1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 2 | 8 | 0 | 1 |
勝利投手:小笠原 慎之介(1勝1敗0S) (セーブ:祖父江 大輔(0勝1敗5S)) 敗戦投手:田口 麗斗(0勝2敗0S) 本塁打 |
中日戦チケット予約 | ヤクルト戦チケット予約 |
◆中日が接戦を制した。中日は3回裏、福田の適時打で先制に成功する。そのまま迎えた6回には、木下拓がソロを放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・小笠原が7回4安打1失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、先発・田口が試合をつくるも、打線が援護できなかった。
◆中日は開幕戦でビシエドが本塁打を打って以来、2戦目から12試合続けて本塁打なし。 連続本塁打なしの球団記録は、1リーグ時代の39年3月28日~6月20日の35試合があるが、2リーグ制後では56年4月15日~5月1日の13試合が最長。今日も本塁打が出ないと並んでしまう。
◆ヤクルト田口麗斗投手(25)が、今季3度目の先発マウンドで移籍後初勝利を狙う。前回3日の古巣巨人戦では7回を5安打無失点に抑えたが、後を受けたリリーフ陣が同点に追いつかれ、白星を逃した。敵地・名古屋で待望のウイニングボールを手にできるか。 田口のプロ初勝利は、ちょうど6年前の2015年4月11日。相手は現在所属するヤクルトだった。19歳で「初先発、初勝利、決勝打」を決めた1戦を当時の紙面で振り返ります。(所属、年齢など当時)どでかい仕事をやってのけた。プロ初先発の巨人田口麗斗(かずと)投手(19)が、強気の投球でヤクルト打線を翻弄(ほんろう)。7回1失点で初勝利を挙げた。4回には自ら決勝打を放ち、本調子に遠い打線の中で輝いた。「初先発、初勝利、決勝打」はチームにとって初の快挙。ドラフト3位のプロ2年生が、自力で先発枠をこじ開けた。 ? プロの中に野球小僧が1人交じっていた。日に焼けた顔をギュッと引き締めて、田口が勝ちたい気持ちをむき出しにした。ベンチに戻るたびにガッツポーズを繰り返した。白星のかかった5回無死、井端の美技に口をすぼめ、目を丸くして驚いた。「人生に1度しかない、初登板というチャンス。居心地が良かった」と、大きな舞台を満喫した。 多彩な球種などない。好調ヤクルト打線の懐に、自分のボールを放り込める度胸が19歳にはあった。鋭いクロスファイアのラインに縦割れのスライダー。前日4安打の川端にも動じず、シンプルに勝負した。最後は3打席とも外角直球。内野ゴロに封じてみせた。4回2死一、三塁の打席ではボテボテの三ゴロに全力疾走。駆け抜けセーフで、自分で自分に驚いた。「信じて、思い切って。力を出せた」。7回1失点でローテの谷間を埋め、決勝打まで。こんな男がジャイアンツ球場に潜んでいた。 広島でノビノビと育ち、巨人の門をたたいた。昨年の納会でルーキー全員が行う一発芸では、アニメ「妖怪ウォッチ」の「ようかい体操第一」を披露し、一番の笑いを誘った。持ち前の度胸で場の雰囲気を和ませ、かわいがられている。初めて厳しさを教えてもらったのは今春キャンプ。1軍に呼ばれた紅白戦だった。 先輩にめった打ちされた。1回7失点で2軍にUターンした。「これが僕の実力です」と笑顔が消えた。翌日から生活を変えた。早出練習を取り入れ、今でも続ける。フォーム改造にも取り組んだ。登板5日前の6日には「落ち着かなくて」と緊張のあまり、予定していた球数を超え、先発の事前調整としてはありえない177球も投げ込んでしまい、寮に帰ると6時間も昼寝をしてしまった。 どん底からはい上がり、1軍のマウンドをつかみ、チームの連敗を3で止め、息吹を与えた。ゲームセットと同時に原監督は「次、行こう」と次回登板を即決した。19歳にはあどけなさと迫力が同居する。成長曲線は、大人の想像をはるかに超える。待望の「新成」が誕生した。(2015年4月12日付日刊スポーツ紙面より)
