1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 2 | 0 |
勝利投手:- 敗戦投手:- |

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◆楽天は0-0で迎えた4回裏、2死一三塁から渡邊佳が適時打を放ち、先制に成功する。対するソフトバンクは直後の5回、1死二塁から周東の適時打が飛び出し、試合を振り出しに戻した。その後は両チームともに決定打を欠き、試合は規定により引き分けに終わった。
◆楽天渡辺佳明内野手(24)が、持ち前の勝負強さを発揮した。9日、楽天生命パークでのソフトバンク1回戦に「8番三塁」で3戦ぶりのスタメン出場。4回2死一、三塁で12打席ぶりの適時打を放ち、先制点を挙げた。昨季は得点圏打率4割5分をマーク。チャンスに強い男が力を見せつけた ◆ ◆ ◆ 渡辺佳が、12打席ぶりに「Hマーク」を点灯させた。4回2死一、三塁、1ストライクからの2球目、135キロの外角フォークを力強くスイング。打球は投手のグラブをはじき、二遊間へ転がる。渡辺佳は全力疾走で一塁を駆け抜け、内野安打とした。試合前時点で12打数2安打の打率1割6分7厘。待望の安打を放ち「最近打ててなかったので、結果を出せて良かったです」と右腕を突き上げながら喜んだ。 18年ドラフト6位で明大から入団。1年目から内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして1年目から77試合に出場した。だが、昨季は35試合に減らし、悔しい1年を過ごした。 それでも勝負強さは健在だ。19年は得点圏打率3割9分3厘で26打点、昨年は同打率4割5分で12打点を稼いだ。どんな打席でも初球から思い切りよくスイングする"超積極的打法"が持ち味。勝負どころでも特徴を消さない。この日も第1打席に続き、適時打を放った第2打席も初球からスイング。2球目で結果を出した。 今季は開幕1軍スタートで、同期の辰己、太田、小郷らとともチームを下支えする。打撃好調の茂木がこの日は指名打者でスタメン出場。渡辺佳は三塁を守った。6回には正面の打球をファンブルし失策。1軍定着、レギュラー奪取へ向け、攻守に存在感を示していきたい。【相沢孔志】
◆ソフトバンク周東佑京内野手が今季2度目の猛打賞をマークした。 初回先頭で中前打、3回に右前打を打ち、1点を追う5回は1死二塁の好機で同点の中前適時打を放った。「カーブを引きつけていい打撃をすることできたと思う。2安打していたので、いいイメージで打席に入れました」と、ドローに持ち込んだ一打を振り返った。試合前時点で2割1分7厘だった打率は2割6分まで上昇した。
◆ソフトバンク石川柊太投手が7安打を浴びながら、粘りの投球で7回1失点と試合を作った。 2回には1死二、三塁のピンチをしのぎ、3連打を浴びた4回も最少失点で踏ん張った。試合は引き分けで勝ち負けは付かず「自分の中では反省しなければいけない所が多い。自分の持ち味のテンポという点では、物足りなさを感じます。もっと自分らしい投球が出来るようにしたい」と次戦を見据えた。
◆今季2戦2勝の楽天涌井は3回まで2度、得点圏に走者を背負うも無失点。ソフトバンク石川も3回まで2安打無失点。 楽天は4回に渡辺佳の投手強襲の適時内野安打で先制した。ソフトバンクは5回に周東の中前適時打で追いつく。 両チーム終盤に好機をつくるも決め手に欠き、ともに今季初の引き分け。楽天涌井は8回1失点。ソフトバンク石川は7回1失点。
◆ソフトバンク守護神の森唯斗投手が貫禄の投球で最後を締めた。 同点の9回、先頭の鈴木大を二飛に、続く小郷を見逃し三振。2死から代打の田中和も空振り三振に仕留め、3人で片付けた。「しっかりとコースに投げることができた。今日のような試合は負けないことも大事だと思うので良かった」。今季初の3連投となったが「コンディションは良いので、どんどん投げたい」と意欲的に話した。
◆ソフトバンクは今季初の引き分け。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -野手全員を使っての総力戦 工藤監督 そうでしたね。ピッチャーもいいピッチングしたし、バッターもチャンスを作ってあと1本というところだった。出るときもあれば出ないときもある。最後の最後まで代打陣も集中して打席に入って、結果うんぬんよりも、そうやってできたことがチームにとって大きい。負けではなく引き分けたというところがチームにとって明日につながる引き分けだったと思います。 -石川は要所を締めた 工藤監督 要所はしまってるんですけどね。またこの1週間の過ごし方という話をしましたし、追い込んでからだなという話もした。そういうところを良くしていければ。結果的には9回で1点。リリーフ陣も頑張って抑えてくれた。これも明日につながるかなと思う。ぜひ明日は野手陣がピッチャーを楽にして、そういうゲームにしてくれたらと思います。 -涌井には中軸が抑えられた 工藤監督 そうですね、やっぱり中軸のところでうまくかわされながら、真っすぐも見せられて意識させられて変化球で打ち取られるという形だったので。ベテランらしいピッチングをされたかなと思います。なかなかね、ああやって持っている球種を全部使いながら、うまく散らしてやられたらそうは打てないとは思います。うち(の打線)もだんだん好調になってきただけにね、うまくやられたなと思います。 -周東が3安打 工藤監督 いや~いいですね。やっぱりタイミングなのかなという気はします。今日は涌井君にタイミングが合っていたように思う。逆に好調だったグラシアル、栗原君は悪いわけではなく、タイミングが取りづらそうな打ち取られ方だった。少しずつ周東君に出るようになれば、打線も活発になったり動きもできるようになる。1、2番が塁に出たりすれば打線も良くなっていくと思う。今日の3本は非常に大きかった。最後(右飛)も惜しかったですからね。伸びろ、風吹けと思ったんですけど。また明日から楽しみだなと思います。 -森が3連投 工藤監督 本人も行きたいという意向もあって、2連投した後どうだったと聞いたらそうでも、ということだったので。森くんに関しては3連投は行かせるという話はして決めてました。他のピッチャーに関しては、4月の間は2連投。順応してしっかり回復できるようであれば、3連投は考えると投手コーチに説明している。ただ今のところは森くん以外は2連投というところですので。今日投げないピッチャーが明日行くということになるんじゃないかな。森くんに聞くと明日も投げますと必ず言うので、森くんには何も聞かないです。
◆楽天涌井秀章投手が3戦連続でハイクオリティースタート(7回以上自責2点以下)を達成した。 気温が低く冷え込むナイターでも1四球と制球を乱さない。7安打も要所を締め、8回1失点と奮闘した。「寒い中でも投げるだけです。今日は信頼できるボールがストレートしかなかった。勝つ以外にないです」と淡々と次戦を見据えた。
◆3連勝中の首位楽天が、同じく3連勝中のソフトバンク相手に今季初の引き分けに終わった。 4回2死から鈴木大、小郷の連打で一、三塁とし、3試合ぶりのスタメン出場の渡辺佳が投手強襲の適時内野安打で先制。同点の8回に2四球で1死一、二塁と好機をつくったが、好調の茂木が遊ゴロ併殺に倒れた。 先発の涌井は寒さにも負けず、立ち上がりからテンポよく腕を振った。先制直後の5回に周東に同点適時打を打たれたが、8回まで1失点と試合を作った。2番手松井が9回2死満塁とピンチを招いたが、代打長谷川を空振り三振に仕留めて粘った。 石井GM兼監督は「(ソフトバンクは)ディフェンス力がいいチーム。こっちも無駄な得点を与えなかったので、しっかりディフェンスはできたかなと思います」と振り返った。先発の涌井については「しっかりコーナーを突いていたし、力のあるボールもありました。一番はゲームメークしてくれて、チームが勝つ確率がある内容でピッチングしてくれた。勝ちにはできなかったですけど、引き分けに持ってくるような素晴らしいピッチングをしてくれた」と評価した。 8年ぶりのリーグ優勝へ避けては通れない相手との今季初戦を終え「今は相手を気にしてやってる場合じゃない。自分たちのチームカラーをしっかりと作って(シーズン)中盤、終盤と自分たちの戦いができるような備えを今、準備段階なので、そういう意味でちゃんといい野球ができていると思います」と足元を見つめ直した。 10日の3連戦第2戦は身長193センチ左腕の弓削が今季2度目の先発マウンドに上がる。 ▽楽天石井GM兼監督(今季初の引き分け。8回1失点も勝敗つかずの涌井に)「勝ちにはできなかったですが、チームが勝つ確率がある内容で、引き分けに持ってくるような素晴らしいピッチングをしてくれた」
◆ソフトバンクがベンチ入り野手全員を使い切る総力戦で、首位楽天を相手に今季初の引き分けに持ち込んだ。同点の9回1死一、二塁。勝ち越しのチャンスで、9番甲斐から川島、今宮、長谷川と3人立て続けに代打を送った。この日猛打賞だった周東もベンチへ。決定打は出なかったが、工藤監督は「バッターもチャンスを作ってあと1本というところだった。出るときもあれば出ないときもある。最後の最後まで代打陣も集中して打席に入った。結果うんぬんよりも、そうやってできたことがチームにとって大きい」と評価した。9回の守備で2年目捕手の海野が出場し、ベンチに残る野手は0人になった。 9回には7、8日に登板した守護神の森を3連投のマウンドへ送った。開幕前から中継ぎ陣に3連投はさせないと言ってきた指揮官だが「本人も行きたいという意向もあって。森くんに関しては、3連投は行かせるという話をして決めてました」と説明。つないできたバトンを落とさず、守護神が3者凡退で締めた。 連勝を4に伸ばすことはできなかったが、止まったわけでもない。この日は気温5度を下回った仙台市だが、勝利への執念は見せつけた。「負けではなく、引き分けたというところがチームにとって明日につながる引き分けだったと思います。明日、いいゲームができるように頑張ります!」。楽天に勝ち越し、王者の定位置を狙う。【只松憲】
