中日(★1対3☆)巨人 =リーグ戦3回戦(2021.04.01)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:髙橋 優貴(1勝0敗0S)
(セーブ:デラロサ(0勝0敗1S))
敗戦投手:松葉 貴大(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人は1点ビハインドの6回表、岡本和の2点適時二塁打で逆転に成功する。なおも続く好機で大城が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・高橋が7回1失点。その後は中川、デラロサの継投でリードを守り、高橋は今季初勝利を挙げた。敗れた中日は、打線が1得点と振るわなかった。

◆巨人は高橋優貴投手(24)が先発。同投手は中日戦で通算3試合に投げるも3戦3敗、防御率5・19。リーグ内では唯一白星のないカードだ。苦手の相手から初勝利を挙げることはできるか。

◆東海大相模(神奈川)の10年ぶりセンバツ優勝を、OBで"元祖 親子鷹"の巨人原辰徳監督(62)も喜んだ。 父貢さん率いる東海大相模で1年生から主軸を張り、春1回、夏3回と甲子園に出場。2年春には準優勝を成し遂げた。今年のチームも門馬監督と次男功外野手(3年)の"親子鷹"が話題に。準々決勝の福岡大大濠戦では、75年原監督以来となるセンバツでの親子鷹弾も放った。 常に母校の動向を気に懸ける原監督は、歓喜の瞬間をバンテリンドームに向かうバス車内のテレビで見届けた。「キャプテンが(胃腸炎で)いない中、チームも非常にまとまっていたしね。門馬君の野球というのが、すごく色濃く出たセンバツだったなっていうね。指導者としても、教育者としても、すごくいい面が大きくなってきたなという感じがしますね」。東海大相模と東海大の後輩でもある門馬監督の手腕に目を細め、続けた。「(門馬監督の)長男さんも一緒にやっていたからね。すごくクローズアップされて優勝しているけれども、お兄ちゃんはいま東海大学のキャプテンだからね。本当に野球一家だよね。(功外野手との親子鷹は)原父子をはるかに抜いた、門馬父子鷹だと思います」と、わが事のように声を弾ませた。 原監督にとって、東海大相模時代には忘れられない思い出がある。入学から約2カ月後の1974年6月26日。日刊スポーツの2面に王貞治氏が「行くぞ! 甲子園」と題字を記した企画があり、「東海へ 夢再び"親子鷹" 原監督と4番・辰徳君」との見出しの囲み記事で、監督を父に持つ、将来性の高い1年生4番打者として紹介された。 原監督 最初に新聞に出たのが日刊だった。高校時代に。うちの父は有名でしたし、その息子で1年生で、銚子商業と練習試合をして、それを書いてくださった。うれしくてね。新聞に出たことが。 紙面を飾った直後の夏、東海大相模の"親子鷹"として初めて甲子園の土を踏んだ。そこから「原辰徳」の名前は世の中に広まり、今では知らない人はいない野球人となった。それでも、高校時代の"出発点"は、名将となった今でも色あせずに残っている。 紙面で「原辰徳」が産声をあげて47年後。自身10度目のリーグ優勝となる3連覇と、同4度目の日本一を目指す指揮官として、巨人を率いている。前日3月31日には今季初黒星を喫し、今季は2勝1敗2分け。開幕直後とはいえ、2連敗で貯金を吐き出すわけにはいかない。原監督は、母校の活躍に「あやかるよ(笑い)。そんなに目立つ人たちではなくてね、チーム力という部分でね。久々に気持ちよく(東海大)相模高校の校歌を聴いてね、ジャイアンツもあやかるというところでいかがでしょうか」とほおを緩めたのもつかの間、中日戦前の練習に鋭い視線を送った。巨人のスローガンは「1Team!~和と動」。チームの"父"のような温かくも熱いまなざしを向けながら、息子のような年齢の選手たちを今季もしっかりと束ねていく。【浜本卓也】

◆2年ぶりに開幕ローテーション入りをつかんだ巨人高橋優貴投手(24)が開幕6戦目のマウンドに上がる。 中日戦は過去3試合に登板し0勝3敗、防御率5・19と負けている天敵。「1年目は(開幕ローテに)入れてもらった感じがあるので、ちゃんとした勝負で入れたのは今年が初。しっかり緊張感を持ってできればと思います」と気を引き締めていた。

