広島(☆4対2★)巨人 =リーグ戦2回戦(2021.04.10)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
1010000002301
広島
10120000X41030
勝利投手:九里 亜蓮(3勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝0敗5S))
敗戦投手:戸郷 翔征(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】松原 聖弥(1号・3回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は1-2で迎えた3回裏、西川の併殺打の間に1点を挙げ、同点とする。続く4回には、菊池涼と安部の連続適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・九里が7回2失点の力投で今季3勝目。敗れた巨人は、先発・戸郷が試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆巨人は開幕戦に8得点、2試合目に10得点を挙げたが、3試合目以降は11試合連続で3得点以下。巨人の連続試合3得点以下の最長は93年6月30日~7月14日の12試合。今日も3得点以下だと球団記録に並んでしまう。

◆勝ちにこだわり21歳初勝利を目指す。4月4日に誕生日を迎えた巨人戸郷翔征投手(21)が先発する。 20歳最後の登板となった3日ヤクルト戦(東京ドーム)では、8回2失点の好投も引き分けに終わり、節目を勝利で飾ることはできなかった。「いいピッチングができるように頑張ります。長いイニングを投げて、勝てるピッチングがしたい」と闘志を燃やした。 広島はプロ初完封を逃した因縁の相手でもある。昨年11月3日のマツダスタジアム。8回まで5安打無失点と好投。127球を投げていたが、志願して9回もマウンドにあがった。しかし、2死一塁からの139球目。菊池涼に144キロ直球を右翼席への同点2ランとされ、あと1死のところで勝利を逃した。昨季の一番印象に残った試合に挙げており「1球の怖さを改めて感じた試合でした。あと(アウト)1つの場面でああいうことが起きるんだなと。目の前で感じて悔しい思いもした」。昨季は結果的に9勝に終わり2桁勝利には届かず。悔やまれる1球となった。 前日9日には足の違和感から復帰した菅野が菊池涼に先頭打者アーチを浴び、今季初勝利を逃した。負ければチームは今季初の借金生活に突入する。連敗は許されない。戸郷がエースと20歳の自身の借りを返すべく、21歳初のマウンドにあがる。【久永壮真】

◆広島は1回に2失策から先制を許すも、その裏に3連打で同点。3回は松原のソロで勝ち越されるも、その裏に再び追いついた。 広島が4回2死二塁から菊池涼、安部の連続適時打で2点を勝ち越した。巨人先発戸郷は3回2/3 9安打4失点で降板となった。 広島が連勝でカード勝ち越し。九里が開幕から3連勝。栗林は5セーブ目。巨人は2シーズンぶり借金生活。戸郷が今季初黒星。

◆巨人が2連敗で、2年ぶりの借金生活に突入した。今季ワーストの3安打で2得点。93年以来となる12試合連続3得点以下の球団ワースト記録に肩を並べ、19年3月29日の開幕戦以来の勝率5割を切った。まだ開幕から14試合を終えたばかりだけに、原辰徳監督(62)は「あまりそこ(借金1)は深くは考えていない」と落ち着いて受け止めた。 それでも、とにかく打線がつながらない。初回に広島が2連続失策とばたつく中でも、安打で畳みかけられずに1得点のみ。2番坂本が2出塁したが、3番梶谷は打率1割6分7厘、4番岡本和が同1割8分では、ホームが遠くなるのも無理はない。指揮官は「3点を目指しているんだけど、なかなか3点取れないね」と苦笑いしながら「何とかしなきゃね」とさらなる打開策の必要性を口にした。 2度のリードを守りきれない。先発戸郷は、広島の菊池涼と安部の1、2番コンビに3打席連続で2連打を食らった。初回には無安打ながら相手ミスで先制点を得たが、直後にいきなりの3連打で追いつかれた。3回は松原のソロ本塁打で勝ち越し点を得たが、またもやその裏に先頭菊池涼からの2連打で無死一、三塁のピンチを招くと、併殺打の間に同点に。4回には2死二塁から1、2番の2連続適時打で勝ち越しを許した。 戸郷は4回途中9安打4失点でKOされ、今季初黒星。「先制点をもらったのに守ることができず申し訳ないです。悪いところがたくさん出てしまったと思います。しっかり反省し、調整して次の登板に生かしたい」と猛省する右腕に、原監督は「制球にちょっと苦しんだ感じがありますよね。糧としてくれれば」と、今後の成長につなげることを期待した。 打者が打てない時は投手が、投手が苦しい時は打者が助け合うのが理想だが、この日はどちらも覇気を欠いた。丸、中島、若林、ウィーラーが新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱するなど、台所事情は厳しい。原監督は「理由をいろいろ考えると出てくる。しかし、何とかこのメンバーで何とかしなきゃいけない。チーム全体で、ジャイアンツとして戦わないとね。明日また総力戦で頑張ります」と顔を上げた。明けない夜はない。今は我慢の時だ。【浜本卓也】

