日本ハム(★4対11☆)西武 =リーグ戦1回戦(2021.03.30)・札幌ドーム=
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西武
220030022111512
日本ハム
0002100104800
勝利投手:松本 直晃(1勝0敗0S)
敗戦投手:河野 竜生(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(1号・1回表2ラン),ブランドン(1号・2回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は初回、山川の2ランで先制する。その後は2回表にブランドンの2ランで加点すると、5回には山田、中村、ブランドンの適時打で3点を奪い、試合を優位に進めた。投げては、先発・松本が6回途中3失点で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・河野が誤算だった。

◆日本ハムは開幕3試合を終えて、両リーグで唯一本塁打が0本。開幕4試合で本塁打が0本だったケースは17年ロッテが最後。16年には4球団が開幕4試合0本を記録しているが、日本ハムでは88年以来出ていない。球団33年ぶりの屈辱を避ける1発が打てるか。

◆西武山川穂高内野手が、今季1号と引き換えに緊急交代した。1回2死三塁で迎えた第1打席。カウント1-1から右翼席へ運ぶ先制2ランを放った。しかし一塁ベースを回った際、左足を痛め、歩いてダイヤモンドを回る異例の光景で生還した。左足を引きずるように歩く姿に、初アーチを喜ぶ笑顔はなく、裏の守備で緊急交代で退いた。 球団によると「一塁ベースを回ったところで左足に痛みを覚えたので途中交代しました。現在はアイシングをして様子をみております」という。 山川は昨季10月にも、札幌ドームで右足首を負傷。シーズン通して苦しみ、終盤は登録抹消されていた。

◆西武ブランドン内野手(22)が、"第2の故郷"北海道でプロ初安打初アーチを放った。8番指名打者でスタメン出場すると、2回1死一塁の場面で左翼席へ運ぶ2ランを放った。東農大北海道オホーツク時代に4年間を過ごした北の大地で初本塁打。 ブランドンは「打ったのはカットボールだと思います。伸びてくれ、という思いで打球を見ていました。あの場面はエンドランでしたし、とにかく打ちに行く、という気持ちでバットを振りました。ホームランになって良かったです。ここまでヒットも出ていなかったですが、ホームランを打って、これまでの悪い流れが全部吹っ切れたように思います」とコメントした。 ルーキーでは、阪神佐藤輝明内野手(22)とヤクルト元山飛優内野手(22)に続く3人目のプロ1号を放った。

◆4年間、最後まで慣れなかった寒さも、ドームなら関係ない。西武ブランドン内野手(22)が第2の故郷北海道で新人3人目のアーチを描いた。 8番指名打者でスタメン出場。2回1死一塁で左翼席へ2ランを運んだ。東農大北海道オホーツク時代を過ごした北の大地。ブランドンは「大学時代を過ごしたこの北海道で打てたこと、そして打点を挙げられて光栄です」。負傷交代の山川に続く1発だった。 まさかアーチの共演があるなんて、2年前は思いもよらなかった。大学時代に地元・沖縄に帰郷していた一昨年末、ライブイベントで山川と遭遇。意を決して話しかけ、プロ入りを目指していると伝えた。「頑張って(プロに)こいよ」と掛けられた言葉を胸に、冬は氷点下20度の網走で、ドラフト6位指名での西武入りをたぐり寄せた。 中学生時代、必死に追いかけた日本ハムからメモリアル弾を決めた。2月は春季キャンプに駆けつけ、ダルビッシュ(現パドレス)の大きさに興奮した。「サインはもらえなかったので、たくさん写真を撮っていました」。追いかけたあこがれのユニホームを相手に、堂々たる姿を見せた。 5回には中前適時打、8回には犠飛を放った。1発を含め1人で4打点。ブランドンという名前の由来は「何事にも動じず、強くたくましい人になって欲しい」という両親の思い。だから、登録名にもこだわった。「ホームランを打って、これまでの悪い流れが全部吹っ切れたように思います」。大器が北の大地で開花した。【栗田成芳】

◆西武山川穂高内野手(29)が、今季1号と引き換えに負傷交代する緊急事態に陥った。 1回2死三塁での第1打席。カウント1-1から右翼席へ運ぶ技あり先制2ランを放った。しかし球団発表によると「一塁ベースを回ったところで左足に痛みを覚えたので途中交代しました」と、顔をしかめながら歩いてダイヤモンドを回る異例の光景で生還。左足を引きずるように歩き、どすこいパフォーマンスもないまま裏の守備で退いた。 試合後はアイシングで応急処置を行った。山川は昨季10月にも札幌ドームで右足首を負傷。シーズン最後まで痛みをともない、終盤は登録抹消されていた。快勝にも再び4番離脱の可能性が浮上し、不安要素を残すことになった。

