のメモリアルを飾れず敗戦。借金は今季最多の3となった。中嶋監督は「全てが悪いときの流れ。この流れをどこかで断ち切らないといけない」と前を向いた。

◆日本ハム栗山英樹監督(59)が、監督通算632勝で球団歴代単独トップに立った。10日オリックス2回戦(京セラドーム大阪)は、同点の9回に野村佑希内野手(20)が、左中間を破る決勝の適時二塁打。チームは今季初の連勝で、大沢啓二氏と並んでいた球団監督勝利数を更新した。重圧を、爽快に打ち消した。2-2の9回無死一、三塁。野村が、心の中で大きくうなずいた。カウントは3ボール。栗山監督からは「打っていい」のサインが出た。「信頼してもらっていると思った。気持ちを整理して、しっかり打てた」。直球146キロを無駄のないスイングではね返し、左中間を破る決勝の適時二塁打につながった。 栗山監督は「怖がるかなと思ったけど、素晴らしかったね。モヤモヤを吹っ切ってくれれば」と願った。3試合15打席ぶりの安打。開幕からチーム唯一、6試合連続安打も、前カードのソフトバンク戦から"プチ"スランプに陥った。「1軍のトップレベルの選手との実力の差を感じた」。攻守で精彩を欠いていたが、スタメンで起用し続けてくれた期待に応えた。 ブレークの兆しが見えていた昨季、この日と同じ京セラドーム大阪で右手小指を負傷。シーズンを棒に振る、長期離脱を強いられた。リハビリ中に、栗山監督から2冊の本をもらった。「自分がやらないと、結果は付いてこない、という話の本だった」。本を通してメッセージを受け取り、力を蓄えて今季を迎えた。 試合後、目尻を下げた栗山監督と並び、記念ボードを掲げた。ボードには「監督通算632勝」。大沢啓二氏と並んでいた球団の歴代通算勝利数を更新した。指揮官は「それだけの数、選手たちと喜び合わせてもらったことは球団、ファンの人たち、選手たちに本当に感謝している」と話した。野村は「節目の記録に貢献できて、うれしい」と、ほおを緩めた。 高卒3年目、真価が問われるシーズン。「連敗中は迷惑しかかけていなかった。何とか勝利に貢献できてよかった」と一打の重みをかみしめ、若きスラッガーが勝利への道を照らしていく。【田中彩友美】

◆日本ハム上沢直之投手が今季初勝利を逃した。 1点リードの6回1死二塁、吉田正に痛恨の同点打を許した。その後は併殺打に打ち取り、逆転は阻止も6回6安打2失点。後味悪い降板となり「最低レベルの仕事しかできませんでした。大事なところで粘り切ることができず、申し訳ない気持ちです」と猛省した。

◆オリックス中川圭太内野手がフェンスを恐れない超美技を披露した。 今季ともに初とんる「3番左翼」で先発。6回2死で日本ハム中田の大飛球にジャンプし、フェンスに衝突しながら好捕した。「チームを引っ張るバッティングを」と意気込む打撃では4打数無安打だったが、守りで客席を沸かせた。

◆日本ハム・万波中正外野手(21)が「7番・右翼」で今季初出場する。スタメン出場は2019年8月14日のロッテ戦(東京ドーム)以来、2年ぶり2試合目となる。昨季は1軍出場がなかったが、今季はここまでのイースタン・リーグ公式戦14試合に出場して打率・340(47打数16安打)。5本塁打(タイ)と19打点はともにリーグトップと結果を残しており、9日に1軍昇格を勝ち取った。試合前に栗山監督は、好調の3年目を「早く使ってあげないと」と勢いも武器に活躍してくれることを願った。  開幕から三塁でスタメンに名を連ねることが多い野村は同期入団。その野村も「5番・三塁」で出場し、3年目コンビが打線に活気をもたらす。

◆オリックス・吉田正尚外野手(27)が、先制打を放った。「追い込まれていましたし、なんとかいい方向に飛んでくれました! 先取点になってくれてよかったです!」。一回2死二塁。日本ハム先発・上沢が投じた2ストライクからの3球目のフォークをとらえ、左翼線へ適時二塁打を放った。開幕から14試合連続出塁となった。  今季チームは、先制すれば4勝1敗1分け(9日時点)と高確率で勝利している。

◆日本ハムが今季初の連勝。2-2の九回に野村の適時二塁打で勝ち越し、浅間、大田の犠飛でさらに2点を追加した。3番手の宮西が今季初勝利、杉浦が2セーブ目を挙げた。オリックスは九回の漆原の乱調が誤算だった。

