楽天(★0対4☆)オリックス =リーグ戦3回戦(2021.04.04)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:宮城 大弥(2勝0敗0S)
敗戦投手:早川 隆久(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(2号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆オリックスは3回表、吉田正の2ランが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた6回には、1死二三塁からモヤの適時打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・宮城が8回無失点の快投で今季2勝目。敗れた楽天は、打線が4安打無得点と振るわなかった。

◆楽天早川隆久投手(22)がプロ2度目の登板。 3月28日日本ハム戦で楽天の新人では6人目の初登板初勝利を記録したが、過去5人の2戦目は黒星3人、14年浜矢と15年安楽は登板なし。楽天の新人では初の2戦2勝を狙う。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、楽天のドラフト1位、早川にプロの洗礼だ。3回2死二塁で早川の142キロ直球をフルスイングで捉え、右翼スタンドへ先制の2号2ラン。早川にとっては登板2試合目、通算9イニング目で、初の失点となった。 吉田正は「しっかりといいスイングができましたし、先制点を取ることができてよかったです! これからも引き続き、頑張ります!」と気を引き締めたが、昨年のパ・リーグ首位打者の力を相手の即戦力ルーキーに見せつけた。

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が6回8安打4失点でプロ初黒星を喫し、球団新人史上初のプロ2戦2勝を逃した。 デビュー戦で初勝利を挙げた3月28日日本ハム戦と同じく小雨が降るコンディションの中、立ち上がりから安打を重ねられた。1回先頭太田に右前打、2回にも先頭モヤ、中川に連打を浴びたが、いずれも無失点に抑えた。 だが3回、1死から太田に左中間二塁打。1死を挟み、吉田正に内角142キロを右翼席へ運ばれ、ほおをふくらませた。4、5回はともに3者凡退に抑えたが、6回は先頭の佐野皓、続く吉田正に連打を浴び、1死一、二塁。ピンチを招き、モヤに外角131キロカットボールを中前2点適時打とされた。 打線の援護なく、4点リードを許したまま降板。「状況を見ながらストライク優先の投球を心がけて投げました。吉田正尚さんに打たれた場面は、一塁も空いていたのでもっと慎重に攻めるべきだったかなと思います。次回登板では、もう少し周りの状況を考えて投球をしなければいけないですね」と淡々と振り返り、プロ2戦目は悔しいマウンドとなった。 石井GM兼監督は「前回と何が違うのかという話だと結果が違うだけ。全体的に悪い球ではなかった。ただ、前回のピッチング内容とかも相手は研究してくるでしょうし、そこら辺の探り合い。2点目、4点目と、とられたボールもそんなに悪くなかった。彼にしっかりと話したのは勝負球としては間違えてなかったけど、もう1個ケアするボールにするべきだったねという話」と次回に期待を込めた。

◆オリックスは3回、吉田正の2号2ランで先制。先発宮城は3回まで無失点。楽天早川は3回まで毎回安打を許し5安打2失点。 オリックスは2点リードの6回、モヤの2点適時打で追加点。先発宮城は6回まで無失点。楽天早川は6回8安打4失点で降板。 オリックスが逃げ切り、連敗を2で止めた。宮城が8回2安打無失点で2勝目。楽天は2連勝でストップ。早川がプロ初黒星。

◆楽天がオリックス先発の宮城大弥投手を打ち崩せず、9試合目で今季初の無得点負けを喫した。 宮城の140キロ台前半の直球、120キロ台のスライダー、100キロを切るカーブ、チェンジアップの緩急に惑わされた。初回、1死から敵失、島内の右前打で一、二塁としたが浅村が三ゴロ併殺。4回にも2四球と安打で2死満塁としたが、横尾が二ゴロに倒れ、好機を生かせなかった。5回から8回までは3者凡退に抑えられ、突破口を開けなかった。 連勝が2で止まり、石井一久GM兼監督は相手左腕との対戦を「なかなか絞っていけなくて、ふわふわっと回を消化された。術中にはまったというか、そういう感じで回が進んでしまいました」と振り返り、「緩急もありましたし、真っすぐがスピードガン的にはそんなに出てなかったですけど、緩急がある分、真っすぐにも差し込まれたというところもあったので、うまくピッチングをされてかわされたなというイメージです」と分析した。 週明け6日からは好調の西武、昨季王者のソフトバンクと対する。指揮官は「好調、不調とかはあんまり関係ない。自分たちの戦いをこのシーズン通して143試合しっかりとやっていくことが僕たちの野球だと思う。相手はどうとかあんまり関係ないので、しっかりと自分たちの野球をやっていきたいと思います」と切り替えた。

