広島(☆4対2★)阪神 =リーグ戦2回戦(2021.03.31)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:床田 寛樹(1勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝0敗3S))
敗戦投手:加治屋 蓮(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】クロン(1号・6回裏ソロ),菊池 涼介(1号・7回裏ソロ)

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◆広島が接戦を制した。広島は1点ビハインドの4回裏、2死二塁の好機に床田が適時二塁打を放ち、同点とする。そのまま迎えた6回には、クロンのソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・床田が6回2失点の好投で今季1勝目。敗れた阪神は、投打ともに精彩を欠いた。

◆広島安部友裕内野手(31)が1軍に合流し、マツダスタジアムで早出の打撃練習に姿を現した。 ウエスタン・リーグでは3試合に出場し、打率4割4分4厘、1本塁打、3打点。30日阪神1回戦(マツダスタジアム)で途中交代した上本崇司内野手(30)に代わって、出場選手登録される見込みだ。

◆阪神のドラフト2位伊藤将司投手(24)が広島戦に先発でプロ初先発する。 今年のドラフト新人では楽天1位の早川隆久投手(22)が28日に初白星一番乗り。早川は千葉・横芝中野球部の2学年下で、伊藤将が「後輩があんな良いピッチングをしたら、自分はやらないといけない」と刺激を受けている。プロ初登板初勝利を挙げると、阪神の新人では18年の高橋以来となる。「走攻守そろっているチームなので、低めに集めて打たせて取る投球ができたらいいと思います」。その決意を結果につなげたいところだ。 なお31日は伊藤将のほかにDeNA1位入江大生投手(22)、日本ハム1位伊藤大海投手(23)も先発し、ルーキー3人が同時にプロ初登板を踏む。ドラフト新人3人が同日に初登板初先発するのは19年4月4日の4人(巨人高橋、DeNA大貫、ロッテ小島、楽天弓削)以来となる。

◆阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が、3試合ぶりの1発を放てるか注目だ。 広島先発は左腕の床田。昨季は15試合で5勝8敗、防御率4・93も、対左打者には被本塁打0。対する佐藤輝は、27日ヤクルト戦で左腕田口から1号ソロを放っており、再びサウスポーを捉えられるか。 試合前のフリー打撃では27スイングで6本の柵越え。北川打撃コーチと話し合う場面も見られた。前日30日は、シーズンでは最多の1試合3三振。怪物ルーキーの修正力に期待だ。

◆両チームのスタメンが発表された。 阪神はドラフト2位伊藤将司投手(24)がプロ初先発。球団新人では18年の高橋以来となる初登板初勝利を目指す。広島は床田寛樹投手(26)が先発し、サウスポーの投げ合いとなる。

◆広島前監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(52)が広島-阪神2回戦をライブ評論しています。両軍無得点の初回を解説した。-初回に阪神近本が一ゴロで凡退。開幕から調子が上がらない 手に力が入って、スムーズにバットが出てこない。インパクトの時に、手の力感を求めているのだろう。力が入ると、右肩が早く開いてしまう。下半身主導で、インパクトの時に力が伝わるようなスイングができていない。 -阪神伊藤将がプロ初先発 初回を見た印象は、真っすぐに逆球がない。しっかりと制球できている。縦の変化球も、いい高さから落ちている。ランナーを出した時に、どう対応するかだ。オープン戦などで長いイニングを投げていないので、継投も鍵を握るだろう。

◆広島前監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(52)が広島-阪神2回戦をライブ評論しています。阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)は第1打席、空振り三振を喫した。2回の打席を解説した。-佐藤輝は空振り三振に倒れた 前日の試合で、広島森浦の抜けた変化球をとらえて、一、二塁間を破った。広島バッテリーにすれば、中途半端な球速のボールは投げたくない。速球を使った攻め方になる。2回の打席は1、2球目と速い球で内角を意識させる配球だった。狙ったコースに投げきれなかったが、佐藤対策の意図が見えた。 -広島床田は3回無失点の立ち上がり キャンプから監督に厳しいコメントを出されたが、それも期待の表れだ。先発陣で左は床田だけ。それだけ経験も積んできたし、本人の自覚がうかがえる。2月に肘の張りがあったが、序盤の投球を見れば、ストレートの走り、変化球も切れている。打者一巡した中で、そういった故障の不安は感じられない。

◆広島前監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(52)が広島-阪神2回戦をライブ評論しています。3回に広島は阪神のルーキー伊藤将を攻めた。打者2巡目の対戦で苦しんだ左腕の投球を解説した。-伊藤将は1死から田中広、菊池涼に連打を浴びるなど苦しい投球になった 阪神バッテリーは、打者1巡目で直球から入り、変化球を使うという配球だった。ただ2巡目で、同じことをすれば、打たれる可能性がある。梅野は変化球から入る配球を選択したが、新人投手なので、この配球の変化に対応できないように見える。田中広らボール先行になってしまった。 -3回1死から出塁した田中広はけん制で飛び出し、タッチアウト 開幕から広島の攻撃を見ると、この場面はエンドランのサインが出る。前日も2度仕掛けていた。阪神ベンチ、梅野は2度けん制を指示。やるべきことをやって、アウトにした。ただ伊藤将はその後もボール先行で苦しんだ。鈴木誠は状態は良くないが、流れに乗って、先制打が出た。

