中日(★3対7☆)DeNA =リーグ戦1回戦(2021.04.06)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
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勝利投手:大貫 晋一(1勝0敗0S)
敗戦投手:大野 雄大(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】神里 和毅(2号・6回表満塁),牧 秀悟(2号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは3回表、桑原の適時打で先制に成功する。その後は6回に神里がグランドスラムを放つと、9回にはルーキー・牧の球団通算8000本塁打となるソロなどで2点を追加した。投げては、先発・大貫が6回途中3失点で今季初勝利。敗れた中日は、先発・大野雄が精彩を欠いた。

◆中日根尾昂内野手(20)が守備でエース大野雄大投手を援護した。 根尾は3試合ぶりに「8番・左翼」でスタメン出場。初回2死二塁でDeNA佐野の左前打を前進して捕球すると、本塁へワンバウンドでストライク返球し、二走桑原を刺し、先制点を阻止した。

◆DeNAが昨季25イニング無得点の天敵、大野雄から2年ぶりに得点を奪った。 3回1死二塁、1番に復帰した桑原が右翼線に運ぶ適時打。沢村賞左腕から、19年9月8日のソトの2ラン以来の得点を挙げた。6回には神里が2試合連発でプロ初の満塁本塁打。「チャンスだったので積極的にいきました。(先発の)大貫が頑張っていたので1点でも多く援護したいと思っていました。最高の結果となってよかった」と話した。

◆DeNAは3回1死二塁から桑原の右前打で1点を先制。先発大貫は3回まで1安打無失点と順調な立ち上がりをみせた。 DeNAは6回2死満塁から神里が2号グランドスラムで4点を追加。中日は6回2死から4連打で3点を返し、大貫をKOした。 DeNAは9回に牧の2号ソロなどで2点を加えて逃げ切り2連勝。大貫は今季初勝利。中日は3連敗で先発大野雄は1敗目。

◆中日大野雄大投手(32)が痛恨のグランドスラムを被弾した。 3回に1点を失い迎えた6回。2死満塁から神里に2号満塁弾を右翼スタンドに運ばれた。 大野雄は6回93球8安打5失点で降板。満塁被弾は19年5月15日DeNA戦(横浜)で伊藤光に打たれて以来、692日ぶりだった。

◆中日は連敗ストップへエース大野雄大投手をマウンドに送ったが、6回に神里に満塁本塁打を被弾するなど6回5失点で降板。打線も3点を返すのが精いっぱいで今季初の3連敗を喫し、借金を2に増やした。試合後の与田監督の一問一答は以下の通り。 -大野雄の状態はどうだったか 制球がちょっと甘かったかな。大事にいき過ぎている印象。 -満塁被弾は2点目を嫌がったと大野雄は話していたが このところ打線が不調なので。何とか先制点をやらないようにという気持ちが投手にも出てくる。それが悪循環になっているのかもしれない。 -大野雄の真っすぐは まだまだ雄大の真っすぐは良くなると思う。こんなもんじゃない。 -打線は序盤のチャンスを生かせなかった 阪神戦の2戦目、3戦目も2試合で1点しか取れなかった。アウトの内容が良くない。相手にリズムが行ってしまうようなアウトの内容になっている。全体にそれが広がっている。余計に焦りがあるけど、何とか乗り越えないといけない。 -6回に打線はつながった 先制点を取っていいリズムを作っていかないと。あそこもあと2点取れなかった。追いかける形は厳しくなるかな。 -初回根尾の送球で相手の先制を止めた あれはもう素晴らしいプレー。根尾のプレーからドラゴンズの勢いがついたなっていうような攻撃にしなきゃいけない。根尾の守備力は評価できる。 -大野雄でも先発投手に白星がつかなかった 5回までにうちが点を取れていれば...。たらればだが、リズムはできると思う。打線が1、2点早く取ればそのままの流れになるかもしれない。結果論だが、今のバランスの悪さがでている。

◆DeNA大貫晋一投手が今季初白星を挙げた。 6回途中6安打3失点。カーブ、スライダーを操り、無四球と安定した制球をみせた。6回に2死からの4連打で交代。 試合はつくったが「序盤は良いテンポで投げられましたが、イニングの途中でリリーフに代わってしまい、申し訳ない気持ちが強いです。まず1つ勝てたことにホッとしています」と振り返った。

