DeNA(★0対4☆)広島 =リーグ戦1回戦(2021.04.02)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
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勝利投手:大瀬良 大地(1勝0敗0S)
敗戦投手:濵口 遥大(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(2号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は初回、2死一二塁から松山が適時打を放ち、先制に成功する。その後は6回表に西川のソロ、8回には松山の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大瀬良が7回無失点の好投で今季初勝利。敗れたDeNAは、打線がわずか3安打と沈黙した。

◆広島は大瀬良大地投手(29)が先発する。通算57勝39敗の大瀬良だが、DeNA戦は34試合を投げて6勝10敗の負け越し。球場別で見るとマツダスタジアムで0勝6敗、横浜で6勝4敗。敵地で登板する2日の結果はどうか。

◆広島西川龍馬外野手(26)が1日阪神戦での負傷交代から一夜明け、横浜スタジアムに元気な姿をみせた。試合前練習では打撃、守備、走塁と通常通りこなした。DeNA1回戦にスタメンで出場する見込みだ。 西川は1日阪神戦の8回2死一、三塁で三塁へのゴロを放った際、それた送球を捕った一塁大山と一塁ベース手前で激突。下半身を痛めた様子で、トレーナーに両肩を担がれてベンチに下がり、9回守備から交代した。

◆広島西川龍馬外野手(26)が、万全を印象づける2号ソロを放った。1点リードの6回1死の打席で、カウント2-2からの6球目、浜口の外角直球を捉え、左翼スタンドに放り込んだ。西川は「いいポイントでしっかり振り抜くことができました。いい追加点になりました。引き続き頑張ります」とコメントした。 西川は1日阪神戦の8回2死一、三塁で三塁へのゴロを放った際、それた送球を捕った一塁大山と一塁ベース手前で激突。下半身を痛めた様子で、トレーナーに両肩を担がれてベンチに下がり、9回守備から交代した。負傷交代から一夜明け、豪快な一振りで不安を一掃した。

◆DeNA浜口遥大投手(26)が泣いた。広島戦に先発も6回2失点。リードを許したままの無念の降板に、悔しさをあらわにした。三浦大輔監督のもと船出を切ったチームだが、2引き分けを挟んで5連敗。開幕から7戦未勝利は2リーグ制後の新人監督では初めての不名誉記録となった。DeNAは浜口遥大投手(26)が今季2度目のマウンドに上がった。自身初めて開幕投手を務めた3月26日巨人戦(東京ドーム)は、3回4安打6失点KO。5四球と制球を乱した。「開幕戦でチームに勢いを持ってこられなかった。自分優位のカウントをつくれなかった。悔しい思いを晴らせるようにしたい」と反省し、制球を見直してきた。 プロ5年目、キャンプ前から直訴してつかんだ開幕投手だったが「独特の雰囲気の中、緊張もあって」力を出し切れなかった。登板の翌日、開幕投手を7度も務めた三浦監督から心に残る言葉をかけられた。「あの場で投げないと得られない経験だから、それを糧としてやり返してくれ」。手術明けの今永が1軍にいない今年は、ローテーションの柱を期待されている。 中6日で今季初の本拠地登板を迎えた。4つの球速帯を使い分けた。直球は最速147キロで140キロ台中盤。フォークボールが135キロ前後、チェンジアップが125キロ前後、カーブが105キロ前後。特に得意のチェンジアップ以外に「球速帯の違う落ち球」としてキャンプから磨いてきたフォークが抜群の切れを見せた。初回に味方守備の乱れから1失点も、6回に西川にソロを浴びるまでは、安定した投球を見せた。 6回に異変が起きた。2死一塁、堂林に3球目を投げた時点で、木塚投手コーチがマウンドへ向かった。右足を気にするそぶりはあったが、いったんは続投。5球を投げて三振を奪ったが、ベンチに戻ったところで三浦監督から言葉をかけられた。代打戸柱を送られ、浜口はベンチで涙を流した。6回98球で7安打2四球、2失点で降板となった。 前日までチーム打率2割9分2厘の打線も、中盤まで広島大瀬良に抑え込まれた。12球団で唯一、勝ち星がないDeNA。三浦監督の就任初勝利へ向け、またも厳しい試合展開となった。

◆広島は1回、安打と敵失で得た2死一、二塁から松山が左前へ適時打を放って先制した。 広島は6回1死、西川が外角球を逆方向の左翼へ2号ソロとした。DeNA浜口は6回に代打を出され、7安打2失点で交代。 広島は8回に松山の中前2点適時打で勝負を決めた。大瀬良が7回無失点で今季初勝利。DeNAは2分けを挟んで開幕5連敗。 DeNA浜口が今季初黒星。