◆広島前監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(52)が広島-阪神2回戦をライブ評論しています。阪神が4回に逆転に成功。佐藤輝はチャンスで空振り三振に終わった。-阪神は4回に先頭の糸原が2打席連続でチャンスメーク 糸原の打席でも見られたが、床田の課題は、左打者の内角を攻めきれないところにある。そして2打席目ともセンターから逆方向にヒットを打たれた。 -佐藤輝はチャンスで初球に左翼ポール際に大ファウルを放ったが、空振り三振 三振がクローズアップされるが、初球の本塁打性の打球は紙一重だ。あれが入っていれば、3ランでヒーローになる。負ければ、1人でプレッシャーを受ける場合があるが、梅野が勝ち越しのタイムリーを打ったことで、佐藤輝の三振も消えた。これがチームで戦う上で、大事なことだ。佐藤輝に関しては、仕留められる球があった。失投をひと振りで仕留められるバッターは、率を残せる。昨年の大山はファーストスイングを仕留めたことで、タイトル争いできた。佐藤輝も経験を積めば、とらえられる。

◆広島前監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(52)が広島-阪神2回戦をライブ評論しています。広島は5回に一塁走者の西川がけん制に飛び出した。マルテの送球が乱れ、二塁に進んだが、広島の走塁に首をかしげた。-5回に西川がけん制に飛び出した あの走塁は、投手が動作に入った時にスタートを切るギャンブルスタートだ。ただし状況は、4番鈴木誠の打席でカウント3-1。相手の守備に助けられたが、その作戦を取る必要があるのか。3回にも田中広が飛び出した。前日も2度けん制でアウト。機動力野球を掲げるのは分かるが、これは積極的な走塁ではない。 -6回の佐藤輝は3打席連続の空振り三振 この打席は打てるボールがなかった。サンズと同様に、内角を徹底して攻められた。でもあれだけ厳しいボールを投げられても、形を崩さずにスイングできている。佐藤輝は絶対に打つよ。そのためにもチームが勝たないといけないし、前後の打者がカバーしないといけない。

◆阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)の第1打席は空振り三振だった。広島先発の床田とは練習試合、オープン戦を含めて初対戦。 直球で内角を突かれて追い込まれると、最後は真ん中付近のスライダーに空を切った。 第2打席は4回だった。直前にサンズが同点打を放ち、なお1死一、三塁の好機。初球146キロの直球を捉えた打球は左翼ポール左へ切れる特大のファウル。その後、カウント2-2から内角ボールゾーンへ直球を見せられ、最後は第2打席と同じくスライダーで仕留められた。 第3打席は6回。ここでも床田に内角を攻められる。2球目のファウル後にバットを交換すると、5球目のファウルでは、真っ二つにへし折られた。1-2から最後は低めのカーブに手を出し、3打席連続の空振り三振となった。 ? 佐藤輝は前日30日にシーズンでは初の3三振。試合前時点でリーグ最多の8三振となっていた。

◆阪神のドラフト2位伊藤将司投手(24)がプロ初登板初先発した。5回を8安打2失点。毎回走者を背負いながら何とか試合を作った。 「すごくワクワクした楽しみな気持ちでマウンドに上がりました。変化球は低めに投げられれば、抑えることができるなという手応えは感じましたが、甘く入ったボールは1球で捉えられてしまったり、その1球でリズムが悪くなってしまったりするので、そういった今日感じたところを反省して、レベルアップしていきたいです」とコメントした。 初回、1球目からストレートを投げ込みファウル。2球目もストレートで左飛に打ち取り1つ目のアウトを取った。2番菊池涼は空振り三振。3番西川には二塁内野安打で出塁を許したが、4番鈴木誠を捕邪飛。無失点で最初のイニングを乗り切った。 2回も2死から安打を許したが後続を断った。3回は1死から田中広に一、二塁間を破られたが、すぐにけん制で誘い出してタッチアウト。その後、一、二塁とされ、4番鈴木誠に中前適時打を浴びて先制点を与えた。なおも2死一、二塁とピンチは続いたが、追加点は許さなかった。 味方打線が2点を取って逆転した直後の4回は、2死から会沢に二塁打を浴び、続く床田に同点打を打たれた。5回は1死から得点圏に走者を置いたが0で切り抜けた。 球団新人では18年高橋以来となる初登板初勝利を目指したが、初勝利はお預けとなった。

◆広島は3回、鈴木誠の中前適時打で1点を先制。阪神は3回まで1安打無得点。 阪神は4回、2本の適時打で1点勝ち越し。広島はその裏、床田の適時二塁打で同点。6回にはクロンの1号ソロで勝ち越し。 広島は7回に菊池涼の1号ソロで1点を追加。逃げ切り、引き分けを挟み3連勝。阪神は連敗。床田が1勝、栗林が3セーブ。加治屋は1敗。

