1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 6 | 9 | 0 | 2 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:則本 昂大(2勝0敗0S) 敗戦投手:今井 達也(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆楽天は初回、浅村の適時打で1点を先制する。その後は3回表に辰己のソロ、5回には横尾の適時打が飛び出すなど、着実にリードを広げた。投げては、先発・則本昂が7回2失点の好投で今季2勝目。敗れた西武は、先発・今井が試合をつくるも、打線が8安打で3得点とつながりを欠いた。
◆西武のドラフト4位ルーキー・若林楽人外野手がプロ1号ソロを放った。3点を追う5回、攻めあぐねていた楽天則本のカーブを、左翼席へ運んだ。新人では同1位渡部、6位ブランドンに続き、3人目の本塁打。球団では、81年の石毛、岡村、広橋以来40年ぶりとなった。 直後には鈴木の内野安打から山野辺の適時打が生まれ、1点差に詰めよった。ルーキーが打ち上げた反撃ののろし。若林は「前の打席で真っすぐをセンター前に打てたので、この打席でも真っすぐにあわせていました。カーブが来ましたが、あとはタイミングでうまく打つことができました」と、ルーキーらしからぬ直球待ちの変化球対応で、初アーチを描いた。 先発の今井が不安定な立ち上がりとなった。先頭から2者連続四球。前夜の試合では13四球、14四死球いずれも球団ワースト記録を更新する試合となった。悪夢がよみがえる中、5回まで3失点で踏ん張り降板した。
◆楽天辰己涼介外野手が3回に左翼席へ3号ソロを放った。 西武今井の外角高め153キロ直球を逆らわずに捉えた。「(初球の)シンカーを空振りをして軌道が見えたので変化球をケアしながらストレートを打つことができました」と納得の一打。逆方向へは史上5人目の「開幕戦初球先頭打者弾」に続いて今季2本目となった。
◆豪快に振り切った。楽天横尾俊建内野手(27)が7日、メットライフドームでの西武2回戦に「7番DH」で出場し、2点リードの5回2死二塁で、左翼線に適時二塁打を放った。開幕前に日本ハムから池田とのトレードで加わった和製大砲は、4月1日のロッテ戦以来6打席ぶりの適時打で、移籍後2打点目をマークした。横尾が、試合中盤に貴重な追加点を挙げた。2点リードの5回2死二塁。西武先発今井が投じた初球の外角シンカーをフルスイングし、打球は放物線を描きながらワンバウンドでフェンスに直撃した。177センチ、95キロの巨体を揺らしながら悠々と二塁に到達し「思いきり良く振れました。1打席目からタイミングが良く振れていたので、自信を持って打席に入ることができました。打てて良かったです」と、笑顔で約1週間ぶりの適時打を喜んだ。 15年ドラフト6位で慶大から日本ハムに加入したスラッガーは「おにぎり君」の愛称で愛され、18年には9本塁打。楽天には今季開幕前の2月27日、池田とのトレードで東北にやってきた。3月のオープン戦は11試合に出場し、24打数5安打ながら、二塁打2本と6打点をマークし、開幕1軍の座を勝ち取った。 7回の第4打席はこの回からマウンドに上がったギャレットと対戦。カウント3-1から154キロ直球を捉えて左前に運び、移籍後初のマルチ安打をマークした。試合前までは、16打数3安打の1割8分8厘だったが、2割5分まで打率を上げた。「おにぎり君」の一撃が、イヌワシ打線に勢いをもたらす。【相沢孔志】
◆楽天島内宏明外野手(31)が2試合連発だ。8回に左翼席へ2号ソロを放った。 「打ったのはストレートです。ホームラン賞のサーティーワンアイスクリームが欲しかったんで打てて良かったです。(真顔で)」と欲しかったものを手に入れた会心の一打でリードを4点に広げた。