◆巨人戸郷翔征投手(21)が2度のリードを守れず今季初黒星を喫した。 試合前まで右打者には被安打0だったが菊池涼に3安打を許し、左打者にも打ち込まれた。制球が定まらずに3回2/3を9安打4失点で降板したが「反省して次に生かしたい」と前を向いた。宮本投手チーフコーチは「エースの条件は調子が悪い時に、いかに最少失点に抑えるか。その階段を今、上る途中」と成長の糧にすることを期待した。

◆広島先発の九里亜蓮投手(29)が巨人相手に7回2失点と力投し、リーグトップの3勝目を手にした。1回に先制点を許し、同点の3回には勝ち越しソロを被弾。打者走者と交錯して一時ベンチに引き揚げるアクシデントがありながら、先発の役割を果たした。先発の柱として無傷の開幕3連勝。チームを支えている。今季最多の106球目、カットボールで三振を奪うと、九里はマウンド上で雄たけびを上げ、右拳を握った。この日1発を浴びていた松原にリベンジ。球数だけでなく、イニングも今季最長の7回を投げ抜き、巨人戦連勝の道筋を描いた。 序盤はばたついた。1回1死から坂本を四球で歩かせると、続く梶谷の投手左へのゴロを二塁へ悪送球。ミスは連鎖し、1死一、三塁から安部の悪送球で先制点を献上した。同点の3回にはボール先行となった松原に勝ち越し弾を被弾。さらに2死後、一塁堂林からのトスがそれたことで、一塁ベースカバーに入った九里は打者走者と交錯して転倒。一時ベンチ裏に引き上げて心配されたが、しばらくしてマウンドに戻った。 自らの失策から先制点を許しても、交錯して転倒しても、マウンドで気迫を前面に出した。「初回に自分のミスからピンチにして、失点してしまった。何とか粘り強く、1点でも少なくという気持ちで投げていた」。4回まで74球を要した球数も、5回から8球、4球、10球で料理。6回と7回は1人の走者も出さなかった。 今季から背負う番号に重みを感じている。「日本ハム時代のダルビッシュさん(パドレス)や岸さん(楽天)。背番号11はチームのエース、球界を代表する投手がつけているイメージが強い。自分も球団から背番号をつけさせていただいたことに対して、しっかり応えないといけない」。今年は広島先発の柱となる-。自覚が開幕3連勝につながっている。 九里の力投もあり、巨人に連勝して2カードぶりの勝ち越しを決めた。佐々岡監督は「気合も入っていましたし、初回は自分のエラーからピンチを招いた中で最少失点で抑えたのは大きかったと思う。向こうに流れがいくところを粘り強い投球をしてくれた」と力投をたたえた。大瀬良や森下だけではない。今季の広島先発陣にはもう1本、頼れる柱がいる。【前原淳】

