DeNA(★2対9☆)阪神 =リーグ戦1回戦(2021.04.09)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
30000600091421
DeNA
0000002002401
勝利投手:藤浪 晋太郎(1勝0敗0S)
敗戦投手:濵口 遥大(0勝2敗0S)

本塁打
【阪神】佐藤 輝明(3号・6回表ソロ)
【DeNA】関根 大気(1号・7回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 阪神戦チケット予約
◆阪神が快勝。阪神は初回、マルテの適時二塁打などで3点を先制する。そのまま迎えた6回表には、佐藤輝のソロなど打者一巡の猛攻で一挙6点を追加し、リードを広げた。投げては、先発・藤浪が7回2失点の好投で今季初勝利。敗れたDeNAは、投打ともに振るわなかった。

◆今季の阪神梅野隆太郎捕手(29)は勝負強い打撃が光る。 走者なしの場面で22打数3安打、打率1割3分6厘だが、得点圏では9打数6安打、打率6割6分7厘と大幅アップ。 今日もチャンスで安打を放ち、先発藤浪に白星をプレゼントできるか。

◆阪神先発の藤浪晋太郎投手(26)は横浜スタジアムでは通算10試合に登板し7勝1敗、防御率3・38。15年7月5日から6連勝中と相性抜群。今季3度目の登板で今季初勝利なるか。前日、巨人相手に今季ワーストタイ3安打で今季2度目の0封負けの打線は、昨季チーム打率2割7分9厘、65打点をたたき出した横浜スタジアムで再び火がつくか。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、試合前に矢野監督から5分間、井上ヘッドコーチから10分間の密着指導を受けた。 ここまで12試合に出場し打率1割6分3厘と苦しんでいる。この日の置きティー打撃では、井上ヘッドから体の使い方を指導された。その効果かフリー打撃では38スイングで8本の柵越え。4連発もあり、そのうちバックスクリーンへの連発もあった。 フリー打撃後もベンチ前で、2人に指導を受けたことを確認するように素振りを繰り返していた。

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)が「三度目の正直」で今季初勝利を狙う。 横浜スタジアムでのDeNA戦は好相性で、通算10試合で7勝1敗、防御率3・38。15年7月5日から6連勝中だ。さらにチームは、藤浪が登板した横浜スタジアムの10試合で9勝1敗、8連勝中と勝利を後押しするデータが続く。 ここまでの藤浪は3月26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)では5回2失点、続く2日中日戦(京セラドーム大阪)でも6回1失点と粘投したが、勝ち星は付かず。 前日8日に横浜スタジアムのイメージについて「自分が抑えているというよりは打線に援護してもらっているという印象が強いですね。とにかく自分のピッチングをすることに集中したいです」と話していた。投打のかみ合った試合で初勝利をつかみたい。

◆日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(51)がDeNA-阪神1回戦のライブ評論を行っています。まずは1回の攻防を解説です。-阪神が立ち上がり不安定なDeNA先発浜口から3点を先制した 桧山氏 両先発とも制球に苦しい立ち上がり。ただ藤浪の方は真っすぐに球威がある分、無失点に抑えられた印象です。スピードがあるし荒れているとなると打者も的を絞りづらいし見極めにくい。多少甘く入ってもファウルになったり、球威で打者を押していました。同じ荒れ球でも浜口はそこまで球威がないので、見極められてしまう。開幕から初回の3試合連続失点は次回登板でも課題でしょう。 -阪神打線はその浜口にしっかりつけ込んだ 桧山氏 近本が先頭で出て走って理想的でしたね。前日8日の巨人戦の最終打席で、左腕の高橋から完璧に捉えたライナーの右前打を打ちました。バットを内から出してしっかりたたけていた。調子が上がっていませんでしたが、とてもいい打ち方で、これから良くなってくると感じました。これまではヒットもゴロが多かったですからね。4番の大山も状態が良くない中で、よく犠牲フライを打ったと思います。何とか追加点をと、おっつけて丁寧に打ちにいっていました。大きな追加点です。

◆日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(51)が9日、DeNA-阪神1回戦のライブ評論を行っています。2回と3回の攻防を解説します。-DeNAは3回1死満塁で無得点に終わった 桧山氏 佐野のライトへのライナー、で三塁走者の浜口がタッチアップできなかった。痛いプレーですね。打球が上がったあとからでも、アッと思ってホームにいかなあかんところです。なぜハーフウェイだったのかも疑問です。藤浪はまだ立ち直っておらず、何とか荒れ球でDeNAの打者を打ち取っている中、浜口自身は2回、3回と立ち直ってきた。その中で2点差に迫れたかは大きいし、もったいないプレーでした。 -佐野の打球は右翼の佐藤輝がスライディングキャッチ。捕ってからも素早い返球を見せた 桧山氏 少し詰まった感じで、ラインドライブ気味の難しい打球だったと思います。佐藤輝は本職が内野手ですが、器用に捕りました。でも本職の外野手からすると普通のプレーです。

◆日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(51)が9日、DeNA-阪神1回戦のライブ評論を行っています。5回までの前半戦を総括しました。-点の取り合いになりそうな雰囲気もありましたが、阪神の初回3得点だけで前半が終わりました 桧山氏 藤浪はテンポも良くなってきて、4回と5回は連続で三者凡退。DeNAとすれば、より3回に1点取れなかったことが響く展開になってきました。タイガースがこの試合いけるぞ、ではなく、DeNAがイヤな雰囲気で戦っている感じです。浜口は初回だけで本当にもったいない投球でした。

◆日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(51)が9日、DeNA-阪神1回戦のライブ評論を行っています。6回に飛び出した佐藤輝の右中間場外弾に、驚きを隠せませんでした。-佐藤輝が3-0で進んだ6回、国吉のカットボールを捉えて右翼場外に3号ソロ本塁打 桧山氏 すごかったですね。横浜スタジアムでライト後方の場外弾は見たことがあるけど、右中間の場外は記憶にないです。風はフォローだったけど、力がないとあそこまで飛びません。松井秀喜でもなかったんじゃないですか。内角の甘めの球だったとはいえ、本人も完璧過ぎるぐらいの感触だったのでは。 -先頭佐藤輝のソロから一挙6得点で9-0 桧山氏 2回以降、両チーム0点で、次の1点をどちらが取るかという試合。こうなると一気に試合が動きますよね。6番はポイントゲッターでもあるし、いろんな意味で佐藤輝の1発は大きかった。

◆阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が虎のレジェンド助っ人級の衝撃的なアーチを放った。6回先頭。国吉の3球目を捉えると、打った瞬間それと分かる当たりが飛んでいった。バットを放り投げ、1歩、2歩と歩くと、打球は右中間場外へ消え、球場外の通路へ着弾した。特大の3号ソロ。1日広島戦以来7戦ぶりの推定140メートル弾だ。「打ったのはカットボール。少し高めにきた甘いボールをしっかり捉えることができました」と手応え十分だった。 試合前まで12試合に出場し、打率1割6分3厘と苦しんでいた。試合前には矢野監督から5分間、井上ヘッドコーチから10分間の密着指導を受けた。この日の置きティー打撃では、井上ヘッドから体の使い方を指導された。フリー打撃では38スイングで8本の柵越え。練習の成果を発揮し「試合前に矢野監督と井上ヘッドに指導いただいたおかげです。少し修正して自分のスイングができました」と感謝した。 レジェンド助っ人をほうふつとさせる弾道だ。89年8月13日の大洋戦。フィルダーが放った1発は左翼スタンドを越え、球場外の公園をかすめ、さらに奥の道路まで飛んでいったという。「あれが当たったら大けがをしていますよ」と、当時の球場係員は生々しい証言を残している。この試合でフィルダーは1試合3本塁打、うち2本が場外アーチと驚異的なパワーを披露している。シーズンでは38本塁打。まだ22歳のルーキーがレジェンド助っ人級の衝撃を残した。 ▼佐藤輝が3号。4月までに3本塁打を放った阪神の新人は、田淵幸一69年4月19日中日戦、近本光司19年4月18日ヤクルト戦に次ぎ、2リーグ分立後3人目。 ▼このペースで佐藤輝が本塁打を打ち続ければ、年間33本塁打に達する。プロ野球新人最多は31本塁打で、59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)の2人。更新はなるか。

