ロッテ(☆16対5★)楽天 =リーグ戦3回戦(2021.04.01)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
0300100105903
ロッテ
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勝利投手:本前 郁也(1勝0敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(2号・2回表2ラン),小郷 裕哉(1号・2回表ソロ),辰己 涼介(2号・5回表ソロ)
【ロッテ】マーティン(2号・1回裏ソロ),レアード(1号・2回裏2ラン)

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◆ロッテは2点を追う2回裏、安田の走者一掃の適時打など、打者13人の猛攻で一挙9点を奪い、逆転に成功する。その後も安田が再び適時打を放つなど、終わってみれば12安打で16得点を挙げた。投げては、先発・本前が5回4失点でプロ初勝利。敗れた楽天は、先発・瀧中が試合をつくれなかった。

◆開幕5連敗のロッテは序盤3回までに記録した得点が3月27日の1点だけ。3回までのロッテ打線は45打数3安打で打率6分7厘しかない。今日は序盤から得点を挙げ、プロ初登板の本前郁也投手(23)を援護したい。

◆プロ初先発を迎えた本前郁也投手(23)の"歓迎会"で「幕張ずし2021」がオープンした。ロッテのブランドン・レアード内野手(33)が今季1号2ランを放った。 7-3の2回2死二塁、楽天滝中の143キロを左手1本で豪快に左翼テラス席へ持っていった。 待望の1発でダイヤモンド1周する中、一塁側ベンチにも来客が。常連の三木亮内野手(29)がカウンター横でスタンバイ。手のひらをエアスプレーでエア消毒すると、レアード大将がご到着。ひと口で握りを食べると、2人で腕をぶつけて喜んだ。

◆楽天滝中瞭太投手(26)が、プロ入り最短の1回2/3 7安打10失点でKOされた。 1回にマーティンのソロで先制点を献上。逆転した直後の2回にはレアードの2ランなど、6長短打で一挙9点を奪われ、試合を壊した。「(捕手の)下妻の要求に応えられませんでした。チームがいい流れで来ていたのに、申し訳ないです」と肩を落とした。

◆ロッテは1回、マーティンの2号ソロで先制。2回にもレアードの1号2ランなど一挙9得点。初先発の本前を大きく援護した。 ロッテは3回に3点、5回にも2点を追加し、5回終了時点で15-4と大量リード。先発本前のプロ初勝利を後押しした。 ロッテは大量リードを守りきり、今季6戦目で初勝利。本前もうれしいプロ初勝利を挙げた。楽天は連勝が3でストップ。 本前は1勝、滝中は1敗。

◆楽天は、先発の滝中瞭太投手(26)のプロワースト10失点の大乱調で連勝が3で止まった。1回にマーティンのソロで先制点を献上。逆転した直後の2回にはレアードの2ランなど、6長短打で一挙9点を奪われ、試合を壊した。「下妻の要求に応えられませんでした。チームがいい流れで来ていたのに、申し訳ないです」と肩を落とした。 石井GM兼監督は、2回途中の早期降板に苦言を呈した。「十分に調整して、その間をしっかり与えている。先発として、最低限の踏ん張りを見せてほしいなと。後ろで守っている野手、ブルペンで毎日待機してくれるピッチャーにも、あの回を投げきれなかったのは失礼だなと思います」と厳しかった。 指揮官の目には、投球フォームの微妙なズレが映った。「いつもよりも粘りがないというか。もうちょっと粘りながら投げるタイプなんですけど、少しそこらへんがほどけるのが早かったかなと思います。粘りがなかった分、球離れが早かったかなと思います」と指摘した。 開幕2カード目が終了し、4勝2敗。開幕投手の涌井、ドラフト1位の早川、岸、則本昂と計算の立つ投手が期待通りに4勝を挙げた。故障で離脱した田中将の戦列復帰を待ちながら、4投手以外の奮起がペナントレースのカギを握りそうだ。

