広島(☆2対0★)巨人 =リーグ戦1回戦(2021.04.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
20000000X2502
勝利投手:大瀬良 大地(2勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝0敗4S))
敗戦投手:菅野 智之(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】菊池 涼介(4号・1回裏ソロ),鈴木 誠也(3号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は初回、菊池涼の先頭打者本塁打と鈴木誠のソロで2点を挙げ、先制に成功する。投げては、先発・大瀬良が6回無失点の好投。その後は森浦、塹江、栗林の継投でリードを守り抜いた。敗れた巨人は、打線が相手を上回る8安打を放つも、無得点とつながりを欠いた。

◆広島大瀬良大地投手(29)の巨人戦は通算9勝7敗。 ビジターの巨人戦は3勝7敗だが、マツダスタジアムでは14年○、15年○、17年○、18年○、19年○、20年○の6勝0敗。本拠地の巨人戦はまだ黒星がない。

◆先発は広島大瀬良、巨人菅野。広島は初回、先頭菊池涼の4号、鈴木誠の3号のソロ2発で2点を先制。巨人は3回まで無得点。 広島は6回2死一、二塁のチャンスを生かせず、2回以降無得点。巨人は6回まで無得点。大瀬良は6回6安打無失点で降板した。 巨人は7回、2死満塁、8回2死一、二塁のチャンスを生かせず無得点。大瀬良が2勝、栗林が4セーブ。菅野が1敗。

◆広島が守り勝った。初回に菊池涼の先頭打者本塁打と鈴木誠の2試合連続本塁打となる3号ソロで2点を先制。大瀬良が6回無失点で2勝目を挙げ、その後も森浦、塹江、栗林が無失点でつないだ。巨人は今季2度目の零敗を喫した。

◆巨人は7回2失点のエース菅野智之投手(31)を打線が援護できず、完封負けを喫した。 ▼巨人は3月28日DeNA戦から11試合続けて1試合3得点以下。巨人の連続11試合以上はワーストの12試合連続を記録した93年6月30日中日戦~7月14日広島戦以来、球団史上2度目。 連続2桁安打なしも11試合連続となった。

◆不敗神話更新。広島大瀬良大地投手(29)が6回6安打無失点で開幕2連勝を挙げた。巨人菅野とのエース対決。本調子を欠いて5回以外は毎回走者を出したが、粘りの投球で本塁を踏ませなかった。大瀬良は本拠地マツダスタジアムの巨人戦は14年から負けなしの7連勝。チームの連敗を2で止めてみせた。2点リードの6回。無死一、二塁のピンチをしのいだ。今季最多104球を投げ終えた大瀬良は、表情を変えずグラブを右手に持ち替えてマウンドを降りた。連打で招いたピンチ。最後の力を振り絞った。4番岡本和を初球真っすぐで二飛に打ち取ると、続く大城も真っすぐで押して三飛。最後は重信への3球目、得意球カットボールで6個目の三振を奪い、最後まで本塁を踏ませなかった。 「あまりないんじゃないかなと思うくらい球を操れていなかった。ちょっと苦しいなと思っていました。でもバックもいますし、何とか打ってもらっていく中で、アウトを重ねていきたいなと思っていた。粘り強くやれたのは収穫だと思う」 立ち上がりから思うように制球できず、厳しい判定もみられた。3者凡退は5回の1度のみで、4度先頭打者の出塁を許した。苦しい中でも顔色を変えず、根気強く両サイドを突いた。4回までに78球を要し、6回に今季初めて100球に達した。 ピンチを招いても、切り抜けても、感情は表に出さない。そこにエースの風格が漂う。「最初は見よう見まねだったんですけどね。常にどんなときでも同じメンタルでいられれば。そういう姿は相手も不気味かなと思う」。広島の先輩、黒田博樹氏の立ち居振る舞いを映像で見直して学んだ。17年に阪神藤浪からの死球に笑顔で返し、緒方前監督から指摘されたこともあった。人柄を表す行動も、チームの先頭に立つ者として変化を求めたのだ。3アウト後すぐにグラブを右手に持ち替える動きは、かつてのエースと重なる。 チームは前夜ヤクルトに逆転負けして、今季初の連敗。チームメートは東京から広島に移動しての試合だったが、我慢の投球で悪い流れをきっちりと断った。巨人のエース菅野との投げ合いはこれで通算3勝1敗。「素晴らしい投手ですけど、勝って行くことでチームも乗っていける。本当に勝つ気で投げました」。マウンドでエースとしての姿を示し、チームを再び上昇気流に乗せた。【前原淳】 ▽広島坂倉(初めて一塁で出場)「迷惑だけはかけないように必死でした。(7回2死満塁でのショートバウンド好捕に)奇跡です。やるからにはチームのためにやるしかない」