◆今季の藤浪は土俵際で耐えられる。3点リードで迎えた3回。先頭の9番投手浜口への四球から1死満塁とされながら、それでも失点は許さない。4番佐野のライナーを右翼佐藤輝が好守。最後は2死満塁から5番宮崎を外角低め152キロで見逃し三振に仕留めた。 「前回、前々回とピシャリとはいかない内容でしたが、なんとか粘り強く投げられている。そういった部分は維持しつつ、いいテンポで投げていくことができればなと思います」 前日8日の宣言通り、マウンド上で粘りを体現した。序盤から制球が定まらない。1回は2四球から2死二、三塁のピンチを招き、5番宮崎を外角低め140キロカットボールで空振り三振に仕留めた。3回1死満塁の大ピンチをしのぐと、4回からはワインドアップ投法をセットポジションに変更。柔軟な姿勢で安定感を取り戻した。 横浜スタジアムは相性のいい舞台でもある。試合前時点で自身通算10試合7勝1敗、防御率3・38。15年7月5日から6連勝中だ。今季のDeNA打線はここまでオースティン、ソトらを欠きながらもリーグトップのチーム打率を誇っていた。ドラフト2位の牧らが好調をキープしており「少しでも気を抜いてしまうと大量得点になってしまう」と警戒していたが、懸命な粘投できっちり試合を作った。 開幕戦となった3月26日ヤクルト戦は5回2失点。4月2日中日戦は6回1失点。白星こそついていないが、2戦連続でゲームメークしている力は決してフロックではない。「とにかく自分のピッチングをすることに集中したい」と話していた藤浪。21年開幕投手を任されただけの潜在能力が、徐々に数字に表れ始めている。【佐井陽介】

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)が、7回4安打2失点5四球で、勝利投手の権利を手にして降板した。白星となれば、昨季8月21日ヤクルト戦(神宮)以来、22戦ぶりとなる。 最速は155キロ、投じたのは121球。序盤に4四球を出しながらも、尻上がりに調子を上げて流れを呼び込んだ。7回に関根に2ランを浴びたが、しっかり試合をつくった。 ピンチはいきなり初回。3点を先制した直後、先頭の関根、3番牧に四球を出し2死二、三塁。5番宮崎を直球で追い込むと、140キロカットボールで空振り三振に仕留めた。3回も投手浜口に四球を与えるなど1死満塁のピンチ。4番佐野を152キロ直球で右飛に打ち取り、最後は再び宮崎を外低めの152キロ直球で見逃し三振。試合序盤の要所をきっちり抑えた。 今季は、3月26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)で5回2失点、続く2日中日戦(京セラドーム大阪)でも6回1失点と粘投したが、まだ勝ち星はついていない。 この日は3つの犠打も決めて、攻撃でも貢献。6回まで9点の大量援護も得て「三度目の正直」の白星なるか。

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)が登板3戦目で、待望の今季初勝利をつかんだ。白星は昨季8月21日ヤクルト戦(神宮)以来、22戦ぶりとなった。序盤に4四球を出しながらも、尻上がりに調子を上げて7回4安打2失点。 初回に2四球でいきなり2死二、三塁のピンチを招くも、無失点で切り抜けるとその後は粘りの投球。7回に関根に2ランを浴びたが、流れを呼び込み試合をつくった。最速は155キロ、121球の熱投だった。 今季は、3月26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)で5回2失点、続く2日中日戦(京セラドーム大阪)でも6回1失点と粘投したが、勝ち星はついていなかった。好相性の横浜スタジアムで白星を挙げ、これで通算8勝1敗。15年7月5日から7連勝で、チームも藤浪が登板した横浜スタジアムの試合で9連勝となった。

◆阪神は1回、マルテの適時二塁打、大山の中犠飛、山本の押し出し四球で3点を先制した。DeNAは3回1死満塁で無得点。 阪神は6回に6得点。佐藤輝が右翼場外へ3号ソロ。近本の二塁打、マルテの中前打、大山の二塁打、サンズの右前打で加点した。 DeNAは7回に関根が2ラン。阪神は先発の藤浪が7回2失点で今季初勝利。DeNAは4カード連続の初戦黒星。 DeNA浜口が2敗目。

◆日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(51)がDeNA-阪神1回戦のライブ評論を行っています。中盤で大量点差がつき、藤浪は7回2失点で降板。桧山氏が終盤を解説した。-藤浪は7回2失点 桧山氏 調子はあまり良くなかったと思います。でも味方に先に点を取ってもらったことと、DeNA打線が荒れ球に手こずってくれたことが大きかったと思います。このままいけば今季初勝利で、勝ちがつくのは本人にとってもチームにとっても大きい。 -阪神打線は前日巨人に3安打完封されたが、活気を取り戻した 桧山氏 メンバーがそろっていない巨人相手だったので、本当は3連勝したかったですね。巨人は今が我慢の時で、1勝2敗で御の字と思っていたでしょうし。でも一夜明け、得意の横浜スタジアムに来て、打線が爆発して、今年も相性が良いとみんな感じただろうし、気分よくスタートできたと思います。逆にDeNAはまた今年もかとイヤな感じを受けたでしょうね。

◆阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が特大の3号ソロ本塁打を放った。6回先頭で右腕国吉から右中間場外へ運び、1日広島戦以来7戦ぶりの1発。阪神は首位キープ。佐藤輝の新人離れした怪力ぶりをまとめた。 ▼近大時代 奈良・生駒市の近大グラウンドで3年時に右中間場外にある民家へ打球が飛び学校に苦情が届いた。近大田中秀昌監督(64)が「飛距離がケタ違いですから。人命に関わることなので」とチーム全体で練習グラウンドを山側にあるもうひとつの球場へ変更。佐藤輝が引退するまで続いた。また本来のグラウンドには「佐藤輝ネット」が増設されるはずだったが、それも引退により話がなくなった。 ▼スコアボード超え 2月18日練習試合DeNA戦(宜野湾)122メートル中堅の右スコアボードを超える特大本塁打 ▼京セラドーム5階席 4月4日中日戦(京セラドーム大阪) 開幕9戦目で初めてスタメン落ちしたが、試合前のフリー打撃では5階席バックスクリーン上に直撃する特大弾。

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)が今季初白星を手にし、ハマスタのお立ち台に立った。7回4安打2失点にまとめ「なんとか勝ちつけてもらって良かったと思います」と振り返った。 インタビュアーから佐藤輝の場外弾について聞かれると「ちょっと引きましたね、さすがに。横浜スタジアムのあそこに場外に打ったのは、自分見たことなかったので、ちょっとベンチで引いてました」と率直に語って笑いを誘った。その瞬間のベンチの様子について「全員どん引きです」と笑顔で内幕を明かした。 ルーキーの特大弾に味方も驚きだったようだ。