◆開幕9戦目で初白星を挙げたDeNAが、今度は連勝した。2試合ぶりに1番に復帰した桑原将志外野手(27)が3回に先制打を放つと、6回には前の試合で決勝アーチをマークした神里和毅外野手(27)がプロ初の満塁本塁打で突き放した。選手たちが三浦大輔監督(47)の起用に応える活躍を見せ、昨年は25イニング連続無得点で、天敵の沢村賞左腕、中日大野雄に土をつけた。開幕からの長いトンネルを抜けると、そこは白星街道だった。3回1死二塁、桑原が内角スライダーを右翼線へ運び、大野雄から2年ぶり、28イニングぶりとなる得点を挙げた。しかし、4、5回は3者凡退。天敵大野雄を相手に、完全に流れを引き寄せたのは6回だった。 2死満塁、チームでは例外的に大野雄と相性がいい神里が打席に入った。昨季は対戦打率4割2分9厘。「大貫が頑張っていたので追加点を取って楽にしてあげたかった。去年、僕の中では嫌な感じはなかった」。1ボールから134キロのツーシームを捉えた。野球人生で初めてという満塁本塁打。「完璧だったので入ったなと。狙っていなかったが、甘いところに来たのでうまく反応できた」と振り返った。 1番中堅の梶谷がFA移籍し、神里は後継の本命と目されていた。しかし、オープン戦は打率2割。桑原にポジションを奪われた。巻き返すべく連日の早出特打をしていたところ、前の試合で今季初スタメンの1番に抜てき。先制アーチでチーム初白星を呼んだ。この日は三浦監督が「思い切って打たせたかった。2番はもったいないな」と制約の少ない6番に変更。代打と違い、神里自身が「1打席ではないので気持ちに余裕が出る」というスタメンで最高の結果を出した。 開幕連敗を脱出した途端、昨年から11連敗中と鬼門だったバンテリンドームでも勝った。三浦監督は「また気持ち新たにという試合でナイスゲームだった。勝てないプレッシャーから解放されて、ベンチも明るくなったし、選手の動きも良かった」と納得の表情を浮かべた。6回から5投手をつぎ込む「マシンガン継投」も成功した。9回には牧の1発が球団8000号というメモリアルもついてきた。「そのうち1本だけ貢献してます」と笑ったハマの番長。「これを続けていく」と白星を伸ばしていく。【斎藤直樹】

◆中日大野雄大投手が満塁被弾など6回5失点の乱調で3連敗を喫した。 左腕は「2点目を嫌がった結果、最悪な結果になってしまった」とがっくり。自身のDeNA戦本拠地連勝は「5」で、チームの同連勝も「11」でストップ。与田監督は「(大野は)制球が甘かったかな。先制点を取ってリズムを作っていかないと。追いかける形は厳しい」と、打線の奮起を期待した。▽中日ビシエド(6回2点適時打) 必死にくらいついて、球を前に飛ばすことができれば、何とかなると思っていたよ。バットも折れてしまったし、当たりも良くないが、いいところに飛んでくれたね。▽中日高橋周(6回適時左二塁打) 簡単に追い込まれてしまいましたが、ファウルで粘っていればいつかチャンスはあると思っていました。▽中日大島(開幕からの10試合連続安打を継続) いいところは続けていきたい。

◆名古屋発の9人組男性グループ「BOYS AND MEN」(ボイメン)の田村侑久が中日-DeNA戦(バンテリンドーム)の始球式に登場した。 中日石川翔から譲り受けたグラブをはめてマウンドに登場。ストライクゾーンは外れたが外角へ90キロ台の球を投げ込み、観客席から大きな拍手をもらっていた。

◆開幕6連敗を喫したDeNAが2連勝。昨年のナゴヤドームは○●●●●●●●●●●●の1勝11敗で、同球場での連敗を11で止めた。DeNAの開幕6連敗は5度目だったが、過去4度を見ると、6連敗後に○●の59、09年は最下位に終わったが、6連敗後に○○のケースは60年優勝、99年3位と、ともにAクラス入りしている。 ▼牧の2号が球団通算8000号となった。1号は大洋時代の50年3月14日松竹戦の長持で、8000号到達は10球団目。現在のセ・リーグ6球団の中では最後に記録した。