◆阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が3打席連続空振り三振に倒れた。前日30日の最終打席と合わせて4打席連続。 広島先発の床田に翻弄(ほんろう)され、いずれも内角を中心に攻められ、最後は変化球で仕留められた。6回の第3打席は、2球目の変化球に詰まりバットを替え、5球目のファウルでバットを真っ二つにへし折られた。9回の第4打席でも守護神栗林の変化球に詰まらされ、バットを折られて遊飛だった。 これで三振は12球団最多の11となった。27日ヤクルト戦でプロ初本塁打を放った際には「これを一として積み重ねていきたい」と語っていたが、プロ入り後初めてといっていい試練となっている。

◆広島前監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(52)が広島-阪神2回戦をライブ評論しています。広島がクロンの1号ソロなどで競り勝ち、引き分けを挟んで3連勝を飾った。阪神は開幕3連勝の後、打線が勢いを失い、2連敗となった。-広島が終盤に競り勝った 広島は30日に続き、リリーフ陣が役割を果たした。このまま乗っていきたいが、流れを相手に渡しかねない走塁は反省すべきだ。勝ったから良かったではない。 阪神は近本の調子が上がらないと、打つだけの攻撃になる。8回の打席はファウルで粘っているのではなく、当てるだけで精いっぱいの形になっている。昨年も開幕からの不振を抜けた後に、チーム全体の攻撃力が上がった。近本が出塁しなければ、攻撃のバリエーションが増えない。開幕カードはよく打ったが、やはり打線は水ものだ。

◆3位広島が、首位阪神を下した。6回、クロンが来日1号となる勝ち越しのソロを放った。先発の床田が今季初勝利。栗林は3セーブ目。 広島前監督の緒方孝市氏(52)が注目プレーを解説。

◆阪神2番糸原健斗内野手が敗戦の中で猛打賞と気を吐いた。 初回は直球をはじき返して中安打。先頭の4回は追い込まれてからカーブを左へ流し打って出塁し、その後にサンズの安打で生還した。8回には左中間へ二塁打と中堅から逆方向へ巧打を光らせ、打率はリーグ3位の4割7分6厘に上昇。好調ぶりに「嫌なことをするのが自分の仕事。オープン戦で修正できたのが良かった」と自己分析した。

◆阪神のリードオフマン近本光司外野手は4打数無安打に終わった。一ゴロ、投ゴロ、一ゴロと波に乗れず8回の最終打席は見逃し三振。 27日ヤクルト戦の第1打席で今季初安打を放った後、17打席ノーヒット。2番糸原が3安打だっただけに、矢野監督は「チカ(近本)が上がってくるとうちの攻撃っていうのは出来る。まあまあ我慢やね」と自身に言い聞かすようだった。

◆広島ドラフト3位の大道温貴投手が、プロ初登板で初ホールドを挙げた。 2点リードの8回に登板。1死一、二塁のピンチを招いたが、大山を外角直球で遊ゴロ併殺に。1イニングを無失点で切り抜けた。ピンチになってから「緊張した」という右腕は「チームがすごくいい雰囲気で、僕も強いカープの一員として投げられているので、自分の役割をしっかり全うして、毎日毎日プロ野球選手として仕事していきたい」と力を込めた。

◆阪神梅野隆太郎捕手(29)が一時勝ち越し打を放った。 4回にサンズが同点打を放ち、なお2死一、三塁。1ストライクから床田の144キロ直球を捉え、中前に転がした。開幕前に「打線は線となってやっていけたら」と語った通り理想的な攻撃。ただ4投手をリードしては中盤以降に2被弾し、マスクの下で顔をゆがめた。

◆広島床田寛樹投手が6回6安打2失点の粘投で、今季1勝目を手にした。最速149キロの直球を軸に、低めの厳しいコースに変化球を投げ込み、阪神ドラフト1位佐藤輝からは3打席連続の空振り三振を奪うなど計6奪三振と力投した。 プロ5年目にして自身初のシーズン初登板の勝ち星を挙げ「正直勝ててよかったです。左投手として引っ張っていけるように頑張っていきます」と気を引き締めた。

◆広島の新助っ人ケビン・クロン内野手(28)が、開幕5戦目で待望の来日1号を放った。同点の6回1死から阪神2番手加治屋の142キロ直球を左中間コンコースに運び、勝ち越し弾に。 来日17打席目のアーチは決勝弾となった。1打席目の左前打を含め来日初のマルチ安打と、勤勉な優良助っ人が本領を発揮し始めた。ホームランバッターならではの、大きな放物線だった。同点の6回。クロンは加治屋のやや浮いた直球を逃さず、完璧に捉えた。滞空時間の長い飛球は、左中間コンコースで弾んだ。行方を見つめた大砲は着弾を確認することなく、一塁へ歩を進めた。手応えはなかった。それだけ完璧な当たりだった。「打者としては最高の当たりだった」。"新外国人選手1号"に本拠地のボルテージは一気に上がり、緊迫した試合の流れを大きく変えた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で新外国人選手が来日できない中、クロンは1月3日に来日した。契約後に球団が提示した来日スケジュールで、最速の日程を選択。隔離期間を経て、合同自主トレから参加。春季キャンプもほぼフルメニューを消化し、対外試合は全試合に出場した。日本になじもうとする姿勢は、シーズンが始まっても変わらない。居残り特打や休日返上もいとわず、この日は早出特打に参加。練習前にはチームメートだけではなく、グラウンドキーパーともグータッチをかわす。 来日後の隔離期間に数冊の書籍を読破した読書家が、毎シーズン前に読む本がある。ティモシー・ガルウェイ著の「インナー・ゲーム」。メンタル強化メソッドのベストセラーで、米国時代から続ける意識付けでもある。だからこそ、外的要因に左右されない。 試合前まで打率を1割6分7厘まで落とし、打順も開幕戦の6番から7番に下がった。「野球においてもうまくいくことばかりではない。とにかく明るく自分のやっていることを信じて前向きにやっていれば、いい結果は必ず付いてくると信じてやっている」。打撃コーチの指導に耳を傾け、成長にすべてを注ぐ。「自分がここにいるのはチームの勝ちに貢献するため。これからもどんどんどんどん勝ちに貢献できるようにホームランも打っていきたい」。日本式を取り入れながら成長する大砲が、本領を発揮し始めた。【前原淳】

