中日(★2対5☆)DeNA =リーグ戦3回戦(2021.04.08)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
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勝利投手:山﨑 康晃(1勝1敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(0勝1敗2S))
敗戦投手:祖父江 大輔(0勝1敗4S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(3号・6回表2ラン)

  DAZN
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◆DeNAは1点を追う6回表、牧の2ランが飛び出し、逆転に成功する。直後に同点とされるも、9回に倉本、戸柱の適時打などで3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、4番手・山崎が8回を三者凡退に抑え今季初勝利。敗れた中日は、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆DeNA佐野恵太外野手(26)は、ここまでリーグ7位の打率3割1分8厘だが、左腕に対しては12打数2安打、打率1割6分7厘。昨年は対左投手に打率3割3分3厘を残したのに今季はさっぱりだ。今日は相手左腕の松葉から安打を打てるか。

◆中日の主砲ダヤン・ビシエド内野手(32)が8日、上肢のコンディション不良のため出場選手登録を抹消された。 7日のDeNA戦は「4番一塁」で先発して2打数1安打で、9回の守備からベンチに下がっていた。今季は開幕から全11試合で4番を務め、打率3割8厘、1本塁打、7打点だった。 ビシエドに代わって、2軍の直近3試合で満塁弾を含む2本塁打と好調だった福田永将内野手(32)が出場選手登録された。

◆異例の両軍助っ人不在オーダーでの対決になった。中日の主砲ダヤン・ビシエド内野手(32)が上肢のコンディション不良のため出場選手登録を抹消。中日打線はこの日出場登録された福田永将内野手(32)を「4番一塁」で起用した。DeNAも外国人選手の来日遅れから出場登録がなく、中日もビシエドの抹消により外国人登録選手ゼロ同士での対決になった。

◆DeNAルーキー牧秀悟内野手が一時逆転となる2ランを放った。 0-1の6回に左翼へ3号。この時点で打率が広島菊池涼と並んで1位タイ、打点が単独トップの13と2冠に。「リードされていたので後ろにつなぐ気持ちで打席に向かいました。最高の結果となりうれしい」。 投げては3月28日巨人戦以来の1軍登板となった平良が先発し、5回5安打1失点と好投した。0-1で代打を出されたが、牧の1発で黒星が消えた。 ▽DeNA平良(1軍復帰登板で5回1失点)「序盤コントロールが定まらず、走者を背負うことが多かったですが、粘り強く投げることを意識しました。スライダー、シンカーをうまく使って徐々にリズムがつかめた」

◆中日福留孝介外野手(43)が14年ぶりの古巣復帰後、初打点を挙げた。1-2と逆転された直後の6回2死二塁で、先発松葉の代打で登場。DeNA2番手伊勢の初球149キロ直球を見逃さず、左中間を深々と破る同点の適時二塁打を放った。 「チャンスだったので、積極的にいこうと打席に入りました。いいところに飛んで、抜けてくれたので良かったです」 昨年オフに阪神を戦力外になったベテランが再び竜のユニホームに身を包み、本拠地でタイムリーを放つのは07年7月8日阪神戦以来だった。二塁ベース上で何度も手をたたき、スタンドから漏れた歓声を堪能した。開幕から12試合のうち9試合で代打に出場し、右翼で2試合にスタメン出場した。この日は2日阪神戦(京セラドーム大阪)と同じように、そのまま左翼の守備にも就き、2度目の打席に立って左飛だった。 試合は2-2の9回に祖父江が打たれ、ともに今季初となる連勝、カード勝ち越しを逃した。それでも勝負強さを改めて示した福留の一打は明るい材料。与田監督は「当初から使い方はいろんなパターンがあると伝えていた。いろんな起用に応えてくれると思う」と話し、今後も先発、代打とあらゆる場面で必要となってくる。ベテランの力が勝利を運ぶ日は遠くない。【伊東大介】

◆中日は2回に先頭平田が三塁打で出塁し、続く木下拓の二ゴロで1点を先制。先発松葉は3回まで1安打無失点。 DeNAは6回2死一塁から牧の3号2ランで逆転。中日はその裏、2死二塁から代打福留の適時二塁打で同点に追いついた。 DeNAは同点の9回に3点を勝ち越して逃げ切り。4番手山崎が1勝目を手にし、三嶋が2セーブ目。中日祖父江は1敗。