◆黄金ルーキーが、快挙を逃した。楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が4日、楽天生命パークでのオリックス3回戦に先発。悪天候の中で粘投も、昨季パ・リーグ首位打者の吉田正に2ランを浴びるなど6回8安打4失点。プロ初黒星を喫し、球団新人史上初の2戦2勝とはならなかった。それでも石井一久GM兼監督から評価を受け、次戦へつながる登板となった。1発に泣いた。3回2死二塁。早川が、昨季首位打者でパワーがある吉田正を警戒した。内角低めの直球で入ったが、わずかにボール。2球目。再び内角を狙った。胸元の高さへの142キロ直球は初球よりも厳しく内を突いた。だが、球界を代表するスラッガーに一枚上を行かれた。「一塁も空いていたので、もっと慎重に攻めるべきだったと思います」。プロ初被弾、初失点。快音の行く先、右翼席を振り返ると、ほおを小さくふくらませ、与えた先制点を悔やんだ。 悪天候にも、粘りを見せた。デビュー戦同様、この日も雨。立ち上がりから投球の間にはユニホームのポケットに左手を入れるなどの対策で、万全を期した。「状況を見ながらストライク優先の投球を心がけて投げました」。雨脚が強まるにつれ、最速155キロを誇る直球を140キロ前半から中盤にとどめ、コースを丁寧についた。 被弾後の4回は9球、5回は7球でともに3者凡退に抑えた。守備からリズムを作ったが、味方の援護なく迎えた6回1死二、三塁。モヤに2点適時打を打たれ、踏ん張りきれなかった。「次回登板ではもう少し周りの状況を考えて投球をしなければいけないです」。チームを勝利へ導くために、高いレベルの意識を持ち、次を見据えた。 プロ初登板初先発となった3月28日の日本ハム戦では6回無失点で初勝利。球団新人史上初となる2戦2勝は逃したが、指揮官の高い評価はぶれない。「ピンチを背負った時にしっかりとゴロも打たせていたし、前回と何が違うのかという話でいくと結果が違うというだけ。彼らしいピッチングはできていると思います」。次戦は11日ソフトバンク戦(楽天生命パーク)。悔しさを糧に、王者へ挑む。【相沢孔志】 ▽楽天石井GM兼監督(プロ初黒星を喫した早川に) 全体的に悪い球ではなかった。前回と何が違うのかといえば結果が違うだけ。勝負球としては間違えてなかったけど、もう1個ケアするボールにするべきだったねと話はした。

◆オリックス吉田正尚外野手が2号2ランで、好投の宮城を援護した。3回2死二塁で楽天早川の直球を捉え、右翼スタンドへ先制弾。 「しっかりといいスイングができましたし、先制点を取ることができてよかったです」と、3月26日西武戦(メットライフドーム)以来の1発を振り返った。楽天のドラフト1位にプロの洗礼を浴びせ、自軍の19年1位の好投を支えた。

◆オリックス宮城大弥投手(19)が、楽天打線を8回2安打無失点に封じ、開幕2連勝を飾った。 初回1死一、二塁、4回2死満塁の危機を切り抜け、残る6イニングは3者凡退に抑えた。新人王を争う可能性が高い楽天早川隆久投手との雨中の投げ合いを制し、チームの連敗を2で止めた。 初めての楽天生命パークのマウンドで、試合を通して雨に打たれながら、19歳の左腕は不思議な感覚をつかんでいた。「ピンチになっていくにつれて緊張がほぐれて、いい緊張の仕方だったりができたのかなと。ランナーが出て、内心やばいなと思いながら、体自体は落ち着きがあったのかなと思います」と常に冷静だった。 初回1死一、二塁、4回は1死一塁で浅村と相対し、併殺と見逃し三振。相手4番に仕事をさせず、楽天打線を圧倒。「今日はまっすぐが他の球よりよかった。左の内にも投げられたり、外もボールにはなってしまったんですけど、厳しいコースで次に生きる球っていうのが多かった」。最速143キロの表示以上に速度を感じさせる直球、カーブ、スライダー、チェンジアップを操った。 3月27日西武戦で、球団では阪急時代の57年米田哲也以来となる10代投手の開幕カード勝利を挙げた。開幕からの連勝は米田超え。結果が出ても、常に現在地を見据える。同学年のロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川より先に白星を挙げても「今も追う存在ですよ」と謙虚さは変わらない。山岡、山本らがそばにいるから、自分を見失うことがない。 「先輩方から"今日、勝てよ"と言われていました」と、早川との初の投げ合いにも勝った。白熱の新人王レースを予感させる好投だった。【堀まどか】▽オリックス・モヤ(2-0の6回1死二、三塁で、リードを4点に広げる2点適時打)「なんとか投手に援護点を、と思っていたから、追加点のタイムリーになってくれてよかったよ」▽オリックス中嶋監督(宮城の好投に)「初めての球場、足場が悪い。なかなか悪条件がそろった中で、非常にいいピッチングでした。条件が悪い中でここまで投げたことを考え、次のことなどを考えたら(8回で)切るのがベストかなと」

