ソフトバンク(★4対7☆)西武 =リーグ戦2回戦(2021.04.03)・福岡PayPayドーム=
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西武
3010102007800
ソフトバンク
1000000034702
勝利投手:浜屋 将太(1勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗2S))
敗戦投手:高橋 礼(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】川島 慶三(1号・1回裏ソロ),柳田 悠岐(2号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が4連勝。西武は初回、外崎の押し出し死球と呉の適時打で3点を先制する。その後は3回表に木村の犠飛、5回には呉の適時打でリードを広げた。投げては、先発・浜屋が5回1失点で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、先発・高橋礼が試合をつくれなかった。

◆西武外崎修汰内野手が、死球を受け病院へ直行するアクシデントに見舞われた。1回1死満塁の場面で、左足首周辺に直撃し押し出し死球。外崎は座り込み、両肩をかつがれながらベンチ裏に戻り治療を受けたが、そのまま交代した。チームは福岡市内の病院で受診することを発表した。 チームは山川穂高内野手、栗山巧外野手が前カードでけがのため登録抹消。さらにこの日には、ブランドン内野手が抹消されており、戦線離脱が相次ぐ事態となっている。

◆西武は1回、呉念庭の適時打などで3点を先制。ソフトバンクは1回に今季初スタメンの川島が1号ソロを放った。 西武は5回にも1点を追加。浜屋は5回1失点で、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。ソフトバンクは初回以降無得点。 西武は7回にも2点を加えて4連勝。浜屋が今季初勝利。ソフトバンクは高橋礼が今季初黒星で4連敗。貯金0となった。

◆ソフトバンクは先発高橋礼が6回5失点と打ち込まれ、4連敗。貯金を使い果たし、勝率5割となった。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -高橋礼は前回と同じように四球が多い結果に 工藤監督 でしたね。今日昼間に話をしたんですけど、やっぱり勇気を持って遅い球をしっかり投げないと緩急がつかない。ランナーがいるときにカーブがない。カーブがないっていうことは(打者は)カーブを捨ててくるので、スライダー、真っすぐ、チェンジアップ、シンカーってそんなにバッターからすると...。100キロちょっとのカーブがないっていうことは(打者は)楽ですよね。カーブがあるだけで違ったとは思います。 -どうしても慎重になってボール球になる 工藤監督 慎重になったのか、コントロールが悪くて思い通りにならなかったのか、そのへんは分からないですけどね。(高橋)礼は礼で見直さないといけないところはあると思います。大胆にいけなかったことや、今日はキャッチャーを見て投げると言ってたんですけど、バッターによってはストライクが入る人と入らない人がハッキリしてた。本当にキャッチャーミットだけを見て投げてたのか、バッターを見て投げてしまってたのか。力が入ってたのは入ってた。今日こそはっていう思いはあったと思う。せっかくカーブを練習してきたのに、使わないのは僕としては残念です。 -高橋礼は次回も1軍でチャンスがあるか 工藤監督 (チャンスがある)とは思ってますよ。(先発日が)火、水、木の人間に関しては、そんなにチャンスはないよと。千賀が戻ってくるとか、外国人が問題なく投げられると思ったら。そういう話はしてます。ただ金、土、日に投げる人間に関してはしっかり投げてほしいという気持ちがあって任せてるので。(高橋礼は)次もチャンスがあると僕自身は思ってます。気持ちは入ってたので。 -打線もリズムが作りづらかった 工藤監督 そういうのもあるのかなと思います。3点取られて、初回に川島君の1発が出たというところがあったので、2回以降も期待したんですけどね。ノーアウトから(走者)が出ないと相手からプレッシャーはかけられない。 -初スタメンの真砂は右投手からも安打 工藤監督 試合前かなり緊張していたので、緊張しない方法とかそういう話もしました。緊張している中で結果を残すのは、彼自身が今年やろうとしてることが結果として出てきた。 -最終回は明日につながる攻撃 工藤監督 これを明日につなげないといけないと思います。ああいうのを初回から出せるくらい集中して試合に臨むことが大事。

◆今季初スタメンのソフトバンク川島が先頭打者アーチを放った。3点を追う1回裏。フルカウントから左腕浜屋の直球を左翼席に運び去った。「3点リードされたが、1番打者として流れを持ってくるためにも何とか出塁しようと打席に入った。最高の結果になってよかった」。3月28日のロッテ戦(ペイペイドーム)の9回代打で逆転サヨナラ打を放って以来の打席だったが、ベテランが意地の1発で気を吐いた。