◆阪神ジェリー・サンズ外野手のバットからまた打点が生まれた。 先制を許した直後の4回1死一、二塁。床田が投じた低めの直球に対して当たり損ねとなったが、右前に落ちる適時打となった。依然として3本塁打、8打点はリーグトップ。ソロ2発を含む3安打を放った神宮での開幕戦後に「維持できるといい」と話した通り、広島でも変わらぬ姿を見せている。

◆広島守護神のドラフト1位栗林良吏投手が、両リーグ単独トップの3セーブ目を手にした。 2点リードの最終回に登板。テンポよく2死を奪い、最後は梅野を空振り三振。右腕は「緊張感とかはだいぶ慣れてきたので、ここからどんな展開であっても、チームが勝てるようにゼロで抑えていきたい」と気合。今季初の単独首位に大きく貢献した右腕は「首位をずっと守っていけるようにコンディションを整えていきたい」と話した。

◆阪神ドラフト2位の伊藤将司投手(24)が上々のデビューを飾った。プロ初登板で5回8安打2失点。勝敗はつかなかったが、粘りの投球で先発の仕事を果たした。 「すごくワクワクした楽しみな気持ちでマウンドに上がりました」。4回2死二塁から投手の床田に同点打を浴びた後だ。2死二塁で前の打席で安打を許した田中広を迎えた。カウント2-1とボール先行ながら110キロの緩いカーブで空振りを奪い、最後は内角への126キロチェンジアップで三ゴロに仕留めた。出どころの見にくい独特なフォームで、打者のタイミングをずらし、縦の変化球で広島打線を打ち取った。 毎回の8安打を許しながら大量点は与えなかった。3回1死一塁では一塁走者の田中広を3度のけん制でアウトした。「走攻守で足とかを絡めてくるチームなのでけん制を多めにしていくのは心掛けていました」。マウンドさばきも表情もずっと落ち着いていた。 矢野監督は「落ち着いて投げられていた。ヒットの数はある程度、それなりに打たれたけど、内容的にはらしいピッチングができたと思います」とデビュー戦に合格点を与えた。ただ、伊藤将は、床田に浴びた同点の適時二塁打について「一番の反省点はそこだと思うので、投手でもしっかり低めに投げることを意識していきたい」。この課題を次戦への糧にするつもりだ。 開幕ローテーション6人の中で唯一の左腕。ローテ入りが見込まれていた高橋はキャンプ中に右脇腹を痛めて離脱し、新助っ人のチェンも状態が上がらず、開幕2軍スタート。そんな中、伊藤将は一戦ずつ状態を上げ、目標の先発ローテ入りをつかんだ。「緊張は少しあったんですけどそこは自分のメンタルの話。次の登板にいかしていきたいと思います」。ドラ1佐藤輝だけではない。楽しみなルーキーがまた出てきた。【磯綾乃】

◆阪神遊撃の山本泰寛内野手(27)が守備で流れを作った。 2回はイレギュラーしたゴロを難なくアウト。3回は先制されてなお2死一、二塁でメヒアの遊撃後方の飛球を背走しながら好捕した。矢野監督も「ほんまめちゃくちゃ難しいプレーだったと思う。すごく助かったし、安心して使える選手」と手放しで称賛した。

◆阪神は自慢の救援陣で突き放された。2-2の6回から登板した2番手加治屋が、1死走者なしから7番クロンに内角直球を左翼席に運ばれ、7回にも3番手岩貞が先頭菊池涼にソロ本塁打を浴びるなど、1発攻勢でリードを広げられた。 負け投手となった加治屋だが、26日にはヤクルトとの開幕戦で移籍後初勝利を挙げるなどベンチの信頼をつかみつつある。勝ちパターンの1人である岩貞とともに、今後も厳しい局面での登板が見込まれる。

