DeNA(11対11)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2021.04.01)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
141010400111301
DeNA
270200000111520
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ヤクルト】山田 大樹(2号・2回表3ラン)

  DAZN
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◆DeNAは2-5で迎えた2回裏、打者11人の猛攻で7点を挙げ、逆転に成功する。一方のヤクルトは4点ビハインドの7回に3本の適時打で4点を奪い、試合を振り出しに戻した。その後は両軍の救援陣が無失点に抑え、4時間を超える一戦は規定により引き分けに終わった。

◆新型コロナウイルス感染者が出たヤクルトで、濃厚接触者と認定されなかった山田哲人内野手(28)らが、チームに合流した。 球団は3月31日に西田明央捕手(28)と20代男性スタッフが、新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表。球団独自の措置として濃厚接触者が特定されるまで、山田、スアレス、山野、西浦、内川、青木を自宅待機とし、西田に加えて、選手登録されていた山野以外の5選手を抹消した。同日夜にスアレス、山田、西浦が濃厚接触者ではなかったと判明。「特例2021」により10日を待たずに再登録が可能となっていた。 青木、内川は濃厚接触者に認定され、4月13日まで自宅待機が決まっている。

◆「特例2021」により再登録されたヤクルト山田哲人内野手(28)が、2号3ランを放った。 1点を追う2回2死一、三塁、DeNA先発上茶谷の5球目、真ん中高め145キロを捉え、センターバックスクリーンに突き刺した。「1打席目にチャンスで打てなかったので(1回無死一、三塁で二飛)この打席はなんとかしたかった。追い込まれていたので食らいついていきました」と話した。 3月31日に西田と男性スタッフが新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表。球団独自の措置として濃厚接触者が特定されるまで自宅待機となり登録を抹消されたが、同日夜に濃厚接触者ではなかったと判明。「特例2021」により10日を待たずに再登録可能となり、この日再合流した。

◆ヤクルトのドラフト2位ルーキー山野太一投手(22)が、1日DeNA戦(横浜)で異例のプロ初登板初先発を果たした。3月31日に西田と男性スタッフが新型コロナウイルスに感染したことが判明し、濃厚接触者が特定されるまで自宅待機。大事な初陣を前に万全な前日調整が出来ない“ぶっつけ本番”で敵地マウンドへ上がった。 注目の立ち上がりは1番桑原、2番関根を連続で空振り三振。ところが3番牧の中堅への打球を塩見が捕れず(記録は三塁打)2死三塁とすると、佐野の左翼への打球も山崎が捕れず(記録は二塁打)に同点。続く宮崎にも適時打を浴びて2点を失った。 味方が逆転して迎えた2回も制球が定まらなず、1死満塁から牧に走者一掃の3点適時二塁打を浴びるなど4失点で逆転を許した。 1回1/3を49球、5安打3奪三振7失点。「初登板で良い緊張感でマウンドに上がることができましたが、自分のボールをうまく扱うことができなかった。野手の方に先制点、追加点を取っていただいたのにチームに良い流れを作ることが出来ず申し訳ないです」。東北福祉大時代にリーグ通算22勝無敗の左腕が、厳しいプロの洗礼を浴びた。

◆DeNAがリードを守れなかった。2回までに9得点も7回に4失点し同点。そのまま引き分けた。 6戦目で監督就任後初勝利を目指した三浦監督は「勝てないのは監督の責任なので、責任を感じています」と肩を落とした。 コロナの影響で入れ替えを強いられたヤクルトは2戦負けなしと善戦した。