◆中日は3回2死一、三塁でビシエドの右飛を巨人梶谷が落球して1点を先取。先発の松葉は3回まで5三振を奪い2安打無失点。 巨人は6回、先頭ウィーラーが二塁打。京田の失策で無死一、二塁とし、岡本の二塁打で逆転。大城の適時打で3-1とした。 巨人は8回を中川、9回はデラロサが締めて初セーブ。先発高橋は7回4安打1失点(自責0)で今季初勝利。中日松葉は1敗。

◆巨人高橋優貴投手が7回4安打1失点(自責0)3四球の粘投で天敵から勝ち星をもぎとった。 3回に味方の失策で先制されるも追加点を与えずに踏ん張った。6回2死一塁の根尾の打席で左手指のマメがつぶれるアクシデントも乗り越え「課題もありますが1点取られた後しっかり粘りきることができた」と振り返った。プロ入り後、中日戦は3戦3敗だったが、4戦目で同カード初勝利で今季1勝目を飾った。

◆中日先発の松葉貴大投手が6回につかまり、打線は巨人高橋の前に4安打で、敵失による1点に終わった。 逆転負けを喫した与田剛監督は「負けるときはこういうもの。次の対戦でしっかりと打ち崩していかないといけない」と振り返った。王者巨人との最初の3連戦勝ち越しを逃し、これで開幕から2カードはいずれも1勝1敗1分けとなった。

◆中日先発の松葉貴大投手が6回につかまり、打線は巨人高橋の前に4安打で、敵失による1点に終わった。王者巨人との最初の3連戦勝ち越しを逃し、これで開幕から2カードはいずれも1勝1敗1分けとなった。 与田剛監督の一問一答は以下の通り。-先発松葉が6回につかまった 与田監督 前(の回)くらいから、変化球のとき、腕が振れなくなっていた。それを(先頭の)ウィーラーにやられた(左中間二塁打)。次の課題でしょうね。(ただ)6回に点は取られたが、非常に出来はよかったと思う。 -その6回には京田のエラーも絡んだ 与田監督 ミスは時々は出るもの。反省して。ハイ。 -打線も巨人高橋に4安打 与田監督 大事なところでカウントを取ってくる。苦しみながらも粘り強い投球をされてしまった。負けるときはこういうもん。次の対戦で打ち崩さないといけない。 -開幕から6試合。先発投手に勝ちがつかない 与田監督 それはゲームの流れもある。打者との兼ね合いもあるので。先発の勝ちがどうこういうより、チームが勝つことです。 -リリーフ陣は 与田監督 よく投げてくれていると思います。 -ベンチの雰囲気は 与田監督 悪くなってない。大敗したわけでもないし、その中でみんな声をかけあったりできている。

◆巨人の主砲が一振りで悪い流れを絶ち切った。1点を追う6回無死一、二塁、4番岡本和真内野手が中日松葉の外角低めの139キロを拾って右中間に運んだ。昨季、対戦打率3割7分5厘をマークした左腕から、15打席ぶりの打点をマーク。「追い込まれていたので最低限、進塁打の意識でコンパクトにいきました。逆転できて良かったです」。逆転の2点適時二塁打に沸くナインをよそに、二塁ベース上では表情を崩さなかった。 漂いはじめた暗雲も振り払った。2連勝で幕を開けたが3戦目から2戦連続で引き分け、前日の中日戦では今季初黒星。エース菅野は足の違和感、FAで加入した右腕井納は再調整でローテーションから外れた。この日も5回までリードを許したが、中軸で一気に攻め立てた。岡本和の逆転打の直後には丸が20打席ぶりの安打でチャンスメーク。好調大城の適時打につなげた。原監督は「やっぱりクリーンアップが打つとね。うちの3、4、5番というのは中心選手だからね」とたたえた。 2連敗を阻止し、1日で首位に返り咲いた。殊勲の岡本和は「もっと打てるように頑張ります」。昨季2冠の本領を、ここから発揮する。【久永壮真】 巨人原監督(守護神中川を8回、デラロサを9回で起用した継投について)「臨機応変というところで理解していただければ。今は打線が(相手)投手に対しても手探り状態ですから今日は投手が頑張って、明日もやっぱり投手が頑張ってくれてね、打線が上向いてきたら投手を守るよという状態になればと思います」