◆中日の三ツ俣大樹内野手(28)が2番・遊撃で先発出場。スタメンは19年に5試合あるが、遊撃に限ると16年4月16日以来の起用となった。 遊撃レギュラーの京田は10日の同カードで3打席連続三振を喫するなど精彩を欠き、8回の好機には代打が送られていた。 与田監督はその試合後に「(京田の心情を)察するといろんな迷いがあるのかな、という感じはする」と話していた。抜てきされた三ツ俣は1回、左前打で出塁した大島を二ゴロで二塁に進めたが、後続が抑えられ先制点には結びつかなかった。
◆中日の木下拓哉捕手(29)が、チーム待望の1発を放った。 1点リードの6回2死。ヤクルト先発田口の127キロスライダーを左翼席に運ぶ1号ソロでリードを広げた。木下拓は「バッター有利(3-1)なのでフルスイングできる球を待っていた。1発で仕留められてよかったです」とコメントした。 チームは開幕戦でビシエドが本塁打を放って以来、12試合本塁打がなく、この試合も1発が出なければ2リーグ分立後の球団最長となる56年の13試合連続に並ぶところだった。
◆中日は3回2死三塁で福田が二塁打を放ち1点先制。先発小笠原は3回までヤクルト打線を1安打無失点に抑えた。 ヤクルトは6回1死一、二塁の同点機を作るが村上、荒木が倒れた。中日はその裏、木下拓の1号ソロで2-0とリードを広げた。 ヤクルトは7回、中山の三ゴロで1点を返した。中日は8回から又吉、祖父江とつないで逃げ切った。小笠原は今季初勝利。祖父江5セーブ目。ヤクルト田口は0勝2敗。
◆中日先発の小笠原慎之介投手が、7回4安打1失点で今季初勝利を挙げた。 6回1死一、二塁のピンチでは、村上、荒木を直球で押し切る力強い投球でチームを勝利に導いた。「先に点を与えないことを心がけて投げました。なんとか最低限の仕事はできたかなと思います」。昨年まで2勝13敗と苦手にしている本拠地では、17年9月19日巨人戦以来の白星。「緊張してます」と試合後は笑みを見せた。▽中日福田(3回に先制の左翼線適時二塁打) (初回2死二塁の)チャンスで回してもらって打ててなかったので、まず1本出て、チームが勝ってよかったです。4番については、特に意識はありません。▽中日祖父江(9回1死一、三塁のピンチも踏ん張り5セーブ目) とにかく勝って帰ってこられるように1試合1試合頑張ります。
◆ヤクルトは右打者を6人並べたが、中日小笠原慎之介投手を打ちあぐねた。 先発田口麗斗投手が降板するまで打線は3安打で、高津監督は「先週もそうだけど、援護がなくて勝ち投手になれなかった。よく頑張ってくれている」と左腕を思いやった。新型コロナの濃厚接触者となった青木、内川の自宅待機は13日まで。3日に来日した新外国人4選手も、隔離終了後に即1軍合流はさせない方針で「出塁率の高い村上の後の打者がすごく大事」と打線の奮起を促した。 ▽ヤクルト田口(6回2失点で先発3戦目も移籍後初勝利ならず)「先制点を与え、流れを持ってこられなかった。粘っている中での6回の本塁打は防げるし、打たれてはいけない場面だった」
◆中日がヤクルトとの接戦を制した。1点差勝利の試合後の中日与田剛監督(55)のコメントは、以下の通り。 -先発小笠原は 与田監督 前回同様、良かった。コントロールも球種も含め、バランス良く投げられるようになってきた。自分の球を信じて投げ続けることが、しっかりできるようになってきた。 -84球での交代は 与田監督 リードがもう少しあれば、完投ペースでいって欲しかった。1点でも取らないといけないというところで代えた。まだまだ投げられたと思う。 -チームを背負って欲しい投手 与田監督 それはシーズンが終わってからのこと。柳、小笠原の名前を出したが、シーズンをしっかり乗り切れるかどうか。そこがポイントになると思うが、頼もしくなってきた。 -打線も福田が先制打 与田監督 しっかり打てた。三ツ俣が、スタメンで送りバントを一発で決める。打撃もいい形でリズムを作ってくれた。守備でも昨日からうまいプレーでダブルプレーを取ったり、昨日からリズムを作ってくれていた。