◆DeNAの神里が4年目で初の満塁本塁打を放った。1-0の六回2死満塁から大野雄の変化球が浮いた失投を逃さず、右翼席へたたき込んだ。2試合連続アーチで相手エースをこの回限りで降板させ「最高の結果となって良かった」と笑みを浮かべた。  昨季は規定打席に満たなかったが、打率3割8厘をマーク。梶谷が巨人に移籍して空いた中堅の定位置確保が期待されたが、オープン戦で好結果を残せなかった。しかし4日に今季初先発で先制ソロを放ちチームの初勝利に貢献すると、勢いを取り戻した。「やるしかない」と燃える勝負の年でラッキーボーイになる予感が漂う。  チームは昨季、中日の本拠地で大野雄と3度対戦し、計25回を無得点に抑えられていた。今季最初の対戦でインパクト十分の一発を浴びせ、悪いイメージを払拭した。

◆DeNAのD2位・牧秀悟内野手(22)=中大=が球団通算8000号となるメモリアル本塁打を放った。  6-3と点差を広げた直後の九回2死で打席へ。中日・鈴木に対し、1ボールからの2球目、高め147キロを捉え、左翼席へ放り込んだ。ルーキーの今季2号が球団史に残るアーチとなった。  球団通算7000号は2013年9月26日の阪神戦で梶谷(現巨人)が、6000号は2005年6月1日の楽天戦で小池正晃が放った。

◆DeNAは三回に桑原の適時打で先制し、六回は神里が満塁本塁打を放った。九回も牧の2号ソロなどで加点した。大貫は5回2/3を3失点で今季初勝利。中日は大野雄が6回8安打5失点と打ち込まれ、3連敗となった。

◆中日の大野雄は0-1の六回、神里に満塁本塁打を浴びてこの回限りで降板した。昨季は3勝0敗、25イニング無失点と好相性だったDeNAに打たれ、6回5失点。「2点目を嫌がった結果、最悪な結果になってしまった」と落胆した。  2死二塁から佐野に左前打を打たれた一回は根尾の好返球に助けられた。三回、桑原に先制打を許した後は立ち直っていた。それでも六回は桑原にこの日3本目の安打を許すなどして塁が埋まり、神里には甘い変化球を右翼席へ運ばれた。悔しさが残る結果に「次に対戦する時は必ずやり返す」とリベンジを誓った。

◆DeNAの大貫が六回途中3失点で今季初勝利を挙げた。直球に威力があり、五回まで散発2安打。無四球と制球も抜群で「調子は良かった。ストライク先行でテンポよく投げることができた」とうなずいた。  ただ、5-0の六回に2死から4連打を浴び、この回を投げ切れなかったことは反省点だ。スタミナ面の不安をのぞかせただけに「制球がばらつきだし、甘く入ったところを打たれてしまった。低めへの意識を強く持って粘り強く投げたい」と改善を期した。

◆中日の根尾が強肩で存在感を示した。一回2死二塁で佐野が左前打。二塁から本塁を狙った桑原を左翼からの好返球で失点を阻止した。大野雄も両手を上げて喜ぶ好プレーに根尾は「刺しにいく準備はできていた。次もいいボールを投げられるようにしたい」と胸を張った。  七回は内野安打を放った。リクエストが出たほどの微妙な一打だったが「いつも通り必死に走った」と全力プレーが実った。

◆大貫が5回2/3を6安打3失点とし、今季初勝利をつかんだ。「ツーシームを効果的に使えた。ストライク先行でテンポ良く投げることができた」。チームは昨年7月14日に大貫が勝って以降、バンテリンドームで11連敗中だったが自身の手でストップ。「次回は1点でも失点を少なく、低めへの意識を強く持って粘り強く投げたい」と気持ちを切り替えた。

