日本ハム(1対1)西武 =リーグ戦2回戦(2021.03.31)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【西武】呉 念庭(1号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は0-0で迎えた5回表、呉のソロが飛び出し先制に成功する。対する日本ハムは1点を追う6回裏、2死二塁の好機で西川が適時打を放ち試合を振り出しに戻した。その後は両軍の救援陣が無失点に抑え、3時間半を超える一戦は規定により引き分けに終わった。

◆西武森友哉捕手が自身2年ぶり2度目の「4番」に入った。登録抹消された山川穂高内野手に代わって4番捕手でスタメン。19年8月22日の日本ハム戦で1度だけ経験し4打数1安打だった。森は今季開幕3戦で2本塁打。「まだまだシーズン始まって3試合ですし、これからもっと頑張らないといけないのかなと思っています」と好調を維持しており、期待を受けての起用となる。

◆西武呉念庭(うーねんてぃん)内野手(27)が、プロ1号の先制ソロを放った。 0-0で迎えた5回先頭の打席。カウント1-2と追い込まれる中、145キロの直球に「ウーッ!」と、自身の名前をさけびながら? 振り抜いた打球は右翼席に飛び込んだ。左足を痛め、離脱した4番山川穂高内野手の代わりに登録され、即スタメン起用に応えた。 15年ドラフト7位で入団してから、プロ6年目で初めての本塁打。呉は「手応えは完璧でした...。入った瞬間は叫びました。本当にうれしいです。ここまで苦しい日々もありました。そんな中でも家族や友達に支えられたからこそ、ここまできたと思っています。初ホームランを打つことができたのは、支えていただいた皆さんのおかげです。だから本当にうれしいですね」と、周囲への感謝の気持ちを忘れなかった。

◆日本ハムのドラフト1位伊藤大海投手(23)が、上々の凱旋(がいせん)デビューを果たした。 立ち上がりからピンチを背負うも、要所を締める冷静な投球を披露した。5回の先頭、呉念庭に右越えソロを浴び、先制点を献上。その後は立ち直り、味方打線が追いつき負けはプロ初黒星は消えた。6回4安打1失点、毎回の8奪三振。 「序盤に流れをつくり切れなかったことが反省点です。ホームランを打たれた場面は、気持ちで押していかなければいけないところではありましたが、1球の怖さを知りました。この経験を次に生かしていきたいです」とコメントした。

◆日本ハムはドラフト1位ルーキー伊藤、西武は今井が先発。3回まで、伊藤は3安打無失点、今井は2安打無失点と好投し中盤へ。 西武は5回、呉念庭のプロ1号ソロで先制。今井は5回2安打無失点で降板。日本ハムは6回に西川の中前適時打で同点とした。 日本ハムは9回無死満塁を生かせず、試合は引き分けに終わった。伊藤は6回1失点、西武今井は5回無失点と両先発が好投した。

◆西武の守護神・増田達至投手が無死満塁の窮地から踏ん張った。死球、二塁打、申告敬遠でサヨナラの大ピンチに、底力を発揮。大田を空振り三振に仕留めると、なおも満塁で清水を初球スライダーで遊ゴロ併殺打に打ち取った。 試合全体でも4イニングで満塁をつくられながらしのいだ。増田は「もう開き直って投げました。もっと安心して抑えられるように頑張ります」と胸をなで下ろした。

◆日本ハム西川遥輝外野手が、価値ある同点打を放った。1点を追う6回2死二塁。代わったばかりの元チームメート西武吉川の2球目、内角への直球141キロを捉え、同点の中前打とした。 一塁ベースを踏み締めると、自らをたたえるように手をたたいた。今季5試合23打席目で初打点。試合終盤を前に、振り出しに戻す一打になった。 同点とした瞬間、三塁側ベンチでは、先発の伊藤が立ち上がって喜んでいた。ルーキーの黒星を消した、頼もしい先輩は「(伊藤)大海が初登板でいい投球をしていたので、何とかして同点に追いつきたいという気持ちでした」と、新人の奮闘に火が付いた。 勝利は逃したが、西川は2試合連続安打をマーク。ここまで5試合で9四球を選ぶなど、先頭打者としての役目を果たしている。今季も、リードオフマンはチームに欠かせない。

◆日本ハムが4度の満塁機を生かせず、今季初の引き分けとなった。9回は無死満塁で無得点。 栗山英樹監督は「高望みはしちゃいけない。勝ちきらないといけない試合と思えば悔しさは残るけど、1人でも選手が成長してくれれば」。本塁打にいたっては、55年ぶりに開幕5試合を終えて0本となり「明後日(4月2日ロッテ戦)5本打ちましょう」と、前を向いた。

