日本ハム(★5対6☆)ロッテ =リーグ戦2回戦(2021.04.03)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:田中 靖洋(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝2敗1S))
敗戦投手:上沢 直之(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆接戦を制したロッテが3連勝。ロッテは2回表、菅野の併殺打の間に1点を先制する。その後は逆転を許すも、7回に藤原と中村奨の適時二塁打で5点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、2番手・田中が今季初勝利。敗れた日本ハムは、打線が8回に1点差まで迫るも及ばなかった。

◆日本ハム上沢直之投手(27)はロッテに対して19年まで7勝4敗だったが、昨年は同カードで0勝4敗。 特にマーティンには対戦4試合で11打数5安打と打たれ、3試合続けて本塁打も献上。今日は相手助っ人を抑えて白星を挙げられるか。

◆人気上昇中のお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行(28)が、ファーストピッチで"芸能界最速"をマークした。 目標の球速に「自己最速は170キロ。175キロです!」と声を張り上げて宣言。相方の前田裕太(28)が捕手を務め、打席には"因縁の相手"西川遥輝外野手(28)が立った。10年春に済美(愛媛)の高岸と、智弁和歌山の西川は練習試合で対戦。右越え本塁打を放った西川に軍配が上がっていた。 大きく振りかぶって投じた1球は、外角高め142キロを計測。前田は「芸能界最速が出ました」と目を丸くし、高岸は「オーラに負けて、暴投になってしまいました」と笑顔も、がっくり。「西川選手のおかげで、心の175(キロ)が出ました!ファイターズのみなさんを応援しています。やればできる!」とエールを送った。 昨年10月のヤクルト-広島戦(神宮)の始球式では、最速138キロの直球を披露していた。

◆ファーストピッチで、お笑い芸人「ティモンディ」高岸宏行(28)と"対戦"した日本ハム西川遥輝外野手(28)が、0-1の3回1死一塁から、同点の適時三塁打を放った。 高岸の142キロで目が慣れていたのか? ロッテ美馬学投手(34)の142キロ直球を右中間へはじき返した。4試合連続安打となった西川は「やればできました」とコメントした。 智弁和歌山出身の西川と、済美(愛媛)出身の高岸は、高校時代に練習試合で対戦。西川が本塁打を放っている。

◆ロッテは2回無死一、三塁から、菅野の併殺打の間に1点を先制。日本ハムは3回に西川の適時三塁打で同点に追いついた。 日本ハムは5回2死一、二塁のチャンスで中田が右前適時打を放ち、勝ち越しに成功した。ロッテは4回以降中盤は無得点。 ロッテは7回に5点を挙げ逆転。3連勝とした。日本ハムは1点差まで詰め寄るも、引き分けを挟んで4連敗。田中は1勝、益田は初セーブ。上沢は1敗。

◆ロッテ鳥谷敬内野手(39)がプロ野球史上44人目の通算1000得点を記録した。 1点を追う7回2死走者なしから四球を選んで出塁。続く田村の四球で二塁に進むと、藤原の2点二塁打で同点のホームを踏んだ。18年目で到達した記録に「ホームランバッターじゃないので、自分で打って自分でかえってくる数は非常に少ない。自分が出て、いろんな人にかえしてもらった積み重ねが1000得点。いろんな人のおかげでこの数字がある」と感謝。ベンチ前で記念ボードを掲げると、スタンドから拍手が送られた。 39歳にして遊撃の開幕スタメンを務めた。「一番得意なポジションですし、少しでもチームのために貢献できるように考えてやりたい」。ここまで8試合中5試合で先発。新外国人エチェバリアの来日遅れ、ルーキー小川のケガ、藤岡の不振が重なったチームを支えている。「元々というか、内野手は1つでも相手の塁を抑えるのが仕事。攻撃の時はその反対が仕事なので、1つでも多く(進塁)と考えてやっています」。表裏一体の守りと走りでベストを尽くす。 2回2死走者なしでは安打を、無死二塁の8回には進塁打を放った。「塁に出るとか、その場面、場面で自分の仕事をはっきり考えながらやっている。(球が)見えているというより、それなりにちゃんとやれていると思う」。チームは開幕5連敗からの3連勝で4位タイに浮上した。「毎日が大事な試合。瞬間、瞬間で自分の仕事は変わってくる。それに合わせて準備をしていきたい」と気を引き締めた。 ▼通算1000得点=鳥谷(ロッテ) 3日の日本ハム2回戦(札幌ドーム)の7回に得点して達成。プロ野球44人目。初得点は阪神時代の04年4月2日の巨人1回戦(東京ドーム)。2218試合での達成は、91年大島(日本ハム)の2347試合に次ぐ史上2位のスロー記録。