◆広島菊池涼介内野手(31)が、昨季3戦2敗の難敵、巨人戸郷を攻略した。試合前まで右打者に今季1安打も打たれていなかった右腕から広角に3安打。1打点3得点と全得点に絡む働きで、チームを勝利に導いた。 1点を先制された直後の1回。カウント3-1から引っ張った打球が二遊間を抜けた。「たまたま1打席目に(相手の)カウントが悪くなって、抜けてくれたことが気を楽にしてくれた」と、その後の中前打、右前適時打につなげた。他の右打者が無安打に抑えられる中、今季4度目の猛打賞で1人気を吐いた。 開幕からの連続試合安打を14試合に伸ばし、打率4割2分6厘はリーグトップと好調を維持。「要因が分からないので、いいうちに今の状態が(体に)染みつくように、毎日毎日、凡打だろうが何だろうが変えずにやっているだけなので」と謙虚に足元を見つめる。 今春キャンプ時から河田ヘッドコーチにリーダーとしての自覚を促され、打線のけん引役を期待された。7日のヤクルト戦から2番から1番に打順を上げたが、責任と明確な役割を胸にグラウンドに立つ。「みんな役割は分かっていると思う。今たまたま僕が打っているだけで、みんなもっとやれる。逆に僕が打てなくなることもあると思う。いかにそういう時に、進塁打を打てたとか、バントができたとか。それが"ワンチーム"だと思う」。この日も序盤のミスを野手陣が取り返し、勝利につげた。「連覇したときもそうやってやってきた。まだまだできると思う」。2戦連続決勝打。鯉の新切り込み隊長は、チームのさらなる成長を信じている。【前原淳】

◆2戦連続2番出場の広島安部友裕内野手が今季初猛打賞で起用に応えた。1打席目から3打席連続安打。いずれも1番菊池涼との連打となり、攻撃を活性化させた。 特に4回2死二塁からの右前適時打は貴重な追加点となった。「僕のタイムリーエラーで初回から足を引っ張って、何とかというのが自分の中で(あった)」。1回の適時失策を挽回した。

◆広島は2点のリードを新人2投手が守り抜いた。8回に先発九里からバトンを受けた大道温貴投手は2番坂本から始まる好打順を3者凡退に切り、栗林良吏投手にバトンをつないだ。 ルーキー守護神は1死から代打亀井に四球を与えたが、吉川尚を左飛、立岡を遊飛に打ち取り、試合を締めた。リーグ単独トップ5セーブ目にも「自分の結果はもちろん大事ですけど、チームが勝てるようにしっかり投げていきたいです」と表情を緩めることはなかった。大道は2ホールド目で、4ホールドの森浦とともに新人トリオが勝ちパターンの広島ブルペンを支えている。佐々岡監督は「今年の勝ちゲームの中で、新人3人の存在はありがたいと思っています」とあらためて貢献度を高く評価した。

◆巨人が2連敗で、2年ぶりの借金生活に突入した。 先発の戸郷翔征投手(21)は4回途中9安打4失点でKO。打線は今季ワーストの3安打で2得点。93年以来となる12試合連続3得点以下の球団ワースト記録に肩を並べ、19年3月29日の開幕戦以来の勝率5割を切った。 試合後の原辰徳監督(62)の主な一問一答は以下の通り。 11日の広島戦で連敗を2で止め、再び勝率を5割に戻すことができるか-。 ? -戸郷は点を取ってもらった後、もったいない点の取られ方 原監督 そうですね、制球にちょっと苦しんだ感じがありますよね。 -同じ打者にやられ続けた 原監督 糧としてくれれば。先発ピッチャーとして、今日は決していいお手本ではなかったということだよね。

◆広島・菊池涼介内野手(31)のバットが止まらない。2-2の四回2死二塁で戸郷からこの日3安打目となる勝ち越し打を右前へ運んだ。  「打ったのはストレート。追加点になってよかった」  続く安部の打席では二盗に成功し、今季初盗塁をマーク。安部の右前打で一気に生還しリードを広げた。昨季3試合0勝2敗、対戦防御率1・66だった21歳の右腕を3回2/39安打4得点でKOした。  一回先頭では左前打を放ち、自身の開幕からの連続試合安打を「14」に伸ばした。球団記録となる前田智徳の19試合(2004年)、プロ野球記録となる和田豊の24試合(阪神、1997年)に迫っている。