◆楽天は1回、4番浅村が先制適時打を放った。3回には、1番辰己が左翼席への3号ソロ本塁打で、追加点を挙げた。 3点を追う西武は5回、新人の若林が左翼席へプロ1号となるソロ本塁打を放った。さらに山野辺の適時打で1点差に詰めよった。 終盤にたたみかけた楽天が2連勝を収め、首位に浮上した。敗れた西武は今季初めての連敗とカード負け越しで、首位陥落した。 楽天則本昂が2勝目、西武今井が1敗。
◆西武は今季初の連敗とカード負け越しで、首位陥落した。先発今井が先頭連続四球の不安定な立ち上がりから先制点を献上。 1点差勝負の7回に、ギャレットが2失点許し、勝負を決められた。陥落にも辻監督は「よう頑張っているじゃない、このメンバーで。上出来ですよ。3連敗4連敗しようが、まだまだ踏ん張るしかないわけだから。外国人が参加できるまでは」と指揮官自ら前を向いた。
◆40年ぶりの記録的アーチも空砲となった。 西武ドラフト4位ルーキー若林楽人外野手(22)が3点を追う5回、左翼へ1号ソロを放った。同1位渡部、同6位ブランドンに続き3人目の新人本塁打。球団では、81年石毛、岡村、広橋以来40年ぶりの快挙となった。3回と9回にも安打を記録し初の猛打賞。若林は「ライバル心というかレギュラーもぎとるために一生懸命みんなやっているので切磋琢磨(せっさたくま)できていると思います」と振り返った。
◆頼もしいリードオフマンの活躍で楽天が4カード連続の勝ち越しを決め、単独首位に浮上した。 立役者は開幕から不動の1番打者を務める辰己涼介外野手(24)だ。「1番打者が一番打たなあかんと思います。チームの顔なので、たくさん出塁してチャンスで回ってきたらしっかりとかえす役割をやっていかんと務まらんと思うので」と自覚十分に話した。 放った2安打3打点はいずれも効果的だった。3回はリードを2点に広げる3号ソロ。1点差に迫られていた7回は右越え2点適時三塁打で突き放した。 先発した則本昂の力投に応えたかった。「前回登板もそうですけど、何か悪いことしたんかなというくらい気合が入っていたので、野手がしっかりと点を取って勝たせてあげたいなと思いました」と"チームの顔"として援護した。 石井GM兼監督も「しっかりと先頭打者の役目を果たしてくれていた」とたたえたが、1つだけ注文した。「長打は控えめにしてほしいなと。コンパクトに打っても打率もホームランも残せるバッター。このまま謙虚にやっていてもらいたいです」とメッセージを送った。 辰己も承知している。「今は1番打者を打たせてもらっているので、1番打者として何かを得て野球人生の糧にしていきたい」と首位チームのトップバッターは謙虚に突き進む。【木下大輔】
◆西武のドラフト4位ルーキー・若林楽人外野手がプロ1号ソロを放った。3点を追う5回、攻めあぐねていた楽天則本昂のカーブを、左翼席へ運んだ。 今季の西武新人の本塁打はブランドン、渡部に次いで3人目で、西武の新人3人が本塁打を打つのは、81年(石毛、広橋、岡村)以来40年ぶりとなった。西武はこの試合が10試合目。開幕10試合目までに新人3人が本塁打したのは56年南海(穴吹、長谷川、寺田)以来65年ぶりで、ドラフト制後では初めて。
◆楽天則本昂大投手(30)が力強くチームを単独首位に押し上げた。先発した西武戦(メットライフドーム)は7回7安打2失点、120球の熱投でチームを開幕から4カード連続の勝ち越しに導き、涌井と岸に続いて開幕2連勝。最強先発陣の一角を成す右腕が、チームのスタートダッシュを加速させた。 魂がこもった1球だった。則本昂の雄たけびがメットライフドームにこだました。1点リードの6回2死二塁。西武のルーキー若林。5回にプロ初本塁打を献上した相手を1-2と追い込み、最後は139キロのフォークで空振り三振を奪うと「ヨッシャー」と小さくガッツポーズ。あふれ出る気迫はグラブを右手でたたいた甲高い「ポンっ」という音にも表れていた。 続く7回も3者凡退で120球の熱投を締めくくった。「前回できなかったことが今回できたので、1つレベルアップできたかなと思う」と、1週間前は投げきれなかった7回を投げ切った。 