◆ロッテ藤原恭大外野手(20)の一振りが逆転3連勝を呼んだ。1点を追う7回2死一、二塁で左翼ポール際への2点二塁打。日本ハム上沢が2走者とも四球で出していたことから「甘い球を投げてくるんじゃないかなというのが頭にあった」と強振した。 オープン戦では1、2番を任されていたが、開幕戦で告げられたオーダーは9番。もちろん悔しい。一方で納得している自分もいる。「実力不足は一番分かってますし、自分よりオギさん(荻野)やマーティンが立っている方が打撃の強さがある。まだまだ入れる力はない」。打率1割台と苦しみながら、4月に入って3試合連続打点と結果が伴ってきている。 チームは今季初めて接戦を制し、5連敗からの3連勝で4位タイに浮上した。2打点は、先輩たちが好機で回してくれたから付いたもの。「向上心を持って上位に座れる打撃、技術を身に着けていきたい。もっともっと自分発信で。打って守って明日も勝ちたい」。自分の力で信頼をつかむ。【鎌田良美】

◆日本ハムのエース上沢直之投手が重圧に屈した。1点リードの7回、2死から2者連続四球で乱れ、逆転打を許した。6回2/3で4安打5失点でリードを守れず。「余計な四球から失点してしまいました。実力不足以外の何ものでもないです」と自らを戒めた。 厚沢投手コーチは「1つ目の四球に、見えないプレッシャーがのし掛かっているように見えた」と話した。

◆日本ハムは3日、ロッテ2回戦(札幌ドーム)で5-6と惜敗した。2-6の8回1死一、三塁から代打大田泰示外野手(30)の中前適時打などで3点を返し1点差に詰め寄ったが、1週間ぶりの勝利には届かず。チームは引き分けを挟んで4連敗。東映時代の55年以来66年ぶりに開幕戦から7試合連続で本塁打なしに終わった。 先発メンバーに、打撃好調だった背番号24の名前はなかった。開幕から6試合連続安打中だった高卒3年目の野村が、ベンチスタート。結局、出番なく、欠場となった。栗山監督は「どこかで引かないといけないと思っていた。体のことを含めて、最初は無理をさせちゃいけない」と、故障ではなく休養であることを強調。打率1割2分と極度の不振に陥っていた大田も先発を外れ、開幕から不動のスタメンを張ってきた2人を打線から外す形になった。 1試合平均10残塁。つながらない打線に我慢の日々が続くが、8回、大田の打撃と好走塁でベンチが久々に活気づいたのは明るい材料だ。苦しんでいた背番号5が中前適時打を放った瞬間、ベンチ総立ちで大喜び。「タイシらしいリズムが生まれてくれたら、すごくいい」と指揮官も、ホッとひと安心だ。「やることなすこと、なかなか選手たちも、うまくいかない時がある。これをどうやって生かせるか」。まだ、開幕したばかり。試行錯誤で手を尽くし、追い風を待っている。【中島宙恵】 ▼日本ハムは開幕から7試合連続で本塁打なし。両リーグで唯一、本塁打が1本も出ていない。開幕から本塁打なしの球団ワーストはセネタース時代の46年の19試合。7試合以上は52年(東急)に11試合、47年(東急)に9試合、55年(東映)に7試合を記録している。2リーグ制となった50年以降の日本記録は16年オリックスの13試合。

◆日本ハム・中田翔内野手(31)が、同点で迎えた第3打席に貴重な勝ち越し適時打を放った。  1-1の五回2死一、二塁の場面。相手先発・美馬に2球で追い込まれた後、3球目の外寄りスライダーにうまくバットを合わせ右前に運ぶと、俊足の西川が二塁から一気にホームイン。   本拠地初勝利へ向け、好投を続けている上沢をバットで援護した。

