楽天(☆4対2★)オリックス =リーグ戦1回戦(2021.04.02)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
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楽天
20000110X4800
勝利投手:涌井 秀章(2勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗2S))
敗戦投手:山﨑 福也(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は初回、鈴木大の適時打などで2点を先制する。その後は6回裏に小郷のスクイズ、7回には茂木が適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・涌井が7回5安打2失点9奪三振の力投で今季2勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が、今季初のタイムリーをマークした。 3点を追った7回。吉田正とモヤの連続二塁打で1点を返し、なお無死二塁で代打・小田が犠打を決めて1死三塁と好機を続けた。ベンチはT-岡田の代打にジョーンズを送った。 ジョーンズと楽天先発の涌井との昨季の対戦成績は4打数無安打だったが、この日は144キロ直球を捉えて右前打としチーム2点目をたたき出し「とにかくチームのためになるようなバッティングができてよかった!」と声を弾ませた 3月30日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で今季1号で挙げた初打点に続き、2打点目は代打の適時打でマークした。

◆吉兆の一打だ! 楽天鈴木大地内野手(31)が2日、楽天生命パークでのオリックス1回戦で、3月27日の日本ハム戦以来5試合、19打席ぶりの安打となる適時打を放った。 打球も言葉も弾んだ。1回に1点を先制し、なおも2死一、三塁。カウント2-2から山崎福の内角直球を振り抜き、一、二塁間を破った。右前へのタイムリー。久々の一打に一塁上でガッツポーズを見せた。「打ったのはストレートです。まじでうれしいです。切り替えて頑張ります」と喜びと謙虚さが入り交じるコメントに、思いがこもった。 偶然か、必然か。復調を後押しするデータがある。今季は開幕から6試合を終えた試合前時点で21打数2安打、打率0割9分5厘。思うような成績を残せていないが、移籍1年目の昨季も同6試合で23打数3安打、打率1割3分6厘。7試合目に3打数2安打2打点と奮起し、そこから12試合連続安打と調子を上げた。8月には球団新記録となる月間41安打を放つなど、キャリアハイの打率2割9分5厘をマーク。今季も待望の一打を契機に、調子を右肩上がりにしたい。 3回2死一、二塁では死球で出塁。6回にこの回から登板した山田の直球を左中間二塁打。1死三塁から小郷のスクイズで生還。貴重な3点目をアシストした。信頼を置く指揮官の期待にきっちりと応えた。 仙台市では3月31日にソメイヨシノ(桜)の満開が発表された。今季初の仙台でのナイターゲームは肌寒い中で行われたが、桜の開花とともに鈴木大も調子を上げられるか。まだシーズンは始まったばかり。今季で10年目を迎える経験豊富なバットマンが、8年ぶりのリーグ優勝を目指すチームの躍進を支える。【相沢孔志】

◆オリックスが絶好の同点機を逃した。2-4の8回。2死から太田、宗が連続で四球を選び、一、二塁。ここまで2安打の吉田正尚に打席が回って同点への機運が高まったが、楽天酒居の初球を打ち上げ、遊飛に倒れて万事休す。冷静な吉田正尚が珍しくバットをたたきつけ、悔しさをあらわにした。

◆楽天は1回、鈴木大の自身19打席ぶりの安打となる右前適時打などで2点を先制。先発涌井は3回まで1安打無失点。 楽天は6回に小郷のスクイズで1点を追加。先発涌井は6回まで2安打無失点。オリックス先発の山崎福は5回2失点で降板。 オリックスが7回に2点を返すも、楽天が逃げ切り勝ち。涌井が開幕2連勝。松井が2セーブ目。オリックス山崎福が1敗目。

◆オリックスが3年ぶりの貯金を逃した。3点を追った7回、代打ジョーンズの適時打などで1点差に迫るも、その裏にヒギンスの制球難から再び楽天にリードを広げられた。 守備のミスも失点につながった。6回無死二塁で捕手・伏見からのけん制が悪送球になるも、カバーした中堅手が即座に三塁に送球。走者の三塁到達が先か、タッチが先か微妙なタイミングだった。オリックスはリクエストを要求もセーフの判定は変わらず、スクイズで3点目を失った。中嶋聡監督は「攻めた上でのミスにはなるんですが。あそこを、投げないというのはないでしょうし」と理解を示したが、再び借金を背負った。