◆倍返しだ! 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が2試合連続の3三振に唇をかんだ。広島床田、栗林に仕事をさせてもらえず、4打数無安打。11三振は12球団最多ながら、これは破壊力あるスイングと背中合わせ。矢野監督は試練を味わう大型ルーキーに人気ドラマの名せりふばりに「やられたらやり返すしかない」とエールを送った。試練の夜にも、築き上げたスタイルは不変だった。佐藤輝が2試合連続で3三振。前夜から4打席連続となり、9回の最終打席も遊飛を打ち上げた。ただ、4打席とも見逃しストライクはなし。弱気にならず、立ち向かえる心があるから、矢野監督はこう背中を押した。「プロというのは、こういう世界なんで、やられたらやり返すしかないしね。そういう悔しさを持ってやってくれたら」。2日続けて取材対応のメンバーから外れたルーキーも同じ思いだろう。 佐藤輝を何が何でも抑える-。そんな叫びが聞こえてきそうな広島バッテリーの徹底マークだった。投じられた20球のうち、13球が内角。先発床田には直球、ツーシームで内を突かれ、最後は3打席とも変化球でひねられた。6回は2球目のファウル後にバットを交換すると、5球目136キロツーシームでへし折られた。「練習と試合は違うからね。試合では打たせないと思って投げてくるわけだし」。矢野監督の言葉がプロの厳しい戦いを物語った。 12球団ワーストの11三振、打率は1割5分8厘まで落ち、結果は厳しい数字が並ぶ。ただ、バットが空を切り続けても、スラッガーへの期待は変わらない。4回の初球。外角高め146キロをしばくと、左翼へ大飛球が飛んだ。ポール左へ飛び込みファウルとなったが、マツダスタジアムはどよめいた。空振りでも、ファウルでも、バットが折れてもフルスイング。それがバッテリーの恐怖心をあおる。北川打撃コーチは「結果はどうあれ、しっかり振ることがアイツにとって一番いい。その気持ちだけは折れさせないようにやらせていきたいなと。周りがカバーすればいいだけのことなんで」とそのスタイルを認めた。 開幕3連勝の後、2連敗。今季初の負け越しとなった。佐藤輝とともにチームも停滞気味ではある。そんな中、矢野監督がプロの壁にぶち当たる背番号8へ向けた前向きな言葉が活力になる。「悔しさを乗り越えて成長していくというのは、みんな通る道。もちろんコーチや俺たちもアドバイスするけど、本人がどう感じているかというのが大事になる」。怪物ルーキーならこの悔しさを倍返し、いや、1000倍でやり返してくれるはずだ。【中野椋】

◆広島ドラフト3位の大道温貴投手(22)が、プロ初登板で初ホールドを挙げた。2点リードの8回に3番手で登板。1死から連打を浴び一、二塁のピンチを招いたが、大山を外角直球で遊ゴロ併殺打に仕留め、無失点で切り抜けた。右腕は「10個くらい思い付くくらい、いろんな思いがあった」と振り返り、「一番は、初登板までに支えてくれたスタッフの方や、今まで携わっていただいた人に感謝の気持ちでいっぱいでした」と感慨深げだった。 開幕から勝ちパターンの一角を担いながら、同期のドラフト1位栗林や同2位の森浦が着々と登板を積み重ねていく中で、5試合目にしてようやくスタートラインに立った。大道は「同期が頑張っているので、気の抜けない日々が続いています」と苦笑い。今後に向けては「チームがすごくいい雰囲気で僕も強いカープの一員として投げられているので、自分の役割をしっかり全うして、毎日毎日プロ野球選手として仕事していきたい」と力を込めた。【古財稜明】

◆阪神のドラフト2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=がプロ初登板初先発し、5回8安打2失点と力投したが、2-2の同点の場面で降板して白星は手にできなかった。登板後には「甘く入ったボールは1球で捉えられてしまったり、その1球でリズムが悪くなってしまったりするので、そういったきょう感じたところを反省して、レベルアップしていきたいです」と成長を誓った。  二回まで無失点投球と安定した立ち上がりを披露したが、0-0の三回2死一、二塁から鈴木誠の中前適時打で先制点を献上。1点を勝ち越した直後の四回2死二塁から投手の床田に同点タイムリーを浴び、要所で粘れなかった。次戦こそ、プロ初勝利をつかみとる。

◆阪神は2-4で敗れ、今季初の連敗となった。阪神のドラフト2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=がプロ初登板初先発し、5回8安打2失点と粘ったが、リリーフ陣が誤算だった。  2番手の加治屋が2-2の六回1死走者なしからクロンに今季1号の勝ち越しソロを浴び、3番手の岩貞も七回先頭の菊地涼に左中間への一発で突き放された。  伊藤将に勝敗はつかず、加治屋が今季初黒星。注目ルーキーのD1位・佐藤輝(近大)は4打数無安打で、2日続けて3三振と自慢の長打力を発揮できなかった。

◆広島が1分けを挟んで3連勝。2-2の六回にクロンの来日1号のソロで勝ち越し、七回は菊池涼も一発。6回2失点で白星の床田は同点二塁打も放った。栗林が連日のセーブ。阪神は八回の好機で大山が倒れるなど、つながりを欠いた。