◆日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(51)が両チームの注目プレーを随時解説した。 阪神藤浪晋太郎投手(26)が登板3戦目で、待望の今季初勝利をつかんだ。白星は昨季8月21日ヤクルト戦(神宮)以来、22戦ぶりとなった。序盤に4四球を出しながらも、尻上がりに調子を上げて7回4安打2失点。最速は155キロ、121球の熱投だった。 【桧山進次郎氏の解説】 -終わってみれば阪神が投打がっちりで快勝 桧山氏 阪神は藤浪に勝ちがついて、打線も14安打9得点といい勝ち方ができました。ポイントはやはり、3-0から4点リードに広げた6回の佐藤輝のソロ。飛距離も大きかったけど、チームにとっても大きな1点だったし、一気に打線が勢いづいて、勝敗を分けるポイントになりました。10日の2戦目にも弾みがつきそうな勝ち方です。 -最下位に沈むDeNAの逆襲のポイントは 桧山氏 打ち込まれて負けるケースが多いので、一番は投手陣の頑張りでしょうね。外国人がいないのに、チーム打率(2割6分4厘)はリーグトップでしょ? ドラフト1位の牧や、この日2ランを打った関根のように若い選手が育っている。ソトやオースティンらが帰ってくればどんな打線になるのか。それまで何とか踏ん張って借金を減らしたいし、帰ってくれば脅威のチームになりますよ。特に先発陣をどう立て直すかが、今後のポイント。10日の2戦目は上茶谷の奮起に期待したいところです。

◆日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(51)がDeNA-阪神1回戦のライブ評論を行っています。試合は9-2で阪神が快勝。桧山氏が総括しました。-終わってみれば阪神が投打がっちりで快勝 桧山氏 阪神は藤浪に勝ちがついて、打線も14安打9得点といい勝ち方ができました。ポイントはやはり、3-0から4点リードに広げた6回の佐藤輝のソロ。飛距離も大きかったけど、チームにとっても大きな1点だったし、一気に打線が勢いづいて、勝敗を分けるポイントになりました。10日の2戦目にも弾みがつきそうな勝ち方です。 -最下位に沈むDeNAの逆襲のポイントは 桧山氏 打ち込まれて負けるケースが多いので、一番は投手陣の頑張りでしょうね。外国人がいないのに、チーム打率(2割6分4厘)はリーグトップでしょ? ドラフト1位の牧や、この日2ランを打った関根のように若い選手が育っている。ソトやオースティンらが帰ってくればどんな打線になるのか。それまで何とか踏ん張って借金を減らしたいし、帰ってくれば脅威のチームになりますよ。特に先発陣をどう立て直すかが、今後のポイント。10日の2戦目は上茶谷の奮起に期待したいところです。

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)が7回4安打2失点で今季初白星を手にした。ヒーローインタビューは以下の通り -今季初勝利 開幕からちょっと勝てていなかったので何とか勝ちをつけてもらって良かったと思います。 -7回は今季最長 正直、いい内容とは言いがたいんですけど、何とか何とか粘れたかなと。ここ最近、ピンチも多いんですけど、何とか粘りのピッチングが出来ているので、そういうところがいい風に出たかなと思っています。 -3回無死満塁の場面は 何とか最小の点数でとそういうことを考えながら投げていました。 -4回からセットポジション ちょっとフォーム的にタイミングが合っていないなと思ったので、セットの方がタイミングが合いそうだったのでセットに変えました。 -ルーキー佐藤輝が場外アーチ ちょっと引きましたね。さすがに(笑い)。横浜スタジアムのあそこに場外打ったのは見たことなかったので、ベンチで見ていて引いてました。 -ベンチ内の雰囲気は 全員、ドン引きでした(笑い)。 -チームは首位キープ。チームの様子は そうですね。今日もたくさん援護をもらいましたし、野手の方、たくさん点を取ってくれたおかげで自分も何とか立て直すことが出来ましたし、感謝したいと思います。チームとしてすごく雰囲気もいいですし、いい勝ち方も出来ていると思いますし、このままいい雰囲気で野球できたらと思います。 -ハマスタで通算14勝3敗 そうなんですか。抑えていると言うよりは毎回援護をもらっているなというイメージが強いので。周りに助けられているなと思います。

◆DeNAが7年連続負け越し中の苦手阪神に初戦で大敗した。 先発浜口が初回に3安打3四球で3失点。3試合連続の初回失点に、三浦監督は「内容が悪い。先発投手にとって立ち上がりは難しいが、乗り越えないと。開幕投手は1、2カ月はエースと当たるのは当然」と厳しい口調。 また、3回1死満塁、三走で右飛にタッチアップできなかった場面には「自分で自分を助けないと」と投打にレベルアップを求めた。 ▽DeNA三浦監督(阪神佐藤輝の本塁打に)「痛い1点だった。飛距離どうこうとか打者が、はなかった」 ▽DeNA関根(7回に6年ぶり通算2本目の本塁打)「打ったのはストレートです。自分のスイングを心掛けるよう打席に入りました」 ▽DeNA浜口(5回3失点)「立ち上がり制球が定まらず、苦しい投球になった。初回の失点で打線にリズムを作ることができず、申し訳ない」

◆阪神のドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がハマの夜空に衝撃のアーチをかけた。6回に右中間の場外へ特大の3号ソロ。過去に横浜スタジアムではフィルダー、巨人松井秀喜、DeNA筒香ら超一流スラッガーが場外弾を放っており、プロ1年目のルーキーが早くも飛距離で肩を並べた。猛虎打線はDeNAを圧倒し、貯金5で首位をガッチリと守った。矢野監督も佐藤輝の弾道に目を丸くさせた。場外弾について「(看板の)鳩サブレー越えたん見たことない、ホンマ。鳩サブレーからなんかあるんちゃうの?」と笑うしかなかった。16年にDeNA筒香(現レイズ)が右翼最上段にある同看板を直撃する特大弾をマーク。鳩サブレー1年分が贈られたことはあった。だが、今回はまさかの「鳩サブレー越え」。同監督は「しかもアゲンストやからね。2本目(9回の中飛)もアゲンストじゃなかったら、いっているから」と驚きを隠せなかった。

