1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 1 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:森下 暢仁(2勝0敗0S) 敗戦投手:スアレス(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆広島が接戦を制した。広島は0-0で迎えた6回表、西川にソロが飛び出し先制に成功する。続く7回には、堂林の適時打で1点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・森下が9回無失点の完封で今季2勝目。敗れたヤクルトは、打線が無得点と振るわなかった。
◆ヤクルトが本拠地初勝利となるか。 神宮での開幕カードでは阪神相手に3連敗。同球場で開幕4連敗スタートすると、83、85、87年以来の球団ワーストに並ぶ。神宮での広島戦は昨季5勝7敗と相性が悪かったが、今日は勝てるか。
◆ヤクルト先発スアレスは3回まで34球で無失点。広島先発森下は37球で無失点と、ともにテンポ良い立ち上がりをみせた。 広島は6回に西川の右翼席への3号ソロで先制。森下は6回2死二、三塁のピンチで、村上を空振り三振に仕留めて切り抜けた。 広島は7回1死二塁から堂林の中前適時打で加点。森下が完封で2勝目を挙げた。ヤクルトは開幕から本拠地4連敗、スアレス1敗目。
◆ヤクルトのドラフト3位内山壮真捕手が6日、1軍に合流した。 広島戦の試合前練習に参加。打撃練習などで汗を流した。イースタン・リーグでは今季8試合に出場し、打率2割2分7厘、1本塁打、1打点。 星稜(石川)2年生時、19年夏の甲子園に遊撃手として出場。1学年上の奥川とともに準優勝した。
◆広島西川龍馬外野手(26)が両軍無得点の6回、今季3号の先制ソロを放った。 カウント1-1からヤクルト先発スアレスの低め変化球。見逃せばボールとなる球にバットを合わせると、上がった白球はそのまま右翼席最前列に吸い込まれた。 「打ったのはカットボールかな。(先発の)森下が頑張っているので、いい先制点になって良かったです」 西川は過去にワンバウンドしそうな球を安打にし、高めのボール球をスタンドにたたき込んだこともある。チーム屈指のバットコントロールを持つ巧打者が一振りで貴重な先制点をもたらした。
◆広島曽根海成内野手(25)が今季チーム初盗塁を決めた。1点リードの7回無死一塁から安部の代走で出場。続く堂林の初球で二塁を陥れた。開幕10試合目にして12球団最遅の1盗塁目をマークし、堂林の中前適時打で貴重な追加点につなげた。佐々岡監督は「競った試合で次の1点が大きいというところで、(曽根)海成が初球からよく走ってくれて、堂林も大きな1点を取ってくれた」とたたえ、「こういう取り方、勝ち方ができて、週始めから乗っていける試合になった」とうなづいた。
◆ヤクルトが散発6安打で完封負けを喫した。下半身のコンディション不良で3日から欠場していた山田が、3戦ぶりに復帰。2本の二塁打を放ったが、打線がつながりを欠いた。 高津監督は「連打も難しい。今はなかなか点が取れる状況ではないので、先に点を取って、という形がなかなかできない」と肩を落とした。これで球団ワーストに並ぶ開幕から神宮で4連敗となった。
◆広島西川龍馬外野手(26)が6回に均衡を破る今季3号ソロを右翼席に放り込んだ。見逃せばボールとなる悪球を捉えた1発が決勝弾となった。 確実性の高い打撃に加え、右足首手術をへて迎えた今季は下半身主導の打撃で長打力もアップ。今季3号はリーグ2位タイにつける。好投森下を援護し、チームは2週続けて6連戦初戦を白星発進だ。ざわつくスタンドやベンチをよそに、西川は涼しい顔でダイヤモンドを1周した。0-0の6回だ。ヤクルト先発スアレスの低めカットボール。見逃せばのボール球となる球に反応した。腕を伸ばしたバットに乗せた白球はきれいな放物線を描き、右翼席最前列に吸い込まれた。ストライクゾーンの定義を「打てそうと思ったところ」という「曲打ち」で均衡を破った。 「(タイミングが)合えば。乗った感じはありました。いい感じに芯に乗って、角度も良かった。今年に関しては下(半身)を使えている。下を使って振りに行ったやつは強く。あまり当てに行きたくない」。 確実性のある打撃を持ち味とする。右足首に痛みを抱えながらプレーした昨季も打率3割4厘をマーク。シーズン終盤には長打力を意識した打撃にも取り組んだ。昨年11月の手術をへて、今季は下半身に不安がない。ここまで3本塁打はチームトップで、リーグでも2位タイ。昨季まで5割を超えたシーズンがない長打率も、5割5分。長打力にも磨きがかかっている。 開幕10試合で打率3割、3本塁打にも「ボチボチ」と本人の表情はさえない。今季初打席で初球本塁打したことが余計に配球を考える材料となり、つなぎの意識の高さも重なり積極性が影をひそめる。この日の試合前練習では迎打撃コーチから「ファーストストライクから打ちに行っていい」と背中を押された。本人は「もったいない打席を減らしたいというのもある。それが待ち待ちになっていたのかもしれない」と持ち前の積極性を取り戻す反省も忘れなかった。 それでもカウント1-1からの積極スイングで均衡を破った1発が決勝弾となり、広島は2週続けて6連戦の初戦を勝利した。佐々岡監督は「さすが。難しい球をね。龍馬が前で打つと、あそこまで飛ぶんだから。(打線が)苦しんでいた中で良かった」とたたえた。21年広島打線の中軸には、確実性に長打力も兼ね備えた頼もしいバットマンがいる。【前原淳】