◆楽天の涌井秀章投手がオリックス相手に2年ぶりの白星を挙げた。力強い直球とシンカーを軸に、7回5安打無四球2失点で開幕2連勝。 昨季は11勝を挙げ史上初の3球団での最多勝を獲得したが、オリックスには4戦0勝1敗。「去年1回も勝ってないことも含めて集中していた。四球がないといい試合になることが若手も見ていて分かったと思う」と胸を張った。

◆絶好調の楽天茂木栄五郎内野手が、開幕から7試合連続安打となる適時打で、貴重な追加点を奪った。 1点差に詰め寄られた直後の7回2死一、二塁。オリックス・ヒギンスの低めチェンジアップをすくい上げ、右翼へエンタイトル適時二塁打を決めた。4戦連続打点。二塁ベース上で右腕を高々と掲げ「前の3打席がチャンスで凡退してたので何とか返そうと思った。何とか意地をみせられた」と力を込めた。 どこまでスタートダッシュが続くのか。打率4割7分8厘、11安打はいずれもリーグトップ。4番浅村の後ろの5番を務め、この日の打点も浅村の四球で広がった好機を逃さなかった。毎打席ごとに渡辺直打撃コーチと狙い球を話し合い、迷いを振り払っていることも好調の要因。昨季はシーズン終盤に腰痛で離脱。キャプテンとして2年目を迎えるバットマンは「体のコンディションをしっかりと維持したい」と冷静に長丁場のシーズンを見据えた。

◆楽天・石井一久監督(47)が、右ヒラメ筋を損傷して離脱中の田中将大投手(32)の状態について明かした。  「だいぶ状態はよくなってきました。ある程度、ブルペン(投球)で出力を少しずつ出していって回復をみています。近いうちにステップが上がって、力強い投球になると思います」  田中将は、3月25日にブルペンで38球を投げた際に、右ふくらはぎ付近に張りを訴え、仙台市内の病院で検査を受けた。日本球界復帰初登板となる予定だった同27日の日本ハム戦(同パーク)の登板を回避していた。  この日は、キャッチボールを行い、ノックを受け、敏捷性を鍛えるトレーニングなどを消化。3週間を要する試合復帰に向けて、順調に調整を進めている。  指揮官は完治後の2軍登板について「本人次第ですけど、基本的にはないと思います。ただ、3週間近く試合から離れるので、球数はしっかりとコントロールして、スタートさせたいです」とプランを説明した。

◆楽天・石井一久監督(47)が2日、オリックス戦(楽天生命パーク)の試合前に、右ヒラメ筋損傷からの復帰を目指す田中将大投手(32)の現状について明かした。  「だいぶ状態はよくなってきた。ブルペン(での投球)で出力を少しずつ出していって、回復(具合を)をみています。近いうちにステップが上がって、力強い投球になると思います」  田中将は3月25日にブルペンで38球を投げた際に右ふくらはぎ付近に張りを訴えた。仙台市内の病院で検査を受けて「ヒラメ筋の損傷」と診断された。試合復帰まで3週間を要する見込みで、日本球界復帰初戦となる予定だった同27日の日本ハム戦の登板を回避した。  この日はキャッチボールやノック、陸上トレーニングなどを消化。復帰に向けて、順調に調整を進めている。  完治後の2軍戦登板について問われた指揮官は「本人次第ですけど、基本的にはないと思う」と否定的。「ただ、3週間近く試合から離れるので、球数はしっかりとコントロールしてスタートさせたい」とプランを明かした。(広岡浩二)

◆オリックス・吉田正尚外野手が、七回の先頭で右翼線へ二塁打。続くスティーブン・モヤ外野手の中堅右への適時二塁打で1点目のホームを踏んだ。  楽天先発の涌井の前に六回まで2安打に封じられていたオリックス打線は、0-3の七回に反撃開始。先頭の吉田正、モヤの連続二塁打で1点返し、続く代打・小田が犠打を決め、1死三塁。ここで代打・ジョーンズが一、二塁間を破る適時打を放ち1点差に迫った。

◆楽天が逃げ切った。一回に島内の遊ゴロと鈴木大の適時打で2点を先行。六回に小郷のスクイズ、七回には茂木の適時二塁打で加点した。涌井が7回2失点で開幕2連勝。オリックスは七回に1点差まで詰め寄ったが後が続かなかった。