◆西武は3月31日の日本ハム戦で、4度の満塁のピンチを招きながら、引き分けに持ち込んだ。山川穂高内野手と栗山巧外野手をけがで登録抹消した試合で負けずに、2カード連続勝ち越し。8回には代打で出場した岡田雅利捕手が左翼フェンス直撃の当たりに、二塁進塁でタッチアウトとなるシーンも。辻発彦監督が"愛"のこもった言葉で叱咤(しった)した。 --初の引き分け 最後覚悟したけど、でも、ノーアウト満塁から三振取ったところでチャンスあるな、と。本当に野球あるあるで、ノーアウト満塁で先頭がああいう出方して、大きな引き分けだと思います。うちにとってはね。 --山川不在は大きい そんなことない、そんなことないですよ。やっぱりルーキーの子(日本ハム伊藤大海投手)も非常にいい投手でね、初めてで戸惑うとこあるんですよ。みんな苦しむ通り。でも、やっぱりいい投手でしたね。次しっかりそういうところは対策練ってやるしかないと思います。 --呉念庭の1発大きかった ほら、言ってんじゃん、大きかったって。何言ってんだよ。呉念庭が初ホームランやろ? こうやって打つんだから。活気があっていいだろう。いろいろな駒を使えるから。 --今井は7四死球も8奪三振無失点 よく頑張ったと思うよ。それを救ったのは(森)友哉だと思う。初回いきなり四球出して西川を刺してね。あれで5回まで踏ん張れたと思うし、あの回もし簡単に盗塁許していたら失点していた可能性もあるだろうし。そういう意味では友哉の刺殺というのが非常に大きかったですね。 --呉念庭の成長 もう下でずっと開幕から絶好調だったから「呼びたい、呼びたい」と思っていたけど、なかなかそういうポジションがなかったからね。これがそういう形になってあいつにチャンスが回ってきたわけだから。それで結果を出したわけだから。非常によかったです。 --日本ハム伊藤投手のよかったところ 非常に投げっぷりがいいじゃないですか。堂々としてね。しっかりとバッターに向かっていく姿はいいなと思って見ていましたし、コントロールもいいし、いろいろな球種を投げられていいピッチャーだと思いますよ。 --岡田選手が二塁タッチアウト 説教しておきます。自分の足と相談しなさいって。あいつ打った瞬間、ずっと打球見ていたからね。入るわけないのにさ。ホームランしてから、レフトの動き見てあそこで止まれば何のことない。あそこで若林を代走で送ろうとこっちはちゃんと準備しているのに。ばかだね、岡田は本当に。本当に。浮かれちゃったんじゃないの。岡田はずっとバッティング非常に調子いいから、代打誰いこうか、若林いこうか、山野辺いこうかと言っていたけど、俺はちょっと岡田が粘って粘って出てくれると思ったんでね、それに見事に応えてくれたんだけど、ちょっと甘かったですね。 --抹消の栗山選手は最短10日で戻れるか そうだね。やっぱり本人としていろいろな不安がある中でやりたくない。打って走ってガッときたらやっぱ怖いし、自分の大きな目標もあるし、年齢的なこともあるし。しっかりと万全でできますという形になったときに、と思って。10日もすればだいぶいいんじゃないかと思うんだけどね。 --山川選手の診断 病院は向こうに行ってから行くとしか聞いていない。移動している日だからね。きょうは安静にしているかもしれないし。近々。きょうかあしたじゃないですか。 --源田選手が今季初失策で守備率10割ならず 一番イージーなとこやっちゃったね。落ち込んでいた。ショックだったと思う。みんなそうだから。始まればいつも守備率10割やろうとするから俺も経験あるよ。長いことノーエラーで行って、7月ごろに1個したらだららとエラーしたよ。そういうもんだよ。もうしなきゃいいじゃん。

◆西武の呉念庭がプロ6年目で初本塁打を放った。0-0の五回に先頭打者で、ルーキー伊藤の真ん中に入った速球を捉えて右翼席に運び「手応えは完璧。入った瞬間は叫んだ。本当にうれしい」と喜びを爆発させた。  台湾出身で、岡山・共生高から第一工大を経て2016年にドラフト7位で入団。昨年は守備固めを中心に自己最多の51試合に出場した。待望の一発に「ここまで苦しい日々もあった。初本塁打を打つことができたのは、支えていただいた皆さんのおかげ」と実感を込めた。  主力の山川と栗山が故障で出場選手登録を外れ、代わりに1軍に昇格。「調子はいい。チャンスをものにしたい。意地を見せたい」と意気込み、先発起用に応えた。