◆阪神のドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がハマの夜空に衝撃のアーチをかけた。6回に右中間の場外へ特大の3号ソロ。過去に横浜スタジアムではフィルダー、巨人松井秀喜、DeNA筒香ら超一流スラッガーが場外弾を放っており、プロ1年目のルーキーが早くも飛距離で肩を並べた。猛虎打線はDeNAを圧倒し、貯金5で首位をガッチリと守った。どこまで飛ぶのか。打球の行方を確認する必要はなかった。6回先頭。国吉の3球目カットボールを捉えると、佐藤輝はゆっくり歩みを進めた。1歩、2歩...。3歩目でバットをそっと手放し、感触をかみしめるように下を向き、走り出した。放物線は右中間場外へ消えた。 「十分でしたね。十分だったので、ちょっとバットを投げちゃいました。場外という意味では初めてかもしれないです。すごい良い当たりで良い感触だったんで、しっかり当たれば、あそこまで飛ぶなというのは分かりました」 納得の3号ソロは球場外の通路まで到達する推定140メートル弾。この回一挙6点の口火を切った。 試合前まで12試合に出場し、打率1割6分3厘と苦しんでいた。試合前には矢野監督から5分間、井上ヘッドコーチから10分間の密着指導。「自分では分からない"割れ"が出てないんじゃないかと言われて」と修正に励んだ。期待に応える7試合、24打席ぶりのアーチ。「矢野監督と井上ヘッドに指導いただいたおかげです。いつも同じ位置から見てくれている監督だったりコーチの助言はありがたい」と感謝。指揮官は「伝説というか、そういうものがまたひとつスタートした」と最大級の賛辞を送った。 レジェンド助っ人をほうふつとさせる弾道だ。89年8月13日の大洋戦。フィルダーが放った1発は左翼スタンドを越え、球場外の公園をかすめ、さらに奥の道路まで飛んでいったという。この試合でフィルダーは1試合3本塁打、うち2本が場外アーチと驚異的なパワーを披露。シーズンでは38本塁打を放った。まだ22歳のルーキーがレジェンド助っ人級の衝撃を残した。 昨季対戦チーム別トップの打率を記録した相性のいいDeNAから9得点。いきなり打ちまくり、貯金は5に増えた。勝っても負けても、連日話題の中心になることを問われると「そこに対してのプレッシャーはあんまないです。しっかりどんな場面でも自分のやるべきことをやるだけというのはいつも思っていることなので、そこにたいしてのプレッシャーはない」と言い切った。首位を走る虎には頼もしすぎるルーキーがいる。【中野椋】 ▼佐藤輝が3号。4月までに3本塁打を放った阪神の新人は、田淵幸一69年4月19日中日戦、近本光司19年4月18日ヤクルト戦に次ぎ、2リーグ分立後3人目。 ▼このペースで佐藤輝が本塁打を打ち続ければ、年間33本塁打に達する。プロ野球新人最多は31本塁打で、59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)の2人。更新はなるか。

◆阪神3番ジェフリー・マルテ内野手が今季初の猛打賞を記録した。1回1死三塁で浜口のカーブを左翼へはじき返し、先制の適時二塁打。5回に左前打、6回には中前適時打で6点目をたたき出した。 マルテは「結果が出ているのはうれしいし、感覚もいい。自分だけじゃなくチーム全体がいいバッティングをしていい守備をして、晋太郎も粘って投げてくれているから、チームとしていい戦いができているね」と振り返った。

◆好調の阪神糸原健斗内野手が、途中交代した。3打数無安打で5回の守備から中野に代わった。 矢野監督は「ちょっとボールが当たったり、足が張ったりとか、今日もみんなずっと出ているから。外国人選手も早めに代えたりとか。そんな大きなものではないです」と説明。アクシデント発生ではなく、大事を取った模様。10日のDeNA戦も先発出場の予定だ。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手がダメ押しの適時打を放った。 6回2死二塁で、国吉の初球を捉えて9点目の右前適時打。「あの回は本当にみんな、いい攻撃をしていたし、(大山)悠輔が得点圏にいたから流れに乗って、いいボールがきたらしっかり強く打とうと思っていたよ」。ここまで打率3割2分5厘、得点圏打率4割5分5厘。存在感抜群の助っ人は「本当はテル(佐藤)くらい飛ばそうと思っていたんだけどね」とジョークも飛ばした。

◆阪神の4番大山悠輔内野手が今季初の3安打3打点で打線を引っ張った。初回に1点を先制し、なおも1死三塁で中犠飛。「いい流れを切らさずに、最低限の仕事ができてよかった」とサラリ。6回の6点を奪ったビッグイニングでは2死一、二塁から、鋭く三塁線を破る2点適時二塁打を放った。「点は何点あってもいいのでしっかり走者をかえすという気持ちで打ちました。(藤浪)晋太郎を援護することができてよかったです」と、キャプテンらしく頼もしかった。 8回にもこの日3本目の安打を放ち、今季初の猛打賞。開幕からなかなか調子が上がらず、前日8日まで2日連続で矢野監督から打撃指導を受けていた。開幕から自己最長の55打席ノーアーチが続いているが、今季最多の3打点と勝負強さを発揮。矢野監督も「悠輔も、これで吹っ切れると思うんでね」と一安心だ。 大山に引っ張られるように3番マルテは3安打2打点、5番サンズも1安打1打点と、今季13試合目でクリーンアップそろい踏みで打点を稼いだ。大山は昨季横浜スタジアムでは打率3割6分6厘、3本塁打、12打点と得意としている。相性のいい球場で、このまま復調する。【石橋隆雄】

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)が登板3戦目で、待望の今季初勝利をつかんだ。白星は昨季8月21日ヤクルト戦(神宮)以来、22戦ぶりとなった。序盤に4四球を出しながらも、尻上がりに調子を上げて7回4安打2失点。最速は155キロ、121球の熱投だった。◆阪神矢野監督 -藤浪に粘り強さなどメンタル面の成長は 矢野監督 すごくマウンド上で堂々として見えるっていうか。いつでも"変わったな"っていう姿が見えない。いつもある意味、一緒。それって難しいんだけど。でもそれが今の晋太郎はしっかりできていると思う。まあ内容自体はまだまだ上げていかないと本当の安定っていうのは出てこないと思うけど。もちろん勝った、この3試合の中でマウンドでの態度、しぐさっていうのは俺も満足している。 -バントもしっかり 矢野監督 いやデカいね。追い込まれたのもあったんかな? その中でしっかり送れて。もともと晋太郎はうまい方やと思うけど、その中で流れの中でしっかりバントを決めたっていうのはピッチングにもどっちにも影響するんでね。うん、良かったです。 -佐藤輝の特大弾 矢野監督 (看板の)鳩サブレー越えたん見たことない、ホンマ(笑い)。鳩サブレーからなんかあるんちゃうの? -「当たれば」というのが過去にあった 矢野監督 昔は? 当てるより越えてるで。しかもアゲンストやからね、今日。2本目(9回の中飛)もアゲンストじゃなかったらいっているから。あの(本塁打)時は若干(風は)弱かったけど、中堅に打った方が(風は)強かったけど、でも、それでもさフォローじゃないんだからさ。伝説というか、そういうものがまたひとつスタートしたというか、そういう本塁打じゃないの。 -連勝ストップから再スタート 矢野監督 いい試合だったし、ピッチャーも勝ちパターンじゃなくても勝つというね。1年間の中で理想的な勝ちなんだけど。そうじゃない勝ちというのもあるしね。投げられていないピッチャーも、こうやって投げられたりとか、全員を使って試合を勝つということは、今のタイガースの総合力からしたら、そういう試合は必要なんでね。本当にいい勝ちになったと思います。 -途中交代の糸原は 矢野監督 ちょっとボールが当たったり、足が張ったりとか、今日もみんなずっと出ているから。そういうところではちょっと。外国人選手も早めに代えたりとか。そんな大きなものではないです。 -明日は  矢野監督 明日もスタメンでいく予定です。

◆阪神ドラフト6位の中野拓夢内野手がまた存在感を見せた。5回の守備から糸原に代わって出場。6回の初打席で国吉から四球を選んで打線をつなぎ、8回には先頭で石田の外角低めチェンジアップを捉えて左前打をマークした。 ここまで全て途中出場ながら9打数5安打、打率5割5分6厘。控え選手の活躍もチームの上昇につながっている。