◆開幕5連敗を喫していたロッテが、うれしい今季初勝利を挙げた。プロ初登板の先発本前郁也投手(23)にとっても、うれしいプロ初勝利となり「最高です」とお立ち台で笑った。 3本塁打を浴びての5回4失点だったが、打線から5回までに11点のリードを受け取った。140キロ台中盤の直球を中心に攻め、5回を投げきった。お立ち台では「すごい拍手もあったので、力になりました。ありがとうございます」とファンに感謝。ウイニングボールはスタンドで観戦した両親に贈る。 本前は19年育成ドラフト1位で北翔大から入団。プロ2年目の今季は1軍キャンプに抜てきされ、3月14日に支配下選手登録されていた。

◆試合前までチーム打率1割台だったロッテ打線が、16得点で本前を援護した。 不調に苦しむ4番の安田も2二塁打5打点で、ようやく存在感を示した。「先輩方のいい流れに乗せてもらいました」と感謝。「今日は(課題の)ストレートを2つ打ち返すことができたので、こういった打席を増やしていければと思います」と話した。

◆開幕5連敗を喫したロッテがトンネルを抜けた。プロ初登板初先発の本前郁也投手(23)が、プロ初勝利を手にした。背番号49の左腕は3月14日に支配下登録されたばかり。楽天に3被弾し5回4失点も、湿っていた味方打線が"歓迎会"とばかりに16得点と強力に援護した。新生活が始まる人も多い4月1日。ロッテもチーム全体でフレッシュマンの門出を盛り上げ、反転攻勢へ向かう。本前はお立ち台で「最高です」と笑った。「浮かれないように」と意識しながらも、ベンチでも幸せな表情で先輩に感謝し続けた。本塁打2発を浴びて逆転された直後の2回裏、味方打線が一挙6安打9得点で大逆転した。3回表への準備中、捕手田村が目の前にやって来て、真顔で「頑張れよ」とひと言。「意外とシンプルでちょっと笑っちゃいました」と回想した。 3回は主砲浅村をツーシームで併殺にし、白星への道筋を固めた。チームは5連敗中。「少しプレッシャーもあった」としながら「自分の投球だけ考えよう」と悩まず投げた。よく寝てよく食べて、デビューを迎えた。変化球は不安定だったものの、140キロ台中盤の直球を軸にプロ1軍の打者たちから淡々とアウトを重ねていった。 アクシデントを乗り越えた。北翔大4年の9月上旬、社会人チームとの練習試合で痛烈なライナーが左側頭部を直撃した。打球に押されるようにマウンドに倒れた。周囲から声をかけられ「大丈夫です...」と口を動かしたものの、自力で立ち上がることができず、救急車で運ばれた。 夢は譲れない。病床でプロ志望届を書いた。しかし再起できるのか-。多くの球団が本前から距離を置き始めたが、ロッテ榎康弘スカウト(48=現チーフスカウト)のスタンスは変わらなかった。下級生時から「試合終盤に球威が落ちずに投げられていた」と評価。チームに不足する先発左腕候補を熱心に推し続けた。 育成ドラフトを受けた日から「1日でも早く」と、この舞台を願った。開幕わずか12日前に支配下登録。石川が故障で一時離脱したことで開幕先発ローテの最後1枠に入り、チーム最初の白星をつかんだ。札幌から門出を祝いに来てくれた両親にウイニングボールを贈り、プロ野球選手として堂々と歩き出す。「チームも初勝利なので、本当に良かったと思います」。頼れる先輩たちの助けも受けながら成し遂げた、4月1日の初仕事。ロッテに頼もしい強心臓左腕が加わった。【金子真仁】

◆開幕5連敗を喫したロッテがトンネルを抜けた。プロ初登板初先発の本前郁也投手(23)が、プロ初勝利を手にした。▼2年目の本前がプロ初登板初先発で白星。ロッテの初登板勝利は17年佐々木以来16人目で、2年目以降の投手では10年香月以来11年ぶり4人目。本前は19年の育成ドラフトで入団。育成ドラフトで入団した投手の初登板勝利は、17年篠原(巨人)18年大竹(ソフトバンク)に次いで3人目となった。 ▼チームは開幕からの連敗を5でストップ。開幕5連敗以上をプロ初勝利で止めた投手は、91年湯舟(阪神)以来30年ぶり5人目で、パ・リーグでは79年に開幕12連敗を止めた松沼博(西武)に次いで42年ぶり2人目。過去4人はいずれもそれまでに登板があり、プロ初登板勝利で開幕5連敗を止めたのは本前が初めてだ。