◆広島が競り勝った。2-2の四回2死二塁から菊池涼と安部の連続適時打で2点を勝ち越した。九里が7回2失点で開幕3連勝を飾った。巨人は三回までに2度リードを奪いながら四回以降は打線がつながらず勝率が5割を切った。

◆巨人が散発3安打で2得点に終わり2連敗。3月28日のDeNA戦(東京ドーム)から続く1試合3得点以下が12試合連続に伸び、球団ワースト記録に並んだ。  12試合連続3得点以下は、1993年6月30日の中日戦-7月14日の広島戦以来28年ぶり2度目。主力の丸、中島、若林、ウィーラーが新型コロナ感染で離脱中で、原監督は「このメンバーで何とかしなきゃいけない。チーム全体で戦わないと」と前を向いた。

◆巨人が広島に敗れて2連敗を喫し、5勝6敗3分けで借金生活に突入した。巨人が勝率5割を切るのは、2019年3月29日の広島との開幕戦(マツダ)に敗れて以来2年ぶりとなった。  この日は先発の戸郷翔征投手(21)が四回途中4失点でKO。打線も松原聖弥外野手(26)の1号ソロはあったが、3安打に押さえ込まれた。  3位で並んでいたヤクルトが中日と引き分けたため、巨人は4位に転落した。

◆広島が逆転で2連勝を飾り、2カードぶりの勝ち越しを決めた。今季開幕3連勝の九里亜蓮投手(29)と2ホールド目のドラフト3位・大道温貴投手(22)=八戸学院大=がお立ち台に上がった。  --九里投手。三回には巨人・梶谷と交錯し転倒。足は大丈夫ですか  「大丈夫です」  --7回3安打2失点で自身開幕3連勝。投球を振り返って  「初回自分のミスで失点してしまったので何とか粘り強く投げていこうと思った」  --点を取られても打線の援護があった。どう感じた  「本当に心強く映りましたし、何とか粘り強く投げていれば野手の方が打ってくれると信じて投げていた」  --六、七回は2イニング連続三者凡退。九里投手らしい投球でした  「本当にあの2イニング(失点した一と三回)だけだと思うので、次の試合は初回からできるように頑張っていきたいと思います」  --六、七回はどのような意識でしたか  「思い切ってゾーンの中でストライク先行で投げていく、それだけでした」  --4-2の八回からはD3位・大道(八戸学院大)、九回はD1位・栗林(トヨタ自動車)が無失点リレー。隣にいる大道投手をどのように感じましたか  「本当に1年目とは思えない堂々としたピッチングをしてくれているので本当に頼もしい限りです」  --続いては大道投手です。初のお立ち台の景色はいかがですか  「最高です」  --緊張していますか  「はい。緊張しています」  --4-2の八回から2番手で登板。どんな思いでマウンドに上がりましたか  「自分の仕事をしっかり、自分の投球をしっかり1つ1つやっていこうと思ってマウンドに立ちました」  --力強い直球で打者3人を三者凡退に抑えた  「僕の持ち味である腕を強く振るスタイルを貫いていこうと思いました」  --これで開幕から5試合連続無失点。日々どんな思いで投げていますか  「1試合1試合しっかり準備して...え~(観客から拍手)。しっかり準備して投げること、マウンドに上がれるように準備をしていきたいと思います」  --今日のように勝利につながる投球は気持ちがいいですか  「はい、気持ちいいです」  --最後にメッセージをお願いします。九里投手は開幕から3連勝と好スタートを切った  「本当にチームの勝ちに貢献できるピッチングをしていくだけだと思いますので変わらず熱い声援をお願いします」  --大道投手。最後に自己紹介を含めてひとことお願いします  「ルーキーの大道です。これからも1試合1試合しっかり準備をして自分の投球をできるようやっていきます。応援よろしくお願いします」

