西武(★2対3☆)オリックス =リーグ戦2回戦(2021.03.27)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:宮城 大弥(1勝0敗0S)
(セーブ:漆原 大晟(0勝0敗1S))
敗戦投手:浜屋 将太(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは1点ビハインドの3回表、伏見の適時二塁打で同点とする。続く4回には、相手の暴投の間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・宮城が7回2失点8奪三振の力投で今季初勝利。敗れた西武は先発・浜屋が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆オリックスは19歳の宮城大弥投手(19)が先発。 開幕カードで10代の投手が先発勝利を挙げれば18年京山(DeNA)以来だが、オリックスでは阪急時代の57年米田以来になる。米田は開幕2戦目の東映戦で完投勝利を挙げた。

◆2000本安打にあと72本と迫っている西武栗山巧外野手(37)が、下肢の張りのためベンチ外となった。 栗山は26日同カードの5回に死球を受けていた。試合前の打撃練習には参加していた。

◆4年ぶりに古巣へ復帰したオリックス平野佳寿投手(37)が8回に救援で今季初登板し、日米通算700試合登板を達成した。 3者凡退に仕留め、一塁側ベンチに戻る際にはT-岡田から記念のプレートを受け取った。

◆西武は1回2死三塁から山川の適時内野安打で1点を先制。オリックスは3回無死一塁、伏見の適時二塁打で同点とした。 オリックスは4回1死一、三塁から暴投の間に1点を勝ち越し、5回にも暴投で1点を加えた。西武浜屋は5回途中3失点で降板。 オリックスは先発宮城が7回を5安打2失点に抑え、今季初勝利。西武は終盤1点差まで追い上げたが及ばず。浜屋が1敗。オリックス漆原が今季初セーブ。

◆オリックス宮城大弥投手(19)が7回5安打2失点(自責1)と好投した。 この日は最速148キロの直球に、最遅96キロのカーブなど緩急を生かした投球を披露。球数123球はプロ入り最多の投球数で、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。 開幕カードで10代の投手が先発勝利を挙げれば18年京山(DeNA)以来で、球団では阪急時代の57年米田以来の快挙となる。 試合前には「(西武は)打線がすごい。どんどん打ってくるイメージ。先頭打者を出さずにいきたい。3、4番に1発があるので、自分のできる投球をしたい」と力を込めていた。 オープン戦は3試合に先発し、2勝0敗で防御率は1・13を記録。中嶋監督は「見ての通りです。数字が物語っている通り、良い感じ」と太鼓判を押していた。

◆4年ぶりに古巣復帰したオリックス平野佳寿投手が、8回に救援で日本球界に復帰後初登板し、日米通算700試合登板を達成した。 「いつもと一緒で、良い緊張感で投げられました。昨日、惜しい負け方をしましたし、今日は絶対に勝ちたかった。宮城も良い投球をしていたので。チーム全体で勝ててよかったです」 日米通算700試合登板には「知ってましたけど(ボードを)もらうまでは忘れてました。まだまだ上には上の方がいる。岩瀬さん(1002試合)とか、五十嵐さん(823試合)。もっともっとすごい成績を残されている。少しでも近づいていければ」と37歳右腕は向上心を見せる。 中嶋監督は3者凡退の投球に「しっかりした投球でした。こういう(僅差の)場所で投げる選手」とあらためて信頼。帰ってきた鉄腕リリーバーの恩返しは、まだまだ続く。【真柴健】