◆DeNA三浦大輔監督が2分けを挟んで5連敗。2リーグ制後、新人監督の開幕からの連敗記録は02年石毛監督(オリックス)の6連敗で、5連敗以上は6人目。セ・リーグの新人監督では93年近藤監督(横浜)17年森監督(中日)に並ぶワースト記録だ。三浦監督は2分けがあり、新人監督が開幕から7試合白星なしは2リーグ制後初めてになる。なお、1リーグ時代には伊藤監督(大東京)が36年春から同年秋にかけて1分けを挟んで14連敗している。

◆広島菊池涼介内野手(31)の連続無失策記録が「569」でストップした。 4点リードの8回、2死一、二塁でDeNA桑原の二遊間へのゴロに猛スピードで前進し、1度はグラブに入ったボールがこぼれ、失策がついた。失策は19年9月16日ヤクルト戦以来だった。 昨年の菊池涼は二塁手としてプロ野球史上初のシーズン無失策を記録していた。

◆今季初勝利を目指すDeNAに広島のエースが立ちはだかった。開幕投手を務めた大瀬良大地投手は7回まで無四球で散発3安打無失点。二塁を踏ませず、今季初勝利を手にした。「昨年からいろんな思いを持って今シーズンに向かってきた。まずは1つですけど、良かった。この1勝は支えてくれたみなさんにささげたい」。 普段より得意球のカットボールの割合を減らし、スライダー、フォーク、カーブを増やして的を絞らせなかった。7回まで76球の省エネ投球。勝負球には真っすぐを決めた。打者23人に対し、結果球14球が直球だ。前日11得点の打線を寄せ付けなかった。 昨年9月の右肘クリーニング手術を機に投球フォームを見直した。細身ながら150キロ超の直球を投げ込む後輩森下にヒントを得た。19年まで2年連続サイ・ヤング賞デグロム(メッツ)の体の使い方も参考にした。"チャレンジ"とストイックなまでに肉体改造。体重5キロ落とし、筋肉量アップさせた。「1年で身につくものではないと思っている。2、3年意識しながらできるようになれば」と「ヒップトゥショルダーセパレーション」といわれる体の使い方をたたき込む。 今季2度目の登板は試合を完全に掌握し、チームに勝利をもたらした。大胆な自己改革の"チャレンジ"が奏功。進化した投球は被打率、被出塁率ともに1割台。完全復活したエースとともに、広島が1日で首位を奪い返した。【前原淳】 ▽広島佐々岡監督(大瀬良について)「DeNA打線が好調な中、球自体が強かった。開幕戦といい今日といい、いい投球をしてくれた。7回までしっかりと抑えてくれたので十分良かった」

◆広島西川龍馬外野手が1発を含む2安打1打点で万全を印象づけた。 前日1日阪神戦での負傷交代から一夜明け、「3番中堅」で先発。1-0の6回1死から「感触はよかった」と浜口の外角直球を強振し、左越えへ2号ソロ。8回には左翼線へ二塁打を放った。「自分でできると判断したので『いきます』ということで、いかしてもらいました」。志願の出場で3戦連続安打とチームに貢献した。

◆DeNAが開幕から2分けを挟んで5連敗となった。開幕7試合で白星なしは球団初。三浦大輔監督(47)は新人監督では2リーグ制後でワースト記録を更新し「結果として受け止めないと」とかみしめた。なぜ、勝てないのか-。 (1)救援陣の不調 7、8回が安定せず、リードを守り切れない。開幕時は7回山崎、8回石田。ところが、石田は4試合連続失点し、防御率24・00。勝利目前で同点を許した試合が続いた。山崎は開幕カードの巨人戦では2試合ともに好投。30日のヤクルト戦1回戦から石田と山崎の順番を入れ替えたが、同戦では両投手とも失点。8回に4点を失い、逆転負けした。抑えの三嶋は開幕戦でサヨナラ本塁打を浴びたが、その後は2試合で無失点。 (2)QS不足 7試合でクオリティースタート(QS=先発6回以上自責点3以下)が、ヤクルト1回戦の大貫と、この日の浜口だけ。巨人3回戦の平良は5回まで完全投球も、6回に緊急降板。右肘の張りで登録抹消された。京山、入江、上茶谷と若手が試合をつくれない。 (3)投打がかみ合わない 3点差以上の完敗は巨人2回戦(5-10)と広島1回戦(0-4)の2試合だけ。打線は1試合平均4・4点を挙げているが、11点を奪った試合で引き分けるなど、全くかみ合わない。 三浦監督は「いろいろ要因はあると思う。その試合によって先発だったり、リリーフだったり」と投手陣の不調が原因とみる。今後に向け、「今日みたいに先発が試合をつくれれば勝機が広がる」と言った。巻き返しには浜口、大貫に続く先発投手が台頭し、リリーフ陣の復調が必須。まずは石田を勝ちパターンから外し、三上の補充でブルペンの改善に乗り出した。【斎藤直樹】