◆ロッテが開幕5連敗後に3連勝した。1-2の七回、2死から鳥谷の四球を足場につくった好機で藤原の2点二塁打と中村奨の3点二塁打で一挙5点を奪って逆転した。日本ハムは上沢が七回途中5失点と踏ん張れず4連敗を喫した。

◆日本ハムの上沢は七回途中まで投げて4安打5失点で開幕2連敗を喫した。6四死球と制球に苦しみ「ストライクを取るので精いっぱいの投球になってしまった。実力不足以外の何ものでもない」と意気消沈した。  荒れ球ながらも六回までは1失点と粘っていた。1点リードの七回2死から2者連続四球でピンチを招き、藤原に浮いた速球を左翼へ運ばれ逆転2点二塁打とされた。続く荻野に死球を与えたところで交代を告げられた。  有原が米大リーグに移籍し、今季はエースとして期待されている。「何とか腕を振って(ストライク)ゾーンで勝負していたが、最後は余計な四球を出して失点してしまった」と悔やんだ。

◆日本ハムは2-1で迎えた七回に5点を奪われて逆転負けした。八回に1点差まで詰め寄ったが、最後は益田に無得点に抑え込まれて4連敗。栗山監督は「勝ち切らないといけないゲームだった」と力なく話した。  投手陣が打ち込まれる試合が続き、チーム防御率は12球団ワーストの6・34。浮上に向けて明るい材料は少なく、厚沢投手コーチは「投手の背中を押して、パフォーマンスをあげられたら。負の連鎖を断ち切らないといけない」と悩ましげに話した。

◆ロッテの藤原が逆転の2点二塁打を放ち、3連勝に貢献した。1-2の七回2死一、二塁で上沢の甘く入った速球を捉えて左翼手の前にぎりぎり落とし「自分で決めてやる気持ちがあった。何とか走者をかえしたいと思った」と喜んだ。  3年目の今季、中堅手として定位置をつかみつつある。チームも開幕5連敗から息を吹き返し、オリックスと並んで4位に浮上。「いい流れで来ている。打って、守って勝ちたい」と意気込んだ。

◆上沢は、七回途中まで投げて4安打5失点で開幕2連敗を喫した。荒れ球ながらも六回までは1失点と粘っていたが、七回2死から2者連続四球でピンチを招き、藤原に逆転二塁打を浴びて降板。「最後は余計な四球から失点しまった。実力不足以外の何ものでもないです」と唇をかんだ。打線は八回に反撃して1点差に迫ったが、1分けを挟んで4連敗。栗山監督は「勝ち切らなきゃいけないゲーム」と厳しい表情だった。

◆鳥谷がチームの開幕5連敗からの3連勝、4位浮上を呼び込んだ。1-2の七回2死無走者。上沢を打ちあぐねていた中で打席に立ち「粘りながら塁に出たい」と7球を見極めて四球を選び、出塁した。次打者も四球を選んで二塁に進むと、続く藤原の鋭い打球が左翼手の前ぎりぎりに落ち、ためらうことなく一気に生還。一挙5点の逆転劇につなげた。通算1000得点を達成してベンチ前でボードを掲げ「積み重ね。いろんな人のおかげ」と喜んだ。6月で40歳になるが打率・313と好調だ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
13636
(+7)
18
(+4)
6
(-)
6
(+1)
0.261
(↓0.002)
2.570
(↓0.24)
2
(-)
楽天
620 0.750
(↑0.036)
0
(-)
13536
(+3)
32
(+2)
8
(-)
2
(+1)
0.238
(↓0.013)
3.800
(↑0.26)
3
(-)
ソフトバンク
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
13528
(+4)
32
(+7)
9
(+2)
2
(-)
0.211
(-)
3.990
(↓0.45)
4
(1↑)
ロッテ
350 0.375
(↑0.089)
3
(-)
13548
(+6)
38
(+5)
8
(-)
3
(+1)
0.252
(↓0.005)
4.760
(↓0.04)
4
(-)
ORIX
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13521
(+2)
23
(+3)
4
(-)
3
(-)
0.218
(↑0.004)
2.120
(↓0.17)
6
(-)
日本ハム
151 0.167
(↓0.033)
4
(↓1)
13625
(+5)
51
(+6)
0
(-)
6
(+3)
0.244
(↑0.012
6.340
(↑0.06)