◆高卒2年目のオリックス宮城大弥投手(19)が西武打線を7回2失点に抑え、今季初勝利をマークした。開幕カードで先発勝利を挙げた球団の10代投手は、阪急時代の1957年(昭32)米田哲也以来。通算350勝を挙げて「ガソリンタンク」の異名を取った怪腕に並ぶ快挙に「思った以上の投球ができた。今日は絶対勝つ、と思ってました」と胸を張った。 8三振を奪ったが、見せ場は4回無死で4番山川を迎えた場面。本能に従った。6度のファウルで粘られた9球目。「スライダーを投げる瞬間に『打たれるかファウルになる』と。勝手にカーブに変えました」。内角低めの114キロカーブで空振り三振に仕留め、膝をつかせた。「江夏の21球」でスクイズを外したカーブのように直感を信じた。「初回にスライダーを打たれた。直球、チェンジアップもファウル。大きく曲がる球は投げてなかった、と」。最速は148キロで最遅は96キロのカーブ。曲がりの大小は自在で、チェンジアップとともにホームベース上の奥行きを操った。 「動物的勘」は幼少期から養われた。中学時代に飼っていたオス猫ブッチは「突然、いなくなって...」。大阪・舞洲の選手寮にはブッチに似た柄がプリントされた枕に加え、「新しく増えましたよ」と就寝時に使う猫形の抱き枕を"飼った"。「動物を触ると癒やされる。(高校の)グラウンドに飛べないハトがいて、そっと木に乗せてあげました。翌日見に行ったらいなかったんですけど...」と逸話には事欠かない。 52歳の誕生日を今季初勝利で祝福された中嶋監督は「球数的に大丈夫かなと。力感を出してたので」と安堵(あんど)した。降板後、高山投手コーチから頭をなでられ、19歳はようやくベンチに腰を下ろした。「顔に出ないだけで、落ち着きはない。うろうろロッカーを歩き回ってます。今日も先輩に『落ち着けよ』と。座ると緊張します」。勝負のマウンドで猫はかぶらない。【真柴健】

◆西武の山賊打線が19歳左腕の"遅球"に苦しんだ。オリックス先発宮城に7回まで5安打2失点に封じられ、今季初黒星を喫した。スローカーブとチェンジアップにタイミングを崩されて8三振。 辻監督も「いいピッチャーですよね宮城君。やはり腕の振りが良くてあれだけ抜かれるとね、バッターはタイミングがズレちゃって自分のバッティングができないと思います」と脱帽の内容だった。 1点を勝ち越しされた4回、先頭の4番山川は、カウント1-2から4球連続のファウルで粘ったが、最後は内角にワンバウンドする114 キロ カーブに空振り三振。そのまま膝から崩れ落ちるほど完璧にタイミングを外された。本塁打王6回の中村もチェンジアップで2三振を喫するなど、山賊たちが若手相手にきりきり舞い。指揮官は「次はしっかり考えていかないと」と遅球攻略を誓った。 ▽西武若林(ドラフト4位新人がプロ初先発、初打点)「左投手が先発ということで準備していました。押し出し死球で打点がつきましたが、運がありました」

◆西武先発浜屋将太投手が5回途中3失点で敗戦投手となった。 序盤からボールが先行して3四球の内容に「2回までは打たせて取ることができたが、3回は四球を出して失点した。力が入りすぎた」と猛省。 辻監督は「宮城君に比べればテンポが悪かったですね。ボールが先行するから苦しくなってくる。次にしっかり生かしてくれれば」と奮起を求めた。

◆高卒2年目のオリックス宮城大弥投手(19)が西武打線を7回2失点に抑え、今季初勝利をマークした。開幕カードで先発勝利を挙げた球団の10代投手は、阪急時代の1957年(昭32)米田哲也以来。通算350勝を挙げて「ガソリンタンク」の異名を取った怪腕に並ぶ快挙に「思った以上の投球ができた。今日は絶対勝つ、と思ってました」と胸を張った。 8三振を奪ったが、見せ場は4回無死で4番山川を迎えた場面。本能に従った。6度のファウルで粘られた9球目。「スライダーを投げる瞬間に『打たれるかファウルになる』と。勝手にカーブに変えました」。内角低めの114キロカーブで空振り三振に仕留め、膝をつかせた。「江夏の21球」でスクイズを外したカーブのように直感を信じた。「初回にスライダーを打たれた。直球、チェンジアップもファウル。大きく曲がる球は投げてなかった、と」。最速は148キロで最遅は96キロのカーブ。曲がりの大小は自在で、チェンジアップとともにホームベース上の奥行きを操った。 「動物的勘」は幼少期から養われた。中学時代に飼っていたオス猫ブッチは「突然、いなくなって...」。大阪・舞洲の選手寮にはブッチに似た柄がプリントされた枕に加え、「新しく増えましたよ」と就寝時に使う猫形の抱き枕を"飼った"。「動物を触ると癒やされる。(高校の)グラウンドに飛べないハトがいて、そっと木に乗せてあげました。翌日見に行ったらいなかったんですけど...」と逸話には事欠かない。 52歳の誕生日を今季初勝利で祝福された中嶋監督は「球数的に大丈夫かなと。力感を出してたので」と安堵(あんど)した。降板後、高山投手コーチから頭をなでられ、19歳はようやくベンチに腰を下ろした。「顔に出ないだけで、落ち着きはない。うろうろロッカーを歩き回ってます。今日も先輩に『落ち着けよ』と。座ると緊張します」。勝負のマウンドで猫はかぶらない。【真柴健】