◆DeNA三浦大輔監督(47)が開幕6戦目も苦闘した。就任初勝利を欲して臨んだヤクルト3回戦は、3回までに両軍計15点を奪う乱打戦。2-5の2回1死満塁から関根、牧、四球を挟んで宮崎の3連続適時打で一挙7点の逆転ビッグイニングも7回に追いつかれ、11-11で今季2度目の引き分けに終わった。またも勝ちきれなかった。4回終了時で11-6と5点リード。三浦監督の就任後6試合目での初勝利が見えかかった。ところが、4点リードで勝ちパターン継投に入ったはずの7回。横浜スタジアムが一気に暗転した。 立ち直りを期待して、ここまで3試合連続失点左腕の石田を投入した。だが、渡辺に左翼線二塁打を浴びるなど、2安打1四球とピリッとしない。左打者の1番の山崎に対し、あえて右腕の平田を投入したが、初球に2点二塁打を浴びた。続く中村にも初球を左前打され、同点に追いつかれた。三浦監督は「追いつかれたのは痛かった」と言葉をしぼり出した。8回に山崎が9球連続直球勝負に出るなど、流れを引き寄せるべく腕を振ったが、再び勝ち越すまでには至らなかった。 3月28日の巨人3回戦は、8回に石田が梶谷に同点打を浴びた。3月30日のヤクルト1回戦も、石田を投入した8回に4失点して逆転負けを食らった。山崎と石田の順番を入れ替えるなど、三浦監督は策を講じてはいるが「勝てないのは監督の責任。責任を感じている。しっかりミスを減らしてやっていきたい」と話した。 DeNAの開幕6試合で勝ち星なしは6連敗した09年以来。新監督としては、2リーグ制後、オリックス石毛監督、17年中日森監督と並ぶワースト記録となった。光明は3点差をはね返し、15安打を放った打線。ルーキー牧は長打2本を含む3安打3打点で打率は4割7厘まで上げた。チーム打率は2割9分2厘にも達する。ソト、オースティンも来日はしている。救援左腕のエスコバー不在で我慢の日々が続くが、希望はある。【斎藤直樹】 ▼DeNAは開幕から4敗2分けで、12球団で唯一勝利なし。開幕から6試合勝利なしは、球団では大洋時代の59年、60年、横浜時代の99年、09年に次いで12年ぶり5度目(過去4度はいずれも開幕6連敗)。また、2リーグ制後、開幕から6試合勝利なしの新人監督は、02年石毛監督(オリックス=6敗)17年森監督(中日=5敗1分け)に次いで3人目。過去2人はともに7試合目で勝ったが、三浦監督はどうか。

◆ヤクルトがコロナ禍に見舞われた中で最大5点差を追いつき、執念で引き分けに持ち込んだ。 「特例2021」で再登録された山田が2号3ラン、西浦も2安打1打点と活躍。中継ぎ陣も5回以降は失点しなかった。 高津監督は「あの点差を追いついたのは素晴らしい。いろいろあった3連戦だったが、いざゲームが始まれば選手は集中していた。底力を示した3連戦だったと思います」と選手の粘りを評価した。

◆DeNAのルーキー牧秀悟内野手が28日巨人戦から4試合連続でマルチ安打をマークした。 新人の連続マルチ安打は19年中川圭太(オリックス)らの6試合が最長だが、DeNAの選手では93年佐伯貴弘、94年波留敏夫の各4試合に並ぶ球団最長となった。

◆ヤクルトは30日、DeNA1回戦(横浜)に5-4で逆転勝ちし、今季初白星を挙げた。4-4の八回に代打で出場した川端慎吾内野手(33)が、勝ち越しの適時二塁打を放って勝利に貢献。阪神相手に開幕戦から3連敗を喫し、この日も序盤で劣勢に立たされたが、2015年に首位打者を獲得した天才打者の一振りで、高津臣吾監督(52)率いるチームが士気の上がる1勝をつかんだ。  一振りで歓喜をもたらした。八回、3点差を追い付きなお2死二塁。ここで高津監督が勝負手を打った。代打で打席に立った川端は山崎の初球、143キロの直球を捉えて右中間へはじき返した。開幕4連敗を阻止する勝ち越し二塁打。ベンチに視線を送り、控えめに右拳を握った。  「打った瞬間、走りながら『抜けてくれ! 抜けてくれ!!』と思っていたんですけど、(実際は)声に出ていたみたいです。本当に、めちゃくちゃうれしかったです」  開幕から一度もリードを奪えない展開が続き、この日も六回まで無得点。しかし、開幕から35イニング目に飛び出したプロ16年目の一打で初めて勝ち越しに成功した。  2015年に首位打者を獲得し、リーグ優勝の立役者になった川端だが、その後は腰痛に苦しんだ。17年に椎間板ヘルニアの手術を受け、状態は一進一退。昨年1月に再び手術を受けた。  復活へ、献身的に支えてくれたのが父・末吉さん(67)だった。「小さい頃、ずっと教えてくれて、俺のことを見てくれたのはオヤジだった。もう一回見てほしい」と一昨年には自主トレにつきあってもらい、昨季終了後にも二人三脚で特訓に励んだ。  川端のルーティンはティー打撃とショートゲーム(近い距離からの緩い球を打つ練習法)。1日1000球近くを投げた父は「俺は練習を手伝っただけ」と謙遜するが、緩い球を打つには強いスイングが必要で、これが下半身の筋力強化に役立った。昨季終了後には腰の状態が改善。今季は2軍の宮崎・西都キャンプで土台をつくり、より状態を万全にした。  父から掛けられた言葉も、川端を支える。  「もうひと花咲かせてほしい。もう一度、意地を見せてほしい。打順は何番であろうと、レギュラーを奪ってほしい」  今は代打での一振りに懸けるが、その先に完全復活があると信じる。  この活躍に、高津監督も目を細めた。  「ここに戻ってくるには、すごく険しい道だったと思います。ここ何年間かファームで苦しんだことが無駄ではなかったと、今日の一本が証明したんじゃないですか」  さらに、阪神に本拠地で3連敗を喫した開幕カードについて「すごくつらい思いをした開幕3連戦だった」と正直な思いを吐露。苦労人がもたらした今季初勝利に「2021年の初勝利は、特に気持ちが高まるうれしさがあります」と満面の笑みを浮かべた。  「絶対に諦めないで、ゲームセットまで戦おうとみんなで話していた。その思いが、いい結果につながった」と川端はうなずいた。待望の1勝。天才打者の一打から、燕の一年が幕を開けた。(横山尚杜)  ◆小園から刺激  川端は、選抜高校野球大会に出場した母校・市和歌山高(在籍時は市和歌山商高)から刺激を受けていた。1回戦で完封した最速152キロ右腕の小園健太は、自身の父・末吉さんが監督を務める硬式野球チーム「貝塚ヤング」出身。2回戦で敗れたが、母校にマスクを贈ったという川端は「ずっと試合は見ていました。特に1回戦は家で全部、見させてもらいました」と明かした。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が2-2の二回2死一、三塁から中越えの2号3ランを放った。DeNA先発・上茶谷が投じた145キロの直球を完璧に捉えた。  「1打席目でチャンスで打てなかったので、なんとかしたかった。追い込まれていたので食らいついていきました」と山田。3月31日には「特例2021」で抹消されたが、保健所に新型コロナ感染者と濃厚接触者にならないと判断されたためこの日、再登録となっていた。