◆広島堂林翔太内野手が攻守で森下の完封を援護した。まずは守備。5回に一塁ファウルネット際の邪飛を2度、好捕した。 7回の打席では曽根の二盗直後に2番手大下から中前適時打でリードを2点に広げた。「打者有利なカウントだったので、思い切り行った。森下が頑張っていたので、何とか(追加点が)取れて良かった」。開幕戦以来のマルチ安打で復調の気配を見せた。
◆広島森下暢仁投手(23)が自身2度目、今季セ・リーグ一番乗りの完封で、開幕2連勝を飾った。 「9回行かせてください」と佐々岡監督に直訴し、向かった2点リードの最終回。1死三塁から、塩見にこの日最速152キロの直球を内角に決めて見逃し三振。最後は元山を直球で二ゴロに斬った。「抑えることができてよかった」。9回6安打無失点で、ヤクルト戦はプロ入り無傷の4連勝だ。 ピンチで強かった。1点リードの6回、2死二、三塁から、前の打席で14度目の対戦で初ヒットを許した村上を迎えた。「4番とか関係なく、点を取られたくなかった」。ギアを上げ、渾身(こんしん)の高め直球で空振り三振。序盤こそ制球を乱したが尻上がりに調子を上げ、着実にアウトを積み重ねた。 能力の高さから、投手陣の中で変化球の投げ方など質問攻めにあう右腕は、学生時代から影響力は大きかった。ドラフト1位栗林とは大学日本代表のチームメート。栗林は「森下が無意識にやっていたんですよね」と当時森下がブルペン入りした際に、プレートの後方から投げ始めていたことにヒントを得た。「捕手が近く感じると思った。これは続けた方がいいのかなと」。そこから栗林のルーティンとなり、現在でも継続している。森下の存在が、栗林を広島へと導いたといっても過言ではない。 昨季新人王の右腕は、開幕から15イニング連続無失点と無敵を誇る。大瀬良、九里ら他の先発陣も快投を続けており「みんなよりも1つでも多く勝てたらという思いで、今シーズン臨んでいます」とニヤリ。6連戦の頭を白星で飾り、チームを2位浮上へ導いた。鯉の背番号18が、覇権奪回の使者となる。【古財稜明】 広島佐々岡監督(森下について)「調子が良くない中で粘り強く投げてくれた。(9回は)本人が『行かせてくれ』と。本当に行きたいという目をしていた。信用してよかった。最高の勝ち方だった」
◆ヤクルトは散発6安打で完封負けを喫した。下半身のコンディション不良で3日から欠場していた山田が3戦ぶりに復帰。2本の二塁打を放ったが、打線がつながりを欠いた。これで球団ワーストに並ぶ開幕から神宮で4連敗となった。 ? 試合後の高津臣吾監督の主な一問一答。 -森下に封じられた なかなか連打も難しいしね。対策は練ってるんですけど、うまくいかないですね。今はなかなか点が取れる状況ではないので、何とかピッチャーは踏ん張っているんですけど、先に点を取って、という形がなかなかできない。(森下は)コントロールが良いですね、やっぱり。追い込まれたらなかなか難しいピッチャーですね。いろいろできることはやってはいるんですけど、うまくいかないですね。 -スアレスが好投、救援陣も粘った 失点の仕方があまり良くなかったりするんですけど、粘って粘って、というところは何とかできてるのかなという感じはします。なかなか点を取ってあげることができていないので、ピッチャーに申し訳ないと思います。 -6回2死二、三塁の場面。打者村上のチャンスでは打ってほしかった もちろん。5番以降がなかなか出塁すらできない状況だったので、ムネ(村上)までで、とは思うんですけど。なかなか難しいですね。 -山田が復帰して早速2本の二塁打 ムネの前に彼がいるのはすごく自然な形だと思うし、良い形だと思う。つながりはしなかったですけど、哲人が3番にいると収まりはいいですね。 -開幕から神宮で4連敗。次こそはという思いは 毎日思ってるんですけど、なかなかうまくいかないですね。
◆広島の西川が試合の均衡を破る3号ソロを放った。0-0の六回2死で、1ボール1ストライクからスアレスが投じた真ん中低めのカットボールをすくい上げ、右越えに運んだ。3試合ぶりとなる技ありの一発で森下を援護し「森下が頑張っていたので」と振り返った。 これで6試合連続安打と好調をキープした。1日の阪神戦で走塁中に一塁手と激しく交錯して途中交代。右脚をかばうようなしぐさを見せて状態が不安視されたが「できるならしっかり出よう」と気丈に先発出場を続ける。昨年11月に右脚の手術を受けてキャンプを2軍で過ごし、しっかり仕上げてシーズンを好スタートしている。
◆ヤクルトが広島に零封負けで連敗を喫した。両チーム無得点で迎えた六回、先発のスアレスが西川に右越え3号ソロを浴び、先制点を許した。七回には一死二塁で2番手の大下が堂林に中前適時打を許し、0-2とリードを広げられた。打線は広島の先発・森下に6安打に抑え込まれ、得点を奪えなかった。