◆阪神の1番近本光司外野手がいきなり先制機を演出した。初回、浜口の直球をとらえて左前打。糸原の一ゴロの間に二塁に進むと、続くマルテへの4球目に三盗に成功し、先制のホームを踏んだ。 大量得点の6回には左翼へ5点目の適時二塁打。「晋太郎(藤浪)がしっかり送ってくれましたし、ランナーをかえすことができてよかったです」。同学年の右腕を援護した。

◆阪神のドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がハマの夜空に衝撃のアーチをかけた。6回に右中間の場外へ特大の3号ソロ。過去に横浜スタジアムではフィルダー、巨人松井秀喜、DeNA筒香ら超一流スラッガーが場外弾を放っており、プロ1年目のルーキーが早くも飛距離で肩を並べた。猛虎打線はDeNAを圧倒し、貯金5で首位をガッチリと守った。

◆阪神藤浪晋太郎投手は最近、私生活では高級カメラを相棒にしている。「ちょっといいヤツです」というNikonのミラーレスカメラ「Z6」を昨年、思い切って購入。「カメラは1人でも楽しめる。やっている時はそれに夢中になれるので」。暇があれば、空や草花といった景色の撮影を楽しんでいるという。 「完全に自己満足の世界ですけどね。勉強もしていないし、専門的なことは一切、分からない。自分がきれいだなという構図、色合いにしているだけですけど、それを切り取ってやるのがおもしろいんですよね」 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、不要不急の外出ができないご時勢。釣りや競馬、キャンプに続く新たな趣味も、日々の心の平安にひと役買っているようだ。【遊軍=佐井陽介】

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)はヒーローインタビューの途中、絶妙なトークで笑わせた。佐藤輝の場外アーチに話題が移ると「ちょっと引きましたね。さすがに」と冗談交じりにニヤリ。「横浜スタジアムのあそこに場外を打ったのは見たことがなかったので、ベンチで引いてました。全員、ドン引きでした(笑い)」。ドラ1ルーキーをたたえ続ける余裕が頼もしかった。 主役の座こそ後輩に譲ったが、価値ある今季初勝利だ。寒空から雨が降り注ぐ中、1回は2四球で2死二、三塁、3回は2四球1安打で1死満塁とされた。それでも簡単にホームを踏ませない。3回2死満塁では5番宮崎から外角低め152キロで見逃し三振を奪い、「腹をくくって思い切って腕を振るしかないと思って投げた」と納得した。 4回からは「タイミングが合っていなかった」ワインドアップをセットポジションに変更。7回を7奪三振4安打2失点だ。昨季途中から自身22戦ぶりの白星を手にして「なんとか勝ちをつけてもらって良かった」。これでDeNA戦は通算14勝3敗、横浜スタジアムでは7連勝となった。 絶不調を脱するまでの数年間、寝ても覚めても野球を考え続けた。ある年の正月には母方の実家に帰省した際、壁に飾られていた写真に目を奪われた。祖母が大切に保管していた14年度タイガースカレンダーの5月コーナー。プロ1年目の投球フォームに「肘の使い方が違う。今はここまで肘を引けていない」と反省し、新年早々フォーム修正に乗り出したこともあった。 泥臭くもがき続けた。苦悩の数年間は今、心と技術の礎となっている。少しピンチを招いたぐらいでは揺らがない強さがある。試合後、矢野監督は「すごく堂々として見える」と評価。動じない。粘る。背番号19に新しいイメージが定着しつつある。【佐井陽介】

◆DeNAの8年目、関根大気外野手(25)が6年ぶり通算2本目の本塁打を放った。7回2死一塁、阪神藤浪の直球を右翼席に運んだ。146キロの外寄り高め。初球から強いスイングを繰り出し、打球速度は157キロという一打となった。 「打ったのはストレートです。自分のスイングを心掛けるよう打席に入りました」 最初の1本から6年がたっていた。プロ初アーチはプロ2年目の開幕戦。15年3月27日に東京ドームで、巨人沢村から代打で放っていた。今年メジャーに渡った右腕と、この日も最速155キロをマークした藤浪。ともに剛速球を武器とする荒れ球タイプは共通する。 藤浪対策の左打者として、今季初めてスタメン1番に置いた三浦大輔監督は、関根の仕事ぶりを高く評価した。「どんな時もしっかりと準備してくれている。やるべきことをスタメンでも途中(出場)でもやってくれている」。関根の1発が出た時点では0-9と敗色濃厚だった。そんな場面でも、背番号63は雨の中で応援を続けるファンのため、集中を切らさなかった。 高卒1年目から1軍を経験したが、昨季はプロ7年目で初めて、1度も1軍に上がれなかった。三浦監督は2軍監督として、打率3割をマークしながら苦闘していた関根を見ていた。今春は1軍キャンプに抜てきされた。関根もオープン戦で打率4割2分9厘と結果を残し、初の開幕スタメンを勝ち取った。 今年はキャンプ中に中学時代の後輩と結婚した。新妻のためにも、1軍定着から一気にレギュラー奪取まで狙いたい。【斎藤直樹】

◆阪神のドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がハマの夜空に衝撃のアーチをかけた。6回に右中間の場外へ特大の3号ソロ。過去に横浜スタジアムではフィルダー、巨人松井秀喜、DeNA筒香ら超一流スラッガーが場外弾を放っており、プロ1年目のルーキーが早くも飛距離で肩を並べた。右中間への場外弾を見て、阪神にとって、佐藤輝は神様にすがりたいほど欲しい存在だったことが、うなずけた。昨年のドラフト会議の数日前。近大・田中秀昌監督(64)は関西学生野球の会場で、阪神畑山アマ統括スカウトと顔を合わせた。しかし、佐藤輝について全く聞かれない。これは指名はないのか...。畑山スカウトの心の中は、全く違った。「あの時はすぐそばに記者がいたから、佐藤君の話ができなかっただけです」。ドラフト指名後に、田中監督にそう明かしたという。内心はあふれ出しそうな熱量があった。 実はドラフト会議で東京に向かう直前、畑山スカウトは奈良県にある生駒神社と宝山寺をお参りしていた。そこは、近大野球部が毎年練習始めに必勝祈願に訪れる場所。「佐藤君の交渉権を引き当てることができますように...」。近大出身の同スカウトにとって、佐藤輝は後輩にもあたる存在。思いは実を結び、ドラフト1位ルーキーは新人離れした放物線で、期待に応えている。【阪神担当 磯綾乃】

◆阪神ドラフト1位、佐藤輝明内野手(22)が、試合前のフリー打撃で逆方向を意識した打撃に徹した。この日は矢野監督、井上ヘッドコーチの指導もなくフリーの打席へ。28スイングで柵越えは3本だったが、左翼への3連発だった。 ここまで全14試合に出場し、52打数10安打、打率1割9分2厘、3本塁打、5打点、23三振、1四球、2盗塁。この日も「6番右翼」でスタメン出場する。

◆ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が試合前練習中、井上ヘッドコーチから身ぶり手ぶりを交えて、約15分、直接指導を受けた。途中から矢野監督も加わり、フォームチェックや内角球に対して、体が開き気味になっていることを指摘された。  前日8日の巨人戦(甲子園)は4打数無安打、2三振。開幕から12試合で打率・163、2本塁打。21三振は、両リーグトップで、最近はボール球を振らされるシーンが目立つ。井上ヘッドは「アカン(打てない)ときはどうして空振りしたのかというのは本人にしかわからない。大人の階段上るじゃないけど、一歩一歩、考えてほしい」と話していたが、開幕直後に"プロの壁"を乗り越えるべく、矢野監督も手を差し伸べた。  この日から阪神はDeNAと3連戦。佐藤輝にとって横浜スタジアムは初めて。打撃練習では38スイングで、4連発を含む8本のさく越えを記録した。佐藤輝は「6番・右翼」でスタメン出場する。