◆広島菊池涼介内野手の連続守備機会無失策記録が「569」でストップした。 4-0の8回2死一、二塁で桑原の二遊間へのゴロをはじき、失策を記録。昨年は二塁手としてプロ野球史上初のシーズン無失策を達成しており、19年9月16日ヤクルト戦以来の失策となった。 佐々岡監督は「(足の速い)1番打者だったし、あそこでエラーというのはちょっときつい判定」と険しい表情だった。

◆広島松山竜平外野手(35)が、決勝打を含む3安打3打点と勝利に大きく貢献した。 「5番左翼」で先発。初回2死一、二塁から浜口の直球を左前にはじき返し、先制点を奪うと、2点リードの8回1死満塁からは砂田の変化球を捉え、中前への2点打で勝利を呼び込んだ。松山は「(攻守で)今までチームに迷惑をかけたので、これから引っ張っていけるように頑張っていきたい」と力を込めた。

◆DeNA浜口遥大投手(26)は左足に張りがあり、6回2失点で降板した。6回表2死一塁、打者堂林へ2球目を投げた後、木塚コーチがマウンドへ。三浦監督は「足の張りが強くなっていた。コーチが行っても、本人が『投げます』と強い口調で言っていたので」と続投させた。浜口はその後も5球を投げ、堂林から三振を奪った。6回に代打戸柱が送られ交代となると、ベンチで涙を流した。「先制点を与え、チームに流れを作れませんでした。1イニングでも長くと思っていましたが降板になり悔しい」と話した。

◆広島の大瀬良が7回3安打無失点で今季初勝利。7三振を奪い、二塁を踏ませなかった。打線は一回に松山の適時打で先制、六回に西川の2号ソロ、八回に松山の2点打で加点した。DeNAは打線が振るわず、2分けを挟んで5連敗。

◆DeNAは今季初の零封負け。三浦大輔監督(47)は、新人監督では史上初の開幕7戦連続白星なしに。先発の浜口が6回2失点と粘ったが、1日に11得点を挙げた打線が3安打無得点と沈黙した。--浜口は粘った  「前回の悔しさを今日、マウンドで見せてくれていた。気持ちも入っていたし、非常によかった」  --特によかったところは  「ヒットも打たれましたが、ゴロで抜けていく打球が多かったので、しっかり浜口らしい投球はできていた」  --六回は異変も訴えたが  「投手コーチにいってもらったのですが、本人も『いきます』と強い気持ちを持っていたので、あのイニングはいかせました」  --そういう気持ちがチームに伝わる  「そうですね、あれを続けていけばいいと思うし、みんなでそういう気持ちを持ってやっていきたい」  --開幕7試合白星なし  「なかなか勝ち試合を見せられないですが、明日こそ勝ち試合を見せられるように、みんなでやっていきます」

◆広島の菊池涼が八回守備で桑原のゴロをはじき、今季初失策を記録した。昨季は二塁手として両リーグで初めてシーズン守備率10割を達成しており、2019年9月16日のヤクルト戦以来の失策となった。  昨季はセ・リーグ二塁手のシーズン連続守備機会無失策記録を更新して503とした。

◆悔し涙があふれた。DeNA・浜口は6回7安打を浴びながらも2失点と粘りを見せたが、リードを許したまま、無念の降板となった。  一回、打ち取った当たりが内野安打、併殺が崩れるなど不運も重なり2死一、二塁から松山に高めの直球を捉えられ、与えたくなかった先制点を許した。  それでも、二回以降は粘りの投球。毎回のように走者を背負いながらも、三回1死一、三塁のピンチでは4番・鈴木を、四回1死一塁では新外国人のクロンを得意の変化球で併殺に仕留めるなど、持ち味を存分に発揮した。  しかし、相手は球界を代表するエース、大瀬良。打線の援護がないまま迎えた六回、西川に左翼席へソロを浴びてがっくりと肩を落とした。2死から体に異変が生じ、木塚コーチとトレーナーがマウンドへ向かうも続投し、堂林を執念の空振り三振に仕留めガッツポーズを見せた。  初の大役を務めた開幕戦は、3回4安打5四球、6失点で黒星。そこからチームは1勝もできないまま、再び先発の機会が巡ってきた。「悔しさを晴らしたい」。誰よりもこの試合にかける思いは強かった。  アクシデントもあり、無念の98球での降板。ベンチへと戻った左腕は目を赤くした。(浜浦日向)