◆巨人のエースが復帰戦を勝利で飾れなかった。足の違和感を訴えて3月30日に離脱した菅野智之投手(31)が、最短10日で先発マウンドへ。初回に広島菊池涼と鈴木誠にソロ本塁打を浴びて2点を先制されたが、表情を変えずに右腕を丁寧に振った。150キロ超の速球こそなかったが、2回以降はゼロを並べた。一塁ベースカバーに3度入るなど離脱の影響を感じさせることなく7回で111球。6回3失点だった3月26日のDeNAとの開幕戦に続いて勝利は手にできずに初黒星を喫したが「久しぶりの登板で最初バタバタしてしまいましたが開幕戦よりはいい投球ができたと思うので、また次につながると思う」と手応えをつかんだ。 菅野の好投に、打線が報いることができなかった。先頭打者が6度も出塁し、3イニングで無死一、二塁の絶好機をつくった。だが、あと1本が出ない。今季最多の11残塁で2度目の無得点負け。28年ぶりに11試合連続の3得点以下と、援護できずに沈黙した。 たった1日で勝率5割に逆戻りした。それでも原監督は「1発は食らいましたけど、いい感じだと思います。粘りも出てきているしね」と菅野を評価。打線にも「完封はされましたけど、だいぶ動き始めてきていますね。最後の詰めの部分だろうね」と、覚醒の兆しを見いだした。【浜本卓也】 ◆菅野の今季開幕戦 4年連続7度目の開幕投手として、DeNA戦(東京ドーム)に先発。初回に3点の援護点をもらうも、2回に昨季までの同僚でもある田中俊に犠飛、さらに桑原への押し出し四球で1点差に。3回には再び田中俊に同点打を許した。6回3失点で勝利投手の権利を得たが、チームは9回に追い付かれて白星はつかず。球団記録を更新する開幕戦通算5勝目とはならなかった。 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(菅野について)「本当に粘り強く投げてくれた。ランナーを出そうが点を与えないという執念を感じましたね。柱になってやってもらいます」 ▽巨人元木ヘッドコーチ(打線に)「つながりも出てきているけどあと1本。投手陣には本当に申し訳ない。一番悔しいのは選手。その奮起を待っているね」

◆広島栗林良吏投手がリーグトップタイ4セーブ目をマークした。前回から中6日での登板。2点リードの9回1死から安打を許したが、坂本を併殺打に打ち取り無失点リレーを締めた。 「巨人は強いチームだと思いますし、ちょっと名前負けというのは多少あるかもしれませんが、与えられた以上やるしかない。セーブ数が増えているのはチームのおかげかなと思います」と、勝利に貢献できたことを喜んだ。