◆ロッテが開幕からの連敗を5で止めた。1-3の二回に荻野の2点二塁打、安田の3点二塁打、レアードの2ランなどで9点を奪い逆転。本前は5回4失点でプロ初登板勝利。楽天は滝中が二回途中10失点と崩れ連勝が3で止まった。

◆楽天の滝中が二回途中7安打で自己ワーストの10失点と崩れた。プロ2年目で初めて開幕ローテーション入りし臨んだ初登板は制球が甘くなり、3-1の二回に6長短打を集められてKO。3連勝中だったチームの勢いに水を差し「いい流れで来ていたのに申し訳ない。(捕手)下妻の要求に応えられなかった」とうなだれた。  昨季終盤に2勝を挙げた安定感を評価され、先発に抜てきされたが、苦しいスタート。石井監督は「先発として、最低限の踏ん張りを見せてほしい」と手厳しかった。

◆開幕6試合目にしてチームに今季初勝利をもたらしたのは、18日前に支配下選手登録され、背番号も120から49に変わったばかりの育成出身左腕だった。ロッテ・本前郁也投手(23)が、3本塁打を浴びながらも5回4失点で初白星。育成出身選手の先発でのプロ初登板勝利はプロ野球史上2人目の快挙となった。 ■「走者を出しても粘り強くいけた」  「最高です。走者を出しても粘り強くいけたし、先発として何とか五回を投げ切ることができてよかった」。お立ち台でウイニングボールを手に、スタンド観戦していた両親に向けて「これからも頑張ります」と感謝の言葉を伝えた。 ■北翔大で球速が136キロから148キロにアップ  札幌市出身。小学校時代は日本ハムのファンクラブに入っていた左腕は5年生までは外野手で、当時は稲葉篤紀(現日本代表監督)の大ファン。札幌光星高時代も3年春まで控え投手で無名の存在だった。北翔大に進学し、球速が136キロから148キロにアップ。才能を開花させ、4年時には国内6球団から調査書が届いた。 ■同期・佐々木朗より先にプロ1勝  2020年育成D1位で入団。同年の支配下D1位が佐々木朗希だった。新人合同自主トレで視線を一身に集める怪物ルーキーを横目に「いつか自分の方に(報道陣の)カメラが向くようにと思って練習していた」。その佐々木朗より先にプロ1勝を挙げた。  小、中、高の先輩だった斉藤誠人は18年に育成D2位で西武に入団。「雑草魂というか、勇気をもらった」という本前が大きな花を咲かせた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
西武
311 0.750
(-)
-
(↓0.5)
13823
(-)
12
(-)
5
(-)
5
(-)
0.250
(-)
2.400
(-)
2
(1↓)
ソフトバンク
420 0.667
(↓0.133)
0
(-)
13722
(-)
19
(+2)
7
(-)
1
(-)
0.219
(↓0.026)
3.120
(↑0.15)
2
(1↓)
楽天
420 0.667
(↓0.133)
0
(-)
13729
(+5)
28
(+16)
8
(+3)
1
(-)
0.249
(↑0.004
4.420
(↓2.42)
4
(-)
ORIX
330 0.500
(↑0.1)
1
(↑1)
13717
(+2)
16
(-)
4
(-)
3
(+2)
0.221
(↓0.001)
1.730
(↑0.36)
5
(-)
日本ハム
131 0.250
(-)
2
(↑0.5)
13816
(-)
29
(-)
0
(-)
3
(-)
0.235
(-)
5.440
(-)
6
(-)
ロッテ
150 0.167
(↑0.167)
3
(↑1)
13726
(+16)
29
(+5)
6
(+2)
2
(-)
0.222
(↑0.031
4.850
(↓0.04)