◆日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手(23)=苫小牧駒大=が本拠地・札幌ドームでプロ初先発し6回を投げ4安打1失点、8つの三振を奪う好投を見せた。  立ち上がりの一回は、先頭の金子をカウント2-2からスライダーで空振り三振に仕留めた。続く西川は3球で見逃し三振。その後連打を浴びて2死一、三塁とされたが、中村を捕邪飛に打ち取りピンチを脱した。続く二回も2死から走者を背負ったものの無失点。五回先頭の呉念庭に先制ソロを浴びたが、失点はこの1点だけだった。  この日は函館市北部に位置する出身地の鹿部町から両親らが駆けつけ、スタンドで観戦。初勝利はプレゼントできなったが、堂々のピッチングで躍動した。 伊藤の話 「序盤に流れを作り切れなかったことが反省点です。ホームランを打たれた場面は、気持ちで押して行かなければいけないところではありましたが、1球の怖さを知りました。この経験を次に生かしていきたいです」

◆西武の今井は7四死球を与え大荒れの投球だったが、再三のピンチをしのぎ5回2安打無失点だった。「今年からカットボールを投げているが、それが抜けてしまっていた。カットボールが決まれば全体的に良くなる」と話した。  三回2死満塁で野村を遊ゴロに打ち取ると、五回に3四死球で1死満塁とされた場面では野村を空振り三振、浅間を中飛に仕留めた。得点は許さなかったが「走者を出し、味方の攻撃のリズムをつくることができなかった」と反省した。

◆両チームとも決め手を欠き引き分けた。西武が五回に呉念庭のプロ初本塁打で1点を先制。日本ハムは新人の伊藤が6回1失点と試合をつくった。六回に西川の適時打で追い付いたが、4度の満塁機を生かせずリードを奪えなかった。

◆西武は抑えの増田が九回無死満塁のピンチを招いたが、大田を空振り三振、清水を遊ゴロ併殺打に仕留めて今季初の引き分けに持ち込んだ。辻監督は「最後は(負けを)覚悟したけど、ノーアウト満塁から三振を取ったところで、チャンスがあるなと思った。大きな引き分けだと思う」と振り返った。  山川が左脚を痛め、栗山も下肢に軽い張りがあるために戦列を離れている。迫力を欠く打線は日本ハムのルーキー伊藤に抑えられた。辻監督は「初めて(の対戦)で戸惑うところがある。次はしっかり対策を練ってやるしかない」と話した。

◆日本ハムは逸機を繰り返し、負けに等しい引き分けとなった。毎回走者を出して計4度の満塁機をつくりながらも、16残塁の拙攻で得点は六回の1点のみ。極め付きは九回無死満塁のサヨナラ機で、大田が空振り三振、続く清水は遊ゴロ併殺打に倒れ、球場にはファンのため息が響いた。  新人の伊藤がプロ初登板で先発して好投していたが援護できなかった。栗山監督は「正直、勝ち切らないといけないゲームで悔しさも残る。申し訳ない」と疲れた表情で話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
410 0.800
(↓0.2)
-
(-)
13822
(+2)
17
(+7)
7
(-)
1
(-)
0.245
(↓0.02)
3.270
(↓1.02)
1
(1↑)
楽天
410 0.800
(↑0.05)
0
(↓1)
13824
(+2)
12
(+1)
5
(-)
1
(+1)
0.245
(↓0.024)
2.000
(↑0.25)
3
(1↓)
西武
311 0.750
(-)
0.5
(↓0.5)
13823
(+1)
12
(+1)
5
(+1)
5
(-)
0.250
(↓0.019)
2.400
(↑0.35)
4
(-)
ORIX
230 0.400
(↑0.15)
2
(↑1)
13815
(+7)
16
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.222
(↑0.004)
2.090
(↑0.29)
5
(1↓)
日本ハム
131 0.250
(-)
2.5
(↑0.5)
13816
(+1)
29
(+1)
0
(-)
3
(-)
0.235
(↓0.006)
5.440
(↑1.18)
6
(-)
ロッテ
050 0.000
(-)
4
(-)
13810
(+1)
24
(+2)
4
(-)
2
(+1)
0.191
(↑0.008)
4.810
(↑0.75)