◆侍の4番が、天敵からプロ初本塁打を放った。1点先取した初回の2死、広島の4番鈴木誠也外野手(26)が、巨人菅野智之投手(31)から左翼スタンドに3号ソロをたたき込んだ。昨季は対戦打率1割と、入団から長く苦しめられてきたエースに復帰戦勝利を許さなかった。先発の大瀬良大地投手(29)を援護し、連敗を2で止めた。鈴木誠が喜びをかみしめながら、ダイヤモンドを1周した。初回に1点を先制した直後、カウント1-1からの3球目、菅野の内角低め143キロカットボールをコンパクトに鋭く振り抜いた。打球はマツダスタジアム3階席に着弾。「当たればいいなという感じでした。あんまりいい感触ではなかったけど、なかなか打てる投手ではないのでよかった」と振り返った。 難敵菅野から待望の1発をぶちかました。昨季10打数1安打と完敗した右腕を、今季最初の対戦でリベンジ。代打で右前打を放った初対戦の14年9月16日から、65度目の対戦でついに初本塁打を記録した。しかし2、3打席は見逃し三振を食らっただけに「まだまだ本気で勝負されると手も足も出ない状態だった。菅野さんがギア入れたときにいい打撃ができれば」と力を込めた。 常に進化を求める。キャンプ中では左足を上げた際に極端に軸足に体重を残した新フォームに取り組んでいた。開幕直前に改良が加わり、軸足に体重を残しながらも、足を上げないフォームへと進化を遂げた。「体調も毎日違いますし、いろんなことをやりながら、その中で試合でもやっていかないといけない。その繰り返しがプロ野球のシーズンだと思う」と探求心が尽きることはない。 「動」への取り組みが功を奏した。昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が不透明な中、ウエートトレーニングを重点的に行った。鍛え抜いた体を「思うように動かせなかった」という反省から、昨オフには鳥取・ワールドウィングで初動負荷トレを実施。1月の沖縄で行った自主トレでは、でんぐり返しなど器械体操の動きを取り入れたトレーニングを行うなどして、体の動きの部分を強化した。これまで積み上げてきた肉体の"エンジン"を自らコントロールするというのが、21年バージョンの「鈴木誠也」だ。 これで6試合連続安打を記録し、打率も3割4分9厘まで乗せた。前日8日ヤクルト戦で、今季1号を含む2発を放ち、2戦連発と主砲が波に乗ってきた。日本の主砲が、広島の4番にどっしりと構えている。【古財稜明】 ◆鈴木誠対セ・リーグの主力投手 菅野(巨人)は苦手の相手で、試合前までの通算成績が打率2割1分3厘、0本塁打。30打席以上対戦した投手では最も低い打率だった。他のエース級投手との成績を見ると、大野雄(中日)や今永、浜口(DeNA)は3割超えの好相性。小川(ヤクルト)は2割5分9厘も、過去3年では3割4分6厘。西勇(阪神)も2割3分7厘だが、昨季は4割2分9厘と、近年は得意にしている。対戦65打席目で初本塁打した菅野は、今年から得意の相手にできるか。

◆広島は3戦連続1番起用の菊池涼が初の先頭打者本塁打で勝利に導いた。巨人菅野の1ボールからのカットボールを強振。最深部の左中間席にたたき込んだ。「本当に積極的に打ちにいこうと。その中で本当にいい反応で打てました」。通算100号に王手をかける1発はリーグトップタイ4号で、これが決勝弾。さらに開幕からの連続試合安打を13に伸ばした。

◆侍の4番が、天敵からプロ初本塁打を放った。1点先取した直後の1回2死、広島の4番鈴木誠也外野手(26)が、巨人菅野智之投手(31)から左翼スタンドに3号ソロをたたき込んだ。 昨季は対戦打率1割と、入団から長く苦しめられてきたエースに復帰戦勝利を許さなかった。先発の大瀬良大地投手(29)を援護し、連敗を2で止めた。 ◆鈴木誠対セ・リーグの主力投手 菅野(巨人)は苦手の相手で、試合前までの通算成績が打率2割1分3厘、0本塁打。30打席以上対戦した投手では最も低い打率だった。他のエース級投手との成績を見ると、大野雄(中日)や今永、浜口(DeNA)は3割超えの好相性。小川(ヤクルト)は2割5分9厘も、過去3年では3割4分6厘。西勇(阪神)も2割3分7厘だが、昨季は4割2分9厘と、近年は得意にしている。対戦65打席目で初本塁打した菅野は、今年から得意の相手にできるか。

◆広島・菊池涼介内野手(31)がプロ10年目で初の今季4号先頭打者本塁打を放った。  「いい先制点になってよかった」  「1番・二塁」でスタメン出場し、巨人・菅野のカットボールを左中間へ叩き込んだ。相手エースの出鼻をくじく一発で自身通算100本塁打に王手。2死後、鈴木誠が左越えに2戦連発となる3号ソロを放ち、リードを広げた。