◆広島が逆転勝ちで今季初の3連勝。お立ち台には6回2失点で今季初登板勝利の床田と決勝の来日1号を放ったクロンが上がった。  --まずは初登板初勝利の床田投手。6回6安打2失点の投球を振り返って  床田「立ち上がりは良かったんですけど、途中から先頭を出していたのですが、何とか野手の方々が助けてくれたなと思います」  --注目のD1位・佐藤輝(近大)との対戦では3打席すべて三振に斬って取った  「すごい良いバッターなので、何とか抑えられるようにと思って頑張りました」  --六回1死でクロンが来日1号。ベンチで見ていてどう思った  「いや、もう、めちゃくちゃうれしかったです」  --プロ入り初となる今季初登板での勝利  「ずっとわかっていたので勝ちたいなと思っていて、勝てて良かったです」  --チーム内では貴重な左投手。目標を教えてください  「左ピッチャーで自分が引っ張っていけるよう頑張っていきたいと思います」  --続いて来日初本塁打のクロン選手。ナイスバッティングですね  「アリガトウゴザイマス」  --六回の本塁打を振り返ってください  「とにかく、初ホームランを広島のファンの前で打てたことが本当に良かったと思います。そしてチームに勝ちが付いたことが何よりだったと思います」  --ものすごい打球だったが、手応えはどうでしたか  「非常に良い感触でした。良いところで良いポイントで打つとバットに当たった感覚がないのですが、そのような良い当たりのホームランでした」  --本塁打後には同僚が大喜びで迎えた。特別だったのでは  「そうですね、チームメートとあの瞬間を祝えたこと、これまでピッチャーが非常に良いピッチングをしていた、この試合でも隣にいる床田が良い投球をしていたので、何とか勝ち越し点を取れて、皆さん、チームメートと勝ちを祝えて良かったです」  --開幕の苦しい時はどんなことを考えて練習に取り組んでいた  「野球というのは難しいスポーツで、なかなかうまくいかない時期の方が多いが、そういう時期に一生懸命練習をして、自分を信じてやっていることを試合で出していくしかない。きょうはそれができたので、これからもチームの勝ちに貢献したいと思っています」  --クロン選手の本塁打はファン待望だった。改めて自己紹介をお願いします  「皆さんの前でこれからもたくさんのホームランが打てればと思います。スタジアムで皆さんとお会いしたいので、これからも足を運んでいただいて、選手としてはこれからもどんどん勝ってチームの勝利に貢献したいと思います」

◆阪神は開幕3連勝後に2連敗。先発したD2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=は5回2失点で勝敗つかず、D1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=はバットを3本折られ、4打数無安打3三振だった。 ■らしい投球  ーー伊藤将はもったいないところと、いい面も出た投球だった  「そうやね。落ち着いて投げられていたし。初登板で将司の持っている持ち味っていうのは、打たれながらもね、こう粘るとか。制球よくというか。そういう風には全体的には投げられていたんでね」  (さらに続けて)  「(2ー1の四回2死二塁で)2アウトからピッチャー(床田)に打たれたっていう、あそこくらいかな。やっぱりもったいないっていうのはね。そういうのも勝つっていうところは簡単じゃないっていうか。気を抜いたわけではないと思うけど、内容的にはヒットの数はある程度、それなりに打たれたけど、そんな内容的にはらしいピッチングができたと思います」  ーーけん制で刺したり(三回)、実戦勘への評価は  「まだそういうのは研究されていくしね。それはどっちもあると思う。いいもあるし、相手からするとそういう風に走られるっていうケースも」 ■近本は我慢  ーー糸原(3安打)はチャンスメークした  「健人はらしさというか、ずっといい感じで来てるから。チカ(近本)がね(4打数無安打で打率は・045)、やっぱ上がってくるとうちの攻撃っていうのができるけど。まあまあ我慢やね」 ■やり返せ!  ーー佐藤輝はプロの壁  「振り返れば、そこが壁ということになってくる可能性はあると思うけど。それはオープン戦では、こうだなというところでシーズンに入ったら、こういうふうに攻められるというのは十二分に考えられることなんでね」  (さらに)  「俺が早く壁に当たったらというのもね。あんまり壁がなく、ここまで来たんでね。そういうところでは、この悔しさを乗り越えて成長していくというのは、みんな通る道なんでね。そういうところは、振り返ったら壁になるのかもしれないしね。プロというのは、こういう世界なんで、やられたらやり返すしかないしね。そういう悔しさを持ってやってくれたらいいんじゃないかなと思います。 ■試合では崩される  ーー厳しい攻めも自分のスイング   「練習と試合は違うからね。試合では打たせないと思って投げてくるわけだしね。攻め方も厳しくなるしね。崩れているとか、崩れていないかというのはアレだけど。練習自体は、そんなに悪い感じではないし。まあでも試合で崩されるというのはプロとして出てくるんでね。そこはもちろんコーチや俺たちもアドバイスするけど、本人がどう感じているかというのが大事になるんじゃないかな」  ーー山本が三回(2死一、二塁)、遊飛を好捕  「あれビックプレーだったね」  ーーその後、2点を取ったように守りから攻撃へ流れ  「あれはほんまむちゃくちゃ難しいプレーだったと思うし、ヤスらしく球際でね。ああいうふうに捕ってくれるというのはすごく助かったし。そういうところは安心して使える選手なんでね。こっちとしては色んな部分で、はめやすい選手かなと思います」