◆日本ハムは九回に3点を勝ち越して今季初の連勝。栗山英樹監督(59)は大沢啓二氏を抜く球団歴代最多の監督通算632勝目を挙げた。主な一問一答は下記の通り。  --九回3得点で勝利をつかんだ  「なかなかこういう風にならなかったんだけど、ウチの投手が頑張って、玉ちゃん(玉井)からつないでいって。ナオ(上沢)も悪くなかったので、なかなか勝てていなかったから勝たせてやりたかったけど。自分の投げた試合が勝てれば落ち着くと思うので、勝ち星を付かせられるようにしっかりとやっていきます」  --今季初スタメンの万波が結果を残した  「大きかったね。少しずつ1軍の試合で、自分がどういうものか勉強していきながら(やってくれたら)」  --決勝打の野村は3ボールから打っていいというサインだったと  「もちろん『打て』。怖がるかなと思ったけど。ちょっとモヤモヤしていたと思うから。責任が重くなってしまう打順に、入れている方が悪いんだけど。行かせたくなかったけど、けが人とかも多いし。ああやって振り切ってくれて、いいヒットだったと思います」 そのあとの2犠飛での追 --球団記録の監督通算632勝目  「長くやらせてもらって、逆にいうともっと勝っていないといけないはずなのに。それだけの数を選手たちと喜べたのは幸せなことではあるけれども、いまのシーズンも含めて、ちゃんとやれていない申し訳なさというか、もっともっと勝っていないといけないはずなのに、申し訳ないなという。何とかしなきゃという実感しかない。それだけの数、選手たちと喜び合わさせてもらったというのは球団、ファンの人たち、選手たちに感謝している。俺は何もしていないので、一緒にやらせてもらったことに感謝しています」  左翼・西川、中堅・浅間という外野の布陣は勝てる形として?  「ウチの起点というのは遥輝(西川)のヒットだったり四球、出塁の数。遥輝の守備の負担を極力、減らしてあげたいので。一つでも多く攻撃に集中できるようにしてあげたいという思いなので。けが人が多いからDHを渡してあげられないし、とにかく疲れないように、と思っている」

◆「5番・三塁」で出場した野村佑希内野手(20)が九回に決勝の適時二塁打を放ち、勝利に貢献した。  「初球を見ていてもタイミングが取れていましたし、打ってかえすという気持ちで打席に入っていた。(サインを見て)『よし』と。気持ちも整理して打ちました」  2-2の九回に近藤の四球と、中田の11打席ぶりとなる安打で無死一、三塁を作ると、打順は回ってきた。カウント3ボールで出されたサインは「打ってもOK」。「信頼していただいている証拠。思い切っていきやすい」と真ん中高めの146キロ直球をはじき返した。快音を残したあとも一塁を回って加速。二塁ベースへ頭からダイブし、左手でガッツポーズを作った。続く浅間の左犠飛で三塁へ進むと、代打・大田の右犠飛でも本塁へ頭から飛び込み、5点目の生還。輝きを放つハッスルプレーの連続だった。  「明日もしっかりと勝って3連勝して、チームにいい流れを持ってこられるように頑張っていきたいと思います」  5番で起用され続ける3年目。首脳陣の期待に、結果と姿勢で応えていく。

◆オリックスの吉田正が2安打2打点と気を吐いた。一回に左翼線へ先制の二塁打を放ち「何とかいい方向に飛んでくれた」。1-2の六回には中前適時打で一時、同点とした。  主砲が活躍しても勝利に結びつかない。六回は吉田正の同点打の後、なおも1死一、三塁と攻めたが、T-岡田が遊ゴロ併殺打。好機にあと一本が出ず、中嶋監督は「難しい。なかなか追加点が取れない」と表情を曇らせた。

◆日本ハムの上沢は今季3度目の先発登板で6回6安打2失点と試合をつくったが、またも白星をつかめなかった。1点リードの六回に吉田正に適時打を浴びてリードを守れず「最低レベルの仕事しかできなかった」とうなだれた。  今季は自身2度目の開幕投手を務めるなど、エースとして臨んでいるが役割を果たせていない。「大事なところで粘りきることができず、申し訳ない」と反省した。

◆期待の星が今季初の連勝に導いた。日本ハム・野村佑希内野手(20)が同点の九回無死一、三塁で決勝の適時二塁打。栗山英樹監督(59)に監督球団通算最多の632勝目をプレゼントした。  「こういう節目の記録に自分がしっかりと打って貢献できたことがすごくうれしい」  指揮官の信頼に応えたかった。決勝打の場面はカウント3-0。ベンチからのサインは「打て」だった。「信頼していただいている証拠」と4球目を左中間に運ぶと、ヘッドスライディングで二塁を陥れた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
932 0.750
(-)
-
(-)
12968
(+8)
50
(+8)
16
(+2)
3
(-)
0.244
(↑0.003)
3.460
(↓0.36)
2
(1↑)
ソフトバンク
752 0.583
(-)
2
(-)
12956
(+8)
49
(+8)
13
(-)
2
(-)
0.246
(↑0.012)
3.410
(↓0.28)
2
(-)
西武
751 0.583
(↓0.053)
2
(↓0.5)
13054
(+2)
53
(+6)
13
(+1)
16
(+1)
0.230
(↓0.004)
4.110
(↓0.19)
4
(1↑)
ロッテ
572 0.417
(↑0.053)
4
(↑0.5)
12972
(+6)
58
(+2)
16
(+2)
8
(+1)
0.236
(↑0.008)
4.060
(↑0.17)
5
(1↓)
ORIX
581 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓0.5)
12938
(+2)
43
(+5)
8
(-)
3
(-)
0.213
(↑0.002
2.680
(↓0.19)
6
(-)
日本ハム
382 0.273
(↑0.073)
5.5
(↑0.5)
13037
(+5)
72
(+2)
1
(-)
8
(-)
0.219
(↑0.005
4.770
(↑0.32)