西武(★0対4☆)楽天 =リーグ戦3回戦(2021.04.08)・メットライフドーム=
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楽天
0100030004802
西武
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勝利投手:瀧中 瞭太(1勝1敗0S)
敗戦投手:上間 永遠(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(4号・2回表ソロ),辰己 涼介(4号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天が同一カード3連勝。楽天は2回表、茂木のソロが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた6回には、辰己のソロと茂木の適時二塁打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・瀧中が7回1安打無失点の好投で今季初勝利。敗れた西武は、打線が散発2安打と沈黙した。

◆右ヒラメ筋損傷で離脱中の楽天田中将大投手(32)が、最短で15日ロッテ戦(楽天生命パーク)となる復帰登板へ向け、ブルペン入りした。 負傷後、報道陣の前では初めてのブルペン入り。多くのカメラの前で捕手を座らせて33球。カットボール、スライダー、ツーシーム、カーブなど変化球を交えて丁寧に投げ込んだ。 石井GM兼監督は「マウンドからの傾斜を使ってどんどん強度を上げていくステップとしては、非常に順調にきている。投げた次の日とかに変なものもないですし。しっかりとステップは踏んでいる。必ずそこ(15日)に投げなくてはいけないということはないので、しっかりと段階を経て、最終的な登板日を決めればいいと思います」と、あらためて復帰を急がせない方針を示した。

◆楽天辰己涼介外野手(24)が、2試合連発となる4号ソロ本塁打を放った。 1点リードの6回無死、西武先発上間の6球目、高め140キロを右翼席に。中盤でリードを広げる1発に「打ったのはストレートです。3-1カウントで力み過ぎたので、修正して力を抜いて変化球をマークしながらスイングしました」と話した。

◆プロ初登板の西武上間から、2回1死で楽天茂木が中越え4号ソロ。楽天の先発滝中は3回まで走者を出さない安定の立ち上がり。 楽天が6回に辰己の4号ソロと、茂木の2点二塁打で3点追加。上間は5回1/3を4失点で降板。滝中が無失点投球を続けて終盤へ。 楽天がカード3連勝。投手陣が0封リレーを見せ、7回無失点の滝中が今季初勝利を挙げた。西武は3連敗で上間が1敗目。

◆楽天の頼れるリードオフマンが、2試合連続の4号ソロを放った。辰己涼介外野手(24)が8日、メットライフドームでの西武3回戦に「1番中堅」で出場。1-0で迎えた6回。先頭の第3打席で追加点となる1発をかっ飛ばした。昨季は出場試合数を減らし不完全燃焼のシーズンを送ったが、今季は開幕から12試合連続で「1番」に座り続ける。勝負の3年目にかける男の一振りで、単独首位をキープする。辰己が、一直線に突き刺した。1点リードの6回先頭での打席。フルカウントからの6球目だった。プロ2年目で初先発の西武上間が投じた、真ん中高めの140キロ直球をコンパクトに振り抜いた。乾いた打球音とともに、右翼スタンドに飛び込んだ。「カウント3-1から力み過ぎたので、修正して力を抜いてスイングしました」と打席の中で修正。追加点のほしい場面での一打で結果を出した。 2戦連発となった。前日7日の西武戦。3回の3号ソロを含む、2安打3打点の活躍を見せた。4カード連続の勝ち越しとなり、チームを単独首位に押し上げた。開幕からここまで全12試合に「1番中堅」で先発起用され、チームトップタイの4本塁打。8日の試合前時点での13安打は、リーグトップの成績を残している。 1番打者として、足でも貢献する。4-0の7回2死に四球で出塁。小深田の4球目にスタートを切り、今季初盗塁をマークした。ルーキーイヤーの19年にはチーム最多の13盗塁。昨季は11盗塁で2年連続2桁盗塁を記録した。50メートル5秒7の快足で、守備範囲も広い。首脳陣からも走攻守での活躍が期待されている。 8年ぶりのリーグ制覇に、辰己のシーズンを通してのフル回転は欠かせない。