◆よく三振するなぁとは思う。でもフルスイングは貫いている。そこが佐藤輝の良さ。おそらく調子が下降線なのだろう。フルスイングを持ち味とする打者が陥りがちな「大振り」になりかけている。結果が出ない中で「振らなくては」という気持ちが強いと、そういう傾向になる。空振りが増えている理由だ。 ■バットを体に近づけて 理想型は小笠原  2打席目のファウルで粘ったシーンなどは、それほど悪い内容には見えなかったし、本塁打性の惜しい打球もあった。"らしさ"は消えていない。だから、今の段階で「こうしなさい」「ああしなさい」という必要はない。本人がやりたいようにやらせてあげればいい。矢野監督も当面はスタメン起用を続けるはず。幸いにして中軸打者はしっかりしているし、6番あたりでノビノビやらせればいい。  あえて技術的な部分を言うなら、もともとバットが体から離れてグリップが遠回りしてしまうタイプ。大きく構えるのはOKだが、打ち出す瞬間はもっとバットを体に近づけて「体で振る」イメージのスイングをしないと確率は低くなる。飛距離は魅力だが、率を稼ぐタイプではない。  似ているタイプで理想型を探すなら小笠原(現日本ハムヘッドコーチ)。構えは大きいが打つ瞬間はバットを体に近づけるからグリップの軌道も体に近かった。  佐藤輝の場合、バットが遠いから、通常の打者なら芯の上下に当たるはずなのに、とんでもない根っこや先に当たったりする。この日だけで3本もバットを折った原因は、そこだろう。  と指摘はしたが、私がベンチにいたとしても、何も言わないし、好きなようにやらせる。まだ、始まったばかりだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆広島がクロンの来日初アーチなどで今季初の3連勝を飾り、単独首位に浮上した。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --クロンが2-2の六回1死で来日初本塁打  「こういう場面で一発というところで、なかなか結果が出ずに、本当に打撃コーチがいろいろ教えながらヒットが出始め、そしてあの一発というのは大きな一発になったと思います」  --先発の床田は6回6安打2失点で今季初登板勝利を飾った  「初回からボール自体は強い球も投げていたし腕も振れていた。「お、いけるかな」というなかで2失点。6回2失点でゲーム作ってくれたのがこの逆転勝ちにつながったと思います」  --七回は中田、八回はD3位・大道(八戸学院大)、九回はD1位・栗林(トヨタ自動車)のリレーで逃げ切った  「森浦、塹江の登板が多かった。中田と大道が間が空き、中田は経験もある。大道も初登板で緊張したと思いますけど、キャンプからずっと結果を残しての登板。こっちも信用して、しっかり投げ切ってくれてこれは大きいですね」  --投手陣が安定  「こういう勝ち方ができているのは大きいですし、我々はまだまだ一戦一戦ね。またあしたという、そういう戦い方をやっていくだけです」

◆「8番・遊撃」で3試合ぶりにスタメン出場した山本が好守を連発した。まずは二回2死一塁。イレギュラーバウンドした会沢のゴロを胸で受け止め、二塁封殺。さらに三回2死一、二塁の場面では、メヒアの飛球を背走キャッチ。矢野監督は「ビッグプレーだったよね。ヤス(山本)らしく球際でね。すごく助かったし、安心して使える選手」と絶賛した。

◆執念と意地が乗り移った白球は外野芝生を弾んだ。梅野がプロ初登板を果たしたドラフト2位・伊藤将(JR東日本)の粘投にバットで応えた。  「(伊藤)将司も粘り強く投げてくれているので、なんとかしてランナーをかえしたいと思っていました」  1-1の四回2死一、三塁。床田の144キロに食らいつき、一時勝ち越しとなる中前適時打。マウンドで奮闘するルーキー左腕に向け、塁上でグッと右手を突き上げた。  捕手が日替わりだった昨季序盤から一転、今年はここまで全試合でスタメンマスクをかぶる。鉄壁のキャッチングは開幕から、何度もチームを救ってきた。新たに背番号2とした虎の正捕手。攻守の要にどっしり座っている。 (原田遼太郎)

◆試合開始とともに獲物に食らいつくはずの、虎の誇る2本の牙のかみ合わせが悪い。1番・近本は絶不調で、2番の糸原は絶好調。対照的な成績を描く男たちの"ズレ"が余計に浮かび上がる2連敗となってしまった。  一回。先頭の近本は広島先発・床田の3球目を打ち損じて一ゴロとなり、続く糸原は中前打を放ったものの得点にはつながらない。その後もリードオフマンに快音は響かず、開幕2戦目のヤクルト戦(3月27日、神宮)の第1打席で中前打を放って以来、17打席連続無安打。長いトンネルに迷い込んでしまった。  この日、2試合ぶり2度目の猛打賞をマークした糸原は「長いシーズンなんで自分が調子が悪くなったら、近本が助けてくれると思う」と変わらぬ信頼を口にする。  「今は近本を助けるという意味でも、僕が仕事をして。年間、波があると思うんで、そういうふうに1、2番としてやっていけたらいい」  今季5試合に出場し、バットは絶好調をキープ。打率・476(21打数10安打)でセ・リーグ3位につけている。一方の近本は打率・045でセ・リーグの規定打席到達者38人の中で最下位に沈むが、この2人の歯車がかみ合えば虎の打線はさらに迫力を増すはずだ。  矢野監督は「健斗(糸原)はらしさというか、ずっといい感じで来ているから。チカ(近本)がね、やっぱり上がってくるとうちの攻撃っていうのができるけど。我慢やね」と2人の融合に期待した。"チカ・イト"の息が合えば、阪神は必ず上昇する。(新里公章)