◆楽天の鈴木大が5試合ぶりに安打を放つなど今季初めて1試合2安打をマークした。1点を先制してさらに一回2死一、三塁で内寄りに入った速球を引っ張って右前適時打を放つと六回には先頭打者で左中間二塁打。開幕戦で3点二塁打を記録して以来の打点に「そろそろ打たないとやばいと思っていた。うれし過ぎる」と笑った。  ロッテからフリーエージェント(FA)で加入して2年目。ゼネラルマネジャー(GM)として獲得に携わった石井新監督に優勝を届けたい気持ちが強い。「自分が来るきっかけをつくってくれた方なので、そういう思いはもちろんある」と恩返しを誓うシーズンだ。  昨季は三塁手としてベストナインとゴールデングラブ賞に選ばれたが、今季は好調な茂木が三塁に入っており、一塁に回っている。複数ポジションをこなす器用さでもチームを支える。 石井監督(7回2失点で開幕2連勝の涌井に) 「開幕戦よりも精度が高くてしっかりとクオリティーを持った投球をした」 小郷(六回にスクイズを決め) 「どうしても次の1点が欲しかったので、凡退した分も取り返す気持ちで打席に入った」 茂木(七回の適時二塁打で開幕から7試合連続安打と4戦連続打点を挙げ) 「前の3打席に凡退していたので、何とか意地を見せられた」

◆オリックスは3年ぶりの貯金はならなかった。先発した山崎福が一回に1番打者から連打を浴びるなどテンポが悪く2点を失った。打線も3点を追う七回にモヤの適時二塁打と代打ジョーンズの適時打で1点差にまで詰め寄ったが後が続かなかった。  チームは増井、山本と先発投手が好投して白星を重ねてきた。中嶋監督は立ち上がりに苦しんだ山崎福に「初登板なのでいろいろな力みがあるとは思う」とした上で「課題にしている立ち上がりがうまく入らない。分かってて克服できていないなら、ちょっと違うような気がする」と不満げだった。

◆貫禄の開幕2連勝だ。楽天・涌井秀章投手(34)は2試合連続で7回を投げ、2失点で今季2勝目を挙げた。  「フォームも探り探り投げていた。正直に言うと、真っすぐに手応えを感じていませんでした」  計100球の無四球投球。先発の役目を果たしても辛口な自己評価だったが、巧みな投球術こそ右腕の真骨頂。精度の高いカーブで緩急をつけながら、9三振中6個を143キロ前後の直球で奪い「タイミングを外せて、次の球が生きた」と振り返った。  3-0の七回、3長短打で1点差に迫られても慌てなかった。「引っ掛けてくれればいいなと。普段だとシンカーだけど、シンカーだと拾われる可能性が見えた」。なお1死一塁から伏見をスライダーで狙い通り投ゴロ併殺打に仕留め、傷口を最小限にとどめた。  ロッテから金銭トレードで移籍した昨季は開幕8連勝を飾り、11勝を挙げて史上初の3球団での最多勝に輝いた。ただ、オリックスには昨季4試合に投げて白星なしと苦戦しており「去年一回も勝っていないことも含めて集中していた」と肩の荷を下ろした。  チームは3カード連続初戦勝利。「カード頭は相手もいい投手が来る。自分も割とベテランになってカード頭で投げられている。もう少し球の手応えも出てくると思うので楽しみです」。涌井の投球が円熟味を増す。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
411 0.800
(↑0.05)
-
(-)
13729
(+6)
14
(+2)
6
(+1)
5
(-)
0.263
(↑0.013)
2.330
(↑0.07)
2
(-)
楽天
520 0.714
(↑0.047)
0
(-)
13633
(+4)
30
(+2)
8
(-)
1
(-)
0.251
(↑0.002
4.060
(↑0.36)
3
(1↓)
ソフトバンク
430 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
13624
(+2)
25
(+6)
7
(-)
2
(+1)
0.211
(↓0.008)
3.540
(↓0.42)
4
(-)
ORIX
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
13619
(+2)
20
(+4)
4
(-)
3
(-)
0.214
(↓0.007)
1.950
(↓0.22)
5
(1↑)
ロッテ
250 0.286
(↑0.119)
3
(-)
13642
(+16)
33
(+4)
8
(+2)
2
(-)
0.257
(↑0.035)
4.720
(↑0.13)
6
(1↓)
日本ハム
141 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
13720
(+4)
45
(+16)
0
(-)
3
(-)
0.232
(↓0.003)
6.400
(↓0.96)