◆西武は1回山川の1号2ランで先制。2回ブランドンの1号2ランで追加点。日本ハムは3回2死一、二塁の好機も無得点。 日本ハムは4回、相手のミスなどで2点を返した。西武は5回に山田の適時打などで3点を追加。日本ハムはその裏1点を返した。 西武が8回に2点追加。15安打11得点で2連勝。松本が今季初勝利。日本ハムは2連敗。河野は今季初黒星となった。

◆先発した2年目左腕の日本ハム河野竜生投手は、首脳陣の期待に応えられなかった。 1回に西武山川、2回は新人ブランドンに2ランを許し、4回もたずノックアウト。 「初回からリズム良く投げられず、チームの流れを作れなかった」と悔しがり「次、投げる機会があれば、今日の反省を生かしたい」と話した。

◆西武若林楽人外野手が、同期のブランドンに負けじと、地元・北海道で快足を見せた。 9番左翼でスタメン出場し、2回に四球で出塁するとプロ初盗塁を記録。さらに4回にも走って、2盗塁をマークした。8回には左翼への犠飛で打点を挙げ地元で気を吐いた。1本塁打4打点で大活躍のブランドン同様に、長所を発揮した若林は「ランナーをかえすこと、塁上に残さないことを意識して打席に立っていました。今日はブランドンに全部持ってかれていますので。(犠飛は生還した)木村さんに感謝です」と凱旋(がいせん)試合を振り返った。

◆日本ハムは12球団唯一、開幕から4試合目で本塁打0。パでは17年ロッテ以来、球団では33年ぶりの記録になった。 4、5回と効率よく攻めたが、6回無死一、三塁で西武の継投にかわされ反撃できず。本拠地開幕戦を白星で飾れなかった栗山英樹監督(59)は「悔しいけど、この先何倍もプラスになってくれると信じるしかない」と前を向いた。

◆西武は30日、開幕2カード目となる日本ハム戦(札幌ドーム)を制し、貯金2に増やした。昨季は借金3の鬼門・札幌。北海道にゆかりのある新人のブランドン内野手(22)が初安打初本塁打を含む4打点と大暴れ。ルーキーらしからぬパワーを引き出したのは、辻発彦監督(62)のベンチワークだった。 試合後の一問一答は以下の通り。 -効果的に加点 まあ、良く打てたと思います。はい。 -ブランドンにエンドランのサイン うん、バッティング練習でも非常に感じもいいのに、打席に入ったらもう1つ見ていこうと思い切りがなかったんで、そういう形でチャンスが来たらエンドラン出してみようかなと思っていた。いいカウントになって、それで楽になったのか、あとのヒットもタイムリー、犠牲フライもいいバッティングですよ。これで力抜けてやってくれれば。 -同じルーキー・若林も 守備とスチール2つと犠牲フライもそうだし、十分仕事してると思いますよ。 -山川が負傷 どうだか、打球見てたんじゃないの、ベースのところでどうなったか知らんけど。今アイシングして分からん。トレーナーから報告きていないけど。様子見て。 -負傷箇所は右足首ではない じゃないと思いますよ。 -先発松本は中盤以降課題 あー分からんね。今日良かったと思うよ、立ち上がりから真っすぐも良かったしね、とんとんといってくれれば、まして、4点取ってもっとリズム良くいってくれるかなと思ったけど、なんか慎重になりすぎて、精神的なものなのか、急にああいう形になって。残念だったですね、あとは。 -途中登板の伊藤が抑えた 素晴らしいです。伊藤はずっと調子よかったしね、こういう勝ちゲームでも投げさせられる状態なので今は。本当に1勝分の価値があるぐらいのね、ノーアウト二、三塁から0点に抑えたのは素晴らしい働きでした。 -昨季苦手の札幌ドームで1勝 昨年だけでしょ。たまたま昨年だけ。その前までずっと良かった。そういうときもある。まあでも頭で勝てて良かったです。 -新人の抜てきは相手先発が左だから もちろんもちろん。 -明日(31日)は右投手が先発だがチャンスは 考えますよ。十分そういう意味では、ヒット出なかったけど、若林は足とか守備力持っているし、ブランドンも徐々に自信となって、さらにそういうチャンスをものにしてくれればいいと思います。 -山川の負傷箇所は左足 左足やろ。左足としか聞いてないよ。 -抹消の可能性は 分からん。今から今から。聞いてみる。 -栗山がベンチ入りしたが ちょっとはっきりしてないんだよね。本人ちょっと用心してるから。自分としてはもう1つさえない。完璧になってからと思って。 -木村が4安打1四球 いやでもずっと、オリックス戦も内容悪い日もあったし。今日は素晴らしかったんでね。それだけの力あるバッターなので、こういうのをきっかけに明日からも打ってもらいたいと思います。