◆中日祖父江大輔投手が今季7試合目の登板で炎上し、2年ぶりの黒星を喫した。 9回に4番手でマウンドに上がり、1死一、三塁から高橋周の失策も絡んで3失点。昨季の最優秀中継ぎでつまずいたが、与田監督は「打たれることはもちろんあるので、次しっかり投げてくれれば」。新型コロナ禍で来日が遅れて2軍調整中のR・マルティネスの代役を務める右腕をかばった。 中日松葉(6回4安打2失点)「全体的に調子が良く自分の投球ができた。本塁打は牧選手にうまく打たれた。次はゼロで帰って来られるように頑張ります」 中日木下拓(2回は二ゴロで先制点を呼び、6回には犠打で2点目へつなぐ)「(2回は)内野が下がっていたので最低限の仕事はできた。(犠打は)一発で決められて良かった」 中日平田(2回先制点につながる三塁打)「これからも点につながるヒットを打っていきたい」 中日福(8回に3番手で登板し4ホールド目)「1球1球集中して投げられた。続けられるように頑張ります」 中日福田(出場選手登録を外れたビシエドに代わり昇格し、4番で先発も4打数無安打)「しっかり2軍で準備してきたので、それを出すことに集中した。本塁打を打ちたい」

◆8回を投げたDeNA山崎康晃投手が今季初の3者凡退で締め、2年ぶりの白星を挙げた。 「昨年、本当に苦しいシーズンで、今日こういう日を迎えられて本当にうれしい。今年は頑張る姿で信頼を取り戻せるように1試合1試合頑張りたい」。昨季は防御率5・68と苦しみ、今春キャンプは2軍スタートだった。三浦監督は「ボールの強さも出てきた。任されたところで自分の仕事に集中してくれている」と復活に目を細めた。 DeNA三浦監督(牧について)「しっかり狙って、初球の変化球をミスしない。毎回言っているが、本当にすごい成長力、対応力。今日もすごくマークされていた。すごいルーキーです」

◆どえりゃあルーキーだがね~。DeNAのドラフト2位牧秀悟内野手(22)が打率、打点の2冠に立った。1点を追う6回2死一塁。中日松葉の初球107キロカーブを左翼席に運んだ。一時逆転の3号2ラン。4回の第2打席は左前打を放っており、打率は4割3分1厘に上昇。広島菊池涼を抜いてトップに立った。さらに打点は13とし、阪神サンズを抜き、こちらもトップだ。 先輩たちが苦しめられていた松葉のカーブを狙っていた。「甘くなったら、がっついてやろうと決めていた。いい形になってよかった」。ベンチ前では、スローガンの「横浜一心」を表す「1」を左手の人さし指でつくった。チームメートも同じポーズで迎えることが定着。「皆さんが自分のポーズをやってくれてありがたい」と感謝した。 名伯楽の指導でよみがえった。オープン戦は序盤2試合目まで8打席中5三振。応援歌を継いだ村田修一ら強打者を育てた田代巡回打撃コーチの指導でボールの見方を変えた。「眉間にしわを寄せて集中してボールを見過ぎない。見過ぎると力が入る。リラックスできる」。ぼんやりと球を迎えると、選球眼が格段に上がった。出塁率もリーグ2位だ。 DeNAは昨季、バンテリンドームで11連敗していたが、今季は初のカード勝ち越しを決めた。「頭に置いてました。チームもいい雰囲気になってきた」と牧。次は同学年のライバル佐藤輝がいる阪神戦だ。【斎藤直樹】