◆西武の2年目右腕、上間永遠投手(20)のプロ初登板は5回1/3を5安打4失点で黒星が付いた。 堂々たる立ち上がりだった。初回は11球で楽天打線を3者凡退。スライダー、カットボールを主とした変化球で2回以降も凡打を積み重ねた。最速は145キロ。5三振を奪い、先頭に安打された4回無死一塁ではけん制アウトも記録した。「三振も取れたし、変化球もうまく使えた。そこは変えずにやっていきたい」と手応えを得た。 通用すると分かった一方で、1軍打者の怖さを知った。2回1死では茂木にスライダーをバックスクリーンへ運ばれた。6回先頭の辰己にも直球を右中間席まで持っていかれた。一振りが失点に直結する。「いいバッターが多いっす」とレベルの高さを肌で感じた。 打線が今季初の0封負けと援護に恵まれなかったが、果敢に内角を攻め、5回まで2安打1失点と試合をつくった。辻発彦監督は「もっと緊張してバタバタするかと思ったけど素晴らしい闘志。素晴らしい投球だった」とたたえ、西口投手コーチも「今日みたいな投球を次にしてくれれば十分勝てる。十分です、合格ですよ」と及第点を与えた。 西武辻監督(滝中を攻略できず、今季初の0封負けで本拠地3連敗)「(楽天は)投手も充実していて調子がいい、力負けですよ。うちも力がない状態だったので、また次、借りを返せるようにしたい」

◆楽天茂木栄五郎内野手が、先制の4号ソロ本塁打を放った。 2回1死、西武先発上間の2球目、低め128キロをはじき返しセンターバックスクリーンへ運んだ。豪快な先制弾に「打ったのはスライダーです。変化球は狙ってなかったですが、うまく反応して打つことができました。打った感触も良かったです。試合は始まったばっかりですし、点をとって(先発の)滝中を楽にしてあげたいです」と淡々と話した。

◆崖っぷち熱投!! 楽天の"先発6枚目"滝中瞭太投手(26)が、7回を91球、1安打無失点で今季初勝利を挙げた。山賊打線を5回までパーフェクトに封じる力投でチームを今季初の同一カード3連勝に導き「前回の反省点が今回しっかりできたかなと思う」と胸を張った。 社会人出身の2年目右腕は前回登板の1日ロッテ戦で2回途中7安打10失点でKOされ、石井GM兼監督から「先発としてあのイニングを投げきれなかったのは失礼」と厳しい言葉を浴びた。翌日には12分以上も話し込んで"精神論"を注入され「2年目でやりたいことが明確に考えられている分、根本的なバッターに向かっていく気持ちが欠けていた」と猛省。「これが最後と思ってマウンドに上がった。腕を振って1人1人で全力でいこう」と基本に立ち戻り、初回から全力で目の前の打者に立ち向かった。6回に初めて迎えた無死一、二塁のピンチでは山野辺を一邪飛、金子を併殺に仕留め、グラブをたたいて雄たけびを上げた。 修正に導いた石井GM兼監督も「今日は攻めている感じがした。精神論じゃないですけど、気持ちの乗ったボールをしっかりと投げてくれたと思います」と納得の表情。好調の首位楽天にまた1枚、強力な手札が加わった。【鈴木正章】】