◆壮絶な点の取り合いとなった。試合は七回を終えて11-11。ヤクルトは戻ってきた主将が躍動した。「3番・二塁」で先発した山田哲人が2-2の二回2死一、三塁から中越えに2号3ラン。上茶谷が投じた145キロ直球を完璧に捉えた。  「1打席目でチャンスで打てなかったので、なんとかしたかった。追い込まれていたので食らいついていきました」  主将は3月31日に西田が新型コロナウイルスに感染し、濃厚接触者の可能性があるとして「感染拡大防止特例2021」のルールで抹消。自宅待機となり、前夜は勝利の輪に加わることができなかった。結果的に濃厚接触者には判定されなかったためこの日、再登録。復帰戦で存在感を示した。  昨年は一度もなかった同一カード3連勝を狙ったヤクルトだが、プロ初登板のD2位・山野(東北福祉大)が崩れた。一回に不運な当たりが続き先制を許すと、二回は制球に苦しんだ。3四死球で1死満塁のピンチを背負い、関根に左前適時打、D2位・牧(中大)に右中間への3点二塁打を浴びて降板。1回1/3を投げ5安打7失点と厳しいデビュー戦となった。  左腕は「自分のボールをうまく扱うことができなかった。野手の方に先制点、追加点をとっていただいたのに、チームにいい流れをつくることができず申し訳ない」とベンチで肩を落とした。  それでも、打線が粘り、七回には4点を奪い、同点に追いついた。

◆ヤクルトのドラフト2位ルーキー山野が先発でプロ初登板し、二回途中5安打7失点で降板した。5-2と逆転してもらった二回に3四死球で1死満塁のピンチを招き、関根に適時打、続くルーキー牧に走者一掃の二塁打を浴びてKOされた。「ボールをうまく扱えなかった。点を取っていただいたのにいい流れをつくれず申し訳ない」と唇をかんだ。  前日3月31日にチーム内に新型コロナウイルス感染者が出て、濃厚接触者となる可能性があったために自宅待機を強いられ、調整できなかった。東北福祉大時代は仙台六大学リーグで22勝無敗を誇ったが、不運も重なり厳しい第一歩。高津監督は「調整は難しかったと思う。でも、もう少しストライクゾーンで勝負してほしかった」と話した。

◆九回で引き分けた。ヤクルトは6-11の五回に西浦の適時打で1点を返し、七回に代打渡辺の適時二塁打、山崎の2点二塁打、中村の適時打で4点を奪い追い付いた。DeNAは救援陣がリードを守れず、開幕6試合勝利なしとなった。