気持ちを前面に押し出す投球スタイルを今季は復活させた。「去年は開幕してすぐは無観客でやっていて、湧き上がってくるものとかがあまりなくて...」。振り返ればシーズンを通して精神面の高揚は少なかった。得た教訓は「1発目に気持ちの出力というものを出していかないと、1年間うまく回らない」。今季初登板で雄たけびやガッツポーズが多かったのは、本来の自分らしい投球を取り戻すために必要な作業だった。 2点を返された5回は、森から空振り三振を奪ってピンチを切り抜けた。「どんな形でもアウトを取って帰りたかった」とギアを上げた場面。1週間前に心のメーターを振り切っていたから、気持ちのこもった強い球で難局をしのげた。 実力者ぞろいの先発陣で後れを取るわけにはいかない。「僕も続きたいなという気持ちもありました」と涌井、岸に続いて開幕2連勝。レベルの高い切磋琢磨(せっさたくま)がチームをさらに上昇させていく。【木下大輔】
◆楽天の辰己が1-0の三回に先頭打者で5試合ぶりの3号ソロを放った。1ボール1ストライクで今井の速球を捉え、左翼席へ運んだ。開幕戦での初回先頭打者本塁打に続く、左打者として逆方向への一発だった。 初球のシンカーを振らされたが、「空振りして軌道が見えたので、変化球を頭に入れながら直球を打つことができた」と振り返った。150キロ台を連発した今井の速球に力負けせず、スタンドまで持っていった。 開幕から全試合で1番打者として先発出場を続けている。このアーチが今季12安打目で、そのうち3本塁打を含む7本が長打。思い切りの良い打撃でチームを引っ張っている。
◆西武のドラフト4位ルーキー若林がプロ初本塁打を放った。0-3の五回1死無走者で、則本昂のカーブを思い切りよく振り抜き、左翼席へ運んだ。三回に直球を捉えて中前打としてリズムに乗り「この打席でも直球に合わせていたが、うまく打つことができた」とうなずいた。 地元の北海道・駒大苫小牧高出身で、駒大では主将を務めた強打の外野手。今季のチームの新人ではドラフト1位の渡部、6位のブランドンが既に本塁打をマークしており「僕も後に続いていけたら」と臨み、言葉通りにアーチをかけた。栗山、山川、外崎と主力打者に故障が相次いだことで得たチャンスを生かし、奮闘した。
◆12球団最強先発陣を誇る楽天。開幕2戦2勝の涌井、岸に続けとばかりに、則本昂が7回2失点と好投した。 「去年は開幕してすぐは無観客試合だったので、沸き上がってくるものがあまりなくて、結局、1年間そういう感じで終わってしまった。一発目に気持ちの"出力"というものも出していかないと1年間うまく回らないと去年感じたので」 今季初登板となった3月31日のロッテ戦ではピンチを切り抜けると雄叫びを上げるなど、かつてのように荒ぶる感情を表に出した。この日も気合い満点。その姿は野手陣を奮い立たせた。 1-0の三回に辰己が5試合ぶりの3号ソロを放った。1ボール1ストライクから今井の153キロの直球を捉え、逆方向の左翼席へ運んだ。「(初球のシンカーを)空振りして軌道が見えたので、変化球を頭に入れながら直球を打つことができた」と振り返り、「則本さんもいつも以上に気合いが入っているので、則本さんのためにも頑張ります」と付け加えた。 投打がかみ合い、楽天が西武を抜いて首位に浮上した。
◆西武は今季初の2連敗で首位を明け渡した。先発の今井が一、五回に四球で走者を出して失点。2-3の七回はギャレットが2死から9番太田に四球を与え、続く好調な辰己に2点三塁打を浴びた。投手陣は前日の14四死球に続き、8四死球と乱れ、辻監督は「点の取られ方が悪い。やっぱり無駄な四球が失点につながった」と嘆いた。 今井は5回3失点で今季初黒星。最速157キロをマークした一方で、6四死球とリズムの悪さが目立ち「細かい制球は気にし過ぎないよう心掛けたが、ベースの上に投げ切れなかった」と反省した。