◆昨季、本拠地では3勝0敗と強さを示してた中日の松葉だったが、六回に崩れた。2二塁打を含む3安打とバックの失策で1死も奪えず、マウンドを降りた。  五回までは制球良く低めに集め、3安打6三振と巨人打線を寄せ付けなかった。緩急を付けた投球で打者のタイミングをうまく外せた。流れに乗っていた。  しかし、六回につかまる。好調の先頭ウィーラーに変化球を二塁打とされ、続く坂本は京田が失策。(修正前:岡本には)岡本和には外角低めを捉えられ、右中間へ逆転の2点二塁打を許した。丸には右前打を放たれ、5回0/3を3失点と踏ん張れなかった。  ここまでチームは先発陣の白星が無く「いい流れを持ってこられるようにしたい」と意気込んでいたが、かなわなかった。

◆巨人の岡本和が4番の働きを見せた。0-1の六回無死一、二塁。外角にシュート気味に逃げる速球を、やや前かがみになってバットで払った。打球は右中間を破る逆転の2点二塁打となり「追い込まれていたので、最低限、進塁打の意識でコンパクトにいった」と胸を張った。  この中日3連戦の初戦では5番の丸とともに好機で打てず、原監督から「4、5番があれじゃあな」と駄目出しをされたが、この日は勝負強さを結果で示してみせた。

◆巨人の高橋は直球と変化球の配球がよく、7回1失点(自責点0)で今季初勝利。打線は六回に岡本和が逆転の2点二塁打、大城が適時打で加点した。中日は松葉が六回につかまった。打線も4安打に抑えられ、失策による1点だけ。

◆巨人は逆転で4試合ぶりの勝利を飾った。原辰徳監督(62)は「(センバツ優勝の母校)東海大相模にあやかったよ」と笑顔で切り出し、試合を振り返った。  --高橋が7回1失点 「7回を投げきったのは、大きいね。非常に良いスタートを切った」  --岡本が逆転の2点二塁打  「やっぱりクリーンアップが打つとね。うちの3、4、5番は中心選手だからね」  --救援は八回に中川、九回にデラロサを起用した  「臨機応変というところ。それで理解していただければ」  --大城が2安打。好調  「いいところに自分の居を構えているね」  --2番のウィーラーも2安打  「一番、今のうちの打線では好調な選手だと思いますよ。バッティング練習中からいい」  --4試合ぶりの勝利  「今はなかなか打線が投手に対して手探り状態ですから。今日は投手が頑張った。明日もやっぱり投手が頑張ってくれてね、打線が上向いてきたら、『投手を守るよ』という状態になればいいかなと思いますね」

◆中日は六回に逆転されて敗戦。与田剛監督(55)の主な一問一答は下記の通り。  --松葉は六回途中3失点。六回につかまった  「非常に出来はよかった。六回に点は取られましたけど、オープン戦の状態から非常にいい形で、テンポよく投げてくれたと思う」  --六回は初めて先頭を出塁させた  「その前ぐらいから変化球のときに腕が振れなくなってきていた。それがウィーラーにしっかりと仕留められた。次の課題でしょうね」  --ウィーラーのあと、坂本の打球を京田がトンネル  「ミスは時々は出るものなので。反省して」  --打線は攻めきれず  「負けるときはこういうもの。あと1本でない。次の対戦で打ち崩さないといけない」  --大島はここまで2盗塁で失敗なし  「だんだん走れるようになってきているので、機動力を使うという意味ではよくなってきている。とにかくシーズン最後までやらなきゃいけないところ」  --巨人・高橋を打ちあぐねた  「大事なところでカウントを取ってくる。苦しみながらも粘り強い投球をされてしまったので打ち崩すことができなかった」  --まだ先発に勝ちがない  「それはゲームの流れもあるし、打者との兼ね合いもある。先発の勝ちがどうこうと言うより、チームが勝つこと」  --開幕ローテ6人の評価  「よし悪しが多少はありますけど、次の登板にもう一度、使える状況にになってきている。現に誰も入れ替えているわけでもないので、しっかり合わせてきてくれたと今後、期待をしている」  --スタメンは今後も固定する  「それはいま、ここで言及することじゃない。戦い方は日々、考えながらやっていく」

