楽天(☆3対2★)オリックス =リーグ戦2回戦(2021.04.03)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
0001100002800
楽天
02100000X3310
勝利投手:安樂 智大(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗3S))
敗戦投手:山岡 泰輔(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆楽天は2回裏、鈴木大と渡邊佳の適時打で2点を先制する。続く3回には、鈴木大の内野ゴロの間に1点を追加した。投げては、先発・弓削が4回途中1失点。その後は6投手の継投でリードを守り、3番手・安樂が今季初勝利を挙げた。敗れたオリックスは、打線が好機を生かしきれなかった。

◆オリックス山岡泰輔投手(25)が自己ワーストの7四死球を与え、4回で降板した。初回は3者凡退の滑り出し。だが2回に先頭の浅村、茂木に連続四球を与え、鈴木、渡辺正の連続適時打で2点を失った。3回も1死から島内、浅村、茂木に3者連続与四球で満塁のピンチを招いた。このピンチは無失点で切り抜けたが、中盤まで投げきることはできなかった。自己ワーストタイの6与四球に、死球も1で自己ワーストの7四死球となった。 山岡は「今日は立ち上がりからボールを操れていませんでした。なんとか早く修正しようと思っていたんですが、ゲームの中で修正することができませんでした」と悔やんだ。2敗目を喫した右腕に、中嶋監督も「今日の調子が悪いからそうなったのか、何かが合わなくてそうなったのか」と首をかしげる。立ち上がりは3者凡退で抑えただけに「どこか痛いわけでもないでしょうし、何かが違うんでしょうね」と表情を曇らせた。

◆楽天酒居知史投手(28)がオリックス吉田正の打球を体に受け、緊急降板した。 1点リードの8回。酒居はこの回からマウンドへ上がった。先頭吉田正に対し1ストライクからの2球を捉えられた。強烈なライナーをよけきれず、右脇腹で受けた。前に転がった球を拾いに行こうとするも、痛みに顔をゆがめ、ひざをついた。投手強襲の内野安打となり、小山投手コーチがマウンドへ駆け寄り、ともにベンチ裏へ下がった。 無死一塁の場面で酒居に代わり、渡辺佑が登板。1死二、三塁としたが、後続を抑え、窮地をしのいだ。 試合後、石井GM兼監督は酒居の状況について「脇腹より少し上の広背筋。筋肉の厚いところです。心配ないとは言えないですけど、検査には一応行っています。打撲症状があるので明日は厳しいと思います」と説明した。

◆楽天は2回、鈴木大、渡辺佳の連続適時打で2点を先制。3回にも1点を追加した。先発弓削は2安打無失点。 オリックスは4回、5回に1点ずつを奪い、1点差に詰める。楽天先発の弓削は71球、4回途中1失点で降板した。 楽天が1点差を守り2連勝。開幕から3カード連続勝ち越し。安楽が今季初勝利。松井が3セーブ目。オリックス山岡が2敗目。

◆楽天鈴木大地内野手が"無限好機"をものにした。 2回無死一、二塁で右前へ2試合連続適時打となる先制打。3回には1死満塁で二ゴロの間に1点をもぎ取った。4番浅村、5番茂木がともに4打席連続四球。6番として4打数2安打2打点を挙げ、勝利に貢献した。「前の2人が1試合全部四球は初めて。僕が機能すれば勝つ確率が上がると思うので、頑張ります」と力を込めた。

◆オリックスは開幕後2度目のカード負け越しを喫した。中5日で先発した山岡が制球に苦しみ、自己ワーストの7四死球。 4回3失点降板と誤算の展開に。それでも1点差に追い上げ、8回無死一、二塁でモヤに代打・大城を送り、バントで1死二、三塁とする勝負手を打った。だが実らず、代打・頓宮の左前打から1死二塁とした9回も太田、佐野皓が連続三振。中嶋監督は「最低同点、その先、というのを考えてはいるんですけどね。なかなかうまく回らないですね。結果、点は入ってないが、よくなることを願うしかない」ともどかしそうに振り返った。▽オリックス山岡(中5日で先発も、7四死球と制球に苦しみ2敗目) 今日は立ち上がりからボールを操れていませんでした。なんとか早く修正しようと思っていたんですが、ゲームの中で修正することができませんでした。

◆オリックス能見篤史投手兼任コーチが開幕から3戦連続自責0の快投だ。 1点を追う7回に登板。浅村、茂木に連続四球を与えて2死一、二塁とし、鈴木に一、二塁間を破られたが、右翼の佐野皓が懸命のバックホーム。三塁を回りかけ、あわてて戻った浅村を捕手の若月が三塁に送球して刺し、失点を防いだ。能見は、プロ野球史上57人目の通算1500奪三振にあと3に迫っている。