◆いよいよ、エースの復活だ。両ふくらはぎのコンディション不良から復帰したソフトバンク千賀滉大投手(28)が3日、1軍に合流した。 6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で今季初先発が見込まれる。工藤監督は「みんなの見本になってもらいたい。ビシっと投げているところをみんなに見せて、『さすが違うな』というところを見せてもらいたい」と期待を寄せた。 コロナ禍の影響で調整が遅れていたセットアッパーのモイネロも来週中に合流予定だ。すでに連投テストに合格し、4日の2軍中日戦で最終調整する。指揮官は「制球も良し。連投した後に変な張りもないという報告も受けている」と話した。 西武戦は、負の連鎖から抜け出せなかった。先発高橋礼が6回4安打ながら8四死球の乱調で5失点。工藤監督は「キャッチャーを見て投げると言ってたんですけど、バッターによってストライクが入る人と入らない人がハッキリしていた。バッターを見て投げてしまっていたのか...」と渋い表情。昨年9月19日~25日に引き分けをはさみ5連敗して以来となる4連敗で、開幕4連勝の貯金を使い果たした。 打線は6点差の9回に3点を返し、意地は見せた。指揮官は「これを明日につなげないといけない」と語気を強めた。5年連続日本一を目指す常勝軍団にとって、本拠地3連敗は許されない。重苦しいチームの雰囲気を、投手陣の2人の柱が一掃する。【只松憲】

◆ソフトバンクの先発高橋礼が制球難克服を誓った。立ち上がりから3四死球を与えるなど3失点。「ストライクを取ることに苦労し、打者と勝負することができなかった」。6回121球を投げ8四死球。今季初登板の開幕2戦目(3月27日)の対ロッテも9四死球の乱調だったが、修正することができなかった。「野手の方にも、中継ぎの方にも本当に申し訳ない。もう1度自分の投球を見つめ直します」と猛省した。

◆西武外崎修汰内野手が骨折と診断され、東京オリンピック(五輪)出場が難しい状況となった。 1回の打席で左足首周辺に死球が直撃。そのまま負傷交代していた。福岡市内の病院で検査を受け左腓骨(ひこつ)骨折と診断。試合後、辻発彦監督は「骨折ですよ。これで最悪ですよ。4番5番から全部いないんで明日から大変です。とりあえず人数足りないから、相談して呼びます。いいやつを使いますよ。若いやつはチャンスだから」と話した。 全治は未定だが、辻監督は「数カ月はかかるだろう」と、シーズン序盤戦での復帰は困難とみられ、東京五輪出場も厳しい状況を強いられることになった。

◆鬱憤(うっぷん)を晴らす1発だった。ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が開幕戦以来7試合ぶりの2号ソロを放った。6点差の9回先頭で西武井上の外角直球をフルスイング。「逆方向にいいスイングで打つことができた」。ギータらしい放物線を、左翼スタンドへ描いた。 第1打席から3打席連続三振。3回の第2打席では自軍ベンチで天を仰いだ。バッティンググローブを投げつける姿も。普段は温厚な柳田が、珍しく感情をあらわにした。打率は2割前半。開幕から1週間とはいえ、数字が苦悩を物語っていた。柳田の豪快な一打を見に来るファンも多い。そんなファンの期待に、最終回で応えた。 「悔しさの残る打席が続いてたので、ひとついいきっかけになると思う」。ギータの復調が、ファンにはうれしいはずだ。 柳田の一打をきっかけに、グラシアル、真砂、松田が続いて2点を返した。4連敗を喫したが、見せ場は作った。「明日は連敗を止められるように、チーム一丸となって頑張ります」。柳田に笑顔が戻れば、チームは強くなる。【只松憲】