◆広島の菊池涼が初の初回先頭打者本塁打を放った。1ボールで菅野のカットボールを強く振り抜くと、打球は赤く染まった本拠地の左中間スタンドに飛び込む4号アーチとなった。これで開幕から13試合連続安打をマーク。打撃好調で、打順が2番から1番に上がって3試合で2本目の一発だった。  昨季は二塁手として史上初の守備率10割を達成したが、チームは2年連続のBクラスに低迷した。2016年からのリーグ3連覇を知るだけに、悔しさを募らせ「全て貢献できたかと聞かれると、そうではないんじゃないかと思う。チームが勝って、こういういい成績が残せましたと自信を持って言いたい」と今季に懸けている。

◆脚の違和感からの復帰戦となった巨人・菅野智之投手(31)は、7回4安打2失点で降板した。  一回、1番・菊池涼にカウント1ー0から投じた外角のカットボールを左中間席への先制ソロとされた。さらに4番・鈴木誠にも左越えのソロアーチを浴び、いきなり2本塁打を献上した。しかし、二回以降は立ち直り、無失点投球を続けた。味方の援護がないまま降板となり、今季初勝利はお預けとなったが、111球で8三振を奪った。

◆広島が守り勝った。一回に菊池涼の先頭打者本塁打と鈴木誠の2試合連続本塁打となる3号ソロで2点を先制。大瀬良が6回無失点で2勝目を挙げ、その後も森浦、塹江、栗林が無失点でつないだ。巨人は今季2度目の零敗を喫した。

◆巨人は脚の違和感から復帰した先発・菅野が7回4安打2失点と好投したが、打線が8安打を放つも本塁が遠く、今季2度目の零封負け。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。  --菅野は久々の登板で7回2失点  「そうですね。(一回に菊池涼と鈴木誠に)一発は食らいましたけど、いい感じだと思いますね。粘りも出てきているしね」  --炭谷とのコンビは1年半ぶりぐらい  「彼はそういう意味じゃ、お互い選ぶような人じゃないからね」  --菅野を軸にしっかりローテーションを守ってほしい  「そうですね。打線の方も完封はされましたけど、少しずつ動き始めてきていますね」  --先頭打者も6度出ている  「そうですね」  --もうひとつ打線がかみ合わない  「そうですね。最後の詰めの部分だろうね」  --あと一本が出ず  「そうそうそう。そこが一番問題ではあるけれども、しかしだいぶ動き始めましたよ。明日、また」

◆広島が継投による完封勝ちで連敗を2でストップした。6回無失点で今季2勝目を挙げた大瀬良大地投手(29)と初回先頭打者本塁打の菊池涼介内野手(31)のヒーローインタビューは以下の通り。  --大瀬良投手は本拠地では初勝利。今の気持ちは  大瀬良「ホッとしています」  --巨人のエース、菅野投手との投げ合い。自身の投球を振り返って  「勝つんだという気持ちでマウンドに上がりましたし、調子はまったくよくなかったですが、点数をやるつもりはなく、何とか粘り強く投げられたと思います」  --調子がよくないなか、マツダスタジアムのファンの応援は力になったのでは  「球数も多くリズムも悪いなか、ファンの皆さんの応援が背中をあと押してくれたので、勇気を持って投げることができました」  --五回以外は走者を背負ったが粘り強く投球した  「打たれることもあるし、ランナーを出すこともあるがバックを信じて打たせていこうと、何とかゼロで抑えられたらいいなと、そういう気持ちで投げました」  --初回には菊池涼と鈴木誠のそれぞれ本塁打で援護。心強かったのでは  「1点ゲームというか、厳しいゲームになるなと思っていたなかで、先に点を取ってもらって、勇気をもらってマウンドに上がることができましたし、粘り強く投げることができました」  --リリーフ陣が若くて勢いがある。降板後は先輩としてどんな気持ちで見守った  「信じていた。頼もしいリリーバーがたくさんいるので、僕は僕の仕事をして後は託そうという気持ちだった」  --続いては菊池涼選手です。初回の先頭打者本塁ですがナイスバッティングでした  菊池涼「ありがとうございます」  --プロ10年目で初めての先頭打者本塁打ですね  「だと思います」  --投手戦が予想させる展開で本塁打のシーンを振り返ってください  「きょう球場に来て(大瀬良)大地に『絶対に打て』といわれていましたので、本当にいいところで打ててよかったです」  --1番の打順についてはどのような意識ですか  「入り方がちょっと難しかったり、見ていった方がいいのかなと考えるところはありますけど、自分らしく、今状態がいいので、いつも通り入れればいいかなと思って入っている」  --開幕から13試合連続安打。打撃好調の要因は  「もうわかんないんですけど、今日も1本しか打っていませんし、他の回で活躍できていないので、しっかり後も打てるように練習します」  --巨人との3連戦の1戦目に勝利した。最後に全国のカープファンにひとことお願いします  菊池涼「本当に真冬なんじゃないか、というぐらい寒いなか、最後まで残っていただき、本当にありがとうございます。一人ひとりのファンの皆さんの拍手が僕たちの背中を押してくれている。明日も明後日も応援よろしくお願いします」  大瀬良「僕がいいたいことは菊さんが全部いってくださった。風邪をひかないように暖かくして帰ってください。今日はありがとうございました」