◆広島の森下が緩急を使って6安打2四球で今季初完封を飾り、2勝目を挙げた。打線は六回に西川の3号ソロで先制し、七回は堂林の中前適時打で加点した。ヤクルトは6回1失点と好投したスアレスを援護できなかった。
◆広島・森下暢仁投手(23)が6安打に抑え、今季セ・リーグ一番乗りの完投&完封勝利。ヒーローインタビューの一問一答は以下の通り。 --開幕から自身2連勝。今日のピッチングはいかがですか 「良い球と悪い球がはっきりしていたのですけど、とにかく勝てて良かったです」 --完封&完投は今季セ・リーグ一番乗り 「うれしいで~す」 --2-0九回無死二塁、その後1死三塁で塩見と対戦。あの場面はどんな気持ちでしたか 「『九回を行かせてください』といって、行かせてもらったので、点を取られるわけにはいかないと思って抑えることができて良かったです」 --六回には西川が先制ソロ、七回には堂林が適時打で加点。打線の援護は力になりましたか 「本当に毎試合毎試合1点でも(多く)取ってくれるので、自分はしっかりと抑えることを意識してこれからもやっていきたいと思います」 --森下投手自身も三回と七回に2度も送りバントに成功。あのバントはチームに良い流れを持ってきたのでは 「仕事できて良かったで~す」 --6連戦のカード頭に勝った。チームを代表してファンへメッセージをお願いします 「シーズンまだ始まったばっかりですが皆さんの応援が力になるので、もっともっと熱い声援をよろしくお願いします」
◆ヤクルトは昨季4度対戦して3勝を許した森下に完封された。0-1の六回は2死無走者から中村の四球と山田の二塁打で好機をつくったものの、頼みの4番村上が速球を空振り三振。高津監督は「対策は練っているが、連打は難しい」と嘆いた。 課題の先発陣が踏ん張る中、青木と内川が不在の打線は得点力を欠き、投打がかみ合わない。本拠地では今季4戦全敗となり、高津監督は「(ホームで勝ちたいと)毎日思っているが、うまくいかない」と話した。
◆"天敵"の前に1点が遠かった。ヤクルトは0-2で今季初の零封負け。本拠地・神宮球場での開幕4連敗は1987年(最終順位4位)以来4度目の球団ワーストタイ記録となった。 「対策は練っているんですけど、うまくいかないですね」。高津監督が表情を曇らせた。広島の先発は2年目右腕、森下。昨季は4度対戦して3敗を喫した(試合は4敗)。1点を追う六回2死二、三塁では村上が空振り三振に倒れた。 3月31日に西田が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定され、青木、内川、川端が濃厚接触者として自宅待機中。指揮官は「5番以降がなかなか出塁できない状況だったので、ムネ(村上)まででとは思うけど難しいですね」と唇をかんだ。 ただ、主力を欠く中で2勝2敗2分けと踏みとどまっている。コンディション不良で2試合を欠場した山田が復帰し、2本の二塁打を放つなど明るい材料もある。(赤尾裕希)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
7 | 3 | 0 | 0.700 (↑0.033) | - (-) |
133 | 42 (+6) | 27 (+2) | 9 (-) | 5 (-) |
0.238 (↑0.006) | 2.830 (↑0.02) |
2 (1↑) |
広島 |
6 | 3 | 1 | 0.667 (↑0.042) | 0.5 (-) |
133 | 32 (+2) | 22 (-) | 9 (+1) | 1 (+1) |
0.258 (↓0.008) | 1.920 (↑0.22) |
3 (1↓) |
巨人 |
4 | 3 | 3 | 0.571 (↓0.096) | 1.5 (↓1) |
133 | 34 (+2) | 33 (+6) | 6 (+1) | 8 (-) |
0.217 (↓0.005) | 3.000 (↓0.41) |
4 (-) |
中日 |
3 | 5 | 2 | 0.375 (↓0.054) | 3 (↓1) |
133 | 27 (+3) | 33 (+7) | 1 (-) | 7 (-) |
0.218 (↑0.003) | 2.770 (↓0.48) |
4 (-) |
ヤクルト |
3 | 5 | 2 | 0.375 (↓0.054) | 3 (↓1) |
133 | 36 (-) | 45 (+2) | 8 (-) | 8 (-) |
0.231 (↓0.004) | 4.250 (↑0.25) |
6 (-) |
DeNA |
2 | 6 | 2 | 0.250 (↑0.107) | 4 (-) |
133 | 44 (+7) | 55 (+3) | 6 (+2) | 2 (+1) |
0.278 (↑0.012) | 5.320 (↑0.26) |
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