◆3冠射程!! 楽天茂木栄五郎内野手(27)が、8日西武戦(メットライフドーム)で先制の4号ソロを含む3安打3打点の大暴れ。チームを今季2度目の3連勝に導いた。猛打賞で打率を4割5厘に引き上げ首位打者の座をがっちりキープ。4本塁打、13打点もリーグ2位。絶好調の不動の5番が「ワシンガン打線」をけん引する。「山賊キラー」茂木のバットが止まらない。まずは同点の2回1死。西武先発上間の2球目、低めの128キロスライダーを振り抜いた。「変化球は狙ってなかったですが、うまく反応して打つことができました。打った感触もよかった」と自画自賛の先制弾をバックスクリーンへ突き刺した。 リードを2点に広げた6回1死一、二塁では、上間に代わった左腕佐野の3球目を左越えに2点適時二塁打。「代わったばかりだったので、(球を)見ていったら相手に押し込まれると思った。振れる球を積極的に振ろうと思った」と積極的なスイングで仕留めてみせた。さらに8回1死一塁の第4打席で左前打。得点にこそつながらなかったが、きっちりチャンスを広げた。 昨季西武戦では打率4割3分3厘、4本塁打、18打点といずれもカード別で最高の数字をマークした。この3連戦も3割6分4厘、2本塁打、5打点とデータ通りの活躍で、同一カードでは今季初の3連勝に貢献した。「すごくベンチから声が出ていて、選手を後押ししてくれていますし、出ている選手も誰かというよりは、誰かが打てなかったら誰かがカバーするとか、みんなでいい流れでできている。すごくチームの雰囲気もいいのではないかなと思います」とキャプテンとして手応えを示した。 9日からは本拠で昨季覇者ソフトバンクを迎え撃つ。「倒さないといけない相手。3連勝していい流れでいけると思うので、まずは初戦を全力で取りにいきたい」。好調バットマンは"タカ狩り"に狙いを切り替えた。【鈴木正章】

◆楽天の茂木が2試合ぶりの4号ソロを放った。0-0の二回1死で、初球の低めに沈むボール球を見送った後、外角から甘く入ってきた上間のスライダーを捉え、バックスクリーンの右へ運んだ。「変化球は狙っていなかったが、うまく反応して打つことができた。感触も良かった」と会心の一打を振り返った。  今季は開幕から7試合連続安打をマークするなど好調をキープし、7日までの時点では打率3割6分4厘でリーグトップに立っていたが、6日に松本から3号ソロを放った後は安打が出ていなかった。9打席ぶりの安打がまたもや本塁打となった。

◆楽天が快勝で3連勝を飾った。二回に茂木のソロで先制。六回に辰己のソロと茂木の2点二塁打で突き放した。滝中は五回まで一人の走者も出さず7回1安打無失点で今季初勝利を挙げた。西武は打線が2安打に抑え込まれた。

◆西武の上間は2年目でプロ初登板を果たし、5回1/3を投げて5安打4失点だった。投球間隔の短い、小気味良い投球で一回は三者凡退。140キロ台中盤の直球やカットボールで内外角を自在に攻め、五回までは2安打のみで、失点も茂木の本塁打による1点だけ。「初の1軍登板だったので、とにかく全力のボールを投げようと考えた」と振り返った。  援護のないまま迎えた六回、先頭打者の辰己に一発を浴びるなど3安打を許して降板。救援が打たれて失点はかさんだが、堂々のデビューに客席から大きな拍手が送られ「次はもう少し慣れると思う。ほとんど全力投球したが、次は自分本来の投球をしていければ」と次回登板を見据えた。  沖縄県出身の20歳。大分・柳ケ浦高から独立リーグ、四国アイランドリーグplus徳島を経てドラフト7位で入団し、今春は1軍キャンプに抜てきされた。過去2試合で計22四死球と大荒れだった投手陣に、面白い新星が現れた。

◆西武の2年目右腕、上間永遠(とわ)投手が先発し、デビュー登板を飾ったが、六回途中まで投げ5安打、4失点で敗戦投手に。白星デビューは飾れなかった。  「初の1軍登板だったので、とにかく全力のボールを投げようと考えていました。コントロールすべきところにボールを投げられたかな、と思います」  最速145キロもスライダー、カットボールを中心に丁寧な投球で五回までは2安打、1失点。相手先発・滝口との投手戦を展開し、辻監督は「素晴らしい闘志で、また使えるなという感じは受けました。しっかり内角に投げられていた。ああいうことができればあれくらいのスピードでも抑えられる」と評価した。  西口投手コーチも「初登板であれだけ投げられれば十分な合格点でしょう。きょうみたいなピッチングを次登板するときにしてくれれば、十分勝てる投手だと思っています」と20歳右腕をたたえた。