◆中日の大島が三回に右前打を放ち、開幕から6試合連続の安打を記録した。打撃好調な35歳のベテランは「安打が出ているので、継続していきたい。チームが勝てるように頑張る」と力を込めた。  三回は今季2個目の盗塁も決めた。「チームとしてのテーマでもあるので、隙があったらどんどん狙っていきたい」と意欲的に話した。

◆巨人・高橋優貴投手(24)が1日、中日3回戦(バンテリンドーム)に先発し、7回4安打1失点で今季初登板を勝利で飾った。  気迫がみなぎっていた。象徴的だったのは五回2死三塁。4番・ビシエドを空振り三振に斬った高橋は、右拳を突き上げてほえ「絶対にここは抑えるんだという気持ちが出た。『あの打者で決める』と。そういうのは、2年目はあまりなかった。強い意志を持って投げられた」とうなずいた。  三回に右翼手・梶谷の適時失策で1失点したが自責点は0。六回には左手指の「皮が破れしまった」と治療のため一旦ベンチに下がったが、続投して114球を投げきった。  オープン戦で2軍降格。周囲から「自信がないように見える」と言われたのを機に強気な男に"変身"を遂げた。「技術もだけど、気持ちの強さも大事」。その表情は、最後までキリッとしていた。(谷川直之)

◆母校の全国制覇に花を添えた。東海大相模高OBの巨人・大城卓三捕手(28)が2安打1打点の活躍。後輩たちの快挙を力に変え、勝利に貢献した。  「母校に刺激を受けながら。優勝できたのはとてもうれしく思います。自分も後輩たちに負けないように頑張りたい」  二回2死の第1打席では、松葉が投じたカーブをバットを折りながら左前へ運び、開幕から6試合連続安打をマーク。六回1死一、三塁でも左前適時打を放つなど4打数2安打で、今季は打率・409(22打数9安打)、1本塁打、5打点と絶好調だ。  「タイミング良く、打つべき球を1球目から打ちにいけている」と胸を張った背番号24は、昨季もチームの捕手最多の71試合に先発。今季はここまで全試合で出場しており、不動の正捕手へ成長を続けている。  この日、高校野球、選抜大会で母校の東海大相模高が10年ぶり3度目の優勝を飾った。沖縄から野球留学して進んだ名門校で2010年夏に4番として甲子園準優勝を果たした大城も、原点である高校3年間を思い出すかのように攻守で躍動した。  大城と同じく同校OBの原監督は逆転勝利に「東海大相模にあやかったよ」と笑顔で切り出し、「いいところに自分の居を構えている」と存在感を増す大城に目を細めた。チームは今季初めて単独首位に浮上。ひと足先に母校がつかんだ日本一の座へ、強打の捕手がバットで導く。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
312 0.750
(↑0.083)
-
(↓0.5)
13728
(+3)
22
(+1)
5
(-)
6
(+2)
0.232
(↓0.001)
3.060
(↑0.62)
2
(2↑)
阪神
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
13729
(+6)
18
(+3)
8
(+2)
4
(-)
0.257
(↑0.001)
3.120
(↑0.02)
3
(2↓)
広島
321 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
13718
(+3)
16
(+6)
4
(-)
0
(-)
0.269
(↓0.003)
2.170
(↓0.57)
4
(2↓)
中日
222 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
13717
(+1)
19
(+3)
1
(-)
5
(+1)
0.213
(↓0.016)
2.890
(↑0.18)
5
(-)
ヤクルト
231 0.400
(-)
1.5
(-)
13731
(+11)
39
(+11)
6
(+1)
5
(+1)
0.261
(↑0.018)
6.170
(↓0.97)
6
(-)
DeNA
042 0.000
(-)
3
(-)
13731
(+11)
40
(+11)
2
(-)
0
(-)
0.292
(↑0.018)
6.400
(↓0.75)