◆阪神打線がいきなり、DeNAの先発・浜口に襲い掛かった。一回に先頭の近本が左前打で出塁すると、糸原の一ゴロの間に二進。さらにマルテの打席で三盗に成功すると、112キロ変化球をマルテ砲が捉えて左越えの適時二塁打で先制した。  「チカ(近本)がいいスチールをしてくれたから少し楽な気持ちで打つことができたね」と仲間をたたえた。さらに、試合前まで、12試合で本塁打がなく、試合前の時点で打率・213と不振の大山も暴投も絡んだ1死三塁から、中犠飛で追加点をあげた。  「いい流れで回ってきたので、その流れを切らさずに打つことができました。最低限の仕事ができてよかったです」と声を弾ませた。その後2死満塁から山本が押し出し四球を選び、先発の藤浪にいきなり3点の援護をプレゼントした。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が3-0の六回先頭でDeNAの2番手・国吉のカットボールを捉え、今季3号となるソロ本塁打を場外までかっ飛ばした。  打球は雨を切り裂き、右中間スタンドのはるか上空をぐんぐん伸びて、そのまま球場の外へ消えていった。「少し高めにきた甘い球をしっかり捉えることができました。試合前に矢野監督と井上ヘッドに指導いただいたおかげです。少し修正して自分のスイングができました」と胸を張った。 この日の試合前には、井上ヘッドコーチから身ぶり手ぶりを交えて、約15分の直接指導を受け、途中から矢野監督も加わってフォームチェックを行っていた。開幕から12試合で打率・163、2本塁打と苦しんでいたが、首脳陣の親心に即結果で応えた。

◆阪神は場外弾の佐藤輝&今季初勝利の藤浪のそろい踏みで完勝。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 ■この1勝をスタートに  --藤浪は粘って今季初勝利(7回2失点)  「序盤に苦しい場面あったけど、乗り切れたから。打線の援護もね、出て、3-0のままでは難しい場面というのもあったかもしれないけど、そこを乗り切ったからこそ点も取れた。開幕任せて、数字つかんていうのも気持ち悪いもんやし。1個勝ちが付いたっていうところで、この1勝をね、積み上げていくスタートにしてもらえたらなと」  --藤浪にメンタル面の成長は  「内容自体は上げていかないと本当の安定っていうのは出てこないと思うけど。この3試合の中でマウンドでの態度、しぐさっていうのは俺も満足している」  --バントもしっかり(3犠打)  「デカいね。追い込まれたのもあったんかな?その中でしっかり送れて。うまい方やと思うけど、流れの中でバントを決めたっていうのはピッチングにも影響するんでね」 その他の写真(2/3枚) ■鳩サブレーから、ご褒美?  --佐藤輝の特大弾(六回)  「(看板の)鳩サブレー超えたん見たことないホンマ(笑)。レフト寄りっていうのはあるけど、鳩サブレーの右中間を超えるっていうのはないなあ。鳩サブレーからなんかあるんちゃうの?(笑)」  --当てたらっていうのは昔あったみたい  「昔は? 当てるより超えてるで。しかもアゲンストやからね、今日。2本目(九回の中飛)もアゲンストじゃなかったらいっているから。伝説というか、そういうものがまたひとつスタートしたというか、そういう本塁打じゃないの」 ■参謀と熱血指導  --井上ヘッドと一緒に試合前に指導  「あいつ自身もヒントがほしいというところで、打撃コーチも一生懸命伝えてくれたり、ヘッドコーチの(井上)一樹もね。一生懸命、自分で気づいたことは伝えてくれたり。俺も気づいたことは伝えていって、ヒントみたいな形のは、あったかなと」  --結果につながった  「すぐにどうのこうのというのはね。気持ち的なものとかイメージとか。打てなくなったら崩されるからできなくなっているんだけど、打っている時はできているから、こうかなというのがイメージはできたのかもしれない」 その他の写真(3/3枚) ■成長しているとは言えない  --開幕してから成長している  「まだまだ、全然その...ちゃんと引き込んで打つとか、そういうものはもっともっと高めていかないと。今のままで俺は成長できているとは言えない」 ■相手に胸を見せない  --アドバイスはオープン戦時の佐藤輝に戻すためのもの  「良い打者は胸を見せないとかいうでしょ。俺もそのイメージがある。どうしても一点で打ちにいっちゃうとね。下が割れていて、打つポイントに対して、下から動き出していたら、(ボールを捉えるまでの)距離ができている。あいつの良いときは下が動き出してから後から、ねじれができている。ねじれがなくパタンと(胸が)向いちゃうと全部パーンといっちゃう。バットも内から入れない」  --打線が活発  「チカ(近本)も2本か。ユウスケ(大山)は3本。ポイントは、ジェリー(サンズ)とかケント(糸原)はやってくれているというのは前提としてね。うちのキーとしてはチカが出てというのがアレやから。ユウスケも、これで吹っ切れると思うんでね」 ■理想的な勝利  --連勝ストップから再スタート  「1年間の中で理想的な勝ちなんだけど。そうじゃない勝ちというのもあるしね。投げられていないピッチャーも、こうやって投げられたりとか、全員を使って試合を勝つということは、今のタイガースの総合力からしたら、必要なんでね。本当にいい勝ちになったと思います」  --糸原は(3打数無安打で交代)  「ボールが当たったり、足が張ったりとか、今日もみんなずっと出ているから。外国人選手も早めに代えたりとか。そんな大きなものではないです」  --明日は  「明日もスタメンでいく予定です」

◆先発した藤浪晋太郎投手(26)は7回4安打2失点で勝ち投手の権利を持って降板した。一回には先頭の関根に四球、1死後にDeNAのD2位・牧(中大)にも四球を与えて一、二塁のピンチを背負ったが、佐野を二ゴロ、宮崎を空振り三振で切り抜けた。  三回にも安打と四球などで1死満塁の場面から再び佐野を右飛、宮崎を見逃し三振に仕留めて粘りの投球を続けた。七回には2死一塁から関根に今季1号2ランを浴びたが、打線は一回に3点、六回にはD1位・佐藤輝(近大)の場外へと運ぶ今季3号ソロが打線に火をつけ、一挙6点の猛攻で右腕を強力援護した。  開幕から3度目の登板で、藤浪が今季初勝利へ大きく前進した。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が驚異のパワーを見せつけて打線に火をつけ、阪神が圧勝。先発した藤浪晋太郎投手(26)は7回4安打5四球2失点と試合を作り、今季3試合目の登板で初勝利をあげた。  一回に右前打を放っていた虎の黄金ルーキーは、3-0で迎えた六回先頭にDeNAの2番手・国吉のカットボールを完璧に捉えた。右中間スタンドのはるか上空を行く場外弾で今季3号ソロをマーク。その後も打線がつながり、この回に一挙6点をあげて突き放した。  藤浪も七回2死一塁から関根の今季1号2ランで失点したが、121球の粘りの投球を続けた。

