ロッテ(★1対2☆)楽天 =リーグ戦2回戦(2021.03.31)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:則本 昂大(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗1S))
敗戦投手:岩下 大輝(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天が接戦を制した。楽天は両軍無得点のまま迎えた6回表、2死満塁の好機をつくると茂木の適時打で2点を先制する。投げては、先発・則本昂が7回途中1失点の好投で今季初勝利。敗れたロッテは、終盤に追い上げを見せるも一歩及ばず、開幕5連敗を喫した。

◆ロッテ岩下は3回まで被安打0本、楽天則本昂も同1本と、ともに150キロ台の直球を主体に、序盤は相手打線を力で押した。 楽天は6回、岩下から3四球を選び、茂木の2点適時打で先制した。ロッテは則本昂の前に6回まで散発3安打に封じられた。 ロッテは7回、菅野の適時二塁打で1点を返したものの、開幕5連敗を喫した。楽天は少ない好機を生かして3連勝。 楽天則本昂が1勝目、松井が1セーブ目、ロッテ岩下が1敗目。

◆ロッテが14年以来となる開幕5連敗を喫した。 好投を続けていた岩下大輝投手(24)が、6回に3四球をきっかけに2失点。打線は7、8、9回といずれも得点圏のチャンスを作ったものの、あと1本に苦しみ、7回に菅野で1点を返すのみにとどまった。井口資仁監督(46)も「チャンスメークはしっかりできてるんで、そのあとの1本だけじゃないですかね」と悔しそうな表情を浮かべた。 1点を返した直後の7回1死二、三塁でも、代打角中勝也外野手(33)の痛烈なライナーが二塁浅村の正面を突く不運もあった。「角中の当たりも良かったし、紙一重のところですけどね」。5敗のうち3敗が1点差ゲームだけに、無念さもひとしおだ。 調子が上がらない4番安田尚憲内野手(21)は4回の先制機と8回の同点機に凡退し、これで打率は0割5分9厘に。「核になる選手が本調子じゃないし、そのへんをしっかりつなげていかないと」と指揮官の苦慮が続いている。

◆楽天則本昂大投手が新たな武器を繰り出し、今季初勝利を挙げた。最速155キロの直球にチェンジアップを有効活用しロッテ相手に6回1/3、4安打1失点。今季初登板で勝利をつかみ「これまでより一番緊張感があった。とにかく初登板で勝ちをもらえたのは非常に大きい」と振り返った。 2つの攻め方が効いた。1つは田中将も活用する高め直球。6回2死一塁、2番マーティンは内角高め150キロで右飛に仕留めた。打者の目線から近く、体感速度が増す高めをキャンプ中から意識的に投げ込み「これまでの感覚よりは比較的多めに使っている。今日は効果的に出せた」と手応えを示した。 2つ目はチェンジアップ。「今年に入ってフォークがあまり良くない。その代わりにチェンジアップが良くなっている」とカウント球から勝負球まで利用。109球中フォークは7球(6・4%)にとどめ、チェンジアップを21球(19・2%)と多投し翻弄(ほんろう)した。 チームは3連勝。涌井、早川、岸に続き、救援陣の踏ん張りの重なり、4勝目も先発に白星がついた。「今日は全員で勝った試合。涌井さんも早川も昨日の岸さんも本当に良いピッチングをしていたので、何とか流れに乗りたい」と力を込めた。【桑原幹久】

◆"楽天の佑ちゃん"が、指揮官の勝負手に応えた。左横手投げの渡辺佑樹投手(25)が、プロ初ホールドを挙げた。1点リードの7回1死二、三塁、先発則本昂に代わり登板。ロッテの代打角中、田村を打ち取り、チームの3連勝に貢献した。昨オフ、育成契約とともに上手投げからサイドスローへ転向。元同僚の巨人高梨に弟子入りし、進化したシンカーも武器に、3月に支配下に返り咲いた。石井GM兼監督が高評価する左腕が、勝利の方程式入りへ結果を積み重ねた。ピンチはチャンスだ。1点リードの7回1死二、三塁。渡辺佑が黒のベンツのリリーフカーに揺られ、矢面に立った。整った目鼻をぴりっと引き締め、長い左腕を横から目いっぱいしならせる。代打角中に直球を強振されるも二塁手浅村の正面への二直。「いい当たりをされましたが、アウトが1個取れたことで落ち着けました」。続く田村はフルカウントから直球で三ゴロ。しびれる場面での石井GM兼監督の指名に応え、ふーっと肩の力を抜いた。 ピンチをチャンスに変えた。身長183センチの本格派左腕として横浜商大から17年ドラフト4位で楽天に入団。左腕エースの代名詞「47」を背負うも1軍登板は2年目の1試合にとどまった。昨年11月、石井GM兼監督から育成契約とともに横手投げ転向を打診され「即戦力と期待されて何年も結果も出てなかった。そろそろ何かを変えなきゃいけない時期」と前を向いた。 オフは元同僚で巨人で活躍する横手左腕の高梨に志願の弟子入り。投球前に右足をぶらつかせるフォームはそっくりだ。今春は育成唯一のキャンプ1軍スタート。練習試合、オープン戦で結果を出し、3月に支配下に返り咲いた。 持ち球のシュートが横手投げでシンカーに生まれ変わり、この日も右打者の田村から138キロの同球種で空振りを奪った。右打者には今季3打数無安打。指揮官も「シーズン中盤、終盤を見据えての起用。緊張感のあるところで投げていけば、リリーフの中にしっかりと入り込んでいける」と将来の勝利の方程式入りにも期待をかける。 8年ぶりに古巣復帰した田中将と06年夏の甲子園で激闘を繰り広げた日本ハム・斎藤佑樹投手と同名。「高校時代に言われたことはありますけど...」と"佑ちゃん"との呼び名には苦笑いも「田中さんは僕が小さい時から楽天で投げていたすごい選手。そういったところから話すことが増えたら、それはそれでうれしいです」と笑みを浮かべる。「使ってくれる監督、コーチに感謝したいですし、これからも任された場面で抑えていきたいです」。1度は窮地を見た変則左腕が、ピンチをチャンスに変え続ける。【桑原幹久】