◆オリックス宮城大弥投手(19)が、楽天打線を8回2安打無失点に封じ、開幕2連勝を飾った。 初回1死一、二塁、4回2死満塁の危機を切り抜け、残る6イニングは3者凡退に抑えた。新人王を争う可能性が高い楽天早川との雨中の投げ合いを制し、チームの連敗を2で止めた。▼19歳7カ月のオリックス宮城が、開幕2戦目の3月27日西武戦に続き勝利。開幕カードを起点とする10代投手の2試合連続勝利は球団初となった。前身球団の阪急時代には、19歳0カ月の米田哲也が、57年の開幕第2戦3月31日東映戦で完投勝ちしたものの、次の登板4月6日西鉄戦では負け投手となっていた。

◆オリックス・吉田正尚外野手が先制の2号2ランを放った。三回2死二塁。楽天先発のD1位・早川(早大)が投じた142キロの直球をとらえ、右翼席へ運んだ。チームは現在連敗中なだけに、連敗ストップへ主砲のバットが貴重な先制点をもたらした。

◆オリックスが快勝した。三回に吉田正の2号2ランで先制。六回にはモヤの2点適時打で加点した。宮城が制球良く8回を2安打無失点で開幕2連勝を飾った。楽天は今季初の零敗を喫し、新人の早川は6回4失点でプロ初黒星。

◆楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が先発し、プロ初黒星(1勝1敗)を喫した。  6回を76球、8安打3三振4失点。三回2死二塁から吉田正に、プロ初被弾となる右越え2ランを浴びた。六回は1死二、三塁のピンチを背負い、モヤに中前2点打を許した。  球団広報を通じて、「状況をみながらストライク優先の投球を心がけて投げました。吉田正尚さんに打たれた場面は、一塁も空いていたので、もっと慎重に攻めるべきだったかなと思います。次回登板では、もう少し周りの状況を考えて投球をしなければいけないです」とコメントした。

◆楽天が、今季初めて零封負けを喫した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --相手先発の宮城に抑えられた  「なかなか絞っていけなくて、フワフワッと回を消化された。術中にはまったというか、そういう感じで回が進んでしまいました」  --どこに苦しめられた  「真っすぐがスピードガン的にはそんなに出ていなかったけど、緩急がある分、真っすぐにも差し込まれた。うまくかわされたイメージです」  --早川の投球について  「内容的にはそんなに悪くなかった。2点目、4点目と打たれたボールもそんなに悪くなかった。彼には『勝負球としては間違えていなかったけど、もう1個ケアするボールにするべきだった。投げたボールは悪くなくて、もう少しいかにゾーンを広げていくか』という話をしました」  --来週は西武、ソフトバンクが相手  「相手はあまり関係ないので、自分たちの戦いを143試合、しっかりとやっていくことが僕たちの野球だと思います」

◆チームを救ったのは、孝行息子だった。先発したオリックス・宮城は8回を2安打無失点で今季2勝目。自身の連勝で、チームの連敗を「2」で止めた。 ■"新人王争い"楽天・早川に投げ勝った  「初回は緊張しましたけど、二回以降、自分の投球ができました。チームに貢献できるのはうれしいことなので、これからもがんばります」  敵地のヒーローインタビューで喜びを口にした。小気味よい投球で楽天打線を翻弄。2-0の四回2死満塁のピンチでも「味方に点を取ってもらったので、絶対に点を取られたくない」とギアを上げ、横尾を二ゴロに仕留めた。新人王争いが注目される楽天D1位・早川(早大)との投げ合いも制し、中嶋監督も「非常にいい投球だった」とたたえた。 ■初完封お預けも「しっかり踏ん張れた」  104球を投げ、雨で足場が悪かったことも考慮され、プロ初完封はお預けとなったが「二回以降は足場も悪い中、しっかり踏ん張ることができた。いい経験ができた」と左腕。チームの勝利に貢献するだけでなく「意識しないようにしている。まだまだだと思う」という新人王争いでも筆頭候補に名乗り。今季の大ブレークが楽しみだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
611 0.857
(↑0.024)
-
(-)
13540
(+4)
20
(+2)
8
(+2)
9
(+3)
0.263
(↑0.002)
2.500
(↑0.07)
2
(-)
楽天
630 0.667
(↓0.083)
1
(↓1)
13436
(-)
36
(+4)
8
(-)
2
(-)
0.226
(↓0.012)
3.830
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓1)
13430
(+2)
36
(+4)
10
(+1)
2
(-)
0.217
(↑0.006)
3.990
(-)
3
(1↑)
ORIX
450 0.444
(↑0.069)
3
(-)
13425
(+4)
23
(-)
5
(+1)
3
(-)
0.224
(↑0.006
1.870
(↑0.25)
5
(1↓)
ロッテ
351 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
13449
(+1)
39
(+1)
8
(-)
3
(-)
0.231
(↓0.021)
4.330
(↑0.43)
6
(-)
日本ハム
152 0.167
(-)
4.5
(↓0.5)
13526
(+1)
52
(+1)
0
(-)
6
(-)
0.230
(↓0.014)
5.660
(↑0.68)