◆DeNAは試合時間4時間20分、両軍合わせて42選手が出場した死闘の末引き分けに終わり、三浦大輔監督(47)は開幕6試合目でまたも白星を手にすることはできなかった。二回に一挙7得点で逆転したが、4点リードの七回に石田、平田が打たれ追いつかれた。--またも勝てなかった  「勝てないのは監督の責任。責任を感じています」  --七回の失点が痛かった  「あそこを守り切らなきゃいけなかったが、追いつかれた。痛かったですね」  --打線は15安打  「状態はずっと悪くない。よく頑張ってくれています」  --山崎は1回無失点  「気持ちも入っていて、いい投球だった。本来のボールに戻りつつあると思います」  --明日以降へ  「しっかりもう少しミスを減らして、勝てるようにやっていくだけです」

◆DeNAは5点のリードを救援陣が守り切れず引き分け、開幕から6試合で白星なしとなった。初勝利が遠い三浦監督は「勝てないのは監督のせい。責任を感じている」と悔しさをにじませた。  11-7の七回に登板した石田が2死一、二塁のピンチを招いて代打渡辺に適時二塁打を許すと、代わった平田も連打を浴びて追い付かれた。石田は開幕から4試合連続失点と不振で、三浦監督は「連続してやられてしまっている。ちょっと考える」と2軍降格の可能性も示唆した。 上茶谷 (先発で2回5失点)「空振りを取ることができず苦しい投球になってしまった。早い回でマウンドを降りることになり申し訳ない」 渡辺 (七回に代打で今季初打席に臨み適時二塁打)「チームの誰も諦めていなかったので諦めず打席に立った。初打席で緊張もあったが気持ちで打った」 中村 (七回に同点適時打)「みんなでつないでくれた。チームの勢いで打たせてもらった」

◆ヤクルトは最大5点差を追いつき、今季初の引き分け。二回2死一、三塁では山田哲人内野手(28)が中越えの2号3ランを放ち「追い込まれていたので食らいついていきました」と“復帰弾”を振り返った。  3月31日に西田が新型コロナウイルスに感染し、山田は濃厚接触者の可能性があるとして「感染拡大防止特例2021」のルールで抹消。自宅待機となり、前夜は勝利の輪に加わることができなかった。濃厚接触者には判定されず、再登録された日に一発を放った。  7-11の七回は渡辺、山崎、中村の3連続適時打で同点に追いついた。今季セ・リーグ最長となる4時間20分の死闘。価値ある引き分けに高津監督は「あの点差を追いついたのは、素晴らしい。非常に評価していい内容。よく粘った」と打線と救援陣をたたえた。(横山尚杜)

◆遠い1勝。DeNAは15安打11得点、最大5点のリードを奪いながら守り切れず。三浦大輔監督(47)は、初勝利をつかめないまま開幕6試合を終え「勝てないのは監督の責任なので、責任を感じています」と全てを背負った。  2-5の二回、先発・上茶谷に早くも代打を送る“執念の采配”で一挙7点を奪い、逆転に成功した。しかし、4点リードの七回に落とし穴が待っていた。  4番手・石田が適時打を浴び、なお2死二、三塁で5番手・平田も連打を許して追い付かれた。登板全4試合で失点している石田について、指揮官は「球自体は悪くないが打たれている。(理由は技術、精神面)両方だと思う。考えます」と勝ちパターンからの配置転換を示唆した。  「明日こそはと思ってみんなやっている。下を向かずにやっていく」と三浦監督。1960年、前身の大洋は開幕6連敗から立ち直り初優勝を遂げた。2日からは本拠地での広島3連戦。今度こそ白星をつかむ。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
312 0.750
(↑0.083)
-
(↓0.5)
13728
(+3)
22
(+1)
5
(-)
6
(+2)
0.232
(↓0.001)
3.060
(↑0.62)
2
(2↑)
阪神
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
13729
(+6)
18
(+3)
8
(+2)
4
(-)
0.257
(↑0.001)
3.120
(↑0.02)
3
(2↓)
広島
321 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
13718
(+3)
16
(+6)
4
(-)
0
(-)
0.269
(↓0.003)
2.170
(↓0.57)
4
(2↓)
中日
222 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
13717
(+1)
19
(+3)
1
(-)
5
(+1)
0.213
(↓0.016)
2.890
(↑0.18)
5
(-)
ヤクルト
231 0.400
(-)
1.5
(-)
13731
(+11)
39
(+11)
6
(+1)
5
(+1)
0.261
(↑0.018
6.170
(↓0.97)
6
(-)
DeNA
042 0.000
(-)
3
(-)
13731
(+11)
40
(+11)
2
(-)
0
(-)
0.292
(↑0.018
6.400
(↓0.75)