◆中日は同点の9回に守護神祖父江大輔投手(33)がつかまりともに今季初となる連勝、カード勝ち越しはならなかった。 敗戦の中にも、1点ビハインドの6回2死二塁で、代打福留孝介外野手(43)が14年ぶりに古巣復帰後初となるタイムリーで一時同点とするなど光明もあった。試合後の与田監督の一問一答は以下の通り -祖父江が打ち込まれた 「こういうこともあるよね。コースが少し甘めに入ったのかな。打たれることはもちろんあることなので、次しっかり投げてくれれば」 -高橋周のエラーもあった 「こういう競ったゲームでああいうのが出てしまうと、なかなか難しい展開になる。またしっかり反省して練習に励むしかない」 -先発松葉が好投した 「素晴らしかったね。周平はエラーつかなかったけど、(3回の)戸柱、(6回の)柴田の打球も周平の能力からすれば捕れただろうという感じはする。松葉もああいうあとで何とかしたかったと思うが、良く投げてくれた」 -ビシエドが上肢のコンディショニング不良で登録を抹消された 「発表の通り。そんなに時間はかからないだろうという判断。(7日の試合中)だと思います」 -10日で復帰は可能か 「どうですかね。これから日々回復も見ながらになる。今の時点で何日とかそういう具体的なことは言えない」 -福田が昇格して4番に入り、フォームも変えていた 「彼もいろんな形で勇気のあることやってる。今日は力んだかな。いきなり上がってきて4番だった。全体的にチャンスで力んだので、早く追加点取れればこういう形にはならなかった。こういうのを負けないようにしないと」 -福留が代打で同点打を決めた 「あれで松葉の負けも消したし、ベンチの期待に本当によく応えてくれた」 -今後の福留の使い方は 「当初から使い方はいろんなパターンあると伝えていた。これまで同様変わらず。今日も8、9に回る可能性もあった。いろんな起用に応えてくれると思う」

◆DeNAのドラフト2位ルーキー牧が3号2ランを放った。0-1の六回2死一塁で松葉の初球のカーブを強振。完璧な当たりで左翼席へたたき込んだ。2試合ぶりのアーチに「後ろにつなぐ気持ちで打席に向かった。最高の結果となりうれしい」と笑みをこぼした。  6日には球団通算8000号となるソロ本塁打を放っており、8001本目も自らのバットで生んだ。四回は左前打で4試合連続複数安打をマーク。新人ながら全試合で3番を任される重圧をものともせず、今季12試合のうち無安打は2試合だけで三浦監督も「打席ごとに進化している」と驚きを隠せない様子だ。  牧は「自信を持って1打席目から入れている」と言う。上位浮上を狙うチームを堂々としたプレーで引っ張っている。

◆DeNAは同点の九回に失策で勝ち越し、さらに倉本、戸柱の連続適時打でこの回3点を奪った。八回に救援した山崎が1回無失点で2年ぶりの勝利投手。六回に代打福留の適時二塁打で追い付いた中日は、九回に祖父江が打たれた。

◆中日の福留が復帰後初打点を挙げた。1点を追う六回2死二塁、力投していた松葉に代わって代打で登場。初球の149キロ直球に振り負けずに左中間を破る同点二塁打を放ち、塁上で何度も手をたたいて喜んだ。  期待に応える一打に「チャンスだったので、積極的にいこうと打席に入った。良いところに飛んでくれて、抜けてくれたので良かった」と安堵した。そのまま左翼の守備にも入り、拍手を浴びながら定位置へ向かった。  ここまで10試合の出場で1安打にとどまっていたが、申告敬遠を含めて四球は三つ。ネクストバッターズサークルに立つだけで相手に圧力をかけられる貴重な代打の切り札で、2試合で先発出場も果たした。若手にも積極的に声を掛けてアドバイスを送るなど、貴重な存在となっている。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
840 0.667
(↓0.06)
-
(-)
13149
(-)
31
(+3)
10
(-)
6
(-)
0.240
(↓0.011)
2.680
(↓0.03)
2
(1↑)
巨人
543 0.556
(↑0.056)
1.5
(↑1)
13138
(+3)
40
(-)
8
(+2)
9
(+1)
0.216
(-)
3.030
(↑0.29)
3
(1↓)
広島
651 0.545
(↓0.055)
1.5
(-)
13141
(+7)
36
(+11)
13
(+2)
2
(-)
0.260
(↑0.01)
2.660
(↓0.62)
4
(-)
ヤクルト
552 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
13150
(+11)
54
(+7)
9
(+1)
9
(+1)
0.251
(↑0.017)
4.290
(↓0.25)
5
(1↓)
中日
462 0.400
(↓0.044)
3
(-)
13132
(+2)
39
(+5)
1
(-)
7
(-)
0.216
(↑0.004
2.560
(↑0.05)
6
(-)
DeNA
372 0.300
(↑0.078)
4
(↑1)
13150
(+5)
60
(+2)
7
(+1)
3
(-)
0.275
(↓0.003)
4.710
(↑0.26)