◆DeNAの浜口は6回2失点と粘りの投球を見せたが、打線の援護がなく今季初黒星を喫した。一回に失策も絡んで2死一、二塁となり、松山に先制適時打を浴びた。0-1の六回は西川に外角速球を左翼席へのソロ本塁打とされ「大事なところで追加点を与えてしまったことに悔いが残る」と涙を浮かべた。  六回には左脚に張りが出て、2死一塁の場面で木塚投手コーチがマウンドに駆けつける場面もあったが、続投を志願して後続を断った。勝利への執念を見せたものの、好結果を得られなかった。 三浦監督(6回2失点の浜口に) 「マウンドで気持ちも入っていたし、非常に良かった。浜口らしいボールを投げていた」

◆広島の西川が1-0の六回、開幕戦以来の2号ソロを放った。1死から浜口の外角速球を目いっぱい振り、逆方向の左翼席へ運び「久しぶりに感触が良かった。これを続けていきたい」と上機嫌に言った。  1日の阪神戦では八回の攻撃でゴロを打って走塁中に一塁手と激しく交錯して途中交代。試合後には右脚をかばうようなしぐさも見せていただけに「あれだけぶつかった。すぐになくなるとは思っていなかった」と痛みは残る。それでも出場を志願し、走塁でも全力疾走を貫いた。「自分でできると判断した。出る以上はしっかりやりたい」と責任感を口にした。 佐々岡監督(大瀬良に) 「ボール自体がいい。球が強かった。開幕戦といい、きょうといい、いい投球をしてくれた」 松山(3安打3打点) 「ちょっと長打を欲しがっていた。(打撃の)形をリセットして、引っ張りにかからないように練習してきた」

◆ベンチで目を赤くする左腕の姿があった。DeNA・浜口遥大投手(26)が六回、異変に襲われた。左脚の張りが強くなり、脚を引きずり始める。2死一塁から堂林に2球を投じたところで、木塚コーチがトレーナーを連れてマウンドへ向かった。  「いきます」  左腕は訴えた。その裏の攻撃では打順も回る。あと1死。浜口は最後の力を振り絞り、宝刀・チェンジアップで空振り三振に仕留め、拳を握った。6回7安打を浴びながら粘りに粘って2失点。連敗が続くチームを鼓舞するような、魂の熱投だった。  今季は直訴して初の開幕投手を務めたが、3回6失点。そこからチームの連敗が止まらない。責任を感じる中、リードを許しての降板に「一回でも長くと思っていた。悔しい」と涙を浮かべた。  チームは今季初の零封負けで2分けを挟んで5連敗。開幕から7戦勝利なしは1950年の2リーグ制以後、新人監督のワースト記録だ。ただ、その間にも新人のD2位・牧(中大)が3番打者として存在感を放ち、昨季不調だった山崎が本来の姿を見せ始めるなどポジティブな要素もある。  三浦監督も、浜口が見せた闘志に希望を見出した。「非常に気持ちが入っていた。みんなで、ああいう気持ちでやっていくしかない。まだ終わりじゃない。明日こそ勝てるようにやっていく」。前を向き、執念を見せ、1勝をつかむ。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
広島
421 0.667
(↑0.067)
-
(↓0.5)
13622
(+4)
16
(-)
5
(+1)
0
(-)
0.274
(↑0.005
1.860
(↑0.31)
2
(1↓)
巨人
322 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
13628
(-)
24
(+2)
5
(-)
6
(-)
0.220
(↓0.012)
2.900
(↑0.16)
2
(2↑)
中日
322 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
13623
(+6)
22
(+3)
1
(-)
6
(+1)
0.229
(↑0.016)
2.470
(↑0.42)
4
(2↓)
阪神
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(↑0.5)
13632
(+3)
24
(+6)
8
(-)
5
(+1)
0.244
(↓0.013)
3.540
(↓0.42)
5
(-)
ヤクルト
331 0.500
(↑0.1)
1
(↑0.5)
13633
(+2)
39
(-)
7
(+1)
6
(+1)
0.247
(↓0.014)
5.290
(↑0.88)
6
(-)
DeNA
052 0.000
(-)
3.5
(↓0.5)
13631
(-)
44
(+4)
2
(-)
0
(-)
0.267
(↓0.025)
6.050
(↑0.35)