◆オリックスが開幕後2度目のカード負け越しを喫した。 中5日で先発した山岡が自己ワーストの7四死球で4回3失点降板。打線は追い上げたが、9回1死二塁のチャンスを生かせなかった。中嶋監督は「最低同点、その先、というのを考えてはいるんですけどね。なかなかうまく回らないですね。結果、点は入ってないが、よくなることを願うしかない」ともどかしそうに振り返った。

◆期待のホープがドキドキの初体験を終えた。高卒2年目の楽天武藤敦貴外野手(19)が3日、楽天生命パークでのオリックス2回戦に「8番右翼」でプロ初のスタメン出場。4打数無安打に終わるもプロ初盗塁を記録。50メートル走6秒の俊足で、ファンをわかせた。昨季は右肩の故障で1軍出場はなし。石井GM兼監督も素質を高く評価する19歳が、貴重な経験を積んだ。キラリと光る武器を披露した。2回2死一、三塁。一走の武藤が、辰己の4球目に思い切りよくスタートを切った。長い足を高速回転させて急加速。速度を落とさずに二塁ベースへ左足を突き刺した。「自分なりのベストで良いスタートは切れたと思います。足が売りなのでチャンスがあればどんどんトライしていきたいです」。持ち味を存分に発揮した。 走攻守に秘める素質は天井知らずだ。都城東(宮崎)から19年ドラフト4位で入団。この日見せつけた脚力に遠投110メートルの強肩、高校通算17本塁打のパンチ力も兼ね備える。昨季は1軍での紅白戦で一塁への帰塁の際に右肩を故障し1軍未出場。2軍でも3試合出場と、悔しい1年に終わった。それでも、将来性を買われ、今季は1軍キャンプに抜てきされた。オープン戦でも12打数4安打、打率3割3分3厘とアピールし、開幕1軍スタートをつかんだ。 巡ってきたチャンスを生かした。外野のレギュラーを争う小郷が足をひねり、大事をとって試合前練習から姿を見せなかった。石井GM兼監督は「小郷は出られる状況にはあるけど、今日はリカバリーをする判断。武藤のスタメンも見たかったので」と19歳を抜てき。「試合後に話したら『緊張しました。すみません』と。それがまず最初のステップだと思う。これから彼にはチームの先頭に立ってほしい選手なので、いい経験を積ませてあげられたら」と期待を込めた。 守備では強風の中、2度の守備機会も無失策。バットでは4打数無安打も、8回にはメジャー帰りのオリックス平野佳から中堅へ強い飛球を放った。「。ミスをしないことが一番ですが、ミスしてもどっかで取り返すつもりでプレーしようと思いました。なかなか甘いボールが来ないので一発で仕留めることが必要だと実感しましたし、周りの状況をしっかり見て判断することが大事だなと感じました」。経験したこと全てが成長への貴重な財産。無限の可能性を秘めた未来のスター候補が、1歩を踏み出した。【相沢孔志】

◆窮地を知る楽天渡辺佑樹投手(25)が、救世主となった。 1点リードの8回。この回から登板した酒居が吉田正のライナー性の打球を右広背筋に受け負傷降板。急きょ、4年目左腕がマウンドへ走った。「何回か肩は作っていた。準備不足はなかった」。先頭への死球と犠打で1死二、三塁。それでも果敢にゾーンへ投げ込み、中川を投ゴロ、安達を空振り三振。大ピンチをしのぎ切り、力強く左拳を握った。 昨秋、育成契約とともに石井GM兼監督から打診された横手投げに転向。今春1軍キャンプからアピールを続け、3月に支配下に返り咲いた。今季は開幕から4戦連続無失点。指揮官も「いいドキドキをしている。少しずつ経験して、野太い顔になっていく」と期待を込める。セットアッパー候補のブセニッツが離脱中。ピンチをチャンスに替えたイケメン左腕は「中継ぎをやってる以上は目指したいポジション」と勝利の方程式入りへ意気込んだ。