◆まさに天国と地獄...。西武呉念庭内野手(27)が5打点を挙げ、チームを引き分けを挟んでの4連勝に導いた。山川と栗山が不在の打線で、得点圏打率6割6分7厘と勝負強さを発揮し、3安打すべてに打点がつく活躍。1軍昇格から打率5割、8打点とラッキーボーイに名乗り出た。一方で外崎修汰内野手(28)が死球を受け、福岡市内の病院で「左腓骨(ひこつ)骨折」との診断で全治数カ月の見込み。首位キープも、相次ぐ主力の離脱を強いられた。得点圏で、無類の強さを発揮する。呉念庭は神がかっていた。5回1死一塁で迎えた第3打席。3球目に走者・山野辺が盗塁を決め得点圏に進んだ。カウント1-2からの4球目、甘く入った直球を中前へはじき返した。初回の2点適時打に続く打点。さらに7回には1死二、三塁から、この日3本目の適時打。5打点をマークし、「自分でもちょっと不思議な感じで試合をしました」と驚いた。 前日に故郷・台湾の悲しいニュースを目にした。列車が脱線し50人以上が亡くなる悲劇だった。「ニュースを見て、何ができるかと考えたら、いいニュースを届けたいと思って。今日絶対活躍したいと思って臨みました」。1軍昇格後、日本ハム戦(3月31日)でプロ1号を放つと、台湾でも大きく取り上げられニュースになった。そこから3試合で打率5割5分6厘、得点圏打率6割6分7厘、8打点と躍動を続けている。 昨オフに一時帰郷する際は再入国日を逆算し、自分で調べて手続きを進めた。春季キャンプ2日前に隔離期間を終え、B班(2軍)キャンプでは率を上げるためフォーム改造に着手。バットを担ぐスタイルにし「変化球も真っすぐもすべてタイミングが合っている」と結果に結びつけている。 父・呉復連氏は元台湾代表でバルセロナ五輪で銀メダルを獲得。呉念庭も同代表経験がある。東京五輪出場の可能性を残しており「活躍によって選ばれるチャンスが増えるんで」。故郷への思いを胸に秘めながら、奮い立たせていく。【栗田成芳】

◆西武の左腕・浜屋が今季初勝利を手にした。先頭打者・川島に本塁打を浴びる立ち上がりも、5回までこの1失点にとどめた。変化球の制球にも苦戦したが、柳田から2三振を奪い「あの場面で三振取れたのはうれしい。結果的に1失点で抑えることができたのは良かったですが、このような投球をしているようじゃダメだと思います」と白星の喜びより反省を口にした。

◆西武は1回に呉念庭の適時打などで3点を先制するなど4連勝。5回1失点の浜屋が今季初勝利。ソフトバンクは高橋礼が今季初黒星で4連敗。貯金0となった。 ? ▽西武井上(9回にプロ初登板も4安打3失点で降板)「洗礼を浴びたという感じです。緊張して冷静なピッチングが出来なかったです。焦って空回りした結果、点を取られてしまいました」 ▼プロ初登板の西武井上がいきなり柳田に1発を浴びた。初登板で第1打者に本塁打されたのは20年6月21日のサンチェス(巨人)と津森(ソフトバンク)以来でプロ野球77人目。西武では13年5月11日ソフトバンク戦の中崎以来5人目。