そういう流れが良かった。 -2番三ツ俣の起用は 与田監督 いろいろ考える要素はたくさんある。今日は三ツ俣に出番がきた。久しぶりのチャンスをモノにできるところは、しっかりやってくれた。 -京田がスタメン落ち 与田監督 チームの競争はシーズン中もある。どんどんそういう形で、まずはチーム内で戦って行かないといけない -木下に待望の本塁打 与田監督 打った瞬間に本当にいい音がして、ヨシ、という本塁打だった。これからどんどん増えていくといいなと思っている -1発の効果は大きい 与田監督 一振りでいい流れになる。やられた時はガクっとくるし、打ったときはスカッとする。それが本塁打の魅力。これからどんどん増やして欲しい -今日、本塁打が出なかったら球団ワーストに並んでいたが 与田監督 全く知らない。そんな話は。ボクらは記録と戦うわけじゃない。去年から言っているが、不名誉な記録はない方がいい。全く知らない話でした
◆中日三ツ俣大樹内野手が2番・遊撃で先発出場し、先制点を呼ぶ犠打に2安打1進塁打と期待に応えた。 スタメンは19年に5試合あるが、遊撃では16年4月16日以来。「とにかく(今季)初スタメンだったので、2番という役割、きっちりバントも決められたので、ヒットを打ったことより」。19年8月24日以来のスタメン落ちとなった京田の穴を、完璧にカバーした。
◆中日木下拓哉捕手(29)が、チームをワースト記録から救う1発を放った。6回2死。たまっていた鬱憤(うっぷん)を振り払うかのようなフルスイング。ヤクルト田口の127キロスライダーを捉え、左翼席に運んだ。 離脱したビシエドが開幕戦で打って以来、12試合途絶えていた待望のチーム本塁打に「ホームランを狙ったわけじゃないですけど、フルスイングできる球を待ってた。一発で仕留められてよかったです」と息を弾ませた。この試合も不発なら、56年の13試合連続ノーアーチの球団ワーストに並ぶ不名誉記録だったが「ネットニュースに出てるので、そうなんだ、程度。狙って打てるなら狙うので」と、無心が生んだ一打を強調した。 結果的に、決勝点となる一打は名称を変えたバンテリンドームでの中日1号。重い空気を吹き払い、お立ち台でのキノタク節も帰ってきた。「娘の入園式を見に行って、心がきれいになった。その気持ちで臨めたのでよかったと思います」とファンを沸かせた。 与田監督は「全く知らないですね」と珍記録脱出には無反応も、木下拓の1発には「打った瞬間いい音がして。ヨシッという本塁打でした。これから増えていくといいな、と」と笑顔を見せた。【安藤宏樹】
◆中日は三回に福田の二塁打で先制し、六回は木下拓のソロで加点した。小笠原が7回1失点で今季初勝利を挙げた。祖父江が九回のピンチをしのぎ、リーグ最多に並ぶ5セーブ目。ヤクルトは田口が2敗目を喫し、勝率5割を切った。
◆6回2失点にまとめたヤクルトの田口は、移籍後初勝利とはならなかった。0-1の六回は2死無走者から木下拓に1号ソロを浴び「防げるもの。打たれてはいけない場面だった」と反省した。 打線は1点差の九回1死一、三塁から追い付くことすらできなかった。2敗目となった田口について、高津監督は「粘るところを粘り、しっかりゲームをつくってくれた」とねぎらった。
◆昨季1勝止まりだった中日の小笠原が3試合目の先発で初勝利を挙げた。カーブ、チェンジアップを効果的に使い、7回を84球で4安打1失点。投手戦を制し「自分の最低限の仕事はできた」と喜んだ。 初めて走者を2人背負った六回は1死一、二塁から村上を高めの速球で押し切り中飛。荒木も内角直球で二ゴロに仕留めた。今季の好調を支える真っすぐが威力を発揮。それでも「良くなっているのは分かっている。でも、もっとできると思う」と慢心はない。与田監督は「自分の球を信じて投げることができるようになってきた」とたたえた。