◆広島の鈴木誠が菅野からプロ9年目で初めて本塁打を放った。1-0の一回2死で内角のカットボールを捉え、左へ3号ソロ。8日のヤクルト戦の九回に続く2打席連発で「あまりいい感触ではなかったので、打った瞬間に分かったという感じではなかったが、なかなか打てる投手ではないので良かった」と息をついた。  「あの人を打ち崩すためにやっていた」と闘争心を燃やしていたエースからようやく打ったが、その後は2三振。「まだまだ本気で勝負されると手も足も出ない状態だった。菅野さんがギア入れたときにいい打撃ができれば」と喜びは控えめだった。

◆広島が完封勝ちで連敗を2で止めた。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --一回に菊池涼の先頭打者本塁打、鈴木誠のソロで巨人・菅野から2点を奪った  「相手の投手が菅野投手ということで、菊池の先頭から始まって、(鈴木)誠也の2発というのは大きかったと思います」  --先発・大瀬良は6回6安打無失点で今季2勝目  「調子自体は開幕2戦目より、球のばらつきがあったかなと思いますけど、打者に粘られて球数が多くなったなか、走者を出したなかでもしっかりと走者をかえさない粘り強さはさすがだなと思いました。6回で球数が100球を超えたので、後ろの投手を信じてスパッと代えました」 ---森浦、塹江、栗林の中継ぎ陣が無失点リレー  「やっぱりカード初戦ということで大地と火曜日の森下で取れれば2戦目が戦いやすくなりますし、エースで取れたことは大きい。リリーフ陣も。森浦は1回やられましたけど、今日しっかりと四球を出しながらも抑えたのは大きかったですね。  --2連敗を良い形で止めた   「東京から帰ってきてのカードの頭。巨人のエースで勝った。4番が打ったというのは明日につながると思います」

◆応援を力に変え、粘り強くスコアボードにゼロを並べた。広島・大瀬良がエース対決を制した。そして、チームを2位に浮上させた。  「勝つんだという気持ちを持ってマウンドに上がった。調子はまったくよくなかったですが、点数をやるつもりはなかった。ホッとしている」  五回以外は走者を背負ったが、直球、カットボールのコンビネーションで104球を投げ6回を6安打無失点。7回を111球4安打2失点で降板した菅野との2年ぶり7度目の投げ合いに黒白をつけ、森下、九里らに並ぶ今季2勝目を手にした。  これで本拠地マツダスタジアムで先発した巨人戦は2014年のデビューから無傷の7連勝。チームはこの日の朝、東京から移動。選手に疲労感が出てしまう日にチームの連敗を2で止めた右腕を佐々岡監督は絶賛だ。「カード初戦を火曜日の森下と(大瀬良で)取れれば2戦目が戦いやすくなる。エースで取れたことは大きい」と力を込めた。  大瀬良は開幕直前、たった一人で山口・周南市に車を走らせた。毎年シーズン前後に広島OBで自身と同じ「14」を背負った"炎のストッパー"津田恒美さん(享年32)が眠る墓を訪れる。目をつぶり、手を合わせて「今年もよろしくお願いします」。マウンドではクールに振る舞うが、"一球入魂"で臨む。  「皆さんの応援が背中を押してくれました。勇気をもって投げることができました」  菊池涼とのお立ち台では1万6143人の前に感謝を伝えた。今季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得する見込みだが、まずはカープの3年ぶりの優勝へ、全力を注ぐ。(柏村翔)