◆西武の本拠地、メットライフドームで流れる場内アナウンスが、オリックスの中嶋監督へ"イジりメッセージ"を発信した。ホームの試合前練習が終わり、ビジターのオリックスの練習開始を告げると、「誕生日の中嶋監督。本日もお手柔らかにお願いします」と付け加えた。この日は中嶋監督の52歳の誕生日だった。  西武の場内アナウンスといえば、日本ハム・杉谷への愛のあるイジりで知られている。

◆西武のドラフト4位・若林楽人外野手(22)=駒大、D6位のタイシンガー・ブランドン大河内野手(22)=東農大北海道オホーツク=が初スタメンに名を連ねた。「8番・三塁」で先発出場するブランドンは前日26日の開幕戦では1点リードの九回から守備でデビューし、「初出場で頭が真っ白になりました。点差も僅差でしたし緊張しました。次の試合はもっと落ち着いてプレーできると思います」と語っていた。  「9番・左翼」で先発出場する若林は開幕戦で七回の守備から左翼に入り、1軍デビュー。打席に立つ機会はなかったが「途中出場でしたが、いつボールが来てもいいように準備していましたし、初めての公式戦は緊張しました」とコメントした。

◆西武の先発、浜屋将太投手が五回途中を4安打、3失点で降板した。1-1の四回1死一、三塁から暴投で勝ち越し点を許すと、五回には2死から佐野皓に死球。さらに二盗を許した後に2度目の暴投で2死三塁に。結局、打者の吉田正を四球で歩かせて一、三塁とピンチを広げて降板した。  2番手の宮川も2球目を暴投とし、三走の生還を許した。浜屋、宮川で計3個の暴投が失点につながる、もったいない内容だった。

◆オリックスの高卒2年目、宮城大弥投手(19)が、西武戦で今季初先発。7回を投げ、5安打8奪三振2失点(自責1)と好投した。  一回に2死三塁から山川の適時内野安打で先制点を奪われるが、二回以降はテンポよく打者を打ち取る。3-1の七回に2死満塁のピンチから若林に押し出し死球を与え2点目を奪われるが、同点は許さなかった。  登板前日には「緊張しています」と率直な心境を口にしていた19歳だが、「先頭打者を出してはいけない。3、4番は一発があるので、一発を出さずに、自分のできる投球をしたい」と分析していた西武打線を手玉に取った。  また、この日は中嶋監督の52歳の誕生日。昨季の2軍監督時代から英才教育を受けてきた左腕が、快投を見せた。

◆4年ぶりに日本球界に復帰したオリックス・平野佳寿投手(37)が、3-2の八回に登板。1回を無安打無失点と好投し、日米通算700試合登板を達成した。  平野佳は春季キャンプ中に古巣・オリックスに復帰。26日時点でNPB通算549試合、48勝69敗139ホールド156セーブ、防御率3・10。メジャー通算150試合、9勝9敗48ホールド8セーブ、防御率3・69だった。

◆オリックスは0-1の三回に伏見の適時打で追い付き、四、五回は暴投で得点した。宮城が緩急を使い8三振を奪うなど7回2失点で白星。平野佳、漆原とつないで逃げ切った。西武は浜屋が5回を投げ切れず試合をつくれなかった。