◆ヤクルトは中日に競り負け、再び借金生活となった。先発の田口は6回2失点と粘ったが、打線が中日先発の小笠原を崩せなかった。高津監督の主な一問一答は以下の通り。 --中日・小笠原を捉えきれなかった 「そんなに(状態が)いいとは思わなかったけど、なかなか打てなかった。ちょっと絞り切れなかったかなという感じはします」 --田口は粘った 「最後の1点、(木下拓に浴びた)本塁打はちょっともったいなかったという感じがしますが、粘るところは粘れたという感じはします。援護がなく勝ち投手になれなかったですけど、試合を作ってくれている。よく頑張ってくれていると思います」 --村上以外での得点パターンが課題 「やっぱりその前後ですね。高い出塁率で彼が出塁するので、その後の打者はすごく大事ですね」
◆ヤクルトの主砲、村上宗隆内野手(21)が執念を見せた。1点を追う九回だ。 先頭で中前に抜けそうな打球を放つ。二塁手・阿部に好捕されたが、一塁にヘッドスライディング。アウトの判定からリプレー検証の末、内野安打で出塁。打線はその後に1死一、三塁の好機をつくったが及ばず、勝率5割を切った。 「やっぱり、その(村上の)前後ですね。彼が高い確率で出塁するので、その後の打者はすごく大事になってくる」 高津監督は、出塁率・467を誇る村上を生還させられなかったことを嘆いた。 左腕・小笠原対策として中村、山田、荒木、塩見、西浦、中山と6人の右打者を並べた。6人でチームの6安打中5安打を放ったが、得点は七回、中山の三ゴロの間に奪った1点だけ。内角の球に詰まらされる場面が目立ち、指揮官は「ちょっと絞り切れなかったかなという感じはします」と渋い表情だった。 打線は、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となった青木、内川らを欠く(自宅待機期間は13日まで)。最近の8試合は、7試合で3得点以下。迫力不足は否めないが、ここが踏ん張りどきだ。(横山尚杜)
◆先発の田口は、6回6安打2失点と粘ったが援護がなく2敗目。移籍後初勝利は、またもお預けとなり「先制点を与えてしまい、流れを持ってくることができなかった」と肩を落とした。三回の福田に浴びた適時打、六回に許した木下拓のソロ本塁打は前回登板の巨人戦(東京ドーム)で多投したカットボール。ボールが先行し、ストライクを取りにいったところを狙われた。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
11 | 4 | 0 | 0.733 (↑0.019) | - (-) |
128 | 65 (+3) | 35 (+2) | 12 (-) | 13 (+2) |
0.254 (↑0.003) | 2.400 (↑0.03) |
2 (-) |
広島 |
8 | 6 | 1 | 0.571 (↓0.044) | 2.5 (↓1) |
128 | 47 (-) | 47 (+9) | 15 (-) | 6 (-) |
0.256 (↓0.004) | 2.800 (↓0.46) |
3 (1↑) |
巨人 |
6 | 6 | 3 | 0.500 (↑0.045) | 3.5 (-) |
128 | 49 (+9) | 46 (-) | 11 (+2) | 11 (+1) |
0.218 (↑0.008) | 2.860 (↑0.22) |
4 (1↑) |
中日 |
5 | 6 | 3 | 0.455 (↑0.055) | 4 (-) |
129 | 36 (+2) | 42 (+1) | 2 (+1) | 9 (+1) |
0.224 (↑0.003) | 2.400 (↑0.11) |
4 (1↓) |
ヤクルト |
5 | 6 | 3 | 0.455 (↓0.045) | 4 (↓1) |
129 | 53 (+1) | 58 (+2) | 10 (-) | 9 (-) |
0.246 (↓0.005) | 3.920 (↑0.11) |
6 (-) |
DeNA |
3 | 10 | 2 | 0.231 (↓0.019) | 7 (↓1) |
128 | 54 (+2) | 76 (+3) | 9 (+1) | 3 (-) |
0.252 (↓0.002) | 4.770 (↑0.21) |
コメント