◆藤浪の引き出しが増えたと感じる試合だった。三回までのワインドアップでは球がばらつき、特にカットボールを引っかけていたが、四回からセットポジションに変え、まとまってきた。  現時点では小さな動きの方がタイミングが合うのだろう。テークバックが小さい分、前を大きく振れる。しかも藤浪は振りかぶって反動をつけなくても、十分に球威のある球を投げられる。  加えて四回からフォーク、スプリット系を多投していた。以前から言っているが、彼は横にブレる投手。フォーク系を投げることで、縦のラインが出やすくなる。結果、カットボールもストライクが入るようになり、それを梅野もうまく使ってリードした。四回以降の投球なら、普通に勝ち星を重ねていくだろう。  ただ、ワインドアップをやめた方がいいとは思わない。キャンプから取り組んできて得たものは大きいはずだ。前回も途中からセットに変えていたが、今後も自分の感覚で、ワインドアップで少しおかしいと感じたら、セットにしたらいい。  1つ勝ったことで気持ち的にも落ち着くだろうし、チームとしても開幕ローテ6人全員に勝ちがついた。より、いい流れになっていくはずだ。(本紙専属評論家)

◆今季初勝利をあげた阪神・藤浪がヒーローインタビューに応じた。以下主な一問一答。  --今の気持ちは  「開幕からちょっと勝ててなかったので、なんとか勝ちつけてもらってよかったと思います」 --今季7回を投げたのは最長。内容としては  「正直、いい内容とはいいがたいですけど、何とか粘れたかなと。ここ最近、ピンチも多いですけど、なんとか粘りのピッチングができているので、そういうところがいいふうに出たかなと思います」  --三回には満塁のピンチも  「何とか最少の点数でとか、そういうこと考えながら投げてました」  --そのあと四回にセットポジションに  「ちょっとタイミングがね、フォーム的にタイミングが合ってないなと自分で思ったので。セットの方がタイミングが合いそうだったので、セットに変えました」  --打線では佐藤輝が場外ホームラン。どう見ていたか  「ちょっと引きましたね、さすがに(笑)。横浜スタジアムのあそこに場外打ったのは自分はみたことなかったので、ちょっとベンチで引いていました」  --阪神ベンチの雰囲気は  「いや、もう、全員ドン引きです(笑)」  --チームも1位キープ。チームの様子は  「今日、たくさん援護もらえましたし。野手の方がたくさん点を取ってくれたおかげで、自分も何とか立て直すことができたので、感謝したいと思いますし。チームとして、すごく雰囲気もいいので、いい勝ち方できていると思いますし、このままいい雰囲気で野球できればと思います」  --横浜スタジアムで通算14勝3敗  「抑えているというよりは、毎回毎回援護をたくさんもらっているなというイメージが強いので。周りに助けられているなと思っています」

◆DeNAの浜口は5回3失点で、3度目の先発でも勝利をつかめなかった。立ち上がりに制球が定まらず、一回に3安打と3四球で3点を献上。これで登板3試合全てで一回に失点と悪癖を改善できず「初回の失点で打線にリズムをつくることができず申し訳ない」とうなだれた。  攻撃では三回に四球で出塁してその後三塁に進んだが、1死満塁から佐野が右翼へライナー性の飛球を放った際にベースに戻るのが遅れてタッチアップできなかった。三浦監督は「投手が走者とはいえ、タッチアップしてほしいところ。ミスもあって流れをつかめなかった」と指摘した。

◆三塁線を鋭い打球が抜けていく。阪神・大山が適時二塁打を含む3安打&3打点。開幕から湿っていた4番のバットが雨の降る横浜で復調の兆しをみせた。  「点は何点あってもいいのでしっかりランナーをかえすという気持ちで打ちました。(藤浪)晋太郎を援護することができてよかった」  六回2死一、二塁。6-0と押せ押せムードの中、打席に立つと、国吉の初球を引っ張った。飛び込んだ三塁・宮崎のグラブの先を抜け、左翼線への2点二塁打。二塁上で左手を挙げた。一回にはマルテの先制打で1-0とした直後、1死三塁で中堅への犠飛。しっかり打点を挙げて、役割を果たした。  「良い流れで回ってきたので、その流れを切らさずに打つことができました。最低限の仕事ができてよかったです」  三回と八回にも左前打。4打数3安打3打点で今季初の猛打賞を記録した。前日8日の巨人戦で4打数無安打に終わるなど、波に乗れなかったが上向き。矢野監督も2安打の近本とともに「チカ(近本)も2本。悠輔(大山)は3本。そういうところが結果として出ているというのはチームとしてつながる。悠輔もこれで吹っ切れると思う」と爆発に期待を込めた。  打率は・255まで上昇。あとはいまだゼロの本塁打だけ。主砲が調子を取り戻していく。(菊地峻太朗)

◆雨が上がり、試合も終わると、阪神・藤浪の表情も晴れ渡った。今季最長の7回121球の力投の末につかんだ初白星。三度目の正直で横浜の虎党に勝利をプレゼントし、スタンドに向かって何度もお辞儀をした。  「開幕からちょっと勝てていなかったので、勝ちをつけてもらえてよかった。正直、いい内容とは言い難いけど、何とか粘れた」  最大のピンチは3-0の三回。四球と安打などで1死満塁とされたが、4番・佐野を右飛、宮崎を外角への152キロで見逃し三振に仕留めて無失点でしのいだ。  「あそこで粘れたのは大きかった」  四回以降はワインドアップからセットポジションに変えたことで制球が安定。球数が100球を超えた七回に関根に2ランを浴びたが、7回4安打2失点で粘った。DeNA戦は通算14勝3敗、防御率2・88。横浜スタジアムではこれで7連勝だ。粘りの投球でつかんだ勝利に矢野監督は「序盤に苦しい場面もあったけど、そこを乗り切れたからこそ点も取れた。この1勝をアイツの中でもっともっと積み上げていくスタートにしてもらえたら」とうなずいた。  昨年は新型コロナ感染や、692日ぶりの白星など激動の1年を経験した。非難と称賛を浴びながら、もがき、苦しんでいた時期に進むべき道を示してくれたのがレジェンドたちだった。以前から親交のある競馬の武豊騎手からは昨年に「自分はそういう(注目される特別な)存在なんだ、とあえて思うほうがいい」という金言をもらい、精神的に成長した。  武豊騎手が精神面なら、技術面でサポートしてくれたのが阪神のキャンプで臨時コーチを務めた山本昌氏だった。昨オフにも連絡を取り合い、技術論を語り合った。「ずっと悩んでいるときに『こういう道に進むべきだよ』という道しるべを示してくれた」。これまで復活を信じて支えてくれた人たちにささげる1勝だ。  「いい勝ち方できていると思うし、チームとしてすごく雰囲気もいいので、このままいい雰囲気で野球できれば」  藤浪の2021年はまだ始まったばかり。これから一つずつ白星を積み重ねて、虎を優勝に導く原動力となる。(織原祥平)