◆巨人は3安打2得点で2連敗。1試合3得点以下は12試合連続に伸び、球団ワースト記録に並んだ。今季5勝6敗3分けとなり、2年ぶりの借金生活に突入した。原辰徳監督(62)が振り返った。  --四回途中4失点の戸郷  「制球にちょっと苦しんだ感じがありますよね」  --戸郷は1番・菊池涼、2番・安部にともに3安打を許した  「糧としてくれれば。まあ、先発ピッチャーとして、今日は決していいお手本ではなかったということだよね」  --打線が不調  「打線...へへへ...(苦笑い)。3点を目指しているんだけど、なかなか3点取れないね」  --一回、相手に2失策が出ても1点止まり  「そういうのもあるね。理由をいろいろ考えると出てくるもんね。しかし、何とかこのメンバーで何とかしなきゃいけないわけだからさ」  --大城がやや不振  「誰がどうというよりもチーム全体で、ジャイアンツとして戦わないとね、チームとして」  --この時期ではあるが、借金1  「あまりそこは深くは考えていない。あぁ、そうですかという感じ。明日また総力戦で頑張ります」

◆巨人・元木大介ヘッドコーチ(49)が試合後、打線を組み換える可能性を示唆した。  3戦連続で同じオーダーで臨んだこの日は3安打2得点で敗れ、12試合連続3得点以下の球団ワースト記録に並んだ。原監督に打順の原案を出す役目を負う元木ヘッドコーチは「同じメンバーで来ていたけど、ちょっと違う人も使ってみようかなと思った」と、1軍にいる控え選手を含めた打線改造で打開を図る。  この日は一回、三回に相手の失策で生まれたチャンスを生かしきれなかった。同コーチは「選手も一生懸命やっているんだけど、『もう一本!』というところでつながらない。みんなで戦うしかない。あいつが悪い、こいつが悪い、じゃない」と懸命に前を向いた。

◆巨人の戸郷は制球を乱し、四回途中まで4失点で今季初黒星を喫した。一、三回と味方が得点した後に失点。流れを悪くし「先制点をもらったのに守ることができず申し訳ない。悪いところがたくさん出てしまったと思う」とうつむいた。  失点には全て菊池涼と安部に許した安打が絡んだ。四回2死二塁からは、2人にともに3打席連続安打となる適時打を浴びて降板。「しっかり反省し、調整して次の登板に生かしたい」と切り替えた。

◆広島の九里が7回を3安打2失点の好投で、開幕3連勝を飾った。一回に自らの悪送球など失策が絡んで無安打で先取点を許したが、慎重にコースを突いて尻上がりに調子を上げた。六、七回はテンポ良く三者凡退に打ち取り「自分のミスから失点してしまった。何とか粘り強く投げようと思っていた」と安堵した。  三回、一塁ベースカバーに入った際に打者走者の梶谷と交錯するアクシデントをものともせず、今季最多の106球を投げ切った。「1回、1死でも多く投げていきたい気持ちは持っている。痛いのは痛いけど、大丈夫」と先発投手の誇りをにじませた。

◆開幕から元気がない巨人打線はこの日も3安打2得点。苦手のマツダスタジアムで広島に連敗を喫し、借金生活に突入した。1試合3得点以下は12試合連続に伸びて、球団ワーストタイ記録となった。  「3点を目指しているんだけど、なかなか3点取れないね...」  原監督が首を振った。一回に相手のミスに乗じて無安打で先制。1-1の三回には松原の1号ソロで勝ち越したが、終わってみれば散発3安打で逆転負けを許した。  これで5勝6敗3分けとなり、借金1で4位に転落した。借金生活は2019年3月29日の広島との開幕戦(マツダ)に敗れて以来。12試合連続3得点以下は、1993年6月30日の中日戦-7月14日の広島戦(12試合)以来、28年ぶり2度目の屈辱となった。  新型コロナ感染で主力の丸、中島、若林、ウィーラーを欠き、新外国人のスモーク(前ジャイアンツ)とテームズ(前ナショナルズ)の合流もまだ先。元木ヘッドコーチは「違う人も使ってみたい」と打線の組み換えを示唆した。指揮官は「チーム全体で、ジャイアンツとして戦わないと。また総力戦で頑張ります」とファイティングポーズを取った。(伊藤昇)