◆西武の山川が一回に今季初本塁打となる2ランを放った。2死三塁で外角の直球を打ち返して右翼席に運んだが、一塁ベースを回るところで体勢を崩した。走ることができず、脚を引きずりながら歩いてダイヤモンドを一周した。その裏の守備から退いた。  昨年8月にも札幌ドームでの打席で右足首を痛めたことがあり、その後に調子を崩した。その影響で今年のキャンプは2軍で調整し「去年は軸足が踏ん張れず、バッティングにならなかった。今年は屈辱を全て晴らすというのが最大の目標」と話していた。主砲のアクシデントにベンチは重苦しい雰囲気に包まれた。

◆西武のドラフト6位新人のブランドンが本塁打でプロ初安打と初打点をマークした。2-0の二回1死一塁、高めに浮いた変化球を高々と打ち上げて左翼席へ放り込んだ。ヒットエンドランのサインが出ていたそうで「伸びてくれという思いで打球を見ていた。とにかく打ちにいくという気持ちでバットを振った」と素直に喜んだ。  沖縄・石川高から東農大北海道オホーツクを経て入団。キャンプ、オープン戦で打力をアピールして開幕1軍を勝ち取った。大学時代を過ごした北海道で記念の一打を放ち「ホームランになって良かった。ここまでヒットも出ていなかったが、本塁打を打ってこれまでの悪い流れが全部、吹っ切れたように思う」と実感を込めた。

◆本拠地開幕戦のマウンドを託された日本ハムの2年目左腕・河野竜生(22)だったが、序盤に2本の2ランを浴びるなど制球に苦しみ四回途中6安打4失点で降板した。  西武の強力打線に立ち上がりからつかまった。一回、1死から源田に左前打で出塁を許すと、2死三塁の場面で迎えた4番・山川にカウント1ー1から外寄り真っすぐを捉えられ先制2ランを浴びた。さらに二回は、1死一塁からブランドンにカットボールを左中間スタンドに運ばれ0-4とリードを広げられた。

◆西武の松本は新人のブランドンの2ランなど打線の援護に恵まれて六回途中まで7安打3失点で今季初勝利を挙げた。「自分にとっての開幕戦ということで、いい緊張感を持ってマウンドに上がれた。ブランドンがホームランを打って助けてくれた」と感謝した。  4点を先制してもらいながら四回に2点、五回に1点を失い、六回には安打と四球でピンチを招いて降板した。「点を取ってもらった後、気持ちとしては楽に投げることができる状況の中で、テンポ良く投げることができなかった」と反省の言葉を並べた。

◆日本ハムは本拠地開幕戦で、先発の河野を筆頭に投手陣が打ち込まれて大敗した。栗山監督は「謝って済む問題じゃないけど、こういう試合になって本当に申し訳ない。すみません」と力なく話した。  終盤は点差が開く展開となり、試合終了前に球場を後にするファンの姿が目立った。本塁打も12球団で唯一いまだにゼロと、盛り上がる場面もなく敗れ「俺も含めて全員が反省。まだまだできることはある」と言うしかなかった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
400 1.000
(-)
-
(-)
13920
(+3)
10
(+1)
7
(+1)
1
(-)
0.265
(↓0.008)
2.250
(↑0.42)
2
(-)
西武
310 0.750
(↑0.083)
1
(-)
13922
(+11)
11
(+4)
4
(+2)
5
(+4)
0.269
(↑0.052
2.750
(↓0.42)
2
(-)
楽天
310 0.750
(↑0.083)
1
(-)
13922
(+5)
11
(-)
5
(+2)
0
(-)
0.269
(↓0.015)
2.250
(↑0.75)
4
(-)
日本ハム
130 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
13915
(+4)
28
(+11)
0
(-)
3
(-)
0.241
(↑0.001
6.620
(↓1.58)
4
(-)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
1398
(+1)
14
(+3)
4
(+1)
1
(-)
0.218
(↓0.015)
2.380
(↓0.22)
6
(-)
ロッテ
040 0.000
(-)
4
(↓1)
1399
(-)
22
(+5)
4
(-)
1
(-)
0.183
(↑0.02)
5.560
(↑0.2)