◆"無限好機"をものにした。楽天鈴木大地内野手(31)が、2試合連続適時打となる先制打を含む4打数2安打2打点と活躍。チームの2連勝、開幕から3カード連続勝ち越しに貢献した。 4番浅村栄斗内野手、5番茂木栄五郎内野手ともに全4打席で四球。6番として2人の後ろを打つ鈴木大が、幾度となくチャンスをきっちりと得点につなげた。、何度打席に立っても、必ずチャンスがやってきた。2回。先頭の4番浅村、5番茂木が歩き、無死一、二塁。6番鈴木大が、オリックス山岡の真ん中低め146キロ直球を歯を食いしばって、右前へはじいた。「四球、四球で山岡もストライクを取るのに苦労していた。2ボール1ストライクでピッチャーもストライクが欲しいと思ったので、思い切り打ちにいきました」。主導権を握る先制打を放ち、ベンチへ右拳を突き上げた。 3回は1死満塁で一、二塁間を破りそうな当たりでの二ゴロの間に追加点。5回は無死一、二塁で空振り三振。7回は2死一、二塁で右前打も二走浅村が走塁死。打席に立てども立てども好機が来る。それもそのはず。4番浅村、5番茂木が4打席全てで歩かされていた。鈴木大は「前2人の打者が1試合全部四球というのは初めてですね」と驚きながらも、「最初にヒットが打てたのは良かった。あの2人の後ろを打ったらそうなることが多いと思う。僕が機能すれば、チームが勝つ確率がすごく上がると思うので頑張ります」と力を込めた。 持ち味の"万能力"が光る。全120試合に出場した加入1年目の昨季は2番で91試合にスタメン出場。1試合のみだった6番に、今季は開幕から座る。それでも「気持ちの入り方は全然変わらない。その場その場でやることが違ったりする。2番でも6番でも、自分のできることも限られている」と割り切り、目の前の白球に食らいつく。今カード前時点では21打数2安打、打率9分5厘と低迷も、2試合連続マルチ安打ときっちりと調子を上げてきた。 昨季は三塁手でゴールデングラブ賞を獲得したが、今季は開幕から全試合で一塁を守る。「どんなに調子が良くても悪くても次の試合が来る。反省と予習、復習を繰り返す毎日。今日2本打てたことは良かったですし、打てない打席の反省もある。一喜一憂しないでまた明日を迎えたいなと思います」。攻守に欠かせない背番号7が、また今日も元気にグラウンドを駆け回る。【桑原幹久】 ▽楽天石井GM兼監督(開幕から3カード連続勝ち越し。チームを船にたとえ) (千葉の)浦安を出て幕張までまだ船は進んでいないので。そのぐらいの距離しかまだ走っていないです。 ▽楽天安楽(3番手で登板し2回1失点で今季初勝利) もっとピシッと抑えたかったなという思いはありますが、ロングリリーフをやっている以上はどれだけ勝利をつかめるかが大事になってくる。 ▽楽天武藤(高卒2年目でプロ初スタメン。4打数無安打もプロ初盗塁をマーク) (盗塁は)自分なりのベストでいいスタートは切れたと思います。足が売りなので、チャンスがあればどんどんトライしていきたいです。

◆楽天が3カード連続で3連戦に勝ち越した。二回に鈴木大と渡辺佳の適時打で2点を先制し、三回に鈴木大の二ゴロで加点。3番手の安楽が2回1失点で今季初勝利。松井は3セーブ目。オリックスは山岡が4回3失点と粘れなかった。

◆楽天の酒居は3-2の八回に登板したが、先頭打者の吉田正が放ったライナー性の打球が右広背筋に直撃して負傷降板した。石井監督は「脇腹よりはちょっと上の広背筋。検査に行っている。明日(4日)は厳しいかな」と説明した。

◆楽天の安楽が今季初勝利を挙げた。3-1の五回から3番手で登板し、2回を1失点。五回に犠飛で1点差に迫られたが、六回1死一塁では安達、若月を連続三振に仕留め「もっとピシッと抑えたかったなという思いはあるが、ロングリリーフをやっている以上はどれだけ勝利をつかめるかが大事。その点は良かった」と息をついた。  愛媛・済美高時代の150キロ台の剛速球は見られなくなったが、切れのいい速球を制球良く決める。「チームの優勝に貢献できるように全力で腕を振っていく」と意気込んだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
13636
(+7)
18
(+4)
6
(-)
6
(+1)
0.261
(↓0.002)
2.570
(↓0.24)
2
(-)
楽天
620 0.750
(↑0.036)
0
(-)
13536
(+3)
32
(+2)
8
(-)
2
(+1)
0.238
(↓0.013)
3.800
(↑0.26)
3
(-)
ソフトバンク
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
13528
(+4)
32
(+7)
9
(+2)
2
(-)
0.211
(-)
3.990
(↓0.45)
4
(1↑)
ロッテ
350 0.375
(↑0.089)
3
(-)
13548
(+6)
38
(+5)
8
(-)
3
(+1)
0.252
(↓0.005)
4.760
(↓0.04)
4
(-)
ORIX
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13521
(+2)
23
(+3)
4
(-)
3
(-)
0.218
(↑0.004
2.120
(↓0.17)
6
(-)
日本ハム
151 0.167
(↓0.033)
4
(↓1)
13625
(+5)
51
(+6)
0
(-)
6
(+3)
0.244
(↑0.012)
6.340
(↑0.06)