◆楽天が今季初めて引き分けた。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --同点で終えた 「(ソフトバンクは)ディフェンス力がいいチームなので、こっちも無駄な得点を与えなかったので、しっかりディフェンスはできたかなと思います」 --涌井の投球について 「しっかりコーナーを突いていたし、力のあるボールもありましたし、一番はゲームをメークしてくれた。チームが勝つ確率のある内容でピッチングしてくれました」 --涌井は8回1失点。降板については本人と話をして決めた 「七回が終わった時点で、ボール的にも力がありました。まだ余力というか、八回は行けるという顔をしていたので、勝負を託しました」 --九回は満塁のピンチを背負った 「あとは(九回から登板した)松井がしのぐしかないので、あの場面はしっかりと自分の有利なカウントに持っていって、最後はホームを踏ませない投球をしてくれました」 --味方打線は1得点 「短期的なことを、僕はいうのは好きではありません。打者の方もしっかりと投手に対してコンタクトして、いろいろなアプローチもできているので、あすも継続してやってもらいたいです」
◆楽天は四回に渡辺佳の適時内野安打で先制したが、直後の五回に周東の適時打で追い付かれた。その後は八回1死一、二塁で茂木が遊ゴロ併殺打、ソフトバンクも九回2死満塁で代打長谷川が空振り三振と好機を生かせず引き分けた。
◆楽天の涌井は8回7安打1失点と好投したが3勝目はならなかった。1-1の七回2死三塁で牧原大に速球主体で攻め、12球目のシンカーで投ゴロに打ち取った。八回にこの日最速の145キロを計測して三者凡退に抑えるなどスタミナは衰えず「寒い中でも投げるだけ」と平然と振り返った。 3試合連続で7回以上を投げ、防御率1・23と安定感は抜群だ。石井監督は「言うことはない。勝ちはできなかったけど、引き分けまで持ってくるような素晴らしい投球をしてくれた」とたたえた。
◆楽天・涌井秀章投手(34)が先発し、8回1失点と好投したが、3勝目(無敗)はならなかった。気温5度の中で116球の熱投。「寒い中でも投げるだけです。100球からギアを上げた? ずっとニュートラルでした」と冷静に振り返った。 1点リードの五回1死二塁。周東に同点となる中前適時打を許し同点。7安打を喫したが、適応力を発揮し、要所を締めた。3勝目はならず「勝つ以外にない」と悔しさをにじませた。 昨季同じく11勝を挙げて、タイトルを分け合った石川との"最多勝対決"は、勝敗つかず。涌井の踏ん張りで、チームも今季初の引き分けとなった。石井監督は「球数もイニングもしっかりと投げてくれた。やっぱり勝ちをつけてあげたかった」と右腕をねぎらった。(広岡浩二)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
9 | 3 | 1 | 0.750 (-) | - (-) |
130 | 60 (+1) | 42 (+1) | 14 (-) | 3 (-) |
0.241 (↓0.001) | 3.100 (↑0.18) |
2 (-) |
西武 |
7 | 4 | 1 | 0.636 (↑0.036) | 1.5 (↑0.5) |
131 | 52 (+7) | 47 (+4) | 12 (+2) | 15 (+5) |
0.234 (↑0.001) | 3.920 (↓0.01) |
3 (-) |
ソフトバンク |
7 | 5 | 1 | 0.583 (-) | 2 (-) |
130 | 48 (+1) | 41 (+1) | 13 (-) | 2 (-) |
0.234 (↓0.001) | 3.130 (↑0.18) |
4 (-) |
ORIX |
5 | 7 | 1 | 0.417 (↓0.038) | 4 (↓0.5) |
130 | 36 (+1) | 38 (+2) | 8 (-) | 3 (-) |
0.211 (↓0.005) | 2.490 (↑0.04) |
5 (-) |
ロッテ |
4 | 7 | 2 | 0.364 (↓0.036) | 4.5 (↓0.5) |
130 | 66 (+4) | 56 (+7) | 14 (+1) | 7 (+2) |
0.228 (↓0.002) | 4.230 (↓0.24) |
6 (-) |
日本ハム |
2 | 8 | 2 | 0.200 (↑0.089) | 6 (↑0.5) |
131 | 32 (+2) | 70 (+1) | 1 (-) | 8 (-) |
0.214 (↓0.003) | 5.090 (↑0.38) |
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