◆楽天の則本昂は要所を締めて7回2失点と好投し、チームを首位に導いた。同僚の涌井、岸に続いて開幕2連勝となり「僕も続きたい気持ちがあった。勝てて良かった」と喜んだ。 3-0の五回に2点を返されたが、2死一、二塁で森を速球で空振り三振。六回2死二塁でも前の打席で本塁打を許した若林を三振に仕留め、踏みとどまった。石井監督は「精度の高い投球をしてくれた。力を出すところは出し、味方が取った得点の中で投球できた」と評価した。
◆楽天・則本昂大投手(30)が7回2失点で今季2勝目。チームは球団史上初となる開幕から4カード連続の勝ち越しを決め、昨年8月8日以来の単独首位に立った。 「ブルペンから調子が良かったし、ストライク先行でいけた。涌井さんも岸さんも(開幕)連勝できていたので、『自分も続きたい』という思いがあった」 7回120球を投げ、無四球の則本昂は納得の表情を浮かべた。7安打を浴びながらも、森、中村、木村と西武の中軸を計9打数無安打、3奪三振と完璧に封じ、打線を分断した。 七回に入っても「力を出し切って終わろうと思っていた」と、この日の最速タイの154キロを計測するなど圧巻の投球。2死から金子を三ゴロに仕留めると、「気持ちの"出力"も出していかないと、1年間うまく回らないと去年感じたので」と、雄たけびと同時に何度も右拳を握りしめた。 開幕から8勝の内、先発投手が7勝。下馬評通りの最強先発陣だ。通算146勝の涌井、同134勝の岸、同87勝の則本昂に加え、来週中には日米通算177勝の田中将が復帰し、「544勝カルテット」がそろう。 開幕11試合目の単独首位。千葉市出身の石井監督は「船でいえば、浦安から習志野ぐらい(約5キロ)までしか進んでいない。まだまだ」と表現し、「先発がしっかり仕事をしてくれているうちに、ペナントレース中盤、後半にかけてもう1人、2人任せられるリリーフを作っていくのが僕のテーマ」と語った。その視線の先にあるのは優勝の2文字だ。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
楽天 |
8 | 3 | 0 | 0.727 (↑0.027) | - (-) |
132 | 55 (+6) | 41 (+3) | 12 (+2) | 2 (-) |
0.242 (↑0.001) | 3.580 (↑0.06) |
2 (1↓) |
西武 |
6 | 3 | 1 | 0.667 (↓0.083) | 1 (↓1) |
133 | 45 (+3) | 39 (+6) | 10 (+1) | 10 (+1) |
0.246 (↓0.001) | 3.900 (↓0.23) |
3 (-) |
ソフトバンク |
6 | 5 | 0 | 0.545 (↑0.045) | 2 (-) |
132 | 43 (+6) | 38 (+2) | 13 (+1) | 2 (-) |
0.227 (↓0.007) | 3.430 (↑0.15) |
4 (1↑) |
ロッテ |
4 | 5 | 2 | 0.444 (↑0.069) | 3 (-) |
132 | 61 (+9) | 44 (+2) | 12 (+3) | 4 (+1) |
0.235 (↑0.01) | 3.900 (↑0.19) |
5 (1↓) |
ORIX |
4 | 6 | 1 | 0.400 (↓0.044) | 3.5 (↓1) |
132 | 30 (+2) | 35 (+9) | 7 (+1) | 3 (-) |
0.210 (↓0.013) | 2.680 (↓0.69) |
6 (-) |
日本ハム |
1 | 7 | 2 | 0.125 (↓0.018) | 5.5 (↓1) |
133 | 28 (+2) | 65 (+6) | 1 (+1) | 8 (+2) |
0.210 (↓0.009) | 5.630 (↑0.07) |
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