◆DeNAは6日、中日1回戦(バンテリンドーム)に7-3で勝ち、2連勝を飾った。三浦大輔監督(47)の采配が的中し、天敵の中日・大野雄大投手(32)を攻略。今季2試合目のスタメンとなった神里和毅外野手(27)が六回にプロ初の満塁弾を放ち、九回にはドラフト2位・牧秀悟内野手(22)=中大=が球団通算8000号となる2号ソロをマークした。敵地・名古屋での連敗は11でストップ。4日の今季初勝利から一気に上昇気流をつかんだ。  長かった雌伏のときを経て、波に乗った。連敗なんて今は昔、投打ともかみ合い2連勝。三浦監督が、采配をズバリと的中させた。  「気持ち新たにということで今日に臨んで、ナイスゲームでした。選手たちもプレッシャーから解放されて、ベンチの雰囲気も良かったですし、動きも良かった」  開幕9試合目となった4日の広島戦(横浜)で今季初勝利。監督1年目は2分けを挟んで6連敗という苦しい幕開けとなったが、一度勝てばもうノリノリだ。昨季3戦3敗で1点も奪えなかった沢村賞左腕・大野雄を攻略し、敵地・名古屋での連敗を11で止めた。  三回、桑原の右前適時打で左腕から2019年9月以来、28イニングぶりに得点し主導権をつかむと、主役となったのがプロ4年目のイケメン外野手、神里だ。六回2死満塁から134キロのツーシームを捉え、野球人生で初めてという今季2号の満塁弾を右翼席へ。天敵をKOした。  ここに"番長采配"の妙があった。前戦で今季初めてスタメン出場し、本塁打を放った左打者の神里を「対左腕」ながら「調子もいいし状態もいい」と続けて先発起用。昨季打率・429(7打数3安打)と大野雄を得意としたこともあり、バントなどが求められる「2番」ではなく、あえて「宮崎の後ろにおいて走者をかえす役割」を期待し「6番」に置いた。  意をくんだ神里は「(打率の高い)宮崎さんや佐野の後を打つので、チャンスで回ってくることは多いだろうと思って準備はしていました」と2戦連発で応えた。さらに、九回2死では牧が左翼席へ球団通算8000号となる自身2号のソロをたたき込み、勝利を確実にした。 その他の写真(2/3枚)  神里と同じ中大出身の22歳は「(8000号は)ビックリです。名誉なことなのでうれしい。チームのために一本でも多く打ちたい」とニッコリ。ルーキーを開幕から「3番」で起用する指揮官も「打席ごとに成長している」と目を細めた。  4日に初勝利を挙げるまで、三浦監督は「熟睡できなかった」という。自宅では23歳の長女(本紙競馬担当・凪沙記者)に安眠を促すホットアイマスクをもらうなど、家族にも支えられて臨む勝負の舞台。苦しんだ日々を乗り越え、つかんだのは記録にも記憶にも残る今季2勝目だった。  同じく開幕6連敗した1960年は三原脩監督のもと、球団初のリーグ制覇、日本一に輝いた。「(8000号が)勝ち試合で(出て)良かった。自分も1本だけ、貢献しています」。監督の言葉にもチームの勢いが表れる。"三浦マジック"というにはまだ早いかもしれないが、一つ一つ白星を積み上げた先に新たな歴史がある。(箭内桃子) ◆今季最多5犠打  堅実な戦略も功を奏した。無死の走者は手堅く送り、今季最多の5犠打(1犠飛)を記録。九回には無死二塁から犠打と犠飛で駄目押しの1点を追加した。ラミレス前監督が率いた昨季は12球団最少の51犠打だったチームが一変。「走者をスコアリングポジションに進めて得点を積み重ねていく」という三浦監督の作戦通り、効果的に追加点を奪った。伊勢-平田-砂田-山崎-三嶋と早め早めの継投策も的中。指揮官は「展開が展開だったので、しっかり頑張ってもらいました。みんなよく頑張ってくれた」とねぎらった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
730 0.700
(↑0.033)
-
(-)
13342
(+6)
27
(+2)
9
(-)
5
(-)
0.238
(↑0.006)
2.830
(↑0.02)
2
(1↑)
広島
631 0.667
(↑0.042)
0.5
(-)
13332
(+2)
22
(-)
9
(+1)
1
(+1)
0.258
(↓0.008)
1.920
(↑0.22)
3
(1↓)
巨人
433 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓1)
13334
(+2)
33
(+6)
6
(+1)
8
(-)
0.217
(↓0.005)
3.000
(↓0.41)
4
(-)
中日
352 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13327
(+3)
33
(+7)
1
(-)
7
(-)
0.218
(↑0.003
2.770
(↓0.48)
4
(-)
ヤクルト
352 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13336
(-)
45
(+2)
8
(-)
8
(-)
0.231
(↓0.004)
4.250
(↑0.25)
6
(-)
DeNA
262 0.250
(↑0.107)
4
(-)
13344
(+7)
55
(+3)
6
(+2)
2
(+1)
0.278
(↑0.012
5.320
(↑0.26)