◆ソフトバンクは開幕4連勝から急ブレーキがかかって4連敗...。満開の桜に包まれて、はや独走か、と思っていたら1週間で厳しい戦いを強いられることになった。 連勝した西武で目を引いたのは、やはりラッキーボーイ的存在の呉念庭の活躍だ。主砲山川、栗山の負傷で起用されるとプロ初本塁打から3戦連続で打点を挙げる活躍ぶり。初戦2打点、この日は猛打賞&5打点とさらに爆発した。台湾出身のプロ6年目。父復連さんもプロ野球選手で、台湾代表で活躍。台湾プロ野球では監督を務めた。ちょうど5年前の4月3日。台湾・台中で復連氏が率いる兄弟の試合を観戦した。息子がプロ入り1年目ということもあって復連さんは「こっちも試合があるけど、やはり息子のことは心配になります」と父親の顔になって頭をかいていた。ホークスに限らず、西武も世代交代の時期に来ている。分厚いレギュラー陣に割って入るのはどのチームでも厳しいが、チャンスはどこで訪れるかわからない。呉念庭も必死でもがいているはずだ。復連氏と親友で、西武OBでもありホークス投手コーチも務めた郭泰源氏は幼少時から知る呉念庭にエールを送った。「プロ1号はテレビで見た。台湾でも大きく報道されていたからね。あの1発で手応えをつかんだのかな。でも、まだまだやらなくちゃいけないことはあるからね。頑張ってもらいたいよ」。チームが順調な時に戦力の「隙間」は少ない。ホークスは今季初スタメンとなった真砂が2安打を放った。「初スタメンで、勝つことができず悔しい」と真砂は言った。これまでと違った悔しさを味わったはずだ。成長の糧となればいい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が4日の西武戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。球団では2001年(当時ダイエー)の長冨浩志(40歳)以来の40代白星に向けて意気込んだ。  「西武打線も強力でいい打線なので。ヒットを打たれることは仕方ないと思うので、点を取られないように粘れたら」  前回登板は3月28日のロッテ戦(同ドーム)。6回2/3を投げて3失点だった。7三振を奪うなど安定した内容に「投げている感覚はよかったので」とうなずく。衰え知らずの投球を示し、2021年のスタートを切った。獅子狩りが自身2戦目となる。  「最少失点でいけば勝つチャンスはいくらでもあるので」  また、使用している赤色のグラブについて問われると「ここ何年も赤は使っていなくて(使用するグラブが)アディダスになってからは初めての赤なので。今はこれでいこうと」とにっこり。千賀、石川ら赤色を使う選手が多いことを挙げ「自分はずっと黒だったので、ふと思って作らせてもらって、思いの他、なじみがいいので今使っている感じです」と明かした。新しい相棒とともに今季初星をつかむ。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(28)が1軍本隊に合流した。試合前に代表取材に応じた工藤公康監督(57)が代表取材に応じ、本人にかけた言葉を明かした。  「『おかえり。しっかり頼むよ』と。明るそうでした。あんな明るいの久しぶりですよ。表情が明るいのはいいことですよ。問題がないというところで、よかったんじゃないですか。ぴしっといってくれたら」  両ふくらはぎの不調で春季キャンプからリハビリ組での調整。3月30日のウエスタン・広島戦(由宇)では7回3失点で97球を消化して、ゴーサインを決めた。今月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で先発登板する。工藤監督も「ぴしっと投げられるところ、やっぱり違うなというところを見せてもらいたいと思います」と期待した。  千賀は先発投手陣や高谷らと明るい表情で言葉を交わしていた。帰ってきたエースが週頭から、鷹を高く飛ばせる。

◆ソフトバンク・川島慶三内野手(37)が「1番・二塁」で今季初先発。一回無死の第1打席、左翼席へ先頭打者弾となる1号ソロを放った。  「3点リードされたが、1番バッターとして流れを持ってくるためにも、何とか出塁しようと打席に入った中で、ホームランと最高の結果になってよかった。連敗している中での今季初スタメンなので、自分の役割を果たし、流れを変えられるように、チームのために頑張っていきます」  先発の高橋礼が一回にいきなり3失点。3連敗中の流れに飲まれて、先制点を献上した直後だった。相手先発・浜矢の144キロを強振。打った瞬間にスタンドインを確信する、完璧な放物線でチームを鼓舞した。  川島にとって先頭打者弾は昨年9月2日のオリックス戦(京セラ)で田嶋から放って以来。川島は今季、3月28日のロッテ戦(ペイペイドーム)で代打サヨナラ2点打でチームを救ったが、またしても苦しい状況を打破する一撃となった。

◆西武が引き分けを挟んで4連勝。呉念庭が一回に2点打、五回は適時打、七回に2点二塁打と、計5打点をマークした。浜屋が5回1失点で今季初勝利。ソフトバンクは4連敗で勝率5割。高橋礼が6回で8四死球、5失点と乱れた。