◆西武・栗山巧外野手(37)がベンチ入りメンバーから外れ、試合にも敗れた。前日26日の開幕戦では2安打1打点と活躍したが、第3打席で右足首付近に死球を受け、4打席目では代打を送られていた。欠場理由について球団は軽度の下肢の張りと発表。試合後の辻監督は程度について「大丈夫だと思いますけどね。まだ2戦目で無理していくこともないだろうし。本人も恐縮していたけど、これからの方が大事だから」と説明し、軽症を強調した。

◆西武打線は宮城の緩急を使った投球術にはまり、2点止まりで8三振を喫した。緩いカーブとチェンジアップに手を焼き、辻監督は「腕の振りが良くて、抜かれると打者はタイミングがずれてなかなか自分のバッティングができない」と脱帽した。  1-3の七回2死満塁では、押し出し死球で1点を返すのが精いっぱいだった。「オープン戦の投球を見ても、なかなか点は取れないだろうなと。やっぱり抑えられた。いい投手」と相手をたたえた。

◆西武の浜屋は制球を乱して4四死球を与え、五回途中4安打3失点で黒星を喫した。プロ2年目の左投手同士の宮城に投げ負け「調子は良くもなく普通だった。力が入りすぎてしまった」と肩を落とした。  1-1の四回1死一、三塁では暴投で勝ち越しを許し、五回は2死から連続四死球を与えて降板。「これからは無駄なボールを省いていけるようにやっていくしかない」と反省した。

◆自らが生まれた日に、監督人生の第1歩を踏み出した。若手選手の躍動に、オリックス・中嶋監督の声も明るい。チームは開幕2戦目を3-2で勝利。新指揮官の52歳のバースデー星で、チームは25年ぶりのリーグ優勝へ出発した。 ■誕生日よりチームの勝利  試合後、報道陣から誕生日の勝利について聞かれると「どーでもよくね」と苦笑いしながら、「どうなんやろう。全然、そんなこと考えられないくらいのあれだったですよ。俺の誕生日なんてどうでもいい感じですよ。ハッハ」と、チームの今季1勝目を喜んだ。  中嶋オリックスのスタイルが少し見えた試合だった。先発は高卒2年目の宮城。2軍監督時代の昨季から手塩にかけて育て上げた左腕に、重要な開幕2年目を託した。  19歳も期待に応え、7回を5安打8奪三振2失点(自責1)で今季1勝目。球団では阪急時代の1957年の米田哲也以来、実に64年ぶりとなる10代での開幕カード白星を挙げ「去年ファームで見てもらって(中嶋)監督が1軍に上がって自分もいま1軍にいるので、そこで勝てたのはいいこと。誕生日でなくても気持ちは入りますが、誕生日でさらに気持ちが入りました」と孝行息子ぶりを口にした。 ■高卒3年目、太田3安打  宮城以外にも高卒3年目の太田が今季初マルチ安打。新守護神を任せた大卒3年目の漆原も九回を締め、今季初セーブ。指揮官は「きのう負けてズルズルいかないようにと考えていたので、その点ではきょう勝てたのは大きい」とうなずいた。  前夜の開幕戦は敗れたが、球団関係者によると出陣式では「日本シリーズまで描けているから」などと熱い言葉をナインにかけていたという。目指す勝利と育成の両立へ。究極の目標に中嶋監督が挑んでいく。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
200 1.000
(-)
-
(-)
14111
(+3)
4
(+2)
4
(-)
1
(+1)
0.303
(↑0.045)
2.000
(-)
2
(1↓)
西武
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1416
(+2)
6
(+3)
1
(-)
1
(+1)
0.210
(↓0.023)
3.000
(-)
2
(1↓)
楽天
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
14112
(+4)
11
(+9)
2
(+1)
0
(-)
0.269
(↓0.025)
4.500
(↓4.5)
2
(2↑)
日本ハム
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
14111
(+9)
12
(+4)
0
(-)
3
(+2)
0.282
(↑0.13)
5.290
(↑1.46)
2
(2↑)
ORIX
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1416
(+3)
6
(+2)
2
(-)
1
(+1)
0.243
(↑0.014
1.060
(↑0.07)
6
(2↓)
ロッテ
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1414
(+2)
11
(+3)
2
(-)
0
(-)
0.136
(↓0.046)
5.510
(↑3.49)