◆どんだけ飛ばすねん!! 阪神はDeNAに9-2で快勝。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が六回に右中間への場外弾を放った。先発した藤浪が「全員ドン引き」と証言するほどチームメートもビックリの衝撃アーチ。黄金ルーキーが味方も敵もファンも、みんなの度肝を抜いていく。  降りしきる雨を切り裂く。夜空に舞い上がった打球は、ハマスタの右翼後方にある看板を越えていった。佐藤輝の7試合ぶりとなる3号ソロは推定140メートルの場外弾。衝撃の一発で周囲の度肝を抜いた。  「(飛距離は)十分でしたね。十分だったので、ちょっとバットを投げちゃいました。よかったです」  3-0の六回だ。カウント1-1から、DeNAの2番手・国吉の内角高めのカットボールを一閃。本塁打を確信し、バットをほうり投げた。ベンチに戻ると、満面の笑みを浮かべ、大ファンを公言している「ももいろクローバーZ」のZポーズだ。  「しっかり当たれば、あそこ(場外)まで飛ぶなというのは分かりました」  特大アーチにチームメートもビックリだ。今季初勝利でヒーローインタビューに応じた藤浪は「横浜スタジアムのあそこに場外打ったのは見たことなかったので、ちょっとベンチで引いていました」。ベンチの様子については「もう、全員ドン引きです(笑)」と証言した。矢野監督も「(右中間にある看板の)鳩サブレーを越えたのは、(過去に)見たことない。鳩サブレーからなんか(プレゼントが)あるんちゃうの?」とジョークを飛ばすほどだ。 その他の写真(2/5枚)  前日8日の巨人戦(甲子園)は4打数無安打2三振。打率は・163まで下がり、21三振は両リーグワースト。この日、試合前の打撃練習で井上ヘッドコーチに呼び止められた。スイング時に軸足がぐらつき、内角攻めで、体が開き気味になっていることを指摘され、身ぶり手ぶりの指導。打撃練習後には、矢野監督も加わって計20分間、"突貫工事"が行われた。  すぐに試合で結果を残すところがさすが黄金ルーキー。佐藤輝は「矢野監督と井上ヘッドに指導していただいたおかげです。(スイング時の)割れの作り方は、自分では分からない。いつも同じ位置から見てくれている監督やコーチの助言は、ありがたかった」と感謝した。  一回には左腕・浜口の143キロの直球に詰まりながらも6打席ぶりの安打を右前へ。六回の場外弾で今季3度目のマルチ安打をマークした。ドライチの一発で二回以降、沈黙していた打線が再点火。近本、大山、サンズにも適時打が飛び出し、打者一巡の猛攻で、いっきに6得点を挙げた。前日8日の巨人戦の零封負けの悔しさを晴らすかのように、今季最多の14安打、最多タイの9得点を奪って快勝だ。  「しっかりどんな場面でも自分のやるべきことをやるだけ」  冷静に次を見据えた規格外のルーキー。一つ一つプロの壁を乗り越えていく。(三木建次)

◆あらら、佐藤輝が打ったのはうれしいけれど、ビヤ樽が図に乗る。  「ほら、ほら、ほら~っ。言うてた通りでしょう」  はいはいはい。あんたはエライ。冒頭のセリフは、ベテランの三木建次記者です。コロナ禍で現場の取材記者にも人数制限があり、ビヤ樽は、この日が昨春のオープン戦以来約1年ぶりの横浜出張でした。  「久々に来たけど、本当にこの球場は狭い。グラウンドに降りての取材ができないのでネット裏最上段の、ビルで言えば6階か7階の高さの記者席から見ている。だから余計に狭く感じる」  横浜スタジアムは狭い狭いと繰り返した三木は、そのあとこう続けたのです。  「佐藤輝が場外ホームランを打つんちゃうか。いや、きっと打つ。そんな気がする」  試合前の、まだ打撃練習も始まっていないときです。笑って聞き流していました。ですが...ご存じの通りです。現実になりました。六回先頭でDeNAの2番手・国吉のカットボールを完璧に捉えた打球が、ハマスタの右中間方向の夜空に消えていったのです。  「打つ気がする」予言は打撃練習が始まってからも止まりませんでした。記事にもある通り、矢野監督と井上ヘッドが佐藤輝に付きっ切りでアドバイスを送っていたときです。  「内角のさばき方をアドバイスしてる。体が開かないようにと助言している」  ビル7階の高さにいるのに聞こえるのか? と思いましたが、「いや身ぶり手ぶりで。そう言うてるように見える。これで打てる。やっぱり場外弾が出る」。  本当に出たから、もう好きなだけ自慢してくれ、と言ったら電話が切れました。「これから落下地点を見にいってくる」。あ、良かった。解放された。  佐藤輝だけでなく、心配の種が次々と解消された一日でした。  「藤浪投手が勝ち投手になりました。先発投手みんなに勝ち星がついていて、ついていないのが藤浪投手だけだったんです」  投手担当の織原祥平記者です。ガンケルが2戦2勝、西勇と秋山が1勝1敗、青柳と伊藤将が1勝ずつしている中、藤浪は2試合で0勝0敗。開幕戦3月26日のヤクルト戦(神宮)が5回2失点。2-2で降板したものの六回表に勝ち越して勝利投手の権利があったのに七回に追いつかれ、八回に勝ち越してチームは4-3で勝ったものの藤浪に勝ち星はつきませんでした。4月2日の中日戦(バンテリンドーム)は6回1失点。この試合も降板したときは3-1で勝っていたのに、八回に逆転されています。  「投球内容は悪くなかったのに結果がついていませんでした。これで先発6投手全員に勝ちがついたので、またチーム全体が乗っていくと思います」  佐藤輝は場外弾を含む2安打。4番・大山は犠飛と2点二塁打など3安打3打点。1番・近本もマルチ安打。打線も、もうみんな大丈夫です。  「サンズと梅野が好調な内に、大山と佐藤輝が調子を上げてきたらいいなと思ってた。いい感じや」  あ、戻ってきた。これ以上しゃべらせると話が終わらないと思います。場外ホームランの着弾点の様子など佐藤輝の驚弾の詳細は、1面の原稿をお読みになってださい。

◆出たー! 佐藤輝の7試合ぶりの3号アーチが場外に出たー!! 14安打の9得点で猛虎打線が藤浪に今季初勝利をプレゼント...。いやいや、三回までに4四球。佐藤輝のファインプレーや相手の走塁ミスに助けられたけど、その後は関根の一発だけの7回2失点!  藤浪晋太郎がローテーション投手として復活した記念すべき夜となったのだ。不振の近本が2安打、湿りかけていたマルテ、大山の3、4番の2人で、6安打5打点と、もう怖いものなしやー!!  一方、DeNAは一回、先発の浜口がいきなりの3失点...。三浦監督も頭が痛いよな~。失礼、新監督には悪いけど、3つともいただきまっせ~!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
940 0.692
(↑0.025)
-
(-)
13058
(+9)
33
(+2)
11
(+1)
7
(+1)
0.253
(↑0.013
2.630
(↑0.05)
2
(1↑)
広島
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
13043
(+2)
36
(-)
15
(+2)
3
(+1)
0.254
(↓0.006)
2.450
(↑0.21)
3
(1↓)
巨人
553 0.500
(↓0.056)
2.5
(↓1)
13038
(-)
42
(+2)
8
(-)
10
(+1)
0.219
(↑0.003)
2.970
(↑0.06)
3
(1↑)
ヤクルト
552 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
13150
(-)
54
(-)
9
(-)
9
(-)
0.251
(-)
4.290
(-)
5
(-)
中日
462 0.400
(-)
3.5
(↓0.5)
13132
(-)
39
(-)
1
(-)
7
(-)
0.216
(-)
2.560
(-)
6
(-)
DeNA
382 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
13052
(+2)
69
(+9)
8
(+1)
3
(-)
0.264
(↓0.011)
5.050
(↓0.34)