◆ソフトバンクは投打がかみ合わず、4連敗となった。工藤公康監督(57)が試合後、代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --高橋礼は8四死球。前回と同じく制球面で苦しんだ  「勇気を持って遅い球を投げないと緩急がつかないですね。走者がいるときにカーブがない。ないということはカーブを捨ててかかれるので。打者からすると100キロちょっとのカーブがないのは楽ですよね」  --慎重になりすぎたのか  「(高橋)礼は礼で見直さないといけないところはあるのかなと思います。打者によってはストライクが入る人と入らない人がはっきりしていたので。せっかく今年カーブを練習してきたのに、あそこ(試合のマウンド)で使えないというのは残念。せっかくキャンプから練習して、オープン戦でも練習して結果もよかったと思うので。機会があったら聞きたいと思います」  --次のチャンスは  「火、水、木(曜日に投げる)の人間に関してはそんなにチャンスはないよという話はしています。千賀が上がってくるとか、外国人が問題なく投げられるようになったら。ただ金、土、日(曜日に)投げる人間というのは柱というか、しっかり投げてほしい気持ちがあって任せているので。火、水、木(曜日)に投げる人間と同じというふうには思っていないです。ですから次もチャンスはあると僕自身は思っていますけど。投手コーチがなんというかはわからないです」  --打線もつながりがほしいところ  「3点取られた初回に川島君の一発が出たというところがあったので。二回以降も期待したんですけど。なかなかつながるというところに関していうと、無死から(走者が)出ないと。相手に重圧はかけられないですね」  --真砂が初先発で2安打  「試合前はかなり緊張していたので。緊張しない方法とかも話はしましたけど。結果として出てきたのは、自信にしてほしいと思います。次また機会があったときに期待に応えてほしいです」

◆西武の浜屋は3四球を与えたが適度に球が散ったことが幸いした。6三振を奪い、5回3安打1失点で今季初勝利。「カウントを悪くして自分の首を絞めてしまった。結果的に1点で抑えられたのは良かったが、このような投球では駄目」と喜びより反省が口を突いた。  味方が3点を先取してくれた後の一回は、いきなり先頭の川島に本塁打を浴びた。辻監督は「次回は大胆に、変化球でもストライクを取れるようなピッチングをすれば、もっと楽になる」と攻める姿勢を求めた。

◆左投手の浜屋対策として今季初先発したソフトバンクの川島と真砂が結果を出した。「1番・二塁」の川島は、一回に左翼席へ先頭打者本塁打。昨季、3打数2安打1本塁打と得意にした相手に、相性の良さを発揮し「何とか出塁しようと打席に入った中で、最高の結果になって良かった」と喜んだ。  「6番・中堅」に入った真砂は左右の投手から2安打し、手応えを得た様子だったが「何とか勝ちに貢献できるように臨んだが、勝つことができず悔しい」と唇をかんだ。

◆追う展開を覆せない。ソフトバンクが開幕4連勝から急転の4連敗だ。工藤監督は6回5失点の高橋礼に首をひねった。  「(高橋)礼は礼で見直さないといけないところはある。打者によってはストライクが入る人と、入らない人がはっきりしていたので」  一回に安打と2四球で1死満塁とされると、外崎には押し出し死球。続く呉念庭に2点中前打といきなり3失点だ。計8四死球を与え、前回登板(3月27日、ロッテ戦)の9四死球から改善はできなかった。キャンプからカーブの精度を上げようと練習してきたが、指揮官は「走者がいるときにカーブがない。勇気を持って遅い球を投げないと」と苦言を呈した。  先発投手に4試合連続で黒星がつくのは2016年7月1-5日(和田、東浜、中田、武田)以来、5年ぶり。工藤監督は高橋礼に「次もチャンスはあると僕自身は思っています」と話した。打線も8試合のうち7試合が1桁安打と、停滞した空気を振り払えない。貯金は再びゼロ。一日も早く波に乗りたい。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
13636
(+7)
18
(+4)
6
(-)
6
(+1)
0.261
(↓0.002)
2.570
(↓0.24)
2
(-)
楽天
620 0.750
(↑0.036)
0
(-)
13536
(+3)
32
(+2)
8
(-)
2
(+1)
0.238
(↓0.013)
3.800
(↑0.26)
3
(-)
ソフトバンク
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
13528
(+4)
32
(+7)
9
(+2)
2
(-)
0.211
(-)
3.990
(↓0.45)
4
(1↑)
ロッテ
350 0.375
(↑0.089)
3
(-)
13548
(+6)
38
(+5)
8
(-)
3
(+1)
0.252
(↓0.005)
4.760
(↓0.04)
4
(-)
ORIX
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13521
(+2)
23
(+3)
4
(-)
3
(-)
0.218
(↑0.004)
2.120
(↓0.17)
6
(-)
日本ハム
151 0.167
(↓0.033)
4
(↓1)
13625
(+5)
51
(+6)
0
(-)
6
(+3)
0.244
(↑0.012)
6.340
(↑0.06)