◆連日のG倒にマツダスタジアムは沸いた。広島のD1位・栗林(トヨタ自動車)が2戦連続セーブ。今季5セーブ目として中日・祖父江を抜きリーグ単独1位となった。  「セーブを挙げるということは、チームが勝っているということ。ゼロに抑えられるように、チームが勝てるように投げていきたい」 ■勝ちパターンに新人トリオ  4-2の九回にマウンドへ上がり、先頭・大城をフォークで一ゴロに。代打・亀井を四球で歩かせたが、吉川をフォークで左飛、続く立岡を直球で遊飛に打ち取り、1イニングを抑えた。  これでデビューから7試合連続無失点とし、2019年のソフトバンク・甲斐野のプロ野球記録「13」にまた一歩近づいた。同じく勝ちパターンを担うD2位・森浦(天理大)、D3位・大道(八戸学院大)のルーキートリオに、佐々岡監督は「大道、森浦、栗林は勝ちゲームでしっかり投げてくれている。ありがたい」と目を細めた。 ■"打倒・巨人"にメラメラ  愛の力で腕を振る。この日、名城大時代の同級生で昨年7月に結婚した沙耶夫人(24)が生観戦。1月には愛妻を愛知に残して単独入寮したが、3月1日の春季キャンプ後に広島市内で同居を再開した。アスリートフードマイスターの資格を持つ夫人のサポートを得て、同27日の中日戦(マツダ)で史上5人目のプロ初登板セーブを記録。記念球は自宅のリビングに飾っている。  「応援に来てくれている試合では負けられないし、抑えないといけない思いが強い」  リーグ3連覇を狙う巨人に連勝し、チームは2カードぶりの勝ち越し。球団では2003年の永川以来の新人守護神が、打倒巨人に闘志を燃やす。(柏村翔)

◆広島が逆転勝ちで2連勝を飾った。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --九里が7回3安打2失点と粘り今季3勝目を挙げた  「立ち上がりに自らのエラーで失点して流れが悪いなかしっかり試合を作ってくれました」  --八回はD3位・大道(八戸学院大)、九回はD1位・栗林(トヨタ自動車)が無失点リレー  「大道、森浦、栗林というのは勝ちゲームのなかでしっかりと投げてくれていますし、勝ちゲームのなかできのうは森浦が投げて、きょうは八回の僅差を大道がしっかり抑えてくれた。勝ちゲームのなかで新人3人の存在はありがたいと思っています」  --1番の菊池涼と2番の安部がともに3安打1打点の活躍  「1、2番が機能して点に絡んだのはすごく大きかったと思います。失策やけん制死から流れが悪くなるが、1、2番が機能して勝利に結びついたのでよかったと思いますし、反省を次に活かしていきたい」

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1040 0.714
(↑0.022)
-
(-)
12962
(+4)
33
(-)
12
(+1)
11
(+4)
0.251
(↓0.002)
2.430
(↑0.2)
2
(-)
広島
851 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
12947
(+4)
38
(+2)
15
(-)
6
(+3)
0.260
(↑0.006
2.340
(↑0.11)
3
(-)
ヤクルト
553 0.500
(-)
3
(↓0.5)
13052
(+2)
56
(+2)
10
(+1)
9
(-)
0.251
(-)
4.030
(↑0.26)
4
(1↓)
巨人
563 0.455
(↓0.045)
3.5
(↓1)
12940
(+2)
46
(+4)
9
(+1)
10
(-)
0.210
(↓0.009)
3.080
(↓0.11)
5
(-)
中日
463 0.400
(-)
4
(↓0.5)
13034
(+2)
41
(+2)
1
(-)
8
(+1)
0.221
(↑0.005)
2.510
(↑0.05)
6
(-)
DeNA
392 0.250
(↓0.023)
6
(↓1)
12952
(-)
73
(+4)
8
(-)
3
(-)
0.254
(↓0.01)
4.980
(↑0.07)