◆ロッテが0-2の七回に1点を返し、16イニングぶりの得点を挙げた。七回1死一、二塁から「6番・一塁」でスタメン出場の菅野剛士外野手(27)が、楽天先発の則本から左翼線に適時二塁打を放った。  ロッテは開幕4連敗中で、30日の楽天1回戦(ZOZOマリン)は今季初の零封負けを喫していた。

◆楽天が逃げ切り3連勝した。六回に3四球で2死満塁とし、茂木の2点適時打で先制。終盤は救援陣がピンチをしのいだ。則本昂が七回途中まで1失点で今季初勝利を挙げ、松井は今季初セーブ。ロッテは終盤に攻め切れず開幕5連敗。

◆ロッテは終盤の好機であと一本が出ず、7年ぶりの開幕5連敗を喫した。0-2の七回に1点を返し、なお1死二、三塁と攻め立てたが、代打角中の鋭い当たりが二直となる不運もあり、追い付くことができなかった。  八、九回も得点圏の好機を逃した。井口監督は「チャンスメークはできているので、あと一本。カク(角中)の当たりも良かったし、紙一重のところ」と淡々と振り返った。

◆楽天の渡辺佑が好救援でプロ初ホールドを記録した。則本昂が七回に適時二塁打を許して2-1と迫られ、なお1死二、三塁の場面で登板。左サイドスローからの速球で代打角中を二直、田村は三ゴロに打ち取ってリードを守り抜いた。  山梨県出身で横浜商大から入団4年目。今季は育成契約でスタートしたが、キャンプの奮闘が評価されて3月に入って支配下に復帰した。横手投げ挑戦が転機になったといい「自分の役割が明確になった。どんどん1軍で投げていきたい」と意気込んだ。

◆本人不在でも"マー君効果"が薄れることはない。楽天・則本昂大投手(30)が31日、ロッテ2回戦(ZOZOマリン)で今季初登板。最速155キロの速球を高めに多投し、七回途中1失点でチームを3連勝に導いた。  「きょうの真っすぐの強さなら、意識させれば他の球種も生きるのかなというのがあったので、これまでの感覚よりは多めに使えた」 ■「ブルペンでも高めに投げる練習をしている」  象徴的だったのが2番・マーティンへの配球。3打席で計10球を投じたが、ベルトより上が8球。完全に差し込む形で3打数無安打に抑えた。  近年のメジャーは低めのボールをすくい上げて本塁打にする「フライボール革命」が浸透。対抗策として、田中将もヤンキースで2019年から高めの直球を多投する。利点としては(1)打者の目線に最も近く、速さを最も感じやすい(2)高めに特化した打撃練習はあまりしない-などがある。田中将も昨季は直球の67・8%が高め。8年ぶりに日本球界に復帰しても、キャンプ中のブルペンから意識的に投じてきた。  則本昂は直球の被打率が、19年の・232から昨季は・310と大幅に悪化。出力を上げるため、無走者でも採用していたセットポジションから一昨年までのワインドアップ投法に戻した右腕にとって、"高め"は大きな武器となる。  「ブルペンでも高めに投げる練習をしているので、効果的に出せた。七回を投げ切りたかったけど、初登板で勝ちをもらえたのは大きい」。12球団最強先発陣のワンピースを、則本昂が担う。(東山貴実)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
410 0.800
(↓0.2)
-
(-)
13822
(+2)
17
(+7)
7
(-)
1
(-)
0.245
(↓0.02)
3.270
(↓1.02)
1
(1↑)
楽天
410 0.800
(↑0.05)
0
(↓1)
13824
(+2)
12
(+1)
5
(-)
1
(+1)
0.245
(↓0.024)
2.000
(↑0.25)
3
(1↓)
西武
311 0.750
(-)
0.5
(↓0.5)
13823
(+1)
12
(+1)
5
(+1)
5
(-)
0.250
(↓0.019)
2.400
(↑0.35)
4
(-)
ORIX
230 0.400
(↑0.15)
2
(↑1)
13815
(+7)
16
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.222
(↑0.004)
2.090
(↑0.29)
5
(1↓)
日本ハム
131 0.250
(-)
2.5
(↑0.5)
13816
(+1)
29
(+1)
0
(-)
3
(-)
0.235
(↓0.006)
5.440
(↑1.18)
6
(-)
ロッテ
050 0.000
(-)
4
(-)
13810
(+1)
24
(+2)
4
(-)
2
(+1)
0.191
(↑0.008
4.810
(↑0.75)