◆楽天の辰己が1-0の六回に2試合連続の4号ソロを放った。3ボール1ストライクからの5球目の速球をファウルにした後に「力み過ぎたので、力を抜いてスイングした」と次の球を捉えて右中間席へ放り込んだ。  一発の後は、得点にはつながらなかったものの2四球と1盗塁をマーク。1番打者として打線を引っ張り、3連勝に貢献した。

◆西武は本拠地で楽天に3連敗を喫した。主力打者を故障で欠く打線が2安打と沈黙し、今季初の無得点。首位で迎えた3連戦で楽天に抜かれ、辻監督は「投手も充実していて調子がいい。力負けですよ」と相手をたたえた。  滝中の緩いカーブを駆使した投球に翻弄された。六回無死でルーキー若林が左前打を放つまで走者すら出せなかった。辻監督は「立ち上がりは変化球が入っていなかった。それでもヒットが出ず、だんだん立ち直ってきた」と序盤の攻撃を悔やんだ。

◆防御率54・00だった楽天・滝中瞭太投手(26)が、7回1安打無失点で三塁を踏ませない圧巻の投球をみせた。  「前回と同じ失敗はできない。『これが最後』と思ってマウンドに上がって、思いきって腕を振った。打者に向かっていけたことが一番の収穫」  プロ2年目。開幕ローテーション入りを果たしたが、今季初登板となった1日のロッテ戦では1回2/3を10失点。派手にKOされた翌2日。石井監督から「バッターからすると、一番打ちにくいのは『打てるものなら打ってみろ!』という"氣"の入ったボール」と諭された。指揮官のその言葉を胸に、この日は腕を振り続けた。  一方で、この登板間は前回登板と昨年のフォーム映像を比較分析した。その結果、左足を着地してから打者と正対するのが早いことに気付き、フォームを微調整。左膝の上で上体を横回転する"横向きの時間"を意識することで、より前でリリースすることができた。  五回まで打者15人をパーフェクトに抑えた。六回先頭の若林に初安打を許し、続く岡田に死球。無死一、二塁のピンチを招いたが、「走者を置いてクイックモーションになったときに投げ急ぎの傾向があったので」と次打者・山野辺、さらに金子の初球にともに101キロと99キロのカーブを投じた。そして勝負球のストレートで後続を断った。  石井監督も「気持ちの乗ったボールを投げてくれた」と絶賛。チームは首位を争う西武を相手に敵地で3連勝を飾り、貯金6。ローテ6番手の男までもが快投を演じ、12球団最強先発陣はますます盤石となる。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
930 0.750
(↑0.023)
-
(-)
13159
(+4)
41
(-)
14
(+2)
3
(+1)
0.242
(-)
3.280
(↑0.3)
2
(-)
西武
641 0.600
(↓0.067)
2
(↓1)
13245
(-)
43
(+4)
10
(-)
10
(-)
0.233
(↓0.013)
3.910
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
750 0.583
(↑0.038)
2
(-)
13147
(+4)
40
(+2)
13
(-)
2
(-)
0.235
(↑0.008)
3.310
(↑0.12)
4
(1↑)
ORIX
561 0.455
(↑0.055)
3.5
(-)
13135
(+5)
36
(+1)
8
(+1)
3
(-)
0.216
(↑0.006)
2.530
(↑0.15)
5
(1↓)
ロッテ
462 0.400
(↓0.044)
4
(↓1)
13162
(+1)
49
(+5)
13
(+1)
5
(+1)
0.230
(↓0.005)
3.990
(↓0.09)
6
(-)
日本ハム
182 0.111
(↓0.014)
6.5
(↓1)
13230
(+2)
69
(+4)
1
(-)
8
(-)
0.217
(↑0.007)
5.470
(↑0.16)