◆プロ初登板のマウンドでも落ち着いていた。D2位・伊藤将(JR東日本)は8安打を許しながらも5回2失点にまとめる上々の内容。白星こそ恵まれなかったが、力強く一歩を踏み出した。  「変化球を低めに投げられれば抑えることができるなという手応えは感じた。後半はカーブで空振りをとったり、カウントをとったりできたので次の登板はもっとうまくカーブを使いながらやっていきたいと思います」  二回までは走者を出しながらもテンポよくゼロで抑えた。三回2死一、二塁で鈴木誠に中前に運ばれ、先制点を献上。1点をリードした直後の四回には2死からピンチを招き、投手の床田に適時打を許したことについては「一番の反省点はそこ」と唇をかんだが、けん制で走者を誘い出すなど、随所に冷静なプレーをみせた。  球団新人で開幕ローテに入り、プロ初登板で初先発初勝利となれば2014年の岩崎以来という記録は達成できなかったが、矢野監督は「落ち着いて投げられていた。ヒットはそれなりに打たれたけど、内容的には(伊藤将)らしいピッチングができたと思う」と評価した。 その他の写真(2/3枚)  右手を大きく上げる独特でダイナミックな投球フォームの原点は横浜高時代にあった。  当時の監督、渡辺元智氏から受けた指令は「成瀬2世になれ」-。成瀬は横浜高から04年ドラフト6巡目でロッテに入団し、07年には16勝をマーク。球速は130キロ台も"招き猫投法"で打者を手玉にとり、09年から4年連続で2桁勝利を挙げ、NPB通算96勝。渡辺氏は選抜高校野球大会のテレビ解説を務めた後、兵庫県内で取材に応じ「球の力で抑える投手ではないので、投げるときに、腰で、頭でボールを隠せといってきた」と明かした。切れと制球力で勝負する。恩師からの教えが礎になっている。  「甘く入ったボールは1球でとらえられてしまったり、その1球でリズムが悪くなってしまったりした。今日感じたところを反省して、レベルアップしていきたい」  次は7日の巨人戦(甲子園)に登板する予定。開幕ローテ唯一の左腕。プロ野球人生がスタートした24歳が、初白星を目指して、成長する。(織原祥平)

◆イライライラ...。阪神ファンとしては、開幕3連勝の好スタートを切っただけに、本日の煮え切らない黒星での連敗はいらつくわー!!  新人のD2位・伊藤将は5回2失点と持てる力を発揮したと思うのだ!! 思うからこそ、1点リードの四回2死二塁、打席には投手の床田の場面...。捕手の梅野は最大限に『石橋を叩いて渡る』リードをしてやれよー!! 初球の甘い球をレフトへの同点二塁打って...。ガックリ!! よって、得点圏に走者がいるときは今後投手には「初球フォーク!!」。これ阪神バッテリー憲章にしまーす!!  それより困った...。困った...。困ったア!! 虎のD1位ルーキー・佐藤輝が本日もいいとこなしの3三振にバットを折られての内野フライ(涙)。いや、野球マスコミ(俺も含め)、ペナントレースになったらある程度こーなることは分かっていたのだ。  さあ、そこでアドバイスや!! 野球も人生も全て追いかけたらアウトー!! 重要なことは何かを捨てること!! さあ、内側のストレート? 外の変化球? 捨てることにより、何かが見えてくるから人生は不思議なんだよ!! 輝明、聞いてるかア!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
広島
311 0.750
(↑0.083)
-
(↓0.5)
13815
(+4)
10
(+2)
4
(+2)
0
(-)
0.272
(↑0.022
1.600
(↓0.1)
2
(1↓)
巨人
212 0.667
(↓0.333)
0.5
(↑0.5)
13825
(+3)
21
(+5)
5
(+1)
4
(-)
0.233
(↓0.011)
3.680
(↓0.43)
2
(2↑)
中日
212 0.667
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
13816
(+5)
16
(+3)
1
(-)
4
(-)
0.229
(↑0.032)
3.070
(↑0.02)
4
(2↓)
阪神
320 0.600
(↓0.15)
0.5
(↑0.5)
13823
(+2)
15
(+4)
6
(-)
4
(-)
0.256
(↓0.003)
3.140
(↓0.31)
5
(-)
ヤクルト
230 0.400
(↑0.15)
1.5
(↑0.5)
13820
(+5)
28
(+3)
5
(+1)
4
(+3)
0.243
(↑0.011)
5.200
(↑0.55)
6
(-)
DeNA
041 0.000
(-)
3
(↓0.5)
13820
(+3)
29
(+5)
2
(+1)
0
(-)
0.274
(↓0.022)
5.650
(↑0.17)