◆粘りの投球は報われなかった。開幕戦登板後に訴えた脚の違和感から復帰した巨人・菅野智之投手(31)は、一回に2本塁打を許しながら7回4安打2失点と試合を作ったが、今季初黒星を喫した。  「久しぶりの登板で最初はバタバタしてしまいましたが、開幕戦よりはいい投球ができたので、また次につながると思います」  一回、好調の1番・菊池涼に外角のカットボールを左中間席へ運ばれた。菅野が初回先頭打者本塁打を浴びるのは2019年以来2年ぶり4度目。4番・鈴木誠にも左翼席へソロを許し、19年5月15日の阪神戦(東京ドーム)の六回に木浪、大山に許して以来の1イニング2被弾で、出はなをくじかれた。  ここで集中が途切れないのがエース。二回以降は炭谷の要求通りに丁寧に制球し、追加点は許さない。援護を待ったが、打線が11試合連続3得点以下となる無得点に終わり、菅野は7回111球で降板した。  原監督は「一発は食らいましたけど、いい感じだと思います。粘りも出てきている」と右腕をねぎらった。今季13試合中8試合でハイクオリティースタート(7回以上自責点2以下)をマークしている好調の先発投手陣に、打線が応えたい。(谷川直之)

◆広島の大瀬良が巨人の菅野とのエース対決を制した。6回を6安打1四球で本塁を踏ませず、104球の力投で開幕2連勝。脚に違和感があったために戦列を離れていた巨人の菅野は、復帰登板で7回2失点と好投したが援護に恵まれず今季初黒星を喫した。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「大瀬良VS菅野のエース対決 もの凄く楽しみにしてたのよ」とした上で、「数字的にはエース対決っぽい結果だけど内容的には、まだまだだったね」と指摘した。  「2人ともまだ調整のような体調的に60%くらいなんだろうなぁ」と推測。「『顔』で投げ合ってる感じでさすがの結果ではあるんだけど なんだか、寂しいというか物足りない、というかさ 本格的な『エース対決』に早く戻って欲しいと思ったね」と今後に期待していた。

◆広島が守り勝った。一回に菊池涼の先頭打者本塁打と鈴木誠の2試合連続本塁打となる3号ソロで2点を先制。大瀬良が6回無失点で2勝目を挙げ、その後も森浦、塹江、栗林が無失点でつないだ。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「広島の最後に投げた栗林くん このピッチャー、いいよ!」と絶賛。「度胸もあるしスピードも150キロ出るし コースにもきちっと投げられる。これで経験を積んでいけばいい抑えになる、俺はそう思ったよ」と今後に期待していた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
940 0.692
(↑0.025)
-
(-)
13058
(+9)
33
(+2)
11
(+1)
7
(+1)
0.253
(↑0.013)
2.630
(↑0.05)
2
(1↑)
広島
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
13043
(+2)
36
(-)
15
(+2)
3
(+1)
0.254
(↓0.006)
2.450
(↑0.21)
3
(1↓)
巨人
553 0.500
(↓0.056)
2.5
(↓1)
13038
(-)
42
(+2)
8
(-)
10
(+1)
0.219
(↑0.003
2.970
(↑0.06)
3
(1↑)
ヤクルト
552 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
13150
(-)
54
(-)
9
(-)
9
(-)
0.251
(-)
4.290
(-)
5
(-)
中日
462 0.400
(-)
3.5
(↓0.5)
13132
(-)
39
(-)
1
(-)
7
(-)
0.216
(-)
2.560
(-)
6
(-)
DeNA
382 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
13052
(+2)
69
(+9)
8
(+1)
3
(-)
0.264
(↓0.011)
5.050
(↓0.34)